JP2008230226A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷媒体の乾燥に要するエネルギーを低減しつつ、インクによって剛性が低下している印刷媒体の剛性を回復すること。
【解決手段】印刷後に、印刷媒体8の搬送方向と直交する方向の幅が印刷媒体8より狭い加熱ローラ10の外周を印刷媒体8に接触させ、加熱ローラ10を加熱コイル11で加熱するようにしたため、印刷媒体8の乾燥に要するエネルギーを低減しつつ、インクによって剛性が低下している印刷媒体8の剛性を回復することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷媒体にインクジェットヘッドのノズルからインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタに関する。
インクジェットプリンタにおいて、専用のインク受容層を有しない普通紙が印刷媒体として用いられると、印刷媒体を構成するセルロース繊維がインクの溶媒である水を吸収することで、セルロース繊維同士の水素結合が解離し、印刷媒体の剛性が低下する。その結果、紙搬送、反転、および排紙等の各機構において種々の不具合を生じ易くなってしまい、インクジェットプリンタの信頼性が低下する恐れがあった。
そのため、このようなインクジェットプリンタにあっては、インク滴を印刷媒体に吐出した後に(印刷後に)、印刷媒体に下側から加熱した空気を送風することで、印刷媒体全体を乾燥させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−338126号公報
しかしながら、上記従来のインクジェットプリンタにあっては、印刷媒体全体を乾燥させるようになっているため、印刷媒体の乾燥に大きなエネルギーが必要とされ、インクジェットプリンタの大きさが大型になってしまう恐れがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
所定幅の印刷媒体を第1方向に搬送する搬送手段と、前記印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットヘッドと、印刷された前記印刷媒体の一部の領域を乾燥させる乾燥手段と、を備えるインクジェットプリンタであって、前記一部の領域が、当該印刷媒体における前記第1方向の両端部間にわたって伸びている、当該印刷媒体の幅よりも小幅のラインパターンを含むことを特徴とするインクジェットプリンタ。
この適用例によれば、印刷媒体の搬送方向と直交する幅方向の一部のみを印刷媒体の搬送方向に連続して乾燥させるようにしたため、乾燥に要するエネルギーを低減しつつ、インクによって剛性が低下している印刷媒体の剛性を回復することができる。
[適用例2]
所定幅の印刷媒体を第1方向に搬送する搬送手段と、前記印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットヘッドと、前記印刷媒体への前記インク滴の吐出状態に基づいて、印刷された前記印刷媒体の乾燥パターンを設定する乾燥パターン設定手段と、前記乾燥パターン設定手段で設定された前記乾燥パターンに基づいて前記印刷媒体の一部を乾燥させる乾燥実行手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
この適用例によれば、乾燥に要するエネルギーを低減しつつ、インクによって剛性が低下している印刷媒体の剛性を回復することができ、また、インク滴の吐出状態に適した乾燥状態とすることができる。
[適用例3]
上記インクジェットプリンタであって、前記乾燥パターン設定手段は、吐出されたインク重量が閾値以上であるか否かを印刷領域毎に判定する判定手段と、前記判定手段でインク重量が閾値以上であると判定された印刷領域に対応づけられている前記乾燥手段に対応づけられている印刷領域を乾燥させるための前記乾燥パターンを設定する設定手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
この適用例では、乾燥に要するエネルギーをより低減することができる。
[適用例4]
上記インクジェットプリンタであって、予め決められた乾燥パターンを設定する第2乾燥パターン設定手段と、前記乾燥パターン設定手段で設定された乾燥パターンに基づいて前記印刷媒体の一部を乾燥させる第1モード、又は前記第2乾燥パターン設定手段で設定された乾燥パターンに基づいて前記印刷媒体の一部を乾燥させる第2モードを設定するモード設定手段とを備え、前記乾燥実行手段は、前記モード設定手段で前記第1モードが設定された場合には前記乾燥パターン設定手段で設定された乾燥パターンに基づいて前記印刷媒体の一部を乾燥させ、前記モード設定手段で前記第2モードが設定された場合には前記第2乾燥パターン設定手段で設定された乾燥パターンに基づいて前記印刷媒体の一部を乾燥させることを特徴とするインクジェットプリンタ。
この適用例では、乾燥に要するエネルギーをより低減することができる。
[適用例5]
所定幅の印刷媒体を第1方向に搬送する搬送手段と、前記印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットヘッドと、印刷された前記印刷媒体と接触する加熱ローラであって、前記第1方向と直交する方向の幅に関して、前記所定幅よりも狭く形成された加熱ローラと、前記加熱ローラを加熱するローラ加熱手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
この適用例によれば、印刷媒体の表面に接触せずに印刷媒体の一部を乾燥させるものに比べ、乾燥に要するエネルギーをより適切に低減することができる。また、加熱ローラに相当する幅のみが乾燥され、印刷媒体の一部のみを容易に乾燥でき、また、印刷媒体と加熱ローラとの接触面積が小さくて済むので、加熱ローラにインクが付着して、印刷媒体が汚れることを防止することができる。
[適用例6]
上記インクジェットプリンタであって、前記加熱ローラは、磁性金属で形成されており、前記ローラ加熱手段は、前記加熱ローラを渦電流によって加熱するための加熱コイルであることを特徴とするインクジェットプリンタ。
この適用例では、加熱コイルに供給する電流(渦電流発生用電流)の周波数を低下できる。
[適用例7]
上記インクジェットプリンタであって、前記加熱ローラは、前記印刷媒体と接触する外周部に撥水性の被膜を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
この適用例では、印刷媒体に加熱ローラが接触しても、加熱ローラにインクが付着して、印刷媒体が汚れることを防止することができる。
[適用例8]
所定幅の印刷媒体を第1方向に搬送する搬送手段と、前記印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットヘッドと、印刷された前記印刷媒体に対して非接触で当該印刷媒体の一部のみを乾燥させる乾燥手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
この適用例によれば、乾燥に要するエネルギーを低減しつつ、インクによって剛性が低下している印刷媒体の剛性を回復することができ、また、印刷媒体が汚れることを防止できる。
[適用例9]
上記インクジェットプリンタであって、前記乾燥手段は、可視領域から赤外領域の光を放射する光源と、前記光源から放射される光を収束する光学系と、前記光学系で収束された光が前記印刷媒体の一部に向けて反射されるように回転する多面体反射鏡とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
この適用例では、印刷媒体の任意箇所を容易に乾燥することができる。
[適用例10]
上記インクジェットプリンタであって、前記乾燥手段は、前記光源から放射される光が照射される先に前記印刷媒体があるときにのみ当該光源に光を照射させ、前記光源から放射される光が照射される先に印刷媒体がないときには当該光源に光を照射させないことを特徴とするインクジェットプリンタ。
この適用例では、光源から放射される光が搬送ベルトに照射されることを防止でき、搬送ベルトが加熱されることを防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の片面印刷用のインクジェットプリンタの概略構成を示す構成図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタは、搬送ベルト1、複数のインクジェットヘッド2、穴開き回転ドラム3、および加熱ユニット4を備えている。
搬送ベルト1は、駆動ローラ5、従動ローラ6、およびテンションローラ7に巻回され、図示しない搬送ベルトモータによって回転駆動される。印刷媒体8は、印刷媒体供給ユニットによって供給され、抑えローラと従動ローラ6によって搬送ベルト1に送られる。印刷媒体8は、静電気力、エア吸着等によって搬送ベルト1に吸着された状態で、インクジェットヘッド2の下方を通って穴開き回転ドラム3に搬送される。図1では、図の右方から左方、つまり、矢印方向に搬送される。本実施形態では、静電気を発生させるために高圧電源を備えた帯電ローラが搬送ベルト1に接触している。
インクジェットヘッド2は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の各色毎に搬送ベルト1による印刷媒体8の搬送方向にずらして搬送ベルト1の上方に配設されている。また、各色のインクジェットヘッド2に対応して、それぞれインクカートリッジおよびヘッド回復ユニットが設けられている。
搬送ベルト1によって搬送される印刷媒体8の必要箇所に、印刷媒体8の搬送方向と直交する方向に形成された複数のノズルから必要量のインク滴を吐出することにより、印刷媒体8上に微小なインクドットを形成し、印刷を行う。
穴開き回転ドラム3は、搬送ベルト1による印刷媒体8の搬送方向と回転方向とを一致させて搬送ベルト1による印刷媒体8の搬送先に配設されている。
図2に、穴開き回転ドラム3の概略図を示した。図2(a)は、穴開き回転ドラム3の上面図、図2(b)は、穴開き回転ドラム3の正面図を示している。
図2において、穴開き回転ドラム3は、吸着ファン等によって空気を穴を通して吸引する。破線矢印は、空気の流れる方向を示している。また、図示しないドラムモータによって太矢印方向に回転駆動されている。
図1において、搬送ベルト1によって搬送された印刷後の印刷媒体8は、穴開き回転ドラム3に乗り移り吸着され、穴開き回転ドラム3が半回転(図の反時計回り方向、つまり、矢印方向に半回転して)したところで、穴開き回転ドラム3の下方の排出部9に搬送される。
加熱ユニット4は、穴開き回転ドラム3によって搬送される印刷後の印刷媒体8に接触して印刷媒体8の一部のみを乾燥させる。
図3に加熱ユニット4の概略構成を示す構成図を示した。図3(a)は正面図であり、図3(b)は側面図である。
図3(a)において、加熱ユニット4は、加熱ローラ10、加熱コイル11、インバータ回路12、温度センサ13、および制御回路14を含んで構成されている。
図3(b)において、加熱ユニット4は、印刷媒体8の搬送方向と直交する幅方向(図中矢印で示した)中央部のみを印刷媒体8の搬送方向に連続して乾燥させる。
加熱ローラ10は、透磁率が高い磁性金属材料、例えば、炭素鋼、電磁軟鉄、珪素鋼、電磁ステンレスで幅の狭いローラ状に形成されている。詳しくは、印刷媒体8の搬送方向と直交する方向の幅が当該印刷媒体8よりも狭いローラ状に形成されている。
図3(b)において、加熱ローラ10は、回転ドラム3との間に印刷媒体8を挟み込んだ状態で、回転ドラム3と連れ回るように、回転ドラム3に吸着された印刷媒体8とその外周が接するように回転ドラム3と並行に配置されている。
図4は、インクジェットプリンタの内部構成を示すブロック図である。
図4において、インクジェットプリンタは、ホストコンピュータとインターフェイスを介してCPUおよびメモリを備えた制御部と情報を交換する。制御部には、インクジェットプリンタに設けられた操作パネルからも命令が入力され、制御部からの情報は、表示パネルに表示される。
制御部は、ヘッド駆動回路、誘導加熱制御回路、ファンモータ駆動回路、高圧電源/制御回路、ベルト・ドラム駆動回路、ヘッド回復駆動回路を制御している。
インクジェットヘッド2は、ヘッド駆動回路によって駆動され、加熱ユニット4は、誘導加熱制御回路によって制御されている。誘導加熱制御回路は、図3(a)で示したインバータ回路12および制御回路14を備えている。
ファンモータ駆動回路は、吸着ファンのファンモータを駆動する。また、高圧電源/制御回路は、帯電ローラに印加する電圧を制御することで帯電量を制御する。
ベルト・ドラム駆動回路は、図1に示した搬送ベルト1および回転ドラム3を駆動するベルト・ドラムモータを駆動する。また、ヘッド回復駆動回路は、ヘッド回復ユニットのヘッド回復モータを駆動する。
以下に、加熱ユニット4について詳しく説明する。
図5および図6に、加熱ローラ10の外周部の形状を拡大して示す要部拡大図および加熱ローラ10の撥水性被膜15を拡大して示す要部拡大図を示した。
図5において、加熱ローラ10の印刷媒体8と接触する外周部には、側端部と交差する角部にテーパ又は曲面が形成されている。
さらに、図6に示すように、印刷媒体8に吐出されたインクが加熱ローラ10に付着しないように、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、ETFE(テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、シリコンゴムおよびフッ素系ゴム等の撥水性被膜15が形成されている。
図3において、加熱コイル11は、加熱ローラ10を覆うように配置されている。詳しくは、加熱ローラ10とコイル素線との距離が一定となるように当該加熱ローラ10に巻回されている。加熱ローラ10の加熱は、以下のように行われる。
インバータ回路12から電力が供給されると、加熱ローラ10の周囲に交流磁界が発生する。そして、加熱コイル11は、交流磁界によって加熱ローラ10に渦電流を発生させ、渦電流によって加熱コイル11の電気抵抗率に応じたジュール熱を発生させ、加熱ローラ10を加熱する。
なお、加熱コイル11によって発生される交流磁界は、表皮効果によって加熱ローラ10の下記(1)式で表される表皮厚さδの近傍に集中する。
δ=(ρ/(πfμ))1/2・・・(1)
ここで、ρは加熱ローラの電気抵抗率、μは透磁率、fは交流磁界の周波数である。
図7に、インバータ回路12の内部構成、温度センサ13および制御回路14を示すブロック図を示した。
インバータ回路12は、直流電源18および制御回路14に接続されている。また、温度センサ13は、制御回路14に接続されている。
直流電源18は、商用電源19から得られる交流電圧を整流回路20で整流し、チョークコイル21およびコンデンサ22で平滑にし、直流電圧としてインバータ回路12に供給する電源である。
インバータ回路12は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)16、および共振コンデンサ17を含んで構成されている。
IGBT16は、エミッタが直流電源18の一方の電極に接続され、コレクタが加熱コイル11の一端および共振コンデンサ17の一方の電極に接続され、ゲートが制御回路14のゲートドライバ回路26(後述)に接続されている。
共振コンデンサ17は、一方の電極が加熱コイル11の一端およびIGBT16のコレクタに接続され、他方の電極が加熱コイル11の他端および直流電源18の他方の電極に接続されている。
制御回路14は、比較器23、温度検出回路24、タイミング制御回路25、およびゲートドライバ回路26を含んで構成されている。
比較器23は、加熱コイル11の電圧が予め決められた閾値より大きくなったか否かを判定し、その判定結果をタイミング制御回路25に出力する。
温度検出回路24は、温度センサ13から出力される検出結果に基づいて加熱ローラ10の温度を検出し、その検出結果をタイミング制御回路25に出力する。
タイミング制御回路25は、後述するコイル加熱制御を実行し、比較器23から出力される比較結果および温度検出回路24から出力される温度に基づいて、加熱コイル11と共振コンデンサ17との間で電圧共振が生じ、加熱コイル11に電流が流れるようにIGBT16のゲート電圧を制御させる指令をゲートドライバ回路26に出力する。
ゲートドライバ回路26は、タイミング制御回路25から出力される指令に従って、IGBT16のゲートのゲート電圧を制御する。
温度センサ13は、サーミスタ、熱電対等の素子で形成され、図示しないバネによって加熱ローラ10の表面に安定に接触するように保持されて当該加熱ローラ10の温度を検出し、その検出結果を制御回路14に出力する。
次に、タイミング制御回路25で実行されるコイル加熱制御を図7および図8に基づいて説明する。図8に、インバータ回路12の動作を説明するための説明図を示した。
図8(a)に示すように、このコイル加熱制御は、実行されると、IGBT16がオン状態(コレクタ−エミッタ間に電流が流れる状態)となるように、IGBT16のゲート電圧を制御させる指令をゲートドライバ回路26に出力し、加熱コイル11および共振コンデンサ17に電流が流れる状態とし、加熱コイル11を電源電圧まで急峻に充電し、加熱コイル11に流れる電流を下記(2)式に従って増加させる。
i(t)=(E/R)(1−e-(R/L)t)・・・(2)
ここで、Rは加熱コイル11の抵抗値、Eは直流電圧、Lは加熱コイル11のインダクタンス値である。
次に、図8(b)および(c)に示すように、加熱コイル11の充電が終わり、加熱コイル11の電圧が予め決められた閾値より大きくなったという判定結果が比較器23から出力されると、IGBT16がオフ状態(コレクタ−エミッタ間に電流が流れない状態)となるように、IGBT16のゲート電圧を制御させる指令をゲートドライバ回路26に出力し、加熱コイル11に蓄積された電磁エネルギーを共振コンデンサ17に移動し(共振コンデンサ17を充電し)、加熱コイル11の電磁エネルギーをすべて共振コンデンサ17に移動した後、共振コンデンサ17に移動された電磁エネルギーを加熱コイル11によって放電する。
さらに、図8(d)に示すように、共振コンデンサ17の放電が終わり、共振コンデンサ17の電圧が小さくなると、IGBT16の還流ダイオードによって、加熱コイル11に電流が流れる状態となり、加熱コイル11が充電される。
そして、上記フローを繰り返し実行することで、加熱コイル11と共振コンデンサ17との間で電圧共振が生じ続け、加熱コイル11に電流(加熱ローラ10に渦電流を発生させるための電流、渦電流発生用電流)が流れ続ける。
(実施例)
次に、本実施形態の加熱ユニット4によって印刷媒体8を部分的に乾燥させる効果を検証するために、部分的に乾燥させた印刷媒体8の剛性を測定した実験について説明する。 この実験では、図9に示すように、まず、スライダ27によって移動可能な可動板28に印刷媒体8を載せて、印刷媒体8の先端が紙受け部29に当接するように調整した後、印刷媒体8に抑え板30を載せて動かないように固定する。次に、抑え板30から紙受け部29までの間の印刷媒体8の自由長の撓み量が予め定められた特定値となるように、レーザー変位計31で撓み量を測定しながら、マイクロメータ32で可動板28を紙受け部29方向に移動させる。そして、印刷媒体8の撓み量が予め定められた特定値となったときに、紙受け部29にかかっている荷重(撓み加重)をフォースゲージ33で測定し、撓み加重が大きいほど剛性が高いと判定する。
また、この実験では、印刷媒体8として坪量64g/m2の普通紙を用い、インク吐出量を2.1mg/in2とし、自由長を105mmとした。
なお、坪量(g/m2)を一定値とし、抑え板30から紙受け部29までの間の印刷媒体8の自由長を一定長とし、可動板28の送り量を一定量とすると、印字前の印刷媒体8では、印刷媒体8の種類に関わらずほぼ同じ撓み量が測定された。すなわち、印字前の印刷媒体8にあっては、幾何学的な寸法によって撓み量が決まるといえる。
図10は、印字前の印刷媒体8の撓み荷重と印字直後(乾燥なし)の印刷媒体8の撓み荷重との比較、および印字前の印刷媒体8の撓み荷重と印刷後印字部分を本実施形態の加熱ユニット4で部分的に乾燥させた印刷媒体8の撓み荷重との比較を示すグラフである。 図11に、印刷媒体搬送方向に伸びる線状に連続して乾燥させた印刷媒体8を示した。乾燥部分の幅は、10mmであった。また、乾燥条件は70℃2秒であった。
図10のグラフによれば、印字前の印刷媒体8の撓み荷重と印字直後の印刷媒体8の撓み荷重とでは撓み荷重(印刷媒体8の剛性)は19.2%低下しているが、印字前の印刷媒体8の撓み荷重と印刷後印字部分を本実施形態の加熱ユニット4で部分的に乾燥させた印刷媒体8の撓み荷重とでは撓み荷重(印刷媒体8の剛性)は11.7%の低下に留まっていることから、本実施形態の加熱ユニット4で部分的に乾燥させることで撓み荷重の低下率を減少でき、剛性を回復できることが確認できた。
以上、本実施形態では、図1の加熱ユニット4が課題を解決するための手段に記載の乾燥手段および接触式乾燥手段を構成し、以下同様に、図1の搬送ベルト1が搬送手段を構成し、図3の加熱ローラ10が加熱ローラを構成し、図3の加熱コイル11がローラ加熱手段を構成し、図6の撥水性被膜15が撥水性の被膜を構成する。
以下に、本実施形態の効果を述べる。
(1)このように、本実施形態のインクジェットプリンタにあっては、印刷後に、印刷媒体8の一部のみを乾燥させるようにしたため、乾燥に要するエネルギーを低減しつつ、インクによって剛性が低下している印刷媒体8の剛性を回復することができる。
ちなみに、A4サイズの印刷媒体8にベタ印字を行い、0.67(g)のインクで印刷を行った場合、インク中の水分率を75%とすれば、印刷媒体8に0.67×0.75=約0.5(g)の水が含まれることになる。この水を全て加熱して蒸発させるためには、40℃のときの蒸発潜熱2404(J/g)を用いると、必要なエネルギーEは、1202J(E=2404×0.5=1202J)となる。
そして、このエネルギーEに基づいて、印刷媒体8の記録速度(ppm)毎に、単位時間当たりのエネルギーを算出すると下記表1のようになる。
Figure 2008230226
(2)また、印刷媒体8における、搬送ベルト1による印刷媒体8の搬送方向と直交する幅方向の一部のみを当該印刷媒体8の搬送方向に連続して乾燥させるようにしたため、印刷媒体8の剛性をより適切に向上できる。
(3)さらに、印刷後に、印刷媒体8の表面に接触して印刷媒体8の一部を乾燥させるようにしたため、印刷媒体8の表面に接触せずに印刷媒体8の一部を乾燥させるものに比べ、乾燥に要するエネルギーをより適切に低減することができる。
(4)また、印刷媒体8の搬送方向と直交する方向の幅が印刷媒体8より狭い加熱ローラ10の外周を印刷媒体8に接触させ、加熱ローラ10を加熱コイル11で加熱するようにしたため、加熱ローラ10に相当する幅のみが乾燥され、印刷媒体8の一部のみを容易に乾燥でき、また、印刷媒体8と加熱ローラ10との接触面積が小さくて済むので、加熱ローラ10にインクが付着して、印刷媒体8が汚れることを防止することができる。
なお、本実施形態では、穴開き回転ドラム3の周囲に加熱ユニット4を1つだけ設ける例を示したが、これに限られるものではない。例えば、図12に示すように、穴開き回転ドラム3の周囲に加熱ユニット4を直列に3つ配置してもよい。そのようにすれば、印刷媒体8の記録速度が速く、加熱ローラ10が印刷媒体表面に接触している時間が短くても、印刷媒体8の剛性を回復するための十分な乾燥を得ることができる。
(5)また、図13に示すように、穴開き回転ドラム3の周囲に加熱ユニット4を並列に3つ配置してもよい。すなわち、印刷媒体8上の幅方向の中央で印刷媒体8の搬送方向に沿って伸びている直線部、印刷媒体8上の幅方向の一端側で印刷媒体8の搬送方向に沿って伸びている直線部、および印刷媒体8上の幅方向の他端側で印刷媒体8の搬送方向に沿って伸びている直線部の少なくともいずれかを印刷媒体8の搬送方向に連続して乾燥できるようにしてもよい。そのようにすれば、印刷媒体8の剛性をより適切に向上できる。
(6)加熱ユニット4を並列に3つ配置する場合には、図14(a)に示すように、例えば、全ての加熱ユニット4を駆動して印刷媒体8の乾燥のための動作を行うようにしてもよいし、図14(b)に示すように、インク吐出量が多い場所に対応する加熱ユニット4のみを駆動して印刷媒体8の乾燥のための動作を行うようにしてもよい。すなわち、印刷媒体8へのインク滴の吐出状態に基づいて、直線部のいずれの部分を乾燥させるかを選択し、選択された部分を印刷媒体8の搬送方向に連続して乾燥させてもよい。そのようにすれば、インク滴の吐出状態に適した乾燥状態とすることができる。
(7)さらに、渦電流によって加熱を行う加熱ローラ10を磁性金属で形成したため、加熱コイル11に供給する電流(渦電流発生用電流)の周波数を低下できる。
(8)また、加熱コイル11を加熱ローラ10とコイル素線との距離が一定となるように巻回したため、加熱コイル11によって交流磁界を適切に発生でき、加熱ローラ10によって渦電流を効率よく発生することができる。
(9)なお、本実施形態では、加熱ローラ10を加熱コイル11で加熱する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、図15に示すように、ハロゲンランプや遠赤外線を放射するセラミックヒータ等の加熱光源34を設け、赤外領域から遠赤外領域の光を加熱光源34から放射して加熱ローラ10を加熱してもよい。加熱光源34で加熱ローラ10を加熱する場合には、加熱光源34から放射される光の吸収性が向上して加熱効率が高まるように、加熱ローラ10の表面に黒色の耐熱性塗装を施してもよい。
(10)また、加熱ローラ10の外周部に撥水性被膜15を形成したため、印刷媒体8に加熱ローラ10が接触しても、加熱ローラ10にインクが付着して、印刷媒体8が汚れることを防止することができる。
(11)また、加熱ローラ10の外周部と側端部とが交差する角部にテーパ又は曲面を形成したため、印刷媒体8の乾燥した領域と乾燥していない領域の境界部のインク蒸発量の差を緩やかとし、境界部に生じるシワや形状的な不連続状態を抑制できる。
ちなみに、印刷媒体8の一部を乾燥するときに、乾燥した領域はインクが浸透する前の状態であり、乾燥していない領域はインクが浸透して印刷媒体8のセルロース繊維が膨潤した状態であるため、両者の境界部にはシワや形状的な不連続状態が生じ易い。
(12)なお、本実施形態では、乾燥した領域と乾燥していない領域との境界部に生じるシワや形状的な不連続状態を抑制するために、加熱ローラ10の外周部と側端部とが交差する角部にテーパ又は曲面を形成する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、図16に示すように、加熱ローラ10の外周部を側端側から中央側に近づくにつれて直径が増加するクラウン形状に形成することで、シワや形状的な不連続状態を抑制してもよい。
(13)また、本発明の実施形態として、片面印刷用のインクジェットプリンタに適用する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、図17および図18に示した両面印刷用のインクジェットプリンタに適用してもよい。
図17は、両面印刷用のインクジェットプリンタの概略構成を示す構成図であり、図18は、インクジェットプリンタの内部構成を示すブロック図である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
この第2実施形態は、印刷後に、印刷媒体8に接触せずに当該印刷媒体8の一部のみを乾燥させるようにした点が第1実施形態と異なる。
図19は、本実施形態の片面印刷用のインクジェットプリンタの概略構成を示す構成図であり、図20は、インクジェットプリンタの内部構成を示すブロック図である。この図19に示すように、第2実施形態のインクジェットプリンタは、加熱ユニット4の配置及び構成が第1実施形態と異なる。
図21に、本実施形態における加熱ユニット4の概略構成を示す構成図を示した。
加熱ユニット4は、図21に示すように、光源35、光学系36、ポリゴンミラー37、および光源制御回路38を含んで構成される。
光源35は、半導体レーザーやLED(Light Emitting Diode)等で形成され、光源制御回路38から出力される指令に従って、可視領域から赤外領域の光を光学系36およびポリゴンミラー37を介して印刷媒体8の一部に放射する。
光学系36は、印刷媒体8の一部が加熱されて乾燥するように、光源35から放射される光を収束してポリゴンミラー37を介して印刷媒体8の一部に照射する。
ポリゴンミラー37は、多面体反射鏡とモータで形成され、光源制御回路38から出力される指令に従って、光学系36から照射される光が多面体反射鏡の表面で印刷媒体8の一部に向けて反射されるように当該多面体反射鏡をモータによって回転する。
図22には、光源35から光を放射するタイミングを説明するための説明図を示した。
光源制御回路38は、印刷媒体8の一部に光が照射されるように、図22に示すように、光源35から放射される光が照射される先に印刷媒体8があるときにのみ当該光源35に光を照射させ、光源35から放射される光が照射される先に印刷媒体8がないときには当該光源35に光を照射させないように光源35を変調(点灯/消灯)させる指令、およびポリゴンミラー37を回転させる指令を出力する。
以上、本実施形態では、図21の加熱ユニット4が課題を解決するための手段に記載の乾燥手段および非接触式乾燥手段を構成し、以下同様に、図21の光源35が光源を構成し、図21の光学系36が光学系を構成し、図21のポリゴンミラー37が多面体反射鏡を構成する。
以下に、本実施形態の効果を述べる。
(14)このように、本実施形態のインクジェットプリンタにあっては、印刷後に、印刷媒体8に接触せずに当該印刷媒体8の一部のみを乾燥するようにしたため、乾燥に要するエネルギーを低減しつつ、インクによって剛性が低下している印刷媒体8の剛性を回復することができ、また、印刷媒体8が汚れることを防止できる。
なお、本実施形態では、印刷媒体8の乾燥に用いる光源35を1つだけ設ける例を示したが、これに限られるものではない。例えば、図23に示すように、1つのポリゴンミラー37に対して光源35を並列に3つ配置してもよい。
(15)また、印刷媒体8における、搬送ベルト1による印刷媒体8の搬送方向と直交する幅方向の一部のみを当該印刷媒体8の搬送方向に連続して乾燥させるようにしたため、印刷媒体8の剛性をより適切に向上できる。
(16)さらに、可視領域から赤外領域の光を光源から放射し、放射される光を光学系で収束し、収束された光が印刷媒体8の一部に向けて反射されるようにポリゴンミラー37を回転する構成としたため、印刷媒体8の任意箇所を容易に乾燥することができる。
(17)例えば、図24に示すように、印刷媒体8上で印刷媒体搬送方向に沿って伸びている第1直線部、および印刷媒体上で印刷媒体搬送方向と交差する方向に伸びている第2直線部の少なくともいずれかを印刷媒体8の搬送方向に連続して乾燥できるようにしてもよい。そのようにすれば、印刷媒体8の剛性をより適切に向上することができる。
(18)また、ポリゴンミラー37の回転によって乾燥させる箇所としては、例えば、図24に示すように、インク吐出量が多い場所が挙げられる。すなわち、印刷媒体8へのインク滴の吐出状態に基づいて、第1直線部、および第2直線部のいずれの部分を乾燥させるかを選択し、選択された部分を印刷媒体8の搬送方向に連続して乾燥させてもよい。そのようにすれば、インク滴の吐出状態に適した乾燥状態とすることができる。
(19)なお、本実施形態では、ポリゴンミラー37を介して印刷媒体8の一部に光を照射する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、図25に示すように、可視領域から赤外領域、中赤外領域、遠赤外領域の光を放射する光源35を印刷媒体8に対向させて配置し、光源35から放射される光を光学系36で収束して印刷媒体8の一部に照射することで、印刷媒体8の一部のみを乾燥するようにしてもよく、そのようにすれば、ポリゴンミラー37を回転させるための機構を省くことができる。
光源35から放射される光を光学系で収束して印刷媒体8に直接に照射する場合には、図26に示すように、1つの光学系36に対して光源35を複数配置してもよいし、図27(a)および(b)に示すように、光源35として、印刷媒体8の搬送方向に伸びている細長いハロゲンランプを用いてもよい。
(20)また、図22に示すように、光源35から放射される光が照射される先に印刷媒体8があるときにのみ当該光源35に光を照射させ(光源35を点灯させ)、光源35から放射される光が照射される先に印刷媒体8がないときには当該光源35に光を照射させない(光源35を消灯させる)ようにしたため、光源35から放射される光が搬送ベルト1に照射されることを防止でき、搬送ベルト1が加熱されることを防止できる。
なお、光源35として、ハロゲンランプ等の応答の遅い光源を用いる場合には(電圧を印加してから実際に光が放射されるまでに1秒程度の予備時間を要する光源を用いる場合には)、図28に示すように、光源35から放射される光が照射される先に印刷媒体8が搬送されるタイミングよりも予備時間だけ早く点灯する必要がある。
(21)なお、本発明の実施形態として、片面印刷用のインクジェットプリンタに適用する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、図29および図30に示すように、両面印刷用のインクジェットプリンタに適用してもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
この第3実施形態は、印刷媒体8へのインク滴の吐出状態に基づいて当該印刷媒体8の乾燥パターンを設定し、その設定された乾燥パターンに基づいて印刷媒体8の一部を乾燥させるようにした点が第1実施形態と異なる。
第3実施形態のインクジェットプリンタは、加熱ユニット4の構成が第1実施形態と異なる。
加熱ユニット4は、図13に示すように、穴開き回転ドラム3の周囲に並列に3つ配置され、印刷が行われるたびに後述する制御処理を実行し、当該印刷に用いられた印刷指令に基づいて、吐出されたインク重量が閾値以上であるか否かを印刷領域毎に(図31に示すように、印刷媒体搬送方向および印刷媒体搬送方向に直行する方向に3等分ずつした9つの領域毎に)判定し、インク重量が閾値以上であると判定された印刷領域に対応づけられている加熱ユニット4に対応づけられている印刷領域を乾燥させる乾燥パターンを設定し、その設定された乾燥パターンに基づいて印刷媒体8の一部を乾燥させる。
ここで、各印刷領域は、図31に示すように、印刷媒体搬送方向に向かって右端のものを印刷媒体8の先頭側から順に領域1〜領域3とされ、真中のものを印刷媒体の先頭側から順に領域4〜領域6とされ、左端のものを印刷媒体の先頭側から順に領域7〜領域9とされる。
また、インクジェットヘッド2から吐出されるインク滴としては、図32に示すように、互いに大きさの異なるLドット、Mドット、Sドットが用いられるものとする。
次に、光源制御回路38で実行される制御処理をフローチャートに基づいて説明する。この制御処理は、印刷が行われるたびに実行される処理であって、図33に示すように、まず、そのステップS101で、当該印刷に用いられた印刷指令に基づいて、吐出されたインク滴のサイズ別ドット数DL(i)、DM(i)、DS(i)、i=1〜9を印刷領域毎にカウントする(DL(i)は領域iに吐出されたLドットの数、DM(i)は領域iに吐出されたMドットの数、DS(i)は領域iに吐出されたSドットの数をカウントする)。
次にステップS102に移行して、ステップS101でカウントされた各印刷領域のサイズ別ドット数DL(i)、DM(i)、DS(i)に基づき、下記(3)式に従って、各印刷領域に吐出されたインク滴の総重量(インク重量)を算出する。
W(i)=DL(i)・WL+DM(i)・WM+DS(i)・WS・・・(3)
ここで、WLはLドットのインク滴の重量であり、WMはMドットのインク滴の重量であり、WSはSドットのインク滴の重量である。
次にステップS103に移行して、ステップS102で算出されたインク重量W(i)が予め定められた閾値W0以上であるか否かを判定する。
次にステップS104に移行して、ステップS103の判定結果に基づいて乾燥パターンを設定するパターン設定処理(後述)を実行する。
次にステップS105に移行して、ステップS104で設定された乾燥パターンに対応する印刷領域に対応する加熱ユニット4に印刷媒体8の部分乾燥を行わせた後、この演算処理を終了する。
次に、パターン設定処理をフローチャートに基づいて説明する。このパターン設定処理は、図34に示すように、まず、そのステップS201で、領域1〜領域3のいずれかのインク重量が閾値以上であるか判定する。そして、領域1〜領域3のいずれかのインク重量が閾値以上である場合には(Yes)ステップS202に移行し、領域1〜領域3のいずれもインク重量が閾値未満である場合には(No)ステップS203に移行する。
ステップS202では、図35(a)〜(d)に示すように、領域1〜領域3を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域1〜後(領域3に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、ステップS203に移行する。
ステップS203では、領域4〜領域6のいずかのインク重量が閾値以上であるか判定する。そして、領域4〜領域6のいずれかのインク重量が閾値以上である場合には(Yes)ステップS204に移行し、領域4〜領域6のいずれもインク重量が閾値未満である場合には(No)ステップS205に移行する。
ステップS204では、図35(e)に示すように、領域4〜領域6を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域4〜後(領域6に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、ステップS205に移行する。
なお、ステップS202で領域1〜領域3を乾燥させる乾燥パターンが設定された場合には、図35(f)に示すように、領域1〜領域6を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域1〜後(領域6に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、ステップS205に移行する。
ステップS205では、領域7〜領域9のいずかのインク重量が閾値以上であるか判定する。そして、領域7〜領域9のいずれかのインク重量が閾値以上である場合には(Yes)ステップS206に移行し、領域7〜領域9のいずれもインク重量が閾値未満である場合には(No)に移行する。
前記ステップS206では、図35(g)に示すように、領域7〜領域9を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域7〜後(領域9に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、この演算処理を終了する。
なお、ステップS202で領域1〜領域3を乾燥させる乾燥パターンのみが設定された場合には、領域1〜領域3、領域7〜領域9を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域1〜後(領域3、領域7〜領域9に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、この演算処理を終了する。
また、ステップS204で領域4〜領域6を乾燥させる乾燥パターンのみが設定された場合には、領域4〜領域9を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域4〜後(領域9に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、この演算処理を終了する。
さらに、ステップS204で領域1〜領域6を乾燥させる乾燥パターンが設定された場合には、図35(h)に示すように、領域1〜領域9を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域1〜後(領域9に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、この演算処理を終了する。
以上、本実施形態では、図1の加熱ユニット4、図34のステップS201〜S206が課題を解決するための手段に記載の乾燥手段、乾燥パターン設定手段および乾燥実行手段を構成し、以下同様に、図34のステップS201、S203およびS205が判定手段を構成し、図34のステップS202、S204およびS206が設定手段を構成する。
以下に、本実施形態の効果を述べる。
(22)このように、本実施形態のインクジェットプリンタにあっては、印刷後に、印刷媒体8へのインク滴の吐出状態によって印刷媒体8の乾燥パターンを設定し、その設定された乾燥パターンに基づいて印刷媒体8の一部を乾燥させるようにしたため、乾燥に要するエネルギーを低減しつつ、インクによって剛性が低下している印刷媒体8の剛性を回復することができ、また、インク滴の吐出状態に適した乾燥状態とすることができる。
(23)また、吐出されたインク重量が閾値以上であるか否かを印刷領域毎に判定し、インク重量が閾値以上であると判定された印刷領域に対応づけられている加熱ユニット4に対応づけられている印刷領域を乾燥させる乾燥パターンを設定するようにしたため、乾燥に要するエネルギーをより低減することができる。
(24)さらに、吐出されたインク重量が閾値以上であるか否かを印刷領域毎に判定し、インク重量が閾値以上であると判定された印刷領域に対応づけられている加熱ユニット4に対応づけられている印刷領域を乾燥させる乾燥パターンを設定する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、吐出されたインク重量が閾値以上であるか否かを印刷媒体8の印刷媒体搬送方向の先頭に位置する印刷領域毎に判定し、インク重量が閾値以上であると判定された印刷領域に対応づけられている加熱ユニット4に対応づけられている印刷領域を乾燥させる乾燥パターンを設定してもよく、そのようにすれば、乾燥に要するエネルギーをより低減することができる。
具体的には、パターン設定処理にあっては、図36に示すように、まず、そのステップS301で、領域1〜領域3のうちインク重量が閾値以上である印刷領域が2つ以上あるか否かを判定する。そして、インク重量が閾値以上である印刷領域が2つ以上ある場合には(Yes)ステップS303に移行し、インク重量が閾値以上である印刷領域が2つ未満である場合には(No)ステップS302に移行する。
ステップS302では、領域1のインク重量W(1)が閾値W0以上であるか否かを判定する。そして、領域1のインク重量W(1)が閾値W0以上である場合には(Yes)ステップS303に移行し、領域1のインク重量W(1)が閾値W0未満である場合には(No)ステップS304に移行する。
ステップS303では、図37(a)〜(d)に示すように、領域1〜領域3を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域1〜後(領域3に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、ステップS304に移行する。
ステップS304では、領域4〜領域6のうちインク重量が閾値以上である印刷領域が2つ以上あるか否かを判定する。そして、インク重量が閾値以上である印刷領域が2つ以上ある場合には(Yes)ステップS306に移行し、インク重量が閾値以上である印刷領域が2つ未満である場合には(No)ステップS305に移行する。
ステップS305では、領域4のインク重量W(4)が閾値W0以上であるか否かを判定する。そして、領域4のインク重量W(4)が閾値W0以上である場合には(Yes)ステップS306に移行し、領域4のインク重量W(4)が閾値W0未満以上である場合には(No)ステップS307に移行する。
ステップS306では、領域4〜領域6を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域4〜後(領域6に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、ステップS307に移行する。
すなわち、印刷媒体8の印刷媒体搬送方向の先頭に位置する印刷領域(領域4)に吐出されたインク重量が閾値未満である場合には、同じ加熱ユニット4に対応する他の印刷領域(領域5、6)に吐出されたインク重量が閾値以上であっても、図37(e)に示すように、領域4〜領域6を乾燥させる乾燥パターンは設定しない。
なお、ステップS303で領域1〜領域3を乾燥させる乾燥パターンが設定された場合には、図37(f)に示すように、領域1〜領域6を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域1〜領域6に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、ステップS307に移行する。
ステップS307では、領域7〜領域9のうちインク重量が閾値以上である印刷領域が2つ以上あるか否かを判定する。そして、インク重量が閾値以上である印刷領域が2つ以上ある場合には(Yes)ステップS309に移行し、インク重量が閾値以上である印刷領域が2つ未満である場合には(No)ステップS308に移行する。
ステップS308では、領域7のインク重量W(7)が閾値W0以上であるか否かを判定する。そして、領域7のインク重量W(7)が閾値W0以上である場合には(Yes)ステップS309に移行し、領域7のインク重量W(7)が閾値W0未満である場合には(No)この演算処理を終了する。
ステップS309では、領域7〜領域9を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域7〜後(領域9に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、この演算処理を終了する。
すなわち、印刷媒体8の印刷媒体搬送方向の先頭に位置する印刷領域(領域7)に吐出されたインク重量が閾値未満である場合には、同じ加熱ユニット4に対応する他の印刷領域(領域8、9)に吐出されたインク重量が閾値以上であっても、図37(g)に示すように、領域7〜領域9を乾燥させる乾燥パターンは設定しない。
なお、ステップS303で領域1〜領域3を乾燥させる乾燥パターンのみが設定された場合には、領域1〜領域3、領域7〜領域9を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域1〜後(領域3、領域7〜領域9に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、この演算処理を終了する。
また、ステップS306で領域4〜領域6を乾燥させる乾燥パターンのみが設定された場合には、領域4〜領域9を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域4〜後(領域9に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、この演算処理を終了する。
さらに、ステップS306で領域1〜領域6を乾燥させる乾燥パターンが設定された場合には、図37(h)に示すように、領域1〜領域9を乾燥させる乾燥パターンを設定した後(領域1〜後(領域9に対応づけられている加熱ユニット4に印刷媒体8を乾燥させる乾燥パターンを設定した後)、この演算処理を終了する。
(25)さらに、常に、印刷媒体8へのインク滴の吐出状態に基づいて当該印刷媒体8の乾燥パターンを設定する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、印刷媒体8へのインク滴の吐出状態に応じた乾燥パターンに基づいて当該印刷媒体8の一部を乾燥させる第1モード、又は予め決められた乾燥パターンに基づいて印刷媒体8の一部を乾燥させる第2モードを設定するモード設定機能を設け、第1モードが設定された場合には、印刷媒体8へのインク滴の吐出状態に応じた乾燥パターンに基づいて印刷媒体8の一部を乾燥させ、第2モードが設定された場合には予め決められた乾燥パターンに基づいて印刷媒体8の一部を乾燥させるようにしてもよい。
なお、予め決められた乾燥パターンとしては、例えば、図38に示すように、印刷媒体8のインク吐出量が多い場所が挙げられる。
また、本実施形態にあっては、印刷媒体8に接触して当該印刷媒体8を乾燥させる加熱
ユニット4(第1実施形態の加熱ユニット4)に適用する例を示したが、これに
限られるものではない。例えば、印刷媒体8に接触せずに当該印刷媒体8を乾燥させる加
熱ユニット4(第2実施形態の加熱ユニット4)に適用してもよい。
第1実施形態のインクジェットプリンタの概略構成を示す構成図。 図2(a)は、穴開き回転ドラムの概略上面図、図2(b)は、穴開き回転ドラムの概略正面図。 加熱ユニットの概略構成を示す構成図であって、(a)は正面図、(b)は側面図。 インクジェットプリンタの内部構成を示すブロック図。 加熱ローラの外周部の形状を拡大して示す要部拡大図。 加熱ローラの撥水性被膜を拡大して示す要部拡大図。 インバータ回路の内部構成を示すブロック図。 インバータ回路の動作を説明するための説明図。 印刷媒体の剛性の回復度合いを検証するための実験装置の概略構成を示す構成図。 実験装置による検証結果を示すグラフ。 検証に用いられた印刷媒体の乾燥状態を説明するための説明図。 加熱ユニットの変形例の概略構成を示す構成図。 加熱ユニットの変形例の概略構成を示す構成図。 加熱ユニットの変形例の動作状態を説明するための説明図。 加熱ユニットの変形例の概略構成を示す構成図。 加熱ローラの変形例の概略構成を示す構成図。 両面印刷用のインクジェットプリンタの概略構成を示す構成図。 図17のインクジェットプリンタの内部構成を示すブロック図。 第2実施形態のインクジェットプリンタの概略構成を示す構成図。 図19のインクジェットプリンタの内部構成を示すブロック図。 加熱ユニットの概略構成を示す構成図(正面図)。 光源から光を放射するタイミングを説明するための説明図。 加熱ユニットの変形例の概略構成を示す構成図(側面図)。 加熱ユニットの動作状態を説明するための説明図。 加熱ユニットの変形例の概略構成を示す構成図(側面図)。 加熱ユニットの変形例の概略構成を示す構成図(側面図)。 加熱ユニットの変形例の概略構成を示す構成図、(a)は斜視図であり、(b)は側面図。 光源から光を放射するタイミングを説明するための説明図。 両面印刷用のインクジェットプリンタの概略構成を示す構成図。 図29のインクジェットプリンタの内部構成を示すブロック図。 印刷媒体に設定される印刷領域を説明するための説明図。 印刷に用いられるインク滴のサイズを説明するための説明図。 制御処理のフローを示すフローチャート。 パターン設定処理のフローを示すフローチャート。 加熱パターンを説明するための説明図。 パターン設定処理の変形例のフローを示すフローチャート。 加熱パターンを説明するための説明図。 加熱パターンを説明するための説明図。
符号の説明
1…搬送ベルト、2…インクジェットヘッド、3…穴開き回転ドラム、4…加熱ユニット、5…駆動ローラ、6…従動ローラ、7…テンションローラ、8…印刷媒体、9…排出部、10…加熱ローラ、11…加熱コイル、12…インバータ回路、13…温度センサ、14…制御回路、15…撥水性被膜、17…共振コンデンサ、18…直流電源、19…商用電源、20…整流回路、21…チョークコイル、22…コンデンサ、23…比較器、24…温度検出回路、25…タイミング制御回路、26…ゲートドライバ回路、27…スライダ、28…可動板、29…紙受け部、30…抑え板、31…レーザー変位計、32…マイクロメータ、33…フォースゲージ、34…加熱光源、35…光源、36…光学系、37…ポリゴンミラー、38…光源制御回路。

Claims (10)

  1. 所定幅の印刷媒体を第1方向に搬送する搬送手段と、
    前記印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットヘッドと、
    印刷された前記印刷媒体の一部の領域を乾燥させる乾燥手段と、を備えるインクジェットプリンタであって、
    前記一部の領域が、当該印刷媒体における前記第1方向の両端部間にわたって伸びている、当該印刷媒体の幅よりも小幅のラインパターンを含む
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 所定幅の印刷媒体を第1方向に搬送する搬送手段と、
    前記印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットヘッドと、
    前記印刷媒体への前記インク滴の吐出状態に基づいて、印刷された前記印刷媒体の乾燥パターンを設定する乾燥パターン設定手段と、
    前記乾燥パターン設定手段で設定された前記乾燥パターンに基づいて前記印刷媒体の一部を乾燥させる乾燥実行手段とを備えた
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 請求項2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記乾燥パターン設定手段は、
    吐出されたインク重量が閾値以上であるか否かを印刷領域毎に判定する判定手段と、
    前記判定手段でインク重量が閾値以上であると判定された印刷領域に対応づけられている前記乾燥手段に対応づけられている印刷領域を乾燥させるための前記乾燥パターンを設定する設定手段とを備えた
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 請求項2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    予め決められた乾燥パターンを設定する第2乾燥パターン設定手段と、
    前記乾燥パターン設定手段で設定された乾燥パターンに基づいて前記印刷媒体の一部を乾燥させる第1モード、又は前記第2乾燥パターン設定手段で設定された乾燥パターンに基づいて前記印刷媒体の一部を乾燥させる第2モードを設定するモード設定手段とを備え、
    前記乾燥実行手段は、前記モード設定手段で前記第1モードが設定された場合には前記乾燥パターン設定手段で設定された乾燥パターンに基づいて前記印刷媒体の一部を乾燥させ、前記モード設定手段で前記第2モードが設定された場合には前記第2乾燥パターン設定手段で設定された乾燥パターンに基づいて前記印刷媒体の一部を乾燥させる
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 所定幅の印刷媒体を第1方向に搬送する搬送手段と、
    前記印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットヘッドと、
    印刷された前記印刷媒体と接触する加熱ローラであって、前記第1方向と直交する方向の幅に関して、前記所定幅よりも狭く形成された加熱ローラと、
    前記加熱ローラを加熱するローラ加熱手段とを備えた
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  6. 請求項5に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記加熱ローラは、磁性金属で形成されており、
    前記ローラ加熱手段は、前記加熱ローラを渦電流によって加熱するための加熱コイルである
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  7. 請求項5に記載のインクジェットプリンタであって、
    前記加熱ローラは、前記印刷媒体と接触する外周部に撥水性の被膜を有する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  8. 所定幅の印刷媒体を第1方向に搬送する搬送手段と、
    前記印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットヘッドと、
    印刷された前記印刷媒体に対して非接触で当該印刷媒体の一部のみを乾燥させる乾燥手段とを備えた
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  9. 請求項8に記載のインクジェットプリンタであって、
    前記乾燥手段は、可視領域から赤外領域の光を放射する光源と、
    前記光源から放射される光を収束する光学系と、
    前記光学系で収束された光が前記印刷媒体の一部に向けて反射されるように回転する多面体反射鏡とを備えた
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  10. 請求項9に記載のインクジェットプリンタであって、
    前記乾燥手段は、前記光源から放射される光が照射される先に前記印刷媒体があるときにのみ当該光源に光を照射させ、前記光源から放射される光が照射される先に印刷媒体がないときには当該光源に光を照射させない
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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