JP2008228470A - 回転体駆動装置の制御方法 - Google Patents

回転体駆動装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】温度変化等の環境変化や長期間の使用に伴う経時変化による、回転体の角速度変動を抑制し、振動やコストアップを抑制する。
【解決手段】回転体1または複数回転中の前記角速度目標値に対する角速度変動を打ち消すような角速度変化成分を速度制御信号に重畳して前記回転体の角速度を一定に保つため、1回転する間に発生する複数の角速度情報の検出タイミングの内の1つのタイミングを起点として回転体の1または複数回転を1つの制御単位とすると共に、この制御の起点となるタイミングを速度制御信号を生成するタイミングの基準とし、前記回転体の角速度変動を打ち消すために速度制御信号に重畳する角速度変化成分の大きさを、前記角速度目標値と前記角速度検出手段で検出した前記回転体の実角速度との差の前記角速度目標値に対する比率、および、制御係数をこの実角速度を検出している期間における速度制御信号の大きさに掛けた値とするようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転体と、この回転体の駆動源であるモータと、速度制御信号に相関を持つように前記モータの速度を可変制御可能なモータ駆動手段と、前記回転体と前記モータとを連結する1または複数段のギヤ列と、前記回転体の角速度情報を検出する角速度検出手段と、前記速度制御信号を生成する制御手段とから成り、前記回転体の角速度の制御目標値(角速度目標値)を規定して、前記回転体1または複数回転中の前記角速度目標値に対する角速度変動を打ち消すような角速度変化成分を速度制御信号に重畳して前記回転体の角速度を一定に保つ制御を行う回転体駆動装置の制御方法に関する。
電子写真印刷装置の感光体ドラムや転写ベルト等の像担持体の角速度変動は、像のブレや伸び縮みといった印刷品質劣化の一因である。特に複数の感光体ドラムを持つタンデム方式のカラー電子写真印刷装置では、像担持体の角速度変動は色ずれの原因となり、印刷品質を著しく低下させる。
上記問題を解決する手段として、ギヤの精度や製造上の位置精度を高精度なものにする手段が考えられるが、大幅なコストアップとなる。
これに対し、回転体である感光体ドラムや転写ベルトの駆動ローラの駆動源の回転角速度を制御し、回転体に角速度変動の逆位相の変動成分を与えて、回転体の角速度変動を低減する制御方法が知られており、コストアップを抑えつつ上記問題を解決することができる。
例えば、無端移動する像担持体に像を形成する画像形成装置において、像担持体を移動する機構として整数比の歯数の減速歯車列を介して像担持体を駆動するステッピングモータと、前記歯車列最終段の歯車の1回転の回転変動を打ち消すパルス発生パターンを前記最終段1回転分について記憶しているメモリと、前記最終段歯車のホームポジションの検知手段とを有し、前記像担持体を移動させるとき前記パルス発生パターンに基づきパルスを発生させ、前記ステッピングモータを駆動するように構成した像担持体の駆動制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記像担持体の駆動制御装置の場合には、像担持体の回転変動を打ち消すためのパルス発生パターンが予めメモリに記憶された固定パターンであるため、環境変化や経時変化等によって生じる回転変動に対応できないという問題点が特許文献3において指摘されている。
また、上記問題点を解決する手段として例えば、共通の転写ロールに対して複数の像が多重転写される多重転写装置において、予め前記転写ロールを駆動するモータを一定角速度で回転させたときの前記転写ロールの角速度変化の情報を記憶手段に記憶させ、転写時に前記記憶手段から前期角速度変化の情報を読み出し、この情報に基づいて前記モータの角速度を変更すると共に、付設のロータリーエンコーダからの角速度情報を読込み、変化分を補正するように構成した多重転写装置における回転制御方法および装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、上記多重転写装置における回転制御方法および装置の場合には、転写ロールの角速度変化の情報をそのまま記憶手段に記憶させ、この記憶手段から前記角速度変化の情報を読み出して、この情報に基づいて前記モータの角速度を直接変更するものである。したがって、転写ロールの回転制御の高精度化を図る場合、高精度なロータリーエンコーダを使用する必要があるのでコストアップの要因となるという問題点と、角速度の分割数が大幅に増加し、補正による変化分が漸次的に大きくなり、モータからギヤを介して転写ロールに至る系に対する加振源となり、発振したり系の固有振動数の振幅が大きくなるおそれがあるという問題点が特許文献3において指摘されている。
また、感光体ドラムの回転変動を減少させる方法として例えば、感光体ドラムの回転軸を回転駆動する駆動モータと、この駆動モータから感光体ドラムの回転軸に駆動力を伝達するギヤ伝達駆動系とを有する画像形成装置において、感光体回転位置を検出する回転位置検出器と、感光体回転角速度を検出する回転速度検出器と、両検出器の出力に基づいて、実回転位置と目標回転位置とのずれ、及び実回転角速度と目標回転角速度とのずれを演算し、補正した回転制御信号を出力する制御手段とを備えた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
しかし、上記画像形成装置の場合には、感光体回転位置と感光体回転角速度の2つの検出手段が必要であり、コストアップの要因になるということと、2つのパラメータで制御を行うため制御が複雑になるという問題があった。
また、回転体に角速度変動の逆位相の変動成分を与えて回転体の角速度変動を低減する回転体駆動機構として例えば、回転体と、前記回転体を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段の回転速度を制御する制御手段とを有する回転体駆動機構において、前記制御手段は、前記回転体の回転速度が予め定められた回転状態となるように、一定の回転速度指令値と少なくとも一つ以上の連続繰返関数値を合成して、前記駆動手段の回転速度を制御する回転体駆動機構が提案されている(例えば、特許文献5参照)。
しかし、感光体ドラム等の回転体には、クリーナや転写ベルト等の負荷が圧接しており、その角速度の変動パターンは、正弦波のような単純な変動パターとはならない場合が多い。したがって、角速度変動の検出結果から連続繰返し関数を導き出すことが困難になるという問題があった。
また、特許文献6の実施例において、回転体である感光体ドラムの角速度変動を低減するために与える角速度変動の逆位相の変動成分の生成のアルゴリズムが記述されているが、具体的な逆位相の変動成分の算出方法は提案されていない。
特開昭63−075759号公報 特許第2754582号公報 特許第3107259号公報 特開2002−372903号公報 特開2005−176467号公報 特開2006−023598号公報
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、温度変化等の環境変化や長期間の使用に伴う経時変化によって、回転体の駆動装置の回転変動の状態が変化した場合も効果的に回転体の角速度変動を抑制し、回転体の回転制御を高精度に行った場合でも、回転体およびその駆動装置の振動やコストアップを抑制できる回転体駆動装置の制御方法を提供することを目的としている。
本発明は、回転体と、この回転体の駆動源であるモータと、速度制御信号に相関を持つように前記モータの速度を可変制御可能なモータ駆動手段と、前記回転体と前記モータとを連結する1または複数段のギヤ列と、前記回転体の角速度情報を検出する角速度検出手段と、前記速度制御信号を生成する制御手段とから成り、前記回転体の角速度の制御目標値(角速度目標値)を規定して、前記回転体1または複数回転中の前記角速度目標値に対する角速度変動を打ち消すような角速度変化成分を速度制御信号に重畳して前記回転体の角速度を一定に保つ制御を行う回転体駆動装置の制御方法において、前記回転体が1回転する間に発生する複数の角速度情報の検出タイミングの内の1つのタイミングを起点として回転体の1または複数回転を1つの制御単位とすると共に、この制御の起点となるタイミングを速度制御信号を生成するタイミングの基準とし、前記回転体の角速度変動を打ち消すために速度制御信号に重畳する角速度変化成分の大きさを、前記角速度目標値と前記角速度検出手段で検出した前記回転体の実角速度との差の前記角速度目標値に対する比率、および、制御係数をこの実角速度を検出している期間における速度制御信号の大きさに掛けた値とするようにしたものである。
また、前記回転体の速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算は、前記制御係数の大きさを1とし、前記回転体の回転が安定した後で1回のみ行うようにしたものである。
また、前記回転体の速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算は、前記制御係数の大きさを1以下として常時行い、前回の制御単位の速度制御信号に累積して重畳するようにしたものである。
また、前記回転体の速度制御信号に重畳する角速度変化成分の大きさは、前記モータが追従可能な周波数範囲にローパスフィルタで前記角速度情報の帯域制限を行った上で演算を行うようにしたものである。
また、前記角速度検出手段の検出した前記回転体の角速度情報がサンプル数nであるデジタル値であり、前記速度制御信号を可変可能な速度制御区間の数がmであると共に、n<mの関係が成り立ち、n個の前記角速度情報を補完処理してm個のデータに変換した後、前記速度制御信号に重畳する角速度変化成分を演算するようにしたものである。
また、前記補完処理は、前記角速度情報と前記速度制御区間の関係を予め算出し、前記速度制御区間に対応する前記角速度情報の2点間を直線補完するようにしたものである。
また、前記速度制御信号に重畳する角速度変化成分を、前記回転体1回転あたりの累積値が0となるように調節し、前記回転体の1回転あたりの回転速度が常に一定になるように制御するようにしたものである。
また、前記角速度変化成分を重畳した後に、前記回転体1回転あたりの回転速度が常に一定になるように前記速度制御信号の値を調整するようにしたものである。
したがって、本発明によれば、直前の回転体の角速度情報に基づいて速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算を行うことができ、環境変化や経時変化によって、回転体の駆動装置の回転変動の状態が変化した場合も効果的に回転体の角速度変動を抑制できるという効果を得る。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例にかかるカラープリンタ装置の画像形成系の一例を示している。この画像形成系は、複数の色成分の画像を形成する色成分画像形成部を、中間転写ベルトの移動方向に沿って配列し、この複数の色成分画像形成部で形成する色成分の画像を中間転写ベルトに順次重ねることで、その中間転写ベルト上にカラー画像を形成するタンデム型カラー画像形成手段を有している。
同図において、中間転写ベルト1は、搬送ローラ2,3,4に巻回されており、矢印方向に速度Vで無限駆動される。この中間転写ベルト21の搬送ローラ3,4の間には、搬送方向の上流から下流に向けて、シアン色成分の画像を形成するシアン色成分画像形成部6、マゼンタ色成分の画像を形成するマゼンタ色成分画像形成部7、イエロー色成分の画像を形成するイエロー色成分画像形成部8、および、黒色成分の画像を形成する黒色成分画像形成部9がそれぞれ配設されている。
シアン色画像形成部6において、感光体ドラム6aは、帯電器6bにより表面が帯電され、光書込ユニット10から出力されるシアン画像光10aによりその表面が露光されて、シアン画像に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器6cによりトナー現像され、転写器6dにより、中間転写ベルト1の所定の転写位置の表面に転写される。また、感光体ドラム6a上の残留電荷は除電装置6eにより除電される。
また、マゼンタ色画像形成部7において、感光体ドラム7aは、帯電器7bにより表面が帯電され、光書込ユニット10から出力されるマゼンタ画像光10bによりその表面が露光されて、シアン画像に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器7cによりトナー現像され、転写器7dにより、中間転写ベルト1の所定の転写位置の表面に転写される。これにより、中間転写ベルト1の所定の転写位置の表面には、シアン色成分トナー画像とマゼンタ色成分トナー画像が重ねて転写されることとなる。また、感光体ドラム7a上の残留電荷は除電装置7eにより除電される。
また、イエロー色画像形成部8において、感光体ドラム8aは、帯電器8bにより表面が帯電され、光書込ユニット10から出力されるイエロー画像光10cによりその表面が露光されて、イエロー画像に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器8cによりトナー現像され、転写器8dにより、中間転写ベルト1の所定の転写位置の表面に転写される。これにより、中間転写ベルト1の所定の転写位置の表面には、シアン色成分トナー画像と、マゼンタ色成分トナー画像と、イエロー色成分トナー画像が重ねて転写されることとなる。また、感光体ドラム8a上の残留電荷は除電装置8eにより除電される。
また、黒色画像形成部9において、感光体ドラム9aは、帯電器9bにより表面が帯電され、光書込ユニット10から出力される黒(白黒)画像光10dによりその表面が露光されて、黒(白黒)画像に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器9cによりトナー現像され、転写器9dにより、中間転写ベルト1の所定の転写位置の表面に転写される。これにより、中間転写ベルト1の所定の転写位置の表面には、シアン色成分トナー画像と、マゼンタ色成分トナー画像と、イエロー色成分トナー画像と、黒色成分トナー画像が重ねて転写され、それにより、フルカラートナー画像が中間転写ベルト1の所定の転写位置の表面上で完成することとなる。また、感光体ドラム9a上の残留電荷は除電装置9eにより除電される。
一方、給紙部(図示略)に載置されている転写紙11は、給紙ローラ対(図示略)により一番上のものがピックアップされて矢印方向へ搬送され、中間転写ベルト1の表面のフルカラートナー画像と位置合わせされた状態で、搬送ローラ2に当接する転写ローラ12へと送り出され、転写ローラ12により、中間転写ベルト1の表面に形成されたフルカラートナー画像がその表面に転写される。
転写後の転写紙11は、定着器13へ送り込まれ、その表面に転写されたフルカラートナー画像が熱定着されて、排紙部へ搬送されて排出される。
また、転写紙11の搬送速度は、中間転写ベルト1の移動速度Vと等しく、また、各感光体ドラム6a,7a,8a,9aの表面の線速度は、移動速度Vに等しい。
また、シアン色成分画像形成部6、マゼンタ色成分画像形成部7、イエロー色成分画像形成部8、および、黒色成分画像形成部9のそれぞれの転写位置は、中間転写ベルト1の上での間隔はL1に設定されている。すなわち、各感光体ドラム6a,7a,8a,9aの間隔は、L1である。
また、転写紙11の間隔L2は、間隔L1よりも大きい値に設定されている。また、転写紙11は、例えば、A4サイズの用紙を長辺と直交方向に給紙(LEF(Long Edge Feed))されている。
また、図2は、感光体ドラム6a,7a,8a,9a(回転体)の駆動装置の一例を示している。
同図において、回転体である感光体ドラム21(感光体ドラム6a,7a,8a,9a)、駆動軸22、軸受23および24、ギヤ25、フレーム26、モータ27、モータ出力軸28が制御対象となる負荷とその駆動機構であり、コードホイール29、ロータリーエンコーダ30、角速度検出回路31が角速度検出手段、メモリ32、制御回路33、演算回路34、基準クロック発生回路35、プログラマブルタイマ36が制御手段である。
また、本実施例において、モータ27はステッピングモータであり、モータ駆動手段であるモータドライバ37に入力されるクロックパルスの立上りエッジで励磁相の切替えを行っている。
次に、本実施例における各ブロックの動作について簡単に説明する。感光体ドラム21は、その駆動軸22が軸受23および24を介して、フレーム26に回転可能に支持されている。
モータ出力軸28は歯切りされ、ギア25に直接噛合せており、モータ27で発生する駆動力はこのギア25により前記駆動軸22に伝達される。本実施例において、前記モータ27は400パルスで1回転する1−2相励磁駆動のステッピングモータである。
また、前記モータ出力軸28と前記ギア25の減速比は14:1であり、モータドライバ37に入力されるクロックパルス5600発で前記駆動軸22が1回転する。
前記駆動軸22には、280個のスリットを円周方向に等間隔に形成したコードホイール29を取り付けている。ロータリエンコーダ30はこのコードホイール29に形成されたスリットの有無を読み取って、前記駆動軸22が1回転する間に280個のパルスを出力する。
ここで、前記コードホイール29の任意のスリットをスリット番号0として仮の基準スリットとし、前記コードホイール29の回転方向に従ってスリット番号を1、2、…、279と仮に割付ける。
スリット番号0、1、…、279に対応した前記ロータリエンコーダ30の出力パルスの番号をそれぞれ、0、1、…、279とする。この場合、前記コードホイール29は前記駆動軸22に固定されているので、前記ロータリエンコーダ30の出力パルス番号0は前記駆動軸22の仮の回転角度0°を表し、出力パルス番号1は前記駆動軸22の回転角度が約1.286°(=360°/280)であることを表す。
また、出力パルス番号0と出力パルス番号1の間隔は、前記駆動軸22が1.286°回転する間の平均角速度を表す。また、前記コードホイール29のスリット番号0は任意に取ることができるので、例えば前記モータ27が所定の回転速度到達後、最初に発生する前記ロータリエンコーダ30の出力パルスをパルス番号0とするといった、制御が容易になる方法を選んで基準のスリットおよび出力パルスを決めることが出来る。
次に、角速度検出回路31は前記ロータリエンコーダ30が出力するパルス列の間隔を基準クロック発生回路35が出力する基準クロックで計数して角速度情報に変換する。この角速度情報は前記基準クロックのカウント数で表され、制御回路33で管理されているメモリ32に一旦保存される。
本実施例ではこのメモリ32の内部を、複数の角速度情報保存用テーブル、複数の速度制御信号設定値用テーブル、といった複数のデータテーブルに分割している。演算回路34は前記角速度情報を前記制御回路33を介して前記メモリ32から任意のタイミングで読出し、ソフトウエアでデジタルフィルタ処理を実行して角速度情報の高周波成分を除去し、角速度情報の周波数帯域を前記モータ27が追従できる範囲に制限する。また、角速度情報の周波数帯域が前記モータ27の追従できる範囲である場合は帯域制限を行わないように、デジタルフィルタを無効にできるように構成している。
通常、マイクロプロセッサやデジタルシグナルプロセッサを演算回路34として使用し、制御回路33の機能やメモリ32を取り込んでも良い。
本実施例では、前記駆動軸22の1回転当たりの角速度情報のサンプル数280に対し、前記モータ27の速度制御信号を構成するパルス数、即ち、速度制御信号を可変可能な区間(速度制御区間)の数は5600であるため、前記帯域制限を行った280個の角速度情報を演算回路34で補完処理して、5600個の角速度情報Bにスケール変換する。
なお、角速度情報を補完処理する効果については後述する。
次に、演算回路34は角速度情報Bから、前記駆動軸22の角速度変動を打ち消すような角速度変化成分を演算し、速度制御信号を生成するプログラマブルタイマ36の設定値に重畳し、前記制御回路33を介して一旦前記メモリ32にこの設定値を保存する。
前記プログラマブルタイマ36は、前記角速度検出回路31と同様に基準クロック発生回路35の出力する前記基準クロックを計数し、前記メモリ32に保存された速度制御信号設定値に応じた間隔のクロックパルスを速度制御信号として発生し、モータドライバ37に出力する。
したがって、前記速度制御信号の設定値は前記基準クロックのカウント数で表される。本実施例では、前記プログラマブルタイマ36の基準クロックを、前記角速度検出回路31と共通とすることにより、角速度情報と速度制御信号設定値の関係が整数比になるようにし、前記駆動軸22の角速度変動を打ち消す角速度変化成分の演算を容易にしている。
前記モータドライバ37は、前記プログラマブルタイマ36から入力されたクロックパルスにより前記モータ27の相信号を切換えて、前記モータ27の回転速度を制御する。したがって、前記プログラマブルタイマ36の設定値を適切に調整することによって、前記駆動軸22の角速度変動を打ち消す制御を行うことが出来る。
また、前記プログラマブルタイマ36の出力するクロックパルスは前記制御回路33にも入力されており、例えばこのクロックパルスの立下りエッジを検出して、前記メモリ32に保存された次のクロックパルス発生のための設定値を前記プログラマブルタイマ36に書き込む。
前記制御回路33が読み出す前記メモリ32上のデータテーブルを切換えることにより、前記駆動軸22の角速度情報収集時の速度制御信号の生成と、この角速度情報から前記演算回路34が算出した角速度変動成分を打ち消す速度制御信号の生成を、任意に切換えることが出来、前記駆動軸22の角速度変動を打ち消す速度制御信号を前記モータドライバ37に与えることが出来る。
また本実施例では、前記制御回路33も基準クロック発生回路35の出力する前記基準クロックで動作させることにより、前記角速度検出回路31および前記プログラマブルタイマ36と同期した動作を行う構成としている。
本実施例では、回転体を感光体ドラム21としているが、例えば、転写ベルトの駆動ローラといった他の回転体にも本発明を実施することにより、感光体ドラム21と同様に回転角速度の変動を抑制することが出来る。
本実施例では、コードホイール29のスリット数を280としているが、例えば360や560といったように制御の要求精度に合わせて変更してもよい。
また、本実施例では、280個のスリットを円周方向に等間隔に形成したコードホイール29と、このコードホイール29のスリットの有無に応じたパルス列を出力するロータリエンコーダ30と、このロータリエンコーダ30の出力するパルス列の間隔を角速度情報に変換する角速度検出回路31で、角速度検出手段を構成しているが、所定の回転角度における回転角速度を検出できる方法であれば、他の構成を用いてもよい。
また、本実施例では、32ビットのマイクロプロセッサを演算回路34として使用しているが、デジタルシグナルプロセッサや専用のハードウエアを演算回路34として使用してもよい。
また、本実施例では、角速度変動成分の高周波成分除去をソフトウエアで行っているが、前記角速度検出回路31または前記制御回路33にローパスフィルタとして動作するデジタルフィルタ回路を含んでもよい。また本実施例では、制御回路33と演算回路34を独立したブロックとしているが、演算回路34のマイクロプロセッサで制御回路33の機能を実行する構成としてもよい。
また、本実施例では、制御手段とモータ駆動手段を別のブロックとして構成しているが、両者を1つのブロックと構成しても良い。
また、本実施例では、モータ27としてステッピングモータを使用しているが、速度制御信号に相関を持つように速度を可変制御可能なモータであれば、例えばブラシレスモータを使用しても良い。
次に、角速度変化成分の演算方法について、図3を参照して説明する。
まず、前記メモリ32に、前記角速度検出手段で検出した前記駆動軸22の実際の角速度情報(実角速度)を保存する。本実施例では、この動作はハードウエアで自動的に行われる(ステップST1)。
次に、前記メモリ32に蓄積された前記角速度情報に対して、前記演算回路34でローパスフィルタの演算処理を実行する。本実施例では、50次のFIRフィルタをソフトウエアで実行している。前記メモリ32には、前記駆動軸22の1回転分以上の角速度情報が保存されており、前記演算回路34は前記メモリ32からローパスフィルタ処理を行いたい角速度情報およびその前後25個の角速度情報、即ち51個の角速度情報を読み出す。
この51個の前記角速度情報にあらかじめ算出してある係数を掛けて加算し、前記演算回路34のワークメモリに保存する。なお、ローパスフィルタ処理後の前記角速度情報を前記メモリ32に保存する構成としても差し支えない。本実施例では、前記駆動軸22の1回転分の前記角速度情報280個に対してこのローパスフィルタ処理を実行する(ステップST2)。
次に、ローパスフィルタ処理後の前記角速度情報を速度制御信号のパルス数に合わせるためにスケール変換処理を行う(ステップST3)。
本実施例では、
角速度情報(280個)<速度制御信号(5600パルス)
であり、角速度情報を直線補完して5600個の角速度情報Bを生成する。
補完の開始点となる角速度情報をY(n)、次の角速度情報をY(n+1)、補完の開始点での角速度情報BをZ(X=0)、X番目の補完点での角速度情報BをZ(X)、補完の最終点での角速度情報BをZ(X=19)、前記駆動軸22の1回転当たりの速度制御信号数と角速度情報の数の比をMとすると、Z(X)は次式で表すことができる。
Z(X)=Y(n)+{Y(n+1)−Y(n)}×X/M
ただし、M=5600/280=20
本実施例では、演算を簡単にするために直線補完を用いているが、より滑らかな補完を行うために高次の関数やスプライン関数等を用いてもよい。
次に前記駆動軸22の角速度情報Bから速度制御信号に重畳する逆位相の角速度変化成分を算出する(ステップST4)。
補完処理されたn番目の角速度情報BをZ(n)、規定の角速度で前記駆動軸22が回転した場合に検出される設計上の角速度情報の値、即ち前記回転体2の角速度の制御目標値(角速度目標値)をZ0、角速度情報収集の際のn番目の速度制御信号の設定値をC(n)、規定の角速度で前記駆動軸22を回転させるための設計上の速度制御信号の設定値をC0、速度制御信号設定値C0の値を示す基準クロック数と角速度情報Z0の値を示す基準クロック数との比である定数をPcz、n番目の速度制御信号に対応する前記駆動軸22の角速度変動を打ち消すような速度制御信号設定値の角速度変化成分をD(n)として、このD(n)の算出方法を説明する。前記モータ27の速度制御信号設定値をC(n)として回転させた場合、設計上の角速度情報はZ0のC(n)/C0倍になり、この値をn番目の角速度情報BであるZ(n)から引いた値が、n番目の角速度変動の値である。したがって、D(n)は下式により算出することができる。
D(n)={Z(n)−Z0×C(n)/C0}×Pcp
={Z(n)−Z0×C(n)/C0}×C0/Z0
=C(n)×{Z(n)−Z0}/Z0
例えば、Z0=164214カウント、C0=4229カウントとする。前記駆動軸22の角速度が+0.3%であった場合、Z(n)はZ0よりも小さくなり、Z(n)=163721となる。
C(n)=C0で角速度情報を収集したとすると、D(n)=−12.69である。前記駆動軸22の角速度が−0.3%であった場合、Z(n)はZ0よりも大きくなり、Z(n)=164706となる。C(n)=C0で角速度情報を収集したとすると、D(n)=+12.67である。
前記駆動軸22の角速度が増加している場合は前記モータ27を減速しなければならないのでC(n)を増加させる必要があり、逆に前記駆動軸22の角速度が減少している場合は前記モータ27を増速しなければならないのでC(n)を減少させる必要がある。
したがって、角速度情報収集の際のn番目の速度制御信号の設定値C(n)からD(n)を減算した値が、n番目の速度制御信号の設定値に逆位相の角速度変化成分を重畳した設定値となる。本実施例では、上記演算を繰り返して実施した場合に、前記駆動軸22の回転角速度変動が発振してしまわないように、前記D(n)に1以下の定数Gを掛けて、C(n)から減算している。
即ち、n番目の速度制御信号の設定値に逆位相の変動成分を重畳した設定値をCn(n)とすると、
Cn(n)=C(n)−G×D(n)
=C(n)−G×C(n)×{Z(n)−Z0}/Z0
=C(n)+G×C(n)×{Z0−Z(n)}/Z0
としている。
前述の例に示すように、D(n)は少数点以下の成分が含まれており、本実施例では、Cn(n)の演算結果に対し、小数点以下を四捨五入している。また、C(n)≠C0で角速度情報を収集した場合も前述の式で示すようにD(n)を算出可能である。即ち、角速度情報の収集は前記モータ27を必ずしも一定速度で回転させる必要がない。またこのことは、速度制御信号の設定値に逆位相の変動成分を重畳した設定値を用いた場合でも角速度情報の収集可能であることを意味し、前記駆動軸22の角速度変動をより小さくするために、本発明の制御を繰返し実施できることを示している。
次に、前記駆動軸22の1回転当たりの回転速度、即ち、速度制御信号の設定値の前記駆動軸22の1回転分の合計値が規定値となるように、Cn(n)の値を調整する(ステップST5)。
前記Cn(n)とC0の差を前記駆動軸22の1回転分積算した場合、必ずしも0とはならなず、結果として前記駆動軸22の1回転当たりの回転速度が規定値から外れてしまう。
本実施例では、前記駆動軸22の角速度情報Bから速度制御信号に重畳する逆位相の変動成分を算出する際に、前記Cn(n)とC0の差を積算する。この差の積算値をE、速度制御信号のパルス数をmとすると、
|E|≧m
の場合は
|E|<m
となるように全てのCn(n)を等しく増減させる。
|E|<m
となってからは、設定値を増減させるCn(n)同士の間隔ができるだけ等しくなるように割付けて、Cn(n)の設定値を増減させ、
|E|=0
となるように調整する。
次に、前記制御回路33が読み出す前記メモリ32上のデータテーブルを切換え、前記駆動軸22の角速度変動を打ち消す速度制御信号を生成する(ステップST6)。
本実施例においては、前記プログラマブルタイマ36への設定値の書き込みは前述の如くハードウエアで行われる。
本実施例では、図3のフローチャートの制御を前記モータ27の回転が安定してから1回だけ実行することにより、制御による前記回転体2の角速度変動の振動を抑制している。
前記回転体2の角速度変動の経時変化が極短い期間で現れるような場合は、上記制御を繰返し行うことで対応することが出来る。この場合は、制御による前記回転体2の角速度変動の振動を抑制するために、前記制御係数Gを1以下にすることが好ましい。
また、本実施例では、前記速度制御信号に前記角速度変化成分を重畳した後で、前記回転体1回転あたりの回転速度が常に一定になるよう調整を行っているが、前記角速度変化成分を算出する段階で調整しても良い。
また、本実施例では図3のフローチャートの制御を順次行っているが、各ステートを個別のタスクに分割し、演算可能なデータが揃っているタスクから処理を行う制御方法を行っても差し支えない。
次に、図4は角速度情報を補完処理する効果の説明図である。角速度情報を補完処理しない場合、図4のA点(パルス番号:20)において、角速度情報がY(0)からY(20)に急激に変化する。
また、B点(パルス番号:40)においては、Y(20)からY(40)に急激に変化する。Y(20)とY(0)との差やY(40)とY(20)との差が大きい場合、これらの角速度情報から生成された逆位相の角速度変動成分も必然的に大きくなり、A点やB点での角速度補正制御の結果が振動の要因となり、かえって角速度変動を大きくする結果となる場合がある。
また、本実施例のように前記モータ27にステッピングモータを用いている場合、急激な速度変更は前記モータ27が脱調する要因となる。これに対し、図4に示す補完処理後の角速度情報は緩やかに変化しており、角速度補正制御による速度変更も緩やかなものとなり、駆動系の振動を押さえることが出来ると共に、ステッピングモータの場合でも脱調を防ぐことが出来る。
次に、図5は、本発明を実施した場合の各速度変動の抑制効果を示すグラフである。制御前は最大で0.02%であった回転角速度変動が、制御後は0.0008%に抑制されている。
以上説明したように、本実施例では、回転体と、この回転体の駆動源であるモータと、速度制御信号に相関を持つように前記モータの速度を可変制御可能なモータ駆動手段と、前記回転体と前記モータとを連結する1または複数段のギヤ列と、前記回転体の角速度情報を検出する角速度検出手段と、前記速度制御信号を生成する制御手段とから成り、前記回転体の角速度の制御目標値(角速度目標値)を規定して、前記回転体1または複数回転中の前記角速度目標値に対する角速度変動を打ち消すような角速度変化成分を速度制御信号に重畳して前記回転体の角速度を一定に保つ制御を行う回転体駆動装置において、前記回転体が1回転する間に発生する複数の角速度情報の検出タイミングの内の1つのタイミングを起点として回転体の1または複数回転を1つの制御単位とすると共に、この制御の起点となるタイミングを速度制御信号を生成するタイミングの基準とし、前記回転体の角速度変動を打ち消すために速度制御信号に重畳する角速度変化成分の大きさを、前記角速度目標値と前記角速度検出手段で検出した前記回転体の実際の角速度情報(実角速度)との差の前記角速度目標値に対する比率および制御係数をこの実角速度を検出している期間における速度制御信号の大きさに掛けて算出しているので、直前の回転体の角速度情報に基づいて速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算を行うことが出来、環境変化や経時変化によって、回転体の駆動装置の回転変動の状態が変化した場合も効果的に回転体の角速度変動を抑制できるという利点がある。
また、前記制御係数の大きさを1として、前記回転体の速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算を、前記回転体の回転が安定した後で1回のみ行うことにより、回転体およびその駆動装置の振動やコストアップを抑制しつつ、高精度に回転体の回転制御を行うことができるという利点がある。
また、前記制御係数の大きさを1以下として、前記回転体の速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算を常時行い、前回の速度制御信号に累積して重畳することにより、直前の回転体の角速度情報に基づいて速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算を行うことが出来、環境変化や経時変化によって、回転体の駆動装置の回転変動の状態が変化した場合も効果的に回転体の角速度変動を抑制できるという利点がある。
また、前記モータが追従可能な周波数範囲にローパスフィルタで前記角速度情報の帯域制限を行い、前記回転体の速度制御信号に重畳する角速度変化成分を演算しているので、回転体およびその駆動装置の振動を抑制しつつ、高精度に回転体の回転制御を行うことができるという利点がある。
また、前記角速度検出手段の検出した前記回転体の角速度情報がサンプル数nであるデジタル値であり、前記速度制御信号を可変可能な区間(速度制御区間)の数がmであると共に、n<mの関係が成り立つように構成し、n個の前記角速度情報を補完処理してm個のデータに変換した後、前記速度制御信号に重畳する角速度変化成分を演算しているので、回転体およびその駆動装置の振動を抑制しつつ、高精度に回転体の回転制御を行うことができるという利点がある。
また、前記補完処理は、前記角速度情報と前記速度制御区間の関係を予め算出し、前記速度制御区間に対応する前記角速度情報の2点間を直線補完しているので、回転体およびその駆動装置の振動やコストアップを抑制しつつ、高精度に回転体の回転制御を行うことができるという利点がある。
また、前記速度制御信号に重畳する角速度変化成分を、前記回転体1回転あたりの累積値が0となるように調節し、前記回転体の1回転あたりの回転速度が常に一定になるようにしているので、環境変化や経時変化によって、回転体の駆動装置の回転変動の状態が変化した場合も効果的に回転体の角速度変動を抑制できるという利点があると共に、高精度に回転体の回転制御を行うことができるという利点がある。
また、前記角速度変化成分を重畳した後に、前記回転体1回転あたりの回転速度が常に一定になるように前記速度制御信号の値を調整しているので、環境変化や経時変化によって、回転体の駆動装置の回転変動の状態が変化した場合も効果的に回転体の角速度変動を抑制できるという利点があると共に、高精度に回転体の回転制御を行うことができるという利点がある。
また、上記の回転体駆動装置の制御方法のうち少なくとも1つを実施し、前記モータにはブラシレスモータを使用しているので、直前の回転体の角速度情報に基づいて速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算を行うので、環境変化や経時変化によって、回転体の駆動装置の回転変動の状態が変化した場合も効果的に回転体の角速度変動を抑制できるという利点があると共に、コストアップを抑制しつつ、高精度に回転体の回転制御を行うことができるという利点がある。
また、上記の回転体駆動装置の制御方法のうち少なくとも1つを実施し、前記モータにはステッピングモータを使用しているので、直前の回転体の角速度情報に基づいて速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算を行うので、環境変化や経時変化によって、回転体の駆動装置の回転変動の状態が変化した場合も効果的に回転体の角速度変動を抑制できるという利点があると共に、コストアップを抑制しつつ、高精度に回転体の回転制御を行うことができるという利点がある。
本発明の一実施例にかかるカラープリンタ装置の画像形成系の一例を示した概略構成図。 感光体ドラム6a,7a,8a,9a(回転体)の駆動装置の一例を示した概略構成図。 角速度変化成分の演算方法を説明するためのフローチャート。 角速度情報を補完処理する効果の説明図。 各速度変動の抑制効果を示すグラフ。
符号の説明
6a,7a,8a,9a,21 感光体ドラム
27 モータ
29 コードホイール
30 ロータリーエンコーダ
31 角速度検出回路
32 メモリ
33 制御回路
34 演算回路
35 基準クロック発生回路
36 プログラマブルタイマ
37 モータドライバ

Claims (8)

  1. 回転体と、この回転体の駆動源であるモータと、速度制御信号に相関を持つように前記モータの速度を可変制御可能なモータ駆動手段と、前記回転体と前記モータとを連結する1または複数段のギヤ列と、前記回転体の角速度情報を検出する角速度検出手段と、前記速度制御信号を生成する制御手段とから成り、前記回転体の角速度の制御目標値(角速度目標値)を規定して、前記回転体1または複数回転中の前記角速度目標値に対する角速度変動を打ち消すような角速度変化成分を速度制御信号に重畳して前記回転体の角速度を一定に保つ制御を行う回転体駆動装置の制御方法において、
    前記回転体が1回転する間に発生する複数の角速度情報の検出タイミングの内の1つのタイミングを起点として回転体の1または複数回転を1つの制御単位とすると共に、この制御の起点となるタイミングを速度制御信号を生成するタイミングの基準とし、前記回転体の角速度変動を打ち消すために速度制御信号に重畳する角速度変化成分の大きさを、前記角速度目標値と前記角速度検出手段で検出した前記回転体の実角速度との差の前記角速度目標値に対する比率、および、制御係数をこの実角速度を検出している期間における速度制御信号の大きさに掛けた値とすることを特徴とする回転体駆動装置の制御方法。
  2. 前記回転体の速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算は、前記制御係数の大きさを1とし、前記回転体の回転が安定した後で1回のみ行うことを特徴とする請求項1記載の回転体駆動装置の制御方法。
  3. 前記回転体の速度制御信号に重畳する角速度変化成分の演算は、前記制御係数の大きさを1以下として常時行い、前回の制御単位の速度制御信号に累積して重畳することを特徴とする請求項1記載の回転体駆動装置の制御方法。
  4. 前記回転体の速度制御信号に重畳する角速度変化成分の大きさは、前記モータが追従可能な周波数範囲にローパスフィルタで前記角速度情報の帯域制限を行った上で演算を行うことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の回転体駆動装置の制御方法。
  5. 前記角速度検出手段の検出した前記回転体の角速度情報がサンプル数nであるデジタル値であり、前記速度制御信号を可変可能な速度制御区間の数がmであると共に、n<mの関係が成り立ち、n個の前記角速度情報を補完処理してm個のデータに変換した後、前記速度制御信号に重畳する角速度変化成分を演算することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の回転体駆動装置の制御方法。
  6. 前記補完処理は、前記角速度情報と前記速度制御区間の関係を予め算出し、前記速度制御区間に対応する前記角速度情報の2点間を直線補完することを特徴とする請求項5記載の回転体駆動装置の制御方法。
  7. 前記速度制御信号に重畳する角速度変化成分を、前記回転体1回転あたりの累積値が0となるように調節し、前記回転体の1回転あたりの回転速度が常に一定になるように制御することを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の回転体駆動装置の制御方法。
  8. 前記角速度変化成分を重畳した後に、前記回転体1回転あたりの回転速度が常に一定になるように前記速度制御信号の値を調整することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回転体駆動装置の制御方法。
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