JP2008226209A - 自動車移動サービスシステムおよび自動車移動サービス方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転代行に代わる自動車移動サービスシステムの提供を目的とする。
【解決手段】会員Mの代わりに所定の移動先までその会員Mの自動車8を移動させる自動車移動サービスシステムである。電話回線3に接続されているシステム本体1と、各会員Mの自動車8の合鍵Kを保管する鍵保管手段2とを備える。システム本体1は、各会員Mの氏名21や自動車8の移動先情報24を電話番号22に関連付けて記憶している。会員Mから電話でサービスの依頼を受けた場合に、その会員の電話番号22に基づいて、その会員Mの登録情報を抽出して表示する。GPSを利用して調べられた会員Mの自動車8の存在位置の情報を表示する。合鍵Kを利用して、会員Mの自動車8を指示された場所に移動させる。
【選択図】図1
【解決手段】会員Mの代わりに所定の移動先までその会員Mの自動車8を移動させる自動車移動サービスシステムである。電話回線3に接続されているシステム本体1と、各会員Mの自動車8の合鍵Kを保管する鍵保管手段2とを備える。システム本体1は、各会員Mの氏名21や自動車8の移動先情報24を電話番号22に関連付けて記憶している。会員Mから電話でサービスの依頼を受けた場合に、その会員の電話番号22に基づいて、その会員Mの登録情報を抽出して表示する。GPSを利用して調べられた会員Mの自動車8の存在位置の情報を表示する。合鍵Kを利用して、会員Mの自動車8を指示された場所に移動させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、所有者の代わりに所定の移動先まで自動車を移動させる自動車の移動サービスに関する。とくに、飲酒運転の減少に効果的なシステムである。
関連規定の罰則強化が図られているにも関わらず、飲酒運転による悲惨な交通事故が今なお発生している。その原因の一つとして、たとえば、急な接待や、急な飲み会など、自動車を運転していった先で予期せず飲酒の機会に遭遇することが挙げられる。
仮に飲酒しても自動車を放置して後日取りに行けば飲酒運転をしなくて済むが、手間がかかって徹底するのは難しい。そこで、このような場合に利用できる有効なサービスの一つに、所有者の代わり所定の移動先まで自動車を移動させる運転代行がある(特許文献1、特許文献2)。
運転代行とは、運転手が運転ができなくなったような場合に、その運転手の代わりに所定の場所まで自動車を運転して移動させるサービスである。通常、運転代行は二人一組で行われ、一人の運転手が1台の搬送用自動車を運転し、これに運転代行者を乗せて依頼者の自動車のもとへ行く。そして、運転代行者が、依頼者を乗せて依頼者の自動車を運転し、搬送用自動車とともに指定された場所まで移動する。移動後は、搬送用自動車に運転代行者を乗せて帰路につく。
運転代行を利用すれば、急な飲酒の機会などがあっても、飲酒運転をせずに済む。しかし、既存の運転代行には、次のような問題点が存在し、じゅうぶんに活用されているとはいい難いのが実情である。
第1には、利便性の問題である。たとえば、依頼者が電話で運転代行を依頼する際には、移動を依頼する自動車の車種や現在位置、移動先などの情報を口頭で間違いなく伝達する必要がある。しかし、これら情報を簡潔かつ的確に伝達することは難しく、時間を要するうえ、誤解によってトラブルを招く場合もあった。
また、依頼者は、運転代行者が現地に到着したときには、運転代行を依頼した自動車の駐車場所、またはその近辺にいる必要があり、依頼後の依頼者の行動は大きく制限される。運転代行者が現地に到着する時間も、先の特許文献1に見られるように、ある程度事前に待ち時間を知ることが可能になってはいるものの、道路事情などによって大きく変化する。
さらに、運転代行者が到着すれば、依頼者は直に自動車に同乗して帰路につく必要があり、依頼後の依頼者の行動は時間的にも大きく制限される。依頼が集中して要員が不足しているような場合には、依頼者は行動を制限されたままでさらに待機せざるを得ず、ときには待機中に発生する駐車料金など、無駄な費用がかさむ場合もあった。
第2には、コストの問題である。上述のとおり、既存の運転代行は、二人一組で行われるため、人件費がかかってサービス料金が高くつく。搬送用自動車も必要であり、搬送用自動車の待機場所と依頼された自動車の移動元との距離、あるいはその移動元と移動先との距離が大きく離れている場合には、さらにいっそうサービス料金が高くなる。
この点、先の特許文献2に、複数の運転代行者を一台の搬送用自動車が回収することで、効率化を図ったシステムが提案されてはいるが、広く一般に活用されるまでには至っていない。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、利便性に優れ、コスト的にもメリットのある、運転代行に代わる新たな自動車移動サービスシステム等の提供を目的とする。本発明は、被害者、加害者いずれにとっても不幸を招く飲酒運転を撲滅し、飲酒運転を気にすることなく自動車の運転ができ、自動車の運転先でも安心して飲食を楽しむことができる環境の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明は、会員の要求に応じて、その会員の代わりに所定の移動先までその会員の自動車を移動させる自動車移動サービスシステムであって、各会員の自動車に関連する登録情報を記憶するシステム本体と、各会員の自動車の合鍵を保管する鍵保管手段と、を備え、システム本体に記憶されている登録情報と会員の自動車の合鍵とを利用して、会員の代わりにその会員の自動車を指示された場所に移動させることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の自動車移動サービスシステムであって、前記登録情報が、少なくとも各会員の自動車の移動先情報、を含むことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の自動車移動サービスシステムであって、前記登録情報が、さらに、会員の電話機の電話番号、を含み、前記システム本体は、電話回線に接続されており、会員からその会員の電話機を利用した自動車の移動要求を受けた場合に、その会員の電話機の電話番号に基づいて、その会員の登録情報を抽出して表示する手段、を有していることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の自動車移動サービスシステムであって、さらに、GPSを利用して会員の自動車の存在位置を調べる手段、を備え、システム本体は、調べられた会員の自動車の存在位置の情報を表示する手段、を有していることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の自動車移動サービスシステムであって、移動先情報は、複数設定されており、会員の自動車の移動先が、移動先情報の中から選択して指示可能であることを特徴とする。
請求項6に記載の本発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の自動車移動サービスシステムであって、さらに、サービス料金として利用可能な換算ポイントを管理するために、各会員に発行されるポイントカードと、各加盟店に設置されて、システム本体と接続可能なカードリーダと、を備え、システム本体は、カードリーダがポイントカードを読み込むことによって得られる各会員の換算ポイントを記憶する手段と、各加盟店における会員の利用状況に応じて、その会員の換算ポイントを加算する手段と、会員のサービスの利用状況に応じて、その会員の換算ポイントを減算する手段と、を有していることを特徴とする。
請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載の自動車移動サービスシステムであって、システム本体は、さらに、インターネットに接続されており、会員がアクセス可能なウエブサイトに、各加盟店に関する情報を表示する手段、を有していることを特徴とする。
請求項8に記載の本発明は、会員の要求に応じて、その会員の代わりに所定の移動先までその会員の自動車を移動させる自動車移動サービス方法であって、電話回線を利用して会員から自動車の移動要求を受けた場合に、システム本体が、少なくともその会員の氏名と、その会員の自動車の自動車登録番号と、複数設定されているその会員の自動車の移動先情報と、を含むその会員の登録情報を、電話番号に基づいて会員登録情報データベースから抽出して表示するステップと、GPSを利用して、移動させる自動車の存在位置を調べるステップと、移動先情報の中から一つの移動先の指示を受け付けるステップと、を含むことを特徴とする。
予め自動車の合鍵を預けたうえで、自動車の移動に必要な情報が登録されている本発明によれば、会員は、面倒な情報の伝達が軽減されて、簡単な電話一本で自動車の移動サービスの提供を受けることができる。依頼後は、待ち時間もなく、時間や場所に拘束されずに自由に行動できる。運営者も、依頼の受任後に、時間に拘束されず自由にスケジュールが設定でき、本サービスの提供の効率化を図ることができる。
GPSの利用により、会員は、自動車の現在位置の情報を伝達する手間がなくなってさらに利便性が向上する。運転代行者も確実に自動車を特定することができ、無用なトラブルを招くおそれがない。
ポイントカード等の利用により、加盟店は、立地等に不利な条件があっても集客が期待できるため、会員に対するサービス料金の還元となる換算ポイントを十二分に発行することができ、それだけサービス料金が安くなって会員のコストメリットが増大する。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、会員Mの要求に応じて、その会員Mの代わりに所定の移動先までその会員Mの自動車を移動させる自動車移動サービス(以下、本サービスという)の方法を具現化した自動車移動サービスシステム(以下、本システムという)を示す図である。図1に示すように、本システムは、運営本部に設置されたシステム本体1や合鍵保管庫2などで構成されている。そして、システム本体1は、電話回線3に接続されていて、電話回線3を介して、加盟店4に設置されるカードリーダ5や、会員Mの電話機6などとアクセス可能となっている。図1中、符号7はシステムを運営するシステム運営者から各会員Mに発行されるポイントカードを、符号8は会員Mの自動車を、符号9はGPS装置を、符号10はインターネットを、符号11はインターネットに接続可能な会員Mのパーソナルコンピュータを示している。
本システムは、所定の会員Mのみが利用することができる。つまり、本システムを利用するためには、事前に所定の個人情報等をシステム本体1に登録するとともに、移動対象となる自動車8を特定し、その自動車8の合鍵Kをシステム運営者に預ける必要がある。合鍵保管庫2は、会員Mの合鍵Kを厳重に保管する設備であり、システム運営者の責任の下で、預けられた各会員Mの合鍵Kは安全確実に管理される。
システム本体1は、本システムの中核をなすコンピュータシステムであり、各会員Mの登録情報や各加盟店4に関する情報を管理し、会員Mからの本サービスの依頼を受任する処理や、GPSで調べられた自動車8の存在位置を表示する処理などを実行する。システム本体1の機能ブロック図を図2に示す。
図2に示すように、システム本体1は、処理部1a、表示部1b、会員登録情報データベース1c、加盟店情報データベース1dなどで構成されている。そのほかにも、キーボードやプリンターなど、一般に用いられる入出力装置が備えられていることはいうまでもない。
処理部1aは、会員登録情報データベース1cや加盟店情報データベース1dと協働して会員Mの登録情報や加盟店4の情報の登録や消去、更新などの処理、モニター等で構成される表示部1bに、これら情報を表示する処理などを実行する。また、システム本体1は、モデムやルータなどを介して電話回線3とインターネット10とに接続されていて、処理部1aは、電話回線3やインターネット10を経由して送受信される情報の処理全般を実行する。たとえば、カードリーダ5から送信される会員Mや加盟店4の情報を受信して、換算ポイント25の加減算などの会員登録情報データベース1cを更新する処理や、GPSを利用して調べられる会員Mの自動車8の存在位置の情報を表示部1bに表示させる処理、加盟店情報データベース1dに記憶されている加盟店4の情報を用いて、加盟店4の紹介や宣伝などを所定のウエブサイトに表示させる処理などを実行する。
会員登録情報データベース1cは、各会員Mが本サービスを受けるために必要な登録情報を会員別に記憶している。図3に、システム本体1の表示部1bに表示される会員Mの登録情報の一例を示す。
会員登録情報データベース1cは、具体的には、会員Mの登録番号20別に、会員Mの氏名21や、会員Mの電話機6の電話番号22、会員Mの自動車8の車情報23、会員Mの自動車8の移動先情報24、換算ポイント25などがそれぞれ関連付けされて記憶されている。会員Mの電話機6の電話番号22は、会員Mの登録情報の抽出処理と連動する情報であり、ここでは複数設定できるようになっている。電話機6の種類は限定するものではないが、携帯電話が好適に利用できる。
車情報23は、会員Mの自動車8を特定し、移動させるために有効な情報であり、たとえば、車種23aや、自動車登録番号23b、車体の色23c、合鍵番号23dなどの情報で構成されている。車情報23により、会員Mがいなくても依頼された会員Mの自動車8を簡単確実に特定することができ、合鍵Kの選択の誤りを確実に防止することができる。
移動先情報24は、会員Mの自動車8を移動させる目的地たる住所等の位置情報であり、会員登録の際に予め複数(ここでは3箇所)設定できるようになっている。たとえば、自宅の駐車場や、会社の駐車場など、会員Mが移動を要求する駐車場を優先順位別に事前に登録しておくのである。通常、自動車8の駐車場は定まっているため、事前に設定されても支障はない。
換算ポイント25は、本サービスのサービス料金として利用可能なポイントであり、図3では、会員Mが利用できる最新のポイント数が表示されるようになっている。
加盟店情報データベース1dは、加盟店4別に記憶される所定の情報で構成されている。具体的には、登録番号に関連付けされた、各加盟店4の所在地や特徴、電話番号、加盟店のホームページや加盟店に関係のあるブログのURLなどで構成されている。
加盟店4は集客を求める飲食店等であり、その加盟店4の所定の情報が加盟店情報データベース1dに登録されている。加盟店4の具体例を挙げると、レストランや料亭、居酒屋、ファミリーレストランなどの飲食店や、ゴルフ場、飛行場などである。とくに、飲酒の機会を伴う業態でありながら、立地条件が、自動車以外は交通不便な場合や、郊外に位置する場合に好適である。そして、各加盟店4には各会員Mに発行されるポイントカード7用のカードリーダ5が設置されている。
カードリーダ5は、ポイントカード7に記憶されている情報を読み取って、そのポイントカード7の所有者である会員Mを特定し、システム本体1にアクセスして、その会員Mの換算ポイント25の情報の処理を可能にする装置である。たとえば、各加盟店4で、ポイントカード7がカードリーダ5に読み込まれることにより、システム本体1は、各加盟店4における会員Mの利用状況に応じてその会員Mの換算ポイント25を加算する処理や、会員Mの本サービスの利用状況に応じて、その会員Mの換算ポイント25を減算する処理を実行する。ポイントカード7およびカードリーダ5は、様々なタイプが利用可能であり、その中から適宜選定して利用できる。
GPS装置9は、GPS(全地球測位システム)を利用して、自動車8の存在位置を特定するために、各会員Mの自動車8に搭載される。GPSを利用して位置情報を特定するサービスが提供されており、本システムでは、そのサービスの利用により、会員Mの自動車8の存在位置が特定できるようになっている。たとえば、インターネット10を介して所定のホームページにアクセスし、会員Mの自動車8に関する所定の情報をシステム本体1から入力すれば、システム本体1の表示部1bに、その会員Mの自動車8の現在位置が、近隣の地図情報とともに表示された移動元情報を表示させることができる。
以上の構成からなる本システムにおいて、具体的な本サービスの方法について説明する。
図4は、システム本体1での処理手順を示しており、図5は、それに続く処理手順を示している。
図4に示すように、たとえば、登録された携帯電話6を利用して、会員Mから運営本部に電話が掛かると、システム本体1に接続されて、システム本体1が受信する(ステップS1)。会員Mの携帯電話6とシステム本体1との間で電話回線3が接続されると、処理部1aは、会員登録情報データベース1cにアクセスし、その会員Mの電話番号22に基づいて、その会員Mの登録情報を検索する(ステップS2)。そして、一致する電話番号22が存在した場合、図3に示すように、その会員Mの登録情報を抽出して表示部1bに表示する(ステップS3)。一致する電話番号22が存在しない場合には、たとえば、「該当する会員は存在しません」などのエラーメッセージを表示する。
システム本体1の表示部1bに表示された会員Mの登録情報から、オペレータは、電話相手の会員Mの氏名21等を知ることができ、オペレータが表示された移動先情報24に基づいて、接続されている電話回線3を通じて会員Mに自動車8の移動先を問合せることにより、移動先が選択されて特定されると(ステップS4)、電話回線を切断して本サービスの受注処理を完了する。
つまり、会員Mは、登録した電話機6を用いて運営本部に電話を掛け、予め設定してある移動先の一つを指定するだけで本サービスの適用を受けることができるのである。電話番号22で自動的に会員Mが特定され、予め移動に必要な情報が移動先情報24として登録されているため、自身や移動先の説明は一切不要であり、電話一本で極めて簡単に依頼できる。
また、本サービスの受注処理は、オペレータを介さずにシステム本体1側で実行させることもできる。たとえば、システム本体1と会員Mの電話機6との間で接続されている電話回線3を利用して、システム本体1が、抽出した移動先情報24に基づいて、会員Mに移動先情報24を選択させる選択情報を会員Mの電話機6に送信する。具体的には、抽出した移動先情報24に応じて、会員Mの電話機6で「移動先がAであれば1のボタンを、Bであれば2のボタンを、Cであれば3のボタンを、押して下さい」などの音声による説明が流れるようにする。そして、この説明に従って会員Mが、いずれかのボタンを押すことでその情報がシステム本体1に送信され、システム本体1は自動車8の移動先を特定する。
本サービスの受注処理が完了すると、続いて、本サービスの提供処理が実行される。最初に、会員Mの自動車8の現在位置がGPSを利用して調べられ、移動元情報がシステム本体1の表示部1bに表示される(ステップS10)。たとえば、オペレータの操作に基づいて、システム本体1がインターネット10を介して所定のホームページにアクセスし、依頼のあった会員Mの自動車8の現在位置をシステム本体1の表示部1bに表示させるのである。
GPSの利用により、会員Mは、自動車8の現在位置を説明する手間がなくなり、利便性が向上する。運転代行者も確実に自動車8を特定することができ、無用なトラブルを招くおそれがない。
また、会員Mの登録情報に関連付けて、GPSサービスを提供する所定のホームページのURLを登録するとともに、移動元情報を表示させるために必要な所定の処理を自動的に実行するよう処理部1aにプログラムする。そうすることで、会員Mの登録情報の表示と連動して、移動元情報が表示部1bに自動的に表示されるようにしてあってもよい。自動車の現在位置を逆にオペレータ側から会員Mに確認することができ、誤解を確実に防止することができる。
次に、オペレータは、会員Mの登録情報に表示された合鍵番号23dを基に、使用する合鍵Kを特定する(ステップS11)。そして、特定した合鍵Kを合鍵保管庫2から取り出して、運転代行者に、移動先情報や移動元情報などの運転代行に必要な情報が印刷された書類とともに授け、運転代行のサービスの提供を指示する(ステップS12)。
その後は、運転代行者が、他の依頼や交通状態などを考慮して、効率的に運転代行を実行すればよい。依頼者を待たせることがないため、自由にスケジュールが設定できる。前もって依頼を受任することで、夜間になりがちな本サービスを早い時間に実行することができ、余裕をもってスケジュールを設定できる。たとえば、会員Mの自動車8を運転する以外は、他の交通機関を利用して移動すれば、一人の要員で足り、搬送用自動車も必要ない。
一方、依頼した会員Mは、本サービスを依頼した後は、待ち時間もなく、自動車8とは無関係に自由に行動でき、時間に拘束されることもない。まるで自動車8はなかったかのように行動できる。運転ができなくなってから依頼するだけでなく、前もって依頼することができるため、移動元に自動車8を長時間駐車する必要もなくなり、無駄な駐車料金などが発生しなくて済む。
さらに、本システムでは、各会員Mに本サービスのサービス料として利用可能な換算ポイント25が、ポイントカード7を用いて管理されている。たとえば、会員Mが加盟店4の飲食店で支払った金額に応じて、その会員Mの換算ポイント25が累積加算されるのである。そして、各会員Mは、本サービスを利用する際に、累積した換算ポイント25を利用して、その換算ポイント25に対応する金額の割引を受けることができる。換算ポイント25は、利用されるとその分だけ減算される。
このように、会員Mは、加盟店4で自動車8を気にせず飲酒でき、利用した分だけ減額されたサービス料金で本サービスを利用することができるため、コスト面でメリットがある。一方、加盟店4は、立地に難があり、飲酒を伴う業態であっても集客が期待でき、売上面でメリットがある。
加えて、図1に示すように、システム本体1は、インターネット10上のウエブサイトに各加盟店4に関する情報を表示しており、会員Mは、自身のパーソナルコンピュータ11などからその情報が自由に閲覧可能となっている。加盟店4に関する情報は、加盟店情報データベース1dに基づいて加工された情報であり、その例としては、たとえば、加盟店4の紹介文や写真、アクセス情報等のほか、ポイントランキングなどを挙げることができる。これにより、加盟店4は宣伝広告効果が期待でき、それに応じて換算ポイントによるサービス料金の減額が期待できるため、会員Mのコストメリットもさらに増大する。
また、会員登録情報データベース1cには、会員Mの本サービスの利用履歴や、各加盟店4の利用履歴などを会員M別に記憶しておくことができる。そして、加盟店情報データベース1dには、各加盟店4の各会員Mの利用履歴などを加盟店4別に記憶しておくことができる。会員Mや加盟店4の各種履歴を解析することで、加盟店4の販売促進などに活用でき、コンサルティングを行うことで、それに応じて換算ポイント25によるサービス料金の減額が期待できるため、よりいっそう会員Mのコストメリットも増大する。
以上のように、本システムによれば、会員Mは、簡単な電話一本で自動車8の移動サービスの提供を受けることができる。依頼後は、待ち時間もなく、時間や場所に拘束されずに自由に行動できる。そして、運営者は、依頼の受任後に、時間に拘束されず、自由にスケジュールが設定でき、本サービスの提供の効率化を図ることができる。そして、加盟店4は、立地等に不利な条件があっても集客が期待できるため、会員Mに対するサービス料金の還元となる換算ポイント25を十二分に発行することができる。
つまり、本システムは、会員M、運営者、加盟店4のそれぞれが連鎖的に作用しあってそれぞれにメリットが得られる構成となっている。本システムは、拡大するほど効果の増加が期待できるため、飲酒運転の撲滅や関連産業の発達が大いに期待できる。
GPSは必ずしも利用しなくともよい。たとえば、移動元をいずれかの加盟店4の駐車場に限定すれば、加盟店4のカードリーダ5にポイントカード7を読み込む処理と連動させて、システム本体1に自動的に自動車8の存在位置を特定させることができる。また、システム本体1が、会員Mの電話機6に加盟店4を選択するための加盟店選択情報を送信し、その加盟店選択情報に基づいて会員Mが選択した加盟店4の情報を受信して、自動的に自動車8の存在位置が特定できるようにすることもできる。もちろん、会員Mの口頭指示によって自動車8の存在位置を特定してもよい。
ゴールド、シルバー、スタンダード等、会員Mを階級別に分類し、利用できる本サービスの内容に差を設けてもよい。たとえば、ゴールドは、自動車8の移動距離や利用回数とは関係なく、本サービスを利用することができ、シルバーやスタンダードは、一定の範囲で本サービスを利用することができるようにする。選択肢が広がって、よりいっそう利便性が向上する。
1 システム本体
1a 処理部
1b 表示部
1c 会員登録情報データベース
1d 加盟店情報データベース
2 合鍵保管庫
3 電話回線
4 加盟店
5 カードリーダ
6 電話機
7 ポイントカード
8 自動車
9 GPS装置
10 インターネット
22 電話番号
23 車情報
24 移動先情報
25 換算ポイント
1a 処理部
1b 表示部
1c 会員登録情報データベース
1d 加盟店情報データベース
2 合鍵保管庫
3 電話回線
4 加盟店
5 カードリーダ
6 電話機
7 ポイントカード
8 自動車
9 GPS装置
10 インターネット
22 電話番号
23 車情報
24 移動先情報
25 換算ポイント
Claims (8)
- 会員の要求に応じて、その会員の代わりに所定の移動先までその会員の自動車を移動させる自動車移動サービスシステムであって、
各会員の自動車に関連する登録情報を記憶するシステム本体と、
各会員の自動車の合鍵を保管する鍵保管手段と、
を備え、
システム本体に記憶されている登録情報と会員の自動車の合鍵とを利用して、会員の代わりにその会員の自動車を指示された場所に移動させることを特徴とする自動車移動サービスシステム。 - 請求項1に記載の自動車移動サービスシステムであって、
前記登録情報が、
少なくとも各会員の自動車の移動先情報、
を含むことを特徴とする自動車移動サービスシステム。 - 請求項2に記載の自動車移動サービスシステムであって、
前記登録情報が、さらに、
会員の電話機の電話番号、を含み、
前記システム本体は、
電話回線に接続されており、
会員からその会員の電話機を利用した自動車の移動要求を受けた場合に、その会員の電話機の電話番号に基づいて、その会員の登録情報を抽出して表示する手段、
を有していることを特徴とする自動車移動サービスシステム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の自動車移動サービスシステムであって、さらに、
GPSを利用して会員の自動車の存在位置を調べる手段、
を備え、
システム本体は、
調べられた会員の自動車の存在位置の情報を表示する手段、
を有していることを特徴とする自動車移動サービスシステム。 - 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の自動車移動サービスシステムであって、
移動先情報は、複数設定されており、
会員の自動車の移動先が、移動先情報の中から選択して指示可能であることを特徴とする自動車移動サービスシステム。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の自動車移動サービスシステムであって、さらに、
サービス料金として利用可能な換算ポイントを管理するために、各会員に発行されるポイントカードと、
各加盟店に設置されて、システム本体と接続可能なカードリーダと、
を備え、
システム本体は、
カードリーダがポイントカードを読み込むことによって得られる各会員の換算ポイントを記憶する手段と、
各加盟店における会員の利用状況に応じて、その会員の換算ポイントを加算する手段と、
会員のサービスの利用状況に応じて、その会員の換算ポイントを減算する手段と、
を有していることを特徴とする自動車移動サービスシステム。 - 請求項6に記載の自動車移動サービスシステムであって、
システム本体は、さらに、
インターネットに接続されており、
会員がアクセス可能なウエブサイトに、各加盟店に関する情報を表示する手段、
を有していることを特徴とする自動車移動サービスシステム。 - 会員の要求に応じて、その会員の代わりに所定の移動先までその会員の自動車を移動させる自動車移動サービス方法であって、
電話回線を利用して会員から自動車の移動要求を受けた場合に、システム本体が、少なくともその会員の氏名と、その会員の自動車の自動車登録番号と、複数設定されているその会員の自動車の移動先情報と、を含むその会員の登録情報を、電話番号に基づいて会員登録情報データベースから抽出して表示するステップと、
GPSを利用して、移動させる自動車の存在位置を調べるステップと、
移動先情報の中から一つの移動先の指示を受け付けるステップと、
を含むことを特徴とする自動車移動サービス方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091124 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100420 |