JP2008232811A - 放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置 - Google Patents

放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 減容比を向上させる。
【解決手段】 一端部に投入ホッパ16を接続した入口14を設け、他端部に出口15を設けたケーシング13内に、スクリュー17を収納する。スクリューシャフト18の先端側端部をケーシング13外部へ突出させて駆動用モータ20に取り付ける。ケーシング13の長手方向中間部外周に、加熱ヒータ21を取り付ける。ケーシング13の出口15部に、粉砕機34を一体に組み込み、粉砕機34の下端出口に、残渣受容器22を取り付ける。投入ホッパ16より入口14を経てケーシング13内へ投入した放射性固体廃棄物23を、スクリュー17で出口15側へ移送する間に、加熱ヒータ21により加熱して、有機物を熱分解、ガス化させる。ケーシング13の出口15より排出される処理残渣24は、粉砕機34で粉砕して処理残渣粉砕物35としてから残渣受容器22へ回収させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子力プラントで発生する放射性固体廃棄物中の有機物をガス化して体積を縮小するために用いる放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置に関するものである。
原子力プラントでは、その運転に伴って、古い作業衣、手袋、ウエス、ペーパータオル、ポリエチレンシート、木材、金属類(機械部品、配管等)、フイルタ類、ゴム、ビニール、ガラス、保温材、コンクリート等の雑固体廃棄物と云われる放射性固体廃棄物が発生する。上記のような放射性固体廃棄物は、セメント等を用いた固化処理を行って水に溶け出さない固化体とした後、浅地層処分することが検討されている。
上記雑固体廃棄物のような放射性固体廃棄物は、大量に発生するものであることから、固化処理を行う前に減容処理を行って、固化処理の対象物の体積を大幅に縮小することが望まれている。
又、上記放射性固体廃棄物に多量の有機物が含まれていると、固化処理した固化体を浅地層処分した後、該有機物が分解してメタンなどのガスが発生し、このガスが放射性物質と共に外部に拡散される虞も懸念される。
そのために、上記放射性固体廃棄物を、図4に示す装置を用いて該放射性固体廃棄物中に含まれている有機物の炭化温度以上で、且つ上記放射性固体廃棄物中の無機物の溶融温度以下となる、たとえば、200℃以上、660℃以下の温度で加熱することにより、上記有機物を分解してガス化させることで、放射性固体廃棄物を減容化し、その後、残渣を固化処理するようにすることが従来提案されてきている。
具体的には、図4に示す如く、ベルトコンベヤ1と、該ベルトコンベヤ1の搬送方向上流側端部の近傍位置に設けたドラム缶転倒装置2と、上記ベルトコンベヤ1の長手方向中間部を所要の長さ範囲に亘り覆うよう設けた加熱装置3とから、放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置を構成してある。上記加熱装置3は、入口と出口を、図示しないエアカーテンで仕切ることができるようにしてあると共に、内部をヒータにより最大500℃、最低320℃に加熱できるようにしてある。
上記構成としてある放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置によれば、ドラム缶4に充填されている放射性固体廃棄物5を、ドラム缶転倒装置2によりベルトコンベヤ1上に取り出す。次に、上記ベルトコンベヤ1上に取り出された放射性固体廃棄物5が、ベルトコンベヤ1によって図上、左から右方向に搬送される途中で上記加熱装置3内を通過するときに、上記放射性固体廃棄物5中に含まれている有機物をガス化(熱分解、炭化)させるようにしてある。この加熱装置3にて有機物をガス化することで発生するガスは、上記加熱装置3より排ガス処理装置6へ導いて所要の排ガス処理を行うようにしてある。
その後は、上記加熱装置3にて有機物が分解、炭化されることによって減容化された後、上記ベルトコンベヤ1によって上記加熱装置3の下流側へ排出される放射性固体廃棄物の処理残渣7を、冷却した後、予め用意してあるドラム缶8に充填して固化処理エリアへ移送し、該固化処理エリアにて、固化材サイロ9からのセメントと、添加水タンク10からの水とを混練機11で混練して形成した固化材ペースト12を、上記処理残渣7が充填されているドラム缶8に注入することで、固化処理を行うようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、本発明者等は、上記図4に示した如きベルトコンベヤ1と、ドラム缶転倒装置2と、加熱装置3とからなる構成を有する放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置に代えて、スクリューフィーダ形式の放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置を検討している。
具体的には、図5に示す如く、横方向に延びて長手方向一端部(基端部)の上側に入口14を設けて投入ホッパ16の下端開口部を接続し、且つ長手方向他端部(先端部)の下側に出口15を設けた円筒形状のケーシング13内に、シャフト18の外周面に螺旋状のスクリュー羽根19を一体に取り付けてなるスクリュー17を、長手方向に沿って収納させて、該スクリュー17のシャフト18の両端部を、上記ケーシング13の長手方向両端壁の軸心位置に、図示しない軸受を介して回転自在に支持させる。更に、上記シャフト18の先端側端部を、上記ケーシング13の外部へ所要寸法突出させると共に、突出端部に、駆動用モータ20を取り付ける。
更に、上記ケーシング13の長手方向中間部の外周に、加熱ヒータ21を取り付けて、廃棄物熱分解ガス化処理部としての放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置を構成するようにしてある。22は上記ケーシング13の出口15の下側に取り付けた残渣受容器である。
以上の構成としてある放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置によれば、上記駆動用モータ20によりスクリュー17を回転駆動させることで、上記投入ホッパ16に投入された後、上記入口14を経てケーシング13内に落下供給される放射性固体廃棄物23を、スクリュー羽根19の回転に伴って出口15へ向けて順次移動させ、上記放射性個体廃棄物23が上記加熱ヒータ21の内側位置を通過するときに、該加熱ヒータ21によるケーシング13の周壁を介した間接加熱により放射性固体廃棄物23を有機物の熱分解が生じる所要温度まで加熱し、この際、上記ケーシング13内には希釈空気を供給することで、上記放射性固体廃棄物23中の有機物を、低酸素雰囲気下で熱分解してガス化させる。その後、上記有機物がガス化された後に生成する主として固体炭素と灰分とからなる処理残渣24を、上記スクリュー羽根19の回転によりケーシング13の出口15まで移送して、該出口15より残渣受容器22へ回収することで、上記放射性固体廃棄物23から処理残渣24への大幅な減容化を図ることができるようにしてある。なお、図示してないが、上記有機物のガス化によって生じたガスは、上記ケーシング13の入口14側端部の所要個所より抜き出して回収した後、排ガス処理装置へ導いて所要の排ガス処理を行うようにしてあるものとする。
又、本発明者等は、上記スクリューフィーダ形式の放射性固体廃棄物のガス化減揺処理装置では、加熱ヒータ21による放射性固体廃棄物23の加熱領域を大きく(長く)しようとすると、ケーシング13の全長を延ばす必要が生じて、装置の設置のために広いスペースが必要になってしまうということに鑑みて、図6に示す如き上下二段式のスクリューフィーダ形式の放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置も検討している。
これは、図6に示すように、横方向に延びて長手方向一端部(基端部)の上側に入口27を設けて投入ホッパ16の下端開口部を接続し、且つ長手方向他端部(先端部)の下側に出口28を設けた円筒形状の上段ケーシング26内に、上記図5に示したと同様のスクリュー17を、長手方向に沿って収納させて、該スクリュー17のシャフト18の両端部を、上記上段ケーシング26の長手方向両端壁の軸心位置に、図示しない軸受を介して回転自在に支持させ、上記シャフト18の基端側端部を、上記上段ケーシング26の外部へ所要寸法突出させて、該突出端部に駆動用モータ20を取り付け、更に、上記上段ケーシング26の長手方向中間部の外周に、加熱ヒータ21を取り付けて、スクリューフィーダ形式の上流側廃棄物熱分解ガス化処理部としての上段熱分解ガス化処理部25を構成する。
更に、上記上段ケーシング26の下方位置に、該上段ケーシング26と平行に延びる下段ケーシング30を配置して、該下段ケーシング30の長手方向他端部(基端部)の上側に、上記上段ケーシング26の出口28と上下方向に対向する入口31を設け、且つ長手方向一端部(先端部)の下側に出口32を設け、更に、下段ケーシング30内に、上記図5に示したと同様のスクリュー17を、長手方向に沿って収納させて、該スクリュー17のシャフト18の両端部を、上記下段ケーシング30の長手方向両端壁の軸心位置に、図示しない軸受を介して回転自在に支持させ、上記シャフト18の先端側端部を、上記下段ケーシング30の外部へ所要寸法突出させると共に、該突出端部に駆動用モータ20を取り付け、更に又、上記下段ケーシング30の長手方向中間部の外周に、加熱ヒータ21を取り付けてスクリューフィーダ形式の下流側廃棄物熱分解ガス化処理部としての下段熱分解ガス化処理部29を構成する。
更に、上記上段熱分解ガス化処理部25における上段ケーシング26の出口28と、下段熱分解ガス化処理部29における下段ケーシング30の入口31とを、上下方向の連結管33を介して接続した構成としてある。その他、図5に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
上記上下二段式のスクリューフィーダ形式の放射性固体廃棄物のガス化減容装置によれば、上段熱分解ガス化処理部25にて、スクリュー17の回転駆動により放射性固体廃棄物23を上段ケーシング26内で入口27より出口28まで移動させる間に、加熱ヒータ21による上段ケーシング26の周壁を介した間接加熱を行うことで、上記放射性固体廃棄物23中の有機物を低酸素雰囲気下で熱分解してガス化させるようにしてある。その後、上記放射性固体廃棄物23が、上段熱分解ガス化処理部25のスクリュー17によって上段ケーシング26の出口28まで送られると、連結管33を落下して下段熱分解ガス化処理部29の下段ケーシング30へ、入口31を経て投入される。該下段ケーシング30へ投入された放射性固体廃棄物23は、スクリュー17の回転駆動により下段ケーシング30内を通して出口32まで移動させる間に、加熱ヒータ21による下段ケーシング30の周壁を介した間接加熱を更に行うことで、上記放射性固体廃棄物23中の有機物を更に熱分解してガス化させることができるようにしてある。しかる後、上記有機物がガス化された後に生成する主として固体炭素と灰分とからなる処理残渣24を、下段ケーシング30の出口32より、該出口32の下側に取り付けてある残渣受容器22へ回収することで、上記放射性固体廃棄物23から処理残渣24への大幅な減容化を図ることが可能になるようにしてある。したがって、熱分解ガス化処理部25と29を上下2段に分けて、該各熱分解ガス化処理部25と29に加熱ヒータ21をそれぞれ装備することで、全長を延ばすことなく上記放射性固体廃棄物23の加熱ヒータ21による加熱領域を拡大できるようにしてある。なお、図示してないが、上記下段ケーシング30内における有機物のガス化によって生じたガスは、連結管33を通して上段ケーシング26内へ導いた後、該上段ケーシング26内における有機物のガス化によって生じるガスと一緒に、該上段ケーシング26の入口27側端部の所要個所より抜き出して回収した後、排ガス処理装置へ導いて所要の排ガス処理を行うようにしてあるものとする。
特開平7−333393号公報
ところが、上記図5及び図6に示した本発明者等が検討している放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置は、放射性固体廃棄物23中の有機物をガス化して処理残渣24を回収することによって大幅な減容化を図るのに有効であるが、本発明者等は、減容比の更なる向上を検討している。
そこで、本発明者等は、減容比を向上させるための更なる工夫、研究を重ねた結果、上記図5及び図6に示した如き放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置にて、放射性固体廃棄物23をガス化、減容処理した後に回収される処理残渣24は、ポーラスな粒子となっていることが多いことに着目して、該処理残渣24のポーラスな粒子を粉砕することで、回収される処理残渣24の体積をより縮小させることができることを見出して、本発明をなした。
したがって、本発明の目的とするところは、高い減容比を得ることができる放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、放射性固体廃棄物中の有機物を熱分解しガス化するための廃棄物熱分解ガス化処理部の出口側に、上記廃棄物熱分解ガス化処理部で発生する処理残渣を粉砕するための粉砕機を一体に設けた構成とする。
又、請求項2に対応して、放射性固体廃棄物中の有機物を熱分解しガス化するための廃棄物熱分解ガス化処理部を上下流方向に2段設け、且つ上記上流側の廃棄物熱分解ガス化処理部と、下流側の熱分解ガス化処理部の間に、粉砕機を介装して備えて、上記上流側の熱分解ガス化処理部で発生する処理残渣を粉砕機で粉砕して、下流側の廃棄物熱分解ガス化処理部へ供給できるようにした構成とする。
更に、上記各構成における廃棄物熱分解ガス化処理部を、長手方向一端部に入口を有し且つ長手方向他端部に出口を有する円筒形状のケーシング内にスクリューを回転駆動可能に収納させ、更に、上記ケーシングの外周に、加熱ヒータを取り付けてなる構成する。
本発明の放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)放射性固体廃棄物中の有機物を熱分解しガス化するための廃棄物熱分解ガス化処理部の出口側に、上記廃棄物熱分解ガス化処理部で発生する処理残渣を粉砕するための粉砕機を一体に設けた構成としてあるので、放射性固体廃棄物中に含まれる有機物を熱分解してガス化させることによって生じる処理残渣のポーラスな粒子を、上記粉砕機により粉砕することができて、回収される処理残渣の粉砕物の見かけ密度を、上記処理残渣よりも大とすることができる。したがって、上記処理残渣の粉砕物の体積を、粉砕処理前の上記処理残渣の体積に比して縮小できることから、高い減容比を達成することが可能になる。
(2)放射性固体廃棄物中の有機物を熱分解しガス化するための廃棄物熱分解ガス化処理部を上下流方向に2段設け、且つ上記上流側の廃棄物熱分解ガス化処理部と、下流側の熱分解ガス化処理部の間に、粉砕機を介装して備えて、上記上流側の熱分解ガス化処理部で発生する処理残渣を粉砕機で粉砕して、下流側の廃棄物熱分解ガス化処理部へ供給できるようにした構成とすることにより、上記(1)と同様の効果に加えて、上記上流側の廃棄物熱分解ガス化処理部にて生じる処理残渣を粉砕機で粉砕することにより、該処理残渣の内部に未処理の放射性固体廃棄物の部分が残存していても、該部分を処理残渣の粉砕物の表面に露出させた後、下流側の廃棄物熱分解ガス化処理部へ送って、この新たに露出された部分の未処理の放射性個体廃棄物中の有機物を熱分解、ガス化処理できる。よって、有機物の熱分解、ガス化処理を促進することが可能になることから、更なる減容効果が期待できると共に、処理時間の低減効果も期待できる。
(3)廃棄物熱分解ガス化処理部を、長手方向一端部に入口を有し且つ長手方向他端部に出口を有する円筒形状のケーシング内にスクリューを回転駆動可能に収納させ、更に、上記ケーシングの外周に、加熱ヒータを取り付けてなる構成とした構成とすることにより、上スクリューフィーダ形式の廃棄物熱分解ガス化処理部を容易に構築することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置の実施の一形態を示すもので、図5に示したと同様の構成としてあるスクリューフィーダ形式の放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置において、ケーシング13の出口15の下側に、残渣受容器22を取り付けることができるようにした構成に代えて、上記ケーシング13の出口15部に、粉砕機34を一体に組み込んでなる構成として、該粉砕機34の下端出口に、残渣受容器22を取り付けることができるようにする。
上記粉砕機34は、たとえば、図示しない駆動装置によって回転駆動する1対の回転ローラーの間で処理対象物を粉砕するようにしてあるロール式粉砕機を用いるようにすればよい。
その他の構成は図5に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
以上の構成としてある放射性個体廃棄物のガス化減容処理装置を使用する場合は、図5に示したものと同様に、駆動用モータ20によりスクリュー17を回転駆動させると共に、上記粉砕機34を運転した状態にて、投入ホッパ16に、放射性固体廃棄物23を投入する。上記投入ホッパ16へ投入された放射性固体廃棄物23が、上記入口14を経てケーシング13内に落下供給されると、該放射性個体廃棄物23は、スクリュー羽根19の回転により該ケーシング13内を出口15へ向けて移動させられ、上記加熱ヒータ21の内側位置を通過するときに、該加熱ヒータ21によるケーシング13の周壁を介した間接加熱により有機物の熱分解が生じる所要温度まで加熱されることで、上記ケーシング13内の低酸素雰囲気下で、上記放射性固体廃棄物23中の有機物が熱分解されてガス化される。その後、上記有機物がガス化された後に生成する処理残渣24は、上記スクリュー羽根19の回転によりケーシング13の先端部まで移送されると、出口15を経て、上記粉砕機34へ投入される。該粉砕機34では、上記投入された処理残渣24が粉砕処理され、処理残渣粉砕物35が、該粉砕機34の下端出口より、残渣受容器22に回収されるようになる。
このように、本発明の放射性固体廃棄物の熱分解減容装置によれば、放射性固体廃棄物23中に含まれる有機物を熱分解してガス化させることによって生じる処理残渣24のポーラスな粒子を、上記粉砕機34により粉砕することができるため、残渣受容器22へ回収される処理残渣粉砕物35の見かけ密度を、上記処理残渣24よりも大とすることができる。したがって、上記処理残渣粉砕物35の体積を、粉砕処理前の上記処理残渣24の体積に比して縮小できることから、高い減容比を達成することが可能になる。
次に、図2は本発明の実施の他の形態として、図6に示したと同様の構成としてある上下二段式のスクリューフィーダ形式の放射性固体廃棄物のガス化減容装置に適用する場合の一例を示すもので、図6に示したと同様の構成において、下段ケーシング30の出口32の下側に、残渣受容器22を取り付けることができるようにした構成に代えて、上記下段ケーシング30の出口32部に、図1に示したと同様の粉砕機34を一体に組み込んでなる構成とし、該粉砕機34の下端出口に、残渣受容器22を取り付けることができるようにする。
その他の構成は図6に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
本実施の形態によれば、投入ホッパ16へ投入される放射性固体廃棄物23は、図6で説明したと同様に、上段熱分解ガス化処理部25にて、上段ケーシング26内でスクリュー17の回転により入口27より出口28まで移動させられる間に、加熱ヒータ21による上段ケーシング26の周壁を介した間接加熱が行われることで、該放射性固体廃棄物23中の有機物が低酸素雰囲気下で熱分解してガス化される。更に、上記放射性固体廃棄物23が、上段熱分解ガス化処理部25の上段ケーシング26の出口28から、連結管33を経て、下段熱分解ガス化処理部29の下段ケーシング30の入口31へ落下投入されると、該下段ケーシング30内でスクリュー17の回転駆動により出口32まで移動させられる間に、加熱ヒータ21による下段ケーシング30の周壁を介した間接加熱が更に行われることで、上記放射性固体廃棄物23中の有機物が、更に熱分解してガス化される。その後、上記有機物がガス化された後に生成する処理残渣24は、スクリュー17の回転により下段ケーシング30の先端部まで移送されると、出口28を経て、上記粉砕機34へ投入される。該粉砕機34では、上記投入された処理残渣24が粉砕処理され、処理残渣粉砕物35が、該粉砕機34の下端出口より、残渣受容器22に回収されるようになる。
したがって、本実施の形態によっても、上記図1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
次いで、図3は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図6に示したと同様の構成としてある上下二段式のスクリューフィーダ形式の放射性固体廃棄物のガス化減容装置において、上段熱分解ガス化処理部25における上段ケーシング26の出口28と、下段熱分解ガス化処理部29における下段ケーシング30の入口31とを連結している連結管33の上下方向中間部に、図1に示したと同様の粉砕機34を一体に組み込んで設けた構成とする。
更に、上記下段ケーシング30の入口側端部の上部位置に一端部を接続したガスライン36の他端部を、上記上段ケーシング26の出口側端部の上部位置に接続した構成とする。これにより、上記連結管33に粉砕機34を設けた状態であっても、下段ケーシング30内における有機物のガス化によって生じたガスを、上記ガスライン36を経て、上段ケーシング26内へ導くことができるようにしてある。
その他の構成は図6に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
本実施の形態によれば、投入ホッパ16へ投入される放射性固体廃棄物23は、図6で説明したと同様に、上段熱分解ガス化処理部25にて、上段ケーシング26内でスクリュー17の回転により入口27より出口28まで移動させられる間に、加熱ヒータ21による上段ケーシング26の周壁を介した間接加熱が行われることで、該放射性固体廃棄物23中の有機物が低酸素雰囲気下で熱分解してガス化される。その後、上記放射性固体廃棄物23中の有機物の熱分解、ガス化処理によって発生する処理残渣24が、上記スクリュー17により上段ケーシング26の出口28まで送られると、該処理残渣24は、連結管33を通して落下して、該連結管33の途中位置に設けてある粉砕機34へ投入されて粉砕処理される。その後、上記粉砕機34を通過した処理残渣粉砕物35が、連結管33を通して下段熱分解ガス化処理部29の下段ケーシング30内へ入口31を経て投入されることから、該下段ケーシング30内では、上記処理残渣粉砕物35が、スクリュー17の回転駆動により下段ケーシング30内を通して出口32まで移動させられる間に、加熱ヒータ21による下段ケーシング30の周壁を介した間接加熱が行われることで、上記処理残渣粉砕物35中に残存している有機物が更に熱分解してガス化される。しかる後、上記有機物がガス化処理された後の処理残渣粉砕物35が、下段ケーシング30の出口32より、該出口32の下側に取り付けてある残渣受容器22へ回収されるようになる。
このように、本実施の形態によっても、処理残渣24のポーラスな粒子を更に粉砕処理してなる処理残渣粉砕物35を上記残渣受容器22へ回収できるため、該残渣受容器22へ回収される処理残渣粉砕物35の見かけ密度を、上記処理残渣24よりも大とすることができる。したがって、上記処理残渣粉砕物35の体積を、粉砕処理前の上記処理残渣24の体積に比して縮小できることから、高い減容比を達成することが可能になる。
更に、上記上段熱分解ガス化処理部25にて放射性固体廃棄物23中の有機物を熱分解、ガス化した後に生じる処理残渣24を粉砕機34で粉砕するようにしてあることから、たとえ、上記処理残渣24の内部に未処理の放射性固体廃棄物の部分が残存していても、該部分を処理残渣粉砕物35の表面に露出させた後、下段熱分解ガス化処理部29で、この新たに露出された部分の未処理の放射性個体廃棄物中の有機物を熱分解、ガス化処理できるため、有機物の熱分解、ガス化処理を促進することが可能になる。よって、更なる減容効果が期待できると共に、処理時間の低減効果も期待できる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、粉砕機34は、放射性固体廃棄物23中の有機物の熱分解、ガス化処理によって生じる処理残渣24のポーラスな粒子を粉砕することができれば、ロール式粉砕機以外の形式の粉砕機を用いるようにしてもよい。
上記各実施の形態では、いずれも、放射性固体廃棄物23中の有機物を熱分解、ガス化処理するための装置構成として、スクリュー17を収納したケーシング13,26,30の外周に加熱ヒータ21を取り付けてなる間接加熱方式のものを示したが、放射性固体廃棄物23中の有機物を熱分解してガス化処理することができるようにしてあれば、上記放射性固体廃棄物23を加熱するための手段としては、加熱ヒータ21以外の熱源を用いて間接加熱する方式、あるいは、不活性又は低酸素濃度の高温ガス等を用いた直接加熱方式としてもよい。又、放射性固体廃棄物23中の有機物を熱分解、ガス化処理するために該放射性固体廃棄物23を搬送する手段としては、スクリューフィーダ形式のものを示したが、スクリュー17以外の搬送手段によってもよい。
図3の実施の形態では、上段熱分解ガス化処理部25の出口28と、下段熱分解ガス化処理部29の入口とを連結する上下方向の連結管33の中間部に粉砕機34を設ける構成としたが、放射性固体廃棄物23中の有機物を熱分解、ガス化処理するための熱分解ガス化処理部を、上流側と下流側の二段階で備えて、上記上流側熱分解ガス化処理部と、下流側熱分解ガス化処理部との間に、粉砕機34を一体に介装して、上記上流側の熱分解ガス化処理部で生じる処理残渣24を粉砕して処理残渣粉砕物35とした後、下流側熱分解ガス化処理部へ供給できるようにしてあれば、上流側熱分解ガス化処理部と下流側熱分解ガス化処理部の形式や配置は適宜変更してもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置の実施の一形態を示す概略切断側面図である。 本発明の実施の他の形態を示す概略切断側面図である。 本発明の実施の更に他の形態を示す概略切断側面図である。 従来提案されている放射性固体廃棄物の処理方法の概要を示す図である。 本発明者等が検討している放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置の一例を示す概略切断側面図である。 本発明者等が検討している放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置の別の例を示す概略切断側面図である。
符号の説明
13 ケーシング
14 入口
15 出口
17 スクリュー
21 加熱ヒータ
23 放射性固体廃棄物
24 処理残渣
25 上段熱分解ガス化処理部(廃棄物熱分解ガス化処理部)
27 入口
28 出口
29 下段熱分解ガス化処理部(廃棄物熱分解ガス化処理部)
31 入口
32 出口
34 粉砕機
35 処理残渣粉砕物
36 ガスライン

Claims (3)

  1. 放射性固体廃棄物中の有機物を熱分解しガス化するための廃棄物熱分解ガス化処理部の出口側に、上記廃棄物熱分解ガス化処理部で発生する処理残渣を粉砕するための粉砕機を一体に設けた構成を有することを特徴とする放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置。
  2. 放射性固体廃棄物中の有機物を熱分解しガス化するための廃棄物熱分解ガス化処理部を上下流方向に2段設け、且つ上記上流側の廃棄物熱分解ガス化処理部の出口と、下流側の熱分解ガス化処理部の入口との間に、粉砕機を介装して備えて、上記上流側の熱分解ガス化処理部で発生する処理残渣を粉砕機で粉砕して、下流側の廃棄物熱分解ガス化処理部へ供給できるようにした構成を有することを特徴とする放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置。
  3. 廃棄物熱分解ガス化処理部を、長手方向一端部に入口を有し且つ長手方向他端部に出口を有する円筒形状のケーシング内にスクリューを回転駆動可能に収納させ、更に、上記ケーシングの外周に、加熱ヒータを取り付けてなる構成とした請求項1又は2記載の放射性固体廃棄物のガス化減容処理装置。
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