JP2016174473A - コンバータ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この態様によると、出力端子に接続される容量を監視することで、突入電流により充電抵抗の定格電力を超えるのを未然に防ぐことができ、信頼性を高めることができる。
DCリンク電圧は、平滑コンデンサおよび入力コンデンサの充電にともない上昇するところ、その立ち上がり波形(時定数)は、それらの合成容量に依存する。したがって電圧波形を監視することで、入力コンデンサの容量値が許容値を超えているかを判定できる。
C=−t/R×1/log(1−VDC/VE) …(1)
にもとづいて、平滑コンデンサおよび入力コンデンサの合成容量Cを算出してもよい。
これによりコンバータ装置のメンテナンスに要する時間を大幅に短縮できる。
リレーをオフすることで、充電電流の定格電力を超えるのを防止できる。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
コンバータ装置100の起動時には、蓄電手段102の電圧VEによって、第1充電抵抗R1を介して合成容量Cが充電される。このときのDCリンク電圧VDCの時間波形は、以下の式(2)で表される。
VDC=VE×{1−exp(−t/CR)} …(2)
Rは第1充電抵抗R1の抵抗値である。CRは時定数と称される。
C=−t/R×1/log(1−VDC/VE) …(3)
にもとづいて、平滑コンデンサC1および入力コンデンサC2の合成容量Cを算出する。なおコンバータ装置100の内部に蓄電手段102が搭載され、電圧VEが既知である場合には、蓄電手段102の電圧VEを測定せずに規定値を用いてもよい。
図3は、正常時における図2のコンバータ装置100の動作波形図である。はじめに開閉器SW3がターンオンし、コンバータ装置100の起動が指示される。そして時刻t0にリレーRY1がオンする。そうすると第1充電抵抗R1を介して平滑コンデンサC1および入力コンデンサC2が充電される。DCリンク電圧VDCは、式(2)に従って上昇する。
時刻t0にリレーRY1がオンし、DCリンク電圧VDCは、式(2)に従って上昇する。入力コンデンサC2の容量が大きいと、つまり合成容量Cが大きいと、DCリンク電圧VDCの立ち上がり時間(時定数CR)が大きくなり、上昇速度が遅くなる。その結果、時刻t1においてもVDC<VTHとなり、異常検出信号S1がアサートされる。異常検出信号S1がアサートされると、その後時刻t2に速やかにリレーRY1がオフされ、第1充電抵抗R1の電流が遮断される。
このコンバータ装置100によれば、出力端子116に接続される容量(入力コンデンサC2)を監視し、許容値CMAXより大きいか小さいかを判定することとした。そしてC2>CMAXである場合には、異常検出信号S1をアサートし、リレーRY1がオンしないように制御し、また必要に応じてユーザに通知することで、突入電流により第1充電抵抗R1の定格電力を超えるのを未然に防ぐことができ、信頼性を高めることができる。
DCリンク電圧VDCは、平滑コンデンサC1および入力コンデンサC2の合成容量Cの充電にともない上昇するところ、その立ち上がり波形(時定数CR)は、それらの合成容量Cに依存する。したがって電圧波形VDCを監視することで、入力コンデンサC2の容量値が許容値CMAXを超えているかを判定できる。
従来では、コンバータ装置の故障時にコンバータ装置を調査機関に輸送し、またコンバータ装置を調査するために長い時間を要したが、実施の形態に係るコンバータ装置100によれば、ユーザのところで抵抗を追加するなどの対策を採ることができ、メンテナンスや調査の時間を短縮できる。
異常検出部120は、平滑コンデンサC1および入力コンデンサC2の充電開始後、DCリンク電圧VDCが所定電圧VTHを超えるのに要する時間tが、所定時間τより長いか否かにもとづいて、入力コンデンサC2の容量が許容値C2MAXより小さいか否かを判定してもよい。
蓄電手段102は、コンバータ装置100の外部に外付けされてもよい。
トランスファークレーン、クレーン車、ショベルなどの作業機械、建設機械に油圧と電気のハイブリッドシステムが搭載される場合がある。実施の形態に係るコンバータ装置100は、これらの電気系統に好適に利用できる。
Claims (8)
- 入力コンデンサを含む負荷が接続される出力端子と、
リアクトル、スイッチング素子および前記出力端子と接続される平滑コンデンサを含み、前記出力端子にDCリンク電圧を発生させるDC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータの入力端子と蓄電手段の間に設けられる主スイッチと、
前記主スイッチと並列に設けられる充電抵抗と、
前記出力端子に接続される前記入力コンデンサの容量が許容値より小さいか否かを判定する異常検出部と、
を備えることを特徴とするコンバータ装置。 - 前記異常検出部は、前記DCリンク電圧の立ち上がり波形にもとづいて、前記入力コンデンサの容量が許容値より小さいか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のコンバータ装置。
- 前記異常検出部は、前記平滑コンデンサおよび前記入力コンデンサの充電開始後、所定時間内に前記DCリンク電圧がしきい値電圧を超えたか否かにもとづいて、前記入力コンデンサの容量が許容値より小さいか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載のコンバータ装置。
- 前記異常検出部は、前記平滑コンデンサおよび前記入力コンデンサの充電開始後、前記DCリンク電圧が所定電圧を超えるのに要する時間が、所定時間より長いか否かにもとづいて、前記入力コンデンサの容量が許容値より小さいか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載のコンバータ装置。
- 前記異常検出部は、充電開始後のある時刻tにおけるDCリンク電圧VDCを測定し、前記充電抵抗の抵抗値R、前記蓄電手段の電圧VEを用いて、
C=−t/R×1/log(1−VDC/VE)
にもとづいて、前記平滑コンデンサおよび前記入力コンデンサの合成容量Cを算出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のコンバータ装置。 - 前記合成容量Cの値にもとづき、前記充電抵抗の好ましい値もしくは前記充電抵抗に追加すべき抵抗値を表示する表示器をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のコンバータ装置。
- 前記主スイッチと並列な経路に、前記充電抵抗と直列に接続されたリレーをさらに備え、
前記入力コンデンサの容量が前記許容値より大きいとき、リレーをオフすることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のコンバータ装置。 - 前記入力コンデンサの容量が許容値より大きいときに、異常を通知する表示部をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のコンバータ装置。
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