JP2008227074A - 窒化物半導体素子の製造方法および窒化物半導体素子 - Google Patents

窒化物半導体素子の製造方法および窒化物半導体素子 Download PDF

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浩隆 大嶽
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Abstract

【課題】デバイスへの集積度が向上すると共に、放熱性に優れ、パワーデバイスなどへの適用に適したIII族窒化物半導体素子およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】この電界効果トランジスタは、素子チップ20を備えている。素子チップ20は、n型GaN層2と、p型GaN層3と、n型GaN層4とからなる窒化物半導体積層構造部1を備えている。n型GaN層4の表面にはソース電極11が接続されており、n型GaN層2の表面にはドレイン電極6が形成されている。また、素子チップ20には、ソース電極11およびソース側配線16S、ならびにゲート電極9およびゲート側配線16Gがそれぞれ電気的に接続するように、サブマウント14が接着されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、III族窒化物半導体を用いた、窒化物半導体素子の製造方法および窒化物半導体素子に関する。
従来、パワーアンプ回路、電源回路、モータ駆動回路などに搭載されるパワーデバイスには、シリコン半導体素子を備えたシリコンデバイスが用いられている。
しかし、シリコン半導体素子の理論限界から、シリコンデバイスの高耐圧化、低抵抗化および高速化は限界に達しつつあり、市場の要求に応えることが困難になりつつある。
そこで、高耐圧、高温動作、大電流密度、高速スイッチングおよび低オン抵抗といった特徴を有するGaN系半導体素子を備えたGaNデバイスの開発が検討されている(たとえば、非特許文献1参照)。
従来のGaNデバイスは、たとえば、基板表面にGaN系半導体層が積層され、そのGaN系半導体層の上に、各電極(ソース、ゲートおよびドレイン)が同じ表面に配列され、ドレイン電流が横方向に流れる横型構造のGaN系半導体素子を備えている。また、基板の、GaN系半導体層が積層されている側とは反対側の表面には、放熱性を有するサブマウントが接着されている。そして、GaN系半導体素子は、このサブマウントを介して支持基板に実装されている。
大久保聡著、「もう光るだけじゃない 機器の進化の裏にGaN」、2006年6月5日、日経エレクトロニクス、p.51−60
しかし、従来のGaN系デバイスでは、GaN系半導体素子の構造が横型であるため、素子の動作時におけるオン抵抗が大きくなり、素子の電気特性が低下するおそれがある。そのため、このようなGaN系半導体素子は、大電流が必要なパワーデバイスには必ずしも適さない。また、デバイスに集積する場合には、1素子当たりの占有面積が大きくなるため、その集積度に限界が生じている。
さらに、従来のGaN系デバイスは、基板におけるトランジスタ部分(ソース、ゲートおよびドレインの各電極が形成されている部分)が形成されている側とは反対側に、放熱性を有するサブマウントが配置されている構成であるため、GaN系半導体素子で発生する熱が効率よく放散されていないという現象が生じている。
そこで、この発明の目的は、デバイスへの集積度が向上すると共に、放熱性に優れ、パワーデバイスなどへの適用に適したIII族窒化物半導体素子の製造方法を提供することにある。
また、この発明の別の目的は、デバイスへの集積度が向上すると共に、放熱性に優れ、パワーデバイスなどへの適用に適したIII族窒化物半導体素子を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板、この基板上に積層された、n型の第1層、p型の第2層およびn型の第3層を含むIII族窒化物半導体積層構造、ならびに前記第3層と電気的に接続するように形成された第1電極を有する素子ウエハに対し、前記第1電極と電気的に接続するようにサブマウントを接着するサブマウント接着工程を含む、窒化物半導体素子の製造方法である。
この方法によれば、基板、この基板上に積層された第1、第2および第3層を含むIII族窒化物半導体積層構造、および第3層と電気的に接続するように形成された第1電極を有する素子ウエハに対し、第1電極と電気的に接続するように、サブマウントが接着される。
こうして、たとえば、第1電極をソース電極と定め、第2層に対向するように、ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極を設け、さらに、第1層と電気的に接続するように、ドレイン電極を設けることによって、ソース電極にサブマウントが接着された縦型のMIS(Metal Insulator Semiconductor)型の電界効果トランジスタ(以下、このトランジスタを単に「MISFET」という。)を得ることができる。
そのため、MISFETの動作時において、低オン抵抗を実現することができ、MISFETの電気特性の低下を抑制することができる。また、集積によって大電流を容易に流すこともできるので、このMISFETは、良好なパワーデバイスを実現することができる。また、サブマウントとソース電極(第1電極)とが電気的に接続されることになるので、サブマウントを接地することによって、ソース電極(第1電極)を基準として各電極に電圧を印加することができる。
また、縦型のMISFETとしての構造にすることにより、このMISFETをデバイスに集積する場合における、MISFET1つ当たりの占有面積を小さくすることができるため、デバイスへの集積度を向上させることができる。
さらに、ノーマリオフ動作、すなわち、ゲート電極にバイアスを印加しないときにソース−ドレイン間をオフ状態とする動作を、容易に実現することもでき、かつ、第1層の膜厚を厚くすることによって、容易に高耐圧性を確保することもできる。特に、高耐圧で低損失な動作が可能であるから、良好なパワーデバイスを実現することができる。むろん、III族窒化物半導体層によってMISFETを構成していることにより、シリコン半導体素子に比較して、高温動作および高速スイッチングといった特徴を享受することもできる。
また、第1電極と電気的に接続するように、サブマウントが素子ウエハに接着されるため、トランジスタ部分のうち、少なくとも第1電極付近で発生する熱を効率よくサブマウントに放散させることができる。その結果、放熱性に優れるMISFETとすることができる。また、サブマウントと素子ウエハとの間に基板を介在させない構成であるため、たとえば、熱伝導性が十分でない基板を用いた場合であっても、素子で発生する熱を効率よく放散することができる。
なお、III族窒化物半導体とは、III族元素と窒素とを化合させた半導体であり、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウム(InN)が代表例である。一般には、AlInGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)と表すことができる。
次に、このMISFETの動作について説明する。MISFETの動作に際しては、まず、ソース−ドレイン間に、ドレイン側が正となるバイアスが与えられる。このとき、第1および第2層の界面のpn接合部には、逆方向電圧が印加されることになるから、これにより、ソース−ドレイン間は遮断状態となる。この状態から、ゲート電極に、第2層に対して正となる所定の電圧値(ゲート閾値電圧)以上のバイアス電圧を印加すると、第2層においてゲート電極に対向する表面付近の領域(チャネル領域)に電子が誘起され、反転層(チャネル)が形成される。この反転層を介して、第1および第3層間が導通し、ソース−ドレイン間が導通することになる。こうして、ゲート電極に適切なバイアスを与えたときにソース−ドレイン間が導通する一方で、ゲート電極にバイアスを与えないときにはソース−ドレイン間が遮断状態となる。つまり、ノーマリオフ動作が実現される。
また、請求項2記載の発明は、前記サブマウント接着工程後、前記サブマウントを介して前記素子ウエハを保持しつつ、前記基板を除去する基板除去工程と、前記基板除去工程によって露出した前記第1層の表面に、前記第1層と電気的に接続するように第2電極を形成する第2電極形成工程と、を含む、請求項1記載の窒化物半導体素子の製造方法である。
この方法によれば、素子ウエハにサブマウントが接着された後、サブマウントが接着された素子ウエハにおける基板は、サブマウントを介して素子ウエハを保持しつつ除去される。そして、この基板の除去によって露出した第1層の表面に、第1層と電気的に接続するように、第2電極が形成される。
この方法によれば、基板の除去によって露出した第1層の表面に第2電極が形成されるため、MISFETにおいて、たとえば、第2電極をドレイン電極と定めれば、完全縦型のMISFETの構成にすることができる。これによって、前述したような、低オン抵抗、高耐圧などの特性を発現することができる。また、基板を除去した上で第2電極が形成されるので、基板の種類を問わず、たとえば、サファイア基板などの安価な絶縁性基板を用いて、非常に低コストでMISFETを作製することができる。
また、基板を除去するときには、素子ウエハを保持する支持部材としてサブマウントを使用でき、MISFETを支持基板に実装するときには、MISFETで発生する熱を放散させるための放散部材としてサブマウントを使用できる。そのため、基板を除去するときに素子ウエハを保持していたサブマウントを、素子ウエハから剥がす必要がなくなる。その結果、MISFETを製造する場合の生産性を向上させることができる。
また、請求項3記載の発明は、前記サブマウント接着工程は、前記第1、第2および第3層に跨る壁面と、この壁面に、前記第1、第2および第3層に跨るように形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を挟んで前記第2層における前記壁面に対向するように形成されたゲート電極と、を有する前記素子ウエハに対し、前記ゲート電極と前記サブマウントとが電気的に接続するように、前記サブマウントを接着する工程を含む、請求項1または2に記載の窒化物半導体素子の製造方法である。これによって、前述した低オン抵抗、高耐圧などの特性を有する縦型のMISFETを得ることができる。
また、請求項4記載の発明は、前記サブマウント接着工程は、前記素子ウエハに対し、前記第1電極と前記ゲート電極との間が絶縁されるように形成された所定の配線パターンを有する前記サブマウントを接着する工程を含む、請求項3に記載の窒化物半導体素子の製造方法である。
この方法によれば、素子ウエハに対し接着されるサブマウントには、第1電極とゲート電極との間が絶縁されるように、所定の配線パターンが形成されている。そのため、サブマウントを剥がし、MISFET上に配線パターンを形成する作業を省略することができる。その結果、MISFETを製造する場合の生産性を一層向上させることができる。
また、請求項5に記載されているように、前記基板は、絶縁性基板であってもよい。前述したように、窒化物半導体積層構造における基板が形成されている側と反対側に、サブマウントが形成されているため、基板が絶縁性基板であったとしても、サブマウントを支持基板などにダイボンディングすることによって、MISFETを支持基板に実装することができる。そのため、基板として、たとえば、安価なサファイア基板などを使用することができる。
また、請求項6に記載されているように、前記第1電極および前記第2電極は、これらの一方がソース電極であり、他方がドレイン電極である。つまり、第1電極および第2電極のいずれか一方がソース電極であり、他方がドレイン電極でありさえすれば、第1電極および第2電極がどちらの電極(ソース電極およびドレイン電極)であるか否かに関わらず、前述したMISFETを得ることができ、前述した効果を得ることができる。
さらに、請求項7に記載されているように、前記基板除去工程は、レーザリフトオフ法により前記基板を除去する工程であってもよい。
また、請求項8記載の発明は、n型の第1層、この第1層に積層されたpの第2層、およびこの第2層に積層されたn型の第3層を備える窒化物半導体積層構造部、ならびに前記第3層と電気的に接続するように形成された第1電極を有する素子チップと、前記第1電極と電気的に接続するように、前記素子チップに接着されたサブマウントと、を含む、窒化物半導体素子である。
この構成によれば、たとえば、第1電極をソース電極と定め、第2層に対向するように、ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極を設け、さらに、第1層と電気的に接続するように、ドレイン電極を設けることによって、ソース電極にサブマウントが接着された縦型のMISFETの構成にすることができる。
そのため、MISFETの動作時において、低オン抵抗を実現することができ、MISFETの電気特性の低下を抑制することができる。また、集積によって大電流を容易に流すこともできるので、このMISFETは、良好なパワーデバイスを実現することができる。また、サブマウントとソース電極(第1電極)とが電気的に接続されることになるので、サブマウントを接地することによって、ソース電極(第1電極)を基準として各電極に電圧を印加することができる。
また、縦型のMISFETとしての構造にすることにより、このMISFETをデバイスに集積する場合における、MISFET1つ当たりの占有面積を小さくすることができるため、デバイスへの集積度を向上させることができる。
さらに、ノーマリオフ動作、すなわち、ゲート電極にバイアスを印加しないときにソース−ドレイン間をオフ状態とする動作を、容易に実現することもでき、かつ、第1層の膜厚を厚くすることによって、容易に高耐圧性を確保することもできる。特に、高耐圧で低損失な動作が可能であるから、良好なパワーデバイスを実現することができる。むろん、III族窒化物半導体層によってMISFETを構成していることにより、シリコン半導体素子に比較して、高温動作および高速スイッチングといった特徴を享受することもできる。
また、素子チップに対して、第1電極と電気的に接続するように、サブマウントが接着されている。そのため、少なくとも第1電極付近で発生する熱を効率よくサブマウントに放散させることができる。その結果、放熱性に優れるMISFETとすることができる。また、サブマウントと素子チップとの間に基板を介在させない構成であるため、素子チップにおいて、熱伝導性が十分でない基板を用いた場合であっても、素子で発生する熱を効率よく放散することができる。
また、請求項9記載の発明は、前記第1層は、前記第2層が積層されている側とは反対側に露出する表面を有し、前記第1層と電気的に接続するように、前記第1層の露出した表面に形成された第2電極を含む、請求項8記載の窒化物半導体素子である。
この構成によれば、第1層の、第2層が積層されている側とは反対側の表面に第2電極が形成されているため、MISFETにおいて、たとえば、第2電極をドレイン電極と定めれば、完全縦型のMISFETの構成にすることができる。これによって、前述したような、低オン抵抗、高耐圧などの特性を発現することができる。
また、請求項10記載の発明は、前記素子チップは、前記第1、第2および第3層に跨る壁面、この壁面に、前記第1、第2および第3層に跨るように形成されたゲート絶縁膜、ならびに前記ゲート絶縁膜を挟んで前記第2層における前記壁面に対向するように形成されたゲート電極を含み、前記サブマウントは、前記ゲート電極と電気的に接続するように、前記素子チップに接着されている、請求項8または9に記載の窒化物半導体素子である。この構成により、前述した低オン抵抗、高耐圧などの特性を有する縦型MISFETを得ることができる。
また、請求項11記載の発明は、前記サブマウントは、前記第1電極と前記ゲート電極との間が絶縁されるように形成された所定の配線パターンを有する、請求項10記載の窒化物半導体素子である。
この構成によれば、サブマウントに所定の配線パターンが形成されているため、サブマウントを剥がし、MISFET上に配線パターンを形成することなく、サブマウントを素子チップに接着したままの状態で支持基板に実装することができる。
さらに、請求項12記載の発明は、前記素子チップは、前記窒化物半導体積層構造部を支持するための絶縁性基板を含む、請求項8〜11のいずれか一項に記載の窒化物半導体素子である。
前述したように、窒化物半導体積層構造における基板が形成されている側と反対側に、サブマウントが形成されているため、基板が絶縁性基板であったとしても、サブマウントを支持基板などにダイボンディングすることによって、MISFETを支持基板に実装することができる。そのため、基板として、たとえば、安価なサファイア基板などを使用することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の製造方法により製造される電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図であって、第1の構造を示す図である。
この電界効果トランジスタ(窒化物半導体素子)は、素子チップ20を備えており、素子チップ20は、ソース電極11と、ドレイン電極6と、ゲート電極9とを有している。
素子チップ20は、n型GaN層2(第1層)と、p型GaN層3(第2層)と、n型GaN層4(第3層)とからなる窒化物半導体積層構造部1を備え、これら各GaN層は、この順に積層されている。より具体的には、各GaN層は、後述する基板5(図2参照)の上に、たとえば、有機金属化学気相成長法(MOCVD法)、液相エピタキシャル成長法(LPE法)、気相エピタキシャル成長法(VPE法)、分子線エピタキシャル成長法(MBE法)などの方法で、III族窒化物半導体をエピタキシャル成長させることによって形成されている。なお、n型GaN層2、p型GaN層3およびn型GaN層4は、III族元素と窒素とを化合させたIII族窒化物半導体であれば、GaN化合物に限られず、たとえば、窒化アルミニウム(AlN)、窒化インジウム(InN)など、一般に、AlInGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)と表すことができる窒化物半導体であればよい。
窒化物半導体積層構造部1の幅方向中間付近には、n型GaN層4からp型GaN層3を貫通してn型GaN層2の層厚方向途中に至る深さのトレンチ13が形成されている。
トレンチ13は、断面略矩形状になるように形成されている。また、トレンチ13の側面は、n型GaN層2、p型GaN層3およびn型GaN層4に跨る壁面7を形成している。
壁面7は、トレンチ13が断面略矩形状に形成されていることにより、たとえば、後述する基板5(図2参照)の主面に対して90°傾斜した面である。たとえば、基板5の主面がc面(0001)である場合、この基板5の上にエピタキシャル成長によって成長させられる、n型GaN層2、p型GaN層3およびn型GaN層4は、やはりc面(0001)を主面として積層されることになる。そのため、この主面(c面)に対して90°傾斜した面である壁面7は、たとえば、m面(10-10)またはa面(11-20)などの非極性面となる。また、p型GaN層3における壁面7近傍には、ゲート電極9に適切なバイアス電圧が与えられることにより、n型GaN層2、4間を電気的に導通させる反転層(チャネル)が形成される。
n型GaN層4の上には、ソース電極11が接触して形成されている。ソース電極11は、n型GaN層4と電気的に接続(オーミック接続)されることになる。一方、n型GaN層2の裏面には、裏面全域を覆うようにドレイン電極6が接触して形成されている。ドレイン電極6は、n型GaN層2と電気的に接続(オーミック接続)されることになる。なお、これらの電極6,7は、各n型GaN層2,4とそれぞれ導通していれば(電気的に接続されていれば)よく、たとえば、各電極6,7と各GaN層2,4との間に、さらにn型の半導体層を介在させる構成でも良い。
ドレイン電極6は、少なくともアルミニウム(Al)を含む金属で構成することが好ましく、たとえば、チタン−アルミニウム合金(Ti−Al合金)で構成することができる。ソース電極11もドレイン電極6と同様に、アルミニウム(Al)を含む金属で構成することが好ましく、たとえば、チタン−アルミニウム合金(Ti−Al合金)で構成することができる。アルミニウム(Al)を含む金属でドレイン電極6およびソース電極11を構成しておくことにより、配線層(図示せず)との良好なコンタクトをとることができる。その他、ドレイン電極6およびソース電極11は、各n型GaN層2,4とオーミック接合を形成できる材料であれば、モリブデン(Mo)もしくはモリブデン化合物(たとえば、モリブデンシリサイド)、チタン(Ti)もしくはチタン化合物(たとえば、チタンシリサイド)、またはタングステン(W)もしくはタングステン化合物(たとえば、タングステンシリサイド)で構成してもよい。
また、n型GaN層4の上面(ソース電極11形成領域を除く)およびトレンチ13の内面(壁面7および底面)には、ゲート絶縁膜8が、n型GaN層2、p型GaN層3およびn型GaN層4に跨って形成されている。
そして、ゲート電極9は、このゲート絶縁膜8を挟んで壁面7、すなわちn型GaN層2、p型GaN層3およびn型GaN層4に対向しており、さらに、n型GaN層4の上面においてトレンチ13の縁部付近にまで延びて形成されている。
ゲート絶縁膜8は、たとえば、酸化物または窒化物を用いて構成することができる。より具体的には、酸化シリコン(SiO)、酸化ガリウム(Ga)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化スカンジウム(Sc)および窒化シリコン(SiN)などを用いて構成することができる。
ゲート電極9は、たとえば、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、ニッケル−金合金(Ni−Au合金)、ニッケル−チタン−金合金(Ni−Ti−Au合金)、パラジウム−金合金(Pd−Au合金)、パラジウム−チタン−金合金(Pd−Ti−Au合金)、パラジウム−白金−金合金(Pd−Pt−Au合金)、ポリシリコンなどの導電性材料をなどを用いて構成することができる。
この電界効果トランジスタは、さらに、素子チップ20に接着されたサブマウント14を備えている。
サブマウント14は、たとえば、平面視において素子チップ20より大きいサイズで形成されており、サブマウント基板17と、このサブマウント基板17の表面に形成された配線16とを備えている。
サブマウント基板17は、素子チップ20で発生する熱を効率よく放散させるための基板であって、このような基板としては、たとえば、窒化アルミニウム(AlN)基板、サファイア(Al)基板など、高放熱性を有し、さらに高絶縁性を有する基板が例示される。サブマウント基板17が、高絶縁性を有する基板であれば、サブマウント14が素子チップ20に接着された状態において、後述するソース側配線16Sとゲート側配線16Gとが、サブマウント基板17を介して導通することを防止することができる。
配線16は、ソース電極11に接続されるソース側配線16Sと、ゲート電極9に接続されるゲート側配線16Gとを備えている。また、配線16は、ソース側配線16Sとゲート側配線16Gとが、互いに導通しないように(絶縁されるように)、サブマウント基板17上に所定の配線パターンで形成されている。これによって、ソース電極11とゲート電極9とが、配線16を介して導通することがないので、この電界効果トランジスタ動作時に、ソース−ゲート間が短絡してしまうことを防止することができる。そのため、電気的絶縁信頼性の高い電界効果トランジスタとすることができる。
また、配線16は、たとえば、タングステン(W)などで構成することができる。
そして、サブマウント14は、ソース側配線16Sが素子チップ20のソース電極11に、また、ゲート側配線16Gが素子チップ20のゲート電極9に、たとえば半田などの接着材料を介してそれぞれ接続された状態で、素子チップ20に接着されている。なお、この接着状態において、ソース側配線16Sおよびゲート側配線16Gは、図示しない方向(たとえば紙面後方)に露出しており、その露出した部分に、後述するボンディングワイヤ22およびボンディングワイヤ23がそれぞれ接続される。
図2A〜図2Hは、図1の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。
この電界効果トランジスタの製造に際しては、まず、図2Aに示すように、ウエハ状態の基板5の上に、n型GaN層2、p型GaN層3およびn型GaN層4が、順に成長させられる。こうして、基板5上に、窒化物半導体積層構造部1が形成される。
このとき、基板5としては、たとえば、サファイア基板などの絶縁性基板や、GaN基板、ZnO基板、Si基板、GaAs基板およびSiC基板などの導電性基板を適用することができる。また、各GaN層(2、3、4)を成長させる方法としては、上述した有機金属化学気相成長法(MOCVD法)、液相エピタキシャル成長法(LPE法)、気相エピタキシャル成長法(VPE法)、分子線エピタキシャル成長法(MBE法)などの方法が挙げられる。また、n型GaN層2およびn型GaN層4を成長させるときのn型不純物としては、たとえばSiを用いればよい。また、p型GaN層3を成長させるときのp型不純物としては、たとえば、Mg、Cなどを用いればよい。
窒化物半導体積層構造部1が形成された後には、図2Bに示すように、m面(10−10)またはa面(11−20)の面方位を有する壁面7が切り出されるように、窒化物半導体積層構造部1がストライプ状にエッチングされる。これにより、n型GaN層4から、p型GaN層3を貫通して、n型GaN層2の層厚中間部に至る断面矩形のトレンチ13が形成されると共に、壁面7が形成されて、窒化物半導体積層構造部1が複数本(図2Bでは2本のみ示す)のストライプ状に整形される。
トレンチ13の形成は、たとえば、塩素系ガスを用いたドライエッチング(異方性エッチング)によって行なうことができる。さらに、その後必要に応じて、ドライエッチングによってダメージを受けたトレンチ13の内面(壁面7および底面)を改善するためのウェットエッチング処理を行なってもよい。ウェットエッチング処理には、水酸化カリウム(KOH)やアンモニア水などを用いることが好ましい。このウェットエッチング処理を施すことにより、ダメージを受けた内面(壁面7および底面)の表層が除去され、ダメージの少ない内面(壁面7および底面)を得ることができる。この内面のうち壁面7のダメージを低減しておくことにより、壁面7付近の領域の結晶状態を良好に保つことができ、また、壁面7とゲート絶縁膜8との界面を良好な界面とすることができるので、界面準位を低減することができる。これにより、チャネル抵抗を低減することができると共に、リーク電流を抑制することができる。なお、ウェットエッチング処理に代えて、低ダメージのドライエッチング処理を適用することもできる。
次いで、たとえば、ECR(電子サイクロトロン共鳴)スパッタ成膜法、マグネトロンスパッタ成膜法などの方法により、窒化物半導体積層構造部1の上面全域を覆う絶縁膜(図示せず)が形成される。この絶縁膜(図示せず)が形成された後には、図2Cに示すように、絶縁膜(図示せず)の不要部分(ゲート絶縁膜8以外の部分)がエッチングにより除去される。これによって、ゲート絶縁膜8が形成される。
続いて、公知のフォトリソグラフィ技術により、ゲート絶縁膜8の上に、ソース電極11を形成すべき領域に開口部を有するフォトレジスト(図示せず)が形成され、ソース電極11の材料として用いられるメタル(たとえば、白金、アルミニウムなど)がスパッタリング法などにより形成される。その後は、フォトレジストが除去されることにより、メタルの不要部分(ソース電極11以外の部分)がフォトレジストと共にリフトオフされる。これにより、n型GaN層4の上面に接触するようにソース電極11が形成される(図2D参照)。そして、ソース電極11が形成された後には、熱アロイ(アニール処理)が行なわれ、ソース電極11の場合と同様の方法により、ゲート電極9が形成される(図2D参照)。こうして窒化物半導体積層構造部1、ソース電極11およびゲート電極9を有する素子ウエハ15が得られる。
次に、図2Eに示すように、この素子ウエハ15に対して、サブマウント14が接着される(サブマウント接着工程)。
素子ウエハ15へのサブマウント14の接着は、たとえば、半田などの接着材料を用いた公知の接着方法によって行なうことができる。より具体的には、まず、サブマウント14における配線16上に、たとえば、蒸着法、スパッタリング法、めっき法などによって半田の層が形成される。次いで、ソース側配線16Sとソース電極11とが対向するように、かつ、ゲート側配線16Gとゲート電極9とが対向するように、サブマウント14と素子ウエハ15とを対向させる。そして、その状態から、ソース側配線16S上にソース電極11が、また、ゲート側配線16G上にゲート電極9が、それぞれ配置される。その後は、サブマウント14上に素子ウエハ15が配置された状態で、リフロー処理などが行なわれて、ソース電極11がソース側配線16Sに、また、ゲート電極9がゲート側配線16Gに、それぞれ接着される。こうして、素子ウエハ15がサブマウント14に接着される。
素子ウエハ15がサブマウント14に接着された後には、図2Fに示すように、サブマウント14を介して素子ウエハ15を保持した状態で、基板5が除去される(基板除去工程)。
基板5の除去は、たとえば、素子ウエハ15における基板5側の面(素子ウエハ15におけるサブマウント14が接着されていない側)からレーザ光を当てて基板5を剥離するレーザリフトオフ法によって行なわれる。これによって、基板5が除去されて素子ウエハ15のn型GaN層2が露出する。なお、基板5の除去は、上記したレーザリフトオフ法のほか、CMP(化学的機械的研磨)処理や、エッチング処理によっても行なうことができる。
続いて、図2Gに示すように、露出したn型GaN層2にドレイン電極6が形成される(第2電極形成工程)。より具体的には、ソース電極11の場合と同様の方法により露出したn型GaN層2の露出面のほぼ全域を覆うようにドレイン電極6が形成される。
その後は、素子ウエハ15が各チップ(電界効果トランジスタ)に分割され、同時にサブマウント14が各素子チップ20に対応する個別領域に分割されて、図2Hに示すように、図1に示す構造の電界効果トランジスタを得ることができる。
そして、この電界効果トランジスタは、たとえば、図3に示すように、支持基板10に実装されることによって、そのトランジスタ動作が可能となる。
図3において、電界効果トランジスタは、支持基板10の実装面10aに対してサブマウント14(サブマウント基板17)が接合(ダイボンディング)され、ドレイン電極6が上側になるように実装されている。これによって、トランジスタ動作時に素子チップ20で発生した熱は、サブマウント14を介して支持基板10へと効率よく放散される。
支持基板10には、配線18、配線19および配線24が形成されており、これらは互いに絶縁されている。そして、配線18とドレイン電極6とがボンディングワイヤ21で接続されている。
また、配線19とサブマウント14におけるソース側配線16Sとがボンディングワイヤ22で接続されている。配線19とソース側配線16Sとが接続されることによって、素子チップ20におけるソース電極11は、配線19と電気的に接続されることになる。また、図示は省略するが、ソース側配線16Sは、図示しない位置において接地されている。ソース側配線16Sを接地することによって、ソース電極11が基準電位となるため、ソース電極11を基準電位として各電極(ソース電極11、ドレイン電極6およびゲート電極9)に電圧を印加することができる。
また、配線24とサブマウント14におけるゲート側配線16Gとがボンディングワイヤ23で接続されている。これによって、素子チップ20におけるゲート電極9は、配線24と電気的に接続されることになる。
次にこの実装状態における電界効果トランジスタの動作について説明する。
電界効果トランジスタを動作させるには、まず、配線18と配線19との間に配線18が正(+)となる電圧が印加されて、ソース電極11とドレイン電極6との間には、ドレイン電極6側が正(+)となるバイアス電圧が与えられる。これにより、n型GaN層2とp型GaN層3との界面のpn接合には逆方向電圧が与えられ、その結果、n型GaN層4とn型GaN層2との間、すなわち、ソース−ドレイン間は、遮断状態となる。この状態から、配線24に、p型GaN層3に対して正となる所定の電圧値(ゲート閾値電圧)が印加される。これによって、ゲート電極9にも同じ電圧値のバイアス電圧が印加され、p型GaN層3のゲート絶縁膜8と接する表面近傍に電子が誘起されて、反転層(チャネル)が形成される。この反転層を介して、n型GaN層2とn型GaN層4との間が導通する。こうして、ソース−ドレイン間が導通することになる。
以上のように、この実施形態によれば、ソース電極11がn型GaN層4の表面に形成され、ドレイン電極6がn型GaN層2の表面に形成されている。そのため、この電界効果トランジスタを、ソース電極11およびドレイン電極6が縦型に配列された完全縦型の電界効果トランジスタにすることができるので、その動作時において、低オン抵抗を実現することができ、電界効果トランジスタの電気特性の低下を抑制することができるの。また、集積によって大電流を容易に流すこともできるで、この電界効果トランジスタは、良好なパワーデバイスを実現することができる。
また、縦型の電界効果トランジスタとしての構造にすることにより、この電界効果トランジスタをデバイスに集積する場合における、トランジスタ1つ当たりの占有面積を小さくすることができるため、デバイスへの集積度を向上させることができる。
また、ソース電極11およびソース側配線16Sが、ゲート電極9およびゲート側配線16Gが、それぞれ電気的に接続するように、サブマウント14が素子チップ20に接着されているため、ソース電極11やゲート電極9付近で発生する熱を効率よくサブマウント14に放散させることができる。その結果、この電界効果トランジスタを放熱性に優れる電界効果トランジスタにすることができる。
また、サブマウント14は、基板5をリフトオフするときには素子ウエハ15を保持する支持部材として使用でき、トランジスタを支持基板10に実装するときには素子チップ20で発生する熱を放散させるための放散部材として使用できる。そのため、トランジスタの製造工程において、サブマウント14を剥がす必要がなくなる。その結果、縦型の電界効果トランジスタを製造する場合の生産性を向上させることができる。
さらに、サブマウント14には、所定の配線パターンで形成された配線16が形成されている。そのため、電界効果トランジスタの製造工程においてサブマウント14を剥がさずに、サブマウント14が接着された状態で電界効果トランジスタを使用すれば、トランジスタ上に配線パターンを形成する作業を省略することができる。その結果、電界効果トランジスタの生産性を一層向上させることができる。
また、基板5が除去された上で、この除去によって露出したn型GaN層2にドレイン電極が接続されるので、基板5が、安価なサファイア基板などの絶縁性基板であったとしても、ドレイン電極6とn型GaN層2との電気的接続を確実に行なうことができる。
さらに、ノーマリオフ動作、すなわち、ゲート電極にバイアスを印加しないときにソース−ドレイン間をオフ状態とする動作を、容易に実現することもでき、かつ、n型GaN層2の層厚を厚くすることによって、容易に高耐圧性を確保することもできる。特に、高耐圧で低損失な動作が可能であるから、良好なパワーデバイスを実現することができる。むろん、III族窒化物半導体によって電界効果トランジスタを構成していることにより、シリコン半導体素子に比較して、高温動作および高速スイッチングといった特徴を享受することもできる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の実施形態で実施することもできる。
たとえば、ゲート絶縁膜8の形成時において、p型GaN層3における壁面7付近の領域を、Arプラズマを照射することにより変質させて、図4に示すように、p型GaN層3とは異なる伝導特性を有する領域10としてもよい。これによって、トランジスタ動作時に、より低いゲート閾値電圧で領域10に電子を誘起させることができる。なお、p型GaN層3とは異なる伝導特性を有する半導体としては、たとえば、p型GaN層3のアクセプタ濃度より低いアクセプタ濃度を有するp型半導体、n型半導体、i型半導体、n型およびp型の不純物を含む半導体などを例示できる。
また、上述の実施形態では、n型GaN層2にドレイン電極6が、また、n型GaN層4にソース電極11が形成されるとしたが、ソース電極11とドレイン電極6との配置位置を入れ替えた構成にしてもよい。
また、上述の実施形態では、トレンチ13は、断面略矩形状に形成されるとしたが、たとえば、図5に示すように、断面V字状などの形状に形成されてもよい、トレンチ13が断面V字状に形成されることによって、壁面7は、基板5の主面(c面)に対して所定の角度(90°を除く)で傾斜した面、たとえば、(10-13)、(10-11)、(11-22)などのセミポーラ面となる。
また、上述の実施形態では、ドレイン電極6は、基板5の除去によって露出したn型GaN層2の表面に形成されているとしたが、たとえば、図6に示すように、n型GaN層2の構成を、窒化物半導体積層構造部1の幅方向に引き出された引き出し部30を有する構成とすることによって、この引き出し部30の上面にドレイン電極6を形成してもよい。この場合、サブマウント14に、ドレイン電極6に対応するドレイン側配線16Dをさらに設け、サブマウント14を素子チップ20に接着する際、このドレイン側配線16Dとドレイン電極6とを接続すればよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を示す図解的な断面図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を示す図解的な断面図であって、図2Aの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を示す図解的な断面図であって、図2Bの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を示す図解的な断面図であって、図2Cの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を示す図解的な断面図であって、図2Dの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を示す図解的な断面図であって、図2Eの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を示す図解的な断面図であって、図2Fの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を示す図解的な断面図であって、図2Gの次の工程を示す図である。 電界効果トランジスタの実装状態を示す図解的な断面図である。 この発明の第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。 この発明の第3の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。 この発明の第4の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。
符号の説明
1 窒化物半導体積層構造部
2 n型GaN層
3 p型GaN層
4 n型GaN層
5 基板
6 ドレイン電極
7 壁面
8 ゲート絶縁膜
9 ゲート電極
11 ソース電極
14 サブマウント
15 素子ウエハ
16 配線
16S ソース側配線
16G ゲート側配線
16D ドレイン側配線
17 サブマウント基板
20 素子チップ

Claims (12)

  1. 基板、この基板上に積層された、n型の第1層、p型の第2層およびn型の第3層を含むIII族窒化物半導体積層構造、ならびに前記第3層と電気的に接続するように形成された第1電極を有する素子ウエハに対し、前記第1電極と電気的に接続するようにサブマウントを接着するサブマウント接着工程を含む、窒化物半導体素子の製造方法。
  2. 前記サブマウント接着工程後、前記サブマウントを介して前記素子ウエハを保持しつつ、前記基板を除去する基板除去工程と、
    前記基板除去工程によって露出した前記第1層の表面に、前記第1層と電気的に接続するように第2電極を形成する第2電極形成工程と、を含む、請求項1記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  3. 前記サブマウント接着工程は、前記第1、第2および第3層に跨る壁面と、この壁面に、前記第1、第2および第3層に跨るように形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を挟んで前記第2層における前記壁面に対向するように形成されたゲート電極と、を有する前記素子ウエハに対し、前記ゲート電極と前記サブマウントとが電気的に接続するように、前記サブマウントを接着する工程を含む、請求項1または2に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  4. 前記サブマウント接着工程は、前記素子ウエハに対し、前記第1電極と前記ゲート電極との間が絶縁されるように形成された所定の配線パターンを有する前記サブマウントを接着する工程を含む、請求項3に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  5. 前記基板は、絶縁性基板である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  6. 前記第1電極および前記第2電極は、これらの一方がソース電極であり、他方がドレイン電極である、請求項2〜5のいずれか一項に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  7. 前記基板除去工程は、レーザリフトオフ法により前記基板を除去する工程を含む、請求項2〜6のいずれか一項に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  8. n型の第1層、この第1層に積層されたpの第2層、およびこの第2層に積層されたn型の第3層を備える窒化物半導体積層構造部、ならびに前記第3層と電気的に接続するように形成された第1電極を有する素子チップと、
    前記第1電極と電気的に接続するように、前記素子チップに接着されたサブマウントと、を含む、窒化物半導体素子。
  9. 前記第1層は、前記第2層が積層されている側とは反対側に露出する表面を有し、
    前記第1層と電気的に接続するように、前記第1層の露出した表面に形成された第2電極を含む、請求項8記載の窒化物半導体素子。
  10. 前記素子チップは、前記第1、第2および第3層に跨る壁面、この壁面に、前記第1、第2および第3層に跨るように形成されたゲート絶縁膜、ならびに前記ゲート絶縁膜を挟んで前記第2層における前記壁面に対向するように形成されたゲート電極を含み、
    前記サブマウントは、前記ゲート電極と電気的に接続するように、前記素子チップに接着されている、請求項8または9に記載の窒化物半導体素子。
  11. 前記サブマウントは、前記第1電極と前記ゲート電極との間が絶縁されるように形成された所定の配線パターンを有する、請求項10記載の窒化物半導体素子。
  12. 前記素子チップは、前記窒化物半導体積層構造部を支持するための絶縁性基板を含む、請求項8〜11のいずれか一項に記載の窒化物半導体素子。
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