JP2008228359A - 電気車両の蓄電装置及び蓄電装置システム - Google Patents

電気車両の蓄電装置及び蓄電装置システム Download PDF

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Abstract

【課題】電気車両のインバータ入力段と直列に挿入される蓄電装置において、回路構成を簡素化すると共に、安定した昇圧動作を実現する。
【解決手段】この蓄電装置は、第1の端子と第2の端子との間に直列に接続された蓄電素子及び第1のスイッチ回路を含む第1列の回路であって、第1のスイッチ回路が、並列に接続された第1のトランジスタ及び第1のダイオードを含む、第1列の回路と、第1の端子と第2の端子との間に接続された第2のスイッチ回路を含む第2列の回路であって、第2のスイッチ回路が、並列に接続された第2のトランジスタ及び第2のダイオードを含む、第2列の回路と、第1の端子と第2の端子との間に接続された機械的スイッチを含む第3列の回路とを具備する。
【選択図】図3

Description

本発明は、インバータ制御の直流電気車両に搭載され、ブレーキ使用時の回生電力を増大するための蓄電装置、及び、そのような蓄電装置と制御部とによって構成される蓄電装置システムに関する。
近年、インバータ制御の電気車両において、架線を介して外部から供給される電力による運行に加えて、電気車両の内部に設けられた二次電池又は電気二重層キャパシタ等を含む蓄電装置に余分な電力を蓄積しておき、蓄電装置から供給される電力を運行(力行)時に用いる方式が考えられている(非特許文献1又は2を参照)。
例えば、インバータの入力と並列に蓄電装置を挿入することにより、ブレーキ使用時に架線に戻らない回生電力を蓄電装置に蓄積しておき、蓄電装置に蓄積された電力を、力行時にインバータの入力に供給することが可能となる。ただし、蓄電装置の定格電圧をインバータの定格電圧と同等にする必要があるので、蓄電装置が大型化してしまうという問題がある。
一方、インバータの入力と直列に蓄電装置を挿入する場合には、蓄電装置が、インバータの入力電圧を昇圧する機能を併せ持つ。昇圧によってモータの高速域におけるトルクを増大する場合には、早く最高速度に達することができ、減速時には電気ブレーキ力を増大し、その増大分は蓄電して再利用することができる。また、最高速度を下げることによっても、省エネルギーを実現することができる。
そのような直列蓄電装置においては、蓄電装置の定格電圧が昇圧電圧の2倍程度と低くて良いので、蓄電装置を小型化することができる。しかしながら、従来の直列蓄電装置においては、回路構成が複雑となったり、安定した昇圧動作を実現し難いという問題があった。
小笠、田口、上園、丸山、「車載高性能電池による架線ハイブリッド回生失効防止定置試験結果」、電気学会研究会資料SPC−04−177、2004年12月17日 関島、乾、戸田、門田、長谷部、「電気二重層キャパシタを適用した直流用電力貯蔵装置の開発」、電気学会全国大会5−176、2005年3月17日
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、電気車両のインバータ入力段と直列に挿入される蓄電装置において、回路構成を簡素化すると共に、安定した昇圧動作を実現することを目的とする。さらに、本発明は、そのような蓄電装置と制御部とによって構成される蓄電装置システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の1つの観点に係る蓄電装置は、架線を介して電力が供給されるパンタグラフと、接地電位のレールに接触する車輪と、力行時に交流電圧が供給されて車輪を駆動すると共に、回生時に車輪にブレーキ力を発生させて交流起電力を生じる電動機と、力行時に供給される直流電圧を交流電圧に変換して電動機に供給すると共に、回生時に電動機において生じた交流起電力に基づいて直流電圧を発生するインバータとを有する電気車両において、パンタグラフ又は車輪とインバータとの間に少なくとも1つのローパスフィルタを介して直列に接続される第1の端子及び第2の端子を有する蓄電装置であって、第1の端子と第2の端子との間に直列に接続された蓄電素子及び第1のスイッチ回路を含む第1列の回路であって、第1のスイッチ回路が、並列に接続された第1のトランジスタ及び第1のダイオードを含む、第1列の回路と、第1の端子と第2の端子との間に接続された第2のスイッチ回路を含む第2列の回路であって、第2のスイッチ回路が、並列に接続された第2のトランジスタ及び第2のダイオードを含む、第2列の回路と、第1の端子と第2の端子との間に接続された機械的スイッチを含む第3列の回路とを具備し、力行時において、第1のトランジスタがオン状態とされた場合に、第1のトランジスタが蓄電素子を放電させつつ第1の端子から第2の端子に向けて電流を流し、第1のトランジスタがオフ状態とされた場合に、第2のダイオードが第1の端子から第2の端子に向けて電流を流し、回生時において、第2のトランジスタがオン状態とされた場合に、第2のトランジスタが第2の端子から第1の端子に向けて電流を流し、第2のトランジスタがオフ状態とされた場合に、第1のダイオードが蓄電素子を充電させつつ第2の端子から第1の端子に向けて電流を流すことを特徴とする。
また、本発明の1つの観点に係る蓄電装置システムは、本発明に係る蓄電装置と、電気車両の動作モードとして、力行時に蓄電装置によって昇圧を行う力行昇圧モードと、回生時に蓄電装置によって昇圧を行う回生昇圧モードと、昇圧を行わない待機モードとの内のいずれかを選択し、力行昇圧モード及び回生昇圧モードにおいて、第1及び第2のトランジスタのオン/オフを制御すると共に、待機モードにおいて、機械的スイッチをオンさせる制御手段とを具備する。
本発明によれば、蓄電装置の第1の端子と第2の端子との間に接続される第1〜3列の回路における素子数を合理的に削減したことにより、回路構成を簡素化すると共に、安定した昇圧動作を実現することができる。また、そのような蓄電装置と、該蓄電装置を適切に制御する制御手段とによって構成される蓄電装置システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蓄電装置システムを備えた電気車両の回路構成を示す図である。
この電気車両の回路は、架線1を介して外部から電力が供給されるパンタグラフ11と、接地電位のレール2に接触して帰線の一部を構成する車輪12と、パンタグラフ11に接続された第1のローパスフィルタ20と、第1の端子(ノードA)及び第2の端子(ノードB)を有し、第1の端子が第1のローパスフィルタ20に接続された蓄電装置30と、蓄電装置30を制御する制御部40と、蓄電装置30の第2の端子に接続された第2のローパスフィルタ50と、第2のローパスフィルタ50に接続されたVVVF(Variable Voltage Variable Frequency:可変電圧可変周波数)インバータ(以下、単に「インバータ」という)60と、インバータ60の三相交流端子に接続された駆動源としての主電動機(MM)70とを備えている。
主電動機70は、力行時に三相交流電圧(U相、V相、W相)が供給されて車輪を駆動すると共に、回生時に車輪にブレーキ力を発生させて交流起電力を生じる。インバータ60は、力行時に供給される直流電圧を三相交流電圧に変換して主電動機70に供給すると共に、回生時に主電動機70において生じた交流起電力に基づいて直流電圧を発生する。基本的には、1つのインバータについて1つの蓄電装置を挿入することが望ましいが、蓄電装置の電流容量が許容するならば、複数のインバータについて1つの蓄電装置を挿入しても良い。
第1のローパスフィルタ20は、パンタグラフ11と蓄電装置30との間に挿入され、フィルタリアクトル21とフィルタコンデンサ22とによって構成される。また、第2のローパスフィルタ50は、蓄電装置30とインバータ60との間に挿入され、フィルタリアクトル51とフィルタコンデンサ52とによって構成される。
ここで、パンタグラフ11に印加される電圧(パンタ電圧)をVp、蓄電装置30の両端電圧(出力電圧)をVb0、蓄電装置30によって昇圧され第2のローパスフィルタ50によってフィルタリングされた電圧(昇圧電圧)をVb、インバータ60の入力電圧をVinvとすると、次式(1)が成立する。ただし、フィルタリアクトル21における電圧降下は、無視できるものとする。
Vp+Vb=Vinv ・・・(1)
また、パンタグラフ11を介して流れる電流(パンタ電流)をIp、パンタグラフ11に供給されるパワーをPp、蓄電装置30に蓄積されるパワーをPs、インバータ60において消費されるパワーをPinvとすると、式(2)〜(4)が成立する。
Pp=Ip・Vp ・・・(2)
Ps=Ip・Vb ・・・(3)
Pinv=Ip・Vinv ・・・(4)
蓄電装置30を現行の車両に搭載する場合には、パンタ電圧Vpは、常に1500V近傍であり、インバータ入力電圧Vinvの上限は1900V程度であると考えられるので、昇圧電圧Vbの定格値は200V〜300V程度が妥当である。式(1)において、Vp>0であるから、Vb<Vinvとなるので、式(3)及び(4)によれば、インバータ60において消費されるパワーPinvの一部しか、蓄電装置に蓄積されるパワーPsで分担できないことになる。
また、架線1にパワーが返らないか、又は、架線1からパワーが供給されないために、Ip=0となると、式(2)〜(4)から、Pp=Ps=Pinv=0となる。このときには、回生失効の防止効果や、無架線下での微小移動は実現できない。一方、昇圧によってモータパワーを増大すれば、蓄電エネルギーを再利用する以上の顕著な省エネルギー効果を期待できる。
図2は、図1に示す蓄電装置の第1の構成例を示す回路図である。図2に示すように、蓄電装置30は、第1の端子(ノードA)と第2の端子(ノードB)との間に並列に接続された列(i)〜(iii)の回路によって構成される。図2において、列(i)〜(iii)の回路に流れる電流が、I1〜I3で示されている。なお、列(i)の回路を複数並列に接続して、蓄積される電荷量を増やすようにしても良い。
列(i)の回路は、蓄電素子としての電気二重層キャパシタ(EDLC)C1と、キャパシタC1に並列に接続され、キャパシタC1が逆極性にチャージされるのを防ぐためのダイオードQd1cと、キャパシタC1に並列に接続され、キャパシタC1に内在するインダクタンス成分によって発生する転流時の過電圧を抑制するためのスナバ回路31と、キャパシタC1を間に挟んで双方向スイッチを構成するIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート・バイポーラトランジスタ)等のトランジスタQ1a及びQ1bと、トランジスタQ1a及びQ1bにそれぞれ並列に接続されたダイオードQd1a及びQd1bとを含んでいる。なお、並列に接続されたトランジスタとダイオードとは、スイッチ回路を構成している。
スナバ回路31は、直列に接続された抵抗Rsn及びキャパシタCsnによって構成される。なお、蓄電素子としては、電気二重層キャパシタの他に、二次電池を使用することもでき、複数の電気二重層キャパシタ又は二次電池を並列又は直列に接続して用いても良い。
列(ii)の回路は、双方向スイッチを構成するIGBT等のトランジスタQ2a及びQ2bと、トランジスタQ2a及びQ2bにそれぞれ並列に接続されたダイオードQd2a及びQd2bとを含んでいる。列(iii)の回路は、短絡用の機械的スイッチLBを含んでいる。
トランジスタQ1aは、図1に示す制御部40から供給される制御信号S1aに従ってオン/オフし、トランジスタQ1bは、制御部40から供給される制御信号S1bに従ってオン/オフする。トランジスタQ2aは、制御部40から供給される制御信号S2aに従ってオン/オフし、トランジスタQ2bは、制御部40から供給される制御信号S2bに従ってオン/オフする。機械的スイッチLBは、制御部40から供給される制御信号S3に従ってオン/オフする。蓄電装置30を使用しない待機モードにおいては、各トランジスタがオフ状態とされ、機械的スイッチLBがオン状態とされる。
以下においては、説明を簡単にするために、キャパシタC1の内部抵抗やインダクタンス成分を無視し、トランジスタを理想的なスイッチング素子として扱い、1制御周期の間においてキャパシタC1の両端電圧(蓄電素子電圧)V1及び昇圧電圧Vbが一定であると仮定する。ここで、列(i)への通流率をD1とし、列(ii)への通流率をD2とすると、昇圧中においては、蓄電装置入力電流Ibが列(i)と列(ii)とのいずれかに所定の割合の期間において供給されるので、D1+D2=1となる。
図2において、1制御周期中に蓄電装置入力電流Ibが列(i)のキャパシタC1に通流する期間においてはVb0=V1となり、蓄電装置入力電流Ibが列(ii)の双方向スイッチに通流する期間においてはVb0=0となる。フィルタリアクトル51の作用により、定常的には出力電圧Vb0の時間平均値が昇圧電圧Vbとなるので、次式(5)が成立する。
Vb=D1・V1+D2・0=D1・V1 ・・・(5)
この関係から、昇圧電圧指令値をVbrefとして、通流率D1及びD2が、式(6)及び(6’)で表される。
D1=Vbref/V1 ・・・(6)
D2=1−D1 ・・・(6’)
ここで、昇圧電圧指令値Vbrefは、インバータ入力電圧指令値Virefを用いて、次式(7)によって算出される。なお、実際には、式(7)によって算出された昇圧電圧指令値に対して、電圧降下の補償等が施されるが、これについては後で説明する。
Vbref=Viref−Vp ・・・(7)
図1に示す制御部40は、インバータ入力電圧指令値Virefが与えられると、式(7)によって昇圧電圧指令値Vbrefを算出し、さらに、式(6)及び(6’)によって通流率D1及びD2を算出する。ここで、パンタ電圧Vp及び蓄電素子電圧V1が時々刻々と変化すれば、それによって通流率D1及びD2も変化する。なお、昇圧電圧Vbをフィードバック制御すると系が不安定になるおそれがあるので、昇圧電圧Vbのフィードバック制御は行っていない。
次に、図2に示す蓄電装置30の動作について説明する。
力行昇圧モードにおいては、インバータ入力電流Iinvが正の値をとる(Iinv>0)。力行昇圧モードにおいて、トランジスタQ2b及びQ1bは、常にオフ状態としておき、トランジスタQ2aは、常にオン状態としておく。ここで、トランジスタQ1aをオン状態とすることにより、ノードAから、ダイオードQd1b、キャパシタC1、トランジスタQ1aを介して、ノードBに向けて電流が流れる。その際に、キャパシタC1が放電される。また、トランジスタQ1aをオフ状態とすることにより、ノードAから、ダイオードQd2b及びトランジスタQ2aを介して、ノードBに向けて電流が流れる。このように、トランジスタQ1aを適宜スイッチングして転流を高速に繰り返すことにより、所望の昇圧電圧Vbが確保される。
一方、回生昇圧モードにおいては、インバータ入力電流Iinvが負の値をとる(Iinv<0)。回生昇圧モードにおいて、トランジスタQ2a及びQ1aは、常にオフ状態としておき、トランジスタQ1bは、常にオン状態としておく。ここで、トランジスタQ2bをオン状態とすることにより、ノードBから、ダイオードQd2a及びトランジスタQ2bを介して、ノードAに向けて電流が流れる。また、トランジスタQ2bをオフ状態とすることにより、ノードBから、ダイオードQd1a、キャパシタC1トランジスタQ1bを介して、ノードAに向けて電流が流れる。その際に、キャパシタC1が充電される。このように、トランジスタQ2bを適宜スイッチングして転流を高速に繰り返すことにより、所望の昇圧電圧Vbが確保される。
図3は、図1に示す蓄電装置の第2の構成例を示す回路図である。この例においては、図2に示す回路におけるトランジスタQ1b及びダイオードQd1b、トランジスタQ2a及びダイオードQd2a、ダイオードQd1cを省略することにより、回路を簡素化している。即ち、図2を参照すると、力行昇圧モードにおいて常にオン状態としているトランジスタQ2aは、電流の方向を順方向とするダイオードに置き換えることができる。従って、トランジスタQ2a及びダイオードQd2aを導線に置き換えることが可能であり、回生時のスイッチングにも影響を与えることはない。
また、回生昇圧モードにおいて常にオン状態としているトランジスタQ1bは、電流の方向を順方向とするダイオードに置き換えることができる。従って、トランジスタQ1b及びダイオードQd1bを導線に置き換えることが可能であり、力行時のスイッチングにも影響を与えることはない。
さらに、キャパシタC1が逆極性にチャージされるのを防ぐためのダイオードQd1cの役割りは、図3に示すダイオードQd2bに行わせることができる。従って、ダイオードQd1cを省略することができる。このように、図3に示す蓄電装置によれば、図2に示す蓄電装置における回路素子を削減することができるが、転流機能は、図2に示す蓄電装置と等価である。
図3に示すように、蓄電装置30は、第1の端子(ノードA)と第2の端子(ノードB)との間に並列に接続された列(i)〜(iii)の回路によって構成される。図3において、列(i)〜(iii)の回路に流れる電流が、I1〜I3で示されている。なお、列(i)の回路を複数並列に接続して、蓄積される電荷量を増やすようにしても良い。
列(i)の回路は、蓄電素子としての電気二重層キャパシタ(EDLC)C1と、キャパシタC1に並列に接続され、キャパシタC1に内在するインダクタンス成分によって発生する転流時の過電圧を抑制するためのスナバ回路31と、キャパシタC1の一端に接続されたIGBT等のトランジスタQ1aと、トランジスタQ1aに並列に接続されたダイオードQd1aとを含んでいる。なお、並列に接続されたトランジスタとダイオードとは、スイッチ回路を構成している。
スナバ回路31は、直列に接続された抵抗Rsn及びキャパシタCsnによって構成される。なお、蓄電素子としては、電気二重層キャパシタの他に、二次電池を使用することもでき、複数の電気二重層キャパシタ又は二次電池を並列又は直列に接続して用いても良い。
列(ii)の回路は、IGBT等のトランジスタQ2bと、トランジスタQ2bに並列に接続されたダイオードQd2bとを含んでいる。列(iii)の回路は、短絡用の機械的スイッチLBを含んでいる。
トランジスタQ1aは、図1に示す制御部40から供給される制御信号S1に従ってオン/オフすることにより、キャパシタC1の放電を制御し、トランジスタQ2bは、制御部40から供給される制御信号S2に従ってオン/オフすることにより、キャパシタC1の充電を制御する。機械的スイッチLBは、制御部40から供給される制御信号S3に従ってオン/オフする。蓄電装置30を使用しない待機モードにおいては、各トランジスタがオフ状態とされ、機械的スイッチLBがオン状態とされる。
次に、図3に示す蓄電装置30の動作について説明する。
力行昇圧モードにおいては、インバータ入力電流Iinvが正の値をとる(Iinv>0)。力行昇圧モードにおいて、トランジスタQ2bは、常にオフ状態としておく。ここで、トランジスタQ1aをオン状態とすることにより、ノードAから、キャパシタC1及びトランジスタQ1aを介して、ノードBに向けて電流が流れる。その際に、キャパシタC1が放電される。また、トランジスタQ1aをオフ状態とすることにより、ノードAから、ダイオードQd2bを介して、ノードBに向けて電流が流れる。このように、トランジスタQ1aを適宜スイッチングして転流を高速に繰り返すことにより、所望の昇圧電圧Vbが確保される。
一方、回生昇圧モードにおいては、インバータ入力電流Iinvが負の値をとる(Iinv<0)。回生昇圧モードにおいて、トランジスタQ1aは、常にオフ状態としておく。ここで、トランジスタQ2bをオン状態とすることにより、ノードBから、トランジスタQ2bを介して、ノードAに向けて電流が流れる。また、トランジスタQ2bをオフ状態とすることにより、ノードBから、ダイオードQd1a及びキャパシタC1を介して、ノードAに向けて電流が流れる。その際に、キャパシタC1が充電される。このように、トランジスタQ2bを適宜スイッチングして転流を高速に繰り返すことにより、所望の昇圧電圧Vbが確保される。
図4は、図1に示す制御部の構成を示す図である。制御部40は、中央演算装置(CPU)とソフトウェア(制御プログラム)とによって構成されても良いし、ディジタル回路又はアナログ回路によって構成されても良い。
図4に示すように、制御部40は、例えば、動作モードに応じて設定されたインバータ入力電圧指令値Virefと、各部の電圧及び電流を計測して得られたパンタ電圧Vp、蓄電装置入力電流Ib、インバータ入力電流Iinv、及び、蓄電素子電圧V1に基づいて、制御信号S1(又は、S1a及びS1b)、制御信号S2(又は、S2a及びS2b)、及び、制御信号S3を生成する。以下に、図3に示す蓄電装置を制御する場合の制御部40の詳細について説明する。
減算部410は、インバータ入力電圧指令値Virefとパンタ電圧Vpの値との差を算出することにより、修正前の昇圧電圧指令値Vbref0を求める。電圧降下補償部420は、蓄電装置入力電流Ibの値に基づいて、蓄電素子やスイッチ回路やフィルタリアクトルにおける電圧降下を補償するための補償値を算出する。具体的には、蓄電素子等の等価回路に含まれている抵抗成分の値に、蓄電装置入力電流Ibの値を乗じることによって、電圧降下の補償値が算出される。加算部430は、この補償値を、昇圧電圧指令値Vbref0に加算することにより、昇圧電圧指令値Vbref0を修正する。
一方、低周波リップルダンピング制御部440においては、減算部441が、インバータ入力電流Iinvの値と蓄電装置入力電流Ibの値との差を求めることにより、リップル電流成分を抽出する。バンドパスフィルタ処理部(BPF)442は、抽出されたリップル電流成分に対してバンドパスフィルタ処理を施すことにより、図1に示す第1のローパスフィルタ20と第2のローパスフィルタ50との共振によって発生する共振周波数成分を抽出する。ゲイン調整部443は、共振周波数成分の値に係数Kripを乗じることにより、リップル調整値Vbdmpを算出する。加算部450は、加算部430の出力値にリップル調整値Vbdmpを加算することにより、昇圧電圧指令値を修正する。これにより、図1に示すノードA又はノードBに抵抗が挿入されたのと同様のリップル低減効果を奏することができる。
動作モード決定部460は、蓄電装置入力電流Ibの値と蓄電素子電圧V1の値とに基づいて動作モードを選択し、動作モードを指定する動作モード信号を出力する。動作モードには、力行昇圧モード、回生昇圧モード、待機モードが含まれている。それぞれの動作モードに応じて、昇圧電圧指令値Vbrefや通流率算出式が異なってくる。
図5に、本発明の第1の実施形態における動作モードの選択方法を示す。図5に示すように、蓄電装置入力電流Ibに、2つのしきい値α及びβ(α<0<β)を設定する。また、蓄電素子電圧V1に、最小値V1min及び最大値V1maxを設定する。蓄電素子電圧V1の最大値V1maxは、蓄電素子の定格電圧と安全率とを考慮して設定され、最小値V1minは、昇圧指令に随時対応可能とするために、蓄電素子に残しておくべき電圧に基づいて設定される。
図5に示すように、α<Ib<βである場合には、無条件で待機モードとなる。待機モードにおいては、図2又は図3に示す短絡用の機械的スイッチLBをオン状態とすることにより、蓄電装置が設置されていない場合と同等の性能が得られる。
蓄電装置入力電流Ibを監視して、回生電流(αよりも小さいときの蓄電装置入力電流Ib)を検出することにより、回生昇圧モードに遷移する。ただし、回生昇圧モードにおいては、蓄電素子電圧V1が最大値V1maxを超えないように蓄電素子を充電するという条件が設定されている。従って、Ib<αの状態において、蓄電素子電圧V1が増加して最大値V1maxを超えたら、回生昇圧モードから待機モードに遷移する。
また、蓄電装置入力電流Ibを監視して、力行電流(βよりも大きいときの蓄電装置入力電流Ib)を検出することにより、力行昇圧モードに遷移する。ただし、力行昇圧モードにおいては、蓄電素子電圧V1が最小値V1minよりも低下しないように蓄電素子から放電を行うという条件が設定されている。従って、Ib>βの状態において、蓄電素子電圧V1が減少して最小値V1minよりも低下したら、力行昇圧モードから待機モードに遷移する。なお、動作モードの遷移の条件にヒステリシス特性を持たせることにより、不必要なモード遷移を避けることが望ましい。
高速域における回生時のみ昇圧を行う場合には、しきい値αを比較的小さい値に設定すれば良い。一方、回生電力を最大限蓄電する場合には、しきい値αをゼロ近傍に設定すれば良い。また、昇圧を行ってもモータパワーの増大に寄与しない多パルスモードにおける放電を避けるために、しきい値βを、インバータの多パルスモード終端に近い電流値に設定することが望ましい。ただし、パルスモードと電流値との対応は、応荷重やノッチ数によって変化するので、厳密に対応するためには、しきい値βの設定において、インバータのパルスモード情報を併用することが望ましい。
さらに、動作モード決定部460は、動作モードを切り換える際に昇圧電圧Vbの変化を滑らかにするソフトスタートストップ制御を行うために、ソフトスタートストップ信号を生成する。ソフトスタートストップ信号は、図6の(a)及び(b)に示すように、昇圧電圧Vbの立上がり及び/又は立下がりの波形をランプ関数の形状とするために0〜1の値を有するデータである。
ここで、立上がり時間(又は立下がり時間)τを、第1のローパスフィルタ20と第2のローパスフィルタ50との共振周期のn倍(n=1、2、3、・・・)に設定することによって、共振の発生を緩和して、昇圧電圧指令値Vbrefが変化したときの昇圧電圧Vbの変化を滑らかにすることができる。但し、共振周波数は2つ存在するので、共振の発生を防止可能なのは、それらの内の片方のみである。第1のローパスフィルタ20を設置しない回路構成の場合には、共振周波数は1つのみとなり、共振の発生を防止することができる。図4に示す乗算部470が、加算器450の出力値にソフトスタートストップ信号を乗じることによって昇圧電圧指令値Vbref0を修正し、最終的な昇圧電圧指令値Vbrefが生成される。
通流率演算部480は、昇圧電圧指令値Vbrefが与えられると、式(6)及び(6’)によって通流率D1及びD2を算出する。ゲート制御部490は、通流率演算部480によって算出された通流率D1及びD2と、動作モード決定部460によって決定された動作モードとに基づいて、制御信号S1〜S3を生成する。
ここで、蓄電素子を短絡させないことが必要である。例えば、図3に示す蓄電装置において、トランジスタQ1aとトランジスタQ2bとが同時にオンすると、蓄電素子であるキャパシタC1が短絡してしまう。そこで、力行昇圧モードにおいては、トランジスタQ2bを常にオフとしておき、通流率D1に従って、トランジスタQ1aに対してのみオン/オフ制御を行っている。また、回生昇圧モードにおいては、トランジスタQ1aを常にオフとしておき、通流率D2に従って、トランジスタQ2bに対してのみオン/オフ制御を行っている。図3に示す蓄電装置によれば、一方のスイッチ回路におけるトランジスタをオフにすると、自動的に他方のスイッチ回路におけるダイオードに転流する回路構成となっているためである。
ここで、ゲート制御部490の詳細な動作について説明する。力行昇圧モードにおいては、ゲート制御部490が、制御信号S2及びS3をローレベルとし、供給される三角波キャリアの周期(例えば、5ms)を制御周期として、三角波比較方式によって通流率D1に応じて制御信号S1を生成する。回生昇圧モードにおいては、ゲート制御部490が、制御信号S1及びS3をローレベルとし、供給される三角波キャリアの周期を制御周期として、三角波比較方式によって通流率D2に応じて制御信号S2を生成する。待機モードにおいては、ゲート制御部490が、制御信号S1及びS2をローレベルとし、制御信号S3をハイレベルとする。
次に、図3に示す蓄電装置を用いた場合の動作シミュレーションについて説明する。
図7は、シミュレーションモデルを示す回路図であり、図8は、シミュレーションモデルにおける回路定数を示す図である。この動作シミュレーションにおいては、式(5)〜(7)の他に、図4に示す低周波リップルダンピング制御部440による低周波リップルダンピング制御を適用している。なお、インバータ入力電圧指令値Virefは、1800Vに設定されている。
図9は、シミュレーション結果を示す波形図である。図9に示すように、架線電圧(パンタ電圧Vp)が±150Vの範囲で変動しているが、昇圧時のインバータ入力電圧Vinvを見ると、ほぼ指令値通りの昇圧制御が実現されている。また、列(i)の電流I1及び列(ii)の電流I2を見ると、力行時の放電動作と回生時の充電動作も円滑に行われていることが分る。これらの波形は、図2に示す蓄電装置を用いた場合と殆ど差異がない。以上のことから、図3に示す蓄電装置の有効性が確認できた。
ところで、インバータや電動機が新規設計されたものであり、インバータ入力電圧の上限が十分に高ければ、昇圧後のインバータ入力電圧を厳密に制御しなくても良い可能性がある。その場合には、各スイッチ回路において、三角波キャリア(例えば、200Hz)に同期した連続スイッチングを行う必要がなくなる。連続スイッチングを行わなければ、蓄電装置が発生する帰線電流の高調波の心配も少ないので、図1に示す第1のローパスフィルタ20が不要となって、全体の回路を小型化することができる。
そこで、図7から第1のローパスフィルタ20を取り除いたシミュレーションモデルを用いて、1回のスイッチングで昇圧・降圧した場合の動作を確認したところ、帰線電流に許容値を大幅に上回る30Hzのリップル電流が生じることが分った。なお、第1のローパスフィルタ20を挿入しても挿入しなくても、同様のリップル電流が生じる。このリップル電流の周波数は、第2のローパスフィルタ50の共振周波数30.6Hzとほぼ一致することから、ステップ関数の形状で変化する出力電圧Vb0の波形により、フィルタリアクトルLfとフィルタコンデンサCfとが直列共振することによってリップル電流が生じるものと推定される。
そこで、1のみのスイッチングではなく、昇圧と降圧の過渡時のみ短期間のスイッチングを実施することにし、図4に示す動作モード決定部460によって、ソフトスタートストップ制御を行うことにより、上記のリップル電流を低減することが可能であるか否かを解析した。
図10に、解析のための等価回路を示す。ここで、パンタ電圧Vp及びインバータ入力電流Iinvが一定であるものと仮定する。この等価回路における関係式は、次式(8)によって表される。
Figure 2008228359
ここで、パンタ電流Ipを消去し、Vinv=Vp+Vbを代入すると、次式(9)が得られる。
Figure 2008228359
仮定により、パンタ電圧Vp及びインバータ入力電流Iinvの時間微分はゼロとなるので、次式(10)が得られる。
Figure 2008228359
式(10)をラプラス変換して整理すると、次式(11)が得られる。
Figure 2008228359
このように、昇圧電圧Vbは、直列共振回路の応答となり、その共振角周波数ωは、次式で表される。
ω=(LfCf)−1/2
図11に示すように、ソフトスタートストップ信号によって、昇圧(及び/又は降圧)の際のみ、昇圧電圧指令値Vbrefがランプ関数の形状とされる。昇圧電圧指令値Vbrefは、次式のように表される。
Vbref=a×t (0≦t≦τ)
このような昇圧電圧指令値Vbrefを用いてPWM制御を行うことにより、出力電圧Vb0のパルス幅を次第に変化させる。ここで、解析を簡単にするために、スイッチングを考慮せずに、Vb0=Vbrefと仮定すると、出力電圧Vb0のラプラス変換は、次式(12)によって表される。
Figure 2008228359
式(12)を式(11)に代入して昇圧電圧Vbの応答を求めると、次式(13)が得られる。
Figure 2008228359
式(13)を逆ラプラス変換すると、次式(14)が得られる。
Figure 2008228359
ここで、次式(15)が成立するようにτを選ぶ。
Figure 2008228359
その場合には、式(14)の右辺におけるsin関数の項が打ち消されて、振動成分が発生しないことになる。即ち、昇圧の立上がり時間(及び/又は降圧の立下がり時間)τを共振周波数のn倍とすれば、昇圧電圧Vbに共振成分は発生しない。
図12は、ソフトスタートストップ制御を行った場合のシミュレーション結果を示す図である。図12には、回生時において、インバータがτ=32.6ms=2π/ωで昇・降圧したときの各部の波形が示されている。なお、回路定数は、図8に示すものと同一である。インバータ入力電圧Vinvの昇圧前から、インバータ入力電圧Vinv及びパンタ電流Ipにおいて、共振によるリップルがわずかに発生しているが、直列蓄電装置を搭載しない車両においても同様の結果となるはずであり、このリップルによる悪影響は特に考えられない。むしろ、昇降圧によってリップルが増大しないことが評価される。スイッチングは短期間であるため、図1に示す第1のローパスフィルタ20は不要となる可能性が高い。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る蓄電装置システムを備えた電気車両の回路構成を示す図である。第2の実施形態においては、蓄電装置30が、架線側ではなく、帰線側に挿入されている。これに伴い、第2のローパスフィルタ80は、蓄電装置30とインバータ60との間に挿入されたフィルタリアクトル82と、インバータ60に並列に接続されたフィルタコンデンサ83とによって構成される。その他の点に関しては、図1に示す第1の実施形態と同様である。本発明の第2の実施形態によれば、蓄電装置30の対地絶縁耐圧を下げることができる。
本発明は、インバータ制御の電気車両に搭載され、ブレーキ使用時の回生電力を増大するための蓄電装置、及び、そのような蓄電装置と制御部とによって構成される蓄電装置システムにおいて利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る蓄電装置システムを備えた電気車両の回路構成を示す図である。 図1に示す蓄電装置の第1の構成例を示す回路図である。 図1に示す蓄電装置の第2の構成例を示す回路図である。 図1に示す制御部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態における動作モードの選択方法を示す図である。 制御部において用いられるソフトスタートストップ制御を説明するための図である。 シミュレーションモデルを示す回路図である。 シミュレーションモデルにおける回路定数を示す図である。 シミュレーション結果を示す波形図である。 解析のための等価回路を示す回路図である。 昇圧電圧の立上がりにおける各部の波形を示す波形図である。 ソフトスタートストップ制御を行った場合のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る蓄電装置システムを備えた電気車両の回路構成を示す図である。
符号の説明
1 架線
2 レール
11 パンタグラフ
12 車輪
20、50、80 ローパスフィルタ
21、51、82 フィルタリアクトル
22、52、83 フィルタコンデンサ
30 蓄電装置
40 制御部
410 減算部
420 電圧降下補償部
430 加算部
440 低周波リップルダンピング制御部
441 減算部
442 バンドパスフィルタ処理部(BPF)
443 ゲイン調整部
450 加算部
460 動作モード決定部
470 乗算部
480 通流率演算部
490 ゲート制御部
60 VVVFインバータ
70 主電動機

Claims (11)

  1. 架線を介して電力が供給されるパンタグラフと、接地電位のレールに接触する車輪と、力行時に交流電圧が供給されて前記車輪を駆動すると共に、回生時に前記車輪にブレーキ力を発生させて交流起電力を生じる電動機と、力行時に供給される直流電圧を交流電圧に変換して前記電動機に供給すると共に、回生時に前記電動機において生じた交流起電力に基づいて直流電圧を発生するインバータとを有する電気車両において、前記パンタグラフ又は前記車輪と前記インバータとの間に少なくとも1つのローパスフィルタを介して直列に接続される第1の端子及び第2の端子を有する蓄電装置であって、
    前記第1の端子と前記第2の端子との間に直列に接続された蓄電素子及び第1のスイッチ回路を含む第1列の回路であって、前記第1のスイッチ回路が、並列に接続された第1のトランジスタ及び第1のダイオードを含む、前記第1列の回路と、
    前記第1の端子と前記第2の端子との間に接続された第2のスイッチ回路を含む第2列の回路であって、前記第2のスイッチ回路が、並列に接続された第2のトランジスタ及び第2のダイオードを含む、前記第2列の回路と、
    前記第1の端子と前記第2の端子との間に接続された機械的スイッチを含む第3列の回路と、
    を具備し、力行時において、前記第1のトランジスタがオン状態とされた場合に、前記第1のトランジスタが前記蓄電素子を放電させつつ前記第1の端子から前記第2の端子に向けて電流を流し、前記第1のトランジスタがオフ状態とされた場合に、前記第2のダイオードが前記第1の端子から前記第2の端子に向けて電流を流し、回生時において、前記第2のトランジスタがオン状態とされた場合に、前記第2のトランジスタが前記第2の端子から前記前記第1の端子に向けて電流を流し、前記第2のトランジスタがオフ状態とされた場合に、前記第1のダイオードが前記蓄電素子を充電させつつ前記第2の端子から前記第1の端子に向けて電流を流す、前記蓄電装置。
  2. 前記蓄電素子の両端間に直列に接続された抵抗及びキャパシタを含むスナバ回路をさらに具備する請求項1記載の蓄電装置。
  3. 請求項1又は2記載の蓄電装置と、
    前記電気車両の動作モードとして、力行時に前記蓄電装置によって昇圧を行う力行昇圧モードと、回生時に前記蓄電装置によって昇圧を行う回生昇圧モードと、昇圧を行わない待機モードとの内のいずれかを選択し、力行昇圧モード及び回生昇圧モードにおいて、前記第1及び第2のトランジスタのオン/オフを制御すると共に、待機モードにおいて、機械的スイッチをオンさせる制御手段と、
    を具備する蓄電装置システム。
  4. 前記制御手段が、前記蓄電装置を流れる電流の値と前記蓄電素子の両端間の電圧の値とに基づいて、力行昇圧モードと回生昇圧モードと待機モードとの内のいずれかを選択する、請求項3記載の蓄電装置システム。
  5. 前記制御手段が、前記蓄電装置を流れる電流が設定範囲内である場合に、待機モードを選択し、前記蓄電装置を流れる電流が前記設定範囲よりも小さいときに、前記蓄電素子の両端間の電圧が第1の設定値よりも小さい場合に待機モードから回生昇圧モードに遷移し、前記蓄電素子の両端間の電圧が増加して第1の設定値よりも大きくなった場合又は前記蓄電装置を流れる電流が設定範囲内になった場合に回生昇圧モードから待機モードに遷移し、前記蓄電装置を流れる電流が前記設定範囲よりも大きいときに、前記蓄電素子の両端間の電圧が第2の設定値(第1の設定値>第2の設定値)よりも大きい場合に待機モードから力行昇圧モードに遷移し、前記蓄電素子の両端間の電圧が減少して第2の設定値よりも小さくなった場合又は前記蓄電装置を流れる電流が設定範囲内になった場合に力行昇圧モードから待機モードに遷移する、請求項4記載の蓄電装置システム。
  6. 前記制御手段が、動作モードの遷移の条件にヒステリシス特性を持たせる、請求項5記載の蓄電装置システム。
  7. 前記制御手段が、少なくともインバータ入力電圧指令値とパンタグラフに印加される電圧の値とに基づいて、前記蓄電装置における昇圧電圧を定める昇圧電圧指令値を求め、該昇圧電圧指令値に基づいて前記第1又は第2のトランジスタがオン又はオフする期間を決定する、請求項3〜6のいずれか1項記載の蓄電装置システム。
  8. 前記制御手段が、前記蓄電装置を流れる電流の値と前記インバータの入力電流の値との差分を求め、該差分にバンドパスフィルタ処理及びゲイン調整を施して得られる値を用いて昇圧電圧指令値を修正する、請求項7記載の蓄電装置システム。
  9. 前記制御手段が、前記蓄電装置を流れる電流の値と前記インバータの入力電流の値との差分に、前記蓄電装置の第1の端子に接続されているローパスフィルタとインバータ入力部のローパスフィルタとの共振周波数が含まれる周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタ処理を施す、請求項8記載の蓄電装置システム。
  10. 前記制御手段が、動作モードを切り換える際に、昇圧電圧指令値の立上がり及び/又は立下がりの変化を滑らかにする、請求項7〜9のいずれか1項記載の蓄電装置システム。
  11. 前記制御手段が、前記蓄電装置の第2の端子に接続されているローパスフィルタの共振周期の自然数倍の期間において、ランプ関数に従って、昇圧電圧指令値の立上がり及び/又は立下がりの変化を滑らかにする、請求項10記載の蓄電装置システム。
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