JP2018046661A - 車両用電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】双方向DC−DCコンバータとインバータの間に平滑化コンデンサを備える車両用電源装置に関し、双方向DC−DCコンバータの低電圧側と高電圧側の正極端同士の短絡故障時に平滑化コンデンサの電力によって負荷装置に加わる電圧負荷を抑える技術を提供する。【解決手段】電源装置のコントローラは、バッテリの温度が所定温度以下であり(S12でYES)、かつ、前記平滑化コンデンサの両端電圧が所定電圧以上である場合(S14でYES)に、リプル処理を開始してバッテリを暖める(S20)。【選択図】図3

Description

本明細書は、走行用のモータと、他の負荷装置に電力を供給する車両用電源装置を開示する。
バッテリと、インバータと、バッテリとインバータの間に電圧コンバータが接続されている車両用電源装置が知られている。インバータは、バッテリの直流電力を交流に変換して走行用のモータに供給する。電圧コンバータは、バッテリの側に印加された電力の電圧を昇圧してインバータの側に出力する昇圧機能と、インバータの側に印加された電力の電圧を降圧してバッテリの側に出力する降圧機能の双方を有する双方向DC−DCコンバータである。インバータの側に印加される電力とは、制動時に走行用のモータが逆駆動して発電した交流電力をインバータが直流電力に変換したものである。典型的な双方向DC−DCコンバータは、高電圧側(インバータ側)の正負の端子の間に直列に接続された2個のトランジスタ素子と、2個のトランジスタ素子の中点と低電圧側(バッテリ側)の正極端との間に接続されたリアクトルを備える。また、電圧コンバータとインバータの間に平滑化コンデンサが接続されている。平滑コンデンサは、インバータに入力される直流電力の電流を平滑化する。そのような電源装置が、例えば、特許文献1、2に開示されている。
特許文献1の電源装置は、さらに、バッテリと電圧コンバータの間に、バッテリの電力を受ける負荷装置(エアコン等)が接続されている。また、リアクトルと直列にリレーが接続されている。上記した電源装置では、平滑化コンデンサに大電力が蓄積されている状態が続く。それゆえ、電圧コンバータの高電位側のトランジスタが短絡故障すると、平滑コンデンサから負荷装置に許容値を超える電力が流れる虞がある。そこで、特許文献1の電源装置では、高電位側のトランジスタが短絡故障したとき、リレーを開放し、負荷装置を保護する。
特許文献2の電源装置は、バッテリの温度が低い場合にバッテリを暖めるための昇温処理を実行する。バッテリの出力は、バッテリの温度の低下とともに低下する。バッテリを暖めることにより、バッテリの出力の低下が防止され、インバータに接続されているモータが必要なトルクで駆動できる。
特開2006−311775号公報 特開2012−166722号公報
特許文献1の技術では、高電位側のトランジスタが短絡故障した後にリレーが開放される。トランジスタが短絡故障したタイミングからリレーの切り替えまでの僅かな時間に平滑化コンデンサから負荷装置に僅かながら電流(以下、短絡電流)が流れる。短絡電流により、負荷装置の両端電圧が、負荷装置が耐え得る正常な電圧範囲を超える虞がある。負荷装置を保護するために、負荷装置を高耐圧化する対策が考えられるが、負荷装置の高耐圧化は、コスト増加の要因となる。
本明細書では、双方向DC−DCコンバータとインバータの間に平滑化コンデンサを備える車両用電源装置に関し、双方向DC−DCコンバータの低電圧側と高電圧側の正極端同士の短絡故障時に、平滑化コンデンサの電力によって負荷装置に加わる電圧負荷を抑える技術を提供する。
発明者は、短絡電流により急上昇する負荷装置の両端電圧がバッテリの温度の上昇とともに小さくなることを発見した。これは、バッテリの内部抵抗が、バッテリの温度の上昇とともに低下することによるものであると考えられる。即ち、バッテリの温度が高いほど、バッテリに電流が流れやすくなり、負荷装置に流れる電流が減少する。その結果、負荷装置に加わる電圧負荷が軽減される。双方向DC−DCコンバータの正極端同士の短絡故障に備えて、バッテリの温度を上昇させておけば、短絡故障時に負荷装置に加わる電圧負荷を抑えることができる。
本明細書で開示する電源装置は、バッテリと、インバータと、双方向DC−DCコンバータと、平滑化コンデンサと、バッテリを暖める昇温手段と、昇温手段を制御するコントローラを備える。インバータは、バッテリの直流電力を交流に変換して走行用のモータに供給する。双方向DC−DCコンバータは、バッテリとインバータの間に接続されている。双方向DC−DCコンバータは、バッテリの側に印加された電圧を昇圧してインバータの側に出力する昇圧機能と、インバータの側に印加された電圧を降圧してバッテリの側へ出力する降圧機能の双方を有している。平滑化コンデンサは、双方向DC−DCコンバータとインバータの間に並列に接続されている。また、バッテリと双方向DC−DCコンバータの間に、バッテリの電力を受ける負荷装置(エアコンなど)が接続されている。本明細書が開示する車両用電源装置では、コントローラは、バッテリの温度が所定温度以下であり、かつ、平滑化コンデンサの両端電圧が所定電圧以上である場合に、昇温手段を作動させてバッテリを暖める。バッテリの温度を高めることで、双方向DC−DCコンバータの低電圧側と高電圧側の正極端同士の短絡故障時にバッテリに流れる電流を増やし、負荷装置に加わる電圧負荷を軽減することができる。
しかも上記の車両用電源装置は、常にバッテリを所定温度以上に暖めるのではなく、(1)バッテリの温度が所定温度以下であり、かつ、(2)平滑化コンデンサの両端電圧が所定電圧以上である場合に限って、バッテリを暖める。平滑化コンデンサの両端電圧が低く、仮に短絡が生じても負荷装置に加わる電圧負荷が小さいときにはバッテリを暖めない。本明細書が開示する車両用電源装置は、バッテリを暖める条件を厳しくすることで、負荷装置の保護のために要するコスト(バッテリを暖めるのに要するエネルギコスト)も少なくて済むという利点を有する。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電気自動車の電力系のブロック図である。 短絡故障時の双方向DC−DCコンバータの低電位側の電圧のタイムチャートを示す図である。 第1実施例の昇温処理のフローチャート図である。 第2実施例の昇温処理のフローチャート図である。
(第1実施例)
図面を参照して実施例の車両用電源装置10を説明する。車両用電源装置10は、電気自動車(符号省略)用の電源装置である。車両用電源装置10は、バッテリ11と、走行用のモータ12と、システムメインリレー13と、双方向DC−DCコンバータ20と、インバータ30と、フィルタコンデンサ31と、平滑化コンデンサ32と、コントローラ40と、を備えている。双方向DC−DCコンバータ20(以下、コンバータ20と呼ぶ)は、システムメインリレー13を介して、バッテリ11に接続されている。インバータ30は、コンバータ20とモータ12の間に接続されている。即ち、コンバータ20とインバータ30は、バッテリ11とモータ12の間に接続されている。フィルタコンデンサ31は、システムメインリレー13とコンバータ20の間に並列に接続されている。フィルタコンデンサ31は、バッテリ11に入力される直流電力の電流を平滑化する。平滑化コンデンサ32は、コンバータ20とインバータ30の間に並列に接続されている。平滑化コンデンサ32は、インバータ30に入力される直流電力の電流を平滑化する。
コンバータ20とインバータ30について説明する。コンバータ20は、バッテリ11の側に印加された電力の電圧を昇圧してインバータ30の側に出力する昇圧機能と、インバータ30の側に印加された電力の電圧を降圧してバッテリ11の側に出力する降圧機能の双方を有する。インバータ30は、直流電力を交流電力に変換する機能と、交流電力を直流電力に変換する機能の双方を有する。電気自動車の走行時、コンバータ20は、バッテリ11からの直流電力を昇圧してインバータ30に供給し、インバータ30は、コンバータ20からの直流電力を交流電力に変換してモータ12に供給する。一方、電気自動車の制動時、モータ12は、発電機として機能する。インバータ30は、モータ12で発電された交流電力を直流電力に変換してコンバータ20に供給し、コンバータ20は、インバータ30からの直流電力を降圧してバッテリ11に供給する。これにより、バッテリ11が充電される。
コンバータ20は、2個のトランジスタ21、22と、2個のダイオード23、24と、リアクトル25と、を備えている。トランジスタ21、22は、高電位側(即ち、インバータ30の側)の正極端20aと負極端20bの間で直列に接続されている。ダイオード23は、トランジスタ21と並列に接続されており、ダイオード24は、トランジスタ22と並列に接続されている。リアクトル25は、低電位側(即ち、バッテリ11の側)の正極端20cと、2個のトランジスタ21、22の中点の間に接続されている。低電位側の負極端20dは、高電位側の負極端20bに接続されている。トランジスタ21、22は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistorの略)またはMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistorの略)等である。コンバータ20の原理はよく知られているので、説明を省略する。また、インバータ30の回路構成はよく知られているので、図1では、インバータ30の回路構成の図示を省略する。また、インバータ30の原理もよく知られているので、説明を省略する。
コントローラ40は、コンバータ20を制御する。具体的には、コントローラ40は、トランジスタ21、22のゲート電極にPWM(Pulse Width Modulationの略)信号を出力することにより、コンバータ20を作動させる。コントローラ40は、モータ12を所望のトルクで駆動させるために、アクセル開度等の情報に基づいて、PWM信号のデューティ比を調整する。これにより、コンバータ20の高電位側の電圧が、モータ12の所望のトルクに応じた電圧に調整される。
また、コントローラ40は、コンバータ20の高電位側の電圧Vc1(即ち、平滑化コンデンサ32の両端電圧)と、バッテリ11の温度Tbを監視している。これら情報を利用してコントローラ40が実行する昇温処理は、後述する(図3参照)。バッテリ11の温度Tbは、温度センサ14により測定される。コンバータ20の高電位側の電圧Vc1は、電圧センサ15により測定される。また、コントローラ40は、後述するリプル処理を実行するための回路40aを備える。なお、回路40aは、コントローラ40と別体に設けられてもよい。
車両用電源装置10には、さらに、負荷装置50、60が接続されている。負荷装置50、60は、それぞれ、システムメインリレー13とコンバータ20の間でバッテリ11と並列に接続されている。負荷装置50、60のそれぞれは、バッテリ11の電力を受ける。負荷装置50は、バッテリ11の電力を降圧して、バッテリ11より低圧な補機バッテリ52に電力を供給するDC−DCコンバータである。補機バッテリ52は、補機(例えば、ルームランプ等)に電力を供給するためのバッテリである。負荷装置60は、エアコンである。負荷装置60のコンプレッサーは、バッテリ11の電力により駆動する。
システムメインリレー13は、電気自動車のイグニションスイッチがオンされることにより、開放状態から導通状態に切り替わる。バッテリ11の電力は、コンバータ20、負荷装置50、60のそれぞれに供給される。コンバータ20が作動することにより、平滑化コンデンサ32には、コンバータ20の高電位側の電圧に応じた電荷が蓄えられる。この際、高電位側のトランジスタ21又はダイオード23で短絡故障(即ち、コンバータ20の正極端20aと20cの間の短絡故障)が発生すると、平滑化コンデンサ32から負荷装置50、60に電流が流れる。この電流は、コンバータ20の低電位側の電圧Vc2(即ち、負荷装置50、60の両端電圧)を急上昇させる。
図2は、トランジスタ21が短絡故障した際の電圧Vc2のタイムチャートを示す。横軸が時間を、縦軸が電圧Vc2を示す。図2の実線のグラフは、バッテリ11の温度が温度Tb1である場合におけるグラフである。一点鎖線のグラフは、バッテリ11の温度が温度Tb1より高い温度Tb2である場合におけるグラフである。破線のグラフは、バッテリ11の温度が温度Tb2より高い温度Tb3である場合におけるグラフである。
各グラフは、平滑化コンデンサ32の両端電圧Vc1が所定電圧以上である状況で、トランジスタ21がタイミングT0で短絡故障した場合における電圧Vc2を示す。各グラフに示されるように、電圧Vc2は、タイミングT0の直後に急上昇する。図2の電圧V0は、負荷装置50、60の両端電圧の正常な電圧範囲における上限値である。実線のグラフに示すように、バッテリ11の温度が温度Tb1である場合、電圧Vc2のピーク値は、電圧V0を超える。これに対して、一点鎖線のグラフに示すように、バッテリ11の温度が温度Tb2である場合、電圧Vc2のピーク値は、温度Tb1と比較して、低くなる。さらに、破線のグラフに示すように、バッテリ11の温度が温度Tb3である場合、電圧Vc2のピーク値は、他の場合と比較して、さらに低くなり、電圧V0を下回る。即ち、電圧Vc2のピーク値は、バッテリ11の温度Tbの上昇とともに小さくなる。
バッテリ11の内部抵抗は、バッテリ11の温度の上昇とともに低下する。即ち、バッテリ11の温度が高いほど、バッテリ11に電流が流れやすくなり、負荷装置50、60に流れる電流が減少する。バッテリ11の温度の上昇とともに電圧Vc2のピーク値が小さくなることは、バッテリ11の内部抵抗の低下によるものであると考えられる。
発明者は、上記の現象から、将来に発生するかもしれないコンバータ20の正極端20a、20cの間の短絡故障に備えて、バッテリ11の温度を上昇させておくことを想到した。バッテリ11の温度を予め温度Tb3付近まで上昇させておけば、短絡故障時に負荷装置の両端電圧が正常な電圧範囲を超えることを抑えることができる。短絡故障時に負荷装置に加わる電圧負荷を軽減することができる。
図3を参照して、コントローラ40が実行する昇温処理について説明する。昇温処理は、短絡故障に備えて、バッテリ11の温度を上昇させるための処理である。この処理は、システムメインリレー13が導通状態となっている期間において、定期的に実行される。
S10では、コントローラ40は、バッテリ11の温度Tbと、平滑化コンデンサ32の両端電圧Vc1と、を取得する。
S12では、コントローラ40は、S10で取得した温度Tbが所定温度(例えば、図2の値Tb3)以下であるのか否かを判断する。コントローラ40は、温度Tbが所定温度以下である場合(S12でYES)に、S14に進み、温度Tbが所定温度より大きい場合(S12でNO)に、S14以降の処理をスキップして、昇温処理を終了する。
S14では、コントローラ40は、S10で取得した両端電圧Vc1が所定電圧以上であるのか否かを判断する。コントローラ40は、両端電圧Vc1が所定電圧以上である場合(S14でYES)に、S20に進み、両端電圧Vc1が所定電圧より小さい場合(S14でNO)に、S20をスキップして、昇温処理を終了する。
S20では、コントローラ40は、バッテリ11を暖めるためのリプル処理を開始する。具体的には、コントローラ40は、回路40aに作動を開始するための信号を出力する。リプル処理は、バッテリ11とコンバータ20の間を流れる電流の脈動(リプル)の振幅を大きくするための処理である。リプル電流の振幅が大きくなると、当該振幅のエネルギによりバッテリ11が発熱する。これにより、バッテリ11が暖められる。
一般に、トランジスタはPWM信号の立ち上りと立ち下りにリプル電流を生じる。リプル電流の振幅は、PWM信号の周波数を小さくすると、大きくなる。リプル電流は、ノイズの要因となる。ノイズを抑えるために、通常、トランジスタ21、22には、所定値以上の周波数を有するPWM信号が出力されている。リプル処理では、コントローラ40は、リプル電流の振幅を大きくするために、トランジスタ21、22に出力されているPWM信号の周波数を所定値より小さくする。なお、コントローラ40は、バッテリ11の温度Tbが基準値(例えば、図3の値Tb3)より大きくなると、リプル処理を終了する。
バッテリ11の温度Tbが所定温度以下であることは、コンバータ20の正極端20a、20cの間の短絡故障が将来に発生すると、負荷装置50、60の両端電圧Vc2が正常な電圧範囲を超えて上昇し得ることを示す。上記の構成によれば、将来に発生するかもしれないコンバータ20の正極端20a、20cの間の短絡故障に備えて、リプル処理によりバッテリ11を暖めておくことができる。短絡故障時に、負荷装置50、60に加わる電圧負荷を抑えることができる。
さらに、上記の構成では、S12の条件とS14の条件の両条件が満たされる場合に限って、S20のリプル処理が開始される。S14の条件が満たされることは、平滑化コンデンサ32に大電力が蓄電されていることを意味する。即ち、短絡故障が発生すると、負荷装置50、60に加わる電圧負荷が、平滑化コンデンサ32に蓄電されている大電力により、大きくなることを示す。上記の構成によれば、電圧Vc1が所定電圧以下であり、仮に短絡故障が生じても負荷装置50、60に加わる電圧負荷が小さいときには、リプル処理を開始せず、バッテリ11を暖めない。本実施例では、バッテリ11を暖める条件を厳しくすることで、負荷装置50、60の保護のために要するコスト(バッテリ11を暖めるのに要するエネルギコスト)も少なくて済むという利点を有する。
一般に、バッテリ11の温度は、電気自動車が走行し続けると上昇する。例えば、電気自動車をしばらく走行した後に、イグニションスイッチをオンにしたまま、電気自動車を停止している状況(即ち、コンバータ20の作動が停止している状況)が長時間続くと、平滑化コンデンサ32に大電力が蓄電されたまま、バッテリ11の温度が低下する。S12の条件とS14の条件の両条件が満たされるのは、このような状況が想定される。例えば、イグニションスイッチをオンにした直後は、平滑化コンデンサ32に大電力が蓄電されている可能性が低いので、S14の条件が満たされる可能性は低い。また、例えば、電気自動車が走行し続けている状況(即ち、コンバータ20が作動している状況)では、バッテリ11の温度は上昇しているので、S12の条件が満たされる可能性は低い。即ち、図3の両条件が満たされるのは、限られた状況であり、バッテリ11を暖める条件は厳しい。
(第2実施例)
図4を参照して、第2実施例の昇温処理を説明する。第2実施例は、昇温処理が一部で異なる点を除いて、第1実施例の車両用電源装置10と同様である。
S30では、コントローラ40は、図3のS10で取得する温度Tbと電圧Vc1に加えて、負荷装置50、60の両端電圧Vc2も取得する。両端電圧Vc2は、電圧センサ(不図示)により測定される。S32、S34は、図3のS12、S14と同様である。なお、S34の第1所定電圧は、S14の所定電圧に相当する値である。
S36では、コントローラ40は、S30で取得した両端電圧Vc2が第2所定電圧以上であるのか否かを判断する。コントローラ40は、両端電圧Vc2が第2所定電圧以上である場合(S36でYES)に、S40に進み、両端電圧Vc2が第2所定電圧より小さい場合(S36でNO)に、S40をスキップして、昇温処理を終了する。S40は、図3のS20と同様である。
この構成によれば、第1実施例の両条件に加えて、さらに、S36の条件が満たされる場合に限って、S40のリプル処理が開始される。S36の条件が満たされることは、負荷装置50、60に予め第2所定電圧以上の電圧が印加されていることを示す。即ち、両端電圧Vc2は、短絡故障が生じると予め印加されている電圧から急上昇するので、正常な電圧範囲を超える可能性が高まる。本実施例では、バッテリ11を暖める条件をさらに厳しくして、負荷装置50、60の保護のために要するコストをさらに少なくすることができる。
以下、実施例で示した技術に関する留意点を述べる。実施例では、リプル処理を実行するための回路40aと大きなリプルを発生させるトランジスタ21、22が、「昇温手段」の一例である。例えば、コントローラ40は、S20において、バッテリ11に接するように電気自動車に搭載されているヒータに作動を開始するための信号を出力してもよい。本変形例では、ヒータが、「昇温手段」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:車両用電源装置
11:バッテリ
12:モータ
13:システムメインリレー
20:双方向DC−DCコンバータ
21、22:トランジスタ
23、24:ダイオード
25:リアクトル
30:インバータ
31:フィルタコンデンサ
32:平滑化コンデンサ
40:コントローラ
40a:回路
50、60:負荷装置
Tb:バッテリの温度
Vc1:平滑化コンデンサの両端電圧
Vc2:負荷装置の両端電圧

Claims (1)

  1. バッテリと、
    前記バッテリの直流電力を交流に変換して走行用のモータに供給するインバータと、
    前記バッテリと前記インバータの間に接続されており、前記バッテリの側に印加された電圧を昇圧して前記インバータの側に出力する昇圧機能と、前記インバータの側に印加された電圧を降圧して前記バッテリの側へ出力する降圧機能の双方を有している双方向DC−DCコンバータと、
    前記双方向DC−DCコンバータと前記インバータの間に並列に接続されている平滑化コンデンサと、
    前記バッテリを暖める昇温手段と、
    前記昇温手段を制御するコントローラと、を備えており、
    前記バッテリと前記双方向DC−DCコンバータの間に、前記バッテリの電力を受ける負荷装置が接続されており、
    前記コントローラは、前記バッテリの温度が所定温度以下であり、かつ、前記平滑化コンデンサの両端電圧が所定電圧以上である場合に、前記昇温手段を作動させて前記バッテリを暖める、車両用電源装置。
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