JP2008228232A - 撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、撮像方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】2つの撮像素子を使用して、高空間解像度と高リアルタイム性を実現する。
【解決手段】第1及び第2の撮像素子を備え、第2の撮像素子が出力する画像データから注目領域を抽出する注目領域抽出手段と、注目領域の位置に対応する注目領域情報を記憶する注目領域情報記憶手段と、第1の撮像素子の全画素領域を駆動して得られる画像データを記憶する第1の記憶手段と、第1の撮像素子の前記注目領域に対応する画素領域のみを、第1の撮像素子の全画素領域を駆動するよりも高速に駆動して得られる画像データを記憶する第2の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶した画像データと第2の記憶手段に記憶した画像データを合成して合成された画像データを生成する合成手段を備える撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの撮像素子を備える撮像装置、及び撮像方法に関する。
従来、半導体よりなる固体撮像素子として、CCD撮像素子及びCMOS撮像素子が広く知られ、用いられている。CCD撮像素子は、画素内に配置された光電変換素子で光を信号電荷に変換し、その信号電荷を全画素から同時に読み出して転送し、転送された信号電荷を電気信号に変えて映像信号として出力する機能を有する。
一方、CMOS撮像素子は、画素内に配置された光電変換素子で光を信号電荷に変換し、その信号電荷を画素ごとに増幅し、映像信号として出力する機能を有する。
近年、民生用のCMOS撮像素子は、同じ撮像素子であるCCD撮像素子に比べ、読み出し速度が飛躍的に高速化している。たとえば、640万画素から構成される1フレームを1秒間に60回出力でき、あるいは276万画素から構成される1フレームを1秒間に180回出力できるCMOS撮像素子を有する撮像装置が試作されている。これらは、たとえば、非特許文献1で紹介されている。この機能を備えるCMOS撮像素子によれば、多画素での高フレームレートの撮像が可能となる。したがって、動画像を構成する1枚、1枚のフレーム画像に静止画像に必要とされる解像度を持たすことができ、動画像と静止画像を、解像度が同じ状態でシームレスに読み出すことを可能にしている。
また一方で、CMOS撮像素子は、全画素領域の画像信号を同時に読み出すCCD撮像素子とは異なり、撮像素子の一部の画素領域のみを部分的に読み出すことが可能なランダムアクセス、すなわち部分読み出し機能を備えている。たとえばロボットビジョンやビジョンチップの世界では、CMOS撮像素子の高速読み出し機能及びランダムアクセス機能を生かして、ランダアクセス、すなわち部分読み出し機能を利用した高速視覚システムの研究が行われている。これらは、特許文献1及び非特許文献2で紹介されている。
ロボットビジョンにおいては、高空間解像度及び高リアルタイム性を多くの場面で両立させることが要求される。この場合、一般に画像特徴量を計算する際に全ての画素情報を必要としない、という前提の元に、フレーム画像の中で注視している注視領域の画像信号のみを読み出し、読み出したその情報に基づいて次フレームで注視する注視領域を更新することが行われている。この技術は、知的画素選択機能と呼ばれる。また、民生用カメラでもランダムアクセス機能を生かし、フレーム画像に含まれる画像を、その画像の注視領域と、それ以外の周辺領域とで画像データの解像度を変更させることが提案されている。すなわち、注視領域は高解像度とし、周辺領域は低解像度として、1フレーム画像当たりの動画像の処理量及び処理時間を低減させることが特許文献2に開示されている。
特開2003−319262号公報 特開2006−60496号公報 Satoshi Yoshihara,"A 1/1.8" 6.4M Pixel, 60Frames/s CMOS Image Sensor with Seamless Mode Change"。IEEE International Solid-State Circuits Conference,Feb 2006。 Ulrich Muehlmann, et al."A New High Speed CMOS Camera for Real-Time Tracking Applications"。IEEE International Conference on Robotic & Automation, April 2004。
しかしながら、このような高速読み出し可能な撮像素子を有する撮像装置において、大量の動画像を扱う場合、高度なタスクになるほど、撮像素子の性能に見合うだけのリアルタイム(高速)性の高い処理は困難となる。またさらに、撮像素子のコストも高くなってしまう。画像データをリアルタイムで高速に処理するには、画像データの情報量を削減するのが好ましい。しかしながら、それにより空間解像度が失われ、画像データの細部の情報量が落ちてしまう。
本発明は、上述した高速読み出し可能な撮像素子を有する撮像装置の高空間解像度と高リアルタイム性の両立を解決するために、撮像素子そのものを能動的に制御する。それにより、フレーム画像内の注目領域のみをランダムアクセスにより読み出し、注目領域とは異なる周辺領域はフレーム画像を生成するために必要且つ最低限の画像を読み出すことで、画像のデータ量を減らし、処理負荷の軽減を図る。
また、注目領域の読み出しをしている間に、周辺領域において新たな動きが発生した際には、動きの検出を高速に行うために、シーン全体、すなわち撮像する光学像の全体を監視する別の撮像素子を用意する。これにより、高速読み出し可能な撮像素子を有する撮像装置の高空間解像度と高リアルタイム性の両立と可能な限りの効率性を重視した撮像装置を提供することが可能となる。
したがって、本発明の目的は、2つの撮像素子を備え、高空間解像度と高リアルタイム性を備えた撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の実施形態に係る撮像装置は、
第1及び第2の撮像素子を備える撮像装置であって、
前記第1および第2の撮像素子に光学像を結像させる光学系と、
前記第2の撮像素子が出力する画像データから注目領域を抽出する注目領域抽出手段と、
前記注目領域の位置に対応する注目領域情報を記憶する注目領域情報記憶手段と、
前記第1の撮像素子の全画素領域を駆動して得られる画像データを記憶する第1の記憶手段と、
前記注目領域情報記憶手段に記憶された前記注目領域情報の前記注目領域に対応する前記第1の撮像素子の画素領域のみを、前記第1の撮像素子の全画素領域を駆動するよりも高速に駆動して得られる画像データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶した画像データと前記第2の記憶手段に記憶した画像データを合成して、合成された画像データを生成する合成手段と、を備えることを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の実施形態に係る撮像方法は、
第1及び第2の撮像素子、及び前記第1および第2の撮像素子に光学像を結像させる光学系と、を備える撮像装置の撮像方法であって、
前記第2の撮像素子が出力する画像データから注目領域を抽出する注目領域抽出工程と、
前記注目領域の位置に対応する注目領域情報を記憶する注目領域情報記憶工程と、
前記第1の撮像素子の全画素領域を駆動して得られる画像データを第1の記憶手段に記憶する第1の記憶工程と、
前記注目領域情報記憶工程で記憶された前記注目領域情報の前記注目領域に対応する前記第1の撮像素子の画素領域のみを、前記第1の撮像素子の全画素領域を駆動するよりも高速に駆動して得られる画像データを第2の記憶手段に記憶する第2の記憶工程と、
前記第1の記憶手段に記憶した画像データと前記第2の記憶手段に記憶した画像データを合成して合成された画像データを生成する合成工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、2つの撮像素子を備え、高空間解像度と高リアルタイム性を備えた撮像装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る撮像装置に関し、図面を参照しながら詳述する。図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の機能的な構成図であり、図2は、ランダムアクセス可能な2次元の撮像素子を用いた、本発明の実施形態に係る撮像装置で使用される撮像素子の構成を示す概観図である。
図1において、光学系1は、被写体と撮像素子4との間に設けられ、レンズ群2を含み、動画像である被写体の光学像を撮像素子4に結像させる。尚、図においては、レンズ群2は簡略化のため1枚で図示する。また、光学系1は、後で説明する撮像素子16にも動画像である被写体の光学像を結像させる必要がある。そのため、たとえばビームスプリッタ3を含む。しかし、基本的に撮像素子4と撮像素子16に同じ動画像である被写体の光学像を結像させることができるのであれば、撮像素子4のレンズ群2とは別にレンズ群を設けることも可能である。
撮像素子4は、CMOS撮像素子等の、高速読み出し及びランダムアクセス、すなわち部分読出し可能な2次元の撮像素子であり、図示しない筐体内部に設けられる。撮像素子4は、光電変換機能を有する半導体素子であり、光学系1により結像された動画像であるシーン、すなわち光学像に応じた電荷を電気信号(アナログ信号)に変換して出力する。
CDS・AGC・A/D変換回路5は、撮像素子4に接続され、撮像素子4から電気信号(アナログ信号)を受け取る。CDS・AGC・A/D変換回路5は、電気信号(アナログ信号)に対してCDS処理を行い、CDS処理後の信号をAGC動作により増幅し、最後に電気信号(アナログ信号)を画像データ(デジタル信号)に変換する。
画像データ処理部6は、CDS・AGC・A/D変換回路5及びマイクロコンピュータ14、記録回路12、及び表示部13に接続されている。これにより、画像データ処理部6は、画像データをCDS・AGC・A/D変換回路5から受け取り、マイクロコンピュータ14からの制御信号に基づき、画像データを処理し、表示部13に供給して表示する。さらに必要に応じて、図示しないが、記録回路12で取り外し可能な記録媒体に画像データを記録する。
画像データ処理部6は、画像データ記憶回路7及び画像データ合成回路8、注目領域画像データ記憶回路9、スイッチ10、及び画像データ処理回路11からなる。
画像データ記憶回路7は、撮像素子4を撮像素子の駆動回路15の制御により、全画素領域読み出しした際に、CDS・AGC・A/D変換回路5から得られた画像データの1フレーム分を記憶する回路である。記憶された1フレーム分の画像データは、次の1フレームの画像データが入力されると更新される。
ここで記憶されたフレーム画像は、撮像素子4から部分読み出し(ランダムアクセス)された注目領域の画像データから1枚のフレーム画像を生成するための背景の画像データとなる。
画像データの合成が必要ない(すなわち通常モード読み出しの)場合は、画像データ記憶回路7に記憶された1フレームの画像データは、そのまま画像データ処理回路11に入力される。しかし、画像データの合成が必要な場合は、画像データ記憶回路7に記憶された1フレームの画像データは、画像データ合成回路8に入力される。したがって、撮像素子4における、通常読み出しモードである全画素領域の読み出し動作では、この画像データ合成回路8の機能は使用されない(後述するステップS102参照)。
画像データ合成回路8は、画像データ記憶回路7に記憶された1フレームの画像データを背景の画像データとする。そして、注目領域画像データ記憶回路9に記憶された注目領域画像データを、画像データ記憶回路7に記憶された1フレームの画像データの対応する画像領域に位置合わせをして合成し、1フレームのフレーム画像を生成する。これは、マイクロコンピュータ14の制御により、スイッチ10を切り替えることで実行される。
すなわち、注目領域画像データ記憶回路9に記憶された注目領域画像データは、注目領域情報記憶回路19に、フレーム(すなわち背景)画像の全体の中での位置の情報である注目領域情報が記憶されている。したがって、その注目領域情報を元にスイッチ10を制御して位置合わせを行い、1フレームの合成画像データを生成する。生成された画像データは、画像データ処理回路11へ入力される。
注目領域画像データ記憶回路9は、撮像素子4から部分読み出し(ランダムアクセス)された注目領域画像データを記憶する回路である。この注目領域画像データ記憶回路9に入力される注目領域画像データは、特定の被写体が抽出された注目領域画像データのみでは、1フレームの画像データを生成できない。そのため、画像データ合成回路8に入力され、画像データ記憶回路7に記憶された1フレームの画像データと合成されて完成された1フレームの画像データとされる。
画像データ処理回路11は、画像データにアパーチャ補正、WB補正、γ補正などの画像処理を施し、記録回路12や表示部13に出力する回路である。記録回路12は、取り外し可能な、たとえば半導体メモリに画像データ処理回路11から出力された画像データを記録し、表示部13は、画像データ処理回路11から出力された画像データの表示を行う。
駆動回路15は、撮像素子4を駆動するため、マイクロコンピュータ14に接続されている。これにより駆動回路15は、マイクロコンピュータ14から受け取った制御信号に基づき、撮像素子4を駆動する。具体的には、駆動回路15は、撮像素子4を駆動するための駆動パルス等を生成して撮像素子4に供給する。
図2はCMOS等のランダムアクセス可能な2次元撮像素子を用いた撮像素子4の概観図である。B11〜Bmn(m、nは整数である。以下同じ。)は、光学像が結像される撮像面に2次元に配置された画素である。各画素には、光電変換素子と、光電変換素子で変換された信号電荷を画素ごとに増幅して出力するトランジスタとが少なくとも配置されているが、図では省略されている。
垂直シフトレジスタ220は、水平出力線VSEL1〜VSELm毎に画素から電気信号を読み出す制御パルスを出力する。水平出力線VSEL1〜VSELmにより選択された各画素の電気信号は、垂直出力線VSIG1〜VSIGnにより読み出され、加算回路221に蓄積される。加算回路221に蓄積された電気信号は、水平シフトレジスタ222により順次読み出し走査が行われ、時系列的に出力される。
撮像素子16は、マイクロコンピュータ14で制御される駆動回路17で駆動され、CDS・AGC・A/D変換回路18に撮像信号を出力する。そして、CDS・AGC・A/D変換回路18からの画像データは注目領域抽出回路20に与えられる。注目領域抽出回路20では、マイクロコンピュータ14の制御により、CDS・AGC・A/D変換回路18からの画像データから特定の注目画像領域に係る注目領域情報を抽出する。抽出された位置の情報である注目領域情報は、マイクロコンピュータ14を介して、注目領域情報記憶回路19を順次更新することとなる。
尚、注目領域を最初に特定するには、撮像素子16の出力を使用して特定してもよい。たとえば、撮像素子16の出力の動きのある部分を検出し、これを注目する被写体とし、この被写体を包含する画像の領域を注目領域とする。あるいは、撮像素子4の出力の画像データを注目領域認識回路21で調べ、たとえば、特定の特徴情報を有する被写体の画像データの領域を注目領域と特定することも可能である。いずれにしても注目領域の位置を特定する注目領域情報は、あとで述べる画像の全画素領域を分割した画素の領域で表現される。
このようにして、注目領域の位置を特定するが、つぎに、撮像素子4として使用が可能なMOSの撮像素子について、図2を参照して説明する。
具体的には、図2において、垂直シフトレジスタ220から水平出力線VSEL1〜VSELmのうち、部分読み出し(ランダムアクセス)の対象である注目領域に属する画素に接続された水平出力線に制御パルスを出力する。そして、水平シフトレジスタ222から垂直出力線VSIG1〜VSIGnのうち、部分読み出しの対象である注目領域に属する画素に接続された垂直出力線に制御パルスを出力する。
水平出力線の制御パルスによって選択された注目領域に属する各画素の電気信号は、垂直出力線の制御パルスより加算回路221に読み出され、加算回路221に蓄積されずに加算回路221を通過する。
マイクロコンピュータ14は、撮像装置全体の統合的な処理を行っている。マイクロコンピュータ14は、通常/高速読み出しモードを切り替えるモードスイッチ22によって、通常読み出しモードと高速読み出しモードを切り替える。この時、モードスイッチ22が高速読み出しモードに切り替わった場合は、たとえば撮像素子16の注目領域抽出回路20から抽出される情報から、注目領域情報を生成し、注目領域情報記憶回路19に記憶され注目領域情報を順次更新する。
また、高速読み出しモードにおいて、撮像素子4において全画素領域読み出しが行われる際には、CDS・AGC・A/D変換回路5の出力先を画像データ記憶回路7に切り替える。また、、部分読み出し(ランダムアクセス)が行われるタイミングにおいては、スイッチ10で、CDS・AGC・A/D変換回路5の出力先を注目領域画像データ記憶回路9に切り替える。通常読み出しモードでは、撮像素子4において常に全画素領域読み出しが行われるため、CDS・AGC・A/D変換回路5の出力先は画像データ記憶回路7のままである。
注目領域情報記憶回路19は、撮像素子4において注目領域の部分読み出し(ランダムアクセス)が行われる際に、マイクロコンピュータ14から、撮像素子4の該当する被写体の注目領域情報を受け取り、撮像素子4の駆動回路15へ入力する。
通常/高速読み出しモード切り替えのモードスイッチ22は、マイクロコンピュータ14を通じて、駆動回路15を制御して撮像素子4の通常及び高速読み出しモードの切り替えを行う。モードスイッチ22は、例えばコマンドダイアルやボタンなど構成され、ユーザによって操作される。
撮像素子16は、撮像素子4とは別に、(図示しない筐体)外部において光学系1付近に設けられた撮像素子である。撮像素子16の出力は、CDS・AGC・A/D変換回路18で画像データに変換されたあと、注目領域抽出回路20に入力され、注目領域抽出回路20で抽出した画像領域の情報は、マイクロコンピュータ14に入力される。
ここで、撮像素子16は、画像データ全体を常に監視するものであり、例えば数フレームに1回など常に一定間隔で画像データ全体を監視していても良いし、画像データ中で何か動きがあった時にだけ、動作させても良い。
なお、ここで使用する撮像素子16とは、たとえば、動きの検出に特化したような撮像素子であれば如何なる撮像素子でも使用可能である。例えば、赤外線を検出する撮像素子のようなものや、温度でも動作する撮像素子などでも良い。したがって、素子の数も多くある必要はない。結像される光学像の明るさにあまり影響を受けず、ロバストな検出が可能であるという点では、赤外線用の撮像素子が望ましい。本実施形態では、撮像素子16に赤外線用の撮像素子を用いた例を説明する。
<実施形態1>
次に、本発明の実施形態1に係る撮像装置の撮像素子制御方法について、図3乃至図5を用いて説明を行う。図3は、撮像装置が撮像素子4の読み出しを制御する処理の流れを示すフローチャートである。図4は、撮像素子4の読み出しの遅延時間を示す概念図である。図5は、被写体検出情報を撮像素子4の読み出しに反映させるタイミングを示す概念図である。
先ず、図4について説明する。図4の上段は、撮像素子(外測撮像素子)16から得られる画像データを時系列で示したものである。濃い部分が被写体として検出された特定の被写体領域である。次に図4の中段は、1フレームの画像データ内での注目領域を時系列で示している。
ここでは例えば、1フレームの画像データの領域を4×4の16領域に分割している。また各領域は複数の画素から形成される。この被写体の注目領域に基づいて撮像素子4の読み出しを行う。撮像素子4において、全画素領域読み出しの場合は、黒とされたフレーム画像の全画素領域を読出し、注目領域の部分読み出し(ランダムアクセス)の場合は、読み出すべき被写体の領域である黒く塗られている注目領域を読み出す。黒く塗られた以外の白い部分では、撮像素子4は駆動されない。
最後に図4の下段は、表示部13に表示される合成されたフレーム画像を時系列で表している。この場合、撮像素子4の全画素領域読み出しの場合は、画像データ記憶回路7から出力された1フレームの画像データである。一方、注目領域の部分読み出し(ランダムアクセス)の場合は、背景の画像データを所定の位置で合成した画像データ合成回路8から出力された画像合成後の1フレームの画像データである。
図4では、例えば、撮像素子4は、通常読み出しモードでは、60frame/secで動作し、高速読み出しモードでは、600frame/secで動作していると仮定する。また画像データ監視用の撮像素子(外測撮像素子)16は、常に、通常読み出しモード(この場合は、60frame/sec)で動作する。
この図4において、tの時系列に沿って、t00、t10、t20、t30…の間隔は、60frame/secを表しており、t1i、t2i、(0 <i<9)・・・の間隔は、600frame/secを表す。従って、t10からt20までは、撮像素子4から10枚の画像データが読み出される。t11、t19、t21、t29の3種類の画像データは図示されていない(詳細は図5を参照)。
本実施形態では、通常読み出しモードの間隔(60frame/sec)で、最初の1フレーム(t00)を除いて、背景となる画像データを更新するために、撮像素子4では無条件で全画素読み出しを行う。そして、通常読み出しモードで読み出しが行われる時以外は高速読み出しモード(600frame/sec)で被写体の画像領域のデータを読み出すことになる(図5)。なお、t00では、撮像素子(外測撮像素子)16から抽出された被写体の画像領域を撮像素子4(内測撮像素子)にリアルタイムに反映するために遅延が発生することから、撮像素子4を動作させず、従って表示される1フレームの画像データも存在しない。
従って、本実施形態では、図5に示すように被写体の検出情報である注目領域情報が更新される際には、通常読み出しモード60frame/secの間隔で1フレーム分の遅延が発生することとなる。
次に、撮像素子4の読み出しを制御する処理の流れを示す図3のフローチャートに従って、撮像装置の動作について説明する。ステップS101では、撮像装置が、電源投入を指示する情報を受け付ける。撮像装置は、電源投入を指示する情報に基づき、初期設定等の所定の動作を行う。すなわち光学系1は、被写体の光学像を撮像素子4に結像させる。
撮像素子4は、結像された光学像に応じた電荷を電気信号(アナログ信号)を受け取る。CDS・AGC・A/D変換回路5は、電気信号(アナログ信号)に対してCDS処理を行い、CDS処理後の信号をAGC動作により増幅し、アナログ信号をデジタルデータ(デジタル信号)である画像データに変換する。画像データ処理部6は画像データを受け取り、マイクロコンピュータ14から受け取った制御信号に基づき、画像データを処理する。
ステップS102では、撮像装置が通常読み出しを開始する。すなわち、マイクロコンピュータ14は、駆動回路15を制御し、撮像素子4の通常読み出しを行う。ここで出力された電気信号(アナログ信号)は、CDS・AGC・A/D変換回路5で、それぞれ所定の処理を施され、画像データとして画像データ処理部6に入力される。
ここでマイクロコンピュータ14は、CDS・AGC・A/D変換回路5の画像データの出力先をスイッチ10を切り替えることで、画像データ記憶回路7に切り替える。出力された画像データ(フレーム画像データ)は、画像データ記憶回路7を通って、画像データ処理回路11で所定の画像処理が施された後に、表示部13で表示される。さらに記録回路12で、取り外し可能な記録媒体に記録される。
ここで、本来であれば画像データ記憶回路7は、撮像素子4を全画素領域読み出しした際に、CDS・AGC・A/D変換回路5から得られた1フレームの画像データを記憶するが、このステップでは、この回路の機能は使用されない。
ステップS103では、高速読み出しモードが選択されたか否かを判定する。すなわち、マイクロコンピュータ14は、通常/高速読み出しモードを切り替えるモードスイッチ22から高速読み出しモードの開始信号を受け取ったかどうかを判定する。
高速読み出しモードが選択された場合、マイクロコンピュータ14は注目領域情報記憶回路19を接続し、処理をステップS104へ進める。高速読み出しモードの開始信号を受け取っていない場合は、処理をS102の通常読み出しに戻す。
ステップS104では、撮像素子(赤外撮像素子)16が、被写体の注目領域の抽出を開始する(図4の上段の「撮像素子16から得られる領域情報」参照)。すなわち、撮像素子16の出力から抽出される被写体の注目領域を撮像素子4の該当駆動箇所の情報としてある被写体の注目領域へマッピングする。これにより、16の領域に分割した画素領域に関連させ、注目領域情報として注目領域情報記憶回路19に記憶される(図4の中段の「フレーム画像内の被写体の注目領域」参照)。先に述べたように、本実施形態では、撮像素子(外測撮像素子)16は通常読み出しモード(この場合は60frame/sec)で動作させている。
ステップS105では、ステップS104で得られた注目領域情報を元に、撮像素子4を駆動させる。すなわち、背景となる画像データを生成するために、撮像素子4で全画素読み出しを行う場合(図4のt00、t10、t20、t30 ・・・)は、CDS・AGC・A/D変換回路5の出力先を画像データ記憶回路7に切り替える。
また撮像素子4で部分読み出し(ランダムアクセス)を行う場合(図4のt1i、t2i、(1< i<9)・・・)は、CDS・AGC・A/D変換回路5の出力先を、スイッチ10で注目領域画像データ記憶回路9に切り替える。
ステップS106では、ステップS105で出力された画像データを元に、表示部13で表示可能なフレーム画像データとして生成する。すなわち、ステップS105で全画素読み出しが行われたとする。この場合(図4のt00、t10、t20、t30 ・・・)は、CDS・AGC・A/D変換回路5から出力された画像データは、既に1フレームの画像データであるので、画像データは、加工せずそのまま画像データ処理回路11に入力される。
次に撮像素子4で部分読み出し(ランダムアクセス)が行われたとする。この場合(図4のt1i、t2i、(1 < i<9)・・・)には、CDS・AGC・A/D変換回路5から出力された画像データは、被写体の抽出された注目領域のみの画像データであり、1フレームの画像データを生成できない。そのため、1フレームの画像データを生成するため、画像データ記憶回路7に記憶された1フレームの画像データを画像データ合成回路8に入力する。
そして画像データ合成回路8で、先に述べた画像データ記憶回路7に記憶されたフレーム画像データを背景画像とし、注目領域画像データ記憶回路9に記憶された注目領域画像データを該当する個所にはめ込む合成を行い、1フレームの画像データを生成する。ここで合成された1フレームの画像データを画像データ処理回路11に入力する。
ステップS107では、S106で生成されたフレームデータを表示部13に表示する(図4の下段の「表示されるフレーム画像」参照)。すなわち、画像データ処理回路11で所定の画像処理が施された1フレームの合成された画像データを表示部13に出力する。
ステップS108では、マイクロコンピュータ14が、通常/高速読み出しモード切り替えのモードスイッチ22から高速読み出しモードの終了信号を受け取ったかどうかを判定する。ここで、高速読み出しモードの終了信号を受け取った場合、ステップS102に進み、通常読み出しモードに進む。
高速読み出しモードの終了信号を受け取らなかった場合、ステップS104に進み、被写体の注目領域の検出を行い、終了信号を受け取るまでS104乃至S108を繰り返す。順次更新される注目領域の画像データは、領域が狭く情報量が抑えられているので、画像の処理にかかる時間は短縮される。
以上説明した本発明の実施形態1によれば、撮像素子(外測撮像素子)による注目領域の認識から高速読み出し可能な撮像素子による処理能力の範囲内で、高空間解像度と高リアルタイム性の両立させた撮像装置を提供することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係る撮像装置の制御方法について、図6乃至図8を用いて説明を行う。図6は撮像装置が撮像素子4の読み出しを制御する処理の流れを示すフローチャートである。図7は撮像素子4の読み出しの遅延時間を示す概念図である。図8は被写体の注目領域情報を撮像素子4の読み出しに反映させるタイミングを示す概念図である。
なお、本発明の実施形態2に係る撮像装置の構成図は、図1及び図2の構成と同じでよく、したがって、その説明を割愛する。また以下、実施形態1と共通の構成に関しても、説明を割愛し、異なる部分を中心に説明する。
実施形態2の実施形態1との相違点は、背景となる画像データを生成するために「プレ撮影」を設け、あらかじめ背景となる画像データを用意しておく。これにより、撮像素子16からの注目領域情報の更新を、通常読み出しモード(60frame/sec)の間隔でなく、高速読み出しモード(600frame/sec)の間隔で実行できるようにした点である。これにより、さらに高速追従性が高まり、高速読み出しの利点を活かすことが可能となる。
実施形態2について、図7及び図8を用いて説明する。基本的な動作は、図4及び図5で説明した実施形態1の動作と同様である。本実施形態2では、撮影動作は、後述する「プレ撮影」と「本撮影」に分かれている。図7の左側のTの時系列に沿っているT0は「プレ撮影」に相当する。また右側のtの時系列に沿っている、t00、t10、t20、t30…は、「本撮影」となる。
本実施形態でも実施形態1と同様に、撮像素子4の通常読み出しモードの間隔(60frame/sec) で、背景となる画像データを更新するために、無条件で撮像素子4の全画素読み出しを行う。また実施形態1では、被写体の抽出情報である被写体の注目領域情報が更新される際には、1フレーム分の遅延が発生し、通常読み出しモード60frame/secの間隔となってしまっていた。
しかしながら本実施形態では、「プレ撮影」にてあらかじめ背景となる画像データを取得している。そのため、被写体の注目領域情報が更新されるときの遅延量が少ない(被写体の動作が検出されて、撮像素子4の駆動に必要となる注目領域情報が駆動回路15に到達するまでの物理的な時間のみ)。
つまり被写体の動作が検出された場合、検出の次に行われる無条件の全画素領域読み出しのタイミングを待たずに、被写体の注目領域情報を更新することが可能である。すなわちt0i、t1i、t2i、t3i …のいずれにおいても、被写体の動作の検出が行われた場合、0 < i< 9の間で被写体の注目領域情報の更新が可能である(図7参照)。
次に、図6に示す撮像装置が撮像素子4の読み出しを制御する処理の流れを示すフローチャートに従って、撮像装置の動作について説明する。詳細な処理に関しては、実施形態1と同様のためここでは割愛し、相違点だけを述べる。
ステップS201では、撮像装置が、電源投入を指示する情報を受け付ける。撮像装置は、電源投入を指示する情報に基づき、初期設定等の所定の動作を行う。
ステップS202では、撮像装置が撮像素子4の通常読み出しを開始する。先に述べた「プレ撮影」はこの段階で行われる。すなわち、ステップS203で撮像素子4で「プレ撮影」が実行されると、画像データ記憶回路7は、高速読み出しモードで必要となる背景の画像データ(図7のT0)を記憶する。
ステップS204では、モードスイッチ22により、高速読み出しモードが選択されたか否かを判定する。高速読み出しモードが選択された場合、マイクロコンピュータ14は画像データ記憶回路7及び被写体の注目領域情報記憶回路19をそれぞれ接続し、処理をステップS205へ進める。高速読み出しモードの開始信号を受け取っていない場合は、処理をS202へ進める。
ステップS205では、撮像素子(赤外撮像素子)16が、被写体の抽出する注目領域の抽出を開始する(図7の上段の「撮像素子から得られる被写体の領域情報」参照)。ここで撮像装置は「本撮影」を開始する。
ステップS206では、ステップS205で得られ、注目領域情報記憶回路19に記憶された注目領域情報を元に、撮像素子4を駆動させる。
ステップS207では、S206で出力された画像データを元に、表示部13で表示可能な1フレームの画像データを画像データ合成回路8での合成により、生成する。
ステップS208では、S207で生成された1フレームの画像データを表示部13に出力し表示する(図4の下段の「表示されるフレーム画像」参照)。
ステップS209では、マイクロコンピュータ14が、モードスイッチ22から高速読み出しモードの終了信号を受け取ったかどうかを判定する。ここで、高速読み出しモードの終了信号を受け取った場合、ステップS202に進み、通常読み出しを行う。高速読み出しモードの終了信号を受け取らなかった場合、ステップS205に進み、被写体の注目領域の抽出を行い、終了信号を受け取るまでS205乃至S209を繰り返す。
第2実施形態によれば、第1実施形態と異なり、撮像素子16からの注目領域情報の更新を、通常読み出しモード(60frame/sec)の間隔でなく、高速読み出しモード(600frame/sec)の間隔で実行している。また撮像素子16を、たとえば通常読み出しモードの読み出し間隔よりも短く動作させれば、被写体の注目領域の抽出から撮像素子4の読み出しまでの遅延量はさらに減り、リアルタイムに近い速度での読み出しが可能となる。
また、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても実施可能である。すなわち本発明の目的は、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することで、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行いこともありうる。それにより、本発明は、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに本発明においては、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれて実施することも可能である。したがって、書込まれプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の実施形態1、2に係る撮像装置の構成図である。 本発明の実施形態1、2に係る撮像装置で使用するランダムアクセス可能な2次元撮像素子の概略構成図である。 本発明の実施形態1に係る撮像装置が撮像素子の読み出しを制御する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る撮像装置の撮像素子の読み出しの遅延時間を示す概念図である。 被写体検出情報を撮像素子の読み出しに反映させるタイミングを示す概念図である。 撮像装置が撮像素子の読み出しを制御する処理の流れを示すフローチャートである。 撮像素子の読み出しの遅延時間を示す概念図である。 被写体の注目領域情報を撮像素子の読み出しに反映させるタイミングを示す概念図である。
符号の説明
1 光学系
2 レンズ群
3 ビームスプリッタ
4、16 撮像素子
5、18 CDS・AGC・AD変換回路
6 画像データ処理部
7 画像データ記憶回路
8 画像データ合成回路
9 注目領域画像データ記憶回路
10 スイッチ
11 画像データ処理回路
12 記録回路
13 表示部
14 マイクロコンピュータ
15、17 駆動回路
19 注目領域情報記憶回路
20 注目領域抽出回路
21 注目領域認識回路
22 モードスイッチ

Claims (6)

  1. 第1及び第2の撮像素子を備える撮像装置であって、
    前記第1および第2の撮像素子に光学像を結像させる光学系と、
    前記第2の撮像素子が出力する画像データから注目領域を抽出する注目領域抽出手段と、
    前記注目領域の位置に対応する注目領域情報を記憶する注目領域情報記憶手段と、
    前記第1の撮像素子の全画素領域を駆動して得られる画像データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記注目領域情報記憶手段に記憶された前記注目領域情報の前記注目領域に対応する前記第1の撮像素子の画素領域のみを、前記第1の撮像素子の全画素領域を駆動するよりも高速に駆動して得られる画像データを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶した画像データと前記第2の記憶手段に記憶した画像データを合成して、合成された画像データを生成する合成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記合成手段は、前記第1の記憶手段が、前記第1の撮像素子の全画素領域を駆動して得られる次の画像データを記憶するまでの間に、前記第1の記憶手段に記憶された画像データと、前記第2の記憶手段に記憶された画像データを合成して前記合成された画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の撮像素子は、ランダムアクセス可能な撮像素子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 第1及び第2の撮像素子、及び前記第1および第2の撮像素子に光学像を結像させる光学系と、を備える撮像装置の撮像方法であって、
    前記第2の撮像素子が出力する画像データから注目領域を抽出する注目領域抽出工程と、
    前記注目領域の位置に対応する注目領域情報を記憶する注目領域情報記憶工程と、
    前記第1の撮像素子の全画素領域を駆動して得られる画像データを第1の記憶手段に記憶する第1の記憶工程と、
    前記注目領域情報記憶工程で記憶された前記注目領域情報の前記注目領域に対応する前記第1の撮像素子の画素領域のみを、前記第1の撮像素子の全画素領域を駆動するよりも高速に駆動して得られる画像データを第2の記憶手段に記憶する第2の記憶工程と、
    前記第1の記憶手段に記憶した画像データと前記第2の記憶手段に記憶した画像データを合成して合成された画像データを生成する合成工程と、を備えることを特徴とする撮像方法。
  5. 請求項4に記載の撮像方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  6. 請求項4に記載の撮像方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されたコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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