JP2008232545A - 吸収式冷温水機の溶液回収装置及び溶液回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の監視を要することなく臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機外へ排出、あるいは吸収式冷温水機内に注入することが可能な吸収式冷温水機の溶液回収装置、及び溶液回収方法の提供。
【解決手段】鉛直方向に膨張又は収縮可能な溶液回収タンク110と、臭化リチウム溶液を回収、注入するための排出・注入用開閉弁200a〜200dと、この排出・注入用開閉弁200a〜200dと溶液回収タンク110とを接続するホース100と、溶液回収タンク110を案内するガイド柱130、131及びガイド132a〜132jと、溶液回収タンク110の所定の高さ位置を検知する第1検知部140、第2検知部141と、臭化リチウム溶液を溶液回収タンク110内から押し出す錘123、124と、第1検知部140、141からの検知信号に連動して開閉する連動開閉弁120とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸収式冷温水機の部品交換作業の際に、吸収式冷温水機の溶液を一時的に排出させ、部品交換作業終了後に、排出させた溶液を再び吸収式冷温水機へ注入する吸収式冷温水機の溶液回収装置及び溶液回収方法に関する。
従来、吸収式冷温水機の長時間の稼動によって劣化したパッキンやポンプのベアリングを交換する部品交換作業の際に、一旦、吸収式冷温水機に収容されている溶液、すなわち臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機の外部に排出させる必要がある。また、吸収式冷温水機の性質上、吸収式冷温水機の内部を空気に接触させると吸収式冷温水機の内部に錆を発生させる虞があるので、臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機の外に排出させるには、吸収式冷温水機の上部から不活性ガスである窒素により加圧し、吸収式冷温水機の下部にある溶液排出弁から臭化リチウム溶液を排出させる必要があった。また、吸収式冷温水機は、吸収式冷温水器の内部を真空状態にすることで能力が発揮するために、真空に耐える構造となっているが、内部からの大きな加圧には弱い構造となっているため、窒素で加圧する圧力は制限される。なお、臭化リチウム溶液を回収する際は、この臭化リチウム溶液を溶液排出弁から溶液回収タンクへ案内する溶液排出ホースを通過させて、溶液回収タンクへ排出するが臭化リチウム溶液が溶液回収タンクに満たされるまで、作業員が目視にて、この臭化リチウム溶液の液面を監視する必要があった。この種の従来の技術としては、特許文献1に示すものがある。
特開2002−195678公報
しかしながら、上述した従来の吸収式冷温水機の長時間の稼動によって劣化した吸収式冷温水機のパッキンやポンプのベアリングを交換する部品交換作業の際に、臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機外へ排出、あるいは、吸収式冷温水機内へ注入する方法では、吸収式冷温水機の臭化リチウム溶液を排出させる際に、窒素で加圧し、臭化リチウム溶液を大気に開放した溶液回収タンクへ排出させるので作業時間がかかる。また、この臭化リチウム溶液の排出時に溶液回収タンクからオーバーフローしないように作業者が溶液回収タンク内の臭化リチウム溶液の溜まり状態を監視しなければならない効率の悪い作業となっていた。
また、臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機内に注入するときは、吸収式冷温水機の内部を真空にして臭化リチウム溶液を吸引して注入することが行われるが、その臭化リチウム溶液の注入時に空気が混入しないように作業者が液面を監視しなければならないため、その間は拘束され、他の作業ができない非効率な作業となっていた。
なお、前述の溶液回収タンクは密閉されていないため、臭化リチウム溶液と大気が接触している状態となり、臭化リチウム溶液に空気が溶け込んでしまうという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の実状を考慮してなされたもので、その目的は、吸収式冷温水機の長時間の稼動によって劣化したこの吸収式冷温水機のパッキンやポンプのベアリングを交換する部品交換作業の際に、作業者の監視を要することなく臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機外へ排出、あるいは吸収式冷温水機内に注入することが可能な吸収式冷温水機の溶液回収装置、及び溶液回収方法を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明の吸収式冷温水機の溶液回収装置は、吸収式冷温水機に収容される溶液をこの吸収式冷温水機外へ排出させる際に、又はこの吸収式冷温水機内に注入する際に用いられる吸収式冷温水機の溶液回収装置において、前記溶液を収容可能で、鉛直方向に膨張又は収縮可能な溶液回収タンクと、前記溶液を排出、注入するための排出・注入用開閉弁と、この排出・注入用開閉弁と前記溶液回収タンクとを接続する連絡通路を有する導通手段と、前記溶液タンクの膨張又は収縮に際して、この溶液回収タンクを鉛直方向に案内するガイド手段と、前記溶液回収タンクの高さ位置を検知する検知部と、前記溶液を前記溶液回収タンク内から押し出す加圧手段と、前記検知部から出力される検知信号に連動して前記連絡通路を開閉する連動開閉弁とを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、吸収式冷温水機の長時間の稼動によって劣化したこの吸収式冷温水機のパッキンやポンプのベアリングを交換する部品交換作業の際に、吸収式冷温水機から溶液、例えば臭化リチウム溶液を排出させるときには、溶液回収タンクを収縮させた状態にしておき、この状態で、吸収式冷温水機の内部を加圧することで、吸収式冷温水機の臭化リチウム溶液は、吸収式冷温水機の回収・注入用開閉弁から導通手段を介して溶液回収タンクに送り込まれる。また、溶液回収タンクは、臭化リチウム溶液が送り込まれるにつれて膨張し、さらに、ガイド手段によって鉛直上方に案内され、この溶液回収タンクが所定の高さ位置になると、この高さ位置を検知部が検知する。そして、この検知部から出力される検知信号に連動して連動開閉弁が閉状態、つまり、導通手段の連絡通路が閉じられ、臭化リチウム溶液が溶液回収タンク内に入り込むのを停止させる。したがって、溶液回収タンクから臭化リチウム溶液がオーバーフローしないように、作業者が臭化リチウム溶液の液面を監視する必要がなく、これにより、作業員の労力を軽減することができる。
また、溶液回収タンクから臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機内へ注入するときには、吸収式冷温水機の内部を真空にするとともに、連動開閉弁を開状態にした状態で、加圧手段により溶液回収タンク溶液を加圧する。これにより、臭化リチウム溶液が導通手段を介して排出・注入用開閉弁から吸収式冷温水機に注入される。溶液回収タンクは、溶液回収タンク内の溶液が少なくなることにより収縮し、さらに、ガイド手段によって鉛直下方に案内される。溶液回収タンクの高さ位置が所定の高さ位置になると、検知部がこの所定の高さ位置を検知して、この検知信号により、連動開閉弁が閉状態となる。つまり、導通手段の連絡通路が閉じられ、臭化リチウム溶液が吸収式冷温水機内に注入されるのを停止させる。したがって、溶液回収タンク内に空気があった場合にも、作業者が臭化リチウム溶液の液面を監視する必要がなく、これにより、作業員の労力を軽減することができる。このようにして、作業者の監視を要することなく臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機外へ排出、あるいは吸収式冷温水機内に注入することができる。
また、本発明は、前記発明において、前記導通手段の連絡通路が、前記溶液が導かれるホースと、このホースが連通する前記溶液回収タンクに備えられる蓋部の穴を含むことを特徴としている。このように構成した本発明は、ホースと蓋部の穴を介して臭化リチウムウ溶液を大気中にさらすことなく、臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機外へ排出、あるいは吸収式冷温水機内に注入することができる。
また、本発明は、前記発明において、前記検知部から出力される検知信号によって作動し、前記溶液回収タンクの高さ位置が所定の位置になったことを報知する報知手段を備えたことを特徴としている。このように構成した本発明は、作業者に溶液回収タンクが所定の位置になったことを報知手段を介して確実に知らせることができる。
また、本発明は、前記発明において、前記検知部は、前記溶液回収タンクの溶液の量が最大量である高さ位置を検知する第1検知部と、前記溶液回収タンクに溶液が無い状態の高さ位置を検知する第2検知部から成ることを特徴としている。
また、本発明は、前記発明において、前記溶液を前記溶液回収タンクに回収した後に、前記溶液回収タンク内の気体を除去する気液分離装置と、この気液分離装置を真空にするためのポンプとを備えたこと特徴としている。このように構成した本発明は、気液分離装置とポンプの駆動により、溶液回収タンク内の空気を除去することができるので、溶液回収タンク内の臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機内へ注入する際に、空気が吸収式冷温水機内へ送り込まれることを防ぐことができる。
また、本発明の吸収式冷温水機の溶液回収方法は、前記吸収式冷温水機の前記溶液を前記吸収式冷温水機外の前記溶液回収タンクに一時的に排出させて保管した後、前記吸収式冷温水機に係る部品の交換作業を行い、この部品の交換作業と平行に前記溶液回収タンク内の前記溶液に混入した気体を除去しておき、前記部品の交換作業終了後に前記吸収式冷温水機の内部をポンプで吸引して真空状態にした後、前記気体が除去された前記溶液を前記吸収式冷温水機内へ注入することを特徴としている。この吸収式冷温水機の溶液回収方法では、特に、吸収式冷温水機の部品の交換作業と平行して、溶液回収タンク内の臭化リチウム溶液に混入した気体を除去することで、整備作業に要する時間を短縮することができる。
本発明の吸収式冷温水機の溶液回収装置及び溶液回収方法は、吸収式冷温水機の長時間の稼動によって劣化したこの吸収式冷温水機のパッキンやポンプのベアリングを交換する部品の交換作業の際に、作業者の監視を要することがなく、これにより、作業員の労力を軽減することができる。したがって、吸収式冷温水機の部品の交換作業を実施するための溶液の排出、注入作業の能率を従来よりも向上させることができる。
以下、本発明に係る吸収式冷温水機の溶液回収装置及び溶液回収方法を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
[本実施形態に係る溶液回収装置が装備される吸収式冷温水機]
図1は、本発明に係る吸収式冷温水機の溶液回収装置の一実施形態が装備される吸収式冷温水機の一例を示す図である。
本実施形態に係る溶液回収装置が装備される吸収式冷温水機10は、例えば、図1に示すように二重効用吸収式冷温水機であり、互いに隣接し、水が入っている蒸発器1及び臭化リチウム溶液の入った吸収器2と、互いに隣接し、蒸気を凝縮させて再び液体化する凝縮器3及び低温の熱源で加熱濃縮させる低温再生器4と、高温の熱源で液体を過熱する高温再生器5と、低温での熱交換を行う低温熱交換器6と、高温での熱交換を行う高温熱交換器7と、冷媒液を散布する冷媒ポンプ8と、及び臭化リチウム溶液を散布する溶液ポンプ11とを有している。これらの蒸発器1、吸収器2、凝縮器3、低温再生器4、及び高温再生器5を冷媒、例えば水が循環して冷却能力および暖房能力の少なくとも一方を発揮するようになっている。このような吸収式冷温水機10内には、蒸発器1の冷媒蒸気を吸収する吸収剤である臭化リチウム溶液が内部を循環するようになっている。また、吸収式冷温水機10の蒸発器1の上部には、不活性ガスである窒素を注入可能な排出弁200fが設けられている。
[本実施形態に係る溶液回収装置の構成]
図2は、本実施形態に係る溶液回収装置の構成を示すとともに、本実施形態で実施される動作を示す概略図、図3は、本実施形態に係る溶液回収装置で実施される溶液タンク内に含まれる気体を取り除く動作を説明する図である。図4は、本実施形態の溶液回収装置を用いて実施される溶液回収方法の一実施形態を示すフローチャートである。
上述した吸収式冷温水機10に用いられる本実施形態に係る溶液回収装置は、図1、図2に示すように、吸収式冷温水機10に接続され、溶液、例えば臭化リチウム溶液を排出、注入するための回収・注入用開閉弁200a〜200dと、臭化リチウム溶液を収容可能で、内部へ溜まる臭化リチウム溶液の量に応じて鉛直方向に膨張又は収縮可能な溶液回収タンク110と、前述した排出・注入用開閉弁200a〜200dと溶液回収タンク110とを接続する連絡通路を有する導通手段、すなわち排出・注入用開閉弁200a〜200dに一端100aが接続され、他端100bが溶液回収タンク110の蓋部111の穴112に連通するフレキシブルなホース100とを備えている。
また、溶液回収タンク110の膨張又は収縮に際して、この溶液回収タンク110を鉛直方向に案内するガイド手段、すなわち溶液回収タンク110の周囲に立設するガイド柱130、ガイド柱131及びガイド132a〜132jと、ガイド柱131に設置され、溶液回収タンク110の高さ位置を検知する第1検知部140及び第2検知部141とを備えている。さらに、臭化リチウム溶液を溶液回収タンク110内から押し出す加圧手段、すなわち錘123,錘124及び押え板150と、第1検知部140及び第2検知部141から出力される検知信号に連動してホース100の連絡通路を開閉する連動開閉弁、すなわち電磁弁120を備えている。
なお、前述の導通手段の連絡通路は、臭化リチウム溶液が導かれるホース100と、このホース100が連通する溶液回収タンク110に備えられる蓋部111の穴112を含んでいる。
また、前述の第1検知部140、第2検知部141から出力される検知信号によって作動し、溶液回収タンク110の高さ位置が所定の位置になったことを報知する報知手段、例えば、図示しないブザーが備えられている。
前述の電磁弁120と蓋111間のホース100には、電磁弁120とワンタッチで着脱可能な接続体、例えばカプラ121が設けられており、溶液回収タンク110内が外部の大気と接触しないように密閉されている。さらに、前述のホース100の排出・注入開閉弁200a〜200dに接続される一端100a側には、排出・注入開閉弁200a〜200dとワンタッチで着脱可能な接続体、例えばカプラ122が設けられている。
前述のガイド132a〜132jは、一方がそれぞれガイド柱130、131を囲んでいる環状になっており、他方がそれぞれ溶液回収タンク110に接続されている。
前述の第1検知部140は、ガイド柱131の上部に取り付けられており、溶液回収タンク110の臭化リチウム溶液の量が最大量である高さ位置を検知するようになっている。第1検知部が前述の臭化リチウム溶液の量が最大量である高さ位置を検知すると、ホース100に接続されている電磁弁120が閉状態となり、吸収式冷温水機10からの臭化リチウム溶液の排出が停止するようになっている。また、前述の第2検知部141は、ガイド柱131の下部に取り付けられており、溶液回収タンク110に臭化リチウム溶液が無い状態の高さ位置を検知するようになっている。第2検知部が前述の臭化リチウム溶液が無い状態の高さ位置を検知すると、ホース100に接続されている電磁弁120が閉状態となり、溶液回収タンク110から吸収式冷温水機10内への臭化リチウム溶液の注入が停止するようになっている。
溶液回収タンク110の上面には、押え板150が設置されており、溶液回収タンク110内に収納されている臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機10内に注入する際に、図2に示すように、押え板150に錘123、錘124を載せ、溶液回収タンク110の上部から圧力を加えることにより、臭化リチウム溶液が溶液回収タンク110から吸収式冷温水機10内に注入される速度を速めるようになっている。
前述した吸収式冷温水機10の蒸発器1の上部の排出弁200fは、臭化リチウム溶液を溶液回収タンク110に排出させる際には、窒素を注入する窒素注入タンク161が接続され、溶液回収タンク110から吸収式冷温水機10内に臭化リチウム溶液を注入する際には、吸収式冷温水機10内を真空にするためのポンプ160に接続されるようになっている。
また、臭化リチウム溶液を溶液回収タンク110に排出させた後は、図3に示すように、前述のホース100に設けられているカプラ122に溶液回収タンク110内の気体を除去する気液分離装置301を接続し、この気液分離装置301に気液分離装置301内を真空にするためのポンプ160を接続するようになっている。カプラ122に接続されるホース100の一端100a側には、開閉弁302が取り付けられる。前述の気液分離装置301と溶液回収タンク110とは、前述したホース100と、気液分離装置301で窒素などの気体を除去した空気を溶液回収タンク110に戻すためのホース101により接続されている。
[吸収式冷温水機の整備作業を行う手順]
吸収式冷温水機の整備作業を行う際に、吸収式冷温水機10から臭化リチウム溶液を溶液回収タンク110へ排出させる手順ついて主に図2、図4を用いて説明する。例えば、図2に示すように、まず、吸収式冷温水機10が停止している状態で、排出・注入開閉弁200a〜200dにホース100を接続し、溶液回収タンク110を収縮状態にしておく。そして、吸収式冷温水機の上部にある排出弁200fと窒素注入タンク161を接続し、不活性ガスである窒素を吸収式冷温水機10内部に充填させ、所定の圧力で加圧して、図4に示すように、臭化リチウム溶液を溶液回収タンク110へ押出し、一時的に排出させて保管する(S1)。図2に示すように、臭化リチウム溶液が溶液回収タンク110へ入っていくと、溶液回収タンク110に接続されているガイド132a〜132jはガイド柱130、ガイド柱131に案内され、矢印Aの鉛直上方に向かって溶液回収タンク110が膨張していく。溶液回収タンク110の容量が満たされていき、溶液回収タンク110の高さが、最大量である高さ位置になると、第1検知部140が作動し、電磁弁120が閉状態となり、臭化リチウム溶液の溶液回収タンク110への排出が停止する。次に、ホース100を外し、別の図示しない溶液回収タンクに接続して、吸収式冷温水機10内の臭化リチウム溶液が全てなくなるまで、(S1)の手順を繰り返す。
次に、吸収式冷温水機10内の臭化リチウム溶液を全て排出させた後、吸収式冷温水機10に係る部品交換及び溶液回収タンク110内の気体を除去する手順ついて主に図3、図4を用いて説明する。前述の(S1)の手順を繰り返し、吸収式冷温水機10内の臭化リチウム溶液を全て排出させた後、図4に示すように、吸収式冷温水機10に係る部品の交換作業を行う(S2)。この交換作業では、例えば、吸収式冷温水機10の長時間の稼動によって劣化した図1に示す冷媒ポンプ8、溶液ポンプ9などのベアリングの交換又は排出・注入開閉弁200a〜200dのパッキン交換などが行われる。
また、この部品の交換作業と平行に溶液回収タンク内の臭化リチウム溶液に混入した気体を除去しておく(S3)。この場合、例えば、溶液回収タンク110内の気体を除去するには、図3に示すように、ホース100をカプラ122を介して気液分離装置301に接続するとともに、ホース101を蓋部111の穴113に連通させ溶液回収タンク110と接続する。また、気液分離装置301にはポンプ160を接続する。次に、ポンプ160を動作させ、気液分離装置301内を真空にすることにより、溶液回収タンク110内の窒素などの気体を分離する。他に臭化リチウム溶液が収容されている溶液回収タンクがあれば、同様にして気体の除去作業を行う。
次に、吸収式冷温水機10に係る部品の交換作業及び溶液回収タンク内の気体を除去した後に、溶液回収タンク内の臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機10内へ注入する動作について主に図2、図4を用いて説明する。まず、図4に示すように、部品の交換作業終了後に吸収式冷温水機10の内部をポンプで吸引して真空状態にする(S4)。この場合、例えば、溶液回収タンク110の臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機10内へ注入する場合には、図2に示すように、吸収式冷温水機10の上部にある排出弁200fにポンプ160を接続して、吸収式冷温水機10内を真空にしていく。
手順(S4)を行った後、図4に示すように、気体が除去された臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機10内に注入する(S5)。この場合、例えば、図2に示すように、ホース100をカプラ122を介して排出・注入開閉弁200a〜200dに接続する。第1検知部140のスイッチにより、電磁弁120を開状態にすると、溶液回収タンク110内の臭化リチウム溶液が吸収式冷温水機10内に戻されていく。そして、溶液回収タンク110の上面に設置された押え板150に錘123、錘124を載せることにより、溶液回収タンク110の上方から加圧する。これにより、溶液回収タンク110内の臭化リチウム溶液が吸収式冷温水機10内に注入される速度が速まる。溶液回収タンク110内の臭化リチウム溶液が減っていくと、溶液回収タンク110が矢印Bの鉛直下方に収縮していき、そして、臭化リチウム溶液が無くなると、溶液回収タンク110に臭化リチウム溶液が無い状態の高さ位置を第2検知部141が検知する。この第2検知部141の検知信号に連動して、電磁弁120が閉状態となり、溶液回収タンク110から吸収式冷温水機10内部への臭化リチウム溶液の注入が停止される。他に臭化リチウム溶液が収容されている溶液回収タンクがあれば、同様にして溶液回収タンク内の臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機10に注入させる。
このように構成した溶液回収装置及び溶液回収方法の実施形態によれば、吸収式冷温水機10の長時間の稼動によって劣化したこの吸収式冷温水機10の排出・注入用開閉弁200a〜200dのパッキンや冷媒ポンプ8及び溶液ポンプ9のベアリングを交換する部品交換作業の際に、吸収式冷温水機10から臭化リチウム溶液を排出させるときには、吸収式冷温水機10内に窒素を充填させて加圧することで、臭化リチウム溶液が溶液回収タンク110にホース100を介して送り込まれ、溶液回収タンク110の臭化リチウムの量が最大量になったときの高さ位置を第1検知部140によって検知する。この検知信号により電磁弁120を閉状態とすることにより、臭化リチウム溶液が吸収式冷温水機10内から溶液回収タンク110内に入り込むのを停止させるようにしたので、溶液回収タンク110から臭化リチウム溶液がオーバーフローしないように、作業者が臭化リチウム溶液の液面を監視する必要がない。
また、溶液回収タンク110から臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機10内へ注入するときには、吸収式冷温水機10内を真空にして、電磁弁120を開状態にした状態で、押え板150に錘123、錘124を載せることにより、臭化リチウム溶液が吸収式冷温水機10内にホース100を介して送り込まれ、溶液回収タンク110の臭化リチウムの量が無くなったときの高さ位置を第2検知部141によって検知する。この検知信号により電磁弁120を閉状態とすることにより、溶液回収タンク110から吸収式冷温水機10内部への臭化リチウム溶液の注入が停止されるようにしたので、作業者が臭化リチウム溶液の液面を監視する必要がない。このようにして、作業者の監視を要することなく、これにより、作業員の労力を軽減することができる。したがって、吸収式冷温水機10の部品の交換作業を実施するための臭化リチウム溶液の回収、注入作業の能率を従来よりも向上させることができる。
また、ホース100と蓋部111の穴112を介して、臭化リチウム溶液を吸収式冷温水器から溶液回収タンク110へ排出させ、一時的に収容された溶液回収タンク110の臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機10内に再度注入するようにしたので、臭化リチウム溶液を大気に開放することがなく、これによって、短時間で臭化リチウム溶液を排出、注入することができるとともに、臭化リチウム溶液に空気が溶け込んでしまうことを防止できる。
さらに、前述の第1検知部140、第2検知部141から出力される検知信号によって作動するブザーを備えたことにより、吸収式冷温水機10内から臭化リチウム溶液を排出させる際に、溶液回収タンクの臭化リチウム溶液の量が最大量になったこと、及び溶液回収タンク110から臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機10内へ注入する際に、溶液回収タンク110内の臭化リチウムが無くなったことを作業者に知らせることができるので、作業社が他の作業をやっていても、効率的に無駄の無い作業を行うことができる。
また、溶液回収タンク110内の臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機10内に注入する前に、気液分離装置301とポンプ160により、溶液回収タンク110内の空気を除去するようにしたので、溶液回収タンク110内の空気を吸収式冷温水機10内へ送り込んでしまうことを防ぐことができるとともに、溶液回収タンク110内の臭化リチウム溶液を吸収式冷温水機10内に注入した後に、吸収式冷温水機10内の排出弁200fからポンプ160で吸引して臭化リチウム溶液内の空気を排出する真空引きの作業時間を大幅に低減することができる。
さらに、手順(S2)の吸収式冷温水機10の冷媒ポンプ8、溶液ポンプ9などのベアリングの交換又は排出・注入開閉弁200a〜200dのパッキン交換などの部品交換作業と平行して、手順(S3)の溶液回収タンク110内に収納された臭化リチウム溶液に混入した気体を除去する作業を行うようにしたので、全体の整備作業に要する時間を短縮することができる。
本発明に係る溶液回収装置の一実施形態が装備される吸収式冷温水機の一例を示す図ある。 本実施形態係る溶液回収装置の構成を示すとともに、本実施形態で実施される動作を示す概略図である。 本実施形態に係る溶液回収装置で実施される溶液タンク内に含まれる気体を取り除く動作を説明する図である。 本実施形態の溶液回収装置を用いて実施される溶液回収方法の一実施形態を示すフローチャートである。
符号の説明
8 冷媒ポンプ
9 溶液ポンプ
10 吸収式冷温水機
100 ホース[導通手段]
101 ホース
110 溶液回収タンク
111 蓋部
120 電磁弁[連動開閉弁]
123 錘[加圧手段]
124 錘[加圧手段]
130 ガイド柱[ガイド手段]
131 ガイド柱[ガイド手段]
132a ガイド[ガイド手段]
132b ガイド[ガイド手段]
132c ガイド[ガイド手段]
132d ガイド[ガイド手段]
132e ガイド[ガイド手段]
132f ガイド[ガイド手段]
132g ガイド[ガイド手段]
132h ガイド[ガイド手段]
132i ガイド[ガイド手段]
132j ガイド[ガイド手段]
140 第1検知部
141 第2検知部
150 押え板[加圧手段]
160 ポンプ
200a 開閉弁[排出・注入開閉弁]
200b 開閉弁[排出・注入開閉弁]
200c 開閉弁[排出・注入開閉弁]
200d 開閉弁[排出・注入開閉弁]
200f 排出弁
301 気液分離装置

Claims (6)

  1. 吸収式冷温水機に収容される溶液をこの吸収式冷温水機外へ排出させる際に、又はこの吸収式冷温水機内に注入する際に用いられる吸収式冷温水機の溶液回収装置において、前記溶液を収容可能で、鉛直方向に膨張又は収縮可能な溶液回収タンクと、前記溶液を排出、注入するための排出・注入用開閉弁と、この排出・注入用開閉弁と前記溶液回収タンクとを接続する連絡通路を有する導通手段と、前記溶液タンクの膨張又は収縮に際して、この溶液回収タンクを鉛直方向に案内するガイド手段と、前記溶液回収タンクの高さ位置を検知する検知部と、前記溶液を前記溶液回収タンク内から押し出す加圧手段と、前記検知部から出力される検知信号に連動して前記連絡通路を開閉する連動開閉弁とを備えたことを特徴とする吸収式冷温水機の溶液回収装置。
  2. 前記請求項1に記載の発明において、
    前記導通手段の前記連絡通路が、前記溶液が導かれるホースと、このホースが連通する前記溶液回収タンクに備えられる蓋部の穴を含むことを特徴とする吸収式冷温水機の溶液回収装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発明において、
    前記検知部から出力される検知信号によって作動し、前記溶液回収タンクの高さ位置が所定の位置になったことを報知する報知手段を備えたことを特徴とする吸収式冷温水機の溶液回収装置。
  4. 請求項1項に記載の発明において、
    前記検知部は、前記溶液回収タンクの溶液の量が最大量である高さ位置を検知する第1検知部と、前記溶液回収タンクに溶液が無い状態の高さ位置を検知する第2検知部から成ることを特徴とする吸収式冷温水機の溶液回収装置。
  5. 請求項1に記載の発明において、
    前記溶液を前記溶液回収タンクに排出させた後に、前記溶液回収タンク内の気体を除去する気液分離装置と、この気液分離装置を真空にするためのポンプとを備えたことを特徴とする吸収式冷温水機の溶液回収装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収式冷温水機の溶液回収装置に適用される吸収式冷温水機の溶液回収方法において、
    前記吸収式冷温水機の前記溶液を前記吸収式冷温水機外の前記溶液回収タンクに一時的に排出させて保管した後、前記吸収式冷温水機に係る部品の交換作業を行い、この部品の交換作業と平行に前記溶液回収タンク内の前記溶液に混入した気体を除去しておき、前記部品の交換作業終了後に前記吸収式冷温水機の内部をポンプで吸引して真空状態にした後、前記気体が除去された前記溶液を前記吸収式冷温水機内へ注入することを特徴とする吸収式冷温水機の溶液回収方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102252473A (zh) * 2011-05-19 2011-11-23 冯亦王 一种制冷剂重量计量式全自动充注机
JP2020034214A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 吸収式冷凍機

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