JP2006135501A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像加算式の手振れ補正において、より自然な状態の画像を生成することが可能な技術を提供する。
【解決手段】 撮像装置1は、撮影光学系からの被写体像を光電変換して画像を取得する撮像素子5と、撮像素子5によって連続的に取得された複数の画像の相互間における被写体位置のずれを補償した上で、当該複数の画像を合成して合成画像を生成するデジタルプロセス部70と、複数の画像のうち所定の画像の露光終了から次の画像の露光開始までの時間間隔を制御する露光制御部67とを備える。露光制御部67は、所定の画像の露光終了から次の画像の露光開始までの時間間隔を十分に短い時間(例えば1/30秒以下の値)に設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に手振れ補正技術に関する。
撮像装置における手振れを補正する技術として、画像加算式の手振れ補正技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
画像加算式の手振れ補正技術においては、まず撮像素子(CCDセンサ等)によって手振れ補正用の複数の画像が連続的に撮像される。そして、当該複数の画像の相互間における被写体位置のずれが補償され、位置ずれが補償された複数の画像における対応画素を加算することによって当該複数の画像を合成した合成画像(静止画像)が生成される。これによれば、各画像の1枚あたりの露光時間を比較的短時間にすることによって露光中における被写体の移動を最小限に抑えて被写体のぶれを抑制しつつ、複数の画像を加算合成することによって十分な露光量を確保することが可能である。この結果、手振れが補正された静止画像を得ることができる。
特開2001−86398号公報
しかしながら、上記の技術において、被写体が静止しておらず動いている場合には、次のような問題が存在する。
例えば、人物撮影時において人物の腕が動いている場合を想定する。この場合、手振れによる人物全体の位置ずれを補償することは可能ではあるが、被写体の一部(この場合は、人物の腕)の動きを補償することは難しい。そして、上述のように複数の画像の撮影間隔は比較的大きな値となるため、実際には2本しか存在しない腕が、合成画像においてはあたかも4本以上存在するように見えてしまうことがある。したがって、非常に不自然な画像が生成されることになる。
これは、CCDセンサの機構上の制約等のため、複数の画像を連続的に読出す際の読出時間間隔は或る値よりも短くできず、合成画像生成に用いられる複数の画像相互間の撮像時間間隔は比較的大きな値となるという事情等に起因する。
以下では、図20〜図23を参照しながら、この問題について、より詳細に説明する。図20および図21は、被写体が静止している場合を示しており、図22および図23は、被写体が動いている場合を示している。また、図20は、合成画像生成に用いられる複数の画像GA11〜GA14を示す図であり、図21は、これらの画像GA11〜GA14を合成して生成された合成画像GB10を示す図である。さらに、図22は、合成画像生成に用いられる複数の画像GA21〜GA24を示す図であり、図23は、これらの画像GA21〜GA24を合成して生成された合成画像GB20を示す図である。なお、各画像GA11〜GA14,GA21〜24の撮影時の露出時間としては、当該各画像に被写体ぶれが発生しないような比較的短い値が設定されているものとする。
まず、図20を参照する。図20の場合には、被写体の全体が静止している。したがって、手振れに起因する4つの画像GA11〜GA14相互間での被写体の全体的な位置ずれさえ補償すれば、これら4つの画像GA11〜GA14を合成することによって、手振れが補正された高品質の合成画像GB10(図21参照)を得ることができる。
一方、図22の場合には、全被写体のうちの一部(腕部分)が動いている。したがって、手振れに起因する4つの画像GA21〜GA24相互間での被写体の全体的な位置ずれが補償されたとしても、4つの画像の相互間における被写体内での部分的な位置ずれ(すなわち腕の動きに起因する位置ずれ)は補償できない。そのため、例えば、人物撮影時に腕のみが動いている場合には、図23に示すように、人物の腕が、実際の数よりも多く存在するように見えてしまう。端的に言えば、動きのある腕部分に関して、複数のコマ送り画像が合成されたような画像になってしまう。
このような画像は極めて不自然な画像であり、手振れ補正後の画像としては十分に適切な画像とは言えない。
そこで、この発明の課題は、画像加算式の手振れ補正において、より自然な状態の画像を生成することが可能な技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、撮像装置であって、撮影光学系からの被写体像を光電変換して画像を取得する撮像素子と、前記撮像素子によって連続的に取得された複数の画像の相互間における被写体位置のずれを補償した上で、当該複数の画像を合成して合成画像を生成する手段と、前記複数の画像のうち所定の画像の露光終了から次の画像の露光開始までの時間間隔を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記時間間隔を1/30秒以下の値に設定することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る撮像装置において、動被写体の有無を判定する判定手段、をさらに備え、前記制御手段は、前記判定手段によって前記動被写体が存在すると判定される場合には、前記時間間隔を1/30秒以下の値に設定し、前記判定手段によって前記動被写体が存在しないと判定される場合には、前記時間間隔を1/30秒よりも大きな値に設定することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明に係る撮像装置において、前記被写体の動きの速さを求める手段、をさらに備え、前記制御手段は、前記被写体の動きの速さに応じて前記時間間隔を変更することを特徴とする。
請求項4の発明は、撮像装置であって、撮影光学系からの被写体像を光電変換して画像を取得する撮像素子と、前記撮像素子によって連続的に取得された複数の画像の相互間における被写体位置のずれを補償した上で、当該複数の画像を合成して合成画像を生成する手段と、前記複数の画像のうち所定の画像の露光終了から次の画像の露光開始までの時間間隔を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記時間間隔を、前記撮像素子上における前記被写体像の許容ずれ量を前記撮像素子上における前記被写体像の許容速さで除した値以下に設定することを特徴とする。
請求項5の発明は、撮像装置であって、撮影光学系からの被写体像を光電変換して画像を取得する撮像素子と、前記撮像素子によって連続的に取得された複数の画像の相互間における被写体位置のずれを補償した上で、当該複数の画像を合成して合成画像を生成する手段と、前記撮像素子上における前記被写体像の速さを求める手段と、前記複数の画像のうち所定の画像の露光終了から次の画像の露光開始までの時間間隔を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記時間間隔を、前記撮像素子上における前記被写体像の許容ずれ量を前記撮像素子上における前記被写体像の速さで除した値以下に設定することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記撮像素子は、当該撮像素子において第1方向に配置された複数の光電変換素子で生成される電荷を前記第1方向に転送する複数の第1転送路と、前記複数の第1転送路によって転送されてきた電荷を前記第1方向とは異なる第2方向にさらに転送する複数の第2転送路とを有するCCDセンサであることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記撮像素子は、複数の光電変換素子と、前記複数の光電変換素子のそれぞれに対応して設けられたバッファ領域と、前記複数の光電変換素子で生成された電荷を転送する転送路とを有するCCDセンサであり、所定の露光期間において前記複数の光電変換素子で生成される電荷は、複数の光電変換素子のそれぞれに対応する前記バッファ領域に一旦バッファリングされ、前記所定の露光期間とは別の露光期間における露光動作の終了後に、前記転送路を用いて読み出されることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記撮像素子は、複数の光電変換素子と、前記複数の光電変換素子の電荷を、各光電変換素子の第1方向のアドレスと第2方向のアドレスとを指定して読み出す読出用配線とを有するCMOSセンサであって、前記撮像素子においては、前記第1方向における各同一アドレスを指定するための配線が当該各同一アドレスに対してそれぞれ複数本設けられており、当該複数本の配線を用いて、前記第1方向のアドレスが同一であり且つ前記第2方向のアドレスが異なる別々の光電変換素子の電荷が並列的に読み出されることを特徴とする。
請求項1ないし請求項8に記載の発明によれば、より自然な状態の合成画像を得ることができる。
特に、請求項2および請求項3に記載の発明によれば、より適切に時間間隔を設定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<装置概要>
図1は、撮像装置1(ここではデジタルスチルカメラ1A)の外観構成を示す図である。図1は正面側からみた概略斜視図であり、図2は背面側からみた概略斜視図である。
図1に示すように、撮像装置1は、その正面側に撮影レンズ2と光学ファインダー4とフラッシュ6とを備えており、その上面側に電源ボタン3とシャッタボタン(レリーズボタン)9とを備えている。また、図2に示すように、撮像装置1は、その背面側に液晶表示部(以下、LCDという。)40と、ボタン群7,8とを備えている。ボタン群7は、十字カーソルボタン7a〜7e(以下では、7aを上ボタン、7bを下ボタン、7cを左ボタン、7dを右ボタン、および7eを中央(実行)ボタンとも称する)で構成されている。ボタン群8は、メニューボタン8a、液晶モニタボタン8b、フラッシュモードボタン8cで構成されている。
撮像装置1は、撮影レンズ2からの被写体像を撮像素子5によって光電変換することなどによって、被写体に関する画像データを取得する。
また、電源ボタン3は、電源のオン操作およびオフ操作を受け付けるために用いられる。具体的には、電源ボタン3を押下するごとにオン状態への移行とオフ状態への移行とが交互に繰り返される。
シャッタボタン9はユーザ(操作者)による半押し状態(以下、S1状態とも称する)と全押し状態(以下、S2状態とも称する)とを区別して検出可能な2段階押し込みスイッチとなっており、半押し(S1)状態のときに自動合焦制御等を開始し、全押し(S2)状態のときに記録用画像を撮影するための本撮影動作を開始する。
LCD40は、本撮影動作前のプレビュー表示(ライブビュー表示とも称する)及び記録画像の再生表示等を行う。このLCD40は、所定数(ここでは320×240)の表示画素を有しており、カラー画像を表示することができる。
ライブビュー表示では、撮像装置1の電源オン後や本撮影が完了すると、微小時間間隔で(例えば1/30秒ごとに)低解像度で被写体の撮像を繰り返し、撮影画像をLCD40に動画的態様で表示する。これにより、操作者は、LCD40におけるライブビュー表示によって撮影画像における被写体の位置および大きさ等を知覚し、フレーミング動作を行うことができる。なお、LCD40を用いることなく光学ファインダー4のみを用いてフレーミング動作を行うことも可能である。
次に、図3を参照しつつ、撮像装置1の内部構成について説明する。図3は、撮像装置1の内部機能を示すブロック図である。
撮像素子5は、被写体像を撮影して電子的な画像信号を生成する機能を有している。撮像素子5は、複数(例えば1600×1200個)の画素を有し、撮影レンズ2によって結像された被写体の光像を、画素毎にR(赤),G(緑),B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。
撮像素子5から得られる画像信号はプリプロセス回路10に与えられる。プリプロセス回路10は、アナログ信号処理回路とA/D変換器とを有している。アナログ信号処理回路において画像信号(アナログ信号)に対して所定のアナログ信号処理が施される。具体的には、アナログ信号処理回路は相関二重サンプリング回路(CDS)とオートゲインコントロール回路(AGC)とを有しており、相関二重サンプリング回路により画像信号のノイズ低減処理を行い、オートゲインコントロール回路でゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行う。また、A/D変換器は、画像信号の各画素信号を所定ビット数(例えば12ビット)のデジタル信号に変換するものである。変換後のデジタル信号は、画像データとして一時的にRAM62内のバッファメモリに格納される。そして、バッファメモリに格納された画像データに対して、画像処理部66およびデジタルプロセス部70(後述)によって、WB(ホワイトバランス)処理、γ補正処理、色補正処理等、および圧縮処理等が施される。これらの処理は、画像メモリ11を適宜利用して実行される。本撮影画像は、これらの処理が施された後、メモリカード90に格納される。
操作部30は、上述した電源ボタン3、ボタン群7,8、シャッタボタン9等を含む操作部であり、ユーザが撮像装置1の設定状態を変更操作する際や撮影操作を行う際等に用いられる。
全体制御部60は、内部にCPU61とRAM62とROM63とを備えたマイクロコンピュータによって構成され、マイクロコンピュータが所定のプログラムを実行することにより、上記各部を統括的に制御する。なお、RAM62は、高速アクセス可能な半導体メモリ(たとえばDRAM)であり、ROM63は電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性の半導体メモリ(たとえばフラッシュROM)として構成される。
全体制御部60は、画像処理部66および露光制御部67等を有している。これらの各処理部66,67は、マイクロコンピュータが所定のプログラムを実行することにより実現される機能部である。
画像処理部66は、デジタルプロセス部70の画像生成部74と協動して、WB処理、γ補正処理、圧縮伸長処理等の各種のデジタル画像処理を施す処理部である。WB処理は、R,G,Bの各色成分のレベル変換を行い、カラーバランスを調整する処理であり、γ補正処理は、画素データの階調を補正する処理である。圧縮伸長処理は、画像データの圧縮処理および伸張処理である。圧縮方式としては、例えばJPEG方式などが採用される。
露光制御部67は、撮像素子5で読みとった被写体の輝度情報に基づいて、本撮影時のシャッタスピード(露光時間)と絞りの値とオートホワイトバランスのゲイン設定値とを決定する。さらに、後述する画像加算式の手振れ補正が行われる際には、露光制御部67は、複数の画像を連続的に撮影する際の露光時間間隔ΔTをも決定する。
また、全体制御部60は、レンズドライバ2dおよびレンズ駆動機構2cを介して撮影レンズ2のフォーカスレンズおよびズームレンズを駆動し、自動合焦動作およびズーム倍率変更動作(画角変更動作)を行う。また、全体制御部60は、露出制御ドライバ6dを介して絞り12の絞り値およびフラッシュ6の発光を制御するとともに撮像素子ドライバ5dを介して撮像素子におけるシャッタスピード(露光時間)を制御することによって、自動露光制御動作等を行う。
さらに、全体制御部60は、デジタルプロセス部70と協動して、画像加算式の手振れ補正制御を行う。画像加算式の手振れ補正制御は、撮像素子5によって連続的に撮像された複数の画像の相互間における被写体位置のずれを補償した上で、当該複数の画像を合成して合成画像を生成することによって実現される。
デジタルプロセス部70は、動き検出部71と動き補正部72と画像加算部73と画像生成部74とを有している。動き検出部71は、連続的に撮像された複数の画像の相互間における被写体位置のずれを検出し、動き補正部72は、検出された位置ずれを補正する。また、画像加算部73は、位置ずれが補正された複数の画像を加算し、画像生成部74は、加算後の画像(合成画像)に対して、WB(ホワイトバランス)処理、γ補正処理、色補正処理等、および圧縮処理等の所定の処理を施す。これによって、本撮影画像(記録用画像)が生成される。生成された本撮影画像は、メモリカード90に格納される。
<動作概要>
図4は、手振れ補正制御時における撮像処理の流れを示すフローチャートである。図4を参照しながら、画像加算式の手振れ補正処理について説明する。ここでは、4枚の画像PA1〜PA4を連続的に撮影し、これら4枚の画像PA1〜PA4を合成して合成画像を生成する場合を想定する。また、図4のフローチャートの動作に先立って、ボタン群7,8等を用いた所定の操作によって、手振れ補正モードによる撮影動作を行うべき旨が予め設定されているものとする。
まず、ライブビュー画像が所定時間間隔で撮像素子5などによって撮像されるとともに、LCD40に表示される(ステップSP11)。その間にシャッタボタン9の状態が判定され(ステップSP12,SP13)、全押し状態S2になっていると判定されるとステップSP14に進む。ステップSP14〜SP17においては、シャッタボタン9が全押し状態S2になったことに応答して、画像加算式の手振れ補正制御を伴う本撮影画像の撮影動作が行われる。
まず、ステップSP14では、露光時間間隔ΔTを適宜の値(例えば1/30秒)に定める。露光時間間隔ΔTに関する適切な設定値については後述する。
つぎに、ステップSP15では、手振れ補正に用いる4枚の画像PA1〜PA4の連続撮影動作が行われる。
次に、ステップSP16では、これら4枚の画像PA1〜PA4に基づいて被写体の位置ずれ補正等が施された後、これら4枚の画像PA1〜PA4による合成画像が本撮影画像として生成される。
そして、ステップSP17において、生成された合成画像がメモリカード90に格納される。
これによって、手振れ補正が施された本撮影画像を得ることが可能である。
<手振れ補正動作>
つぎに画像加算式の手振れ補正について、さらに詳細に説明する。図5は、手振れによる被写体の移動量を検出する動作について説明する図である。上述したように、ここでは、4枚の画像PA1〜PA4を連続的に撮影し、これら4枚の画像PA1〜PA4を合成して合成画像を生成する場合を想定する。
4枚の画像のうち連続する2枚の画像を、順次に比較対象として選択する。具体的には、最初に2枚の画像PA1,PA2を比較対象画像PE1,PE2として選択し、次に2枚の画像PA2,PA3を比較対象画像PE1,PE2として選択し、最後に2枚の画像PA3,PA4を比較対象画像PE1,PE2として選択する。
以下では、2枚の比較対象画像PE1,PE2に対する比較処理等について説明する。
具体的には、比較の対象となる2つの画像PE1,PE2(最初はPA1,PA2)の相互間で、ずれ方向(向き)とずれ量(大きさ)とが互いに異なる複数の組合せについての「ずれ」を実現した状態でパターンマッチング処理を行う。
詳細には、まず、画像PE1を画像PE2に対して+X方向に1画素分ずらして、ずらした後の対応画素同士の画素値の差分値を算出する。そして、当該差分値を画像内の全画素について求め、全画素についての差分値を加算した値を評価値EVとして求める。なお、ここでは画像内の全画素についての差分値に基づいて評価値EVを求める場合を例示しているが、これに限定されない。例えば、画像内の特定領域(一部領域)を評価用の領域として設定し、当該特定領域内の全画素についての差分値を算出し、当該差分値を加算した値を評価値EVとして求めるようにしてもよい。
つぎに、画像PE1を画像PE2に対して−X方向に1画素分ずらして同様の処理を行い評価値EVを算出する。また、画像PE1を画像PE2に対して+Y方向に1画素分ずらして同様の処理を行い評価値EVを算出する。さらに、画像PE1を画像PE2に対して−X方向に1画素分ずらして同様の処理を行い評価値EVを算出する。
同様に、今度は、各方向(+X,−X,+Y,−Y)にそれぞれ2画素分ずらした状態で、それぞれの「ずれ」に対応する評価値EVを求める。
このようにして、合計8種類の「ずれ」に対応する評価値EVが算出される。そして、これら複数の評価値のうち、最も良い(最も小さい)評価値EVを求め、当該最良の評価値EVに対応する「ずれ」を、両画像PE1,PE2間の「ずれ」として判定する。たとえば、+X方向に2画素ずれたときの評価値EVが最小であるとすれば、画像PE2は画像PE1に対して+X方向に2画素ずれていると判定される。
その後、比較対象画像を順次に変更し、同様の動作を繰り返すことによって、画像PA2と画像PA3との間のずれ、および、画像PA3と画像PA4との間のずれを求める。
そして、これらの「ずれ」に基づいて、4つの画像のうちの1つの基準画像(例えば画像PA2)に対する他の3つの画像の「ずれ」を求める。
さらに、基準画像に対する「ずれ」を補償するように、当該他の3つの画像を基準画像に対して移動させた上で、対応画素の画素値を加算することによって、合成画像が生成される。たとえば、画像PA1が画像PA2に対して−X方向に1画素ずれており、画像PA3,PA4が画像PA2に対してそれぞれ+X方向に2画素および+X方向に3画素ずれている場合には、画像PA2に対して画像PA1,PA3,PA4を、それぞれ、+X方向に1画素、−X方向に2画素、−X方向に3画素ずらした上で画素加算を行う。
なお、上記においては、8種類の組合せについてパターンマッチング処理を行う場合を例示したが、これに限定されず、さらに多くの組合せについてパターンマッチング処理を行うようにしてもよい。たとえば、45度ずつずれた8方向のそれぞれにずらすようにしてもよい。また、ずれ量を、2画素までではなくさらに多くの画素数(例えば数十画素)まで順次に変更していくようにしてもよい。さらには、ずれ量を所定画素数単位で順次に変更するようにしてもよい。
また、上記においては、画像を比較する際に、連続する2枚の画像を用いる場合を例示したが、これに限定されず、基準画像(例えば画像PA1)と他の画像(画像PA2,PA3,PA4)との比較を行うようにしてもよい。詳細には、画像PA1と画像PA2とのパターンマッチング処理、画像PA1と画像PA3とのパターンマッチング処理、および画像PA1と画像PA4とのパターンマッチング処理を行って各ずれ量を求め、当該各ずれ量を補償するような画像合成処理を行って、合成画像を生成するようにしてもよい。
また、上記においては、手振れによる被写体の位置ずれを画像を用いて求める場合を例示したが、これに限定されない。例えば、角速度センサあるいは角加速度センサなどの各種センサからの出力を用いて求めるようにしてもよい。
<露光タイミング>
つぎに、上記の4枚の画像PA1〜PA4を撮像する際の露光タイミング等について説明する。図6は、撮像素子5における露光動作および読出動作を示すタイミングチャートである。
図6に示されるように、撮像素子5において、最初の画像PA1に関する画像信号は、時刻t11から時刻t12までの期間(露光期間TE)の露光動作によって生成され、その後、時刻t21から時刻t22までの期間(読出期間)において撮像素子5から読み出される。
2番目の画像PA2に関する画像信号は、時刻t13から時刻t14までの期間(露光期間TE)の露光動作によって生成され、その後、時刻t23から時刻t24に至るまでの期間(読出期間)において撮像素子5から読み出される。
3番目の画像PA3に関する画像信号は、時刻t15から時刻t16までの期間(露光期間TE)の露光動作によって生成され、その後、時刻t25から時刻t26に至るまでの期間(読出期間)において撮像素子5から読み出される。
4番目(最後)の画像PA4に関する画像信号は、時刻t17から時刻t18までの期間(露光期間TE)の露光動作によって生成され、その後、時刻t27から時刻t28に至るまでの期間(読出期間)において撮像素子5から読み出される。
なお、画像PA2の露光期間は、画像PA1の読出期間に重複している。言い換えれば、画像PA1の画像信号の撮像素子5からの読出動作は、次の画像PA2に関する露光動作と並行して行われる。同様に、画像PA3の露光期間は画像PA2の読出期間に重複しており、画像PA4の露光期間は画像PA3の読出期間に重複している。言い換えれば、画像PA2の画像信号の読出動作は次の画像PA3に関する露光動作と並行して行われ、画像PA3の画像信号の読出動作は次の画像PA4に関する露光動作と並行して行われる。また、ここでは、撮像素子5の読出し方式がプログレッシブ方式である場合を例示しているが、露光動作と読出動作とを並列に行うことができないインターレース方式の撮像素子を用いるようにしてもよい。
さて、1番目の画像PA1の露光終了から2番目の画像PA2の露光開始までの時間間隔(露光時間間隔)ΔTは、値TH1(例えば1/30秒)以下の値に設定される。同様に、2番目の画像PA2の露光終了から3番目の画像PA3の露光開始までの露光時間間隔ΔTも値TH1以下の値に設定されており、3番目の画像PA3の露光終了から4番目の画像PA4の露光開始までの露光時間間隔ΔTも値TH1以下の値に設定されている。
上述したように、従来、撮像素子における種々の制約のために、比較的大きな画素数を有する複数の画像を連続的に取得する際(例えば連写撮影の際)において、露光時間間隔ΔTを所定の値(例えば、1/8秒)よりも短くできなかった。しかしながら、この実施形態の撮像装置1においては、後述するように撮像素子からの読出速度を向上させることなどによって、複数の画像を読み出す際の露光時間間隔ΔTを非常に短い時間にすることが可能になっている。言い換えれば、連続撮影時の撮影時間間隔から露光時間TEを差し引いた値ΔTを、非常に短い時間に設定することが可能である。具体的には、値ΔTを、1/30秒、あるいは、それ以下の値(例えば、1/60秒)に設定することができる。
図7は、実物の被写体と撮像素子上の被写体像との関係を示す図である。図7を参照しながら、この原理についてさらに詳細に説明する。
図7においては、被写体である人物が腕を振っている場合を想定している。例えば、撮像装置から被写体人物までの距離Yが5メートル、焦点距離fが5ミリメートル、被写体人物の腕の動きの速さZが0.1メートル/秒であるとき、撮像素子5の結像面上での腕の動きの速さDは、100マイクロメートル/秒となる。なお、一般化すれば、速さDは、次の数式(1)のように表現できる。
Figure 2006135501
ここで、画素ピッチptが3.3マイクロメートルであるとすると、速さD=100マイクロメートル/秒のときには、腕の位置は1秒間に約30画素分(=D/pt=100/3.3)ずれることになる。
逆に言えば、1/30秒以内の露光時間間隔で撮影された場合には、当該露光時間間隔ΔTにおける撮像素子5の結像面上での位置ずれは、ほぼ1画素以内に収まる。
一般化すれば、撮像素子5の結像面上における被写体像の許容ずれ量(例えば1画素ピッチ)pと撮像素子5の結像面上における被写体の腕の動きの最大速さ(「許容速さ」とも表現できる)Dとを用いた次の数式(2)の関係を満たすように、上記の値ΔTを定めればよいことが判る。
Figure 2006135501
すなわち、所定の画像の露光終了から次の画像の露光開始までの時間間隔である露光時間間隔ΔTを、撮像素子上における被写体像の許容ずれ量pを撮像素子上における被写体像の許容速さDで除した値(p/D)以下に設定すればよい。これによれば、撮像素子上での人物の腕部分の変位が許容ずれ量以内に収まる。言い換えれば、値ΔTを値(p/D)よりも小さな値として定めることによれば、腕部分の期間ΔTにおける撮像素子5の結像面上での移動量を許容ずれ量p以内に収めることが可能である。
図8は、人物の腕が上方から下方に比較的高速で振り下ろされる際に取得された複数の画像PA1〜PA4に基づく合成画像PBを示す概念図である。図8(a)は、値ΔTが数式(2)を満たす場合を示し、図8(b)は、値ΔTが数式(2)を満たさない場合を示している。図8を参照しながら、値ΔTの相違による、被写体像の相違について説明する。
上述(図23等参照)のように、図8(b)においては、4つの画像PA1〜PA4の相互間の露光間隔ΔTが比較的大きいため、画像PA1,PA2,PA3,PA4のそれぞれにおける腕部分AM1,AM2,AM3,AM4が互いに離間した位置に(互いに分離した状態で)描写される。
これに対して、図8(a)においては、4つの画像PA1〜PA4の相互間の露光間隔ΔTが比較的小さいため、画像PA1,PA2,PA3,PA4のそれぞれにおける腕部分AM1,AM2,AM3,AM4が同一の位置に存在するかあるいは隣接した位置に存在する状態で描写される。したがって、合成画像中の腕の数が実際の腕の数と一致し、合成画像中の腕が実際の数よりも多く見えることを防止できる。また、仮に、画像PA1,PA2,PA3,PA4のそれぞれにおける腕部分AM1,AM2,AM3,AM4が同一の位置に重なった状態ではなく隣接する状態であるとしても、複数の腕部分AM1,AM2,AM3,AM4は互いに離間していないので、これらの腕部分AM1,AM2,AM3,AM4は一体化された連続体として認識される。すなわち、当該腕部分の位置ずれは人間の目には動被写体のぶれとして認識されることになる。したがって、少なくとも、合成画像中の腕が実際の数よりも多く見えるよりは自然な画像として認識される。このように、高品質の画像を得ることが可能になる。
また、図8においては、動被写体の動きの速さに対して各画像PA1〜PA4の露光時間TEが十分に短い時間(例えば、1/fより小さな値)に設定されており、動被写体のぶれが生じていない場合を想定している。
ただし、露光時間TEが比較的長いか、あるいは、被写体の動作部分が非常に高速であるために、動被写体のぶれが生じている場合でも、時間ΔTを十分に短くすることによって自然な画像を得ることが可能である。
図9は、図8と同様の図であるが、合成前の各画像PA1〜PA4に動被写体のぶれが生じている場合を示す図である。また、図9(a)は、値ΔTが数式(2)を満たす場合を示し、図9(b)は、値ΔTが数式(2)を満たさない場合を示している。図9(a)および図9(b)においては、各画像の腕部分AM1,AM2,AM3,AM4には、それぞれ腕部分が「ぶれ」て写っている。以下では、図9を参照しながら、値ΔTの相違による、被写体像の相違について説明する。
上述(図23等参照)のように、図9(b)においては、4つの画像PA1〜PA4の相互間の露光間隔ΔTが比較的大きいため、画像PA1,PA2,PA3,PA4のそれぞれにおける腕部分AM1,AM2,AM3,AM4が互いに離間した位置に(互いに分離した状態で)描写される。
これに対して、図9(a)においては、4つの画像PA1〜PA4の相互間の露光間隔ΔTが比較的小さいため、画像PA1,PA2,PA3,PA4のそれぞれにおける腕部分AM1,AM2,AM3,AM4が隣接した位置に存在する状態で描写される。図9(a)においては、複数の腕部分AM1,AM2,AM3,AM4は互いに離間していないので、これらの腕部分AM1,AM2,AM3,AM4は一体化された連続体として認識される。すなわち、腕部分の位置ずれは、人間の目には動被写体のぶれとして認識されることになる。したがって、合成画像中の腕の数が実際の腕の数と一致するため、合成画像中の腕が実際の数よりも多く写っているよりは、自然な画像となる。
なお、上記の数式(2)は、数式(1)に基づいて、数式(3)のように表現することもできる。すなわち、数式(2)は、数式(3)と等価である。したがって、値ΔTは、次の数式(3)を満たすように決定するようにしてもよい。
Figure 2006135501
上述のように、厳密には、数式(2)等を満たすように決定された値を露光時間間隔ΔTとして用いることが好ましい。この場合、速さDとしては、上記のようなぶれ補正を可能とするような許容最大値を設定すればよい。
ただし、発明者の知見によれば、一般的な撮影状況においては、1/30秒以下の所定の値を用いておけば、上述のような問題はほとんど生じない。すなわち、数式(3)などを用いることなく、値ΔTを1/30秒以下の固定値に定めることによっても、多くの場合において上述のような問題の発生を回避することができ、高品質の画像を生成することが可能な手振れ補正を簡易に実現することが可能になる。
<撮像素子の構成および撮像素子からの読出し動作>
また、この第1実施形態においては、値ΔTを十分に小さな値に設定することが可能となるように、次のような構成を有するCCD(Charge-Coupled Device)センサ5Aを撮像素子5として用いている。以下では、このCCDセンサ5Aについて詳細に説明する。
図10は、CCDセンサ5Aの構成を示す概略図である。
CCDセンサ5Aは、被写体からの反射光を受け光電変換を行う複数の光電変換素子(例えばフォトダイオード)51、ならびに、各光電変換素子で蓄積された信号電荷(単に電荷とも称する)を転送するための垂直転送部53および水平転送部54を有している。なお、図10においては、図示の簡略化のためCCDセンサ5Aの一部のみを示しているが、実際には、CCDセンサ5Aは、多数(例えば数百万個)の光電変換素子と、多数の垂直転送路(詳細には、垂直画素列の数と同数の垂直転送路)とを有している。
光電変換素子51は、赤(R)色のカラーフィルタを有する画素51Rと、緑(G)色のカラーフィルタを有する画素51Gと、青(B)色のカラーフィルタを有する画素51Bとに分類される。光電変換素子51で構成される画素配列は、これらの三原色の色フィルタが例えばベイヤー方式で配列された色フィルタ配列を有している。
垂直転送部53は、複数の垂直転送路531,532,533,534,...を有している。各垂直転送路531,532,533,534,...は、垂直方向に配置された各垂直画素列に沿って、それぞれ設けられている。
水平転送部54は、2つの水平転送路541,542を有している。2つの水平転送路541,542は、いずれも垂直転送路の同一端側(ここでは図の下側)に設けられているが、対象となる水平転送路が互いに異なっている。具体的には、水平転送路541は、水平方向における奇数番目の垂直転送路531,533,...から読み出された電荷を受け取って、当該電荷をさらにアンプ部へと水平方向に転送する役割を有している。また、水平転送路542は、水平方向における偶数番目の垂直転送路532,534,...から読み出された電荷を受け取って、当該電荷をさらにアンプ部へと水平方向に転送する役割を有している。
一般的なCCDセンサにおいては、水平転送路が1つしか設けられていないのに対して、このCCDセンサ5Aにおいては水平転送路が2つ(複数)設けられている。したがって、CCDセンサからの画素読出しを2倍に高速化することが可能である。また、より多数(例えば、4本、8本、あるいは16本等)の水平転送路を設けることによって読出し速度をさらに高速化するようにしてもよい。
このような構成によってCCDセンサからの電荷の読出し時間を短縮することによれば、上記のような値ΔTを実現することが可能になる。
<2.第2実施形態>
上記第1実施形態においては、手振れ補正モードにおいては常に値ΔTを所定値に設定する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、被写体の動きの速さ(ないし被写体像の撮像素子表面上での動きの速さ)を検出し、当該速さに応じて露光時間間隔ΔTを決定するようにしても良い。
この第2実施形態においては、このような変形例について説明する。なお、説明の重複を避けるため、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図11は、第2実施形態に係る手振れ補正制御時の撮像処理を示すフローチャートである。図11を参照しながら、画像加算式の手振れ補正処理について説明する。
撮影準備状態においては、ライブビュー画像が所定時間間隔で撮像素子5などによって撮像されるとともに、LCD40に表示される(ステップSP21)。その間にシャッタボタン9の状態が判定され(ステップSP22)、半押し状態S1になっていると判定されるとステップSP23に進む。
ステップSP23では、ライブビュー画像を用いて被写体の動きの速さを検出する。
図12は、被写体の動きの速さを検出する動作について説明する図である。
図12に示すように、まず、比較の対象となる2つの画像PE1,PE2(例えば、画像PA1,PA2)を、それぞれ、M×N(図では10×8)個の区分領域RG(i,j)(ただし、i=1,...,M、j=1,...,N)に区分する。なお、各区分領域RG(i,j)は、複数の画素を有している。
つぎに、画像PE1と画像PE2との間で、ずれ方向とずれ量とが互いに異なる複数の組合せについての「ずれ」を実現した状態でパターンマッチング処理を行う。
具体的には、まず、画像PE1を画像PE2に対して+X方向に1画素分ずらして、ずらした後の区分領域RG(i,j)の対応画素同士の画素値の差分値を算出し、当該差分値を区分領域RG(i,j)内の全ての画素について加算した加算値を評価値EV(i,j)として求める。このような評価値EV(i,j)を各区分領域ごとに求める。
つぎに、画像PE1を画像PE2に対して−X方向に1画素分ずらして同様の処理を行い、各区分領域ごとの評価値EV(i,j)を算出する。また、画像PE1を画像PE2に対して+Y方向に1画素分ずらして同様の処理を行い、各区分領域ごとの評価値EV(i,j)を算出する。さらに、画像PE1を画像PE2に対して−X方向に1画素分ずらして同様の処理を行い、各区分領域ごとの評価値EV(i,j)を算出する。
同様に、今度は、各方向(+X,−X,+Y,−Y)にそれぞれ2画素分ずらした状態で、それぞれの「ずれ」に対応する評価値EV(i,j)を各区分領域(i,j)ごとに求める。
また同様に、各方向(+X,−X,+Y,−Y)にそれぞれ3画素分ずらした状態で、それぞれの「ずれ」に対応する評価値EV(i,j)を各区分領域(i,j)ごとに求める。
さらに同様に、各方向(+X,−X,+Y,−Y)にそれぞれ4画素分ずらした状態で、それぞれの「ずれ」に対応する評価値EV(i,j)を各区分領域(i,j)ごとに求める。
このようにして、合計16種類の「ずれ」に対応する評価値EV(i,j)が各区分領域RG(i,j)ごとに算出される。そして、区分領域(i,j)ごとに最も良い(最も小さい)評価値EV(i,j)を求め、当該最良の評価値EV(i,j)に対応する「ずれ」を、両画像PE1,PE2間の「ずれ」として判定する。たとえば、或る区分領域RG(i,j)について、+X方向に2画素ずれたときの評価値EV(i,j)が最小であるとすれば、画像PE2は画像PE1に対して+X方向に2画素ずれていると判定される。
そして、区分領域RG(i,j)ごとの「ずれ」に関するヒストグラム(度数分布)を生成し、最も多くの度数を有する「ずれ」を画面全体の「ずれ」であるとして判定する。また、このようにして求められた画面全体の「ずれ」と各区分領域RG(i,j)における「ずれ」との差を求め、その差が最大となる「ずれ」を動被写体の動きとして検出する。そして、動被写体の動きとして検出された「ずれ」から、動被写体の撮像素子5上での速さDが求められる。
たとえば、80個の区分領域RG(i,j)のうち、76個の区分領域で+X方向への2画素移動が検出され、4個の区分領域で+X方向への3画素移動が検出された場合を想定する。この場合、これら4個の区分領域に対応する被写体部分においては、手振れによる+X方向への2画素分のずれに加えて、被写体の動きによる+X方向への1画素分のずれをさらに加えることによって、3画素分の+X方向へのずれが生じているものと判定する。すなわち、これらの4個の区分領域に対応する被写体部分においては、被写体の動きによって+X方向への1画素分のずれが生じているものとみなす。
そして、この1画素分のずれに対応する「ずれ量」Sdを、画像PE1と画像PE2との撮影時間間隔Tintで除することによれば、被写体像の撮像素子5上での速さD(=Sd/Tint)を求めることができる。ただし、ここでは、速さDをより適切に計測するため、比較対象画像PE1,PE2を順次に直近に取得された画像に変更しつつ同様の動作を繰り返すことによって所定期間内の各瞬間における速さを求め、当該所定期間にわたる速さの平均値を被写体像の動きの速さDとして求めるものとする。
以上のようにして、被写体像の動きの速さDが検出される。
次のステップSP24では、被写体像の動きの速さに応じて、露光時間間隔ΔTを決定する。具体的には、露光時間間隔ΔTの決定は、上記数式(2)又は数式(3)に基づいて行えばよい。ただし、被写体像の動きの速さDとしては、許容速さに関する設定値を用いるのではなく、上記のようにステップSP23で測定された値(測定値)を用いる。これによって、値ΔTは、撮像素子上における被写体像の許容ずれ量pを、撮像素子上での被写体像の動きの速さDで、除した値(p/D)以下に設定される。
なお、上記の数式(2)は、D=Sd/Tintを考慮すれば、次の数式(4)と等価である。
Figure 2006135501
さらに、上記の数式(4)は、p=(画素ピッチpt)×(許容ドット数pd)、Sd=(画素ピッチpt)×(ドット数換算値Md)を考慮すれば、次の数式(5)と等価である。なお、許容ドット数pdは、ΔTの期間における被写体像の許容ずれ量を撮像素子の画素数(ドット数)に換算した値であり、ドット数換算値Mdは、撮影時間間隔Tintにおける被写体像の移動量を画素数(ドット数)に換算した値である。
Figure 2006135501
例えば、許容ずれ量を1画素分に設定する場合(pd=1)において、被写体の動きの速さが、Tint=1/30秒の間に被写体像が撮像素子5上で1画素分ずれる速さに相当する(Tint=1/30,Md=1)と判定されたときには、数式(5)の右辺は1/30秒となる。そこで、数式(5)の等号が成立するような値、すなわち、1/30秒を値ΔTとして定めればよい。また、被写体の動きが、Tint=1/30秒の間に2画素分ずれる速さに相当すると判定されたときには、その半分の1/60秒を値ΔTとして定めればよい。
このように、検出された被写体の動きの速さ(被写体像の動きの速さ)に応じて値ΔTを変更することによれば、さらに的確に値ΔTを設定することが可能になる。なお、値ΔTが小さな値になればなるほど、単位時間あたりの発熱量が大きくなるため、発熱による負荷を機器に与えることになる。したがって、値ΔTとしては、被写体の動きの速さに応じた適切な値を求めることが好ましい。
その後、シャッタボタン9の状態が判定され(ステップSP25)、全押し状態S2になっていないと判定されるときはステップSP21に戻り、全押し状態S2になっていると判定されるときはステップSP26に進む。
ステップSP26〜SP28おいては、シャッタボタン9が全押し状態S2になったことに応答して、画像加算式の手振れ補正制御を伴う本撮影画像の撮影動作が行われる。
具体的には、手振れ補正に用いる4枚の画像の連続撮影動作が行われ(ステップSP26)、これら4枚の画像に基づいて被写体の位置ずれ補正等が施された後、これら4枚の画像による合成画像が本撮影画像として生成される(ステップSP27)。そして、生成された合成画像がメモリカード90に格納される(ステップSP28)。これらの処理は、ステップSP15,SP16,SP17(図4)の処理と同様である。
この結果、手振れ補正が施された本撮影画像を得ることができる。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、第2実施形態の変形例である。以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
この第3実施形態においては、被写体の動きの有無(言い換えれば、動被写体の有無)を判定(検出)し、その判定結果(検出結果)に応じて、露光時間間隔ΔTを設定する。
撮影時の動作は、第2実施形態(図11参照)とほぼ同様であるが、ステップSP23,SP24における動作が、第2実施形態と相違する。
具体的には、ステップSP23においては、動被写体の有無が、動き検出部71によって判定される。具体的には、速さがゼロである場合(あるいは、速さが所定の閾値以下である場合)に、動被写体が存在しないものとみなし、それ以外の場合には、動被写体が存在するものとみなす。
また、ステップSP24においては、次のようにして露光時間間隔ΔTを設定する。
ステップSP24においては、具体的には、動被写体が存在すると判定される場合には、露光時間間隔ΔTを1/30秒以下の値に設定し、動被写体が存在しないと判定される場合には、露光時間間隔ΔTを1/30秒よりも大きな値(例えば、1/8秒)に設定する。
これによれば、動被写体の有無に応じて露光時間間隔ΔTを適切な値に設定することが可能になる。
<4.その他>
なお、上記各実施形態においては、2つの水平転送路541,542がいずれも2次元画素配列の下辺側に設けられている場合(図10参照)を例示しているが、これに限定されない。例えば、図13に示すように、一方の水平転送路543が2次元画素配列の下辺側(垂直転送路の下端側)に設けられ、他方の水平転送路544が2次元画素配列の上辺側(垂直転送路の上端側)に設けられていても良い。図13は、変形例に係るCCDセンサ5Bの構成を示す概略図である。
また、図10においては、2つの水平転送路541,542のうち、一方の水平転送路541が、奇数番目の垂直転送路531,533からの電荷を転送し、他方の水平転送路542が、偶数番目の垂直転送路532,534からの電荷を転送する場合を例示していた。ただし、これに限定されず、例えば図14に示すように、N本の全垂直転送路のうち、1番目から(N/2)番目までの垂直転送路531,532からの電荷を一方の水平転送路545が転送し、残りの((N/2)+1)番目からN番目までの垂直転送路533,534からの電荷を他方の水平転送路546が転送するようにしても良い。図14は、別の変形例に係るCCDセンサ5Cの構成を示す概略図である。
さらに、図15に示すように、各垂直画素列の左右両側に1本ずつ合計2本の垂直転送列を設け、垂直画素列の画素信号のうち、奇数行目の画素信号を左側の垂直転送路(たとえば531a)と一方の水平転送路547とを用いて転送し、偶数行目の画素信号を右側の垂直転送路(たとえば531b)と他方の水平転送路548と用いて転送するようにしてもよい。図15は、さらに別の変形例に係るCCDセンサ5Dの構成を示す概略図である。
これらの場合にも、複数の水平転送路を設けることによって、より高速に画素信号を読み出すことが可能になる。
また、撮像素子5として図16に示すようなCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサ5Eを用いる場合にも、高速読み出しを実現することが可能である。図16は、変形例に係るCMOSセンサ5Eの構成を示す概略図である。
図16に示すように、CMOSセンサ5Eにおいては、水平方向に伸びる複数の垂直アドレス指定用の読出線(配線)57が垂直方向に配列されており、垂直方向に伸びる複数の水平アドレス指定用の読出線(配線)58,59が水平方向に配列されている。より詳細には、垂直方向に配置された各水平画素列には、それぞれ、1本の垂直アドレス指定用の読出線57が設けられ、水平方向に配置された各垂直画素列にはそれぞれ2本の水平アドレス指定用の読出線58,59が設けられている。すなわち、水平方向における各同一アドレスを指定するための配線(58,59)が当該各同一アドレスに対してそれぞれ2本設けられている。
所定の画素(光電変換素子51)から電荷を読み出す際には、当該画素の垂直アドレスに対応する読出線57と、当該画素の水平アドレスに対応する読出線58又は59とが用いられる。具体的には、垂直画素列を構成する複数の画素のうち、奇数行目(例えば上から1行目)の画素の画素信号は、一方の水平アドレス指定用の読出線58と垂直アドレス指定用の読出線57(詳細には、例えば読出線571)とを用いて読み出され、偶数行目(例えば上から2行目)の画素の画素信号は、他方の水平アドレス指定用の読出線59と垂直アドレス指定用の読出線57(詳細には、例えば読出線572)とを用いて読み出される。すなわち、同一水平アドレス指定用の当該複数本の配線58,59と各垂直アドレス指定用の配線57(571,572,...)とを用いて、水平方向のアドレスが同一であり且つ垂直方向のアドレスが異なる別々の光電変換素子51の電荷が、並列的に読み出される。これによれば、各垂直画素列について、複数(ここでは2本)の読出線(配線)58,59を用いて並列的に読み出すことができる。したがって、水平方向における各アドレスを指定するために各アドレスに対してそれぞれ1本ずつしか配線が設けられていない場合に比べて、電荷の読出しを高速化することができる。
あるいは、バッファ領域を有するCCDセンサ5Fを用いるようにしても良い。図17は、さらなる変形例に係るCCDセンサ5Fの構成を示す概略図である。図17に示すように、CCDセンサ5Fは、各光電変換素子51に対してそれぞれ3つのバッファ領域56a,56b,56cが設けられている。
そして、図18に示すように、1枚目の画像の電荷を各光電変換素子51からバッファ領域56aに一旦バッファリングした後、直ぐに露光を開始して引き続いて2枚目の画像に対応する電荷を各光電変換素子51からバッファ領域56bに一旦バッファリングする。その後、直ぐに再び露光を開始して引き続いて3枚目の画像に対応する電荷を各光電変換素子51からバッファ領域56cに一旦バッファリングする。最後に、再び露光を開始して4枚目の画像に対応する電荷を各光電変換素子51に蓄積する。
その後、図19に示すように、1枚目の画像の電荷をバッファ領域56aから垂直転送部53等を経由して読み出し(図19(a))、2枚目の画像の電荷をバッファ領域56bから垂直転送部53等を経由して読み出し(図19(b))、3枚目の画像の電荷をバッファ領域56cから垂直転送部53等を経由して読み出し(図19(c))、4枚目の画像の電荷を光電変換素子51から垂直転送部53等を経由して読み出す(図19(d))ようにすればよい。
この場合、所定の露光期間(たとえば1枚目、2枚目、あるいは3枚目の画像撮影のための露光期間)において複数の光電変換素子で生成される電荷は、複数の光電変換素子のそれぞれに対応するバッファ領域(例えば56a,56b,あるいは56c)に一旦格納され(バッファリングされ)、当該所定の露光期間とは別の露光期間(たとえば4枚目の画像撮影のための露光期間)における露光動作の終了後に、垂直転送部53を用いて読み出される。端的に言えば、垂直転送部53を用いた電荷の読み出し(図19)は、露光時間間隔ΔTでの連続露光動作(図18)が完了した後に行われる。そのため、垂直転送部53を介して電荷を読み出す時間の長さは、露光時間間隔ΔTに影響を与えない。したがって、露光時間間隔ΔTを所望の値に設定することが可能である。
さらに、上記のCCDセンサ5A〜5D,5Fにおいては、各光電変換素子51からの電荷はまず垂直転送路を用いて転送された後に、水平転送路を用いてさらに転送される場合を例示したが、これに限定されず、水平方向と垂直方向とが入れ替わってもよい。
また、上記CCDセンサ5A〜5D,5Fにおいては、複数の水平転送路として、2本の水平転送路を設ける場合を例示したが、これに限定されず、3本以上の水平転送路を設けるようにしてもよい。CMOS5Eにおいても同様であり、各同一水平アドレスに対してそれぞれ3本以上の読出用配線を設けるようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態および変形例においては、転送路等の数を増加させることによって、撮像素子5からの読出速度を向上させる場合を例示しているが、これに限定されず、読出時における撮像素子5についての駆動周波数(駆動クロック)を増大させることによって所望の値ΔTを実現するようにしてもよい。例えば、第3実施形態において、動被写体が存在する場合には存在しない場合に比べて数倍(例えば4倍)の駆動周波数を用いて撮像素子5を駆動することによって、所望のΔT(例えば1/30秒)を実現するようにしてもよい。
また、上記実施形態等においては、4枚の画像を連続撮影し、これらの画像を合成する場合を例示しているが、合成処理の対象画像は4枚の画像に限定されるものではなく、処理速度および/または補正度合い等に応じて、合成処理に用いる対象画像の数を決定すればよい。
撮像装置を正面側からみた概略斜視図である。 撮像装置を背面側からみた概略斜視図である。 撮像装置の内部機能を示すブロック図である。 手振れ補正制御時における撮像処理の流れを示すフローチャートである。 手振れによる被写体移動量の検出を説明するための概念図である。 撮像素子における露光動作等を示すタイミングチャートである。 実物の被写体と撮像素子上での被写体像との関係を示す図である。 複数の画像に基づく合成画像を示す概念図である。 複数の画像に基づく合成画像を示す概念図である。 CCDセンサの構成を示す概略図である。 第2実施形態に係る手振れ補正制御時の撮像処理を示すフローチャートである。 被写体の動きの速さを検出する動作について説明する概念図である。 変形例に係るCCDセンサの構成を示す概略図である。 別の変形例に係るCCDセンサの構成を示す概略図である。 さらに別の変形例に係るCCDセンサの構成を示す概略図である。 CMOSセンサの構成を示す概略図である。 さらに別の変形例に係るCCDセンサの構成を示す概略図である。 CCDセンサからの電荷の読出動作を説明する図である。 CCDセンサからの電荷の読出動作を説明する図である。 合成画像生成に用いられる複数の画像を示す図である。 被写体が静止している場合における合成画像を示す図である。 合成画像生成に用いられる複数の画像を示す図である。 被写体が動いている場合における合成画像を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
5 撮像素子
5A〜5D,5F CCDセンサ
5E CMOSセンサ
51 光電変換素子
53 垂直転送部
54 水平転送部
56a,56b,56c バッファ領域
57,58,59 読出線(配線)
531〜534 垂直転送路
541〜548 水平転送路
ΔT 露光時間間隔
D 被写体像の動きの速さ(測定値ないし設定値)
p 許容ずれ量

Claims (8)

  1. 撮像装置であって、
    撮影光学系からの被写体像を光電変換して画像を取得する撮像素子と、
    前記撮像素子によって連続的に取得された複数の画像の相互間における被写体位置のずれを補償した上で、当該複数の画像を合成して合成画像を生成する手段と、
    前記複数の画像のうち所定の画像の露光終了から次の画像の露光開始までの時間間隔を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記時間間隔を1/30秒以下の値に設定することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    動被写体の有無を判定する判定手段、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記判定手段によって前記動被写体が存在すると判定される場合には、前記時間間隔を1/30秒以下の値に設定し、前記判定手段によって前記動被写体が存在しないと判定される場合には、前記時間間隔を1/30秒よりも大きな値に設定することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記被写体の動きの速さを求める手段、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記被写体の動きの速さに応じて前記時間間隔を変更することを特徴とする撮像装置。
  4. 撮像装置であって、
    撮影光学系からの被写体像を光電変換して画像を取得する撮像素子と、
    前記撮像素子によって連続的に取得された複数の画像の相互間における被写体位置のずれを補償した上で、当該複数の画像を合成して合成画像を生成する手段と、
    前記複数の画像のうち所定の画像の露光終了から次の画像の露光開始までの時間間隔を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記時間間隔を、前記撮像素子上における前記被写体像の許容ずれ量を前記撮像素子上における前記被写体像の許容速さで除した値以下に設定することを特徴とする撮像装置。
  5. 撮像装置であって、
    撮影光学系からの被写体像を光電変換して画像を取得する撮像素子と、
    前記撮像素子によって連続的に取得された複数の画像の相互間における被写体位置のずれを補償した上で、当該複数の画像を合成して合成画像を生成する手段と、
    前記撮像素子上における前記被写体像の速さを求める手段と、
    前記複数の画像のうち所定の画像の露光終了から次の画像の露光開始までの時間間隔を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記時間間隔を、前記撮像素子上における前記被写体像の許容ずれ量を前記撮像素子上における前記被写体像の速さで除した値以下に設定することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記撮像素子は、当該撮像素子において第1方向に配置された複数の光電変換素子で生成される電荷を前記第1方向に転送する複数の第1転送路と、前記複数の第1転送路によって転送されてきた電荷を前記第1方向とは異なる第2方向にさらに転送する複数の第2転送路とを有するCCDセンサであることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記撮像素子は、
    複数の光電変換素子と、
    前記複数の光電変換素子のそれぞれに対応して設けられたバッファ領域と、
    前記複数の光電変換素子で生成された電荷を転送する転送路と、
    を有するCCDセンサであり、
    所定の露光期間において前記複数の光電変換素子で生成される電荷は、複数の光電変換素子のそれぞれに対応する前記バッファ領域に一旦バッファリングされ、前記所定の露光期間とは別の露光期間における露光動作の終了後に、前記転送路を用いて読み出されることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記撮像素子は、
    複数の光電変換素子と、
    前記複数の光電変換素子の電荷を、各光電変換素子の第1方向のアドレスと第2方向のアドレスとを指定して読み出す読出用配線と、
    を有するCMOSセンサであって、
    前記撮像素子においては、前記第1方向における各同一アドレスを指定するための配線が当該各同一アドレスに対してそれぞれ複数本設けられており、当該複数本の配線を用いて、前記第1方向のアドレスが同一であり且つ前記第2方向のアドレスが異なる別々の光電変換素子の電荷が並列的に読み出されることを特徴とする撮像装置。
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