JP2008227237A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 半導体装置のダイナミック特性を改善すること。
【解決手段】 半導体装置10は、IGBTが作り込まれている中心領域10Aとその中心領域10Aの周囲に設けられている終端領域10Bに区画されている。半導体装置10は、中心領域10Aから終端領域10Bに亘って連続しているn−型のドリフト領域26と、中心領域10Aのドリフト領域26上に設けられているp型のボディ領域52と、終端領域10Bのドリフト領域26上に設けられているp型のリサーフ層42と、そのリサーフ層42内に設けられているn型の半導体領域44を備えている。半導体領域44は、ドリフト領域26よりも不純物を高濃度に含んでいる。
【選択図】 図1
【解決手段】 半導体装置10は、IGBTが作り込まれている中心領域10Aとその中心領域10Aの周囲に設けられている終端領域10Bに区画されている。半導体装置10は、中心領域10Aから終端領域10Bに亘って連続しているn−型のドリフト領域26と、中心領域10Aのドリフト領域26上に設けられているp型のボディ領域52と、終端領域10Bのドリフト領域26上に設けられているp型のリサーフ層42と、そのリサーフ層42内に設けられているn型の半導体領域44を備えている。半導体領域44は、ドリフト領域26よりも不純物を高濃度に含んでいる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体装置に関する。本発明は特に、終端領域にリサーフ層が設けられている半導体装置に関する。
半導体装置は、回路素子が作り込まれている中心領域と、その中心領域の周囲に設けられている終端領域に区画されている。回路素子には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、ダイオードなどが用いられることが多い。終端領域は、中心領域の周囲を一巡しており、回路素子が非導通状態のときに中心領域から終端領域の周縁に向けて空乏層を伸展させるための終端構造を備えている。終端構造は、回路素子に加わる電圧を横方向で負担しており、半導体装置の耐圧を向上させるために必要とされている。終端構造には、リサーフ層が広く用いられている。
この種の半導体装置は、特許文献1に記載されている。
この種の半導体装置は、特許文献1に記載されている。
この種の半導体装置では、半導体装置がオンからオフに切換わるまでの過渡期間(以下、ターンオフする過渡期間という)の特性を改善する技術が望まれている。このターンオフする過渡期間の特性(ダイナミック特性という)は、キャリアの挙動に支配されている。
半導体装置がオフしているときは、空乏層がリサーフ層の周縁を越えて終端領域の広い範囲に広がっている。この種の半導体装置では、リサーフ層の周縁のコーナー部で電界が集中し易い。このため、半導体装置がターンオフする過渡期間において、高いサージ電圧が半導体装置に加わると、リサーフ層のコーナー部の電界が強くなる。このため、半導体装置がターンオフする過渡期間では、リサーフ層のコーナー部でアバランシェ現象が発生し、リサーフ層のコーナー部で多量のキャリアが発生する。これにより、終端領域のチャージバランスが大きく崩れ、空乏層が中心領域側に向けて収縮する。この結果、半導体装置がターンオフする過渡期間では、半導体装置の耐圧が急激に変動する。
半導体装置がオフしているときは、空乏層がリサーフ層の周縁を越えて終端領域の広い範囲に広がっている。この種の半導体装置では、リサーフ層の周縁のコーナー部で電界が集中し易い。このため、半導体装置がターンオフする過渡期間において、高いサージ電圧が半導体装置に加わると、リサーフ層のコーナー部の電界が強くなる。このため、半導体装置がターンオフする過渡期間では、リサーフ層のコーナー部でアバランシェ現象が発生し、リサーフ層のコーナー部で多量のキャリアが発生する。これにより、終端領域のチャージバランスが大きく崩れ、空乏層が中心領域側に向けて収縮する。この結果、半導体装置がターンオフする過渡期間では、半導体装置の耐圧が急激に変動する。
この様子を図5に示す。半導体装置に加わる印加電圧が大きくなると、図中1Aにおいて、リサーフ層のコーナー部でアバランシェ現象が発生する。アバランシェ現象が発生すると、アバランシェ電流が増加し、終端領域のチャージバランスが大きく崩れ、空乏層が中心領域側に向けて収縮する。図中1Bに示すように、空乏層が急激に収縮することによって、半導体装置の耐圧が急激に低下する(図中1C)。
なお、場合によっては、アバランシェ現象が発生してチャージバランスが崩れると、半導体装置の耐圧が急激に増加することもあり得る。いずれの場合も、ターンオフする過渡期間において、半導体装置の耐圧が変動することによって半導体装置のダイナミック特性が不安定になってしまう。
なお、場合によっては、アバランシェ現象が発生してチャージバランスが崩れると、半導体装置の耐圧が急激に増加することもあり得る。いずれの場合も、ターンオフする過渡期間において、半導体装置の耐圧が変動することによって半導体装置のダイナミック特性が不安定になってしまう。
半導体装置の耐圧を向上させるためには、ドリフト領域の不純物濃度を薄く調整するのが望ましい。しかし、ドリフト領域の不純物濃度を薄く調整すると、前記したように、アバランシェ現象が発生したときのチャージバランスの崩れが大きく、半導体装置がターンオフする過渡期間の耐圧変動が大きくなってしまう。このため、半導体装置のダイナミック特性が不安定になってしまう。
本発明は、安定したダイナミック特性を備えた半導体装置を提供することを目的としている。
本発明は、安定したダイナミック特性を備えた半導体装置を提供することを目的としている。
本明細書で開示される技術は、リサーフ層内にリサーフ層とは反対導電型の半導体領域が設けられていることを特徴とする。さらに、この半導体領域は、不純物濃度が濃く調整されていることを特徴としている。このため、リサーフ層のコーナー部でアバランシェ現象が発生したとしても、チャージバランスの崩れが相対的に小さく抑えられる。このため、空乏層の急激な変動が抑えられ、半導体装置の耐圧変動が小さくなる。この結果、半導体装置は、安定したダイナミック特性を得ることができる。
即ち、本明細書で開示される半導体装置は、回路素子が作り込まれている中心領域と、その中心領域の周囲に設けられている終端領域に区画されている。半導体装置は、中心領域から終端領域に亘って連続しており、第1導電型の不純物を含んでいる第1半導体領域を備えている。半導体装置はさらに、中心領域の第1半導体領域上に設けられており、第2導電型の不純物を含んでいる第2半導体領域を備えている。半導体装置はさらに、終端領域の第1半導体領域上に設けられており、一方の側面が第2半導体領域の側面に接しており、第2導電型の不純物を第2半導体領域よりも低濃度に含んでいるリサーフ層を備えている。半導体装置はさらに、そのリサーフ層内に設けられており、第1導電型の不純物を第1半導体領域よりも高濃度に含んでいる第3半導体領域を備えている。
上記の形態の半導体装置は、リサーフ層内に第3半導体領域が設けられている。第3半導体領域は、第1半導体領域よりも不純物濃度が濃く調整されている。このため、リサーフ層のコーナー部でアバランシェ現象が発生したとしても、第1半導体領域とリサーフ層の間のチャージバランスの崩れが、第3半導体領域が存在することによって相対的に小さく抑えられる。このため、空乏層の急激な変動が抑えられ、半導体装置の耐圧変動が小さくなる。この結果、半導体装置は、安定したダイナミック特性を得ることができる。
上記の形態の半導体装置は、リサーフ層内に第3半導体領域が設けられている。第3半導体領域は、第1半導体領域よりも不純物濃度が濃く調整されている。このため、リサーフ層のコーナー部でアバランシェ現象が発生したとしても、第1半導体領域とリサーフ層の間のチャージバランスの崩れが、第3半導体領域が存在することによって相対的に小さく抑えられる。このため、空乏層の急激な変動が抑えられ、半導体装置の耐圧変動が小さくなる。この結果、半導体装置は、安定したダイナミック特性を得ることができる。
本明細書で開示される半導体装置では、第3半導体領域が、リサーフ層の上面と下面の間の所定深さに位置している面内を延びていることが好ましい。
この形態によると、第3半導体領域は、リサーフ層内を横方向に沿って設けられているので、第1半導体領域とリサーフ層の間のチャージバランスの崩れを良好に抑えることができる。
この形態によると、第3半導体領域は、リサーフ層内を横方向に沿って設けられているので、第1半導体領域とリサーフ層の間のチャージバランスの崩れを良好に抑えることができる。
本明細書で開示される半導体装置では、第3半導体領域が、リサーフ層の一方の側面から他方の側面まで延びていることが好ましい。
この形態によると、第3半導体領域は、リサーフ層の全体に亘って横方向に沿って設けられているので、リサーフ層の全体に亘って第1半導体領域とリサーフ層の間のチャージバランスの崩れを良好に抑えることができる。
この形態によると、第3半導体領域は、リサーフ層の全体に亘って横方向に沿って設けられているので、リサーフ層の全体に亘って第1半導体領域とリサーフ層の間のチャージバランスの崩れを良好に抑えることができる。
本明細書で開示される半導体装置では、リサーフ層の不純物濃度が、中心領域側から反中心領域側に向けて減少していることが好ましい。リサーフ層の不純物濃度は、連続的に減少していてもよく、多段的に減少していてもよい。
この形態によると、リサーフ層のコーナー部での電界集中が緩和される。このため、高耐圧な半導体装置を得ることができる。
この形態によると、リサーフ層のコーナー部での電界集中が緩和される。このため、高耐圧な半導体装置を得ることができる。
リサーフ層の不純物濃度が中心領域側から反中心領域側に向けて減少している場合、第3半導体領域の不純物濃度は、中心領域側から反中心領域側に向けて増加していることが好ましい。第3半導体領域の不純物濃度は、連続的に増加していてもよく、多段的に増加していてもよい。
この形態によると、半導体装置の耐圧変動が極めて小さくなることが本発明者らの検討によって確認されている。
この形態によると、半導体装置の耐圧変動が極めて小さくなることが本発明者らの検討によって確認されている。
本明細書で開示される半導体装置はさらに、第4半導体領域と表面電極とキャリア蓄積層を備えていてもよい。第4半導体領域は、第2半導体領域によって前記第1半導体領域から隔てられており、第1導電型の不純物を含んでいる。表面電極は、第4半導体領域に電気的に接続されている。キャリア蓄積層は、第2半導体領域によって第1半導体領域及び第4半導体領域から隔てられており、第1導電型の不純物を含んでいる。この場合、キャリア蓄積層と第3半導体領域は、同一面内に設けられていることが好ましい。
キャリア蓄積層は、中心領域において、第2半導体領域内にキャリアを蓄積することによってオン電圧を低減するために設けられている。上記の形態の半導体装置では、このキャリア蓄積層と第3半導体領域が同一面内に設けられている。即ち、キャリア蓄積層と第3半導体領域が同一の製造工程を利用して作製されている。上記の半導体装置は、製造工程数の増加を抑えながら、キャリア蓄積層と第3半導体領域を同時に作製することに適した形態を有している。
キャリア蓄積層は、中心領域において、第2半導体領域内にキャリアを蓄積することによってオン電圧を低減するために設けられている。上記の形態の半導体装置では、このキャリア蓄積層と第3半導体領域が同一面内に設けられている。即ち、キャリア蓄積層と第3半導体領域が同一の製造工程を利用して作製されている。上記の半導体装置は、製造工程数の増加を抑えながら、キャリア蓄積層と第3半導体領域を同時に作製することに適した形態を有している。
本明細書で開示される半導体装置によると、ターンオフする過渡期間の耐圧変動が抑えられ、安定したダイナミック特性を実現することができる。
本発明の好ましい特徴を列記する。
(第1特徴) 回路素子には、IGBT、MISFET、MOSFET、ダイオード、SIT、UMOSFET等を用いるのが好ましい。
(第2特徴) リサーフ層の不純物濃度は、中心領域側から反中心領域側に向けて減少している。第3半導体領域の不純物濃度は、中心領域側から反中心領域側に向けて増加している。
(第3特徴) 第2特徴において、第3半導体領域は、イオン注入技術を利用して、不純物濃度が中心領域側から反中心領域側に向けて減少しているリサーフ層内に形成される。このとき、第3半導体領域を形成するためのドーズ量は、中心領域側から反中心領域側に向けて一定である。しかし、第3半導体領域の不純物の一部は、リサーフ層の不純物によって相殺されるので、形成される第3半導体領域の不純物濃度は、中心領域側から反中心領域側に向けて増加している。
(第1特徴) 回路素子には、IGBT、MISFET、MOSFET、ダイオード、SIT、UMOSFET等を用いるのが好ましい。
(第2特徴) リサーフ層の不純物濃度は、中心領域側から反中心領域側に向けて減少している。第3半導体領域の不純物濃度は、中心領域側から反中心領域側に向けて増加している。
(第3特徴) 第2特徴において、第3半導体領域は、イオン注入技術を利用して、不純物濃度が中心領域側から反中心領域側に向けて減少しているリサーフ層内に形成される。このとき、第3半導体領域を形成するためのドーズ量は、中心領域側から反中心領域側に向けて一定である。しかし、第3半導体領域の不純物の一部は、リサーフ層の不純物によって相殺されるので、形成される第3半導体領域の不純物濃度は、中心領域側から反中心領域側に向けて増加している。
以下、図面を参照して実施例を説明する。以下の実施例では、半導体材料にシリコンが用いられた例を説明するが、その例に代えて、炭化シリコン、ガリウムヒ素、窒化ガリウム等の半導体材料を用いてもよい。
(第1実施例)
図1に、半導体装置10の要部縦断面図を模式的に示す。半導体装置10は、縦型のn型IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:回路素子の一例)が作り込まれている中心領域10Aと、その中心領域10Aの周囲に設けられている終端領域10Bに区画されている。中心領域10Aは、半導体基板21の中心側に配置されている。終端領域10Bは、中心領域10Aの周囲を一巡して配置されている。中心領域10Aに作り込まれている縦型のn型IGBTは、電流のオン・オフを経時的に切替えるための構造である。終端領域10Bは、縦型のn型IGBTに加わる電圧を横方向で負担している。図1は、中心領域10Aと終端領域10Bの境界部分を示している。
図1に、半導体装置10の要部縦断面図を模式的に示す。半導体装置10は、縦型のn型IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:回路素子の一例)が作り込まれている中心領域10Aと、その中心領域10Aの周囲に設けられている終端領域10Bに区画されている。中心領域10Aは、半導体基板21の中心側に配置されている。終端領域10Bは、中心領域10Aの周囲を一巡して配置されている。中心領域10Aに作り込まれている縦型のn型IGBTは、電流のオン・オフを経時的に切替えるための構造である。終端領域10Bは、縦型のn型IGBTに加わる電圧を横方向で負担している。図1は、中心領域10Aと終端領域10Bの境界部分を示している。
半導体装置10は、半導体基板21の裏面に形成されているコレクタ電極22を備えている。コレクタ電極22には、アルミニウムが用いられている。半導体装置10はさらに、p+型のコレクタ領域23と、n+型のバッファ領域24と、n−型のドリフト領域26(第1半導体領域の一例)を備えている。コレクタ領域23、バッファ領域24及びドリフト領域26は、半導体基板21内に形成されている。コレクタ領域23、バッファ領域24及びドリフト領域26は、中心領域10Aから終端領域10Bに亘って連続して形成されている。コレクタ領域23の不純物には、ボロンが用いられている。バッファ領域24とドリフト領域26の不純物には、リンが用いられている。
終端領域10Bは、p型のリサーフ層42と、n+型のチャネルストッパ領域32を備えている。
リサーフ層42は、終端領域10Bのドリフト領域26上の一部に形成されている。リサーフ層42の一方の側面は、ボディ領域52の側面に接している。リサーフ層42の他方の側面は、チャネルストッパ領域32から離反している。リサーフ層42とチャネルストッパ領域32は、ドリフト領域26によって隔てられている。リサーフ層42は、平面視したときに、終端領域10Bに沿って中心領域10Aの周囲を一巡して設けられている。リサーフ層42の不純物濃度は、ボディ領域27の不純物濃度よりも薄い。リサーフ層42は、中心領域10Aのn型IGBTがオフしたときに、中心領域10Aから終端領域10Bの周縁に向けて空乏層を伸展させる。リサーフ層42の不純物には、ボロンが用いられている。
リサーフ層42は、終端領域10Bのドリフト領域26上の一部に形成されている。リサーフ層42の一方の側面は、ボディ領域52の側面に接している。リサーフ層42の他方の側面は、チャネルストッパ領域32から離反している。リサーフ層42とチャネルストッパ領域32は、ドリフト領域26によって隔てられている。リサーフ層42は、平面視したときに、終端領域10Bに沿って中心領域10Aの周囲を一巡して設けられている。リサーフ層42の不純物濃度は、ボディ領域27の不純物濃度よりも薄い。リサーフ層42は、中心領域10Aのn型IGBTがオフしたときに、中心領域10Aから終端領域10Bの周縁に向けて空乏層を伸展させる。リサーフ層42の不純物には、ボロンが用いられている。
チャネルストッパ領域32は、終端領域10Bの周縁のドリフト領域26上に設けられている。チャネルストッパ領域32は、平面視したときに、終端領域10Bの周縁に沿って中心領域10Aの周囲を一巡している。チャネルストッパ領域32は、チャネルストッパ電極34に電気的に接続されている。チャネルストッパ電極34は、コレクタ電極22と同電位に固定されている。チャネルストッパ領域32は、終端領域10Bのドリフト領域26の電位を安定させている。チャネルストッパ領域32の不純物には、リンが用いられている。
中心領域10Aは、p型のボディ領域52(第2半導体領域の一例)と、p+型のボディコンタクト領域53と、n+型のエミッタ領域54(第4半導体領域の一例)と、酸化シリコンのゲート絶縁膜55と、ポリシリコンのトレンチゲート電極56と、アルミニウムのエミッタ電極57を備えている。
ボディ領域52は、中心領域10Aのドリフト領域26上に設けられており、中心領域10Aの全範囲に亘って設けられている。ボディコンタクト領域53は、ボディ領域52よりも不純物濃度が濃く調整されており、エミッタ電極57に電気的に接続されている。エミッタ領域54は、ボディ領域52によってドリフト領域26から隔てられており、エミッタ電極57に電気的に接続されている。トレンチゲート電極56は、半導体基板21の表面から深部に向けて伸びており、ドリフト領域26とエミッタ領域54を隔てているボディ領域52にゲート絶縁膜55を介して対向している。ボディ領域52とボディコンタクト領域53の不純物には、ボロンが用いられている。エミッタ領域54の不純物には、リンが用いられている。
ボディ領域52は、中心領域10Aのドリフト領域26上に設けられており、中心領域10Aの全範囲に亘って設けられている。ボディコンタクト領域53は、ボディ領域52よりも不純物濃度が濃く調整されており、エミッタ電極57に電気的に接続されている。エミッタ領域54は、ボディ領域52によってドリフト領域26から隔てられており、エミッタ電極57に電気的に接続されている。トレンチゲート電極56は、半導体基板21の表面から深部に向けて伸びており、ドリフト領域26とエミッタ領域54を隔てているボディ領域52にゲート絶縁膜55を介して対向している。ボディ領域52とボディコンタクト領域53の不純物には、ボロンが用いられている。エミッタ領域54の不純物には、リンが用いられている。
半導体装置10はさらに、終端領域10Bの半導体基板21上に形成されている酸化シリコンのフィールド酸化膜36と、半導体基板21の表面を覆っている保護膜38を備えている。フィールド酸化膜36の厚みは約1μm以上である。フィールド酸化膜36の表面の一部には、ソース電極57の一部が張り出しており、フィールドプレート電極を構成している。保護膜38の材料には、プラズマ絶縁膜が用いられている。保護膜38は、半導体装置10を機械的応力、不純物の侵入、湿気などから保護するために設けられている。
半導体装置10はさらに、中心領域10Aのボディ領域52内に設けられているn型のキャリア蓄積層58と、終端領域10Bのリサーフ層42内に設けられているn型の半導体領域44(第3半導体領域の一例)を備えている。
キャリア蓄積層58は、ボディ領域52によってドリフト領域26及びソース領域54から隔てられている。キャリア蓄積層58は、ボディ領域52の所定深さに位置する面内を延びている。キャリア蓄積層58は、中心領域10Aの全体に亘って設けられている。キャリア蓄積層58は、ボディ領域52内において正孔に対するエネルギー障壁を形成し、ボディ領域52内の正孔濃度を上昇させ、半導体装置10のオン電圧を低減することができる。なお、キャリア蓄積層58に係る技術は、例えば、本出願人が出願した国際公開番号WO2005/109521に詳しく記載されている。
半導体領域44は、リサーフ層42の上面と下面の間の所定深さに位置している面内を延びている。半導体領域44は、リサーフ層42の一方の側面から他方の側面まで延びており、一方の側面でキャリア蓄積層58に接しており、他方の側面でドリフト領域26に接している。半導体領域44の不純物濃度は、ドリフト領域26の不純物濃度よりも濃く調整されている。半導体領域44の不純物濃度は、ドリフト領域26の不純物濃度よりも1桁〜2桁程度濃く調整されているのが好ましい。
キャリア蓄積層58と半導体層44は、同一面内に設けられている。したがって、キャリア蓄積層58と半導体層44は、同一の製造工程を利用して同時に作製することができる。なお、キャリア蓄積層58と半導体層44を作製するときに、マスクの開口率を変えることによって、キャリア蓄積層58の不純物濃度と半導体層44の不純物濃度を異なるようにしてもよい。
キャリア蓄積層58は、ボディ領域52によってドリフト領域26及びソース領域54から隔てられている。キャリア蓄積層58は、ボディ領域52の所定深さに位置する面内を延びている。キャリア蓄積層58は、中心領域10Aの全体に亘って設けられている。キャリア蓄積層58は、ボディ領域52内において正孔に対するエネルギー障壁を形成し、ボディ領域52内の正孔濃度を上昇させ、半導体装置10のオン電圧を低減することができる。なお、キャリア蓄積層58に係る技術は、例えば、本出願人が出願した国際公開番号WO2005/109521に詳しく記載されている。
半導体領域44は、リサーフ層42の上面と下面の間の所定深さに位置している面内を延びている。半導体領域44は、リサーフ層42の一方の側面から他方の側面まで延びており、一方の側面でキャリア蓄積層58に接しており、他方の側面でドリフト領域26に接している。半導体領域44の不純物濃度は、ドリフト領域26の不純物濃度よりも濃く調整されている。半導体領域44の不純物濃度は、ドリフト領域26の不純物濃度よりも1桁〜2桁程度濃く調整されているのが好ましい。
キャリア蓄積層58と半導体層44は、同一面内に設けられている。したがって、キャリア蓄積層58と半導体層44は、同一の製造工程を利用して同時に作製することができる。なお、キャリア蓄積層58と半導体層44を作製するときに、マスクの開口率を変えることによって、キャリア蓄積層58の不純物濃度と半導体層44の不純物濃度を異なるようにしてもよい。
次に、半導体装置10の特徴を説明する。
半導体装置10がオフしているときは、空乏層がリサーフ層42の周縁を越えてドリフト領域26内の広い範囲に広がっている。半導体装置10では、リサーフ層42の周縁のコーナー部42aで電界が集中し易い。このため、半導体装置10がターンオフする過渡期間において、高いサージ電圧が半導体装置10に加わると、リサーフ層42のコーナー部42aの電界が強くなる。このため、半導体装置10がターンオフする過渡期間では、リサーフ層42のコーナー部42aでアバランシェ現象が発生し、リサーフ層42のコーナー部42aでキャリアが多量に発生する。このとき、リサーフ層42内にドリフト領域26よりも不純物濃度が濃い半導体領域44が設けられていると、リサーフ層42のコーナー部42aでアバランシェ現象が発生したとしても、ドリフト領域26とリサーフ層42の間のチャージバランスの崩れが、半導体領域44が存在することによって相対的に小さく抑えられる。このため、空乏層の急激な収縮が抑えられ、半導体装置10の耐圧変動が小さく抑えられる。この結果、半導体装置10は、安定したダイナミック特性を得ることができる。
半導体装置10がオフしているときは、空乏層がリサーフ層42の周縁を越えてドリフト領域26内の広い範囲に広がっている。半導体装置10では、リサーフ層42の周縁のコーナー部42aで電界が集中し易い。このため、半導体装置10がターンオフする過渡期間において、高いサージ電圧が半導体装置10に加わると、リサーフ層42のコーナー部42aの電界が強くなる。このため、半導体装置10がターンオフする過渡期間では、リサーフ層42のコーナー部42aでアバランシェ現象が発生し、リサーフ層42のコーナー部42aでキャリアが多量に発生する。このとき、リサーフ層42内にドリフト領域26よりも不純物濃度が濃い半導体領域44が設けられていると、リサーフ層42のコーナー部42aでアバランシェ現象が発生したとしても、ドリフト領域26とリサーフ層42の間のチャージバランスの崩れが、半導体領域44が存在することによって相対的に小さく抑えられる。このため、空乏層の急激な収縮が抑えられ、半導体装置10の耐圧変動が小さく抑えられる。この結果、半導体装置10は、安定したダイナミック特性を得ることができる。
図2に、半導体装置10に印加される電圧と、ボディコンタクト領域53とチャネルストッパ領域32の間を流れるアバランシェ電流の関係を示す。なお、図2は、以下の条件のときの結果である。リサーフ層42は、そのドーズ量が1.5×1012cm−2であり、拡散深さが4.6μmである。半導体領域44は、その不純物濃度が5×1015cm−3であり、その位置は半導体基板21の表面から2μmの深さを中心に幅が0.8μmである。ドリフト領域26の不純物濃度は5.7×1013cm−3である。なお、比較例は、半導体領域44が設けられていない場合である。
図2に示すように、半導体領域44が設けられていると、アバランシェ現象が発生した後の耐圧変動の幅10Cが、比較例の耐圧変動の幅100Cよりも小さくなっていることが分かる。即ち、半導体装置10は、安定したダイナミック特性を得ていることが確認された。
図2に示すように、半導体領域44が設けられていると、アバランシェ現象が発生した後の耐圧変動の幅10Cが、比較例の耐圧変動の幅100Cよりも小さくなっていることが分かる。即ち、半導体装置10は、安定したダイナミック特性を得ていることが確認された。
(第2実施例)
図3に、第2実施例の半導体装置100の要部断面図を模式的に示す。なお、図1の半導体装置10と実質的に同一の作用効果を示す構成要素に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
半導体装置100は、リサーフ層142が、3つのリサーフ領域142a、142b、142cを備えていることを特徴としている。第1リサーフ領域142a、第2リサーフ領域142b、第3リサーフ領域142cは、半導体基板21の水平方向に沿って配置されている。第1リサーフ領域142aは中心領域10A側に配置されており、第3リサーフ領域142cは反中心領域側に配置されており、第2リサーフ領域142bは第1リサーフ領域142aと第3リサーフ領域142cの間に配置されている。各リサーフ領域142a、142b、142cは、平面視したときに、終端領域10Bに沿って中心領域10Aの周囲を一巡して形成されている。
図3に、第2実施例の半導体装置100の要部断面図を模式的に示す。なお、図1の半導体装置10と実質的に同一の作用効果を示す構成要素に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
半導体装置100は、リサーフ層142が、3つのリサーフ領域142a、142b、142cを備えていることを特徴としている。第1リサーフ領域142a、第2リサーフ領域142b、第3リサーフ領域142cは、半導体基板21の水平方向に沿って配置されている。第1リサーフ領域142aは中心領域10A側に配置されており、第3リサーフ領域142cは反中心領域側に配置されており、第2リサーフ領域142bは第1リサーフ領域142aと第3リサーフ領域142cの間に配置されている。各リサーフ領域142a、142b、142cは、平面視したときに、終端領域10Bに沿って中心領域10Aの周囲を一巡して形成されている。
リサーフ層142の不純物濃度は、中心領域10Aから反中心領域10A側に向けて、即ち中心領域10Aから遠ざかるにつれて減少している。第1リサーフ領域142aの不純物濃度が最も濃く、第3リサーフ領域142cの不純物濃度が最も薄い。第1リサーフ領域142aは、そのドーズ量が2.5×1012cm−2であり、拡散深さが4.5μmである。第2リサーフ領域142bは、そのドーズ量が1.5×1012cm−2であり、拡散深さが4.2μmである。第3リサーフ層142cは、そのドーズ量が1.0×1012cm−2であり、拡散深さが4.0μmである。
半導体領域144は、イオン注入技術を利用して、リサーフ層142内に形成される。このとき、半導体領域144を形成するためのドーズ量は、中心領域側から反中心領域側に向けて一定である。しかし、半導体領域144の不純物の一部は、リサーフ層142の不純物によって相殺されるので、形成される半導体領域144の不純物濃度は、中心領域10A側から反中心領域10A側に向けて増加している。即ち、半導体領域144の不純物濃度は、第3リサーフ領域142cに相当する領域で最も濃く、第1リサーフ層142aに相当する領域で最も薄い。半導体領域144の不純物濃度は、中心領域10Aから反中心領域10A側に向けて、即ち中心領域10Aから遠ざかるにつれて多段的に増加している。
図4に、半導体装置100に印加される電圧と、ボディコンタクト領域53とチャネルストッパ領域32の間を流れるアバランシェ電流の関係を示す。図4には、半導体領域144の不純物濃度が1×1015cm−3、5×1015cm−3、1×1016cm−3の結果が示されている。なお、半導体領域144の不純物は、実際にはリサーフ層142の不純物によって一部が相殺されているので、半導体領域144の不純物濃度は上記値よりも薄くなっており、中心領域10A側から反中心領域10A側に向けて増加している。なお、その他の条件は、第1実施例の半導体装置10の場合と同一である。
図4に示すように、リサーフ層144の不純物濃度に分布が存在すると、比較例に比して半導体装置100の耐圧変動が顕著に改善されていることが分かる。即ち、濃度分布を有するリサーフ層142と半導体領域144の組み合わせは、安定したダイナミック特性を得る技術として極めて有用であることが確認された。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10A:中心領域
10B:終端領域
21:半導体基板
22:コレクタ電極
23:コレクタ領域
24:バッファ領域
26:ドリフト領域
32:チャネルストッパ領域
34:チャネルストッパ電極
42、142:リサーフ層
44、144:半導体領域
58:キャリア蓄積層
10B:終端領域
21:半導体基板
22:コレクタ電極
23:コレクタ領域
24:バッファ領域
26:ドリフト領域
32:チャネルストッパ領域
34:チャネルストッパ電極
42、142:リサーフ層
44、144:半導体領域
58:キャリア蓄積層
Claims (6)
- 回路素子が作り込まれている中心領域とその中心領域の周囲に設けられている終端領域に区画されている半導体装置であって、
中心領域から終端領域に亘って連続しており、第1導電型の不純物を含んでいる第1半導体領域と、
中心領域の第1半導体領域上に設けられており、第2導電型の不純物を含んでいる第2半導体領域と、
終端領域の第1半導体領域上に設けられており、一方の側面が前記第2半導体領域の側面に接しており、第2導電型の不純物を第2半導体領域よりも低濃度に含んでいるリサーフ層と、
そのリサーフ層内に設けられており、第1導電型の不純物を第1半導体領域よりも高濃度に含んでいる第3半導体領域と、を備えている半導体装置。 - 前記第3半導体領域は、前記リサーフ層の上面と下面の間の所定深さに位置している面内を延びていることを特徴とする請求項1の半導体装置。
- 前記第3半導体領域は、前記リサーフ層の一方の側面から他方の側面まで延びていることを特徴とする請求項2の半導体装置。
- 前記リサーフ層の不純物濃度は、中心領域側から反中心領域側に向けて減少していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの半導体装置。
- 前記第3半導体領域の不純物濃度は、中心領域側から反中心領域側に向けて増加していることを特徴とする請求項4の半導体装置。
- 前記第2半導体領域によって前記第1半導体領域から隔てられており、第1導電型の不純物を含んでいる第4半導体領域と、
前記第4半導体領域に電気的に接続されている表面電極と、
前記第2半導体領域によって前記第1半導体領域及び前記第4半導体領域から隔てられており、第1導電型の不純物を含んでいるキャリア蓄積層と、をさらに備えており、
前記キャリア蓄積層と前記第3半導体領域は、同一面内に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの半導体装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007064867A JP2008227237A (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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|---|---|
| JP2008227237A true JP2008227237A (ja) | 2008-09-25 |
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ID=39845486
Family Applications (1)
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| JP2007064867A Pending JP2008227237A (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | 半導体装置 |
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010135526A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Toyota Central R&D Labs Inc | 半導体装置 |
| WO2010143288A1 (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-16 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体装置 |
| US9035415B2 (en) | 2011-03-28 | 2015-05-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vertical semiconductor device comprising a resurf structure |
| JP2015204411A (ja) * | 2014-04-15 | 2015-11-16 | 住友電気工業株式会社 | 炭化珪素半導体装置 |
| US10600897B2 (en) | 2017-11-08 | 2020-03-24 | Fuji Electric Co., Ltd. | Semiconductor device |
-
2007
- 2007-03-14 JP JP2007064867A patent/JP2008227237A/ja active Pending
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| CN102804359A (zh) * | 2009-06-11 | 2012-11-28 | 丰田自动车株式会社 | 半导体装置 |
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