JP2008227328A - 光検出器 - Google Patents

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秀樹 深野
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学 満原
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Abstract

【課題】信頼性が高く、暗電流が小さく、かつ、高感度な光検出器を提供する。
【解決手段】第一導電形エミッタ16と、第二導電形ベース15と、第一導電形コレクタ14とを有し、前記エミッタ16のバンドギャップエネルギーが前記ベース15のバンドギャップエネルギーより大きなヘテロ接合フォトトランジスタにおいて、光を吸収する光吸収層13を有し、該光吸収層13を前記ベース15及び前記コレクタ14のバンドギャップより小さなバンドギャップよりなる単一又は多重構造の量子井戸層を有する量子井戸構造により構成し、該量子井戸層を前記コレクタ14内に配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、光検出器に関する。
従来、光検出器として、図7に示すような、n基板71、n層72、光吸収層74、p層76、p電極77及びn電極78を備えたpin接合よりなるフォトダイオード、または、図8に示すような、n基板81、n‐サブコレクタ層82、n-‐コレクタ層84、p‐ベース層85、n‐エミッタ層86、エミッタ電極87及びコレクタ電極88を備えたnpin接合よりなるフォトトランジスタが知られている。上記のi層は、理想的には、不純物の一切存在しない半導体層であることを意味するが、現実的にはそれは不可能で、一般的にはn形の不純物濃度が小さく抑えられたn-形の層となっている。フォトダイオードでは、i層は光吸収層で構成され、光吸収により生成されたキャリアがそれぞれのp電極とn電極に引き抜かれて光電流として検出される。
また、フォトトランジスタでは、pまたはi層が光吸収層で構成され、光吸収により生成されたキャリアの内、ホールによる電流がベース層に流れ、このベース電流のトランジスタ電流利得倍した電流が、コレクタに流れることにより、電流増幅された光電流が検出される。上述したような光検出器の一例が下記非特許文献1,2に開示されている。
土屋治彦、三上修編著、「半導体フォトニクス工学」、コロナ社、1995年01月10日、p.363−367 O.V.Sulima、T.F.Refaat、M.G.Mauk、J.A.Cox、J.Li、S.K.Lohokare、M.N.Abedin、U.N.Singh and J.A.Rand、「AlGaAsSb/InGaAsSb phototransistors for spectral range around 2μm」、ELECTRONICSLETTERS、10th June 2004、Vol.40、No.12、p.766
しかしながら、上述した従来の光検出器では、暗電流が大きいという問題がある。これは、バンドギャップが小さくなるほど熱励起過程による発生電流によって暗電流が大きくなるためであり、従来の近赤外から中赤外の波長領域の光受光を可能とする材料によって、フォトダイオードのi層全体が構成される場合や、フォトトランジスタのベースまたはコレクタ全体が構成される場合では、暗電流が極めて大きくなる。
さらに、バンドギャップ波長が2μm近くにまで長くなると、i層中の電界により容易にキャリアのバンド間のトンネル現象が発生し、トンネル電流が大変大きくなるという問題もある。
以上のことから、本発明は、信頼性が高く、暗電流が小さく、かつ、高感度な光検出器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に対応)に係る光検出器は、
第一導電形エミッタと、第二導電形ベースと、第一導電形コレクタとを有し、前記エミッタのバンドギャップエネルギーが前記ベースのバンドギャップエネルギーより大きいヘテロ接合フォトトランジスタにおいて、
光を吸収する光吸収層を有し、
該光吸収層は前記ベース及び前記コレクタのバンドギャップより小さなバンドギャップよりなる単一又は多重構造の量子井戸層を有する量子井戸構造により構成され、
該量子井戸層は前記コレクタ内に配置される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に対応)に係る光検出器は、第1の発明に係る光検出器において、
前記コレクタ内の前記量子井戸層は前記ベースとは直接には接することのない位置に配置される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に対応)に係る光検出器は、第1の発明又は第2の発明に係る光検出器において、
前記光吸収層の組成は歪を有する材料で構成される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に対応)に係る光検出器は、第3の発明に係る光検出器において、
歪を有する層は歪緩和が起きない層構成で構成される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第5の発明(請求項5に対応)に係る光検出器は、第4の発明に係る光検出器において、
前記量子井戸層の歪は1.5%以上3.5%以下である
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に対応)に係る光検出器は、第1の発明乃至第5の発明のいずれかに係る光検出器において、
前記光吸収層の波長帯は1.8μm以上3.0μm以下である
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に対応)に係る光検出器は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかに係る光検出器において、
前記量子井戸層はInAsからなり、
前記InAsの厚さは1nm以上10nm以下である
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に対応)に係る光検出器は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかに係る光検出器において、
前記ベース及び前記コレクタはInGaAsP又はAlInGaAsで構成され、
前記光吸収層はInGaAsPとInGaAsPとからなる前記量子井戸層で構成される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第9の発明(請求項9に対応)に係る光検出器は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかに係る光検出器において、
前記ベース及び前記コレクタはInGaAsP又はAlInGaAsで構成され、
前記光吸収層はInGaAsPとAlInGaAsとからなる前記量子井戸層で構成される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第10の発明(請求項10に対応)に係る光検出器は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかに係る光検出器において、
前記ベース及び前記コレクタはInGaAsで構成され、
前記光吸収層はInAsとInGaAsとからなる前記量子井戸層で構成される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第11の発明(請求項11に対応)に係る光検出器は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかに係る光検出器において、
前記ベース及び前記コレクタはInGaAsP又はAlInGaAsで構成され、
前記光吸収層はInGaAsSbとInGaAsPとからなる前記量子井戸層で構成される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第12の発明(請求項12に対応)に係る光検出器は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかに係る光検出器において、
前記ベース及び前記コレクタはInGaAsP又はAlInGaAsで構成され、
前記光吸収層はInGaAsSbとAlInGaAsとからなる前記量子井戸層で構成される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第13の発明(請求項13に対応)に係る光検出器は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかに係る光検出器において、
前記ベース及び前記コレクタはInGaAsで構成され、
前記光吸収層はInGaAsSbとInGaAsとからなる前記量子井戸層で構成される
ことを特徴とする。
以上のように、本発明に係る光検出器は、第一導電形エミッタ、第二導電形ベース、第一導電形コレクタよりなる光検出器において、光吸収層がベース及びコレクタのバンドギャップエネルギーより小さなバンドギャップエネルギーよりなる単一又は多重構造の量子井戸層により構成され、この量子井戸層(ウェル吸収層)がコレクタ内に配置されている。
このように、本発明に係る光検出器は、ヘテロ接合フォトトランジスタ構造になっているため、光吸収により発生した光電流がトランジスタの電流利得倍されるため、光吸収層が極めて薄く、そのため、量子効率の低下により光電流が小さくても、電流利得作用により、出力電流は極めて大きくできる。従って、入射光量と出力電流の比で表される受光感度を1以上の大きな値にすることが可能である。
また、バンドギャップエネルギーの小さな光吸収層の厚さ、従って、体積が小さくできるため、光吸収層の体積に比例する暗電流も小さくなる。
さらに、光吸収層が量子井戸構造で構成されることにより、吸収波長の長い、格子定数の大きな結晶も、結晶成長段階で歪緩和が起きない程度の極めて薄い層とすること、及びその多重構造にすることが可能となり、結晶欠陥等を発生させることなく形成することができる。これにより、信頼性の高い結晶層構造が形成される。
また、一般的に、n-形コレクタ中の電界強度は、ベース端で最も大きく、離れるにつれ小さくなる。このため、量子井戸層がコレクタ中のベース端より離れた側に配置される構造を有する光検出器では、最もバンドギャップエネルギーの小さい多重量子井戸層の部分における電界強度が弱くなり、電界により増大するトンネル電流を抑制することができる。これにより、暗電流が小さく抑えられる。
本願発明によれば、暗電流を低減することができる。これは、量子井戸層が極めて薄いためであり、その体積に比例する熱励起過程による発生電流は、従来のベースまたはコレクタすべてが、光吸収層で構成されている場合に比べ、桁違いに小さくなる。
さらに、量子井戸層は、電界強度の弱いコレクタ中のベース端より離れた側に配置されているため、トンネル電流の発生が抑制され、暗電流の低減を図ることができる。
また、本願発明によれば、信頼性の向上と受光波長の長波長化を図ることができる。これは、薄い量子井戸層により、大きな歪を有するような成長も可能とするためであり、従来では不可能であった材料組成の結晶成長も可能となる。従って、従来では不可能であった長い波長領域の結晶を、信頼性に影響の出やすい歪の緩和(結晶欠陥の発生)なく用いることができる。
本発明に係る光検出器の実施例について、図1〜図6を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る光検出器の断面図、図2は本発明の第1の実施例に係る光検出器のバンド構造の模式図、図3は本発明の第1の実施例に係る光検出器の暗電流の印加電圧依存性を示した図、図4は本発明の第2の実施例に係る光検出器の断面図、図5は本発明の第2の実施例に係る光検出器のバンド構造の模式図、図6は本発明の第2の実施例に係る光検出器の暗電流の印加電圧依存性を示した図である。
図1を参照すると、本発明の実施の形態は、n基板11上に、nサブコレクタ層12、多重量子井戸光吸収層(MQW層)13、n-コレクタ層14、pベース層15、nエミッタ層16、エミッタ電極17、コレクタ電極18よりなる。
〔動作の説明〕
上方からの入射光は多重量子井戸光吸収層13で吸収され、発生したキャリアは電子がコレクタ電極18側へ、ホールがpベース層15側へ走行し、ホール電流となる。pベース層15に到達したホールはベース電位を下げ、その結果、エミッタ16より大量の電子が注入され、コレクタ電極18まで到達し、コレクタ電流として、外部に出力される。入射光により発生したホール電流により、大量の電子電流が生成されることになり、この比が、電流増幅率で与えられる。
このように、薄い多重量子井戸光吸収層13により微弱光電流が大きく電流増幅され、出力電流として検出されることになり、高感度な受光器として動作できる。このとき、多重量子井戸光吸収層13は極めて薄いため、その体積に比例する熱励起過程による発生電流は、従来のようにpベース層15またはn-コレクタ層14すべてが、光吸収層で構成されている場合に比べ、桁違いに小さくできる。
また、多重量子井戸光吸収層13の膜厚を小さくすることにより、歪量の大きな多重量子井戸光吸収層13を有する多重量子井戸構造も歪緩和による欠陥の発生なしに成長することが可能である。このため、従来のバンドギャップ波長は大きいが、圧縮歪が大きなため成長が困難だった組成に関しても、多重量子井戸構造を用いることにより、歪緩和による結晶欠陥の発生を抑制することができ、その結果として信頼性悪化への影響を抑えることができる。
また、多重量子井戸光吸収層13は、図2に模式的に示したように、電界強度の弱い、コレクタ層14中のpベース層15端部より離れた側に配置されているため、トンネル電流の発生が抑制され、暗電流の低減が図れる構造となっている。
〔実施例1の構成の説明〕
以下、本発明の第1の実施例に係る光検出器について説明する。
図1を参照すると、本発明の実施の形態は、n‐InP基板11上に、n‐InGaAs(n=1017cm-3)サブコレクタ層12、InAsウェル厚5nmのInAs/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層(MQW層)13、0.3μm厚のn-‐InGaAs(n=1016cm-3)コレクタ層14、0.12μm厚のp‐InGaAs(p=1018cm-3)ベース層15、0.6μm厚のn‐InP(n=5×1017cm-3)エミッタ層16、エミッタ電極17、コレクタ電極18よりなる。エミッタ・ベース接合面積は、直径0.25mmである。
製作方法は、n‐InP基板11上に、MOCVD法により、n‐InGaAs(n=1017cm-3)サブコレクタ層12、InAsウェル厚5nmのInAs/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層13、0.3μm厚のn-‐InGaAs(n=1016cm-3)コレクタ14、0.12μm厚のp‐InGaAs(p=1018cm-3)ベース層15、0.6μm厚のn‐InP(n=5×1017cm-3)エミッタ層16を順に成長し、通常のフォトリソグラフィと半導体エッチング技術を用いてメサを形成する。その後、表面側には、リング状のエミッタ電極17をリフトオフ法により形成する。下面側には全面に真空蒸着法によりコレクタ電極18を形成している。
〔実施例1の動作の説明〕
上方からの2.3μm波長の入射光はInAs/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層13で吸収され、発生したキャリアは電子がコレクタ電極18側へ、ホールがp‐InGaAsベース層15側へ、走行する。p‐InGaAsベース層15に到達したホールはベース電位を下げ、その結果、エミッタ電極17より大量の電子が注入され、コレクタ電極18まで到達し、コレクタ電流として、外部に出力される。コレクタ電流は、入射光により発生したホール電流が電流増幅率倍だけ増幅されて大きな値となっている。
本実施例では、電流増幅率として、500が得られ、薄いInAs/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層13による微弱光電流が大きく電流増幅され、出力電流として検出されることになり、受光感度は、10A/Wの良好な結果が得られている。また、InAs/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層13は極めて薄いため、その体積に比例する熱励起過程による発生電流は、従来のようにベースまたはコレクタすべてが、光吸収層で構成されている場合に比べ、桁違いに小さくできる。
また、InAs/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層13は、図2に模式的に示したように、電界強度の弱い、n-‐InGaAsコレクタ層14中のp‐InGaAsベース層15の端部より離れた側に配置されているため、トンネル電流の発生が抑制され、暗電流の低減が図られる構造となっている。図3は、暗電流のコレクタ・エミッタ電圧依存性である。上記非特許文献2に比べ、1桁以上、暗電流が低減されている。
また、薄いInAs/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層13は、大きな歪を有するようなウェル吸収層(量子井戸層)の成長も可能とすることができる。このため、従来のn‐InP基板11上の厚い吸収層ではInAsを受光層とすることは不可能であったが、本実施例に係る光検出器ではInAs層を歪は内在するが、歪の緩和(結晶欠陥の発生)のない、5nmに薄層化して用いているため、良好な結晶が得られ、従来では不可能であった波長2.4μmまで、受光波長を伸ばすことが可能となった。
なお、InAs/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層13の歪量はInPに対して3.2%である。また、歪緩和の影響を考慮すると、InAs層の層厚は1nm以上10nm以下が可能である。
本実施例では、InAs/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層13のウェル吸収層厚を5nm、層数を5としているが、歪補償技術や低温成長技術などを用いることにより、厚さを5nm以上へとさらに厚く、また、層数を5以上にふやすことも可能であり、波長3.0μm程度まで受光波長を伸ばすこと、また、受光感度をさらに向上させることが可能である。
本実施例では、コレクタキャリア濃度はn=1016cm-3としているが、n=1017cm-3程以下であればよい。また、コレクタ厚は、0.3μmとしているが、ビルトイン電圧で空乏化する厚さ程度になっていればよく、従って、コレクタ濃度が低ければ、コレクタ厚は1μm以上となってもよいことは言うまでもない。
電流利得は、理想的なエミッタ・ベースヘテロ接合の場合、τr/τt(τt:ベース中少数キャリア走行時間、τr:ベース中少数キャリア再結合寿命)で与えられるため、所望の電流利得にあわせて、主に走行時間に支配的に寄与するベース層厚と主に再結合寿命に支配的に寄与するベース濃度を適当に設定すればよい。従って、ベース濃度はp=1017cm-3程度まで低減してもトランジスタ動作を可能とする設計にすることは可能である。
本実施例では、ウェル吸収層はInAsであるが、InGaAsやInGaAsPなど他の材料組成やInGaAsN等の他の材料系でも、歪の緩和(結晶欠陥の発生)のないように層厚や歪量を設定すればよい。なお、バリア層であるInGaAsは、InPと格子整合する組成を有するものであり、層厚は20nmである。ここで、バリア層にはウェル吸収層の圧縮歪を補償するため0.1%から1.0%までの引っ張り歪を有するInGaAsを用いてもよい。また、バリア層には、他にもInGaAsPやAlInGaAsなど他の材料系を用いてもよい。
本実施例では、エミッタにInPを用いているが、AlInGaAsなどの他の材料系でもよい。
また、本実施例では、p‐InGaAsベース層15には、電極を設けていないが、ベース電極を形成した3端子構造とし、ヘテロ接合フォトトランジスタのベース電位をバイアスして用いてもよいことは言うまでもない。
〔実施例2の構成の説明〕
以下、本発明の第2の実施例に係る光検出器について説明する。
図4を参照すると、本発明の実施の形態は、n‐InP基板41上に、n‐InGaAs(n=1017cm-3)サブコレクタ層42、InGaAsSbウェル厚5nmのInGaAsSb/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層(MQW層)43、0.3μm厚のn-‐InGaAs(n=1016cm-3)コレクタ層44、0.12μm厚のp‐lnGaAs(p=1018cm-3)ベース層45、0.6μm厚のn‐InP(n=5×1017cm-3)エミッタ層46、エミッタ電極47、コレクタ電極48よりなる。エミッタ・ベース接合面積は、直径0.25mmである。
製作方法は、n‐InP基板41上に、n‐InGaAs(n=1017cm-3)サブコレクタ層42、InGaAsSbウェル厚5nmのInGaAsSb/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層43、0.3μm厚のn-‐InGaAs(n=1016cm-3)コレクタ層44、0.12μm厚のp‐InGaAs(p=1018cm-3)ベース層45、0.6μm厚のn‐InP(n=5×1017cm-3)エミッタ層46を順に成長し、通常のフォトリソグラフィと半導体エッチング技術を用いてメサを形成する。その後、表面側には、リング状のエミッタ電極47をリフトオフ法により形成する。下面側には全面に真空蒸着法によりコレクタ電極48を形成している。
〔実施例2の動作の説明〕
上方からの1.9μm波長の入射光は43のInGaAsSb/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層43で吸収され、発生したキャリアは電子がコレクタ電極48側へ、ホールがp‐InGaAsベース層45側へ、走行する。p‐InGaAsベース層45に到達したホールはベース電位を下げ、その結果、エミッタ46より大量の電子が注入され、コレクタ電極48まで到達し、コレクタ電流として、外部に出力される。コレクタ電流は、入射光により発生したホール電流が電流増幅率倍に増幅されて大きな値となっている。
本実施例では、電流増幅率として、300が得られ、薄いInGaAsSb/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層43による微弱光電流が大きく電流増幅され、出力電流として検出されることになり、受光感度は、3A/Wの良好な結果が得られている。また、InGaAsSb/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層43は極めて薄いため、その体積に比例する熱励起過程による発生電流は、従来のようにベースまたはコレクタすべてが、光吸収層で構成されている場合に比べ、桁違いに小さくできる。
また、InGaAsSb/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層43は、図5に模式的に示したように、電界強度の弱い、n-‐InGaAsコレクタ層44中のp‐InGaAsベース層45の端部より離れた側に配置されているため、トンネル電流の発生が抑制され、暗電流の低減が図れる構造となっている。図6は、暗電流のコレクタ・エミッタ電圧依存性である。上記非特許文献2に比べ、1桁以上、暗電流が低減されている。
また、薄いInGaAsSb/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層43は、大きな歪を有するようなウェル吸収層の成長も可能とすることができる。従来の厚いウェル吸収層をn‐InP基板41上に結晶欠陥なく成長することは困難であり、従来は、格子整合系のGaSb基板を使用することが必須であった。
しかし、本実施例に係る光検出器では、InGaAsSb層を歪は内在するが、歪の緩和(結晶欠陥の発生)のない、5nmに薄層化して用いているため、良好結晶が得られ、従来では不可能であったn‐InP基板41上の結晶において、波長2.0μmまで受光波長を伸ばすことが可能となった。
本実施例では、InGaAsSb/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層43のウェル吸収層厚を5nm、層数を5としているが、歪補償技術や低温成長技術などを用いることにより5nm以上にさらに厚く、また、層数を5以上にふやすことも可能であり、波長3m程度まで受光波長を伸ばすこと、また、受光感度をさらに向上させることが可能である。
本実施例では、コレクタキャリア濃度はn=1016cm-3としているが、n=1017cn-3程度以下であればよい。また、コレクタ厚は、0.3μmとしているが、ビルトイン電圧で空乏化する厚さ程度になっていればよく、従って、コレクタ濃度が低ければ、コレクタ厚は1μm以上となってもよいことは言うまでもない。
電流利得は、理想的なエミッタ・ベースヘテロ接合の場合、τr/τt(τt:ベース中少数キャリア走行時間、τr:ベース中少数キャリア再結合寿命)で与えられるため、所望の電流利得にあわせて、主に走行時間に支配的に寄与するベース層厚と主に再結合寿命に支配的に寄与するベース濃度を適当に設定すればよい。従って、ベース濃度はp=1017cm-3程度まで低減してもトランジスタ動作を可能とする設計にすることは可能である。
本実施例では、ウェル吸収層はInGaAsSbであるが、InAsSbなど他の材料組成でも、歪の緩和(結晶欠陥の発生)のないように層厚や歪量を設定すればよい。また、バリア層であるInGaAsはInGaAsPやAlInGaAsなど他の材料系でもよい。
本実施例では、エミッタ層にInPを用いているが、AlInGaAsなどの他の材料系でもよい。
また、本実施例では、p‐InGaAsベース層45には、電極を設けていないが、ベース電極を形成した3端子構造とし、ヘテロ接合フォトトランジスタのベース電位をバイアスして用いてもよいことは言うまでもない。
以下、本発明の第3の実施例に係る光検出器について説明する。なお、本発明の第3の実施例に係る光検出器は、下記以外の構成については第1の実施例に係る光検出器と同様の構造を有する。
本実施例の特徴は、光吸収層であるウェル吸収層(量子井戸層)において、ウェル吸収層にInGaAs、バリア層にウェル吸収層よりもエネルギーギャップの大きい(組成波長が短波長である)InGaAsを用いる点である。
具体的には、ウェル吸収層のInGaAsはInP基板に対して1.5%程度の圧縮歪を有し、バリア層のInGaAsはInPと格子整合する組成を有するものである。ウェル吸収層の厚さは4.0nm程度で層数は7層であり、バリア層の厚さは10nm程度で層数は8層である。吸収する光の波長は2.0μm程度である。ここで、ウェル吸収層の組成歪、層厚、層数は上記に限らない。
組成歪は歪緩和を考慮すると最大3.5%程度が有効である。また、層厚は1nm以上10nm以下、層数は1層以上10層以下が望ましい。層厚の増加により吸収光の波長を2.2μm程度まで長波長化することができる。ここで、バリア層にはウェル吸収層の圧縮歪を補償するため0.1%から1.0%までの引っ張り歪を有するInGaAsを用いてもよい。
そして、本実施例に係る光検出器の特性を測定した結果、暗電流が低減され高感度な良好な特性が得られた。
以下、本発明の第4の実施例に係る光検出器について説明する。なお、本発明の第4の実施例に係る光検出器は、下記以外の構成については第1の実施例に係る光検出器と同様の構造を有する。
本実施例の特徴は、光吸収層である多重量子井戸構造は吸収光の波長が1.3μm程度であってウェル吸収層(量子井戸層)にInGaAsP、バリア層にウェル吸収層よりもエネルギーギャップの大きい(組成波長が短波長である)InGaAsPを用いる点である。
具体的には、ウェル吸収層のInGaAsPはInP基板に対して0.8%程度の圧縮歪を有し層厚は3nm程度で層数は10層、バリア層のInGaAsPはInPと格子整合する1.1μmの組成波長を有するものである。ここで、ウェル吸収層の組成歪、層厚、層数は上記に限らない。
また、本実施例において、サブコレクタ層にn‐InGaAsP(1.1μmの組成波長、n=1017cm-3)、コレクタ層に0.8μm厚のn‐InGaAsP(1.lμmの組成波長、n=1015cm-3)、ベース層に0.12μm厚のp‐InGaAsP(1.1μmの組成波長、p=1018cm-3)を用いる。
この構造のフォトトランジスタの特性を測定した結果、暗電流が低減され高感度な良好な特性が得られた。
本発明は、例えば、高感度で暗電流の小さな赤外光検出器に適用することが可能である。
本発明の第1の実施例に係る光検出器の断面図 本発明の第1の実施例に係る光検出器のバンド構造の模式図 本発明の第1の実施例に係る光検出器の暗電流の印加電圧依存性を示した図 本発明の第2の実施例に係る光検出器の断面図 本発明の第2の実施例に係る光検出器のバンド構造の模式図 本発明の第2の実施例に係る光検出器の暗電流の印加電圧依存性を示した図 従来のpin接合よりなるフォトダイオードの断面図 従来のnpin接合よりなるフォトトランジスタの断面図
符号の説明
11 n‐InP基板(n基板)
12 n‐InGaAsサブコレクタ層(nサブコレクタ層)
13 InAs/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層(多重量子井戸光吸収層)
14 n-‐InGaAsコレクタ層(n-コレクタ層)
15 p‐InGaAsベース層(pベース層)
16 n‐InPエミッタ層(nエミッタ層)
17 エミッタ電極
18 コレクタ電極
41 n‐InP基板
42 n‐InGaAsサブコレクタ層
43 InGaAsSb/InGaAs‐5重量子井戸光吸収層
44 n-‐InGaAsコレクタ層
45 p‐InGaAsベース層
46 n‐InPエミッタ層
47 エミッタ電極
48 コレクタ電極
71 n基板
72 n層
74 光吸収層
76 p層
77 p電極
78 n電極
81 n基板
82 n‐サブコレクタ層
84 n-‐コレクタ層
85 p‐ベース層
86 n‐エミッタ層
87 エミッタ電極
88 コレクタ電極

Claims (13)

  1. 第一導電形エミッタと、第二導電形ベースと、第一導電形コレクタとを有し、前記エミッタのバンドギャップエネルギーが前記ベースのバンドギャップエネルギーより大きなヘテロ接合フォトトランジスタにおいて、
    光を吸収する光吸収層を有し、
    該光吸収層は前記ベース及び前記コレクタのバンドギャップより小さなバンドギャップよりなる単一又は多重構造の量子井戸層を有する量子井戸構造により構成され、
    該量子井戸層は前記コレクタ内に配置される
    ことを特徴とする光検出器。
  2. 請求項1に記載の光検出器において、
    前記コレクタ内の前記量子井戸層は前記ベースとは直接には接することのない位置に配置される
    ことを特徴とする光検出器。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の光検出器において、
    前記光吸収層の組成は歪を有する材料で構成される
    ことを特徴とする光検出器。
  4. 請求項3に記載の光検出器において、
    歪を有する層は歪緩和が起きない層構成で構成される
    ことを特徴とする光検出器。
  5. 請求項4に記載の光検出器において、
    前記量子井戸層の歪は1.5%以上3.5%以下である
    ことを特徴とする光検出器。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の光検出器において、
    前記光吸収層の波長帯は1.8μm以上3.0μm以下である
    ことを特徴とする光検出器。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光検出器において、
    前記量子井戸層はInAsからなり、
    前記InAsの厚さは1nm以上10nm以下である
    ことを特徴とする光検出器。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光検出器において、
    前記ベース及び前記コレクタはInGaAsP又はAlInGaAsで構成され、
    前記光吸収層はInGaAsPとInGaAsPとからなる前記量子井戸層で構成される
    ことを特徴とする光検出器。
  9. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光検出器において、
    前記ベース及び前記コレクタはInGaAsP又はAlInGaAsで構成され、
    前記光吸収層はInGaAsPとAlInGaAsとからなる前記量子井戸層で構成される
    ことを特徴とする光検出器。
  10. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光検出器において、
    前記ベース及び前記コレクタはInGaAsで構成され、
    前記光吸収層はInAsとInGaAsとからなる前記量子井戸層で構成される
    ことを特徴とする光検出器。
  11. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光検出器において、
    前記ベース及び前記コレクタはInGaAsP又はAlInGaAsで構成され、
    前記光吸収層はInGaAsSbとInGaAsPとからなる前記量子井戸層で構成される
    ことを特徴とする光検出器。
  12. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光検出器において、
    前記ベース及び前記コレクタはInGaAsP又はAlInGaAsで構成され、
    前記光吸収層はInGaAsSbとAlInGaAsとからなる前記量子井戸層で構成される
    ことを特徴とする光検出器。
  13. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光検出器において、
    前記ベース及び前記コレクタはInGaAsで構成され、
    前記光吸収層はInGaAsSbとInGaAsとからなる前記量子井戸層で構成される
    ことを特徴とする光検出器。
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