JP2001091889A - 光偏向器及びこれを用いた表示装置 - Google Patents

光偏向器及びこれを用いた表示装置

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JP2001091889A
JP2001091889A JP27034599A JP27034599A JP2001091889A JP 2001091889 A JP2001091889 A JP 2001091889A JP 27034599 A JP27034599 A JP 27034599A JP 27034599 A JP27034599 A JP 27034599A JP 2001091889 A JP2001091889 A JP 2001091889A
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light
reflection mirror
optical
optical deflector
reflection
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Takayuki Izeki
隆之 井関
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方向の光走査によって画像表示等を行う場
合の光偏向に好適なガルバノミラー型の光偏向器を提供
する。 【解決手段】 ベース20に一対のねじりばね部16,
16を介して励振部15を揺動自在に設け、この励振部
15に一対のねじりばね部8,8を介して反射ミラー部
7を揺動自在に設け、この反射ミラー部7の表裏両面に
光反射面7a,7bを設け、励振部15の揺動に共振し
て反射ミラー部7が一対のねじりばね部8,8を中心に
揺動し、反射ミラー部7の光反射面7a,7bにそれぞ
れ照射された光が反射ミラー部7の揺動によって反射角
が変更され、これによって光偏向する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビーム等の
光を反射させて光偏向を行う光偏向器及び該光偏向器を
用いた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式複写機、レーザビームプリン
タ、バーコードリーダ等の光学機器の走査装置や、光デ
ィスクのトラッキング制御装置の光偏向装置や、レーザ
光をスキャニングして映像を投影する表示装置等には光
偏向器が使用されている。
【0003】一般に、機械的に光偏向を行う光偏向器と
しては、回転多面鏡(ポリゴンミラー)、騒動型反射鏡
(ガルバノミラー)等があるが、ガルバノミラー型のも
のはポリゴンミラー型のものに比べて機構が小型化で
き、又、最近の半導体プロセス技術ではシリコン基板を
用いたマイクロミラーの試作例なども報告されており、
さらに小型化、軽量化、低コスト化が期待できる。さら
に、小型軽量化による新たな用途として、光ディスクの
トラッキング制御のためのミラーとしての試作例もあ
る。
【0004】このようなガルバノミラー型の光偏向器の
従来例が図7及び図8にそれぞれ示されている。図7は
第1従来例を示す光偏向器1Aの分解斜視図である。図
7において、光偏向器1Aのベース2は偏平長方形状を
有し、このベース2の左右両側には一対の立設部3,4
が一体的に構成されており、この立設部3,4上に振動
体5が配置されている。
【0005】この振動体5は、方形状の外枠部6と、こ
の外枠部6の開口部6aに配置された反射ミラー部7
と、この反射ミラー部7の略重心を通る軸上の位置で反
射ミラー部7と外枠部6とを連結する一対のねじりばね
部(揺動支持部)8,8とから一体的に構成されてい
る。外枠部6が立設部3,4上に固定されており、反射
ミラー部7は一対のねじりばね部8,8と外枠部6を介
してベース2に固定されている。反射ミラー部7はこの
一対のねじりばね部8,8を揺動中心軸として揺動自在
に構成されている。反射ミラー部7の表面には光反射膜
が配置されて光反射面7aが形成されている。
【0006】又、駆動手段Dは、ベース2上に配置され
た左右一対の固定電極10,11を有し、この一対の固
定電極10,11は反射ミラー部7の左右両側の裏面に
対向する位置に配置されている。この一対の固定電極1
0,11の相手側の電極として反射ミラー部7が構成さ
れ、各固定電極10,11と反射ミラー部7との間には
各切替スイッチSW1,SW2を介して選択的に電圧を
印加できるように構成されている。
【0007】上記構成において、一方の固定電極10と
反射ミラー部7との間に電圧が印加されたときには反射
ミラー部7が静電力により吸引されて反射ミラー部7が
一対のねじりばね部8,8を揺動中心軸として反時計方
向に回転し、又、他方の固定電極11と反射ミラー部7
との間に電圧が印加されたときには反射ミラー部7が静
電力により吸引されて反射ミラー部7が一対のねじりば
ね部8,8を揺動中心軸として時計方向に回転する。従
って、切替スイッチSW1,SW2を交互にオン・オフ
制御し、一対の固定電極10,11に交互に電圧を印加
することによって反射ミラー部7が揺動するものであ
る。この反射ミラー部7に照射された光は、反射ミラー
部7の揺動によって反射角が変更され、これによって光
偏向される。
【0008】図8は第2従来例を示す光偏向器1Bの分
解斜視図である。図8において、この第2従来例にあっ
て前記第1従来例と略同一構成箇所は図面に同一符号を
付してその説明を省略し、異なる構成のみを説明する。
即ち、振動体13は、左右一対の外枠部14,14と、
この一対の外枠部14,14の内側スペースに配置され
た励振部15と、この励振部15と一対の外枠部14,
14とを連結する一対のねじりばね部(外側揺動支持
部)16,16と、前記励振部15の内側スペースに配
置された反射ミラー部7と、この反射ミラー部7の略重
心を通る軸上の位置で反射ミラー部7と励振部15とを
連結する一対のねじりばね部(揺動支持部)8,8とか
ら一体的に構成されている。励振部15は反射ミラー部
7よりも共振周波数が低く設定され、一対のねじりバネ
部16,16は一対のねじりバネ部8,8と同軸上に設
定されている。
【0009】又、駆動手段Dの左右一対の固定電極1
0,11は、励振部15の左右両側の裏面に対向する位
置に配置されている。つまり、一対の固定電極10,1
1の相手側の電極が励振部15とされている。
【0010】上記構成において、一対の固定電極10,
11に交互に電圧を印加して励振部15を反射ミラー部
7の共振周波数近傍で振動させると、この励振部15自
体を小さな振幅で揺動させてもこの振動に反射ミラー部
7が共振して大きな振幅で揺動する。この第2従来例に
よれば、反射ミラー部7に駆動力を働かせる面が必要な
い分、反射ミラー部7を小型、軽量化でき、高速駆動
で、且つ、広偏向角で揺動させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記第1及
び第2従来例の光偏向器1A,1Bを画像表示の光偏向
に使用する場合には、例えば図9に示すような構成とな
る。つまり、図9に示すように、光源17からのレーザ
光を反射ミラー部7の光反射面7aに照射し、この光反
射面7aで反射する光をスクリーン18に向けて照射す
るように配置される。そして、反射ミラー部7が図9の
反時計方向(矢印a方向)に移動すると、反射光が図9
の下から上方向(矢印a方向)にスクリーン18上を走
査し、反射ミラー部7が図9の時計方向(矢印b方向)
に移動すると、反射光が図9の上から下方向(矢印b方
向)にスクリーン18上を走査する。このように反射ミ
ラー部7の動きが往復動であるので、図9に示すよう
に、光走査も往復の動きになる。
【0012】しかし、テレビジョンなど画像表示での走
査線は、一方向の走査であり、反射ミラー部7が反対方
向に動くときには光を走査させずに帰線時間としなけれ
ばならない。この帰線時間は、画像走査の速度よりはる
かに速くする必要があるが、第2従来例に示すようなガ
ルバノミラー型の光偏向器1Bであっても光偏向速度を
画像表示の帰線時間に相当する速度にするのは非常に困
難であり、又、仮に可能だとしても反射ミラー部7の往
復運動の往動と復動とで速度を変えるのは困難である。
また、逆位相で駆動する反射ミラー部7を2個用い、交
互に走査させる手段もあるが、2個の反射ミラー部7を
逆位相で精度良く制御することは非常に難しい。以上よ
り、従来では画像表示等に好適なガルバノミラー型の光
偏向器がなかった。
【0013】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、一方向の光走査によって画像
表示等を行う場合の光偏向に好適なガルバノミラー型の
光偏向器及び該光偏向器を用いた表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光反
射面を有する反射ミラー部と、この反射ミラー部をベー
スに対して揺動自在に支持する揺動支持部と、前記反射
ミラー部に対して前記揺動支持部を中心に揺動する揺動
力を付与する駆動手段とを備えた光偏向器において、前
記光反射面を前記反射ミラー部の表裏両面に設けたこと
を特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、前記請求項1に記載の
光偏向器において、前記揺動支持部をねじりばね部とし
て構成すると共に、このねじりばね部の他端側を共振周
波数が前記反射ミラー部よりも低い励振部に固定し、前
記駆動手段が前記励振部を前記反射ミラー部の共振周波
数近傍で駆動させることによって前記反射ミラー部を揺
動させるようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、前記請求項1又は前記
請求項2に記載の光偏向器と、前記反射ミラー部の2面
の前記光反射面にそれぞれ光を照射する光照射手段と、
2面の前記光反射面からそれぞれ反射する2光路の反射
光を、前記反射ミラー部の往復動で光照射面の始点と終
点とを互いに逆とし、且つ、互いに逆方向に走査するよ
うに光路変更する光路変更手段とを備えたことを特徴と
する表示装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】図1〜図3は本発明の第1実施形態に係る
光偏向器1を示し、図1(A)は光偏向器1の分解斜視
図、図1(B)は振動体13の一部破断の側面図、図2
は振動体13の平面図、図3は反射ミラー部7の光偏向
方向を示すための図1のA−A線概略断面図である。
【0019】図1〜図3において、この第1実施形態と
前記第2従来例とを比較して同一構成箇所については重
複説明を回避するため図面に同一符号を付してその説明
を省略し、異なる構成箇所のみを説明する。
【0020】即ち、この第1実施形態では、光偏向器1
のベース20は、上下一対のガラス基板21,22にて
構成され、この各ガラス基板21,22は光を透過する
ように例えば透明な材質で形成されている。この各ガラ
ス基板21,22の左右両側には一対の突出部21a,
22aが一体的に構成されており、この左右の各突出部
21a,22a間に振動体13の一対の外枠部14,1
4が介在されている。振動体13はその一対の外枠部1
4,14が突出部21a,22aで挾持された状態でベ
ース20に固定されている。
【0021】振動体13は、前記第2従来例のものと略
同様であるが、反射ミラー部7の表裏両面に反射ミラー
面7a,7bが設けられている点が異なる。
【0022】駆動手段Dは、下側のガラス基板21と上
側のガラス基板22とにそれぞれ配置された左右一対の
固定電極23a,23b、24a,24bを有し、この
4個の固定電極23a,23b、24a,24bの対角
線状に配置された固定電極23a,24b同士又は固定
電極23b,24a同士を組として構成されている。そ
して、この組の固定電極23a,24b(又は23b,
24a)と励振部15との間には各切替スイッチSW
1,SW2,SW3,SW4を介して選択的に電圧を印
加できるように構成されている。
【0023】上記構成において、図3に示すように、4
個の固定電極23a,23b,24a,24bに電圧無
印加の状態では反射ミラー部7は中立位置に位置する。
この状態にあって切替スイッチSW1,SW4がオンさ
れると、固定電極23a,24bの静電力による吸引力
により励振部15が一対のねじりばね部16,16を揺
動中心軸として図3の反時計方向に回転する。
【0024】次に、切替スイッチSW1,SW4がオフ
され、且つ、切替スイッチSW2,SW3がオンされる
と、固定電極23a,24bの吸引力が解除され、捩じ
られた一対のねじりばね部16,16が弾性復帰力によ
り励振部15を元の位置に戻そうとすると共に、固定電
極23b,24aと励振部15との間に電圧が印加さ
れ、固定電極23b,24aの静電力による吸引力によ
り励振部15が一対のねじりばね部16,16を揺動中
心軸として図3の時計方向に回転する。
【0025】次に、切替スイッチSW1,SW4がオン
され、且つ、切替スイッチSW2,SW3がオフされ、
このような切替スイッチSW1,SW2,SW3,SW
4のオン・オフ制御が繰り返されると、励振部15が反
射ミラー部7の共振周波数近傍で揺動し、この揺動に共
振して反射ミラー部7が一対のねじりばね部8,8を揺
動中心軸として揺動する。励振部15自体を小さな振幅
で揺動させてもこの振動に反射ミラー部7が共振して大
きな振幅で揺動する。この揺動する反射ミラー部7の両
方の光反射面7a,7bにそれぞれ照射された光は、図
3に示すように、反射ミラー部7の揺動によって反射角
が変更され、これによって光偏向される。
【0026】ここで、反射ミラー部7の両方の光反射面
7a,7bで反射された光は、図3に示すように、反射
ミラー部7の互いの反対面で反射されることからその光
偏向方向が互いに逆位相で、且つ、同期しているため、
この2光路の反射光から逆位相の精度の良い2走査光を
容易に得ることができる。従って、反射ミラー部7の往
復運動の往動と復動とで2光路の反射光を交互に使用す
ることによって走査線の帰線時間をなくす、又は、自由
に調整できる一方向の走査光を容易に作成できる。つま
り、一方向の光走査によって画像表示等を行う場合の光
偏向に好適なガルバノミラー型の光偏向器1が得られ
る。
【0027】尚、前記第1実施形態では、励振部15に
揺動力を作用させ、共振を利用して反射ミラー部7を揺
動させる構成としたので、反射ミラー部7に駆動力を働
かせる面が必要ないため、反射ミラー部7を小型、軽量
化でき、高速駆動で、且つ、広偏向角で揺動させること
ができる。但し、光偏向器1は、駆動手段Dの駆動で揺
動する反射ミラー部7の両面に光反射面7a,7bを有
するものであれば良く、共振を利用しない第1従来例の
ような構成であっても良い。
【0028】尚、上記第1実施形態では、反射ミラー部
7が一対のガラス基板21,22によって単に固定され
ているのみであるが、陽極接合等の方法を用いて一対の
ガラス基板21,22を固定して反射ミラー部7を真空
封止すれば、空気抵抗の影響を除去できるため、高速駆
動に有効である。
【0029】尚、また、図6に示した如く、本出願人が
先に特願平10−325524号で提案した構造形態の
光偏向器を一部改良して、反射ミラー部7の両面に光反
射面を形成する構造(第1実施形態と同一構成部分には
同一符号を付して詳細な説明は省略)でも良く、この場
合に、駆動手段Dは反射ミラー部7の外にあるため、上
記第1実施形態と同様に反射ミラー部7を小型にでき
る。
【0030】図4は本発明の第2実施形態を示し、上記
光偏向器1を用いた表示装置の概略構成図である。図4
において、光照射手段である2つのレーザ光源30,3
1は、光偏向器1の反射ミラー部7の両面の光反射面7
a,7bにそれぞれ向けてレーザ光を発射する。光反射
面7a,7bで反射された2つの反射光の一方は直接に
スクリーン32に射出され、他方は光路変更手段である
固定ミラー33を介してスクリーン32に射出される。
固定ミラー33は、2光路の反射光が反射ミラー部7の
往復動でスクリーン32の光照射面の始点と終点とを互
いに逆とし、且つ、互いに逆方向に走査するように設定
されている。
【0031】つまり、反射ミラー部7が図4の反時計方
向(矢印a方向)に移動すると、固定ミラー33で反射
された反射光が図4の上から下方向(矢印c方向)にス
クリーン32上を走査し、反射ミラー部7から直接の反
射光が図4の下から上方向にスクリーン32上を走査す
る。又、反射ミラー部7が図4の時計方向(矢印b方
向)に移動すると、反射ミラー部7から直接の反射光が
図4の上から下方向(矢印c方向)にスクリーン32上
を走査し、固定ミラー33で反射された反射光が図4の
下から上方向にスクリーン32上を走査する。従って、
レーザ光源30,31からのレーザ光を反射ミラー部7
の往復運動に合わせて交互に切り替えて、反射ミラー部
7の往復運動の往動と復動とで2光路の反射光を交互に
使用することによって走査線の帰線時間をなくす、又
は、自由に調整できる一方向の水平走査が可能である。
【0032】又、垂直走査に関しては、光路の途中にガ
ルバノミラーを配置したり、又、レーザ光源、固定ミラ
ーを一体化したユニットをガルバノスキャナ等で駆動さ
せる等の手段で可能である。
【0033】図5は本発明の第3実施形態を示し、上記
光偏向器1を用いた他の表示装置の概略構成図である。
図5において、光照射手段である2つのレーザ光源3
0,31は、光偏向器1の反射ミラー部7の両面の光反
射面7a,7bにそれぞれ向けてレーザ光を発射する。
光反射面7a,7bで反射された2つの反射光の一方は
直接に光アドレス型空間変調素子35に射出され、他方
は光路変更手段である固定ミラー33を介して光アドレ
ス型空間変調素子35に射出される。固定ミラー33
は、2光路の反射光が反射ミラー部7の往復動で光アド
レス型空間変調素子35の光照射面の始点と終点とを互
いに逆とし、且つ、互いに逆方向に走査するよう設定さ
れている。光アドレス型空間変調素子35はこの光情報
を書き込み、これを表面側に明度、輝度等を増幅して液
晶で表示する。
【0034】一方、ランプ36からの光は赤外線カット
フィルタ37、レンズ38、波長フィルタ39を通って
ポラリゼーション・ビームスプリッタ40に入射され、
この反射光が光アドレス型空間変調素子35に照射され
る。この光アドレス型空間変調素子35を反射した光は
再びポラリゼーション・ビームスプリッタ40に入射さ
れ、ここを透過した光がレンズ41を介してスクリーン
32に照射される。
【0035】この表示装置は、光アドレス型空間変調素
子35上にレーザ光で情報を書き込み、それを外部光で
増幅させて画像をスクリーン32に表示するものである
が、この表示装置においてもレーザ光源30,31から
のレーザ光を反射ミラー部7の往復運動に合わせて交互
に切り替えて、反射ミラー部7の往復運動の往動と復動
とで2光路の反射光を交互に使用することによって走査
線の帰線時間をなくす、又は、自由に調整できる一方向
の走査によって光アドレス型空間変調素子35上に情報
を書き込みことができる。
【0036】尚、前記第2,第3実施形態によれば、光
偏向器1の適用例として表示装置を示したが、電子写真
式複写機、レーザビームプリンタ、バーコードリーダ等
の光学機器の走査装置や、光ディスクのトラッキング制
御装置の光偏向装置等にも適用できることはもちろんで
ある。
【0037】尚、前記各実施形態では、上下一対のガラ
ス基板21,22の両方に固定電極23a,23b,2
4a,24bを設けたが、いずれか一方にのみ設けても
良い。但し、前記実施形態のように一対のガラス基板2
1,22の両方に固定電極23a,23b,24a,2
4bを設けた方が強力な駆動力を付与できる。
【0038】尚、前記各実施形態では、駆動手段Dは静
電力によって揺動力を付与するものであるが、揺動力を
付与できるものであれば良く、例えば電磁力、圧電バイ
モルフ、圧電積層アクチュエータによって構成しても良
い。但し、各実施形態のように静電力によって揺動力を
付与するものは励振部15に駆動のための部材を何等設
ける必要がないため、構造が簡単である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、光反射面を有する反射ミラー部と、この反射ミ
ラー部をベースに対して揺動自在に支持する揺動支持部
と、前記反射ミラー部に対して前記揺動支持部を中心に
揺動する揺動力を付与する駆動手段とを備えた光偏向器
において、前記光反射面を前記反射ミラー部の表裏両面
に設けたので、反射ミラー部の往復運動の往動と復動と
で2光路の反射光を交互に使用することによって走査線
の帰線時間をなくす、又は、自由に調整できる一方向の
走査光を容易に作成できるため、一方向の光走査によっ
て画像表示等を行う場合の光偏向に好適なガルバノミラ
ー型の光偏向器を提供できる。
【0040】請求項2の発明によれば、前記請求項1に
記載の光偏向器において、前記揺動支持部をねじりばね
部として構成すると共に、このねじりばね部の他端側を
共振周波数が前記反射ミラー部よりも低い励振部に固定
し、前記駆動手段が前記励振部を前記反射ミラー部の共
振周波数近傍で駆動させることによって前記反射ミラー
部を揺動させるようにしたので、請求項1の発明の効果
に加え、反射ミラー部に駆動力を働かせる面が必要ない
ため、反射ミラー部を小型、軽量化でき、高速駆動で、
且つ、広偏向角で揺動させることができる。
【0041】請求項3の発明の表示装置によれば、前記
請求項1又は前記請求項2に記載の光偏向器と、前記反
射ミラー部の2面の前記光反射面にそれぞれ光を照射す
る光照射手段と、2面の前記光反射面からそれぞれ反射
する2光路の反射光を、前記反射ミラー部の往復動で光
照射面の始点と終点とを互いに逆とし、且つ、互いに逆
方向に走査するように光路変更する光路変更手段とを備
えたので、反射ミラー部の往復運動の往動と復動とで2
光路の反射光を交互に使用することによって走査線の帰
線時間をなくす、又は、自由に調整できる一方向の走査
光を容易に作成できるため、ガルバノミラー型の光偏向
器を使用した一方向の走査光による画像表示等を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、(A)は光偏向
器の分解斜視図、(B)は同光偏向器に用いる振動体を
一部破断で示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、振動体の平面図
である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、反射ミラー部の
光偏向方向を示すための図1のA−A線概略断面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施形態を示し、上記光偏向器を
用いた表示装置の概略構成図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示し、上記光偏向器を
用いた表示装置の概略構成図である。
【図6】本発明の第1実施形態の改良例を示し、(A)
は光偏向器の分解斜視図、(B)は同光偏向器の側面図
である。
【図7】第1従来例の光偏向器の分解斜視図である。
【図8】第2従来例の光偏向器の分解斜視図である。
【図9】従来例の光偏向器を適用した表示装置の概略構
成図である。
【符号の説明】 1 光偏向器 7 反射ミラー部 7a,7b 光反射面 8 ねじりばね部(揺動支持部) 15 励振部 20 ベース 30,31 レーザ光源(光照射手段) 33 固定ミラー(光路変更手段) D 駆動手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光反射面を有する反射ミラー部と、この
    反射ミラー部をベースに対して揺動自在に支持する揺動
    支持部と、前記反射ミラー部に対して前記揺動支持部を
    中心に揺動する揺動力を付与する駆動手段とを備えた光
    偏向器において、 前記光反射面を前記反射ミラー部の表裏両面に設けたこ
    とを特徴とする光偏向器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の光偏向器におい
    て、 前記揺動支持部をねじりばね部として構成すると共に、
    このねじりばね部の他端側を共振周波数が前記反射ミラ
    ー部よりも低い励振部に固定し、前記駆動手段が前記励
    振部を前記反射ミラー部の共振周波数近傍で駆動させる
    ことによって前記反射ミラー部を揺動させるようにした
    ことを特徴とする光偏向器。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は前記請求項2に記載の
    光偏向器と、 前記反射ミラー部の2面の前記光反射面にそれぞれ光を
    照射する光照射手段と、 2面の前記光反射面からそれぞれ反射する2光路の反射
    光を、前記反射ミラー部の往復動で光照射面の始点と終
    点とを互いに逆とし、且つ、互いに逆方向に走査するよ
    うに光路変更する光路変更手段とを備えたことを特徴と
    する表示装置。
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