JP2008228703A - イカ釣り用釣り針 - Google Patents

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Koji Igarashi
孝治 五十嵐
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Abstract

【課題】 イカを釣る為の釣り針であって、餌を求めて一旦抱え込むならば、逃げることが出来ない釣り針の提供。
【解決手段】 釣糸2の下端にスナップ6を介して着脱可能に連結される心棒7を有し、該心棒7には複数本の補助心棒8,8・・を外方向へ向いて斜め下方へ延び、そして各補助心棒8,8・・の先端には複数本の概略U形針9,9・・を放射状に取付けている。
【選択図】 図2

Description

本発明は魚を獲る釣り針であり、特にイカを対象としており、一旦かかったイカが逃げることが出来ない釣り針に関するものである。
魚を獲る為の釣り針は色々あるが、一般に釣る魚によって違っている。魚を釣る場合、釣り針に餌を取付けて魚を呼び寄せ、この餌を食べることで針にかかって釣ることが出来るように成っている。ところで、イカを釣る場合に用いる餌は一般にアジが使われ、釣り針の心棒にアジを刺して海に沈めるならば、イカは複数本の足でアジを抱きかかえる。この際、心棒の下端に設けている針に足がかかる仕組みに成っている。
図4は従来から使用されている釣り針であり、該釣り針の心棒に餌となるアジが取付けられている。イカは餌を求めて心棒に刺さっているアジを複数本の足で抱きかかえるが、この釣り針では針に足がかかることなくアジが食べられるだけでイカが逃げてしまうケースが多い。イカ釣り用の釣り針に関する従来技術も色々知られているが、捕獲率に関して満足できるものは存在していない。
特開2006−296239号に係る「イカ 釣り用ルアー及びイカ 釣り用ルアーの補助具」は、イカ の脱落による釣り逃がしを阻止して、釣果の向上を確実に図り得る秀れたイカ 釣り用ルアーである。そこで、擬餌胴体の先端側に、イカを引っ掛けるイカ釣り針体を有する釣針部を設けたイカ釣り用ルアーであって、前記擬餌胴体の先端側に設けた第一の釣針部の先端に、連設部材を介して第二の釣針部を連設し、この連設部材は屈曲自在に構成すると共に、前記第一の釣針部からイカが脱落した際にこのイカに直ちに第二の釣針部が当接し引っ掛かる距離に両釣針部を離間保持せしめ、且つ、前記第一の釣針部をイカに引っ掛ける際にはこのイカに第二の釣針部が引っ掛からない距離に両釣針部を離間保持せしめる長さ形状に前記連設部材を設定して構成している。
特開2002−125550号に係る「イカ釣り用仕掛け」は、餌からイカ釣り針が離れイカが食いつき易くし又、餌が死ににくく、イカが餌頭部からずれなくても確実にイカ釣り針に掛かるイカ釣り用仕掛けである。
そこで、餌掛け針を設けたガイド体と連結具を弾性体或いは仮留め部材で連結し、前記連結具からガイド体を挿通したハリスの先端に引掛け針を設け、餌の鼻又は口部に餌掛け針を取り付けて、餌と引掛け針を適宜に離し、イカが餌の頭部に食いつき引張った際に弾性体が伸び、又は仮留め部材が外れ、引掛け針が餌の頭部まで移動するように成っている。
特開2006−296239号に係る「イカ 釣り用ルアー及びイカ 釣り用ルアーの補助具」 特開2002−125550号に係る「イカ釣り用仕掛け」
このように、イカを対象とした釣り針は色々あるが、構造が複雑であり、製作は容易でないと共に、捕獲率が満足出来ない。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、製作が容易な簡単な構造であり、しかも餌を求めて一旦かかったイカが逃げることの出来ない釣り針を提供する。すなわち、捕獲率がほぼ100%のイカ釣り用釣り針を提供する。
本発明に係るイカ釣り用釣り針は、心棒の下端部に複数本の補助心棒を斜め下方へ延ばし、この補助心棒の先端に複数本の針を設けている。すなわち、心棒に直接針を取付けるのではなく、補助心棒の先端に複数本の針を取付けた構造としている。針の形状は概略U形を成し、該補助心棒を中心として周りに放射状に配置される。従って、取付けられる針の本数は多くなり、心棒から斜め下方へ延びる補助心棒の本数に比例して増やすことが出来る。
又、上記複数本の補助心棒の先端をリングにて連結し、このリングの外周に複数本の概略U形針を取付けた構造とすることもある。ここで、リングを支える補助心棒は心棒を中心としてリング面において放射状に延びることもあり、リングの中心には心棒が位置している。リングを用いて複数本の針を取付ける場合も、このリング径に応じて取付できる針の本数を増やすことが出来る。
本発明のイカ釣り用釣り針は、心棒から複数本の補助心棒を延ばし、この補助心棒先端に針を取付けた構造と成っている。補助心棒は心棒を中心として外方向へ延びている為に、補助心棒先端に取付けられる針は心棒に対して外側に位置する。従って、心棒に刺されている餌を複数本の足で抱え込むならば、該足は針にかかって離れることが出来なくなる。しかも、心棒から延びる複数本の補助心棒に夫々複数本の針を放射状に取付けることが出来、針の本数は非常に多くなる。このことで、イカの足が針にかかり逃げることが出来なくなる。
一方、補助心棒先端にリングを取付け、該リングに複数の針を設けた場合も同じように該心棒より外側に針が位置することで、イカの足はこれら針にかかって逃げることが出来ないことになる。又、リングの外径に応じて取付けることが出来る針の本数は多くなり、イカの足はこれら針に高い確率でひっかかることになる。
図1は釣具の概略を示している。釣竿1の先端から下方へ延びる釣糸2には、うき3、重り4、そして釣り針5が取付けられている。ここで、釣り針5は取り外し出来るようにスナップ6にて連結され、同じく重り4の交換も可能なように、うき3から垂下する釣糸2にはスナップ6が介在している。従って、重り4及び釣り針5はその交換が自由である。
そこで、釣り針5に餌となるアジを刺して重り4と共に海に沈めるならば、うき3の浮力にバランスして支えられ、アジを取付けた釣り針5は所定の深さに保持される。そして、イカがアジに食い付くならば、うき3が水中に引かれて沈むことで釣り針にイカがかかったことを確認することが出来る。
図2は本発明に係る釣り針5を示している実施例である。該釣り針5は釣糸2の延長線上に下方へ延びる心棒7と該心棒7の下端部にて外側へ向いて斜め下方へ延びる複数本の補助心棒8,8・・、そして補助心棒先端に取付けられる複数本の針9,9・・にて構成している。本発明では心棒7の下端に複数本の針9,9・・を取付けることなく、補助心棒8,8・・を設けていて、これら補助心棒8,8・・の先端に概略U形をした針9,9・・を放射状に取付けている。
従って、各針9,9・・は心棒7から離れた位置により多く設けられる。又、補助心棒8,8・・は心棒7に対して傾斜している為に、この傾斜した補助心棒8,8・・の先端に放射状を成して取付けられる各針9,9・・の先端は同一高さとならず、その為に心棒7に取付けられているアジを求めて抱え込むイカの足は上記針9,9・・にひっかかることになる。
同図では、餌となるアジ10を心棒7に刺して取付けた場合を点線で示しているが、心棒7をアジ10の口から刺し込んで取付け、この状態で釣糸2の下端にスナップ6を介して連結する。すなわち、本発明の釣具は心棒7にアジ10を刺すことが出来るように、スナップ6を介して釣り針5を釣糸2から取外すことが出来る構造としている。
ところで、心棒7は補助心棒8,8・・より下方へ延びているが、この部分はアジを該心棒7に刺し込む為に設けられている持ち手部12であり、針9,9・・に接してケガしないように、下方へ延びる該持ち手部12をもってアジ10に該心棒7を刺し込むことが出来る。
図3は本発明に係る釣り針5を示す他の実施例であり、同図の7は心棒、8は補助心棒、11はリング、9は針を夫々示している。心棒7の下端部には補助心棒8,8・・が外方向を向いて下方へ延び、この補助心棒8,8・・の下端にはリング11が取着されている。
リング11の中心には心棒7が挿通し、該リング11より下方へ延びる持ち手部12を設けている。そして、このリング11には概略U形をした針9,9・・が取付けられている。従って、各針9,9・・は心棒7から大きく離れた位置に数多く設けられ、該心棒7に刺さって取付けられるアジを求めて複数本の足で抱え込むならば、該足が針9,9・・にひっかかって逃げることが出来なくなる。
本発明の釣り針を取付けた釣具の全体外観図。 本発明に係る釣り針。 本発明に係る釣り針。 従来の釣り針。
符号の説明
1 釣竿
2 釣糸
3 うき
4 重り
5 釣り針
6 スナップ
7 心棒
8 補助心棒
9 針
10 アジ
11 リング
12 持ち手部

Claims (3)

  1. イカを釣る為の釣り針において、釣糸の下端にスナップを介して着脱可能に連結される心棒を有し、該心棒には複数本の補助心棒を外方向へ向いて斜め下方へ延ばし、そして各補助心棒の先端には複数本の概略U形針を放射状に取付けたことを特徴とするイカ釣り用釣り針。
  2. イカを釣る為の釣り針において、釣糸の下端にスナップを介して着脱可能に連結される心棒を有し、該心棒には複数本の補助心棒を外側へ向いて延ばし、そして各補助心棒の先端には上記心棒が中心に位置するようにリングを固定し、該リング外周には複数本の概略U形針を放射状に取付けたことを特徴とするイカ釣り用釣り針。
  3. 上記心棒を補助心棒より下方へ延ばして持ち手部とした請求項1、又は請求項2記載のイカ釣り用釣り針。
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