JP2008230468A - 車両の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】排出ガスと検出素子との接触に応じた信号出力の応答性に基づいて空燃比を制御することによりエミッションの悪化を抑制する。
【解決手段】エンジンECUは、エンジンが始動中であると(S100にてYES)、応答性レベルを算出するステップ(S102)と、算出されたレベルに応じて待機時間を設定するステップ(S104)と、エンジンが停止状態から始動すると(S106にてYES)、設定された待機時間の経過後にフィードバック制御を実行するステップ(S108)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関および回転電機を駆動源とする車両の制御に関し、特に、内燃機関の始動時の適切な時点で空燃比の制御を開始してエミッションの悪化を抑制する技術に関する。
従来より、車両の内燃機関においては、吸気系システムから吸入した空気に燃料系システムからの燃料を混合し、燃焼室で混合気を燃焼させ、排気系システムから排気を排出させている。内燃機関は、吸気系システム、燃料系システムおよび排気系システムからの各検知信号に基づいて、その運転状態が制御されている。
このような内燃機関には、排気系システムに設けられた排気センサからの出力信号に基づくフィードバック学習値によって空燃比(混合気)を理論空燃比にフィードバック制御することが行なわれる。
また、近年、環境問題対策の1つとして、内燃機関および回転電機を駆動源とするハイブリッド車両が注目されている。ハイブリッド車両に搭載される内燃機関においては、車両の走行状態に応じて始動と停止とを繰り返す間欠運転が実施されるため、始動時の空燃比のフィードバック制御の際にエミッションが悪化する場合がある。
このような問題に対して、たとえば、特開2001−289101号公報(特許文献1)は、エミッションの増加を解消する内燃機関の空燃比制御方法を開示する。この空燃比制御方法は、内燃機関と電気回転機とを具備し、電気回転機を内燃機関の始動用電動機として内燃機関を始動するハイブリッド車両用の動力源において、始動後は内燃機関の排気系に設けられた排気センサの出力に応じて空燃比が目標空燃比となるように空燃比をフィードバック制御し、内燃機関の始動から所定時間が経過するまでの間は空燃比のフィードバック制御を禁止することを特徴とする。特に、上述した公報に開示された空燃比制御方法においては、初爆の際の燃焼ガスが排気系の排気センサに到達するまで到達時間を推定するようにしている。
上述した公報に開示された空燃比制御方法によると、始動直後の燃焼すなわち初爆の際の燃焼ガスが排気系の排気センサに到達するまでにフィードバック制御を開始することがなく、排気センサの出力に基づく空燃比と実際の燃焼における空燃比とのずれが生じず、エミッションの増加を防止することができる。
特開2001−289101号公報
しかしながら、排気センサにおいては、製造過程またはその他の要因により排気センサを構成する検出素子に排出ガスが接触してから排気センサが空燃比に対応する信号が出力されるまでに応答遅れが生じる場合がある。そのため、内燃機関の始動時において、燃料が増量噴射された場合に、排気センサから出力される信号が収束するまでに空燃比のフィードバック制御が実施されるため、空燃比の制御精度が悪化して、エミッションが悪化するという問題がある。上述した公報に開示された空燃比制御方法においては、このような排気センサの応答遅れについて何ら考慮されていないため、上述の問題を解決することができない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、排出ガスと検出素子との接触に応じた信号出力の応答性に基づいて空燃比を制御することによりエミッションの悪化を抑制する車両の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係る車両の制御装置は、内燃機関および回転電機を駆動源とする車両の制御装置である。この制御装置は、内燃機関の排出ガスが検出素子に接触することにより内燃機関の空燃比に対応した信号を出力するための手段と、排出ガスと検出素子との接触に応じた信号出力の応答性のレベルを算出するための算出手段と、内燃機関が始動してから空燃比についての制御を開始するまでの待機時間を算出されたレベルに応じて設定するための設定手段と、内燃機関が始動してから待機時間が経過した後に、出力された信号に対応する空燃比が内燃機関の状態に基づいて設定される目標空燃比になるように空燃比の制御を開始するための制御手段とを含む。第8の発明に係る車両の制御方法は、第1の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第1の発明によると、排出ガスと検出素子との接触に応じた信号出力の応答性のレベルに応じて待機時間を設定することにより、内燃機関の始動後において、燃料の増量噴射がされた場合においても、待機時間が経過するまで、すなわち、空燃比に対応する信号の変化が収束するまで、空燃比のフィードバック制御を停止することができるため、空燃比の制御精度の悪化によるエミッションの悪化を抑制することができる。また、待機時間の経過後においては、空燃比を目標空燃比(たとえば、理論空燃比)になるようにフィードバック制御することによりエミッションの悪化を抑制することができる。したがって、排出ガスと検出素子との接触に応じた信号出力の応答性に基づいて空燃比を制御することによりエミッションの悪化を抑制する車両の制御装置および制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、算出手段は、内燃機関の始動中に、内燃機関の空燃比の状態がリッチ側からリーン側に移行するように燃料を噴射したときの予め定められた期間における出力された信号の変化の軌跡長に基づいて応答性のレベルを算出するための手段を含む。第9の発明に係る車両の制御方法は、第2の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第2の発明によると、たとえば、通常の応答性のレベルにおける軌跡長と比較して軌跡長が短い場合には、空燃比の変動に対して信号出力に応答遅れが生じていることを判断することができる。
第3の発明に係る車両の制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、設定手段は、算出されたレベルが低くなるほど待機時間を長くなるように設定するための手段を含む。第10の発明に係る車両の制御方法は、第3の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第3の発明によると、算出されたレベルが低くなるほど、内燃機関の始動時において、出力された信号に対応する空燃比の変動が収束するまでの期間は長くなる。そのため、待機時間が長くなるように設定されることにより、空燃比の変動が収束するまで空燃比のフィードバック制御の実行を抑制することができる。そのため、エミッションの悪化を抑制することができる。
第4の発明に係る車両の制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、設定手段は、算出されたレベルが予め定められたレベル以下になると、予め定められたレベルよりも大きいときに設定される待機時間よりも長い、予め定められた待機時間を設定するための手段を含む。第11の発明に係る車両の制御方法は、第4の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第4の発明によると、算出されたレベルが予め定められたレベル以下になると、内燃機関の始動時において、出力された信号に対応する空燃比の変動が収束するまでの期間は長くなる。そのため、待機時間が長くなるように設定されることにより、空燃比の変動が収束するまで空燃比のフィードバック制御の実行を抑制することができる。そのため、エミッションの悪化を抑制することができる。
第5の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、制御手段は、内燃機関が停止状態から始動したときに設定された待機時間の経過後に空燃比の制御を開始するための手段を含む。第12の発明に係る車両の制御方法は、第5の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第5の発明によると、待機時間が設定されると、内燃機関が停止状態から始動したときに設定された待機時間の経過後に空燃比の制御が開始される。これにより、応答性のレベルが低下した場合においても、空燃比の変動が収束するまで空燃比のフィードバック制御の実行を抑制することができる。そのため、エミッションの悪化を抑制することができる。
第6の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、制御手段は、待機時間が経過した後であって、出力された信号に対応する空燃比の変動量が予め定められた範囲内であると、空燃比の制御を開始するための手段を含む。第13の発明に係る車両の制御方法は、第6の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第6の発明によると、待機時間が経過した後であって、出力された信号に対応する空燃比の変動量が予め定められた範囲内であると、空燃比の制御が開始される。これにより、待機時間が経過していても空燃比の変動が収束していた場合には、さらに、空燃比の制御を遅延することにより、エミッションの悪化を抑制することができる。
第7の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、車両は、内燃機関の出力軸に連結され、内燃機関の動力に基づいて発電する第1の回転電機と、内燃機関の動力を車両の車輪軸に伝達する動力分割機構とを含む。動力分割機構は、入力された内燃機関の動力を、車輪軸への駆動力または第1の回転電機への動力に分割する。動力分割機構と車輪軸との間には、車輪軸に駆動力を付与する第2の回転電機が設けられる。第14の発明に係る車両の制御方法は、第7の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第7の発明によると、内燃機関、第1の回転電機および第2の回転電機が動力分割機構を介在させてそれぞれ接続される駆動方式を有する車両に本発明を適用することにより、内燃機関の間欠始動毎に待機時間が適切に設定されるため、エミッションの悪化を抑制することができる。
第15の発明に係るプログラムは、第8〜14のいずれかの発明に係る制御方法をコンピュータで実現されるプログラムであって、第16の発明に係る記録媒体は、第8〜14のいずれかの発明に係る制御方法をコンピュータで実現されるプログラムを記録した媒体である。
第15または第16の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第8〜14のいずれかの発明に係る制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるハイブリッド車両の制御ブロック図を説明する。
ハイブリッド車両は、駆動源としての、たとえばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関(以下、単にエンジンという)120と、回転電機であるモータジェネレータ(MG)140を含む。なお、図1においては、説明の便宜上、モータジェネレータ140を、モータ140Aとジェネレータ140B(あるいはモータジェネレータ140B)と表現するが、ハイブリッド車両の走行状態に応じて、モータ140Aがジェネレータとして機能したり、ジェネレータ140Bがモータとして機能したりする。
エンジン120の吸気通路122には、吸入空気のほこりを捕捉するエアクリーナ122A、エアクリーナ122Aを通ってエンジン120に吸入される空気量を検知するエアフローメータ122B、エンジン120に吸入される空気量を調整するためのバルブである電子スロットルバルブ122Cが設けられている。電子スロットルバルブ122Cにはスロットルポジションセンサが設けられている。エンジンECU280には、エアフローメータ122Bにより検知された吸入空気量や、スロットルポジションセンサにより検知された電子スロットルバルブ122Cの開度等が入力される。
エンジン120には、複数の気筒および各気筒に燃料を噴射する燃料噴射装置130が設けられる。燃料噴射装置130は、エンジンECU280からの燃料噴射制御信号に基づいて各気筒に対して適切な時期に適切な量の燃料を噴射する。
また、エンジン120の排気通路124には、三元触媒コンバータ124Bと、三元触媒コンバータ124Bに導入される排気における空燃比(A/F)を検知する空燃比センサ124Aと、三元触媒コンバータ124Bの温度を検知する触媒温度センサ124Cと、消音器124Dとが設けられている。エンジンECU(Electronic Control Unit)280には、空燃比センサ124Aにより検知された三元触媒コンバータ124Bに導入される排気の空燃比や、触媒温度センサ124Cにより検知された三元触媒コンバータ124Bの温度等が入力される。
なお、空燃比センサ124Aは、エンジン120で燃焼された混合気の空燃比に比例した出力電圧を発生する全域空燃比センサ(リニア空燃比センサ)である。本実施の形態において、空燃比センサ124Aは、検出素子を有し、エンジン120の排出ガスの検出素子への接触によりエンジン120の空燃比に対応した信号を出力する。なお、空燃比センサ124Aとしては、エンジン120で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかをオン−オフ的に検出するO2センサを用いてもよい。
また、エンジンECU280には、エンジン120の冷却水の温度を検知する水温検知センサ360からエンジン冷却水温を示す信号が入力される。エンジン120の出力軸には、クランクポジションセンサ380が設けられており、エンジンECU280には、クランクポジションセンサ380から出力軸の回転数を示す信号が入力される。
ハイブリッド車両には、この他に、エンジン120やモータジェネレータ140で発生した動力を駆動輪160に伝達したり、駆動輪160の駆動をエンジン120やモータジェネレータ140に伝達する減速機180と、エンジン120の発生する動力を駆動輪160とジェネレータ140Bとの2経路に分配する動力分割機構(たとえば、遊星歯車機構)200と、モータジェネレータ140を駆動するための電力を充電する走行用バッテリ220と、走行用バッテリ220の直流とモータ140Aおよびジェネレータ140Bの交流とを変換しながら電流制御を行なうインバータ240と、走行用バッテリ220の充放電状態を管理制御するバッテリ制御ユニット(以下、バッテリECUという)260と、エンジン120の動作状態を制御するエンジンECU280と、ハイブリッド車両の状態に応じてモータジェネレータ140およびバッテリECU260、インバータ240等を制御するMG_ECU300と、バッテリECU260、エンジンECU280およびMG_ECU300等を相互に管理制御して、ハイブリッド車両が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御するHV_ECU320等を含む。なお、走行用バッテリではなくキャパシタ等の蓄電機構であってもよい。
本実施の形態においては、走行用バッテリ220とインバータ240との間にはコンバータ242が設けられている。これは、走行用バッテリ220の定格電圧が、モータ140Aやモータジェネレータ140Bの定格電圧よりも低いので、走行用バッテリ220からモータ140Aやモータジェネレータ140Bに電力を供給するときには、コンバータ242で電力を昇圧する。このコンバータ242には平滑コンデンサが内蔵されており、コンバータ242が昇圧動作を行なう際には、この平滑コンデンサに電荷が蓄えられる。
なお、図1においては、各ECUを別構成しているが、2個以上のECUを統合したECUとして構成してもよい(たとえば、図1に、点線で示すように、MG_ECU300とHV_ECU320とを統合したECUとすることがその一例である)。
運転席にはアクセルペダル(図示せず)が設けられており、アクセルポジションセンサ(図示せず)は、アクセルペダルの踏込み量を検知する。アクセルポジションセンサは、アクセルペダルの踏込み量を示す信号をHV_ECU320に出力する。HV_ECU320は、踏込み量に対応する要求駆動力に応じて、モータ140A、ジェネレータ140BおよびエンジンECU280を介してエンジン120の出力あるいは発電量を制御する。
さらに、車速センサ330は、車両の速度に関連した物理量を検出するセンサである。「車両の速度に関連した物理量」とは、たとえば、車輪軸の回転数であってもよいし、トランスミッションの出力軸の回転数であってもよい。車速センサ330は、検出した物理量をエンジンECU280に送信する。
動力分割機構200は、エンジン120の動力を、駆動輪160とモータジェネレータ140Bとの両方に振り分けるために、遊星歯車機構(プラネタリーギヤ)が使用される。モータジェネレータ140Bの回転数を制御することにより、動力分割機構200は無段変速機としても機能する。
図1に示すようなハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車両においては、発進時や低速走行時等であってエンジン120の効率が悪い場合には、モータジェネレータ140のモータ140Aのみによりハイブリッド車両の走行を行ない、通常走行時には、たとえば動力分割機構200によりエンジン120の動力を2経路に分け、一方で駆動輪160の直接駆動を行ない、他方でジェネレータ140Bを駆動して発電を行なう。この時、発生する電力でモータ140Aを駆動して駆動輪160の駆動補助を行なう。また、高速走行時には、さらに走行用バッテリ220からの電力をモータ140Aに供給してモータ140Aの出力を増大させて駆動輪160に対して駆動力の追加を行なう。
一方、減速時には、駆動輪160により従動するモータ140Aがジェネレータとして機能して回生発電を行ない、回収した電力を走行用バッテリ220に蓄える。なお、走行用バッテリ220の充電量が低下し、充電が特に必要な場合には、エンジン120の出力を増加してジェネレータ140Bによる発電量を増やして走行用バッテリ220に対する充電量を増加する。もちろん、低速走行時でも必要に応じてエンジン120の駆動力を増加する制御を行なう場合もある。たとえば、上述のように走行用バッテリ220の充電が必要な場合や、エアコン等の補機を駆動する場合や、エンジン120の冷却水の温度を所定温度まで上げる場合等である。
さらに、図1に示すようなハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車両においては、車両の運転状態や走行用バッテリ220の状態によっては、燃費を向上させるために、エンジン120を停止させる。そして、その後も車両の運転状態や走行用バッテリ220の状態を検知して、エンジン120を再始動させる。このように、このエンジン120は間欠運転され、従来の車両(エンジンしか搭載していない車両)においては、イグニッションスイッチがSTART位置にまで回されてエンジンが始動すると、イグニッションスイッチがON位置からACC位置またはOFF位置にされるまでエンジンが停止しない点で異なる。
以上のような構成を有する車両において、本発明は、エンジンECU280が、排出ガスと空燃比センサ124Aに有する検出素子との接触に応じた信号出力の応答性のレベルを算出する点、算出された応答性のレベルに応じて、エンジン120が始動してからエンジン120の空燃比の制御を開始するまでの待機時間を設定する点、および、エンジン120が始動してから待機時間が経過した後に、空燃比センサ124Aにより検出された空燃比がエンジン120の状態に基づいて設定される目標空燃比(たとえば、理論空燃比)になるように空燃比の制御を開始する点に特徴を有する。
図2に、本実施の形態に係る車両の制御装置であるエンジンECU280の機能ブロック図を示す。
エンジンECU280は、入力インターフェース(以下、入力I/Fと記載する)350と、演算処理部400と、記憶部500と、出力インターフェース(以下、出力I/Fと記載する)600とを含む。
入力I/F300は、空燃比センサ124Aからの空燃比信号と、クランクポジションセンサ380からのエンジン回転数信号とを受信して、演算処理部400に送信する。
演算処理部400は、始動判定部(1)402と、レベル算出部404と、待機時間設定部406と、始動判定部(2)408と、フィードバック(以下、F/Bと記載する)制御部410とを含む。
始動判定部(1)402は、エンジン120が始動中であるか否かを判定する。始動判定部(1)402は、たとえば、クランクポジションセンサ380により検出されるエンジン120の回転数が予め定められた回転数以上であると、エンジン120が始動中であることを判定するようにしてもよい。なお、始動判定部(1)402は、エンジン120が始動中であると、始動判定フラグ(1)をオンするようにしてもよい。
レベル算出部404は、排出ガスが空燃比センサ124Aに有する検出素子に接触してから接触した排出ガスに対応する信号が出力されるまでの時間に対応する空燃比センサ124Aの応答性のレベルを算出する。
具体的には、レベル算出部404は、エンジン120の始動中に空燃比の状態がリッチ側からリーン側に移行するように燃料を噴射したときの予め定められた期間における空燃比センサ124Aの出力信号の変化の軌跡長に基づいて応答性のレベルを算出する。たとえば、レベル算出部404は、リッチからリーンに変化する動きの1サイクル分の空燃比センサ124Aの出力信号の変化の軌跡長に基づいて応答性のレベルを算出する。
本実施の形態においては、たとえば、通常の応答性を有する空燃比センサ124Aにおける出力信号の変化の軌跡長を基準レベルとして、軌跡長の短い側および軌跡長の長い側に、軌跡長に応じた複数のレベルを設定しておく。レベル算出部404は、空燃比の状態をリッチ側からリーン側に移行するように燃料を噴射したときの空燃比センサ124Aの出力信号の変化の軌跡長が複数のレベルのうちのいずれに属するかを判定することにより、応答性のレベルを算出する。なお、軌跡長に基づく応答性のレベルの算出方法としては、上述の方法に特に限定されるものではない。たとえば、マップ、表、数式等を用いて軌跡長に応じた応答性のレベルを特定するようにしてもよい。なお、レベル算出部404は、始動判定フラグ(1)がオンであるときに応答性のレベルを算出するようにしてもよい。
待機時間設定部402は、算出された応答性のレベルに応じて、エンジン120が始動してから空燃比のフィードバック制御を開始するまでの待機時間を設定する。たとえば、応答性のレベルと待機時間との関係を示すマップ、表、数式等を予め記憶部500に記憶しておき、待機時間設定部402が、算出された応答性のレベルと、記憶部500に記憶されたマップ等とにより待機時間を設定する。待機時間設定部402は、たとえば、応答性のレベルが低くなるほど待機時間が長くなるように設定する。なお、待機時間は、応答性のレベルに応じて、エンジン120が始動してから空燃比センサ124Aから出力される信号の変動が収束するまでの時間であって、実験等により応答性のレベルに応じて予め適合される。
始動判定部(2)408は、エンジン120が停止状態からの始動が行なわれるか否かを判定する。たとえば、始動判定部(2)408は、クランクポジションセンサ380により検出されるエンジン120の回転数が略ゼロから予め定められた回転数以上になると、エンジン120が停止状態からの始動が行なわれたことを判定する。なお、始動判定部(2)408は、エンジン120が停止状態からの始動が行なわれたことを判定すると、始動判定フラグ(2)をオンするようにしてもよい。なお、本実施の形態において、エンジン120の始動判定は、エンジン120の回転数に基づいて行なわれるものとして説明したが、特にこれに限定されるものではない。
F/B制御部410は、エンジン120が停止状態から始動すると、始動してから待機時間経過後に、空燃比センサ124Aにより検出された空燃比がエンジン120の状態に基づいて設定される目標空燃比になるように空燃比をフィードバック制御する。
本実施の形態において、「目標空燃比」は、理論空燃比であるとして説明する。F/B制御部410は、理論空燃比と空燃比センサ124Aにより検出された空燃比との差に基づく燃料噴射制御信号を生成して、出力I/F600を経由して燃料噴射装置130に送信する。
なお、好ましくは、F/B制御部410は、始動してから待機時間の経過後であって、空燃比センサ124により検出された空燃比の変動量(たとえば、単位時間当たりの変動量)が予め定められた範囲内になると、空燃比のフィードバック制御を実行することが望ましい。空燃比のフィードバック制御については周知の技術であるため、その詳細な説明は行なわない。予め定められた範囲は、フィードバック制御に影響を及ぼさない範囲であれば、よく実験等により適合される。
また、本実施の形態において、始動判定部(1)402と、レベル算出部404と、待機時間設定部406と、始動判定部(2)408と、F/B制御部410とは、いずれも演算処理部400であるCPU(Central Processing Unit)が記憶部500に記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両に搭載される。
記憶部500には、各種情報、プログラム、しきい値、マップ等が記憶され、必要に応じて演算処理部400からデータが読み出されたり、格納されたりする。
以下、図3を参照して、本実施の形態に係る車両の制御装置であるエンジンECU280で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、エンジンECU280は、エンジン120が始動中であるか否かを判定する。エンジン120が始動中であると(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100に戻される。
S102にて、エンジンECU280は、応答性のレベルを算出する。S104にて、エンジンECU280は、算出された応答性のレベルに応じて待機時間を設定する。
S106にて、エンジンECU280は、エンジン120の停止状態から始動したか否かを判定する。エンジン120が停止状態から始動すると(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS106に戻される。
S108にて、エンジンECU280は、エンジン120が始動してから、設定された待機時間が経過した後に、F/B制御を実行する。なお、エンジンECU280は、待機時間の経過したか否かについて、エンジン120が始動してから、図示しないタイマにより計測される時間に基づいて判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る車両の制御装置であるエンジンECU280の動作について図4を参照しつつ説明する。
たとえば、車両のエンジン120が停止中である場合を想定する。時間T(0)において、バッテリの充電容量等の車両の状態に基づく始動要求に応じて、エンジンECU280は、エンジン120を始動させる。エンジン120の始動から待機時間Taの経過後の時間T(1)において、空燃比のF/B制御が実施される。このとき、エンジン120が始動中となるため(S100にてYES)、時間T(2)において、空燃比センサ124Aの応答性のレベルが算出される(S102)。さらに、算出された応答性のレベルに応じて待機時間Taが待機時間Tbに更新される(S104)。
時間T(3)において、車両の状態に基づいて、停止要求があると、エンジンECU280は、エンジン120を停止させる。時間T(4)において、再び、車両の状態に基づく始動要求があると、エンジンECU280は、エンジン120を始動させる。時間T(5)において、エンジンECU280は、エンジン120の停止状態からの始動であるため(S106にてYES)、エンジン120の始動から待機時間Tbが経過した時点で、空燃比のF/B制御を実行する(S108)。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の制御装置によると、排出ガスと検出素子との接触に応じた信号出力の応答性のレベルに応じて待機時間を設定することにより、エンジンの始動後において、燃料の増量噴射がされた場合においても、待機時間が経過するまで、すなわち、空燃比に対応する信号の変化が収束するまで、空燃比のフィードバック制御を停止することができるため、空燃比の制御精度の悪化によるエミッションの悪化を抑制することができる。また、待機時間の経過後においては、空燃比を目標空燃比(たとえば、理論空燃比)になるように制御することによりエミッションの悪化を抑制することができる。したがって、排出ガスと検出素子との接触に応じた信号出力の応答性に基づいて空燃比を制御することによりエミッションの悪化を抑制する車両の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
また、通常の応答性のレベルにおける軌跡長と比較して軌跡長が短い場合には、空燃比の変動に対して信号出力に応答遅れが生じていることを判断することができる。
さらに、算出されたレベルが低くなるほど、内燃機関の始動時において、出力された信号に対応する空燃比の変動が収束するまでの期間は長くなる。そのため、待機時間が長くなるように設定されることにより、空燃比の変動が収束するまで空燃比のフィードバック制御の実行を抑制することができる。そのため、エミッションの悪化を抑制することができる。
そして、待機時間が経過した後であって、出力された信号に対応する空燃比の変動量が予め定められた範囲内であると、空燃比の制御が開始される。これにより、待機時間が経過していても空燃比の変動が収束していた場合には、さらに、空燃比の制御を遅延することにより、エミッションの悪化を抑制することができる。
そして、ハイブリッド車両のようにエンジンのアイドルストップがなされる車両においては、エンジンは間欠始動が繰り返される。そのため、間欠始動毎に待機時間が適切に設定されることにより、エミッションの悪化を抑制することができる。なお、本実施の形態において、本発明がハイブリッド車両に適用される場合について説明したが、たとえば、エンジンを駆動源とする車両であって、予め定められた停止条件を満足すると、エンジンを停止させるアイドリングストップシステムが搭載された車両に適用するようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
以下、第2の実施の形態に係る車両の制御装置について説明する。本実施の形態に係る車両の制御装置は、上述の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の構成と比較して、エンジンECU280で実行されるプログラムの制御構造が異なる。それ以外の構成は、上述の第1の実施の形態に係る車両の制御装置の構成と同じ構成である。それらについては同じ参照符号が付してある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
本実施の形態においては、エンジンECU280が、待機時間を設定する際に、算出された応答性のレベルが予め定められたレベル以下になると、予め定められたレベルよりも大きいときに設定される待機時間よりも長い、予め定められた待機時間を設定する点に特徴を有する。なお、「予め定められたレベル」は、空燃比センサの信号出力の応答性が異常であると判断できるレベルであればよく、たとえば、実験等により適合される。
以下、図5を参照して、本実施の形態に係る車両の制御装置であるエンジンECU280で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
なお、図5に示したフローチャートの中で、前述の図3に示したフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付してある。それらについての処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
S102にて、応答性の低下レベルが算出されると、S204にて、エンジンECU280は、算出されたレベルが予め定められたレベル以下であるか否かを判定する。算出されたレベルが予め定められたレベル以下であると(S204にてYES)、処理はS206に移される。もしそうでないと(S204にてNO)、処理はS208に移される。
S206にて、エンジンECU280は、異常判定フラグをオンする。S208にて、エンジンECU280は、異常判定フラグをオフする。
S210にて、エンジンECU280は、エンジン120の停止状態から始動したか否かを判定する。エンジン120の停止状態から始動すると(S210にてYES)、処理はS212に移される。もしそうでないと(S210にてNO)、処理はS210に戻される。
S212にて、エンジンECU280は、異常判定フラグのオン−オフに応じて、待機時間を設定して、エンジン120が始動してから、設定された待機時間が経過した後に、F/B制御を実行する。具体的には、エンジンECU280は、異常判定フラグがオフであると、通常値として設定される予め定められた待機時間を設定する。エンジンECU280は、異常判定フラグがオンであると、通常値よりも大きい、予め定められた待機時間を設定する。異常判定フラグがオンであるときに設定される予め定められた待機時間は、特に限定されるものではないが、たとえば、待機時間を複数回変更して、エミッションの悪化の度合の低い時間を実験等により適合すればよい。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る車両の制御装置であるエンジンECU280の動作について説明する。
たとえば、車両のエンジン120が停止中である場合を想定する。バッテリの充電容量等の車両の状態に基づく始動要求に応じて、エンジンECU280は、エンジン120を始動させる。エンジン120の始動から待機時間Taの経過後に、空燃比のF/B制御が実施される。このとき、エンジン120が始動中となるため(S100にてYES)、空燃比センサ124Aの応答性のレベルが算出される(S102)。さらに、算出された応答性のレベルが予め定められたレベル以下の異常レベルであると、異常判定フラグがオンされる(S206)。
車両の状態に基づいて、停止要求があると、エンジンECU280は、エンジン120を停止させる。そして、再び、車両の状態に基づく始動要求があると、エンジンECU280は、エンジン120を始動させる。エンジンECU280は、エンジン120の停止状態からの始動であって(S210にてYES)、異常判定フラグがオンされているため、エンジン120が始動してから待機時間Taよりも長い待機時間Tbが経過した時点で、空燃比のF/B制御を実行する(S212)。
また、算出された応答レベルが予め定められたレベルよりも大きい通常のレベルであると(S204にてNO)、異常判定フラグがオフされる(S208)。そのため、エンジン120の停止状態から始動になると(S210にてYES)、異常判定フラグがオフされているため、エンジン120が始動してから待機時間Taが経過した時点で、空燃比のF/B制御を実行する。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の制御装置によると、算出されたレベルが予め定められたレベル以下になると、エンジンの始動時において、出力された信号に対応する空燃比の変動が収束するまでの期間は長くなる。そのため、待機時間が長くなるように設定されることにより、空燃比の変動が収束するまで空燃比のフィードバック制御の実行を抑制することができる。そのため、エミッションの悪化を抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
第1の実施の形態に係るハイブリッド車両の制御ブロック図である。 エンジンECUの構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施の形態に係る車両の制御装置であるエンジンECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る車両の制御装置であるエンジンECUの動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態に係る車両の制御装置であるエンジンECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
120 エンジン、122 吸気通路、122A エアクリーナ、122B エアフローメータ、122C 電子スロットルバルブ、124 排気通路、124A 空燃比センサ、124B 三元触媒コンバータ、124C 触媒温度センサ、124D 消音器、130 燃料噴射装置、140 モータジェネレータ、140A モータ、140B ジェネレータ、160 駆動輪、180 減速機、200 動力分割機構、220 走行用バッテリ、240 インバータ、242コンバータ、260 バッテリECU、280 エンジンECU、300 MG_ECU、320 HV_ECU、330 車速センサ、350 入力I/F、360 水温検知センサ、380 クランクポジションセンサ、400 演算処理部、402,408 始動判定部、404 レベル算出部、406 待機時間設定部、410 F/B制御部、500 記憶部、600 出力I/F。

Claims (16)

  1. 内燃機関および回転電機を駆動源とする車両の制御装置であって、
    前記内燃機関の排出ガスが検出素子に接触することにより前記内燃機関の空燃比に対応した信号を出力するための手段と、
    前記排出ガスと前記検出素子との接触に応じた前記信号出力の応答性のレベルを算出するための算出手段と、
    前記内燃機関が始動してから前記空燃比についての制御を開始するまでの待機時間を前記算出されたレベルに応じて設定するための設定手段と、
    前記内燃機関が始動してから前記待機時間が経過した後に、前記出力された信号に対応する空燃比が前記内燃機関の状態に基づいて設定される目標空燃比になるように前記空燃比の制御を開始するための制御手段とを含む、車両の制御装置。
  2. 前記算出手段は、前記内燃機関の始動中に、前記内燃機関の空燃比の状態がリッチ側からリーン側に移行するように燃料を噴射したときの予め定められた期間における前記出力された信号の変化の軌跡長に基づいて前記応答性のレベルを算出するための手段を含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記設定手段は、前記算出されたレベルが低くなるほど前記待機時間を長くなるように設定するための手段を含む、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記設定手段は、前記算出されたレベルが予め定められたレベル以下になると、予め定められたレベルよりも大きいときに設定される待機時間よりも長い、予め定められた待機時間を設定するための手段を含む、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記内燃機関が停止状態から始動したときに前記設定された待機時間の経過後に前記空燃比の制御を開始するための手段を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の車両の制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記待機時間が経過した後であって、前記出力された信号に対応する空燃比の変動量が予め定められた範囲内であると、前記空燃比の制御を開始するための手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  7. 前記車両は、前記内燃機関の出力軸に連結され、前記内燃機関の動力に基づいて発電する第1の回転電機と、前記内燃機関の動力を前記車両の車輪軸に伝達する動力分割機構とを含み、前記動力分割機構は、入力された前記内燃機関の動力を、前記車輪軸への駆動力または前記第1の回転電機への動力に分割し、前記動力分割機構と前記車輪軸との間には、前記車輪軸に駆動力を付与する第2の回転電機が設けられる、請求項1〜6のいずれかに記載の車両の制御装置。
  8. 内燃機関および回転電機を駆動源とする車両の制御方法であって、
    前記内燃機関の排出ガスが検出素子に接触することにより前記内燃機関の空燃比に対応した信号を出力するステップと、
    前記排出ガスと前記検出素子との接触に応じた前記信号出力の応答性のレベルを算出する算出ステップと、
    前記内燃機関が始動してから前記空燃比についての制御を開始するまでの待機時間を前記算出されたレベルに応じて設定する設定ステップと、
    前記内燃機関が始動してから前記待機時間が経過した後に、前記出力された信号に対応する空燃比が前記内燃機関の状態に基づいて設定される目標空燃比になるように前記空燃比の制御を開始する制御ステップとを含む、車両の制御方法。
  9. 前記算出ステップは、前記内燃機関の始動中に、前記内燃機関の空燃比の状態がリッチ側からリーン側に移行するように燃料を噴射したときの予め定められた期間における前記出力された信号の変化の軌跡長に基づいて前記応答性のレベルを算出するステップを含む、請求項8に記載の車両の制御方法。
  10. 前記設定ステップは、前記算出されたレベルが低くなるほど前記待機時間を長く設定するステップを含む、請求項8または9に記載の車両の制御方法。
  11. 前記設定ステップは、前記算出されたレベルが予め定められたレベル以下になると、予め定められたレベルよりも大きいときに設定される待機時間よりも長い、予め定められた待機時間を設定するステップを含む、請求項8または9に記載の車両の制御方法。
  12. 前記制御ステップは、前記内燃機関が停止状態から始動したときに前記設定された待機時間の経過後に前記空燃比の制御を開始するステップを含む、請求項8〜11のいずれかに記載の車両の制御方法。
  13. 前記制御ステップは、前記待機時間が経過した後であって、前記出力された信号に対応する空燃比の変動量が予め定められた範囲内であると、前記空燃比の制御を開始するステップを含む、請求項8〜12のいずれかに記載の車両の制御方法。
  14. 前記車両は、前記内燃機関の出力軸に連結され、前記内燃機関の動力に基づいて発電する第1の回転電機と、前記内燃機関の動力を前記車両の車輪軸に伝達する動力分割機構とを含み、前記動力分割機構は、入力された前記内燃機関の動力を、前記車輪軸への駆動力または前記第1の回転電機への動力に分割し、前記動力分割機構と前記車輪軸との間には、前記車輪軸に駆動力を付与する第2の回転電機が設けられる、請求項8〜13のいずれかに記載の車両の制御方法。
  15. 請求項8〜14のいずれかに記載の制御方法をコンピュータで実現されるプログラム。
  16. 請求項8〜14のいずれかに記載の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムを記録した記録媒体。
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