JP2003319240A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2003319240A
JP2003319240A JP2002116559A JP2002116559A JP2003319240A JP 2003319240 A JP2003319240 A JP 2003319240A JP 2002116559 A JP2002116559 A JP 2002116559A JP 2002116559 A JP2002116559 A JP 2002116559A JP 2003319240 A JP2003319240 A JP 2003319240A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的低輝度の被写体に対してもダイナミック
レンジ拡大撮像を使用した広ダイナミックレンジ画像を
得る。 【解決手段】CCD撮像素子105は、露光制御機構1
03によって制御される所定の露光により被写体を撮像
して画像信号を出力する。2画像連続撮像制御部112
aは、最終的な1つの静止画像を得るため露光量の異な
る2画像(原画像信号)を得る撮像シーケンスの実行を
制御する。画像信号生成処理制御部112bは、2画像
連続撮像制御部112aの制御によってCCD撮像素子
105から得られる2画像(原画像信号)に対して、原
画像信号間の位置ずれの補正をしつつ合成して1つの静
止画像(合成画像信号)を生成する画像信号生成処理を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD(Charge C
oupled Device)等の固体撮像素子を用いた撮像装置に
関し、特に露出の異なる複数の撮像原画像から1枚の画
像を合成するダイナミックレンジ拡大撮像を行う撮像装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイナミックレンジ拡大撮像の試みは多
数提案されており、例えば露出の異なる撮像により得た
2枚(以上)の原画像を合成処理するものが公知であ
る。このような方式を採用した場合、撮影時に手ぶれが
生じると、2回の原画像撮像タイミングの間に像がぶれ
てしまうから、各画素が被写体の同じ点に対応しなくな
るため合成した画像に画質の破綻(許容できない極端な
画質劣化)を生じてしまうという問題があった。
【0003】この問題に対して、本出願人が先に出願し
た特願2000−358144号には、特に2画像の撮
影タイミングが連続するような撮像シーケンスを採用す
ると共に、所定の手ぶれ限界シャッタ速より短時間のシ
ャッタ速が使用可能な場合に限りダイナミックレンジ拡
大撮像を使用可能とすることで、画質破綻の回避をはか
った技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が特願200
0−358144号において記載した技術は画質破綻の
回避には極めて有効であるが、そのため、ダイナミック
レンジ拡大撮像の適用は高速シャッタの使用が可能な高
輝度の被写体に限られ、比較的低輝度の被写体に対して
はダイナミックレンジ拡大撮像を行なうことができない
という問題を有していた。
【0005】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、比較的低輝度の被写体に対してもダイナミ
ックレンジ拡大撮像を使用した広ダイナミックレンジ画
像を得ることが可能な撮像装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体を所定
の露光により撮像して画像信号を出力する撮像手段と、
前記撮像手段に対して露光量を制御する露出制御手段
と、前記露出制御手段により前記撮像手段に対して異な
る露光量を与えてそれぞれ得られる複数の原画像信号
を、前記複数の原画像信号間の位置ずれの補正をしつつ
合成して合成画像信号を生成する画像信号生成処理制御
手段とを具備したことを特徴とする。
【0007】この撮像装置においては、ダイナミックレ
ンジ拡大撮像時に、低輝度域側のダイナミックレンジの
拡大を図るために露光量を大きく(例えば露光時間を長
く)することに伴って複数枚の画像に手ぶれなどにより
位置ずれが生じたとしても、画像間の位置ずれを補正し
つつ最終的な画像を合成するため画質の劣化を招かない
で済む。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本実施形態に係る撮像装
置の構成が示されている。ここでは、ディジタルカメラ
として実現した場合を例示して説明する。
【0009】図中101は各種レンズ(撮影レンズ)か
ら構成される撮影レンズ系、102はレンズ系101の
伸縮駆動やレンズ系101内のズームレンズ及びフォー
カスレンズの駆動を行うためのレンズ駆動機構、103
はレンズ系101の絞り及びメカニカルシャッタを制御
するための露出制御機構、104はメカシャッタ、10
5は色フィルタを内蔵した被写体像を光電変換するため
のCCD撮像素子(撮像手段)、106は撮像素子10
5を駆動するためのCCDドライバ、107はアナログ
アンプ及びA/D変換器等を含むプリプロセス回路、1
08は記録画像の生成のための色信号生成処理、マトリ
ックス変換処理、圧縮伸張処理、その他各種のディジタ
ル処理を行なうためのディジタルプロセス回路、109
はカードインターフェース、110はメモリカード、1
11はLCD画像表示系を示している。
【0010】また、図中の112は各部を統括的に制御
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
レリーズスイッチ、設定ボタンなど各種スイッチからな
る操作スイッチ系、114は操作状態及びモード状態等
を表示するための操作表示系、115はレンズ駆動機構
102を制御するためのレンズドライバ、116は発光
手段としてのストロボ、117は露出制御機構103及
びストロボ116を制御するための露出制御ドライバ、
118は各種設定情報等を記憶するための不揮発性メモ
リ(EEPROM)を示している。
【0011】本実施形態の撮像装置においては、システ
ムコントローラ112が全ての制御を統括的に行ってお
り、露出制御機構103及びメカシャッタ104と、C
CDドライバ106によるCCD撮像素子105の駆動
を制御して露光(電荷蓄積)及び信号の読み出しを行な
い、それをプリプロセス回路107を介してA/D変換
した後にディジタルプロセス回路108に取込み、ディ
ジタルプロセス回路108内で各種信号処理を施した後
にカードインターフェース109を介してメモリカード
110に記録するようになっている。露出制御機構10
3及びメカシャッタ104とこれらの制御部(システム
コントローラ112、露出制御ドライバ117を含む)
から露出制御手段が構成されるものとする。
【0012】なお、CCD撮像素子105としては、例
えば縦型オーバーフロードレイン構造のインターライン
型でプログレッシブ(順次)走査型のものが用いられる
ものとする。
【0013】CCD撮像素子105の駆動制御は、CC
Dドライバ106から出力される各種駆動信号(電荷移
送パルスTG、垂直/水平転送用パルス、基板印加高電
圧パルスVSUB等)を用いて行われる。CCD撮像素
子105は、マトリクス配置された電荷蓄積部と、水平
及び垂直にそれぞれ配置された電荷転送部(垂直電荷転
送路、水平電荷転送路)とからなる通常のインターライ
ン型の構成であり、電荷移送パルスTGが出力される
と、各電荷蓄積部と垂直電荷転送部との間に設けられた
転送ゲートが開き、各電荷蓄積部から対応する垂直電荷
転送路に電荷が移送される。電荷移送パルスTGの出力
タイミングにより、実質的な露光時間の制御が行われ
る。また、基板印加高電圧パルスVSUBは電荷蓄積部
の電荷を半導体基板(サブストレート=縦型オーバーフ
ロードレインVOFD)に強制排出するために用いられ
る。
【0014】本実施形態における撮像装置(ディジタル
カメラ)においては、以下に詳述する撮像画像のぶれ補
正ダイナミックレンジ拡大のための画像信号処理制御を
除けば、通常のディジタルカメラと同様の動作及び制御
が行われるものであって、そのような公知の部分につい
ては説明を省略する。
【0015】システムコントローラ112には、図示の
ように、本実施形態の特徴とする、ぶれ補正ダイナミッ
クレンジ拡大のための機能として、2画像連続撮像制御
部112aと画像信号生成処理制御部112bが設けら
れている。2画像連続撮像制御部112aは、最終的な
1つの静止画像を得るため長短2つの露光時間による露
光を連続的に行うことによって露光量の異なる2画像
(原画像信号)をタイミングずれなく得る撮像シーケン
スの実行を制御する。画像信号生成処理制御部112b
は、2画像連続撮像制御部112aの制御によって得ら
れた2画像(原画像信号)に対して、原画像信号間の位
置ずれの補正をしつつ合成して1つの静止画像(合成画
像信号)を生成する画像信号生成処理を制御する。
【0016】次に、本実施形態における撮像装置の動作
について説明する。撮像レンジは単純に撮像素子だけで
は決まらず、それを使用した撮像装置の信号処理も含め
た全体で決まるが、少なくとも高輝度側は撮像素子の飽
和レベルが限界になり、低輝度側は撮像装置に組み込ま
れた状態での撮像素子出力のノイズレベルが限界になる
から、少なくともそれを超えた撮像レンジを得ることは
できない。
【0017】一般的な撮像素子を用いた撮像装置を構成
した場合の撮像素子の光電変換特性は、例えば図2で模
式的に示されるようなものになる。図2において、横軸
は入射光量を、縦軸は信号レベルをそれぞれ対数的に示
すものである。図2中、ULは高輝度側限界レベルを、
LLは低輝度側限界レベルをそれぞれ示すものである。
ULは撮像素子の飽和レベルにほぼ対応するレベルであ
り、一方LLについてはノイズレベルNLそのものでは
なく、ノイズと共存しても鑑賞に堪える所定の限界S/
N比を有する信号レベルとして定まる。あるいは、「こ
れ以下のレベルは黒つぶれ」という判定基準で視覚評価
を行ない、その限界レベルとしてLLを決定しても良
い。そしてULとLLの間が有効輝度域となり、これら
の(対数軸上での)差DR=UL−LLが撮像レンジと
なる。
【0018】このDRは撮像装置の設計製造によって異
なるが、多くの場合5〜6EV(30〜36dB)程度
であり、本実施形態の撮像装置もそのような構成を有す
るものとする。また、以下の説明では、説明を簡単にす
るためにモノクロ画像の撮像を行う場合を例にする。
【0019】まず、2画像連続撮像制御部112aの制
御による長短2つの露光時間を用いた2画像連続撮像の
ための撮像シーケンスについて、図3に示すタイミング
チャートを参照しながら説明する。図3に示す撮像シー
ケンスは、本出願人が先に出願した特願2000−35
8144号に記載した、プログレッシブ走査(フルフレ
ーム読出し)対応型CCDとメカニカルシャッタを組み
合わせてタイムラグの無い2画像の撮像を行なうための
駆動方法である。この駆動シーケンスにより2つの原画
像を撮像する時間差を極力少なくし得るので、長短2つ
の露光時間を用いた2画像の位置ずれを小さくすること
ができ(補正の必要性が小さくでき)有利である。
【0020】図3において、VDは垂直同期信号(ただ
し必要に応じてリセットがかけられるから、その意味で
は1フレーム動作の開始基準信号と言うこともでき
る)、TGは電荷蓄積部から垂直電荷転送路(VCC
D)に信号電荷を移送するための電荷移送パルス、V転
送は垂直電荷転送路内で電荷を転送するための電荷転送
パルス、VSUBは電荷蓄積部の蓄積電荷を基板側に排
出するための基板印加高電圧パルス、メカシャッタはメ
カシャッタ104の開閉状態を表している。
【0021】まず、メカシャッタ104は、当初は開放
であり後に閉じられる。メカシャッタ104が開放して
いる状態で、V転送パルスにより、「本露光1」に先だ
ってVCCDの高速電荷排出駆動を行う。また、露光前
は、VSUBパルスにより電荷蓄積部内の電荷は基板側
に排出される。
【0022】最小のVSUBパルスにより「本露光1」
を開始し、第1の電荷移送パルスTG1で電荷蓄積部の
信号電荷をVCCDに移送すると共に、「本露光1」を
終了し、同時に「本露光」を開始する。
【0023】そして、メカシャッタ104の遮光により
「本露光2」を終了した後、「本露光1」による第1原
画像を読み出すためのV転送を実行する。さらに、第1
原画像の読み出しが終了した後、第2の電荷移送パルス
TG2で「本露光2」による第2原画像の読み出しを開
始する。
【0024】「本露光1」で得られた第1原画像と「本
露光2」で得られた第2原画像は、システムコントロー
ラ112(画像信号生成処理制御部112b)の制御の
もとで、ディジタルプロセス回路108によるディジタ
ル演算処理によって合成処理され、これにより最終的に
1つの静止画像が生成される。
【0025】なお、以下に詳述する本実施形態における
ずれ補正を適用すれば、2つの原画像の撮像タイミング
が多少異なっていても、位置ずれを補正しつつ画像合成
を行なうことによって画質劣化は生じない。従って、前
述した図3に示す撮像シーケンスによらず、一般の撮像
装置で用いられている撮像シーケンスを用いることも可
能である。
【0026】こうして、2つの原画像の撮像がされる
と、システムコントローラ112(画像信号生成処理制
御部112b)の制御のもとで、以下に説明するように
して、ディジタルプロセス回路108により2原画像を
合成して1つの画像を生成する画像信号処理を実行す
る。
【0027】CCD撮像素子105から読み出される原
画像の画素情報信号の光電変換特性は、第1、第2の各
原画像について、図4に示すようなものとなっている。
すなわち、第1原画像(図中T1)よりも第2原画像
(図中T2)の方が長い露光時間で露光が行なわれ、そ
の露光時間の違いに相当する分だけ左右に平行移動させ
たものになっている。なお、この際の長短は逆であって
も良い。
【0028】次に、本実施形態における画像信号生成処
理について、図5に示すフローチャートを参照しながら
説明する。画像信号生成処理は、画像信号生成処理制御
部112bの制御によって実現される。ここでは、第1
原画像の画像信号をS1、第2原画像の画像信号をS2
として説明する。
【0029】(1)まず、この2画像の相対的な位置ず
れを示す動きベクトル情報、すなわち動きベクトル(V
=(x,y))を相関演算によって求める(ステップA
1)。具体的には撮影画枠に対して所定の部分エリアを
検出エリアとして設けておき、この検出エリアに関して
ある仮定された動きベクトルVに基づいて2画像の相関
評価値を算出する。そして、動きベクトルV=(x、y)
の仮定を変更する毎に得られた各相関評価値を比較して
最小値(相関度最大に対応、完全一致の場合0となる)
を与えるVをもって、求める動きベクトルとする。
【0030】ただし、2画像は露光量が異なるため、特
に次の2点の処理が必要となる。第1に、動きベクトル
の検出エリアとして使用する領域は2画像の共通領域の
中に設定される。すなわち信号S1、信号S2の各画像
の中から図4に示す共通輝度域に対応する領域をそれぞ
れ抜き出し、その抜き出された領域の中に含まれるよう
に検出エリアを設定する(ステップA11)。
【0031】第2に、2画像の露出レベルの違いを補正
して相関演算を行なう。ここでは低露光の撮像で取得さ
れた信号S1に露光時間比gを補正係数として乗じるこ
とでこれを処理する(ステップA12)。
【0032】以下に相関評価値の一例を示す。 Σ|g・S1(i,j)−S2(i+x,j+y)| …(1) (Σはi,jに関する総和記号) こうして、この相関評価値の与最小値として動きベクト
ルV=(x,y)を求める。
【0033】(2)次に、ステップA1で検出した動き
ベクトル情報に基づいて、第2原画像の撮影画枠をシフ
トさせつつ第1原画像に対して画像合成することで最終
的な撮像画像Sout(i,j)を生成する(ステップA
2)。ここでは、画像合成の方法として、2画像の加算
平均によって画像を生成するものとする。
【0034】この撮影画像Sout(i,j)は、図6(b)
に示すような、生成画像サイズの領域に対応した所定の
画素数p×q(1≦i≦p,1≦j≦q)を有したもの
である。なお、生成画像サイズは、図6(a)に示すよ
うに、ぶれによる移動分を見込んで撮像素子の全画枠よ
りも少し小さいサイズに設定している。また、初回の露
光(第1原画像)の撮影画枠中心は有効撮像エリアの中
央に設定されているが、説明を簡略化するため有効撮像
エリアの座標はこの状態において生成画像の座標(i,
j)と同数値となるように設定されているものとする
(従って、この状態における生成画像枠外には負値座標
も存在する。) 生成演算式は次の式(2)で表される。 Sout(i,j)={S1(i,j)+S2(i+x,j+y)}/2 …(2) なお、前述した説明では、第1原画像と第2原画像の2
画像の合成を、加算平均値を算出することによって行っ
ているが、それ以外の任意の方法を適用することが可能
である。
【0035】こうして、画像信号生成処理によって2画
像が合成されることで得られた画像信号は、後段の回路
で処理され、最終的にメモリカード110に記録され、
あるいはLCD画像表示系111において表示される。
【0036】このようにして、画像信号生成処理によっ
て、露光が異なる2原画像間の位置ずれを補正しつつ合
成処理を行なうことによって、ダイナミックレンジ拡大
撮像を適用しても手ぶれによる画質劣化を回避すること
ができる。従って、比較的低輝度の被写体に対してもダ
イナミックレンジ拡大撮像を適用することが可能とな
る。
【0037】なお、前述した説明では、モノクロ画像を
撮像するものとして説明しているが、カラー画像を撮像
する場合にも適用することが可能である。例えば、単板
素子であっても、同時化後すなわち各画素がRGB情報
を全て有しているものとすると、前述した画像信号生成
処理のステップA1の動きベクトル(位置ずれ)検出に
おいて、信号S1、S2として、例えば輝度マトリクス
Y=0.299R+0.587G+0.114Bによって算出した輝度
信号Y(G信号で代用しても良い)を用いる。そして、
ステップA2の画像生成演算においては、輝度信号Y
(あるいはG信号)をもとに検出した動きベクトル情報
に基づいて、RGBそれぞれの情報に対して、前述と同
様にして画像合成のための演算を行なう。
【0038】また、動きベクトル情報の検出は、実際に
撮影された画像を用いる点で優れているが、反面、検出
エリアが共通輝度域内に限られる。この場合、被写体の
輝度分布によっては、共通輝度域に属する部分が無く適
用不可能な場合もあり得る。この点に関して、次のよう
な変形例1,2の構成とすることで対応が可能である。
【0039】(変形例1)本撮影に先立ち、モニタモー
ド(ダイナミックレンジ拡大を適用しない通常の動画出
力モード)において取得される複数の静止画像に対応す
る画像信号をもとに、上記と同様の公知の相関演算手法
により動きベクトル情報(位置ずれ)を求めておき、そ
の最終の動きベクトル情報(本撮影の直前の情報)を画
像信号生成処理(ステップA11の処理に代えて)にお
いて適用する。これにより、被写体の輝度分布に関係な
く動きベクトル情報を取得することができる。また、本
撮影に先立ち事前に動きベクトル情報を求めるだけでな
く、本撮影の事後にも同様にして動きベクトル情報を求
め、直前と直後の動きベクトルの平均値を算出して、こ
れを動きベクトル情報として適用することも可能であ
る。さらに、本撮影の事後に求めた動きベクトル情報の
みを適用することも可能である。
【0040】(変形例2)加速度センサや角速度センサ
などのぶれ検出センサ119(図1参照)を設け、シス
テムコントローラ112は、本撮影時に、ぶれ検出セン
サ119によって検出されたぶれ量の情報を取得する。
画像信号生成処理制御部112bは、ぶれ検出センサ1
19から取得されたぶれ量に基づいて動きベクトル情報
を求め、この動きベクトル情報に基づいて前述と同様に
して画像合成を行う。
【0041】また、本実施形態の撮像装置では、次のよ
うな変形も可能である。前述した説明では、2画像の合
成処理としては最も単純な加算平均を用いた例を示した
が、他の任意の合成処理方法を用いることも可能であ
る。例えば、はめ込み合成法を用いることが可能であ
る。はめ込み合成法では、例えば一方の原画像の輝度レ
ンジを逸脱した領域に対して他の原画像をはめ込むこと
によって、あるいは画素の色情報や局所コントラスト情
報などの画質(情報)比較により、画素ごとにより好ま
しい方の原画像を採用することによって合成する。
【0042】また、2画像連続撮像の撮像シーケンスに
おいて、露光時間のずらし量は任意である。さらに、露
光量は、露光時間以外のパラメータ(例えば絞り量)に
よって変化させても良い。
【0043】また、説明を簡単にするために、露光量の
異なる2つの画像を合成する場合を例にしているが、露
光量の異なる3つ以上の画像を合成する構成とすること
も可能である。例えば、露光量が大中小の3つの画像A
BCに対して、上記と同様の処理を行なうようにすれば
良い。
【0044】また、本願発明は、前述した実施形態に限
定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱し
ない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前
記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示
される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより
種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示され
る全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても効果
が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が
発明として抽出され得る。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、露
出の異なる複数の撮像原画像から1枚の画像を合成する
ダイナミックレンジ拡大撮像において、各原画像間の位
置ずれを補正しつつ合成処理を行なうようにしたので、
ダイナミックレンジ拡大撮像を適用しても手ぶれによる
画質劣化を回避することができ、比較的低輝度の被写体
に対しても広ダイナミックレンジ画像を得ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る撮像装置の構成が示すブロッ
ク図。
【図2】一般的な撮像素子を用いた撮像装置を構成した
場合の撮像素子の光電変換特性を示す図。
【図3】長短2つの露光時間を用いた2画像連続撮像の
ための撮像シーケンスを示すタイミングチャート。
【図4】本実施形態におけるCCD撮像素子105から
読み出される第1、第2の各原画像の画素情報信号の光
電変換特性を示す図。
【図5】本実施形態における画像信号生成処理について
説明するためのフローチャート。
【図6】第1、第2の各原画像と生成画像との関係を示
す図。
【符号の説明】
101…レンズ 102…レンズ駆動機構 103…露出制御機構 104…メカシャッタ 105…CCD撮像素子 106…CCDドライバ 107…プリプロセス回路 108…ディジタルプロセス回路 109…カードインターフェース 110…メモリカード 111…LCD画像表示系 112…システムコントローラ(CPU) 112a…2画像連続撮像制御部 112b…画像信号生成処理制御部 113…操作スイッチ系 114…操作表示系 115…レンズドライバ 116…ストロボ 117…露出制御ドライバ 118…不揮発性メモリ(EEPROM)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を所定の露光により撮像して画像
    信号を出力する撮像手段と、 前記撮像手段に対して露光量を制御する露出制御手段
    と、 前記露出制御手段により前記撮像手段に対して異なる露
    光量を与えてそれぞれ得られる複数の原画像信号を、前
    記複数の原画像信号間の位置ずれの補正をしつつ合成し
    て合成画像信号を生成する画像信号生成処理制御手段と
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記画像信号生成処理制御手段は、前記
    複数の原画像信号に共通する輝度域の情報に基づいて原
    画像信号間の位置ずれを検出し、この検出した位置ずれ
    に対して補正することを特徴とする請求項1記載の撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 前記合成画像信号に合成される複数の原
    画像信号を得るための前記撮像手段による撮像の事前あ
    るいは事後の少なくとも一方で得られる複数の静止画像
    に対応する画像信号をもとに位置ずれを検出し、 前記画像信号生成処理制御手段は、この検出した位置ず
    れをもとに、前記複数の原画像信号間の位置ずれの補正
    をしつつ合成して合成画像信号を生成することを特徴と
    する請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像手段による撮像時のぶれを検出
    するぶれ検出手段を具備し、 前記画像信号生成処理制御手段は、前記ぶれ検出手段に
    よって検出されたぶれ量に基づいて、前記原画像信号間
    の位置ずれを検出し、この検出した位置ずれに対して補
    正することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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