JP2008230075A - ランナゴム排出装置およびゴム用射出成形機 - Google Patents

ランナゴム排出装置およびゴム用射出成形機 Download PDF

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Abstract

【課題】設備コストが低いランナゴム排出装置およびゴム用射出成形機を提供することを課題とする。
【解決手段】ランナゴム排出装置4のランナ板40は、流入部400aと、複数のキャビティ52の各々に連通する複数のキャビティ連通部400bと、流入部400aと複数のキャビティ連通部400bとを連結する連結部の一部400cと、を持つランナ400を有する。複数のキャビティ連通部400bのうち少なくとも二つのキャビティ連通部400bは、板厚方向に貫通する貫通部400bである。ランナゴム排出装置4は、さらに、複数の貫通部400bのうち少なくとも二つの貫通部400bに対応する複数の押出ロッド410を持つと共に、ランナ板40に離接可能な押出部材41を備える。複数の押出ロッド410を貫通部400bに挿入することにより、ランナゴムR1を排出可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のゴム成形品を同時に作製する際に用いられるランナゴム排出装置およびゴム用射出成形機に関する。
ゴム用射出成形機においては、成形後に金型を開く際、ランナ板のランナ形状に加硫硬化したランナゴムを、分割型から取り外す必要がある。例えば、特許文献1には、チャックによりランナゴム端部を把持し、分割型から引っ張り出すランナゴム排出装置が紹介されている。
特開平5−192968号公報 実開昭53−97174号公報
しかしながら、特許文献1に記載のランナゴム排出装置によると、キャビティの数と同数だけ、チャックを配置する必要がある(特許文献1の[図1]参照)。このため、多数の製品を一度に成形するいわゆる多数個取りの金型の場合、多数のチャックが必要になる。ここで、チャックの設置コストは、比較的高額である。したがって、多数のチャックを配置すると、ランナゴム排出装置の設備コストが高くなる。また、多数のチャックを互いに干渉しないように配置する必要があるため、構造も複雑化する。
この点、特許文献2には、ランナ板に付着したランナ樹脂を押し出して撤去するランナ樹脂排出装置が紹介されている。特許文献2に記載のランナ樹脂排出装置の場合、ランナ板に付着したランナ樹脂の一端部(詳しくはランナ板の水平方向一端部)を、ランナ板を板厚方向に貫通する押出ピンを用いて、押し出している。そして、ランナ樹脂を排出している。
ところが、特許文献2に記載のランナ樹脂排出装置は、ランナゴムに転用するのは困難である。その理由は、樹脂と比較してゴムは軟らかく、押出ピンによりランナゴムの一端部を押圧しても、ランナゴムは湾曲するだけでランナ板から脱落しないからである。
加えて、特許文献2に記載のランナ樹脂排出装置には、型開き時にランナ樹脂をランナ板側に残すために、保持ピンが配置されている。保持ピンは、ランナ樹脂の両端部(詳しくはランナ板の水平方向両端部)に埋設されている。このため、仮に、特許文献2のランナ樹脂排出装置をランナゴムに転用しても、前記ゴムの物性と押出ピンの配置および当該保持ピンの配置が相俟って、一層、ランナゴムの排出は困難なものになる。
本発明のランナゴム排出装置およびゴム用射出成形機は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、設備コストが低く構造が簡単なランナゴム排出装置およびゴム用射出成形機を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明のランナゴム排出装置は、ゴム用射出成形機の射出装置と成形型との間に介装され、該射出装置側の面に開口する流入部と、該成形型側の面に開口し該成形型の複数のキャビティの各々に連通する複数のキャビティ連通部と、該流入部と複数の該キャビティ連通部とを連結し該成形型側の面に沿って延在する連結部の一部と、を有し、該射出装置から複数の該キャビティに溶融ゴム材料を供給するランナを有すると共に、該成形型に対して相対的に離接可能に配置されるランナ板を備えるランナゴム排出装置であって、複数の前記キャビティ連通部のうち、少なくとも二つの該キャビティ連通部は、前記成形型側の面に加えて、前記射出装置側の面にも開口する貫通部であり、さらに、複数の該貫通部のうち、少なくとも二つの該貫通部に対応する複数の押出ロッドを持つと共に、成形後の前記ランナ板に対して相対的に離接可能な押出部材を備え、複数の該押出ロッドを、該貫通部に相対的に挿入することにより、成形後に前記ランナに残留するランナゴムを、該ランナから一体的に排出することを特徴とする(請求項1に対応)。
つまり、本発明のランナゴム排出装置は、ランナ板のランナに貫通部を配置し、当該貫通部に押出ロッドを挿入することにより、ランナゴムを排出するものである。ランナに貫通部を設けると、その分溶融ゴム材料の使用量が増えてしまう。このため、成形品の製造コストが高くなる。しかしながら、敢えて貫通部を設けることにより、成形後に貫通部に残留したランナゴムを、押出ロッドにより押圧される被押圧部として利用することができる。このように、本発明のランナゴム排出装置は、成形には無用の貫通部をランナに敢えて配置し、当該貫通部において溶融ゴム材料が加硫、硬化してしまうことを利用して、ランナゴムを排出するものである。
本発明のランナゴム排出装置によると、チャックによりランナゴムを引っ張り出す必要がない。このため、ランナゴムが切れてしまうおそれがない。したがって、ランナゴムの断裂に注意しながらランナゴムの排出作業を行う必要がなく、作業時間を短縮できる。また、単価の高いチャックを複数配置する必要がないため、設備コストが低い。また、複数のチャックを配置し個々の動きを制御する場合と比較して、設備の構造も単純である。
また、複数の貫通部のうち、押出ロッドに押圧されるのは、一箇所ではなく二箇所以上である。このため、ランナ樹脂と比較して軟らかいランナゴムであっても、確実にランナ板から押し出すことができる。
(1−1)好ましくは、上記(1)の構成において、前記貫通部は、前記ランナ板の面展開方向に分散して配置されている構成とする方がよい。こうすると、押出ロッドの配置数が少ない場合であっても、ランナゴムを押し出すことができる。
(1−2)好ましくは、上記(1)の構成において、前記ランナ板は、複数の前記キャビティ連通部から独立して複数の前記キャビティの各々に連通し、該ランナ板を板厚方向に貫通するオーバー孔を備え、前記押出部材は、該オーバー孔に対応する押出ロッドを持つ構成とする方がよい。
オーバー孔は、成形時にキャビティ連通部からキャビティに溶融ゴム材料が流入する際、空気抜き孔として利用される。また、オーバー孔から、溶融ゴム材料を溢れさせることで、確実にキャビティ内に溶融ゴム材料を充填させている。当該オーバー孔にも、成形後にゴム(以下、「オーバーゴム」と称す。)が残留してしまう。
この点、本構成によると、ランナゴムと一緒にオーバーゴムも押出ロッドで排出することができる。このため、ランナゴムとオーバーゴムとを別々に排出する場合と比較して、作業時間を短縮できる。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、前記成形型と前記ランナ板とは、同一の成形軸上に配置されており、成形後に、前記押出部材を該成形軸における該ランナ板の前記射出装置側に相対的に進入させ、該成形軸に沿って該ランナ板と該押出部材とを相対的に近接させることにより、前記押出ロッドを、前記貫通部に相対的に挿入する構成とする方がよい(請求項2に対応)。
本構成によると、既存のゴム用射出成形機の成形軸に対して押出部材を進退可能に配置し、かつランナに貫通部を配置することで、本発明のランナゴム排出装置をゴム用射出成形機に設置することができる。すなわち、比較的簡単に、既存のゴム用射出成形機に本発明のランナゴム排出装置をアドオンすることができる。このため、汎用性が高い。また、成形軸上でランナゴムの押し出しを行っているため、別の場所でランナゴムの押し出しを行う場合と比較して、省スペース化を図ることができる。
(3)好ましくは、上記(1)または(2)の構成において、前記キャビティ連通部は、全て前記貫通部であり、前記押出ロッドは、該貫通部と同数配置されている構成とする方がよい(請求項3に対応)。本構成によると、より確実にランナゴムをランナ板から押し出すことができる。
(4)好ましくは、上記(1)ないし(3)のいずれかの構成において、前記流入部および前記貫通部のうち、少なくとも一方は、前記射出装置側の面から前記成形型側の面に向かって縮径するテーパ状を呈している構成とする方がよい(請求項4に対応)。
本構成によると、成形型とランナ板とを分離する際、テーパ状の流入部あるいは貫通部が抵抗になるため、ランナゴムを、成形型側ではなくランナ板側に、より確実に残すことができる。また、樹脂と比較してゴムは軟らかく弾性変形しやすいので、流入部および貫通部の少なくとも一方がテーパ状を呈していても、容易にランナゴムをランナ板から押し出すことができる。
(5)好ましくは、上記(1)ないし(4)のいずれかの構成において、前記押出部材は、さらに、前記流入部に対応する前記押出ロッドを持つ構成とする方がよい(請求項5に対応)。本構成によると、より確実にランナゴムをランナ板から押し出すことができる。
(5−1)好ましくは、上記(5)の構成において、前記流入部は、前記ランナ板の略中央に配置されている構成とする方がよい。こうすると、ランナの略中央が押出ロッドにより押圧されることになる。このため、さらにランナゴムを押し出しやすくなる。
(6)好ましくは、上記(1)ないし(5)のいずれかの構成において、前記連結部の一部は、前記ランナ板の前記成形型側の面に凹設されている連結溝部である構成とする方がよい(請求項6に対応)。
連結部は、流入部とキャビティ連通部とを連結している。また、連結部は、ランナ板と成形型とが当接することにより形成される。本構成によると、ランナ板側の連結部の一部が平面状である場合(つまり溝形状を成形型側に凹設する場合)と比較して、ランナに対するランナゴムの接触面積が広くなる。このため、ランナゴムを、成形型側ではなくランナ板側に、より確実に残すことができる。
(7)また、上記課題を解決するため、本発明のゴム用射出成形機は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のランナゴム排出装置と、成形位置と、該成形位置の水平方向前方に隣接する回収位置と、の間を往復動可能であって、上型と下型とを有する前記成形型と、該成形位置と、該成形位置の水平方向後方に隣接する排出位置と、の間を往復動可能であって、該成形型と水平方向に連動する排出シューターと、を備えてなり、前記押出部材と該排出シューターとを上下方向に同順に所定間隔離間して該排出位置に配置し、前記ランナ板と該成形型とを上下方向に同順に近接して該成形位置に配置し、該ランナ板の前記ランナを介して前記溶融ゴム材料を該成形型の前記キャビティ内に供給し、該キャビティ内において成形品を作製する成形モードと、前記ランナゴムを該ランナ板側に残留させた状態で該成形型を下降させ、該成形型および該排出シューターを水平方向に連動させ前進させることにより、該成形型を該回収位置に、該押出部材および該排出シューターを該成形位置に移動させ、該押出部材を該ランナ板の上方に該排出シューターを該ランナ板の下方にそれぞれ配置し、該押出部材と該ランナ板とを近接させることにより該ランナから該ランナゴムを押し出し、落下した該ランナゴムを該排出シューターで受け止める押出モードと、該成形型および該排出シューターを水平方向に連動させ後退させることにより、該成形型を該成形位置に、該押出部材および該排出シューターを該排出位置に移動させ、該排出シューターから該ランナゴムを排出する排出モードと、該成形位置において該成形型を上昇させ、該上型を残した状態で該下型を下降させることにより、該成形型を開く型開きモードと、該下型および該排出シューターを水平方向に連動させ前進させることにより、該下型を該回収位置に、該押出部材および該排出シューターを該成形位置に移動させ、該下型から該成形品を回収する回収モードと、該下型および該排出シューターを水平方向に連動させ後退させることにより、該下型を該成形位置に、該押出部材および該排出シューターを該排出位置に移動させ、該成形位置において該下型を上昇させ、待機していた該上型と合体させる成形準備モードと、を繰り返して実行可能なことを特徴とする(請求項7に対応)。
本発明のゴム用射出成形機は、上下方向に成形型が開閉する、いわゆる竪型のゴム用射出成形機である。本発明のゴム用射出成形機は、成形モードと押出モードと排出モードと型開きモードと回収モードと成形準備モードと、を繰り返して実行可能である。
成形モードにおいては、キャビティで成形品を作製する。押出モードにおいては、まず、ランナ板と成形型とを分離させる。次いで、ランナ板の上方に押出部材を、ランナ板の下方に排出シューターを、それぞれ配置する。それから、押出部材でランナ板からランナゴムを押し出し、当該ランナゴムを排出シューターで受け止める。排出モードにおいては、排出シューターからランナゴムを排出する。型開きモードにおいては、成形型を開く。回収モードにおいては、開いた成形型(下型)から成形品を取り出す。成形準備モードにおいては、空の下型を上型と合体させ、前記成形モード開始時の状態に復帰する。
本発明のゴム用射出成形機によると、成形モードと型開きモードと回収モードと成形準備モードいう、通常行われる作業工程に、押出モードと排出モードとを追加することにより、成形品の作製および回収と、ランナゴムの排出とを、両立することができる。
押出モードにおいては、押出部材と排出シューターとを、同時に排出位置から成形位置に移動させることができる。このため、迅速にランナゴムを押し出すことができる。並びに、押し出されたランナゴムを直ちに排出シューターで受け取ることができる。
また、排出モードにおいては、排出シューターを排出位置にセットするのに連動して、成形型を成形位置にセットすることができる。すなわち、排出シューターからのランナゴムの排出と、型開きのための成形型のセットと、を同時に行うことができる。このため、双方の作業を別々に行う場合と比較して、作業時間を短縮できる。
(8)好ましくは、上記(7)の構成において、さらに、前記押出モードにおいては前記ランナ板の下降を規制すると共に該ランナ板を上昇させ前記押出部材に近接させ、かつ、前記型開きモードにおいては前記上型の下降を規制する可動ストッパを備える構成とする方がよい(請求項8に対応)。
本構成によると、同一の可動ストッパが、押出モードにおけるランナ板の保持および移動と、型開きモードにおける上型の保持とを、行っている。すなわち、可動ストッパが兼用されている。このため、双方のモードにおいて別々のストッパを用いる場合と比較して、部品点数が少なくて済む。
本発明によると、設備コストが低く構造が簡単なランナゴム排出装置およびゴム用射出成形機を提供することができる。
以下、本発明のゴム用射出成形機の実施の形態について説明する。なお、本発明のランナゴム排出装置の実施の形態についても併せて説明する。
[ゴム用射出成形機の構成]
まず、本実施形態のゴム用射出成形機の構成について説明する。図1に、本実施形態のゴム用射出成形機の透過斜視図を示す。なお、以降の図においては、後方から前方を見た場合を基準に方位(左右)を定義する。
図1に示すように、本実施形態のゴム用射出成形機1は、主に、射出装置2と型締め装置3とランナゴム排出装置4と金型5と排出シューター6と備えている。このうち、金型5は、本発明の成形型に含まれる。
型締め装置3は、架台30とハウジング31とを備えている。架台30は、基板300と排出テーブル301と成形テーブル302と回収テーブル303と下段レール304とシュータースライド板305と金型スライド板306と連結シューター307とタイバー308とストッパ部309とを備えている。
基板300は、矩形板状を呈している。基板300は、ゴム用射出成形機1の土台であり、工場の床面に敷設されている。
排出テーブル301は、矩形板状を呈しており、四本の脚により、基板300上面後部に立設されている。ここで、排出テーブル301の前後方向位置を、排出位置Aとする。連結シューター307は、滑り台状を呈している。連結シューター307は、排出テーブル301の右側に並設されている。連結シューター307の上端には、伸縮部307aが配置されている。伸縮部307aは、連結シューター307の延在方向に伸縮可能である。一方、連結シューター307の下端は、ダストボックス(図略)に繋がっている。
回収テーブル303は、矩形板状を呈しており、四本の脚により、基板300上面前部に立設されている。ここで、回収テーブル303の前後方向位置を、回収位置Cとする。回収テーブル303の高さと排出テーブル301の高さとは、略一致している。
タイバー308は、丸棒状を呈している。タイバー308は、基板300上面から突設されている。タイバー308は、基板300上面において、排出テーブル301用の脚部と回収テーブル303用の脚部との前後方向隙間の四隅に、合計四本配置されている。タイバー308の上端は、後述する射出装置2のハウジング20の下面に、固定されている。
成形テーブル302は、矩形板状を呈している。成形テーブル302の四隅には、四本のタイバー308が、上下方向に貫通している。成形テーブル302の下面と基板300上面との間には、テーブル昇降シリンダ(図略)が介装されている。成形テーブル302は、テーブル昇降シリンダに駆動され、タイバー308にガイドされながら、上下方向に移動可能である。ここで、成形テーブル302の前後方向位置を、成形位置Bとする。
ストッパ部309は、ストッパガイド309aと可動ストッパ309bとを備えている。ストッパガイド309aは、前後方向に延びる角柱状を呈している。ストッパガイド309aの上縁には、外方に広がる羽根部309cが形成されている。ストッパガイド309aは、左右に一対配置されている。左側のストッパガイド309aには左側の前後二本のタイバー308が、右側のストッパガイド309aには右側の前後二本のタイバー308が、各々貫通している。一対のストッパガイド309aは、成形テーブル302の上方において、後述するストッパ昇降シリンダ201に駆動され、タイバー308にガイドされながら、上下方向に移動可能である。
可動ストッパ309bは、一対のストッパガイド309a各々の内面に、一対配置されている。可動ストッパ309bは、前後方向に延びる柱状を呈している。可動ストッパ309bの短手方向断面は、L字状を呈している。可動ストッパ309bは、ストッパガイド309aの内面に対して、内方に進退可能に配置されている。
下段レール304は、前後方向に延在する角柱状を呈している。下段レール304は、左右に一対配置されている。各々の下段レール304は、排出レール部304aと、成形レール部(図略)と、回収レール部304cと、に分割されている。一対の排出レール部304aは、排出テーブル301上面の左右に敷設されている。一対の成形レール部は、成形テーブル302上面の左右に敷設されている。一対の回収レール部304cは、回収テーブル303上面の左右に敷設されている。下段レール304は、成形テーブル302の高さが、ちょうど排出テーブル301および回収テーブル303の高さと同じになったときに、前後方向に一直線に連なるように配置されている。
シュータースライド板305は、矩形板状を呈している。シュータースライド板305の下面には、前後方向に延在する被ガイド部305aが配置されている。被ガイド部305aは、下方に開口するC字状を呈している。被ガイド部305aは、左右に一対配置されている。左側の被ガイド部305aは左側の下段レール304に、右側の被ガイド部305aは右側の下段レール304に、各々係合している。このため、シュータースライド板305は、下段レール304に沿って、排出位置Aと成形位置Bとの間を、前後方向に往復動可能である。
金型スライド板306は、矩形板状を呈している。金型スライド板306の下面には、前後方向に延在する被ガイド部(図略)が配置されている。被ガイド部は、左右に一対配置されている。一対の被ガイド部は、前記シュータースライド板305の一対の被ガイド部305aと同様に、一対の下段レール304に各々係合している。このため、金型スライド板306は、下段レール304に沿って、成形位置Bと回収位置Cとの間を、前後方向に往復動可能である。
ハウジング31(図1中、一点鎖線で示す。)は、排出テーブル301の上方を覆っている。ハウジング31の天板下面には、前後方向に延びる上段レール310が配置されている。上段レール310は、左右に一対配置されている。また、ハウジング31には、後述する押出モードにおいて、ランナゴムの有無を確認するための、センサ(図略)も配置されている。
射出装置2は、ハウジング20と射出シリンダ21とを備えている。ハウジング20は、直方体箱状を呈している。ハウジング20の下面四隅は、前記四本のタイバー308により、支持されている。すなわち、ハウジング20は、成形テーブル302の上方に配置されている。ハウジング20の下壁には、スプルー(図略)が開設されている。ハウジング20の左右壁には、各々シリンダ取付部200が配置されている。シリンダ取付部200とストッパガイド309aの羽根部309cとの間には、ストッパ昇降シリンダ201が介装されている。
射出シリンダ21は、円筒状を呈している。射出シリンダ21内部には、スクリュー(図略)が収容されている。射出シリンダ21の下端(図1中、点線で示す。)は、ハウジング20内部に収容されている。射出シリンダ21の下端は、下方に向かって尖る円錐状を呈している。射出シリンダ21の下端は、前記スプルーに接続されている。
金型5は、全体として直方体ブロック状を呈している。金型5は、金型スライド板306の上面に搭載されている。このため、金型5は、金型スライド板306と共に、成形位置Bと回収位置Cとの間を、前後方向に往復動可能である。金型5の構成については、後で詳しく説明する。
ランナゴム排出装置4は、ランナ板40と押出板41とを備えている。押出板41は、本発明の押出部材に含まれる。ランナ板40は、矩形板状を呈しており、ハウジング20の下方に配置されている。ランナ板40は、一対の可動ストッパ309bにより、外側から把持される。このため、ランナ板40は、成形位置Bにおいて、上下方向に往復動可能である。
押出板41は、矩形板状を呈しており、上段レール310に係合した状態で吊り下げられている。押出板41は、ハウジング31後壁に配置されたシリンダ(図略)により、前後方向に駆動される。押出板41は、上段レール310に沿って、排出位置Aと成形位置Bとの間を、前後方向に往復動可能である。ランナゴム排出装置4の構成については、後で詳しく説明する。
排出シューター6は、上方および右側に開口する箱状を呈している。排出シューター6は、シュータースライド板305の上面に搭載されている。このため排出シューター6は、シュータースライド板305と共に、排出位置Aと成形位置Bとの間を、前後方向に往復動可能である。排出シューター6の下面右端には、ヒンジ部60が配置されている。ヒンジ部60を軸に、排出シューター6は、左側を上に、かつ右側(つまり開口側)を下にするように、揺動可能である。
[ランナゴム排出装置の構成]
次に、ランナゴム排出装置4の構成について詳しく説明する。図2に、本実施形態のランナゴム排出装置4および金型5の透過斜視図を示す。図2に示すように、ランナ板40には、ランナ400とオーバー孔401と被ガイド孔402とが配置されている。
ランナ400は、流入部400aと貫通部400bと連結溝部400cとを備えている。流入部400aは、ランナ板40の上面略中央に開口している。流入部400aは、上方から下方に向かって縮径するテーパ状を呈している。なお、ランナ板40の上面は、本発明の「射出装置側の面」に相当する。貫通部400bは、ランナ板40の左右に、前後方向に一列に並んで、六つずつ配置されている。つまり、貫通部400bは、合計十二個配置されている。貫通部400bは、上方から下方に向かって縮径するテーパ状を呈している。貫通部400bは、後述する上型50のキャビティ流入部501に、連通している(つまり、貫通部400bは、キャビティ数と同数配置されている。)。貫通部400bは、ランナ板40を上下方向(板厚方向)に貫通している。
連結溝部400cは、ランナ板40の下面に凹設されている。なお、ランナ板40の下面は、本発明の「成形型側の面」に相当する。連結溝部400cと、後述する上型50の上面と、により、本発明の「連結部」が形成される。連結溝部400cは、一つの流入部400aと合計十二個の貫通部400bとを、分岐しながら連結している。
オーバー孔401は、一対の貫通部400b列の外側に、前後方向に一列に並んで、六つずつ配置されている。つまり、オーバー孔401は、合計十二個配置されている。オーバー孔401は、上方から下方に向かって縮径するテーパ状を呈している。オーバー孔401は、後述する上型50のキャビティ流出部502に、連通している。オーバー孔401は、ランナ板40を上下方向に貫通している。
被ガイド孔402は、ランナ板40の四隅付近に、合計四つ配置されている。被ガイド孔402は、ランナ板40を上下方向に貫通している。ランナ板40は、前述したように、左右両側から可動ストッパ309bで支持されることにより、成形位置Bにおいて、上下方向に移動可能である。
押出板41の下面には、押出ロッド410とガイドロッド411とが突設されている。押出ロッド410は、丸棒状を呈している。押出ロッド410は、成形位置Bにおいて、流入部400aおよび貫通部400bおよびオーバー孔401と、上下方向に対向している。すなわち、押出ロッド410は、合計25本(=流入部400a用1本+貫通部400b用12本+オーバー孔401用12本)配置されている。
ガイドロッド411は、丸棒状を呈している。ガイドロッド411は、押出板41の四隅付近に、合計四つ配置されている。ガイドロッド411は、成形位置Bにおいて、被ガイド孔402と、上下方向に対向している。押出板41は、前述したように、排出位置Aと成形位置Bとの間を、前後方向に往復動可能である。
[金型の構成]
次に、金型5の構成について詳しく説明する。図2に示すように、上型50は、直方体ブロック状を呈している。上型50は、リブ500とキャビティ流入部501とキャビティ流出部502とキャビティ上部52aとを備えている。リブ500は、上型50の左右面に各々突設されている。一対のリブ500は、前後方向に延在している。一対のリブ500は、後述する型開きモードの際、一対の可動ストッパ309bにより支持される。キャビティ上部52aは、円柱状を呈しており、上型50の下面に凹設されている。キャビティ上部52aは、下面の左右に、前後方向に一列に並んで、六つずつ配置されている。つまり、キャビティ上部52aは、合計十二個配置されている。キャビティ流入部501は、合計十二個配置されており、上型50の上面と各々のキャビティ上部52aとを、連通している。同様に、キャビティ流出部502は、合計十二個配置されており、上型50の上面と各々のキャビティ上部52aとを、連通している。
下型51は、直方体ブロック状を呈している。下型51は、キャビティ下部52bを備えている。キャビティ下部52bは、円柱状を呈しており、下型51の上面に凹設されている。キャビティ下部52bは、上面の左右に、前後方向に一列に並んで、六つずつ配置されている。つまり、キャビティ下部52bは、合計十二個配置されている。キャビティ下部52bとキャビティ上部52aとは、上下方向に対向している。型締め時に、これらキャビティ下部52bとキャビティ上部52aとが合体することにより、製品(成形品)と同形状のキャビティ52が形成される。
金型5は、前述したように、成形位置Bにおいて、上下方向に移動可能である。並びに、金型5は、成形位置Bと回収位置Cとの間を、前後方向に往復動可能である。なお、後述する型開きモードにおいては、成形位置Bにおいて、上型50から分離して下型51だけが下方に移動可能である。並びに、後述する回収モードおよび成形準備モードにおいては、下型51だけが成形位置Bと回収位置Cとの間を、前後方向に往復動可能である。
[ゴム用射出成形機の動き]
次に、本実施形態のゴム用射出成形機1の動きについて説明する。本実施形態のゴム用射出成形機1は、成形モードと押出モードと排出モードと型開きモードと回収モードと成形準備モードとを、繰り返し実行する。
(成形モード)
まず、成形モードについて説明する。成形モードにおいては、金型5のキャビティ52で製品を作製する。図3に、本実施形態のゴム用射出成形機1の成形モードにおける長手方向断面図を示す。図4に、同ゴム用射出成形機1の成形モードにおける短手方向断面図(成形位置B)を示す。図5に、図4のランナ板40と金型5との拡大図を示す。図6に成形モードにおけるランナ板40と金型5との合体斜視図を示す。なお、図5に示すのは、図6の一点鎖線L−L方向の断面図である。以降の拡大図(図8、図11、図14、図15、図17)も、同方向の断面図である。
図3〜図6に示すように、成形モードにおいては、排出位置Aにおいて、押出板41と排出シューター6とが上下方向に並んでいる。押出板41は、排出シューター6の上方に、所定間隔だけ離間して配置されている。
また、成形位置Bにおいて、金型5は、テーブル昇降シリンダ302aにより、上方に押し上げられている。このため、金型5はランナ板40と合体している。ランナ板40のランナ400の流入部400aは、ハウジング20の下壁のスプルーに接続されている。
成形モードにおいては、この状態で、射出装置2の射出シリンダ21から全てのキャビティ52に、溶融ゴム材料を供給する。溶融ゴム材料は、図5中、白抜き矢印で示すように、スプルーから、流入部400a→連結溝部400c→貫通部400b→キャビティ流入部501を介して、キャビティ52に流入する。そして、キャビティ流出部502およびオーバー孔401まで行き渡る。溶融ゴム材料が行き渡ったら、所定の温度で加硫成形を行う。加硫成形により、溶融ゴム材料は架橋反応を起こし、キャビティ52内に、製品が作製される。並びに、上型50のキャビティ流入部501およびキャビティ流出部502、ランナ板40のランナ400全体および合計十二個のオーバー孔401に、架橋後のゴムが残留する。
(押出モード)
次に、押出モードについて説明する。押出モードにおいては、まずランナ板40と金型5とを分離させる。図7に、本実施形態のゴム用射出成形機1の押出モードの金型5下降中における短手方向断面図(成形位置B)を示す。図8に、図7のランナ板40と金型5との拡大図を示す。図7、図8に示すように、まず、テーブル昇降シリンダ302aにより、成形テーブル302を下降させる。成形テーブル302には、成形レール部304b、被ガイド部306a、金型スライド板306を介して、金型5とランナ板40とが搭載されている。このため、金型5およびランナ板40も下降する。ところで、ストッパ部309の可動ストッパ309bは、内側に進退可能である。この可動ストッパ309bにより、下降途中のランナ板40を、左右両側から保持する。そして、ランナ板40の下降を停止させる。
図9に、本実施形態のゴム用射出成形機1の押出モードの金型5下降後における長手方向断面図を示す。図10に、同ゴム用射出成形機1の押出モードの金型5下降後における短手方向断面図(成形位置B)を示す。図11に、図10のランナ板40と金型5との拡大図を示す。図9〜図11に示すように、可動ストッパ309bによりランナ板40の下降が止まるため、金型5だけが成形テーブル302の下降と共に、下降することになる。このようにして、ランナ板40と金型5とを分離させる。
ここで、流入部400aおよび貫通部400bおよびオーバー孔401は、上方から下方に向かって縮径するテーパ状を呈している。また、連結溝部400cは、上型50の上面ではなく、ランナ板40の下面に凹設されている。このため、ランナゴムR1およびオーバーゴムR2は、上型50ではなくランナ板40に残留する。なお、ランナゴムR1およびオーバーゴムR2のランナ板40における残留状況は、図9に点線矢印で示すように、センサ311により検出する。金型5下降後においては、排出テーブル301と成形テーブル302と回収テーブル303とが、略同じ高さになる。このため、下段レール304が前後方向に一直線に繋がる。
次に、ランナ板40の上方に押出板41を、ランナ板40の下方に排出シューター6を、それぞれ配置する。図12に、本実施形態のゴム用射出成形機1の押出モードの押出板41およびランナ板40移動後における長手方向断面図を示す。図13に、同ゴム用射出成形機1の押出モードの押出板41およびランナ板40移動後における短手方向断面図(成形位置B)を示す。図14に、図13のランナゴム排出装置4と排出シューター6との拡大図を示す。
図12〜図14に示すように、押出板41および排出シューター6を、排出位置Aから成形位置Bに移動させる。具体的には、押出板41は、前出図1に示す上段レール310に沿って、成形位置Bに移動させる。排出シューター6はシュータースライド板305に搭載されている。このため、シュータースライド板305を下段レール304に沿って移動させることにより、排出シューター6を成形位置Bに移動させる。なお、この際、シュータースライド板305と金型スライド板306とは連動するため、金型スライド板306は、金型5を載せたまま、下段レール304に沿って、成形位置Bから回収位置Cに移動する。
移動後においては、押出板41とランナ板40と排出シューター6とが、上下方向に一直線に並ぶ。また、押出板41の中央の押出ロッド410とランナ板40の流入部400aとが、上下方向に対向する。並びに、押出板41の内側一列の押出ロッド410とランナ板40の貫通部400bとが、上下方向に対向する。並びに、押出板41の外側一列の押出ロッド410とランナ板40のオーバー孔401とが、上下方向に対向する。並びに、押出板41のガイドロッド411とランナ板40の被ガイド孔402とが、上下方向に対向する。
それから、押出板41でランナ板40からランナゴムR1およびオーバーゴムR2を押し出す。図15に、押し出し中におけるランナゴム排出装置4と排出シューター6との拡大図を示す。図15に示すように、ランナ板40を、可動ストッパ309bにより上昇させる。このため、上下方向に対向していた押出板41のガイドロッド411が、ランナ板40の被ガイド孔402に、相対的に挿入される。
そして、ガイドロッド411と被ガイド孔402とに水平方向の動きを規制されながら、押出板41の中央の押出ロッド410がランナ板40の流入部400aに、押出板41の内側一列の押出ロッド410がランナ板40の貫通部400bに、押出板41の外側一列の押出ロッド410がランナ板40のオーバー孔401に、それぞれ相対的に挿入される。
図16に、図15中、円XVI内の拡大図を示す。図16に示すように、流入部400aはテーパ状を呈しており、上側開口の内径D1は下側開口の内径D2よりも大きく設定されている。このため、流入部400aに残留しているのが仮に硬い樹脂であれば、押出ロッド410により押し出すのは困難である。しかしながら、流入部400aに残留しているのは、軟らかいランナゴムR1である。このため、図16中、点線で示すように、押出ロッド410で押圧することにより、流入部400aの形状に沿って、ランナゴムR1を弾性的に変形させることができる。そして、ランナゴムR1を、流入部400aから押し出すことができる。なお、貫通部400bおよびオーバー孔4001においても、同様に、ランナゴムR1およびオーバーゴムR2を押し出すことができる。
図17に、押し出し後におけるランナゴム排出装置4と排出シューター6との拡大図を示す。図17に示すように、押し出し後においては、押出板41のガイドロッド411がランナ板40の被ガイド孔402に、押出板41の押出ロッド410がランナ板40の流入部400aおよび貫通部400bおよびオーバー孔401に、それぞれ根本まで挿入されている。押し出されたランナゴムR1およびオーバーゴムR2は、下方に待機していた排出シューター6が受け止める。
(排出モード)
次に、排出モードについて説明する。排出モードにおいては、排出シューター6からランナゴムR1およびオーバーゴムR2を排出する。まず、ランナ板40を、可動ストッパ309bにより下降させる。そして、押出板41から離間させる。次に、押出板41および排出シューター6を成形位置Bから排出位置Aに移動させる。すなわち、前出図9に示す状態にする。具体的には、押出板41を、前出図1に示す上段レール310に沿って、排出位置Aに移動させる。また、排出シューター6が搭載されたシュータースライド板305を下段レール304に沿って、排出位置Aに移動させる。なお、この際、シュータースライド板305に連動して、金型スライド板306が、下段レール304に沿って、回収位置Cから成形位置Bに移動する。
図18に、本実施形態のゴム用射出成形機1の排出モードにおける短手方向断面図(排出位置A)を示す。図18に示すように、排出シューター6は、排出位置Aに差し掛かると、ヒンジ部60を中心に揺動する。そして、排出シューター6は、左縁が上昇する方向に傾く。排出シューター6の右縁は、右側から伸張してきた連結シューター307の伸縮部307aに連結される。ランナゴムR1およびオーバーゴムR2は、自重により、排出シューター6および連結シューター307を滑落する。そして、ダストボックスに収容される。
(型開きモード)
次に、型開きモードについて説明する。型開きモードにおいては金型5を開く。図19に、本実施形態のゴム用射出成形機1の型開きモードの金型上昇中における短手方向断面図(成形位置B)を示す。図20に、本実施形態のゴム用射出成形機1の型開きモードの金型下降後における短手方向断面図(成形位置B)を示す。
図19に示すように、型開きモードにおいては、排出モードにより成形位置Bに復帰した金型5を、テーブル昇降シリンダ302aにより上昇させる。そして、上型50の左右一対のリブ500(前出図6参照)を、一対の可動ストッパ309bにより保持する。それから、この状態のまま、図20に示すように、成形テーブル302をテーブル昇降シリンダ302aにより下降させる。ここで、上型50は、可動ストッパ309bにより保持されている。このため、上型50を可動ストッパ309bに残したまま、下型51だけが成形テーブル302と共に下降する。
(回収モード)
次に、回収モードについて説明する。回収モードにおいては、前出図12に示すように、下型51を成形位置Bから回収位置Cまで移動させる。そして、下型51上面から突出した状態で保持されている製品Pを、作業者(図略)が回収する。
(成形準備モード)
次に、成形準備モードについて説明する。上記各モードを経ることにより、金型5およびランナ板40のゴムは除去されている。成形準備モードにおいては、下型51を、再び回収位置Cから成形位置Bまで移動させる。そして、テーブル昇降シリンダ302aにより、下型51を上昇させる。ここで、前出図20に示すように、型開きモードの際、上型50およびランナ板40は、可動ストッパ309bにより保持されている。このため、上昇する下型51は、上型50およびランナ板40と合体する。合体後の金型5およびランナ板40を、前出図4に示す状態まで上昇させる。この状態で、スプルーから次サイクルの溶融ゴム材料が供給されるのを待つことになる。
以上説明したように、本実施形態のゴム用射出成形機1は、成形モード→押出モード→排出モード→型開きモード→回収モード→成形準備モード→再び成形モードという単位サイクルを、繰り返し実行することにより、製品を連続的に成形することができる。
[作用効果]
次に、本実施形態のランナゴム排出装置4およびゴム用射出成形機1の作用効果について説明する。本実施形態のランナゴム排出装置4のランナ板40によると、ランナゴムR1を押し出すために、敢えてランナ400に貫通部400bを配置している。そして、当該貫通部400bおよびオーバー孔401に押出ロッド410を挿入することにより、ランナゴムR1およびオーバーゴムR2を、ランナ板40から押し出している。
このため、チャックによりランナゴムR1あるいはオーバーゴムR2を引っ張り出す必要がない。したがって、ランナゴムR1あるいはオーバーゴムR2の断裂に注意しながら排出作業を行う必要がなく、作業時間を短縮できる。また、単価の高いチャックを複数配置する必要がないため、設備コストが低い。また、複数のチャックを配置し個々の動きを制御する場合と比較して、設備の構造も単純である。
また、前出図2に示すように、ランナ400の全ての貫通部400bおよび流入部400aおよび全てのオーバー孔401が、押出ロッド410により押圧される。このため、ランナ樹脂と比較して軟らかいランナゴムR1あるいはオーバーゴムR2であっても、確実にランナ板40から押し出すことができる。
また、貫通部400bは、ランナ板40の前後左右に分散して配置されている。このため、ランナゴムR1を排出する際、押出ロッド410により、ランナゴムR1全体を均等に押圧することができる。
また、本実施形態のランナゴム排出装置4によると、ランナゴムR1と一緒にオーバーゴムR2も押出ロッド410で排出することができる。このため、ランナゴムR1とオーバーゴムR2とを別々に排出する場合と比較して、作業時間を短縮できる。
また、本実施形態のランナゴム排出装置4によると、成形位置Bにおいて上下方向に延在する成形軸に対して押出板41を進退可能に配置し、かつランナ400に貫通部400bを配置することで、比較的簡単に、既存のゴム用射出成形機にランナゴム排出装置4をアドオンすることができる。このため、汎用性が高い。また、成形軸上でランナゴムR1およびオーバーゴムR2の押し出しを行っているため、別の場所でランナゴムR1およびオーバーゴムR2の押し出しを行う場合と比較して、省スペース化を図ることができる。
また、本実施形態のランナゴム排出装置4によると、流入部400aおよび貫通部400bおよびオーバー孔401が、全てランナ板40の上面から下面に向かって縮径するテーパ状を呈している。このため、押出モードにおいて、ランナゴムR1およびオーバーゴムR2を、金型5側ではなくランナ板40側に、より確実に残すことができる。また、樹脂と比較してゴムは軟らかく弾性変形しやすいので、流入部400aおよび貫通部400bおよびオーバー孔401がテーパ状を呈していても、容易にランナゴムR1およびオーバーゴムR2をランナ板40から押し出すことができる。
また、流入部400aは、ランナ板40の略中央に配置されている。このため、ランナ400の略中央が押出ロッド410により押圧される。したがって、この点においてもランナゴムR1を押し出しやすい。
また、連結溝部400cは、ランナ板40の下面に凹設されている。このため、連結溝部400cを上型50上面に凹設する場合と比較して、ランナ400に対するランナゴムR1の接触面積が広くなる。したがって、この点においても、押出モードにおいて、ランナゴムR1を、金型5側ではなくランナ板40側に、より確実に残すことができる。
また、本実施形態のゴム用射出成形機1によると、成形モードと型開きモードと回収モードと成形準備モードいう、通常行われる作業工程に、押出モードと排出モードとを追加することにより、製品Pの作製および回収と、ランナゴムR1およびオーバーゴムR2の排出とを、一つのサイクルの中で両立することができる。
押出モードにおいては、押出板41と排出シューター6とを、同時に排出位置Aから成形位置Bに移動させることができる。このため、迅速にランナゴムR1およびオーバーゴムR2を押し出すことができる。また、直ちにランナゴムR1およびオーバーゴムR2を排出シューター6で受け取ることができる。
また、排出モードにおいては、排出シューター6を排出位置Aにセットするのに連動して、金型5を成形位置Bにセットすることができる。すなわち、排出シューター6からのランナゴムR1およびオーバーゴムR2の排出と、型開きのための金型5のセットと、を同時に行うことができる。このため、双方の作業を別々に行う場合と比較して、作業時間を短縮できる。
また、本実施形態のゴム用射出成形機1は、ランナ板40および上型50兼用の可動ストッパ309bを備えている。このため、双方の部材に対して別々のストッパを用いる場合と比較して、部品点数が少なくて済む。
また、本実施形態のゴム用射出成形機1は、センサ311を備えている。このため、ランナ板40にランナゴムR1およびオーバーゴムR2が残留していることを確認した上で、押出ロッド410を流入部400a、貫通部400b、オーバー孔401に挿入することができる。
[その他]
以上、本発明のランナゴム排出装置4およびゴム用射出成形機1の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、上記実施形態においては、全てのキャビティ連通部を貫通部400bとしたが、貫通部400bは、部分的に配置してもよい。例えば、前出図6に示す左右両列の前後端のみ(合計四つ)のキャビティ連通部を、貫通部400bとしてもよい。こうすると、ゴムの使用量が少なくて済む。また、同様に、貫通部400bの全てに対応するように、押出ロッド410を配置しなくてもよい。また、上記実施形態においては、竪型のゴム用射出成形機1に本発明のランナゴム排出装置4を用いたが、横型のゴム用射出成形機にランナゴム排出装置4を用いてもよい。
また、流入部400a、貫通部400b、連結溝部400c、オーバー孔401、被ガイド孔402、押出ロッド410、ガイドロッド411などの、形状、配置数、配置場所などは特に限定しない。例えば、上記実施形態においては、貫通部400bとキャビティ52とオーバー孔401とを同数配置した。すなわち、単一のキャビティ52に対して、貫通部400bおよびオーバー孔401を、各々一つずつ配置した。しかしながら、単一のキャビティ52に対して、貫通部400bおよびオーバー孔401を、各々二つずつ配置してもよい。
本発明の一実施形態のゴム用射出成形機の透過斜視図である。 本実施形態のランナゴム排出装置および金型の透過斜視図である。 本実施形態のゴム用射出成形機の成形モードにおける長手方向断面図である。 同ゴム用射出成形機の成形モードにおける短手方向断面図(成形位置B)である。 図4のランナ板と金型との拡大図である。 成形モードにおけるランナ板と金型との合体斜視図である。 本実施形態のゴム用射出成形機の押出モードの金型下降中における短手方向断面図(成形位置B)である。 図7のランナ板と金型との拡大図である。 本実施形態のゴム用射出成形機の押出モードの金型下降後における長手方向断面図である。 同ゴム用射出成形機の押出モードの金型下降後における短手方向断面図(成形位置B)である。 図10のランナ板と金型との拡大図である。 本実施形態のゴム用射出成形機の押出モードの押出板およびランナ板移動後における長手方向断面図である。 同ゴム用射出成形機の押出モードの押出板およびランナ板移動後における短手方向断面図(成形位置B)である。 図13のランナゴム排出装置と排出シューターとの拡大図である。 押し出し中におけるランナゴム排出装置と排出シューターとの拡大図である。 図15の円XVI内の拡大図である。 押し出し後におけるランナゴム排出装置と排出シューターとの拡大図である。 本実施形態のゴム用射出成形機の排出モードにおける短手方向断面図(排出位置A)である。 本実施形態のゴム用射出成形機の型開きモードの金型上昇中における短手方向断面図(成形位置B)である。 本実施形態のゴム用射出成形機の型開きモードの金型下降後における短手方向断面図(成形位置B)である。
符号の説明
1:ゴム用射出成形機。
2:射出装置、20:ハウジング、200:シリンダ取付部、201:ストッパ昇降シリンダ、21:射出シリンダ。
3:型締め装置、30:架台、300:基板、301:排出テーブル、302:成形テーブル、302a:テーブル昇降シリンダ、303:回収テーブル、304:下段レール、304a:排出レール部、304b:成形レール部、304c:回収レール部、305:シュータースライド板、305a:被ガイド部、306:金型スライド板、306a:被ガイド部、307:連結シューター、307a:伸縮部、308:タイバー、309:ストッパ部、309a:ストッパガイド、309b:可動ストッパ、309c:羽根部、31:ハウジング、310:上段レール、311:センサ。
4:ランナゴム排出装置、40:ランナ板、400:ランナ、400a:流入部、400b:貫通部、400c:連結溝部、401:オーバー孔、402:被ガイド孔、41:押出板(押出部材)、410:押出ロッド、411:ガイドロッド。
5:金型(成形型)、50:上型、500:リブ、501:キャビティ流入部、502:キャビティ流出部、51:下型、52:キャビティ、52a:キャビティ上部、52b:キャビティ下部。
6:排出シューター、60:ヒンジ部。
A:排出位置、B:成形位置、C:回収位置、P:製品(成形品)、R1:ランナゴム、R2:オーバーゴム。

Claims (8)

  1. ゴム用射出成形機の射出装置と成形型との間に介装され、該射出装置側の面に開口する流入部と、該成形型側の面に開口し該成形型の複数のキャビティの各々に連通する複数のキャビティ連通部と、該流入部と複数の該キャビティ連通部とを連結し該成形型側の面に沿って延在する連結部の一部と、を有し、該射出装置から複数の該キャビティに溶融ゴム材料を供給するランナを有すると共に、該成形型に対して相対的に離接可能に配置されるランナ板を備えるランナゴム排出装置であって、
    複数の前記キャビティ連通部のうち、少なくとも二つの該キャビティ連通部は、前記成形型側の面に加えて、前記射出装置側の面にも開口する貫通部であり、
    さらに、複数の該貫通部のうち、少なくとも二つの該貫通部に対応する複数の押出ロッドを持つと共に、成形後の前記ランナ板に対して相対的に離接可能な押出部材を備え、
    複数の該押出ロッドを、該貫通部に相対的に挿入することにより、成形後に前記ランナに残留するランナゴムを、該ランナから一体的に排出することを特徴とするランナゴム排出装置。
  2. 前記成形型と前記ランナ板とは、同一の成形軸上に配置されており、
    成形後に、前記押出部材を該成形軸における該ランナ板の前記射出装置側に相対的に進入させ、該成形軸に沿って該ランナ板と該押出部材とを相対的に近接させることにより、前記押出ロッドを、前記貫通部に相対的に挿入する請求項1に記載のランナゴム排出装置。
  3. 前記キャビティ連通部は、全て前記貫通部であり、
    前記押出ロッドは、該貫通部と同数配置されている請求項1または請求項2に記載のランナゴム排出装置。
  4. 前記流入部および前記貫通部のうち、少なくとも一方は、前記射出装置側の面から前記成形型側の面に向かって縮径するテーパ状を呈している請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のランナゴム排出装置。
  5. 前記押出部材は、さらに、前記流入部に対応する前記押出ロッドを持つ請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のランナゴム排出装置。
  6. 前記連結部の一部は、前記ランナ板の前記成形型側の面に凹設されている連結溝部である請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のランナゴム排出装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のランナゴム排出装置と、
    成形位置と、該成形位置の水平方向前方に隣接する回収位置と、の間を往復動可能であって、上型と下型とを有する前記成形型と、
    該成形位置と、該成形位置の水平方向後方に隣接する排出位置と、の間を往復動可能であって、該成形型と水平方向に連動する排出シューターと、を備えてなり、
    前記押出部材と該排出シューターとを上下方向に同順に所定間隔離間して該排出位置に配置し、前記ランナ板と該成形型とを上下方向に同順に近接して該成形位置に配置し、該ランナ板の前記ランナを介して前記溶融ゴム材料を該成形型の前記キャビティ内に供給し、該キャビティ内において成形品を作製する成形モードと、
    前記ランナゴムを該ランナ板側に残留させた状態で該成形型を下降させ、該成形型および該排出シューターを水平方向に連動させ前進させることにより、該成形型を該回収位置に、該押出部材および該排出シューターを該成形位置に移動させ、該押出部材を該ランナ板の上方に該排出シューターを該ランナ板の下方にそれぞれ配置し、該押出部材と該ランナ板とを近接させることにより該ランナから該ランナゴムを押し出し、落下した該ランナゴムを該排出シューターで受け止める押出モードと、
    該成形型および該排出シューターを水平方向に連動させ後退させることにより、該成形型を該成形位置に、該押出部材および該排出シューターを該排出位置に移動させ、該排出シューターから該ランナゴムを排出する排出モードと、
    該成形位置において該成形型を上昇させ、該上型を残した状態で該下型を下降させることにより、該成形型を開く型開きモードと、
    該下型および該排出シューターを水平方向に連動させ前進させることにより、該下型を該回収位置に、該押出部材および該排出シューターを該成形位置に移動させ、該下型から該成形品を回収する回収モードと、
    該下型および該排出シューターを水平方向に連動させ後退させることにより、該下型を該成形位置に、該押出部材および該排出シューターを該排出位置に移動させ、該成形位置において該下型を上昇させ、待機していた該上型と合体させる成形準備モードと、
    を繰り返して実行可能な竪型のゴム用射出成形機。
  8. さらに、前記押出モードにおいては前記ランナ板の下降を規制すると共に該ランナ板を上昇させ前記押出部材に近接させ、前記型開きモードにおいては前記上型の下降を規制する可動ストッパを備える請求項7に記載のゴム用射出成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113601802A (zh) * 2021-09-02 2021-11-05 高岩 一种注塑浇口剪切的瓶盖生产系统

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