JP2008228504A - 車両駆動システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両制御システムに異常が生じた場合に、速やかに当該システムが備えるコンデンサに蓄えられている電荷を放電することを目的とする。
【解決手段】制御部32は、第1モータジェネレータ20が異常でないと判定したときは、第1モータジェネレータ20による放電を行う処理を実行する。制御部32は、第1モータジェネレータ20が異常であると判定したときは、第2モータジェネレータ24が異常であるか否かを判定する。制御部32は、第2モータジェネレータ24が異常でないと判定したときは、第2モータジェネレータ24による放電を行う処理を実行する。制御部32は、第1モータジェネレータ20および第2モータジェネレータ22のいずれも異常であると判定したときは警告情報を表示部30に出力する。
【選択図】図1
【解決手段】制御部32は、第1モータジェネレータ20が異常でないと判定したときは、第1モータジェネレータ20による放電を行う処理を実行する。制御部32は、第1モータジェネレータ20が異常であると判定したときは、第2モータジェネレータ24が異常であるか否かを判定する。制御部32は、第2モータジェネレータ24が異常でないと判定したときは、第2モータジェネレータ24による放電を行う処理を実行する。制御部32は、第1モータジェネレータ20および第2モータジェネレータ22のいずれも異常であると判定したときは警告情報を表示部30に出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、モータジェネレータによって車両の走行状態を制御する車両駆動システムに関する。
モータジェネレータによって走行する車両が広く用いられる。このような車両には、電池が出力する電圧の大きさを調整して出力するコンバータ回路、およびコンバータ回路が出力する電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータに出力するインバータ回路が設けられる。また、モータジェネレータによって走行する車両は、モータジェネレータが車両の走行によって発生した電力を回収し、回生制動を行う。その際、インバータ回路は、モータジェネレータが出力する交流電圧を直流電圧に変換してコンバータ回路に出力し、コンバータ回路は、インバータ回路が出力した電圧の大きさを調整して電池に印加する。
一般に、コンバータ回路には、出力電圧に含まれる交流成分を低下させるためのコンデンサが設けられる。当該コンデンサには、車両が走行するために必要な高電圧が印加される。
一般に、モータジェネレータによって走行する車両は、異常が生じた場合には、コンバータ回路およびインバータ回路を非稼働状態に制御して停止する。このとき、コンバータ回路が備えるコンデンサの端子間の電圧は、高電圧に維持されていることが多い。この状態で車両の点検作業を行った場合、コンデンサとその他の部品との接触により、二次的な故障が生じる可能性がある。
本発明は、このような課題に対してなされたものである。すなわち、モータジェネレータによって車両の走行状態を制御する車両制御システムにおいて、当該システムに異常が生じた場合に、速やかに当該システムが備えるコンデンサに蓄えられている電荷を放電することを目的とする。
本発明は、直流電力を入出力する第1の端子および直流電力を入出力する第2の端子と、前記第1の端子および前記第2の端子の電圧を規定するコンデンサと、を備え、前記第1の端子の電圧を調整して前記第2の端子に出力し、前記第2の端子の電圧を調整して前記第1の端子に出力するコンバータ回路と、交流電力を入出力する交流端子および前記第2の端子に接続され直流電力を入出力する直流端子を備え、前記直流端子から入力される直流電力を交流電力に変換して交流端子に出力し、前記交流端子から入力される交流電力を直流電力に変換して前記直流端子に出力するインバータ回路と、前記交流端子に接続され、前記交流端子から出力される交流電力に基づいて回転し、回転によって発生した交流電力を前記交流端子に出力するモータジェネレータと、前記モータジェネレータとの間で電力を授受する電池と、一方の端子が前記第1の端子に接続され、他方の端子が前記電池に接続されるスイッチと、を備え、前記モータジェネレータによって車両の走行状態を制御する車両駆動システムであって、前記コンデンサの端子間電圧を測定する電圧測定部と、前記電圧測定部の測定結果に基づいて前記スイッチを制御する制御部と、複数の前記モータジェネレータと、複数の前記モータジェネレータのそれぞれについて異常であるか否かを判定する異常判定部と、を備え、前記スイッチをオフ状態に制御した後に、前記制御部は、前記異常判定部によって異常がない旨の判定がなされた前記モータジェネレータに前記コンデンサに蓄えられた電荷が放電されるよう、前記インバータ回路を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る車両駆動システムにおいては、前記制御部は、前記コンデンサの端子間電圧が異常であるか否かを前記電圧測定部の測定結果に基づいて判定し、前記コンデンサの端子間電圧が異常であると判定したときは、前記コンデンサの端子間電圧を低下させるよう前記コンバータ回路および前記インバータ回路を制御するアドバンテージ制御を行い、前記アドバンテージ制御を行った後に前記コンデンサの端子間電圧が異常であるか否かを判定し、前記アドバンテージ制御を行った後に前記コンデンサの端子間電圧が異常であると判定したときに前記スイッチをオフ状態に制御することが好適である。
また、本発明に係る車両駆動システムにおいては、複数の前記モータジェネレータのうちの1つである第1モータジェネレータは、前記車両を駆動するエンジンの回転に関する制御を行い、複数の前記モータジェネレータのうちの1つであり、前記第1モータジェネレータとは異なる第2モータジェネレータは、前記車両を駆動することが好適である。
本発明によれば、車両の走行状態を制御する車両制御システムにおいて、異常が生じた場合に、速やかに当該システムが備えるコンデンサに蓄えられている電荷を放電することができる。
図1に本発明の実施形態に係る車両駆動システム100の構成を示す。電池10の正極端子は、スイッチ12Aの一方の端子に接続される。スイッチ12Aの他方の端子は、コンバータ回路14の電池側端子14aに接続される。電池10の負極端子は、スイッチ12Bの一方の端子に接続される。スイッチ12Bの他方の端子は、コンバータ回路14の電池側端子14bに接続される。
スイッチ12Aおよび12Bは、制御部32の制御によってオン状態またはオフ状態に制御される。スイッチ12Aおよび12Bがオン状態であるときは、電池10の正極端子および負極端子は、それぞれ、コンバータ回路14の電池側端子14aおよび14bに接続され、スイッチ12Aおよび12Bがオフ状態であるときは、電池10の正極端子および負極端子は、それぞれ、コンバータ回路14の電池側端子14aおよび14bから切り離される。
コンバータ回路14は、制御部32の制御に基づいて、電池側端子14aと電池側端子14bとの間に印加された電圧の大きさを調整し、インバータ側端子14dとインバータ側端子14eとの間に出力する。また、制御部32の制御に基づいて、インバータ側端子14dとインバータ側端子14eとの間に印加された電圧の大きさを調整し、電池側端子14aと電池側端子14bとの間に出力する。コンバータ回路14としてはスイッチング素子を用いた回路を適用する。コンバータ回路14が出力する電圧の大きさの調整は、スイッチング素子がオン状態となるタイミングおよびスイッチング素子がオフ状態となるタイミングを制御するスイッチング制御によって行うことができる。
コンバータ回路14は、インバータ側端子14dとインバータ側端子14eとの間の電圧に含まれる交流成分を低下させるためのコンデンサ14Cを備える。コンデンサ14Cは、インバータ側端子14dとインバータ側端子14eとの間に接続される。
電圧計16は、インバータ側端子14dとインバータ側端子14eとの間に接続される。電圧計16は、インバータ側端子14dとインバータ側端子14eとの間の電圧、すなわち、コンデンサ14Cの端子間電圧を測定し、測定電圧MVとして制御部32に出力する。
第1インバータ回路18の直流端子a1およびb1は、それぞれ、コンバータ回路14のインバータ側端子14dおよび14eに接続される。第1インバータ回路18の交流端子u1,v1,およびw1は第1モータジェネレータ20に接続される。
図2に第1インバータ回路18の構成を示す。スイッチング素子SW11、SW21およびSW31の一方の端子は直流端子a1に接続される。スイッチング素子SW41、SW51およびSW61の一方の端子は直流端子b1に接続される。スイッチング素子SW11、SW21およびSW31の直流端子a1に接続されていない側の端子は、それぞれスイッチング素子SW41、SW51およびSW61の直流端子b1に接続されていない側の端子に接続される。スイッチング素子SW11、SW21およびSW31には、カソード端子が直流端子a1に接続されるよう、それぞれダイオードD11、D21およびD31が並列に接続される。スイッチング素子SW41、SW51およびSW61には、アノード端子が直流端子b1に接続されるよう、それぞれダイオードD41、D51およびD61が並列に接続される。
スイッチング素子SW11〜SW61には、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、サイリスタ等の半導体素子を適用することが好適である。スイッチング素子SW11〜SW61は、それぞれ、制御部32から出力される制御信号SC11〜SC61によってオン状態またはオフ状態に制御される。
ダイオードD11〜D61は、スイッチング素子SW11〜SW61がオン状態からオフ状態に切り換わったときの端子u1,v1,およびw1の相互間の電圧、ならびに端子u1,v1,およびw1のそれぞれに流れる電流の急激な変化を低減する。
第1インバータ回路18は、制御部32から出力される制御信号SC11〜SC61に基づいて、直流端子a1と直流端子b1との間に印加された直流電圧を3相交流電圧に変換して交流端子u1,v1およびw1に出力する。また、制御信号SC11〜SC61に基づいて、交流端子u1,v1およびw1に印加された3相交流電圧を直流電圧に変換して直流端子a1と直流端子b1との間に出力する。
第1モータジェネレータ20は、交流端子u1,v1およびw1から出力される3相交流電圧によって回転し、発電によって発生した3相交流電圧を交流端子u1,v1およびw1に出力する。第1モータジェネレータ20は、車両を駆動するエンジン(図示せず)との間でトルクを授受し、当該エンジンを始動する制御、当該エンジンを停止させる制御等を行う。また、エンジンの回転によって発電する。
第2インバータ回路22の直流端子a2およびb2は、それぞれ、コンバータ回路14のインバータ側端子14dおよび14eに接続される。第2インバータ回路22の交流端子u2,v2,およびw2は第2モータジェネレータ24に接続される。
第2インバータ回路22は、第1インバータ回路18と同一の回路を適用することができる。ここでは、第1インバータ回路18に対する制御信号SC11〜SC61に相当する第2インバータ回路22に対する制御信号を、それぞれSC12〜SC62とし、末尾の番号を1から2に変更して符号を区別するものとする。第2インバータ回路22のその他の構成部についても同様に、末尾の番号の相違を以て第1インバータ回路18に属する構成部であるか第2インバータ回路22に属する構成部であるかを区別するものとする。
第2インバータ回路22は、制御部32から出力される制御信号SC12〜SC62に基づいて、直流端子a2と直流端子b2との間に印加された直流電圧を3相交流電圧に変換して交流端子u2,v2およびw2に出力する。また、制御信号SC12〜SC62に基づいて、交流端子u2,v2およびw2に印加された3相交流電圧を直流電圧に変換して直流端子a2と直流端子b2との間に出力する。
第2モータジェネレータ24は、交流端子u2,v2およびw2から出力される3相交流電圧によって回転し、発電によって発生した3相交流電圧を交流端子u2,v2およびw2に出力する。第2モータジェネレータ24は、車輪にトルクを与え車両を駆動する。また、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回収し、回生制動を行う。
異常検出部26は、第1モータジェネレータ20または第2モータジェネレータ24に異常が生じていないかを検出し、検出結果を示す検出情報を制御部32に出力する。ここで、モータジェネレータの異常とは、モータジェネレータに備えられている回路の断線または短絡、回転子の角度、回転速度等を検出する手段の故障等をいう。異常の検出は、例えば、各モータジェネレータに備えられている回路の各部の電圧または電流の測定、回転子の角度を検出するレゾルバの出力信号の有無、回転子の回転速度を検出するエンコーダの出力信号の有無等によって行うことができる。
操作部28は、イグニッションキー、アクセル、ブレーキ等を含む。操作部28は、車両の走行状態を制御するための操作情報を、運転者による操作に基づいて制御部32に出力する。
表示部30は、制御部32が出力する情報を表示する。表示部30としては、ディスプレイ装置、制御部32から出力される情報に応じて予め定められた点灯状態となるランプ等を適用することができる。
次に、車両駆動システム100が車両の走行状態を制御する動作について説明する。制御部32は、操作部28から車両の走行を開始させる旨を示す操作情報が入力されると、スイッチ12Aおよび12Bをオン状態に制御する。制御部32は、電池10が出力する電圧を昇圧して第1インバータ回路18および第2インバータ回路22に出力するよう、コンバータ回路14を制御する。そして、コンバータ回路14が出力する直流電圧を3相交流電圧に変換して第2モータジェネレータ24に出力するよう第2インバータ回路22を制御する。これによって第2モータジェネレータ24は回転し、車両は第2モータジェネレータ24からトルクを取得して走行を開始する。
制御部32は、操作情報および車両の走行状態に応じて、電池10が出力する電力が第1インバータ回路18または第2インバータ回路22に供給されるようコンバータ回路14を制御し、または、第1インバータ回路18または第2インバータ回路22が出力する電力が電池10に回収されるようコンバータ回路14を制御する。
また、制御部32は、操作情報および車両の走行状態に応じて、コンバータ回路14が出力する直流電圧を3相交流電圧に変換して第2モータジェネレータ24に出力するよう第2インバータ回路22を制御し、または、第2モータジェネレータ24が出力する3相交流電圧を直流電圧に変換してコンバータ回路14に出力するよう第2インバータ回路22を制御する。
これによって、第2モータジェネレータ24による車両の加速、および回生制動を行うことができる。
さらに、制御部32は、操作情報および車両の走行状態に応じて、コンバータ回路14が出力する直流電圧を3相交流電圧に変換して第1モータジェネレータ20に出力するよう第1インバータ回路18を制御し、または、第1モータジェネレータ20が出力する3相交流電圧を直流電圧に変換してコンバータ回路14に出力するよう第1インバータ回路18を制御する。これによって、第1モータジェネレータ20の回転によってエンジンの始動または停止を行い、またはエンジンの回転によって第1モータジェネレータ20が発生した電力を回収することができる。
制御部32による上述のような車両の制御を、以下の説明では通常制御とする。
車両を走行させている状態においては、車両駆動システム100を構成するいずれかの構成部の異常により、コンデンサ14Cの端子間電圧が所定の基準値を超えることがある。コンデンサ14Cの端子間電圧が基準値を超えた場合、その寿命が短くなるおそれがある。また、車両駆動システム100を構成するその他の電気回路素子の寿命を短くするおそれがある。そこで、車両駆動システム100は、次に説明するコンデンサ過電圧対策制御を実行する。図3は、コンデンサ過電圧対策制御において制御部32が実行する処理を示すフローチャートである。
制御部32は、通常制御を実行すると共に(S1)、電圧測定値MVが所定の基準値Vstdを超えるか否かを判定する(S2)。そして、電圧測定値MVが基準値Vstd以下である場合、ステップS1に戻り通常制御を続行する。一方、電圧測定値MVが所定の基準値Vstdを超えた場合、アドバンテージ制御を実行する(S4)。アドバンテージ制御では、コンバータ回路14のスイッチング制御を停止することにより、電池側端子14aと電池側端子14bとの間に印加される電圧を昇圧しない状態にコンバータ回路14を制御する。また、第1インバータ回路18および第2インバータ回路22のスイッチング制御を停止することにより、第1インバータ回路18および第2インバータ回路22の交流直流変換動作を停止する。
これによって、コンデンサ14Cに電力が供給されない状態とすることができ、コンデンサ14Cは、コンバータ回路14に含まれる抵抗14Rに電荷を放電する。抵抗14Rとしては、コンバータ回路14に必然的に含まれる損失抵抗を適用することができる。
制御部32は、アドバンテージ制御を開始した後所定時間が経過したこと、車両が所定の速度以下となったこと等のコンデンサ14Cの端子間電圧を再度判定する条件が成立したときは、測定電圧MVが基準値Vstdを超えるか否かを判定する(S5)。そして、測定電圧MVが基準値Vstd以下となったときはステップS1に戻り、通常制御に復帰する。
一方、測定電圧MVが基準値Vstdを超えるときは、スイッチ12Aおよび12Bをオフ状態に制御する(S6)。そして、測定電圧MVが基準値Vstd未満となったことが検出された後、異常検出部26が出力する検出情報に基づいて、第1モータジェネレータ20が異常であるか否かを判定する(S7)。制御部32は、第1モータジェネレータ20が異常でないと判定したときには、第1放電制御を実行する(S8)。第1放電制御では、第1インバータ回路18のスイッチング素子SW11およびSW61をオン状態に制御し、第1インバータ回路18に含まれるその他のスイッチング素子をオフ状態に制御する。
制御部32は、第1モータジェネレータ20が異常であると判定したときは、第2モータジェネレータ24が異常であるか否かを判定する(S9)。制御部32は、第2モータジェネレータ24が異常でないと判定したときには、第2放電制御を実行する(S10)。当該放電制御は、第1放電制御と同様の制御である。すなわち、第1インバータ回路18のスイッチング素子SW11およびSW61に相当する第2インバータ回路22のスイッチング素子をオン状態に制御し、第2インバータ回路22のその他のスイッチング素子をオフ状態に制御する。
制御部32は、第2モータジェネレータ24が異常であると判定したときは、コンデンサ14Cの端子間電圧が高電圧に維持されている可能性がある旨の警告情報を表示部30に出力し(S11)、処理を終了する。表示部30は、当該警告情報を表示する。
このような処理によれば、アドバンテージ制御を実行してもコンデンサ14Cの端子間電圧が基準値Vstd以下とならない場合には、スイッチ12Aおよび12Bがオフ状態に制御され、第1モータジェネレータ20および第2モータジェネレータ24への電力の供給がなされない状態となり車両が停止する。
そして、スイッチ12Aおよび12Bがオフ状態となった後において、第1モータジェネレータ20が異常でない場合には、スイッチング素子SW11およびSW61がオン状態に制御される。これによって、インバータ側端子14d、直流側端子a1、スイッチング素子SW11、交流端子u1、第1モータジェネレータ20が備える巻線、交流端子w1、スイッチング素子SW61、直流側端子b1、およびインバータ側端子14eの順に電流が流れる回路が形成される。そして、コンデンサ14Cに蓄えられた電荷は、第1モータジェネレータ20が備える巻線に放電され、コンデンサ14Cの端子間電圧を低下させることができる。
一方、第1モータジェネレータ20が異常であり、第2モータジェネレータ24が異常でない場合には、コンデンサ14Cに蓄えられた電荷を第2モータジェネレータ24が備える巻線に放電し、コンデンサ14Cの端子間電圧を低下させることができる。
したがって、車両の点検作業を行う際に、コンデンサ14Cとその他の部品との接触により、二次的な故障が生じることを回避することができる。
また、第1モータジェネレータ20および第2モータジェネレータ24のいずれもが異常である場合には、表示部30に警告情報が表示される。これによって、車両の点検作業を行う者に対し注意を促すことができる。
なお、ステップS8においては、スイッチング素子SW11およびSW51をオン状態に制御し、第1インバータ回路18に含まれるその他のスイッチング素子をオフ状態に制御する処理、スイッチング素子SW21およびSW41若しくはSW61をオン状態に制御し第1インバータ回路18に含まれるその他のスイッチング素子をオフ状態に制御する処理、または、スイッチング素子SW31およびSW41若しくはSW51をオン状態に制御し、第1インバータ回路18に含まれるその他のスイッチング素子をオフ状態に制御する処理を実行することとしてもよい。すなわち、交流端子u1およびv1を介して、交流端子v1およびw1を介して、または交流端子w1およびu1を介して、第1モータジェネレータ20が備える巻線に電流が流れるよう、スイッチング素子を制御することとしてもよい。これについては、第2モータジェネレータ24に係る処理であるステップS10についても同様である。
なお、上記では、コンバータ回路14のインバータ側端子14dおよび14eとの間に接続されたコンデンサ14Cに蓄積された電荷を放電する処理について説明した。本発明の実施形態に係る処理は、コンバータ回路14に備えられ、コンバータ回路14のスイッチング制御を停止した状態において、インバータ側端子14dおよび14eを介して第1インバータ回路18または第2インバータ回路22の側に電荷を放電することが可能なコンデンサについて適用することが可能である。このようなコンデンサとしては、例えば、電池側端子14aと電池側端子14bとの間の電圧に含まれる交流成分を低減する入力側コンデンサがある。
また、上記では、第1モータジェネレータ20が異常であると判定されたときに、第2モータジェネレータ24が異常であるか否かを判定し、その判定結果に従う処理を実行する処理について説明したが、第1モータジェネレータ20に係る判定条件と第2モータジェネレータ24に係る判定条件を入れ換えることも可能である。すなわち、第2モータジェネレータ24が異常であると判定されたときに、第1モータジェネレータ20が異常であるか否かを判定し、判定結果に従う処理を実行することとしてもよい。
さらに、上記の実施形態では、第1モータジェネレータ20および第2モータジェネレータ24のいずれもが異常である場合には、警告情報を表示部30に表示する構成とした。このような構成の他、警告音を発する警告装置を備え、警告情報の表示に代えて警告音を発する構成とすることも可能である。また、記憶装置を設け、警告情報を当該記憶装置に記憶させる構成も可能である。
10 電池、12A,12B スイッチ、14 コンバータ回路、14a,14b 電池側端子、14d,14e インバータ側端子、14C コンデンサ、14R 抵抗、16 電圧計、18 第1インバータ回路、20 第1モータジェネレータ、22 第2インバータ回路、24 第2モータジェネレータ、26 異常検出部、28 操作部、30 制御部、32 制御部、a1,a2,b1,b2 直流端子、u1,v1,w1,u2,v2,w2 交流端子、100 車両駆動システム。
Claims (3)
- 直流電力を入出力する第1の端子および直流電力を入出力する第2の端子と、前記第1の端子および前記第2の端子の電圧を規定するコンデンサと、を備え、前記第1の端子の電圧を調整して前記第2の端子に出力し、前記第2の端子の電圧を調整して前記第1の端子に出力するコンバータ回路と、
交流電力を入出力する交流端子および前記第2の端子に接続され直流電力を入出力する直流端子を備え、前記直流端子から入力される直流電力を交流電力に変換して交流端子に出力し、前記交流端子から入力される交流電力を直流電力に変換して前記直流端子に出力するインバータ回路と、
前記交流端子に接続され、前記交流端子から出力される交流電力に基づいて回転し、回転によって発生した交流電力を前記交流端子に出力するモータジェネレータと、
前記モータジェネレータとの間で電力を授受する電池と、
一方の端子が前記第1の端子に接続され、他方の端子が前記電池に接続されるスイッチと、
を備え、
前記モータジェネレータによって車両の走行状態を制御する車両駆動システムであって、
前記コンデンサの端子間電圧を測定する電圧測定部と、
前記電圧測定部の測定結果に基づいて前記スイッチを制御する制御部と、
複数の前記モータジェネレータと、
複数の前記モータジェネレータのそれぞれについて異常であるか否かを判定する異常判定部と、
を備え、
前記スイッチをオフ状態に制御した後に、前記制御部は、前記異常判定部によって異常がない旨の判定がなされた前記モータジェネレータに前記コンデンサに蓄えられた電荷が放電されるよう、前記インバータ回路を制御することを特徴とする車両駆動システム。 - 請求項1に記載の車両駆動システムであって、
前記制御部は、
前記コンデンサの端子間電圧が異常であるか否かを前記電圧測定部の測定結果に基づいて判定し、
前記コンデンサの端子間電圧が異常であると判定したときは、前記コンデンサの端子間電圧を低下させるよう前記コンバータ回路および前記インバータ回路を制御するアドバンテージ制御を行い、
前記アドバンテージ制御を行った後に前記コンデンサの端子間電圧が異常であるか否かを判定し、
前記アドバンテージ制御を行った後に前記コンデンサの端子間電圧が異常であると判定したときに前記スイッチをオフ状態に制御することを特徴とする車両駆動システム。 - 請求項1または請求項2に記載の車両駆動システムであって、
複数の前記モータジェネレータのうちの1つである第1モータジェネレータは、前記車両を駆動するエンジンの回転に関する制御を行い、
複数の前記モータジェネレータのうちの1つであり、前記第1モータジェネレータとは異なる第2モータジェネレータは、前記車両を駆動することを特徴とする車両駆動システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007066147A JP2008228504A (ja) | 2007-03-15 | 2007-03-15 | 車両駆動システム |
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Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
JP2010181126A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Daikin Ind Ltd | トレーラー用冷凍装置 |
JP2010213533A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Denso Corp | ナビゲーション装置 |
JP2016174473A (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-29 | 住友重機械工業株式会社 | コンバータ装置 |
JP2016197953A (ja) * | 2015-04-03 | 2016-11-24 | トヨタ自動車株式会社 | 電源制御システム |
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-
2007
- 2007-03-15 JP JP2007066147A patent/JP2008228504A/ja active Pending
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