JP2009106027A - 電池の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の充電状態を適切に制御する。
【解決手段】HV−ECUは、車両のシステムが起動中であって(S100にてYES)、補機バッテリが交換され(S102)、かつ、SOCの学習が完了していないと(S104にてNO)、充放電量を制限するステップ(S106)と、SOCを学習するステップ(S108)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電池の充放電制御に関し、特に、電池の残存容量に関する情報が初期化された場合における電池の充放電制御に関する。
従来より、バッテリを交換した後にバッテリの充電状態を検出する技術が公知である。たとえば、特開2001−297800号公報(特許文献1)は、バッテリを交換した場合でも、このバッテリの充電状態を高精度に検出するバッテリ充電状態判定方法を開示する。このバッテリ充電状態判定方法は、予め定められた充電電圧と充電電流及び充電状態との関係に基づいてバッテリの充電状態を判定する方法である。判定方法は、バッテリの交換を検出する検出ステップと、検出ステップでバッテリの交換を検出した場合に、バッテリの満充電状態から放電して得られる充電状態における充電電圧と充電電流に基づき、関係を新たに作成する作成ステップとを有する。
上述した公報に開示されたバッテリ充電状態判定方法によると、バッテリを交換した場合でも、このバッテリの充電状態を高精度に検出することができる。
特開2001−297800号公報
しかしながら、供給源(たとえば、バッテリあるいはバッテリとは別の蓄電機構)からの電力の供給の受けて保持するメモリ(たとえば、DRAM等)に、バッテリの残存容量の推定値等の充電状態に関する学習情報の記憶内容が記憶されている場合において、供給源が交換された場合、メモリの記憶内容が初期化される。そのため、バッテリの残存容量が精度よく検出することができないため、バッテリの充電状態が過充電の状態になったり過放電の状態になったりするという問題がある。
上述した公報に開示された充電状態の判定方法においては、上述したような問題について何ら考慮されていないため、このような問題を解決することができない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電池の充電状態を適切に制御する電池の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係る電池の制御装置は、電池の残存容量に関連する物理量を検出するための検出手段と、検出された物理量に基づいて電池の残存容量を学習するための学習手段と、供給源から電力の供給を受けて記憶領域に学習された残存容量を記憶するための記憶手段と、記憶手段の状態に基づいて供給源が交換されたか否かを判定するための判定手段と、供給源が交換されたことが判定されると残存容量の学習が完了するまで電池の充放電量を制限するための制限手段とを含む。第10の発明に係る電池の制御方法は、第1の発明に係る電池の制御装置と同様の構成を有する。
第1の発明によると、記憶手段に電力を供給する供給源(たとえば、電池あるいは電池と異なる蓄電機構)の交換が行なわれる場合、供給源が取り外されたときに記憶手段への電力の供給が停止される。そのため、記憶手段に記憶された電池の残存容量に関する記憶内容は保持できずに消去される。その結果、供給源の交換後に再び記憶手段への電力の供給が開始された場合には、電池の残存容量は初期化された状態となる。また、電池の残存容量は学習手段により学習され、学習結果に基づく電池の残存容量は、記憶手段に記憶される。電池の残存容量についての記憶内容が初期化されてから再学習されるまでの期間は、電池の残存容量の推定値と実際の残存容量とのズレが比較的大きい。そのため、供給源が交換されたことが判定されると電池の残存容量の学習が完了するまで電池の充放電量を制限することにより、電池の残存容量が過度に下降あるいは上昇することを抑制して、電池の充電状態が過放電の状態になったり過充電の状態になったりすることを防止することができる。したがって、電池の充電状態を適切に制御する電池の制御装置および制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る電池の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、記憶領域に学習された残存容量が記憶されていないと供給源が交換されたことを判定するための手段を含む。第11の発明に係る電池の制御方法は、第2の発明に係る電池の制御装置と同様の構成を有する。
第2の発明によると、記憶領域に学習された残存容量が記憶されていない場合、供給源の交換により記憶内容が初期化された状態であるため、供給源が交換されたことを判定することができる。
第3の発明に係る電池の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、供給源から記憶手段への電力供給経路が遮断された後に接続されると供給源が交換されたことを判定するための手段を含む。第12の発明に係る電池の制御方法は、第3の発明に係る電池の制御装置と同様の構成を有する。
第3の発明によると、供給源から記憶手段への電力供給経路が遮断された後に接続された場合、供給源が交換されたことを判定することができる。
第4の発明に係る電池の制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、制限手段は、電池の充電の制限の度合および電池の放電の制限の度合のうちの少なくともいずれか一方を大きくすることにより、電池の充放電量を制限するための手段を含む。第13の発明に係る電池の制御方法は、第4の発明に係る電池の制御装置と同様の構成を有する。
第4の発明によると、電池の充電の制限の度合および電池の放電の制限の度合のうちの少なくとも一方を大きくすることにより、電池の充電状態が過充電の状態になったり過放電の状態になったりすることを防止することができる。
第5の発明に係る電池の制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、検出手段は、電池の電流値を検出するための手段と、電池の端子間電圧を検出するための手段とを含む。学習手段は、検出された電流値の積分演算により残存容量を推定するための手段と、検出された端子間電圧に基づいて電池の開放電圧を推定するための手段と、推定された開放電圧に基づいて推定された残存容量を補正するための補正手段とを含む。第14の発明に係る電池の制御方法は、第5の発明に係る電池の制御装置と同様の構成を有する。
第5の発明によると、電池の電流値に基づいて残存容量を推定し、電池の開放電圧に基づいて残存容量を補正することにより電池の残存容量を精度よく学習することができる。
第6の発明に係る電池の制御装置においては、第5の発明の構成に加えて、補正手段は、推定された開放電圧の変化量に基づいて推定された残存容量を補正するための手段を含む。第15の発明に係る電池の制御方法は、第6の発明に係る電池の制御装置と同様の構成を有する。
第6の発明によると、開放電圧の変化量と電池の残存容量との相関関係に基づいて補正することにより、電池の残存容量を精度よく学習することができる。
第7の発明に係る電池の制御装置においては、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、供給源は、電池と異なる蓄電機構である。第16の発明に係る電池の制御方法は、第7の発明に係る電池の制御装置と同様の構成を有する。
第7の発明によると、蓄電機構が交換された際の、電池の残存容量の推定値と実際の残存容量とのズレが比較的大きい期間において、電池の充電状態が過放電の状態になったり過充電の状態になったりすることを防止することができる。
第8の発明に係る電池の制御装置においては、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、供給源は、電池である。第17の発明に係る電池の制御方法は、第8の発明に係る電池の制御装置と同様の構成を有する。
第8の発明によると、電池が交換された際の、電池の残存容量の推定値と実際の残存容量とのズレが比較的大きい期間において、電池の充電状態が過放電の状態になったり過充電の状態になったりすることを防止することができる。
第9の発明に係る電池の制御装置においては、第1〜8のいずれかの発明の構成に加えて、電池は、回転電機を駆動源とする車両に搭載され、回転電機に電力を供給する。第18の発明に係る電池の制御方法は、第9の発明に係る電池の制御装置と同様の構成を有する。
第9の発明によると、車両に駆動源として搭載される回転電機に電力を供給する電池に対して本発明を適用することにより、電池の充電状態が過放電の状態になったりあるいは過充電の状態になったりすることを防止することができる。
第19の発明に係るプログラムは、第10〜18のいずれかの発明に係る電池の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムであって、第20の発明に係る記録媒体は、第10〜18のいずれかの発明に係る電池の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムを記録した媒体である。
第19または第20の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第10〜18のいずれかの発明に係る電池の制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるハイブリッド車両の制御ブロック図を説明する。
ハイブリッド車両は、駆動源としての、たとえばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関(以下、単にエンジンという)120と、回転電機であるモータジェネレータ(MG)140を含む。なお、図1においては、説明の便宜上、モータジェネレータ140を、モータ140Aとジェネレータ140B(あるいはモータジェネレータ140B)と表現するが、ハイブリッド車両の走行状態に応じて、モータ140Aがジェネレータとして機能したり、ジェネレータ140Bがモータとして機能したりする。
また、本実施の形態においては、電池が搭載される車両であればよく、特にハイブリッド車両に限定されるものではない。たとえば、電池が搭載されたエンジン車両であってもよいし、電池から電力の供給を受ける回転電機を駆動源とする電気自動車や燃料電池車両であってもよい。
エンジン120の吸気通路122には、吸入空気のほこりを捕捉するエアクリーナー122A、エアクリーナー122Aを通ってエンジン120に吸入される空気量を検知するエアフローメータ122B、エンジン120に吸入される空気量を調整するためのバルブである電子スロットルバルブ122Cが設けられている。電子スロットルバルブ122Cにはスロットルポジションセンサが設けられている。エンジンECU(Electronic Control Unit)280には、エアフローメータ122Bにより検知された吸入空気量や、スロットルポジションセンサにより検知された電子スロットルバルブ122Cの開度等が入力される。
エンジン120には、複数の気筒および各気筒に燃料を噴射する燃料噴射装置130が設けられる。燃料噴射装置130は、エンジンECU280からの燃料噴射制御信号に基づいて各気筒に対して適切な時期に適切な量の燃料を噴射する。
また、エンジン120の排気通路124には、三元触媒コンバータ124Bと、三元触媒コンバータ124Bに導入される排気における空燃比(A/F)を検知する空燃比センサ124Aと、三元触媒コンバータ124Bの温度を検知する触媒温度センサ124Cと、消音器124Dとが設けられている。エンジンECU280には、空燃比センサ124Aにより検知された三元触媒コンバータ124Bに導入される排気の空燃比や、触媒温度センサ124Cにより検知された三元触媒コンバータ124Bの温度等が入力される。
なお、空燃比センサ124Aは、エンジン120で燃焼された混合気の空燃比に比例した出力電圧を発生する全域空燃比センサ(リニア空燃比センサ)である。本実施の形態において、空燃比センサ124Aは、検出素子を有し、エンジン120の排出ガスの検出素子への接触によりエンジン120の空燃比に対応した信号を出力する。なお、空燃比センサ124Aとしては、エンジン120で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかをオン−オフ的に検出するO2センサを用いてもよい。
また、エンジンECU280には、エンジン120の冷却水の温度を検知する水温検知センサ360からエンジン冷却水温を示す信号が入力される。エンジン120の出力軸には、クランクポジションセンサ380が設けられており、エンジンECU280には、クランクポジションセンサ380から出力軸の回転数を示す信号が入力される。
ハイブリッド車両には、この他に、エンジン120やモータジェネレータ140で発生した動力を駆動輪160に伝達したり、駆動輪160の駆動をエンジン120やモータジェネレータ140に伝達する減速機180と、エンジン120の発生する動力を駆動輪160とジェネレータ140Bとの2経路に分配する動力分割機構(たとえば、遊星歯車機構)200と、モータジェネレータ140を駆動するための電力を充電する走行用バッテリ220と、走行用バッテリ220の直流とモータ140Aおよびジェネレータ140Bの交流とを変換しながら電流制御を行なうインバータ240と、走行用バッテリ220の充放電状態を管理制御するバッテリ制御ユニット(以下、バッテリECUという)260と、エンジン120の動作状態を制御するエンジンECU280と、ハイブリッド車両の状態に応じてモータジェネレータ140およびバッテリECU260、インバータ240等を制御するMG−ECU300と、バッテリECU260、エンジンECU280およびMG−ECU300等を相互に管理制御して、ハイブリッド車両が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御するHV−ECU320等を含む。走行用バッテリ220は、蓄電機構であれば、特にバッテリに限定されるものではなく、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等の二次電池であってもよいし、キャパシタ等であってもよい。
本実施の形態においては、走行用バッテリ220とインバータ240との間にはコンバータ242が設けられている。これは、走行用バッテリ220の定格電圧が、モータ140Aやモータジェネレータ140Bの定格電圧よりも低いので、走行用バッテリ220からモータ140Aやモータジェネレータ140Bに電力を供給するときには、コンバータ242で電力を昇圧する。このコンバータ242には平滑コンデンサが内蔵されており、コンバータ242が昇圧動作を行なう際には、この平滑コンデンサに電荷が蓄えられる。
コンバータ242は、昇圧コンバータとDC−DCコンバータとを含む。昇圧コンバータは、走行用バッテリ220の電力を昇圧してインバータ240に供給する。DC−DCコンバータは、補機バッテリ242を充電する。
なお、図1においては、各ECUを別構成しているが、2個以上のECUを統合したECUとして構成してもよい(たとえば、図1に、点線で示すように、MG−ECU300とHV−ECU320とを統合したECUとすることがその一例である)。
運転席にはアクセルペダル(図示せず)が設けられており、アクセルポジションセンサ(図示せず)は、アクセルペダルの踏込み量を検知する。アクセルポジションセンサは、アクセルペダルの踏込み量を示す信号をHV−ECU320に出力する。HV−ECU320は、踏込み量に対応する要求駆動力に応じて、モータ140A、ジェネレータ140BおよびエンジンECU280を介してエンジン120の出力あるいは発電量を制御する。
さらに、車速センサ330は、車両の速度に関連した物理量を検出するセンサである。「車両の速度に関連した物理量」とは、たとえば、車輪軸の回転数であってもよいし、トランスミッションの出力軸の回転数であってもよい。車速センサ330は、検出した物理量をエンジンECU280に送信する。
動力分割機構200は、エンジン120の動力を、駆動輪160とモータジェネレータ140Bとの両方に振り分けるために、遊星歯車機構(プラネタリーギヤ)が使用される。モータジェネレータ140Bの回転数を制御することにより、動力分割機構200は無段変速機としても機能する。
図1に示すようなハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車両においては、発進時や低速走行時等であってエンジン120の効率が悪い場合には、モータジェネレータ140のモータ140Aのみによりハイブリッド車両の走行を行ない、通常走行時には、たとえば動力分割機構200によりエンジン120の動力を2経路に分け、一方で駆動輪160の直接駆動を行ない、他方でジェネレータ140Bを駆動して発電を行なう。この時、発生する電力でモータ140Aを駆動して駆動輪160の駆動補助を行なう。また、高速走行時には、さらに走行用バッテリ220からの電力をモータ140Aに供給してモータ140Aの出力を増大させて駆動輪160に対して駆動力の追加を行なう。
一方、減速時には、駆動輪160により従動するモータ140Aがジェネレータとして機能して回生発電を行ない、回収した電力を走行用バッテリ220に蓄える。なお、走行用バッテリ220の充電量が低下し、充電が特に必要な場合には、エンジン120の出力を増加してジェネレータ140Bによる発電量を増やして走行用バッテリ220に対する充電量を増加する。もちろん、低速走行時でも必要に応じてエンジン120の駆動力を増加する制御を行なう場合もある。たとえば、上述のように走行用バッテリ220の充電が必要な場合や、エアコン等の補機を駆動する場合や、エンジン120の冷却水の温度を所定温度まで上げる場合等である。
さらに、図1に示すようなハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車両においては、車両の運転状態や走行用バッテリ220の状態によっては、燃費を向上させるために、エンジン120を停止させる。そして、その後も車両の運転状態や走行用バッテリ220の状態を検知して、エンジン120を再始動させる。このように、このエンジン120は間欠運転され、従来の車両(エンジンしか搭載していない車両)においては、イグニッションスイッチがSTART位置にまで回されてエンジンが始動すると、イグニッションスイッチがON位置からACC位置またはOFF位置にされるまでエンジンが停止しない点で異なる。
システム起動スイッチ340は、運転者の操作部材(たとえば、パワースイッチ)への操作によりオンされたりオフされたりする。システム起動スイッチ340は、運転者が操作部材に対してオン操作を行なうと、システム起動信号をHV−ECU320に送信する。また、システム起動スイッチ340は、運転者が操作部材に対してオフ操作を行なうと、システム停止信号をHV−ECU320に送信する。あるいは、システム起動スイッチ340は、オフ操作によりシステム起動信号のHV−ECU320への送信を停止するようにしてもよい。
HV−ECU320は、システム起動信号を受信するとHV−ECU320に接続された各電気機器に対して起動信号を送信する。起動信号の受信に応じて各電気機器が起動することにより車両は走行可能状態になる。
走行用バッテリ220には、正極と負極との端子間電圧を検出する電圧センサ370が設けられる。電圧センサ370は、検出した端子間電圧に対応する信号をバッテリECU260に送信する。端子間電圧に対応する信号は、バッテリECU260を経由してHV−ECU320に送信される。
さらに、走行用バッテリ220には、入出力充放電電流値(以下、単に電流値と記載する)を検出する電流センサ372が設けられる。電流センサ372は、検出した電流値に対応する信号をバッテリECU260に送信する。電流値に対応する信号は、バッテリECU260を経由してHV−ECU320に送信される。
補機バッテリ244は、エンジンECU280、HV−ECU320、MG−ECU300およびバッテリECU260に対して電力を供給する。
HV−ECU320には、メモリ322が内蔵される。メモリ322には、補機バッテリ244からの電力が常時供給されることにより記憶内容を保持する。たとえば、メモリ322は、揮発性の記憶媒体(たとえば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等)からなる。メモリ322の記憶領域には、走行用バッテリ220の残存容量であるSOC(State Of Charge)の推定値等の、車両の走行中における学習情報が記憶される。
HV−ECU320は、走行用バッテリ220の電流値の積分演算と走行用バッテリ220の開放電圧(以下、OCV(Open Circuit Voltage)ともいう。)に基づく補正とにより走行用バッテリ220のSOCを推定する。
走行用バッテリ220の開放電圧とは、電流が流れていないときの走行用バッテリ220の端子間電圧である。HV−ECU320は、電圧センサ370により検出された端子間電圧と、走行用バッテリ220の内部抵抗による電圧変化分と、分極による電圧変化分とに基づいて開放電圧の推定値を算出する。なお、上述した開放電圧の算出方法は一例であって、周知の方法を用いて開放電圧を算出すればよく特に上述の方法に特に限定されるものではない。
HV−ECU320は、走行用バッテリ220の電流値の積分演算により得られるSOCの推定値を、開放電圧とSOCとの特性を用いて補正する。
たとえば、HV−ECU320において走行用バッテリ220の電流値の積分演算が行なわれる場合、SOCの推定値は、積分演算の初期値と実際のSOCとのズレ分だけオフセットした状態で算出される。そのため、HV−ECU320は、算出された開放電圧の推定値と予め定められたマップとに基づいてSOCの推定値を補正する。算出された開放電圧の推定値と予め定められたマップとに基づいてSOCの推定値を補正することにより走行用バッテリ220のSOCが学習される。予め定められたマップは、開放電圧とSOCとの相関関係を示すマップであって、実験等により適合される。なお、本実施の形態においては、走行用バッテリ220の電流値の積分演算と開放電圧とSOCとの特性を用いた補正によりSOCを推定するとして説明するが、SOCの推定方法は、公知の技術を用いればよく特に上述の方法に限定されるものではない。また、SOCの推定方法は、走行用バッテリ220の種類または形式に対応して選択されればよい。
HV−ECU320は、学習されたSOCの推定値をメモリ322に記憶する。HV−ECU320は、車両の状態に応じて上述したようにSOCを学習して、学習する毎に学習結果(すなわち、SOCの推定値)に基づいてメモリ322の予め定められた記憶領域に記憶された記憶内容を更新する。
このような構成を有する車両において、メモリ322は、補機バッテリ244からHV−ECU320に供給される電力によりSOCの推定値の記憶内容が保持されるため、補機バッテリ244が交換されるなどしてHV−ECU320に電力の供給が停止されるとメモリ322に記憶されたSOCの推定値は保持できずに消去される。そのため、補機バッテリ244の交換後において、SOCの推定値は初期化された状態となる。
そこで、本発明は、HV−ECU320が、補機バッテリ244が交換されたことを判定するとSOCの学習が完了するまで走行用バッテリ220の充放電量を制限する点に特徴を有する。
具体的には、HV−ECU320は、メモリ322の記憶領域に学習されたSOCの推定値が記憶されていないと補機バッテリ244が交換されたことを判定する。また、HV−ECU320は、補機バッテリ244が交換されたことを判定すると走行用バッテリ220の充電の制限の度合および放電の制限の度合のうちの少なくともいずれか一方を大きくすることにより、走行用バッテリ220の充放電量を制限する。
なお、本実施の形態において、供給源は補機バッテリ244であるとして説明するが、走行用バッテリ220であってもよいし、補機バッテリ244および走行用バッテリ220以外の蓄電機構であってもよい。
また、本実施の形態においては、SOCの学習および充放電量の制限は、HV−ECU320においてプログラムが実行されることにより実施されるとして説明するが、たとえば、バッテリECU260により実施されてもよいし、HV−ECU320とバッテリECU260との連係により実施されてもよいし、HV−ECU320の機能とバッテリECU260の機能とが統合されたECUにより実施されてもよい。
図2に、本実施の形態に係る電池の制御装置であるHV−ECU320の機能ブロック図を示す。HV−ECU320は、入力インターフェース(以下、入力I/Fと記載する)350と、演算処理部400と、記憶部500と、出力インターフェース(以下、出力I/Fと記載する)600とを含む。
記憶部500は、揮発性の記憶媒体からなる記憶領域と不揮発性の記憶媒体(たとえば、ROM(Read Only Memory))からなる記憶領域とを含む。記憶部500の不揮発性の記憶媒体からなる記憶領域には、各種情報、プログラム、しきい値、マップ等が予め記憶され、必要に応じて演算処理部400からデータが読み出されたり、格納されたりする。なお、記憶部500の揮発性の記憶媒体がメモリ322に対応する。
入力I/F350は、システム起動スイッチ340からのシステム起動信号と、電圧センサ370からの電圧信号と、電流センサ372からの電流信号を受信して、演算処理部400に送信する。
演算処理部400は、システム起動判定部402と、交換判定部404と、学習完了判定部406と、学習処理部408と、充放電制限部410とを含む。
システム起動判定部402は、車両のシステムが起動中であるか否かを判定する。システム起動判定部402は、たとえば、システム起動スイッチ340からのシステム起動信号を入力I/F350を経由して受信すると車両のシステムが起動中であることを判定する。なお、システム起動判定部402は、システム起動信号を受信している間、車両のシステムが起動中であることを判定するようにしてもよいし、システム起動信号を受信した後は、システム停止信号を受信するまで車両のシステムが起動中であることを判定するようにしてもよい。また、システム起動判定部402は、たとえば、車両のシステムが起動中であることを判定すると、起動判定フラグをオンするようにしてもよい。
交換判定部404は、車両のシステムが起動中であると、メモリ322の状態に基づいて補機バッテリ244が交換されたか否かを判定する。具体的には、交換判定部404は、メモリ322の予め定められた記憶領域に学習されたSOCの推定値が記憶されていないと補機バッテリ244が交換されたことを判定する。
また、交換判定部404は、メモリ322の予め定められた記憶領域に学習されたSOCの推定値が記憶されていると補機バッテリ244が交換されていなことを判定する。
なお、交換判定部404は、予め定められた記憶領域に初期値が記憶されていると補機バッテリ244が交換されたことを判定するようにしてもよい。あるいは、交換判定部404は、図示しない補機バッテリ244の取り外しを検出するセンサの検出履歴に基づいて補機バッテリ244が交換されたことを判定するようにしてもよい。
なお、交換判定部404は、起動判定フラグがオンであると、補機バッテリ244が交換されたか否かを判定し、補機バッテリ244が交換されたことを判定すると、交換判定フラグをオンするようにしてもよい。あるいは、交換判定部404は、SOCの推定値の学習が完了すると(後述する学習完了判定フラグがオンになると)交換判定フラグをオフするようにしてもよい。なお、交換判定部404は、補機バッテリ244からメモリ322への電力供給経路が遮断された後に接続されると補機バッテリ244が交換されたことを判定するようにしてもよい。
学習完了判定部406は、補機バッテリ244が交換されたことを判定すると、走行用バッテリ220のSOCの学習が完了しているか否かを判定する。学習完了判定部406は、記憶部500(すなわち、メモリ322)の予め定められた記憶領域にSOCの推定値が記憶されているとSOCの学習が完了していることを判定する。
なお、学習完了判定部406は、たとえば、SOCの学習が完了していると学習完了判定フラグをオンし、SOCの学習が完了していないと学習完了判定フラグをオフするようにしてもよい。
学習処理部408は、車両のシステムが起動中であると走行用バッテリ220のSOCの学習を実施する。学習処理部408は、電流値の積分演算により得られた走行用バッテリ220のSOCの推定値を開放電圧の変化量に基づいて補正する。図3に示すように、本実施の形態において、走行用バッテリ220におけるOCVとSOCとの相関関係は、SOCがA(1)〜A(2)の間の領域である場合においてOCVが略一定となる傾向を示し、SOCがA(1)よりも低い領域およびSOCがA(2)よりも高い領域においては、SOCの増加に応じてOCVが増加する傾向を示す関係となる。なお、図3に示す開放電圧とSOCとの相関関係は一例であって、走行用バッテリ220の種類や形式によって異なる。
学習処理部408は、たとえば、図3に示すように、OCVの変化量がΔBからゼロ(あるいは、ゼロからΔB)となるA(1)を特定する。さらに、学習処理部408は、OCVの変化量がゼロからΔC(あるいは、ΔCからゼロ)となるA(2)を特定する。学習処理部408は、A(1)およびA(2)を特定することにより、初期値のズレ分を補正して、現在のSOCの推定値を算出する。
なお、SOCの学習方法については、OCVとSOCとの相関関係の特徴に対応して行なわれればよく、特に上述の方法に限定されるものではない。
学習処理部408は、SOCの学習によって算出されたSOCの推定値を記憶部500(すなわち、メモリ322)の予め定められた記憶領域に記憶する。
充放電制限部410は、補機バッテリ244が交換された場合であって、学習完了判定部406にてSOCの学習が完了していないことが判定されると走行用バッテリ220における充放電量を制限する。具体的には、充放電制限部410は、充電の制限の度合および放電の制限の度合のうちの少なくともいずれか一方が大きくなるように充電電力制限値Winおよび放電電力制限値Woutを設定する。
充放電制限部410は、設定された充電電力制限値Winおよび放電電力制限値Woutに基づいて充放電制御信号を生成して、出力I/F600を経由してバッテリECU260に送信する。バッテリECU260は、受信された充放電制御信号に基づいて走行用バッテリ220を制御する。
本実施の形態において、充放電制限部410は、充電の制限の度合および放電の制限の度合のうちの少なくともいずれか一方を予め定められた度合だけ大きくなるように充電電力制限値Winおよび放電電力制限値Woutを設定するとして説明するが、特にこのような制限の態様に限定されるものではない。
たとえば、充放電制限部410は、充電の制限の度合および放電の制限の度合のうちの少なくともいずれか一方を、走行用バッテリ220の状態に対応した度合だけ大きくなるように充電電力制限値Winおよび放電電力制限値Woutを設定するようにしてもよい。
「走行用バッテリ220の状態」とは、たとえば、開放電圧および/または学習が完了するまでに推定される(すなわち、電流値の積分演算により推定される補正前の)SOCの推定値である。
たとえば、充放電制限部410は、開放電圧および/または補正前のSOCの値が比較的大きいと(過充電側であると)、充電電力制限値Winの制限幅を大きくし(充電量を小さくし)、および/または、放電電力制限値Woutの制限幅を小さくする(放電量を大きくする)ようにしてもよい。あるいは、充放電制限部410は、開放電圧および/または補正前のSOCの値が比較的小さいと(過放電側であると)、放電電力制限値Woutの制限幅を大きくし、および/または、充電電力制限値Winの制限幅を小さくするようにしてもよい。このようにしても、電池の充電状態が過充電の状態になったり過放電の状態になったりすることを防止することができる。
なお、充放電制限部410は、たとえば、交換判定フラグがオンであって、学習完了判定フラグがオフであると走行用バッテリ220における充放電量を制限するとともに制限フラグをオンするようにしてもよい。
なお、充放電制限部410は、SOCの学習が完了していないと、走行用バッテリ220における充電量および放電量の増加を抑制して、充電量と放電量とのうちの少なくともいずれか一方が減少するように制限すればよい。充放電量の制限方法については公知の技術を用いればよく、特に上述の方法に限定されるものではない。たとえば、モータ140および/またはジェネレータ140Bのトルクを制限することにより走行用バッテリ220の充放電量を間接的に制限するようにしてもよい。
さらに、充放電制限部410は、補機バッテリ244が交換された場合であって、学習完了判定部406にてSOCの学習が完了していることが判定された場合において、走行用バッテリ220の充放電量が制限中であると充放電量の制限を解除する。なお、充放電制限部410は、たとえば、学習完了判定フラグがオンであって、制限フラグがオンであると走行用バッテリ220の充放電量の制限を解除するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、システム起動判定部402と、交換判定部404と、学習完了判定部406と、学習処理部408と、充放電制限部410とは、いずれも演算処理部400であるCPUが記憶部500における不揮発性の記憶媒体からなる記憶領域に記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両に搭載される。
以下、図4を参照して、本実施の形態に係る電池の制御装置であるHV−ECU320で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、HV−ECU320は、車両のシステムが起動中であるか否かを判定する。車両のシステムが起動中であると(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100に戻される。
S102にて、HV−ECU320は、補機バッテリが交換されたか否かを判定する。補機バッテリが交換されると(S102にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでないと(S102にてNO)、処理はS110に移される。
S104にて、走行用バッテリ220のSOCの学習が完了しているか否かを判定する。走行用バッテリ220のSOCの学習が完了していると(S104にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでないと(S104にてNO)、処理はS106に移される。
S106にて、HV−ECU320は、充電電力制限値Winおよび放電電力制限値Woutを制限する。S108にて、HV−ECU320は、走行用バッテリ220のSOCの学習処理を実施する。
S110にて、HV−ECU320は、走行用バッテリ220の充放電量が制限中であるか否かを判定する。走行用バッテリ220の充放電量が制限中であると(S110にてYES)、処理はS112に移される。もしそうでないと(S110にてNO)、処理はS108に移される。S112にて、HV−ECU320は、走行用バッテリ220の充放電量の制限を解除する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る電池の制御装置であるHV−ECU320の動作について説明する。
たとえば、車両のシステムの停止中において(S100にてNO)、車両に搭載された補機バッテリ244が取り外されて、HV−ECU320と補機バッテリ244とが電気的に遮断されると、補機バッテリ244からHV−ECU320への電力の供給が停止する。そのため、メモリ322の予め定められた記憶領域に記憶されたSOCの学習結果であるSOCの推定値が消去される。そして、新たな補機バッテリ244が搭載されてHV−ECU320に電気的に接続されると、補機バッテリ244からHV−ECU320への電力の供給が再開する。このとき、メモリ322においては補機バッテリ244の交換前までに記憶されたSOCの推定値が消去された状態となる。
このような車両の状態において、運転者がシステム起動スイッチ340のオン操作を行なうと車両のシステムが起動する(S100にてYES)。メモリ322の予め定められた記憶領域に、学習されたSOCの推定値が記憶されていなかったり、初期値が記憶されていると補機バッテリ244が交換されたことを判定する(S102にてYES)。SOCの学習は完了していないため(S104にてNO)、充電電力制限値Winおよび放電電力制限値Woutのうちの少なくともいずれか一方が制限されるとともに(S106)、SOCの学習処理が実施される(S108)。
SOCの学習処理において、電流値の積分演算と開放電圧の変化量に基づく補正とによりSOCの推定値が算出されると、メモリ322の予め定められた記憶領域に学習されたSOCの推定値が記憶される。車両のシステムの起動中であって(S100にてYES)、補機バッテリが交換されたことが判定されなかったり(S102にてNO)、SOCの学習が完了したことが判定されると(S104にてYES)、充放電量が制限中であるか否かが判定される(S110)。充放電量が制限中であると(S110にてYES)、走行用バッテリ220の充放電量の制限が解除される(S112)。
以上のようにして、本実施の形態に係る電池の制御装置によると、補機バッテリが交換されたことが判定されると走行用バッテリのSOCの学習が完了するまで走行用バッテリの充放電量を制限することにより、走行用バッテリのSOCが過度に下降あるいは上昇することを抑制して、走行用バッテリのSOCの推定値についての記憶内容が初期化されてから再学習されるまでの期間において走行用バッテリの充電状態が過放電の状態になったり過充電の状態になったりすることを防止することができる。したがって、電池の充電状態を適切に制御する電池の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
また、走行用バッテリの充電の制限の度合および放電の制限の度合のうちの少なくとも一方を大きくすることにより、走行用バッテリの充電状態が過充電の状態になったり過放電の状態になったりすることを防止することができる。
さらに、走行用バッテリの電流値に基づいてSOCを推定し、走行用バッテリの開放電圧に基づいてSOCを補正することにより走行用バッテリのSOCを精度よく学習することができる。そして、開放電圧の変化量と走行用バッテリのSOCとの相関関係に基づいて補正することにより、走行用バッテリのSOCを精度よく学習することができる。
なお、本実施の形態において、本発明が車両に搭載された電池に適用されるとして説明したが、特に車両に搭載された電池に限定して適用されるものではない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係るハイブリッド車両の制御ブロック図である。 本実施の形態に係る電池の制御装置であるHV−ECUの機能ブロック図である。 OCVとSOCとの関係を示す図である。 本実施の形態に係る電池の制御装置であるHV−ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
120 エンジン、122 吸気通路、122A エアクリーナー、122B エアフローメータ、122C 電子スロットルバルブ、124 排気通路、124A 空燃比センサ、124B 三元触媒コンバータ、124C 触媒温度センサ、124D 消音器、130 燃料噴射装置、140 モータジェネレータ、140A モータ、140B ジェネレータ、160 駆動輪、180 減速機、200 動力分割機構、220 走行用バッテリ、240 インバータ、242 コンバータ、260 バッテリECU、280 エンジンECU、300 MG−ECU、320 HV−ECU、330 車速センサ、340 システム起動スイッチ、350 入力I/F、360 水温検知センサ、370 電圧センサ、372 電流センサ、380 クランクポジションセンサ、400 演算処理部、402 システム起動判定部、404 交換判定部、406 学習完了判定部、408 学習処理部、410 充放電制限部、500 記憶部、600 出力I/F。

Claims (20)

  1. 電池の残存容量に関連する物理量を検出するための検出手段と、
    前記検出された物理量に基づいて前記電池の残存容量を学習するための学習手段と、
    供給源から電力の供給を受けて記憶領域に前記学習された残存容量を記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段の状態に基づいて前記供給源が交換されたか否かを判定するための判定手段と、
    前記供給源が交換されたことが判定されると前記残存容量の学習が完了するまで前記電池の充放電量を制限するための制限手段とを含む、電池の制御装置。
  2. 前記判定手段は、前記記憶領域に前記学習された残存容量が記憶されていないと前記供給源が交換されたことを判定するための手段を含む、請求項1に記載の電池の制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記供給源から前記記憶手段への電力供給経路が遮断された後に接続されると前記供給源が交換されたことを判定するための手段を含む、請求項1に記載の電池の制御装置。
  4. 前記制限手段は、前記電池の充電の制限の度合および前記電池の放電の制限の度合のうちの少なくともいずれか一方を大きくすることにより、前記電池の充放電量を制限するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の電池の制御装置。
  5. 前記検出手段は、
    前記電池の電流値を検出するための手段と、
    前記電池の端子間電圧を検出するための手段とを含み、
    前記学習手段は、
    前記検出された電流値の積分演算により前記残存容量を推定するための手段と、
    前記検出された端子間電圧に基づいて前記電池の開放電圧を推定するための手段と、
    前記推定された開放電圧に基づいて前記推定された残存容量を補正するための補正手段とを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の電池の制御装置。
  6. 前記補正手段は、前記推定された開放電圧の変化量に基づいて前記推定された残存容量を補正するための手段を含む、請求項5に記載の電池の制御装置。
  7. 前記供給源は、前記電池と異なる蓄電機構である、請求項1〜6のいずれかに記載の電池の制御装置。
  8. 前記供給源は、前記電池である、請求項1〜6のいずれかに記載の電池の制御装置。
  9. 前記電池は、回転電機を駆動源とする車両に搭載され、前記回転電機に電力を供給する、請求項1〜8のいずれかに記載の電池の制御装置。
  10. 電池の残存容量に関連する物理量を検出する検出ステップと、
    前記検出された物理量に基づいて前記電池の残存容量を学習する学習ステップと、
    供給源から電力の供給を受けて記憶内容を保持する記憶装置の記憶領域に前記学習された残存容量を記憶する記憶ステップと、
    前記記憶装置の状態に基づいて前記供給源が交換されたか否かを判定する判定ステップと、
    前記供給源が交換されたことが判定されると前記残存容量の学習が完了するまで前記電池の充放電量を制限する制限ステップとを含む、電池の制御方法。
  11. 前記判定ステップは、前記記憶領域に前記学習された残存容量が記憶されていないと前記供給源が交換されたことを判定するステップを含む、請求項10に記載の電池の制御方法。
  12. 前記判定ステップは、前記供給源から前記記憶装置への電力供給経路が遮断された後に接続されると前記供給源が交換されたことを判定するステップを含む、請求項10に記載の電池の制御方法。
  13. 前記制限ステップは、前記電池の充電の制限の度合および前記電池の放電の制限の度合のうちの少なくともいずれか一方を大きくすることにより、前記電池の充放電量を制限するステップを含む、請求項10〜12のいずれかに記載の電池の制御方法。
  14. 前記検出ステップは、
    前記電池の電流値を検出するステップと、
    前記電池の端子間電圧を検出するステップとを含み、
    前記学習ステップは、
    前記検出された電流値の積分演算により前記残存容量を推定するステップと、
    前記検出された端子間電圧に基づいて前記電池の開放電圧を推定するステップと、
    前記推定された開放電圧に基づいて前記推定された残存容量を補正する補正ステップとを含む、請求項10〜13のいずれかに記載の電池の制御方法。
  15. 前記補正ステップは、前記推定された開放電圧の変化量に基づいて前記推定された残存容量を補正するステップを含む、請求項14に記載の電池の制御方法。
  16. 前記供給源は、前記電池と異なる蓄電機構である、請求項10〜15のいずれかに記載の電池の制御方法。
  17. 前記供給源は、前記電池である、請求項10〜15のいずれかに記載の電池の制御方法。
  18. 前記電池は、回転電機を駆動源とする車両に搭載され、前記回転電機に電力を供給する、請求項10〜17のいずれかに記載の電池の制御方法。
  19. 請求項10〜18のいずれかに記載の電池の制御方法をコンピュータで実現されるプログラム。
  20. 請求項10〜18のいずれかに記載の電池の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムを記録した記録媒体。
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