JP7154066B2 - 吸収式冷凍機 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収式冷凍機に関する。
吸収式冷凍機は、冷媒および溶液の封入時において、機内を真空ポンプで真空引きした上で、必要量の冷媒および溶液を封入する。一方、冷媒および溶液を機外に取出す時には、機内を窒素ガスなどで大気圧以上に加圧して、冷媒ポンプおよび溶液ポンプの吸込み部と吐出し側のいずれかに取付けたサービスバルブから冷媒および溶液を取出す。
吸収式冷凍機のメンテナンスにおいて、機内に不具合が発生した場合に、必要に応じて一度機内に封入した冷媒や溶液を取出し、再度封入することがある。このとき、冷媒や溶液の取出しや封入が容易に行えることが、メンテナンス時の作業効率の向上に繋がる。
特許文献1に記載の技術には、運転中の動作圧力が異なる3つの胴が縦方向に積層されて配置された吸収式冷凍機が記載されている。特許文献1の技術では、各胴を接続する冷媒配管と溶液配管は、高圧側から低圧側に吹き抜け防止のためUシールを設けている。
特開2004-270994号公報
特許文献1の技術のように、運転中の動作圧力が異なる胴同士では、運転中はUシールによって高圧側の冷媒や溶液が低圧側に吹き抜けることはない。
吸収式冷凍機が停止中には、各胴内の溶液濃度の違いはあるが溶液温度が外気温度に近くなり、胴内の圧力は同程度となるため、冷媒ポンプや溶液ポンプの出入口の配管がUシールとなり、運転中に異なる動作圧力となる各胴同士の気相部がUシールで仕切られることになる。
吸収式冷凍機のメンテナンス時において、停止中に冷媒や溶液を機外に取出そうとすると、いずれかの要素から窒素ガスなどを封入し、機内の圧力を大気圧以上にする必要がある。このとき、特許文献1の技術では、1つの胴から加圧しても、Uシールの影響ですべての胴を同時に加圧できずに、Uシール以上の差圧にならないと、他の要素を加圧することができない。また、加圧後にUシール内に冷媒や溶液がある場合には、Uシール分の差圧が付くことになり、Uシール分の差圧を加味し加圧しないと、加圧している胴で大気圧以上であっても、加圧している要素以外では、大気圧以上に達しない可能性があり、圧力計などで確認しながら進める必要がある。
次に、再度溶液を封入するために真空引きを開始すると、真空引きしている胴に対して、冷媒配管や溶液配管内に溶液があると他の胴とはUシール分差圧が付いてしまい、加圧時に封入した窒素ガスなどの不凝縮ガスが機内に残ってしまう。そのため、再度、Uシールの差圧分の器内圧力が高くなっている胴から、真空引きをしなければならない。不凝縮ガスが機内に残ったままで運転を開始すると、不凝縮ガスが吸収器や凝縮器の低圧部に集まり伝熱面を覆い、伝熱を阻害し吸収式冷凍機の効率が低下する要因となってしまう。
つまり、Uシールで圧力が仕切られている胴がある場合は、真空引きを1つの要素から行うと、不凝縮ガスを十分に機外に排出できない。また、Uシールで仕切られている要素毎に真空引きをすることも考えられるが、工数や時間が掛かってしまう。
また、特許文献1の技術では、動作圧力が異なる胴同士の気相部を連通するバルブを介した連通管が設けられている。特許文献1の技術は、連通管のバルブを開けることで運転中に高圧側の要素から低圧側の胴への、不凝縮ガスの移動を目的としており、メンテナンス時における冷媒や溶液の封入、もしくは機外への排出することに関しては記載されていない。また、真空引きや窒素ガスなどによる加圧により、冷媒及び溶液を機外への排出や、機内への封入するためのサービスバルブに関しても記載されていない。
また、運転中の動作圧力が異なる胴を上下に配置しているため、上に位置する胴では、冷媒や溶液の機内への封入や、冷媒や溶液の機外への取出す箇所が上下方向に複数配置されことになるため、作業が複雑となり作業効率が低下してしまう。
本発明の目的は、冷媒および溶液の機外への取出し、冷媒および溶液の機内への封入を容易に行うことができる吸収式冷凍機を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る吸収式冷凍機は、冷媒および溶液を収容可能であり、運転中の動作圧力が互いに異なる複数のシェルと、冷媒を流すための冷媒配管と、溶液を流すための溶液配管と、前記冷媒配管に設けられた冷媒ポンプおよび冷媒サービスバルブと、前記溶液配管に設けられた溶液ポンプおよび溶液サービスバルブと、前記複数のシェルのいずれか一つのシェルの気相部に接続されたサービスバルブと、前記複数のシェルの気相部同士を接続し、開閉バルブが設けられた連通管と、を備える。
また、本発明の他の形態に係る吸収式冷凍機は、蒸発器と、吸収器と、補助吸収器と、補助再生器と、再生器と、凝縮器と、を備え、前記蒸発器および前記吸収器は、低圧シェルに収容され、前記補助吸収器および前記補助再生器は、中圧シェルに収容され、前記再生器および前記凝縮器は、高圧シェルに収容され、前記低圧シェルには、前記蒸発器の底部から前記蒸発部の上部まで延び、冷媒を流すための第1冷媒配管が接続され、前記低圧シェルおよび前記高圧シェルには、前記凝縮器の底部から前記蒸発器の底部まで延び、冷媒を流すための第2冷媒配管が接続され、前記低圧シェルおよび前記中圧シェルには、前記吸収器の底部から前記補助再生器の上部まで延び、溶液を流すための第1溶液配管と、前記補助再生器の底部から前記吸収器の上部まで延び、溶液を流すための第2溶液配管とが接続され、前記中圧シェルおよび前記高圧シェルには、前記補助吸収器の底部から前記再生器の上部まで延び、溶液を流すための第3溶液配管と、前記再生器の底部から前記補助吸収器の上部まで延び、溶液を流すための第4溶液配管とが接続され、前記第1冷媒配管には、冷媒ポンプおよび冷媒サービスバルブが設けられ、前記第1溶液配管および前記第2溶液配管の少なくともいずれか一方には、溶液ポンプおよび溶液サービスバルブが設けられ、前記第3溶液配管および前記第4溶液配管の少なくともいずれか一方には、溶液ポンプおよび溶液サービスバルブが設けられ、前記低圧シェル、前記中圧シェル、および前記高圧シェルのいずれか一つのシェルの気相部には、サービスバルブが接続され、前記低圧シェル、前記中圧シェル、および前記高圧シェルの気相部同士が、開閉バルブが設けられた連通管により連通可能に接続されている。
本発明によれば、冷媒および溶液の機外への取出し、冷媒および溶液の機内への封入を容易に行うことができる吸収式冷凍機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る吸収式冷凍機のサイクル系統図である。
以下、本発明の具体的実施例を、図面を用いて説明する。なお、各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
本発明の実施形態に係る吸収式冷凍機100について図1を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る吸収式冷凍機100のサイクル系統図である。
先ず、吸収式冷凍機100の全体構成について説明する。吸収式冷凍機100は、低圧側サイクルの熱交換器要素と、高圧側サイクルの熱交換器要素とを備える。低圧側サイクルの熱交換器要素は、蒸発器1(E)と、吸収器9(A)と、補助再生器17(AG)と、低圧側溶液熱交換器16とを有する。高圧側サイクルの熱交換器要素は、補助吸収器24(AA)と、再生器33(G)と、凝縮器41(C)と、高圧側溶液熱交換器31とを有する。図1のサイクルは、低圧側サイクルと高圧側サイクル内の溶液が、それぞれ独立して循環する2段吸収サイクルとなっており、単効用サイクルより低い熱源温度で対応できるサイクルとなっている。
吸収式冷凍機100は、さらに、冷媒配管7、45と、溶液配管15、23、30、39と、冷媒ポンプ6と、溶液ポンプ14、22、29、38と、サービスバルブ50、51、52、53、54、64と、連通管60、62と、開閉バルブ61、63とを備える。また、蒸発器1および吸収器9は低圧シェル70に、補助再生器17および補助吸収器24は中圧シェル71に、再生器33おおび凝縮器41は高圧シェル72に収容されている。各シェル70、71、72は、炭素鋼または銅合金により構成された缶体である。サービスバルブ50は冷媒サービスバルブに、サービスバルブ51、52、53、54は溶液サービスバルブに相当する。
冷媒配管7は、低圧シェル70に接続され、蒸発器1の底部から蒸発部1の上部まで延びている。冷媒配管45は、低圧シェル70および高圧シェル72に接続され、凝縮器41の底部から蒸発器1の底部まで延びている。溶液配管15は、低圧シェル70および中圧シェル71に接続され、吸収器9の底部から補助再生器17の上部まで延びている。溶液配管23は、低圧シェル70および中圧シェル71に接続され、前記補助再生器の底部から前記吸収器の上部まで延びている。溶液配管30は、中圧シェ71ルおよび高圧シェル72に接続され、補助吸収器24の底部から再生器33の上部まで延びている。溶液配管39は、中圧シェ71ルおよび高圧シェル72に接続され、再生器33の底部から補助吸収器24の上部まで延びている。冷媒配管7は第1冷媒配管に、冷媒配管45は第2冷媒配管に、溶液配管15は第1溶液配管に、溶液配管23は第2溶液配管に、溶液配管30は第3溶液配管に、溶液配管39は第4溶液配管に相当する。
次に、吸収式冷凍機100の動作について説明する。
蒸発器1では、冷媒ポンプ6で蒸発器1下部に溜められた冷媒が、冷媒配管7を通って散布装置2に導かれ、熱交換器3の伝熱管外に散布される。散布された冷媒は、熱交換器3の伝熱管内を流れる冷水に加熱され一部冷媒蒸気となり、エリミネータ8を介して吸収器9に導かれる。このときに、冷媒が蒸発する際の蒸発潜熱を利用し熱交換器3の伝熱管内を流れる冷水を冷却する。熱交換器3には、冷水配管4、5が接続され負荷側に冷熱を供給するための冷水が通水される。
吸収器9では、補助再生器17で濃縮された溶液が、散布装置10から熱交換器11の伝熱管外に散布される。散布された溶液は、蒸発器1からの冷媒蒸気を吸収し濃度が薄くなった後、溶液配管15途中に設置した溶液ポンプ14で低圧側溶液熱交換器16を通って補助再生器17に導かれる。熱交換器11の伝熱管内には、溶液が冷媒蒸気を吸収する際に発生する吸収熱を取り除くために冷却水が通水される。熱交換器11には、冷却水配管12、13が接続されている。
補助再生器17では、吸収器9で濃度の薄くなった溶液が、散布装置18から熱交換器19の伝熱管外に散布される。散布された溶液は、熱交換器19の伝熱管内を流れる熱源媒体で加熱され、濃度の濃い溶液と冷媒蒸気に分離される。濃度の濃い溶液は、溶液配管23途中に設置した溶液ポンプ22で、低圧側溶液熱交換器16を通って吸収器9に導かれる。濃度の濃い溶液から分離した冷媒蒸気は、エリミネータ32を介して補助吸収器24に導かれる。熱交換器19には、熱源媒体配管20、21が接続されている。
補助吸収器24では、再生器33で濃縮された溶液が、散布装置25から熱交換器26の伝熱管外に散布される。散布された溶液は、補助再生器17からの冷媒蒸気を吸収して濃度が薄くなった後、溶液配管30途中に設置した溶液ポンプ29で高圧側溶液熱交換器31を通って再生器33に導かれる。熱交換器26の伝熱管内には、溶液が冷媒蒸気を吸収する際に発生する吸収熱を取り除くために冷却水が通水される。熱交換器26には、冷却水配管27、28が接続されている。
再生器33では、補助吸収器24で濃度の薄くなった溶液が、散布装置34から熱交換器37の伝熱管外に散布される。散布された溶液は、熱交換器37の伝熱管内を流れる熱源媒体で加熱され、濃度の濃い溶液と冷媒蒸気に分離される。濃度の濃い溶液は、溶液配管39途中に設置した溶液ポンプ38で、高圧側溶液熱交換器31を通って補助吸収器24に導かれる。濃度の濃い溶液から分離した冷媒蒸気は、バッフル40を介して凝縮器41に導かれる。熱交換器37には、熱源媒体配管35、36が接続されている。
凝縮器41では、再生器33で濃度の濃い溶液から分離した冷媒蒸気が、熱交換器42の伝熱管内を流れる冷却水で冷却され、凝縮液化される。凝縮液化された冷媒は、冷媒配管45を通って蒸発器1に導かれる。熱交換器42には、冷却水配管43、44が接続される。
以上のように、本実施形態に係る吸収式冷凍機100では、運転中の動作圧力が、低圧となる蒸発器1と吸収器9が同じになり、中圧となる補助吸収器24と補助再生器17が同じになり、高圧となる再生器33と凝縮器41が同じになる。つまり、図1の2段吸収サイクルは、運転中の動作圧力が互いに異なる3つのシェル70、71、72で構成されることになる。
なお、本実施形態においては、溶液(吸収剤)として臭化リチウム水溶液を使用し、また冷媒として水を使用している。
本実施形態の吸収式冷凍機100では、サービスバルブ50は、冷媒配管7における冷媒ポンプ6の吸込み側に設けられ、サービスバルブ51は、溶液配管15における溶液ポンプ14の吸込み側に設けられ、サービスバルブ52は、溶液配管23における溶液ポンプ38の吸込み側に設けられ、サービスバルブ53は、溶液配管30における溶液ポンプ29の吸込み側に設けられ、サービスバルブ54は、溶液配管39における溶液ポンプ38の吸込み側に設けられている。連通管60は、吸収器9の気相部と補助吸収器24の気相部とを連通するように、低圧シェル70と中圧シェル71とに接続され、連通管60に開閉バルブ61が設けられている。連通管62は、補助再生器17の気相部と再生器33の気相部とを連通するように、中圧シェル71と高圧シェル72とに接続され、連通管62に開閉バルブ63が設けられている。サービスバルブ64は、低圧シェル70に対し、蒸発器1の気相部に相当する位置に設けられている。
次に、吸収式冷凍機100のサイクル内への冷媒および溶液の封入方法について説明する。
冷媒および溶液の封入時には、運転停止状態の吸収式冷凍機100において、開閉バルブ61、63を開状態にし、低圧シェル70、中圧シェル71、および高圧シェル72を互いに連通する状態にする。この状態で、サービスバルブ64に接続した図示せぬ真空ポンプにより、低圧シェル70、中圧シェル71、および高圧シェル72の真空引きを行う。
この状態で、サービスバルブ50を介して冷媒を吸込ませて、サイクル内に冷媒を封入する。
低圧側サイクルへの溶液の封入は、吸収器9内へサービスバルブ51から溶液を吸込ませ、補助再生器17内へサービスバルブ52から溶液を吸込ませて行う。または、吸収器9と補助再生器17の一方に溶液を封入し、吸収器9内に溜めたときは、溶液ポンプ14を循環させ補助再生器17内に溶液を供給し、補助再生器17内に溶液を溜めたときには、溶液ポンプ22を循環させ吸収器9内に供給すことで、必要量の溶液を低圧側サイクル内に封入してもよい。
高圧側サイクルへの溶液の封入は、補助吸収器24内へサービスバルブ53から吸込ませ、再生器33内へサービスバルブ54から吸込ませて行う。または、補助吸収器24と再生器33の一方に溶液を封入し、補助吸収器24内に溜めたときは、溶液ポンプ29を循環させ再生器33内に溶液を供給し、再生器33内に溶液を溜めたときには、溶液ポンプ38を循環させ補助吸収器24内に供給すことで、必要量の溶液を高圧側サイクル内に封入してもよい。
冷媒および溶液の封入が完了すると、冷媒配管7内には冷媒が供給され、溶液配管15、23、30、39内に溶液が供給され、冷媒配管45内には冷媒の封入量が冷媒配管45の蒸発器1側の出口部より低ければ、冷媒配管45で気相部が連通するが、冷媒配管45の蒸発器1側の出口部より高いと冷媒配管45内に冷媒が供給されることになる。
大気中から冷媒および溶液を封入するので、空気が含まれた状態で冷媒および溶液が封入されることになる。このため、サイクル内で冷媒および溶液から脱気した空気も機外に排出する必要があるため、冷媒および溶液の封入後にさらに真空ポンプで真空引きする必要がある。
本実施形態によれば、連通管60の開閉バルブ61を開け、連通管62の開閉バルブ63を開けることによって、溶液配管15、23、30、39内の溶液によるUシールに影響されること無く、すべてのシェル70、71、72内の気相部を同じ圧力にすることができる。これにより、サービスバルブ64の1箇所から真空ポンプで真空引きすることで、すべてのシェル70、71、72から脱気することができる。
また、機内に冷媒および/または溶液を追加封入するときにも、連通管60の開閉バルブ61を開け、連通管62の開閉バルブ63を開けることによって、冷媒配管45内の冷媒、溶液配管15、23、30、39内の溶液によるUシールに影響されること無く、すべてのシェル70、71、72内の気相部を同じ圧力にすることができる。これにより、サービスバルブ64の1箇所から真空ポンプで真空引きすることで、追加封入した冷媒や溶液から脱気することができる。
さらに、機内で発生した不凝縮ガスおよび漏れによる不凝縮ガスが混入した場合にも、連通管60の開閉バルブ61を開け、連通管62の開閉バルブ63を開けることによって、冷媒配管45内の冷媒、溶液配管15、23、30、39内の溶液によるUシールに影響されること無く、すべてのシェル70、71、72内の気相部を同じ圧力にすることができる。これにより、サービスバルブ64の1箇所から真空ポンプで真空引きすることで、不凝縮ガスを機外に排出することができる。
次に、吸収式冷凍機100内から冷媒および溶液を取出す方法について説明する。
吸収式冷凍機100のメンテナンスにおいて、機内の圧力を大気圧以上にして冷媒、溶液を機外に取出すことがある。具体的には、運転停止状態の吸収式冷凍機100において、開閉バルブ61、63を開状態にし、低圧シェル70、中圧シェル71、および高圧シェル72を互いに連通する状態にする。この状態で、サービスバルブ64を介して窒素ガス等を機内に流し込み、低圧シェル70、中圧シェル71、および高圧シェル72内を大気圧以上に加圧する。加圧完了後、サービスバルブ50、51、52、53、54を開状態にすることにより、蒸発器1の冷媒、吸収器9の溶液、補助再生器17の溶液、補助吸収器24の溶液、および再生器33の溶液を機外に取り出すことができる。
このように、連通管60の開閉バルブ61を開け、連通管62の開閉バルブ63を開けることによって、冷媒配管45内の冷媒、溶液配管15、23、30、39内の溶液によるUシールに影響されること無く、すべての要素の気相部を同じ圧力にすることができる。これにより、サービスバルブ64の1箇所から窒素ガスなどで加圧することで、すべてのシェル70、71、72を同時に加圧することができる。加圧完了後は、サービスバルブ50、51、52、53、54を介して、冷媒および溶液を機外に取出すことができる。
特に、本実施形態では、図1のように運転中の動作圧力が異なる3つのシェル70、71、72を、各シェル70、71、72の上端を同程度の高さ位置となるように並列に配置した。すなわち、3つのシェル70、71、72は、水平方向に並列に配置されている。これにより、冷媒および溶液を機内に封入し、冷媒および溶液を機外に排出するための、サービスバルブ50、51、52、53、54を低く同程度の高さ位置に配置することができるので、メンテナンス時の作業性の向上を図ることができる。なお、3つのシェル70、71、72は、サービスバルブ50、51、52、53、54を同程度の高さに配置できるのであれば、正確に水平に配置される必要はなく、実質的に水平方向(略水平方向)に配置されていればよい。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
例えば、上記実施形態では、サービスバルブ64は、低圧シェル70の蒸発器1に設置するとしたが、これに限らず、他のシェル71、72のいずれかに設置してもよいし、2以上のシェルに設置してもよい。また、冷媒、溶液への機内への封入、機外への取出しで使用するサービスバルブは、図1では、冷媒ポンプ6、溶液ポンプ14、22、29、38の吸込み側に設置するとしたが、吐出し側でもよい。少なくとも冷媒ポンプ6、溶液ポンプ14、22、29、38の吸込み側および吐出し側の一方に設置すれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、図1において点線で示すように、連通管65により低圧シェル70の気相部と高圧シェル72の気相部とを接続し、連通管65に開閉バルブ66を設けるようにしてもよい。この場合、連通管60および開閉バルブ61と、連通管62および開閉バルブ63との一方は設けなくてもよい。
さらに、本発明の実施形態に係る吸収式冷凍機は、図1に示した2段吸収サイクルに限定されるものではなく、運転中の動作圧力が異なるシェルが複数(2以上)あるものであれば、シェル同士を開閉バルブを設けた連通管で接続し、いずれかのシェルの1つの気相部にサービスバルブを設置し、冷媒ポンプ、溶液ポンプの吸込み側と吐出し側の一方にサービスバルブを取付けることで、上記実施形態の吸収式冷凍機100と同様の効果を得ることができる。
1:蒸発器
6:冷媒ポンプ
7、45:冷媒配管
9:吸収器
14、22、29、38:溶液ポンプ
15、23、30、39:溶液配管
17:補助再生器
24:補助吸収器
33:再生器
41:凝縮器
50、51、52、53、54、64:サービスバルブ
60、62、65:連通管
61、63、66:開閉バルブ
70:低圧シェル
71:中圧シェル
72:高圧シェル
100:吸収式冷凍機

Claims (2)

  1. 蒸発器と、吸収器と、補助吸収器と、補助再生器と、再生器と、凝縮器と、を備え、
    前記蒸発器および前記吸収器は、低圧シェルに収容され、
    前記補助吸収器および前記補助再生器は、中圧シェルに収容され、
    前記再生器および前記凝縮器は、高圧シェルに収容され、
    前記低圧シェルには、前記蒸発器の底部から前記蒸発の上部まで延び、冷媒を流すための第1冷媒配管が接続され、
    前記低圧シェルおよび前記高圧シェルには、前記凝縮器の底部から前記蒸発器の底部まで延び、冷媒を流すための第2冷媒配管が接続され、
    前記低圧シェルおよび前記中圧シェルには、前記吸収器の底部から前記補助再生器の上部まで延び、溶液を流すための第1溶液配管と、前記補助再生器の底部から前記吸収器の上部まで延び、溶液を流すための第2溶液配管とが接続され、
    前記中圧シェルおよび前記高圧シェルには、前記補助吸収器の底部から前記再生器の上部まで延び、溶液を流すための第3溶液配管と、前記再生器の底部から前記補助吸収器の上部まで延び、溶液を流すための第4溶液配管とが接続され、
    前記第1冷媒配管には、冷媒ポンプおよび冷媒サービスバルブが設けられ、
    前記第1溶液配管および前記第2溶液配管の少なくともいずれか一方には、溶液ポンプおよび溶液サービスバルブが設けられ、
    前記第3溶液配管および前記第4溶液配管の少なくともいずれか一方には、溶液ポンプおよび溶液サービスバルブが設けられ、
    前記低圧シェル、前記中圧シェル、および前記高圧シェルのいずれか一つのシェルの気相部には、サービスバルブが接続され、
    前記低圧シェル、前記中圧シェル、および前記高圧シェルの気相部同士が、開閉バルブが設けられた連通管により連通可能に接続されている吸収式冷凍機。
  2. 前記低圧シェル、前記中圧シェル、および前記高圧シェルは、略水平方向に並列に配置されている、請求項に記載の吸収式冷凍機。
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