JP2008229469A - 水洗設備 - Google Patents

水洗設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2008229469A
JP2008229469A JP2007071810A JP2007071810A JP2008229469A JP 2008229469 A JP2008229469 A JP 2008229469A JP 2007071810 A JP2007071810 A JP 2007071810A JP 2007071810 A JP2007071810 A JP 2007071810A JP 2008229469 A JP2008229469 A JP 2008229469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
washing
storage tank
wash
booth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007071810A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sasaki
健 佐々木
Fujio Tanaka
不二男 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2007071810A priority Critical patent/JP2008229469A/ja
Publication of JP2008229469A publication Critical patent/JP2008229469A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】1つの水洗ブース2内で1つのワークWに対して少なくとも3回の水洗工程を実施する水洗設備を提供する。
【解決手段】それぞれ給水可能な洗浄水貯蔵タンク36〜38が水洗工程ごとに分けて配設され、各水洗工程において対応する1つの洗浄水貯蔵タンク内の洗浄水を水洗ブース2内に送出する洗浄水送出手段が併設され、水洗ブース2の底部からの排水回収配管系には、最終水洗工程を除く各水洗工程での回収排水を実施中の水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク36,37へ戻すと共に、最終水洗工程での回収排水をその直前水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク37へ戻す切換弁55a,55bが設けられ、最終水洗工程を除く水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク37から直前水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク36へ貯蔵水を流動させる溢水配管56が設けられ、開始水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク36には溢水配管57が設けられる。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば塗装ライン上で、塗装前の前処理(脱脂処理)を行ったワークの水洗に活用できる水洗設備に関するものである。
塗装ライン上で、塗装前のワークに対し前処理液(脱脂化成液など)で前処理を行った場合、当該ワークを十分に洗浄する必要がある。この場合、特許文献1に記載されるように、ワークを搬送するワーク搬送経路脇に複数(特許文献1では2つ)の水洗室を並設し、多段(2段)水洗工程の最初の水洗工程は、当該最初の水洗工程専用の第一水洗室にワークを搬入して行い、最後の水洗工程は、当該最後の水洗工程専用の第二水洗室にワークを入れ換えて行う構成が採用されている。
特開平11−10056号公報
上記のような従来周知の水洗設備では、水洗工程ごとに水洗室が準備され、水洗工程ごとにワークを入れ換えなければならないので、全水洗工程完了までに要するサイクルタイムが長くなる。又、この水洗設備を含む塗装ラインの全長も長くなり、複数の水洗室を要することと相まって設備コストが非常に高くつくことになる。
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る塗装ライン上の熱処理設備を提供することを目的とするものであって、請求項1に記載の発明では、後述する実施形態の参照符号を付して示すと、1つの水洗ブース2内で1つのワークWに対して少なくとも3回の水洗工程を実施する水洗設備であって、それぞれ給水可能な洗浄水貯蔵タンク36〜38が水洗工程ごとに分けて配設され、各水洗工程において対応する1つの洗浄水貯蔵タンク内の洗浄水を水洗ブース2内に送出する洗浄水送出手段(ポンプ39,41,45、洗浄水送給配管40,42,46)が併設され、水洗ブース2の底部からの排水回収配管系には、最終水洗工程を除く各水洗工程での回収排水を実施中の水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク36,37へ戻すと共に、最終水洗工程での回収排水をその直前水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク37へ戻す切換弁55a,55bが設けられ、最終水洗工程を除く各水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク36,37間には、それぞれの直前水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク36へオーバーフローにより貯蔵水を流動させる溢水配管56が設けられ、開始水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク36からオーバーフローにより貯蔵水を排出する溢水配管57が設けられる。
又、請求項2に記載の発明では、1つの水洗ブース2内で1つのワークWに対して2回の水洗工程を実施する水洗設備であって、それぞれ給水可能な洗浄水貯蔵タンク36,38が水洗工程ごとに分けて配設され、各水洗工程において対応する1つの洗浄水貯蔵タンク36,38内の洗浄水を水洗ブース2内に送出する洗浄水送出手段(ポンプ39,45、洗浄水送給配管40,46)が併設され、水洗ブース2の底部からの回収排水を水洗工程に関係なく開始水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク36へ戻す排水回収配管52と、開始水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク36からオーバーフローにより貯蔵水を排出する溢水配管57が設けられる。
上記請求項1又は2に記載の本発明を実施する場合、請求項3に記載のように、水洗ブース2内には、最終水洗工程専用の洗浄水噴射配管35と、最終水洗工程以外の水洗工程に兼用の洗浄水噴射配管34とを設けることができる。
上記請求項1に記載の本発明に係る水洗設備によれば、1つの水洗ブース内で1つのワークに対して少なくとも3回の水洗工程を連続して実施することが可能であり、3回の水洗工程それぞれに専用の水洗ブースを並設してワークを水洗工程ごとに対応する水洗ブースに入れ換える必要がなくなるので、全水洗工程完了までに要する時間の短縮、この水洗設備を塗装ラインに組み込んだときのライン全長の短縮、そして設備コストの大幅な低減を図ることができる。
しかも本発明によれば、最終水洗工程を除く各水洗工程では、各水洗工程に専用の洗浄水貯蔵タンクと水洗ブース内とで洗浄水を循環使用するものであるから、最初又は前段の水洗工程で生じる汚染度の高い洗浄水が次段以降の水洗工程での洗浄水として使用されることは無く、各水洗工程に適合した洗浄水で各段水洗工程を良好に実施させることができる。そして最終水洗工程では、一度も洗浄に使用されていない新鮮な洗浄水で洗浄することができるが、この最終水洗工程で生じる汚染度の最も低い排水は、そのまま廃棄するのではなく、直前の水洗工程で使用される洗浄水と混合して有効活用できるだけでなく、最終水洗工程を除く各水洗工程において使用される洗浄水に直後の水洗工程で使用された汚染度の一段低い洗浄水がオーバーフローにより混合される結果、最終水洗工程を除く各水洗工程において使用される洗浄水の汚染度を低くすることができ、各段水洗工程での水洗効果を高めることができると共に、最初の水洗工程に対応する1つの洗浄水貯蔵タンクからオーバーフローする排水のみを廃棄すれば良いので、排水系の配管構成も簡単になる。
又、1つの水洗ブース内で1つのワークに対して2回の水洗工程を実施する場合は、請求項2に記載の本発明を採用すれば良い。この場合にも、1回目の水洗工程で生じる汚染度の高い洗浄水が2回目の水洗工程での洗浄水として使用されることは無く、各回水洗工程に適合した洗浄水で各回水洗工程を良好に実施させることができる。そして2回目の水洗工程では、一度も洗浄に使用されていない新鮮な洗浄水で洗浄することができるが、この最終水洗工程で生じる汚染度の低い排水は、そのまま廃棄するのではなく、1回目の水洗工程で使用される洗浄水と混合して有効活用できるだけでなく、当該1回目の水洗工程で使用される洗浄水の汚染度を低くすることができ、1回目の水洗工程での水洗効果を高めることができると共に、1回目の水洗工程に対応する1つの洗浄水貯蔵タンクからオーバーフローする排水のみを廃棄すれば良いので、排水系の配管構成も簡単になる。
尚、水洗ブース内には、全ての水洗工程において共通に使用される洗浄水噴射配管を設けても良いが、請求項3に記載の構成によれば、最終水洗工程専用の洗浄水噴射配管が他の水洗工程用の洗浄水噴射配管とは別に設けられるので、最終水洗工程として清浄な洗浄水を使用するミスト洗浄を実施させ、他の水洗工程では強力な洗浄効果が得られるジェット噴射水による洗浄を実施させることが可能になる。
以下に本発明の具体的実施例を添付図に基づいて説明すると、図1において、1は前処理ブース、2は水洗ブースであって、水平直線状のワーク搬送経路Aの脇に並設されている。ワーク搬送経路Aには、図2〜図4に示すように、スタッカークレーンタイプの搬送用走行体3が当該搬送経路Aに沿って走行可能に支持されている。この搬送用走行体3は、床面上に敷設された支持用ガイドレール4に支持された下側台車部5と、天井側に架設された振れ止め用ガイドレール6に係合するローラーユニット7を備えた上部フレーム8とを前後一対の支柱材9で連結一体化すると共に、前後一対の支柱材9間で昇降する昇降キャレッジ10にはワーク移載手段11が設けられている。
ワーク移載手段11は、互いに同期して左右両方向何れにも出退移動自在な左右一対のランニングフォーク12によって構成されたものである。これらランニングフォーク12は、昇降キャレッジ10の下側に固定された固定レール部13と、この固定レール部13に対して出退移動自在な中間フォーク部14と、当該中間フォーク部14に対して出退移動自在な終段フォーク部15から構成され、従来周知の出退駆動手段により、固定レール部13に対して中間フォーク部14を出退移動させると終段フォーク部15が中間フォーク部14に対して同一方向に出退移動するものであって、終段フォーク部15を、昇降キャレッジ10の下側中央位置に位置するホームポジションと、昇降キャレッジ10の横側方に離れて位置する進出限位置、即ち、ワーク積み下ろし位置P1との間で出退移動させることができる。
上記ワーク移載手段11で取り扱われるワークWは、図2〜図4に示すようにワーク吊下げ用架台16に適当な吊下げ具17を介して吊り下げられる。ワーク吊下げ用架台16は、左右両端部上側に左右外側に張り出すように設けられた左右一対の第一被支持部18a,18bと、これら両被支持部18a,18bの内側に設けられた左右一対の第二被支持部19a,19bを備えたもので、第二被支持部19a,19bは、前記ワーク移載手段11における左右一対のランニングフォーク12の終段フォーク部15が抜き差し自在に係合し得るように構成されたものである。
前処理ブース1及び水洗ブース2は基本構成が同一のもので、図1及び図2に示すように、ワーク搬送経路Aに面する側を開閉シャッター20により開閉することができると共に開閉扉21aを備えた作業者の出入り口21を有する、閉じた空間で構成されたもので、内部には、ワーク吊下げ用架台16をこれらブース内でワーク搬送経路Aに対して直交する水平方向に移動させるための搬送手段22を備えている。これら搬送手段22は、ワーク吊下げ用架台16の左右一対の第一被支持部18a,18bを載置させることができる左右一対のチエンコンベヤ23a,23bから構成されている。これらチエンコンベヤ23a,23bは、各ブース1,2内に立設された左右両側枠24に支持され、モーター25a,25bにより同期駆動される。
図5に示すように、前処理ブース1内には前処理液噴射配管26が配設され、この前処理ブース1の床下に配設された前処理液貯蔵タンク27内から前記前処理液噴射配管26へ前処理液を送給するポンプ28を備えた前処理液送給配管29が設けられ、前処理ブース1の床面1aは1箇所の排水口30に向かって排水が流れるように傾斜し、前記排水口30から排水が前処理液貯蔵タンク27内に回収されるように排水回収配管31が設けられている。前処理液貯蔵タンク27には給水配管32が接続され、この給水配管32から供給される水と前処理液貯蔵タンク27内に投入された前処理原液とで所定濃度の前処理液が調整されると共に、前処理液貯蔵タンク27内に配設された加熱手段33により所定温度に加温される。勿論、前処理液貯蔵タンク27内には、常に一定量の前処理液が貯蔵されるように、自動給水される。
図6に示すように、水洗ブース2内には、最終水洗工程以外の水洗工程に兼用の第一洗浄水噴射配管34と、例えばミスト噴射ノズルを備えた最終水洗工程専用の第二洗浄水噴射配管35が並設され、この水洗ブース2の床下には、大容量の第1回水洗工程用の第一洗浄水貯蔵タンク36と、同じく大容量の第2回水洗工程用の第二洗浄水貯蔵タンク37と、小容量の最終水洗工程用の第三洗浄水貯蔵タンク38が配設されている。そして第一洗浄水噴射配管34には、第一洗浄水貯蔵タンク36内の洗浄水を送給するポンプ39を備えた第一洗浄水送給配管40と、第二洗浄水貯蔵タンク37内の洗浄水を送給するポンプ41を備えた第二洗浄水送給配管42が、択一的に開路状態に切り換えられるようにコントローラー43で制御される切換弁44a,44bを介して接続されている。第二洗浄水噴射配管35には、第三洗浄水貯蔵タンク38内の洗浄水を送給するポンプ45を備えた第三洗浄水送給配管46が接続されている。
各洗浄水貯蔵タンク36〜38には給水配管47〜49が接続され、常時一定量の洗浄水を貯蔵できるように構成されている。又、水洗ブース2の床面2aは2箇所の排水口50,51に向かって排水が流れるように傾斜し、一方の排水口50から排水を第一洗浄水貯蔵タンク36に回収する第一排水回収配管52と、他方の排水口51から排水を第二洗浄水貯蔵タンク37に回収する第二排水回収配管53が設けられると共に、これら両排水回収配管52,53には、これら両排水回収配管52,53が択一的に開路状態に切り換えられるようにコントローラー54で制御される切換弁55a,55bが介装されている。更に、第二洗浄水貯蔵タンク37の貯蔵水が一定水位を超えたときに当該第二洗浄水貯蔵タンク37から第一洗浄水貯蔵タンク36へのオーバーフローを許すタンク間連結溢水配管56が設けられ、第一洗浄水貯蔵タンク36の貯蔵水が一定水位を超えたときにオーバーフローによる排水を許す溢水配管57が設けられている。尚、第三洗浄水貯蔵タンク38にも貯蔵水が一定水位を超えたときにオーバーフローによる排水を許す溢水配管58が設けられている。
使用方法について説明すると、脱脂洗浄が必要な塗装前のワークW、即ち、ワーク吊下げ用架台16に吊り下げられたワークW(以下、ワークWと称する)は、搬送用走行体3により前処理ブース1に搬送される。この前処理ブース1に対するワークWの搬入時には、開閉シャッター20が開かれ、当該前処理ブース1が備える搬送手段22のチエンコンベヤ23a,23b上にワーク吊下げ用架台16の第一被支持部18a,18bが載置される状態に、搬送用走行体1から見たワーク積み下ろし位置P1でワークWが下ろされる。この後(ランニングフォーク12がホームポジションに引き込まれた後)、開閉シャッター20を閉じると共に、チエンコンベヤ23a,23bを稼働させてワーク積み下ろし位置P1にあるワークWを当該前処理ブース1の奥行き方向の略中央になる作業位置P2までワーク搬送経路Aから遠ざかる方向に搬送させる。これにより、ワーク吊下げ用架台15に吊り下げられているワークWが、前処理ブース1が備える前処理液噴射配管26に好適に対応することになるので、当該前処理液噴射配管26に前処理液貯蔵タンク27内の前処理液(脱脂化成液)を、ポンプ28を備えた前処理液送給配管29により送給し、ワークWに対する所期の前処理を好適に行わせることができる。
前処理ブース1での前処理が完了したワークWは、再びチエンコンベヤ23a,23bを逆方向に稼働させることにより、作業位置P2から元の搬送用走行体3から見たワーク積み下ろし位置P1まで搬送し、開閉シャッター20を開いた後、搬送用走行体3により取り出して次の水洗ブース2に搬送して水洗を行う。水洗ブース2内の作業位置P2へのワークWの搬入は、前処理ブース1内の作業位置P2へのワークWの搬入と同様に行われる。
而して、水洗ブース2内のワーク積み下ろし位置P1にワークWが搬入され、開閉シャッター20が閉じられると、チエンコンベヤ23a,23bの稼働によりワークWが作業位置P2に送り込まれる。この後、第1回水洗工程、第2回水洗工程、及び第3回水洗工程の合計3回の水洗工程が連続して自動的に実行される。図6に基づいて具体的に説明すると、第1回水洗工程は、コントローラー43により切換弁44aが開路、切換弁44bが閉路に切り換えられると共に、コントローラー54により切換弁55aが開路、切換弁55bが閉路に切り換えられた状態で、ポンプ39が作動し、第一洗浄水貯蔵タンク36内の洗浄水が第一洗浄水送給配管40から第一洗浄水噴射配管34に送給されることにより実施される。而して、第一洗浄水貯蔵タンク36内の洗浄水が第一洗浄水噴射配管34からワークWに向けて噴射されることにより、ワークWに付着する前処理液が洗浄除去され、排水は、水洗ブース2の傾斜床板面2aにより排水口50から開路状態の切換弁55a及び第一排水回収配管52を経由して元の第一洗浄水貯蔵タンク36に回収される。
所定時間の第1回水洗工程が終了し、ポンプ39が停止すると、次にコントローラー43により切換弁44bが開路、切換弁44aが閉路に切り換えられると共に、コントローラー54により切換弁55bが開路、切換弁55aが閉路に切り換えられた状態で、ポンプ41が作動し、第二洗浄水貯蔵タンク37内の洗浄水が第二洗浄水送給配管42から第二洗浄水噴射配管35に送給されることにより、第2回水洗工程が実施される。而して、第二洗浄水貯蔵タンク37内の洗浄水が第二洗浄水噴射配管35からワークWに向けて噴射されることにより、ワークWが洗浄され、排水は、水洗ブース2の傾斜床板面2aにより排水口51から開路状態の切換弁55b及び第二排水回収配管53を経由して元の第二洗浄水貯蔵タンク37に回収される。
所定時間の第2回水洗工程が終了し、ポンプ41が停止すると、次に第3回水洗工程が開始される。即ち、コントローラー54により切換弁55bが開路、切換弁55aが閉路の第2回水洗工程時と同一の状態で、ポンプ45が作動し、第三洗浄水貯蔵タンク38内の洗浄水が第三洗浄水送給配管46から第二洗浄水噴射配管35に送給されることにより、第三洗浄水貯蔵タンク38内の洗浄水が第二洗浄水噴射配管35からワークWに向けてミスト噴射され、ワークWが仕上げ洗浄される。この時の排水は、水洗ブース2の傾斜床板面2aにより排水口51から開路状態の切換弁55b及び第二排水回収配管53を経由して第2回水洗工程用の洗浄水が貯蔵されている第二洗浄水貯蔵タンク37に回収されることになる。
上記第1回〜第3回水洗工程の連続実施により、ワークWに介する洗浄が完了すれば、当該ワークWは、再びチエンコンベヤ23a,23bを逆方向に稼働させることにより、作業位置P2から元の搬送用走行体3から見たワーク積み下ろし位置P1まで搬送し、開閉シャッター20を開いた後、搬送用走行体3により取り出して次の工程、例えば乾燥工程のための乾燥ブースに搬送することができる。
以上の水洗工程実施において、第三洗浄水貯蔵タンク38内には排水が一切回収されないので、第3回水洗工程により消費された分量だけ給水配管49より自動補給され、第三洗浄水貯蔵タンク38内には常に新鮮な洗浄水が一定量貯蔵された状態となる。換言すれば、この第三洗浄水貯蔵タンク38内の洗浄水を使用する第3回水洗工程により、ワークWに対し所期通りの仕上げ洗浄効果が付与できる。而して、第3回水洗工程で生じる排水は汚染度が最も低く、第2回水洗工程で第二洗浄水貯蔵タンク37に回収される排水は汚染度が中位であり、第1回水洗工程で第一洗浄水貯蔵タンク36に回収される排水は汚染度が最も高いことになるが、第3回水洗工程で生じる汚染度の最も低い排水は、第二洗浄水貯蔵タンク37に回収されるので、この第二洗浄水貯蔵タンク37に貯蔵されて第2回水洗工程で使用される汚染度が中位の洗浄排水の汚染度を低下させることになる。そしてこの第二洗浄水貯蔵タンク37には第2回水洗工程で生じる排水と第3回水洗工程で生じる排水とが回収されるので、当該第二洗浄水貯蔵タンク37に貯蔵される洗浄排水の貯蔵量が増し、増加分だけがタンク間連結溢水配管56を通じて第一洗浄水貯蔵タンク36に溢流移動する。この結果、第一洗浄水貯蔵タンク36に貯蔵されて第1回水洗工程で使用される汚染度が最も高い洗浄排水が第二洗浄水貯蔵タンク37から溢流移動してくる汚染度の低い洗浄水で希釈され、当該第一洗浄水貯蔵タンク36に貯蔵されて第1回水洗工程で使用される洗浄水の汚染度が低下することになる。又、この第一洗浄水貯蔵タンク36には、第1回水洗工程で生じる排水と第二洗浄水貯蔵タンク37から溢流移動してくる洗浄排水とが回収されるので、当該第一洗浄水貯蔵タンク36に貯蔵される洗浄排水の貯蔵量が増し、増加分だけが溢水配管57を通じてタンク外に溢流排出される。
上記説明で明らかなように、上記実施形態によれば、第1回水洗工程及び第2回水洗工程の何れも、直前の各水洗工程で生じる排水の汚染度よりも汚染度の低い洗浄水で実施することができ、最終の第3回水洗工程は、洗浄排水が混ざっていない新鮮な洗浄水で仕上げ洗浄が行える。又、最終の第3回水洗工程での洗浄水消費量に、搬出されるワークWなどに付着する水量及び蒸発乃至飛散する水量を加えた水量が基本的に消費水量となるだけであるから、3回の水洗を連続的に行える水洗設備でありながら、消費水量を抑えてランニングコストを下げることができる。
尚、上記実施形態では、合計3回の水洗工程を連続して実施するように構成したが、4回又はそれ以上の回数の水洗工程を連続して実施するように構成することもできる。又、この逆に、2回の水洗工程のみを実施するように構成することも可能である。この場合は、図7に示すように、第二洗浄水貯蔵タンク37とこれに関連する洗浄水送出手段(ポンプ41、第二洗浄水送給配管42)、コントローラー43、切換弁44a,44b、給水配管48、排水口51、第二排水回収配管53、コントローラー54、切換弁55a,55b、及びタンク間連結溢水配管56を無くし、第一排水回収配管52は、排水口50と第一洗浄水貯蔵タンク36とを直結し、第三洗浄水貯蔵タンク38を第二洗浄水貯蔵タンクとして使用すれば良い。
本発明の一実施形態を示す概略平面図である。 前処理ブース又は水洗ブースと搬送用走行体とを示す縦断側面図である。 搬送用走行体を説明する縦断正面図である。 搬送用走行体を説明する側面図である。 前処理ブースを説明する縦断面図と前処理ブースに関係する洗浄水の流れを説明する線図である。 水洗ブースを説明する縦断面図と水洗ブースに関係する洗浄水の流れを説明する線図である。 別実施形態を説明する図である。
符号の説明
1 前処理ブース
2 水洗ブース
3 搬送用走行体
11 ワーク移載手段
12 ランニングフォーク
16 ワーク吊下げ用架台
18a,18b 第一被支持部
19a,19b 第二被支持部
20 開閉シャッター
22 搬送手段
23a,23b チエンコンベヤ
26 前処理液噴射配管
27 前処理液貯蔵タンク
28,39,41,45 ポンプ
29 前処理液送給配管
30,50,51 排水口
31 排水回収配管
32,47〜49 給水配管
34 第一洗浄水噴射配管
35 第二洗浄水噴射配管
36 第一洗浄水貯蔵タンク
37 第二洗浄水貯蔵タンク
38 第三洗浄水貯蔵タンク
40 第一洗浄水送給配管
42 第二洗浄水送給配管
43,54 切換弁制御用コントローラー
44a,44b,55a,55b 切換弁
46 第三洗浄水送給配管
52 第一排水回収配管
53 第二排水回収配管
56 タンク間連結溢水配管
57,58 溢水配管
A ワーク搬送経路
P1 ワーク積み下ろし位置
P2 作業位置
W ワーク(被塗装物)

Claims (3)

  1. 1つの水洗ブース内で1つのワークに対して少なくとも3回の水洗工程を実施する水洗設備であって、それぞれ給水可能な洗浄水貯蔵タンクが水洗工程ごとに分けて配設され、各水洗工程において対応する1つの洗浄水貯蔵タンク内の洗浄水を水洗ブース内に送出する洗浄水送出手段が併設され、水洗ブース底部からの排水回収配管系には、最終水洗工程を除く各水洗工程での回収排水を実施中の水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンクへ戻すと共に、最終水洗工程での回収排水をその直前水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンクへ戻す切換弁が設けられ、最終水洗工程を除く各水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンク間には、それぞれの直前水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンクへオーバーフローにより貯蔵水を流動させる溢水配管が設けられ、開始水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンクからオーバーフローにより貯蔵水を排出する溢水配管が設けられている、水洗設備。
  2. 1つの水洗ブース内で1つのワークに対して2回の水洗工程を実施する水洗設備であって、それぞれ給水可能な洗浄水貯蔵タンクが水洗工程ごとに分けて配設され、各水洗工程において対応する1つの洗浄水貯蔵タンク内の洗浄水を水洗ブース内に送出する洗浄水送出手段が併設され、水洗ブース底部からの回収排水を水洗工程に関係なく開始水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンクへ戻す排水回収配管と、開始水洗工程に対応する洗浄水貯蔵タンクからオーバーフローにより貯蔵水を排出する溢水配管が設けられている、水洗設備。
  3. 水洗ブース内には、最終水洗工程専用の洗浄水噴射配管と、最終水洗工程以外の水洗工程に兼用の洗浄水噴射配管とが設けられている、請求項1又は2に記載の水洗設備。
JP2007071810A 2007-03-20 2007-03-20 水洗設備 Pending JP2008229469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007071810A JP2008229469A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 水洗設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007071810A JP2008229469A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 水洗設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008229469A true JP2008229469A (ja) 2008-10-02

Family

ID=39902903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007071810A Pending JP2008229469A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 水洗設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008229469A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57142662U (ja) * 1981-03-04 1982-09-07
JPS59216684A (ja) * 1983-05-21 1984-12-06 Hino Motors Ltd 循環水槽における浮上物除去装置
JPH07505595A (ja) * 1992-04-09 1995-06-22 アンダーソン,ケネス 車両の自動洗浄方法
JP2002355622A (ja) * 2001-06-01 2002-12-10 Tokyo Kakoki Kk 洗浄装置
JP2003340463A (ja) * 2002-05-22 2003-12-02 Daifuku Co Ltd 排水処理装置を備えた洗車設備

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57142662U (ja) * 1981-03-04 1982-09-07
JPS59216684A (ja) * 1983-05-21 1984-12-06 Hino Motors Ltd 循環水槽における浮上物除去装置
JPH07505595A (ja) * 1992-04-09 1995-06-22 アンダーソン,ケネス 車両の自動洗浄方法
JP2002355622A (ja) * 2001-06-01 2002-12-10 Tokyo Kakoki Kk 洗浄装置
JP2003340463A (ja) * 2002-05-22 2003-12-02 Daifuku Co Ltd 排水処理装置を備えた洗車設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CZ264099A3 (cs) Zařízení pro průmyslové čištění
US20080196741A1 (en) Washing device and its work conveying method
CN108380599A (zh) 一种清洗烘干设备
CN113512640A (zh) 一种轴承部件的热处理生产线
KR100870545B1 (ko) 진공 초음파 자동 세척 시스템
JP5404196B2 (ja) 洗浄装置
JP2008232516A (ja) 熱処理装置
JP5708274B2 (ja) 洗浄装置
CN201381279Y (zh) 蚀刻设备
CN110125082B (zh) 自动清洗机及其清洗方法
KR100605007B1 (ko) 초음파 세척 시스템
CN104651911A (zh) 一种电镀滴液的回收装置及其回收方法
KR101736215B1 (ko) 복층 자동 도금시스템
JP2008229469A (ja) 水洗設備
JPH0799177A (ja) 基板の浸漬処理装置
JP2008036469A (ja) 連続浸漬処理装置
JP2002285364A (ja) 洗浄防錆処理装置
JP2009113018A (ja) 洗浄システム
JP2923733B2 (ja) 洗浄装置
JPS6362599B2 (ja)
CN210657178U (zh) 集装箱的涂装系统
KR100552236B1 (ko) 세정장치와 그 워크반송방법
JP2001340819A (ja) 超音波洗浄装置
JP5560507B2 (ja) 塗装用吹付処理装置
JP4823878B2 (ja) 電着塗装装置及び電着塗装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110728