JP2007122455A - データ構造、位置情報サーバ、位置情報登録検索方法およびそのプログラム - Google Patents

データ構造、位置情報サーバ、位置情報登録検索方法およびそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】位置および時刻に関連する情報を階層的に管理し、その情報を幅広いアプリケーションで利用可能とする。
【解決手段】階層化位置情報(L1〜L5)は、位置情報サーバ2のデータベース23に設定されるデータ構造を示すものである。L1の情報は、座標系の位置情報および他のレイヤの情報の有効期間である時間情報である。座標系は、緯度および経度または緯度、経度および高度である。L2の情報は、座標系に固定された位置に関する情報である。L3の情報は、座標系に依存しない名称である。L4の情報は、位置および時間に依存するイベント情報である。L5の情報は、自由に設定可能な情報である。L1の位置情報、L2の情報、L3の情報、L4の情報およびL5の情報のうち、2以上の情報が確定し、その2以上の各情報が対応付けられる。L1の時間情報は、他のレイヤの情報と対応付けられたときに、その情報の有効期間を示す。
【選択図】図6

Description

本発明は、位置および時間に関する情報をレイヤ分けし、各レイヤ間の情報を対応付けたデータ構造およびそのデータ構造が設定されたデータベースを備える位置情報サーバに関する。
PC(Personal Computer)のブラウザを利用してインターネット上にある所望のホームページを探す場合、多くのユーザがキーワードを入力して、検索するのが一般的である。例えば、位置情報や時間情報をキーワードとして検索すると、個々の情報を含むホームページのURL(Uniform Resource Locators)が一覧表示される。なお、特許文献1には、地域情報(不動産情報、飲食店情報、病院情報など)が分類別のレイヤ構造で記録される例が開示されている。また、特許文献2には、所望の空間的位置に関連付けて情報を登録可能な情報管理システムが開示されている。
特開2003−18297号公報 特開2003−288420号公報
しかしながら、現状では、複数の位置情報およびそれに関する時間情報の管理がばらばらになっているので、個々の情報検索はできるとしても、位置情報や時間情報による検索を系統的、共通的に行うことができないという問題がある。例えば、イベント名を指定して情報検索した場合に、該当した情報としてイベント会場の緯度、経度を取得し、さらにその位置を地図上にプロットするようなサービスを受けることはできない。
そこで、本発明は、前記問題に鑑み、位置および時間に関連する情報を階層的に管理し、その情報を幅広いアプリケーションで利用可能とすることを課題とする。
前記課題を解決する本発明は、所定の記憶装置に構築されたデータベースに複数のレイヤによる階層構造として設定されるデータ構造であって、座標系である第1の情報、および他のレイヤの情報と対応付けられたときに、その情報の有効期間を示す時間情報からなる第1のレイヤと、座標系に固定された位置に関する情報である第2の情報からなる第2のレイヤと、座標系に依存しない名称である第3の情報からなる第3のレイヤと、位置および時間に依存するイベント情報である第4の情報からなる第4のレイヤと、自由に設定可能な情報である第5の情報からなる第5のレイヤとを有することを特徴とする。
また、本発明は、データ構造であって、第1の情報、第2の情報、第3の情報、第4の情報および第5の情報のうち、2以上の情報が確定し、その2以上の各情報が対応付けられることを特徴とする。なお、本発明は、他のデータ構造、位置情報サーバ、位置情報登録検索方法およびそのプログラムを含む。
本発明によれば、位置および時間に関連する情報を階層的に管理することによって、独立に扱ってきた情報が一元的に扱えるため、その情報の検索を容易に、かつ、汎用的に行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
≪位置情報レイヤについて≫
図1は、本発明の実施の形態に係る位置情報レイヤを示す図である。この位置情報レイヤは、位置情報を地理空間的位置およびラベル的位置の度合いに応じてレイヤ分けして、その位置情報を統合的に取り扱うプラットフォームを提供するものである。ここで、地理空間的位置は、座標系に依存した位置を表すものである。また、ラベル的位置は、座標系に依存しない、相対的な位置を表すものである。
位置情報レイヤは、基本レイヤ、行政レイヤ、公共レイヤ、準公共レイヤ、非制限公共レイヤ、サブレイヤ、イベントレイヤおよびフリーレイヤから構成される。基本レイヤは、位置情報および時間情報からなる。位置情報は、緯度、経度および高度である。時間情報は、時刻を含む時間である。時間情報には、どの時刻で表現するか(UT(Universal Time,世界時)、JST(Japan Standard Time,日本標準時)など)を示すローカルタイム識別子を設定することができる。
行政レイヤは、地名からなる。地名は、国名、都道府県名、市(郡)町村名、地番名などである。地名には、言語識別子を設定することができる。公共レイヤは、施設名、道路・河川・山などの名称およびおおよその位置を表す情報からなる。公共レイヤの情報は、例えば、建物、河川、道路、山、駅、湖、鉄道路線、港湾などの名称である。それらの名称には、言語識別子を設定することができる。準公共レイヤは、公共レイヤに属する情報の俗称のうち、自由に付けられないラベルからなる。準公共レイヤの情報は、例えば、交差点名、バス停名、キロポスト、サービスエリア、パーキングエリア、道の駅、郵便番号、電話番号などである。なお、基本レイヤ、行政レイヤ、公共レイヤおよび準公共レイヤを制限レイヤ(固定的に設定される位置情報のレイヤ)という。
非制限公共レイヤは、公共レイヤに属する情報の俗称のうち、自由に命名してよいラベルからなる。非制限公共レイヤの情報は、例えば、公園名、動物園、植物園、学校名などである。サブレイヤは、2つのレイヤから構成される。サブレイヤ1は、主として平面的なエリアやポイントを示す固有呼称からなる。サブレイヤ1の情報は、例えば、部屋番号、座席番号、動物園のおりの名前などである。サブレイヤ2は、主として階数を表す情報からなる。サブレイヤ2の情報は、例えば、ビルの階数やタワーの高度などである。
イベントレイヤは、位置および時刻に依存するイベント情報からなる。イベントレイヤの情報には、行政における制約を受けるものと、受けないものとがあるが、いずれも有効時間が必要である。行政における制約を受けるイベント情報は、例えば、行政機関が開催するイベントである。制約を受けないイベント情報は、例えば、コンサート、祭り、花火大会、学校行事(入学式、卒業式、遠足)などである。
フリーレイヤは、自由に設定できる情報からなる。フリーレイヤの情報は、例えば、広告、URL、メッセージなどである。なお、非制限公共レイヤ、サブレイヤ1、サブレイヤ2、イベントレイヤおよびフリーレイヤを非制限レイヤ(自由に設定される位置情報のレイヤ)という。
以上説明した各レイヤに属する情報は独立した存在ではなく、相互に対応付けられる。例えば、所定のレイヤに属する情報Xは、他のレイヤに属する情報Yに対応付けられる。また、その情報Yは、さらに他のレイヤに属する情報Zに対応付けられる。この場合、情報X、情報Yおよび情報Zがお互いに対応付け(「串刺し」ともいう)されたことになり、情報Xを元にして情報Zを引き出すといったことができる。この手法を、特に、従来ばらばらに取り扱われてきた位置情報に適用することによって、ユーザに対して統合的、共通的なサービスを提供するプラットフォームが構築できる。
なお、位置情報レイヤと、後で図6を参照して説明する階層化位置情報の具体例(L1〜L5)との対応について、図1の右側に示している。すなわち、基本レイヤは、L1(レイヤ1)に相当する。行政レイヤ、公共レイヤおよび準公共レイヤは、L2(レイヤ2)に相当する。非制限公共レイヤ、サブレイヤ1およびサブレイヤ2は、L3(レイヤ3)に相当する。イベントレイヤは、L4(レイヤ4)に相当する。フリーレイヤは、L5(レイヤ5)に相当する。
≪システムの構成と概要≫
図2は、本発明の実施の形態に係る位置情報登録検索システムの構成を示す図である。位置情報登録検索システム1は、位置情報サーバ2、登録端末3および検索端末4がネットワーク5を介して接続されて構成される。位置情報サーバ2は、位置時刻関連情報をデータベース化し、その位置時刻関連情報を検索するサービスを提供する。データベース化の処理は、登録端末3から受信した位置時刻関連情報を、前記位置情報レイヤに則してレイヤ分けおよび対応付けを行ってデータベースに格納するものである。検索サービスの処理は、検索端末4から情報検索要求の発行を受けてデータベース内を検索し、条件に該当する位置時刻関連情報を検索端末4に出力するものである。位置情報サーバ2は、サーバ用コンピュータによって実現される。
登録端末3は、位置時刻関連情報を位置情報サーバ2に送信して、そのデータベースに登録するための端末であり、PCや携帯電話などによって実現される。検索端末4は、情報検索要求を位置情報サーバ2に送信して、所望の位置時刻関連情報を検索するための端末であり、PCや携帯電話などによって実現される。ネットワーク5は、位置情報サーバ2、登録端末3および検索端末4を相互に接続する通信網であり、インターネットやLAN(Local Area Network)などによって実現される。
図3は、位置情報サーバの構成を示す図である。位置情報サーバ2は、通信部21、処理部22、データベース23および認証用データベース24を含んで構成される。通信部21は、ネットワーク5に接続されて、登録端末3や検索端末4(外部)との情報の送受信を行う。通信部21は、ネットワーク接続機器などによって実現される。処理部22は、通信部21から受けた位置時刻関連情報をデータベース23に格納するとともに、通信部21から受けた情報検索要求の条件に従ってデータベース23内を検索し、その条件に該当する位置時刻関連情報を通信部21に渡す。このとき、条件に合致するものだけでなく、条件の一部に合致するような候補となるものを渡してもよい。通信部21から受けた情報(位置時刻関連情報や情報検索要求)については、認証用データベース24に格納された認証用データを参照して、処理すべきものであるか否かを判断する。処理部22は、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。
データベース23は、前記位置情報レイヤに則して位置時刻関連情報をデータベース化したもの(具体的には、図6の階層化位置情報を格納したもの)である。認証用データベース24は、通信部21が受信した情報について処理すべきものであるか否かを判断するための認証用データを格納するものである。データベース23および認証用データベース24は、ハードディスク装置などの不揮発性記憶装置に構築されたデータベースによって実現される。
図4は、登録端末の構成を示す図である。登録端末3は、表示部31、処理部32、記憶部33、操作部34、入力部35、通信部36および測位用通信部37を含んで構成される。表示部31は、ユーザが操作部34を用いて位置時刻関連情報を入力するときに、その項目や入力内容を表示してユーザに確認させるためのものである。表示部31は、例えば、液晶ディスプレイなどによって実現される。処理部32は、操作部34、入力部35および測位用通信部37から入力した位置時刻関連情報を記憶部33に格納させるとともに、通信部36に出力する。また、操作部34から入力した情報を表示部31に表示させる。処理部32は、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部33は、処理部32から位置時刻関連情報を受けて、記憶する。記憶部33は、フラッシュメモリやハードディスク装置などの不揮発性記憶装置によって実現される。
操作部34は、ユーザが位置時刻関連情報を手入力するためのものであり、ボタン、キーボードやマウスなどによって実現される。ユーザは、例えば、登録端末3とは別の測位装置(GPS端末など)によって自分の位置を知って、その位置や自分の名前、コメント(例えば、今自分がいる店舗の案内)などを操作部34から入力するようにしてもよい。入力部35は、所定の対象を監視するモニタ装置やRFID(Radio Frequency Identification)の読取装置、デジタルカメラなどに接続され、それらの装置によって取得された位置時刻関連情報を入力するものである。入力部35は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルの接続機器などによって実現される。通信部36は、ネットワーク5に接続され、位置情報サーバ2との情報の送受信を行うものであり、ネットワーク接続機器などによって実現される。測位用通信部37は、GPS衛星などの測位衛星から測位情報を受信して、測位を行うものであり、その測位結果を処理部32に出力する。なお、測位用通信部37は必須ではない。
ここで、モニタ装置は、例えば、人の動きを監視する小型のテレビカメラである。登録端末3の処理部32は、テレビカメラで撮影した人物を認識し(人物が特定できれば、さらに望ましい)、テレビカメラが設置されている位置、撮影した時刻、撮影した人物の画像(人物が特定できる場合は、その人物の名前を含む)などの情報を前記位置情報レイヤに則して分類する。そして、分類した情報を通信部36およびネットワーク5を介して位置情報サーバ2に送信する。テレビカメラの代わりに、指紋認証装置や静脈パターン認証装置であってもよい。
図5は、検索端末の構成を示す図である。検索端末4は、表示部41、処理部42、記憶部43、操作部44、入力部45、通信部46および測位用通信部47を含んで構成される。表示部41は、ユーザが操作部44を用いて情報検索を行うときに、その検索条件や該当した位置時刻関連情報を表示してユーザに確認させるためのものである。表示部41は、例えば、液晶ディスプレイなどによって実現される。処理部42は、操作部44、入力部45および測位用通信部47から入力した情報を記憶部43に格納させるとともに、情報検索に用いる検索条件として情報検索要求に含めて通信部46に出力する。また、操作部44、入力部45および測位用通信部47から入力した情報を表示部41に表示させる。処理部42は、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部43は、処理部42から検索条件や位置時刻関連情報などを受けて、記憶する。記憶部43は、フラッシュメモリやハードディスク装置などの不揮発性記憶装置によって実現される。
操作部44は、ユーザが情報検索の検索条件を手入力するためのものであり、ボタン、キーボードやマウスなどによって実現される。ユーザは、例えば、登録端末3とは別の測位装置(GPS端末など)、道路標識や地名表示などによって自分の現在位置を知って、その位置を操作部44から入力するようにしてもよい。これによって、ユーザは、自分の現在位置に関連する情報(イベントなど)を取得することができる。入力部45は、デジタル端末(デジタルカメラなど)やそのデータ記録媒体(メモリカード、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)など)の読み取り装置に接続され、検索条件となる元情報(手入力やGPS端末による位置情報や時刻情報など)を入力するものである。入力部45は、例えば、USBケーブルの接続機器や赤外線の受信器などによって実現される。なお、CDやDVDから情報入力を行うために、登録端末3が専用ドライブを備えていてもよい。これによって、例えば、デジタルカメラで写真を撮った場所や時刻に関連する情報を取得することができる。通信部46は、ネットワーク5に接続され、位置情報サーバ2との情報の送受信を行うものであり、ネットワーク接続機器などによって実現される。測位用通信部47は、GPS衛星などの測位衛星から測位情報を受信して、測位を行うものであり、その測位結果を処理部42に出力する。なお、測位用通信部47は必須ではない。
≪階層化位置情報の具体例≫
図6は、階層化位置情報の具体例を示す図である。階層化位置情報は、前記位置情報レイヤ(図1参照)にあるレイヤを絞って具体化したものであり、位置情報サーバ2のデータベース23に設定されるデータ構造を示すものでもある。図6に示す太枠の欄が当該レイヤの情報を示し、細枠の欄(“−”以外の欄)が当該レイヤと他のレイヤとの対応関係を示す。
L1(レイヤ1)の情報は、位置情報および時間情報である。L1の位置情報(第1の情報)は、座標系で表すことのできるものであり、具体的には、緯度、経度および高度である。エリアのエッジまたは誤差半径を含んでもよい。また、緯度および経度からなる座標系であってもよい。L1の時間情報は、他のレイヤの情報と対応付けられたときに、その情報の有効期間を示すものであり、時刻や日付であってもよい。L1の情報に対応して、他のレイヤの情報が少なくとも1つ存在する。なお、L1の情報は、位置情報および時間情報のいずれか一方であってもよい。
L2(レイヤ2)の情報は、位置情報である。L2の情報(第2の情報)は、座標系(緯度、経度および高度)に固定された位置に関する情報であり、換言すれば、ユーザにとって新たに定義することなく利用できる位置やエリア(住所表示、河川名称など)である。L2の情報は、L1の位置情報(座標系)を設定した場合に、そのL1の位置情報に対応させることができる。また、名称やカバーするエリアなどに変更があった場合は、L1の時間情報(有効期間)で対処できる。すなわち、変更前のL2の情報にはL1の時間情報として変更時点までの期間を対応させ、変更後のL2の情報を新たに設定し、それにはL1の時間情報として変更時点からの期間を対応させる。
L3(レイヤ3)の情報は、その他の情報(位置や時間以外の情報)である。L3の情報(第3の情報)は、レイヤ1の座標系に依存しない名称であり、換言すれば、所定の対象、またはその位置やエリアを代表する、または指示することができる名称である。例えば、移動する対象や固有の名称をもつ対象、それらのラベル的位置などを記す。L3の情報は、L1およびL2の少なくとも1つの位置情報に対応するとともに、L1の時間情報に対応する。
L4(レイヤ4)の情報は、その他の情報である。L4の情報(第4の情報)は、場所および時間(時刻を含む)に依存するイベント情報、特に時間との対応が重要になる情報であって、例えば、ある期間(ある場所で)行われるイベントを対象とする情報である。L4の情報は、L1の位置情報、L2の情報およびL3の情報の少なくとも1つに対応するとともに、L1の時間情報に対応する。
L5(レイヤ5)の情報は、その他の情報である。L5の情報(第5の情報)は、ユーザが自由に設定可能な情報であり、L1ないしL4に属さない情報である。L5の情報は、L1の位置情報、L2の情報ないしL4の情報の少なくとも1つの位置情報に対応するとともに、L1の時間情報に対応可能である。
なお、例えば、L1の情報とL2の情報とが対応し、そのL2の情報とL5の情報とが対応する場合には、そのL1の情報とそのL5の情報とが対応することになる。これは、位置情報サーバ2のデータベース23においてレイヤ間の対応関係が設定されたデータ構造と、そのデータ構造を参照して処理を行う処理部22とによって実現される。レイヤ間の対応関係は、例えば、各レイヤの情報が記憶された記憶領域の先頭アドレスを示すポインタによって設定することができる。
≪階層化位置情報の適用例≫
以下、図6に示す階層化位置情報を適用した位置情報登録検索システムの適用例について説明する。
<徘徊老人対策>
まず、位置情報登録検索システム1を徘徊老人の対策に適用した例について説明する。特に、図7に示す階層化位置情報のデータ構造の一例を参照しながら、説明するものとする。
ここでは、老人が登録端末3(図4参照)を所持し、家族や警察などが検索端末4(図5参照)を所持するものとする。登録端末3には、通信部36による通信機能および測位用通信部37によるGPS測位機能が備わっているものとする。登録端末3は、例えば、10分おきに自身の位置計測を行い、その位置計測ごとに位置情報サーバ2(図3参照)にデータを送信する。このとき、登録端末3から位置情報サーバ2に送るデータは、測位用通信部37で測定したL1の情報(緯度、経度、高度、測定時刻)およびL5の情報(名前+個人を識別できるID番号など)である。このとき、データベース23には、図7に示すL1の位置情報および時間情報ならびにL5の情報が格納され、さらに、L1の位置情報とL5の情報との対応関係を示す双方向ポインタ(以下、単にポインタという)(1)およびL1の時間情報とL5の情報との対応関係を示すポインタ(2)が設定される。
老人が家の中にいるために、登録端末3がGPSによる位置計測ができない場合であって、各部屋に無線LANなどの電波を発する機器が取り付けてあり、それぞれの機器から部屋の名称を発信している場合は、登録端末3は、それらの機器から部屋を特定する名称を受信し、L2の情報としての住所、L3の情報としての部屋名称、L5の情報としての「名前+個人を識別できるID番号など」を記録し、それらの情報を位置情報サーバ2に送信する。位置情報サーバ2は、登録端末3から受信した情報を順次蓄積する。このとき、図7に示すように、データベース23に、L2の情報およびL3の情報が格納され、さらに、L2の情報とL5の情報との対応関係を示すポインタ(3)、L3の情報とL5の情報との対応関係を示すポインタ(4)、およびL2の情報とL3の情報との対応関係を示すポインタ(5)が設定される。なお、L2の情報、L3の情報およびL5の情報のうち、1つの情報から他の1つの情報への対応が取れればよいので、3つのポインタのうち、いずれか2つのポインタを設定するようにしてよい。
検索端末4では、処理部42がL5の情報(名前+個人を識別できるID番号など)をキーワードにして検索を行う。検索の結果は、L1の情報である緯度および経度ならびにL5の情報である「名前+個人を識別できるID番号など」が時系列に示されることになる。さらに、検索端末4では、CPUが緯度経度を地図上に示すプログラムを実行すること(処理部42の動作)により、検索で得られた結果を地図上にプロットすることができる。
一方、地図上にプロットするプログラムを実行することなく、検索で得られたL1の情報(緯度と経度)を条件にして再度位置情報サーバ2に検索要求を行うことによって、それぞれの緯度と経度にL2の情報(地名と番地)を対応させた一覧を表示することも可能である。この場合、少なくとも当該地域のL1の情報(時間情報はあってもなくても可とする)およびL2の情報を対応付けて記憶したデータベース23が事前に位置情報サーバ2に存在していることが必要となる。すなわち、図7に示すように、データベース23に、少なくともL1の位置情報とL2の情報との対応関係を示すポインタ(6)が設定されていることが必要となる。
(応用編1)
登録端末3を、Aさんの自動車に搭載することも可能である。登録端末3では、L1の情報として測位用通信部37で計測した位置(緯度、経度、高度、時刻)情報を記録する。L5の情報としては、自動車のナンバなどを記録する。そして、登録端末3は、記録した情報を位置情報サーバ2に送信する。また、トンネルに設置された機器からトンネルの名称が発信され、地下駐車場の天井に設置された機器から地下駐車場の名称が発信されている。登録端末3が、これらのデータを受信し、L2またはL3の情報として、時刻情報とともに位置情報サーバ2に送信することによって、自動車の運転記録が作成できる。さらに、自動車を業務車両(バス、トラック、タクシーなど)に置き換えれば、運行管理が可能となる。すなわち、管理者が、検索端末4から車両のナンバを条件にして位置情報サーバ2に検索要求を行えば、その情報が位置情報サーバ2から返信され、検索端末4の表示部41に表示されるので、車両の位置を確認することができる。
(応用編2)
予め登録端末3の記憶部33に子供の名前を設定しておき、その登録端末3をその子供に所持させる。登録端末3は、天井や屋根のない場所では、測位用通信部37による位置計測を行い、L1の情報として緯度、経度および計測時刻を記憶部33に格納し、それらの情報ならびにL5の情報としての子供の名前を位置情報サーバ2に送信する。位置情報サーバ2は、登録端末3から受信した情報をデータベース23に格納し、管理する。登録端末3は、室内や地下街に入ったときは、無線LANのアクセスポイントから住所や施設名、店舗名などを受信し、L2またはL3の情報として記憶部33に格納し、それらの情報ならびにL5の情報としての子供の名前を位置情報サーバ2に送信する。位置情報サーバ2は、登録端末3から受信した情報をデータベースに格納し、管理する。位置情報サーバ2への情報登録は、登録端末3から直接でも、無線LAN経由でもできるものとする。
さらに、子供が自動販売機を利用したり、駅の改札を通ったりしたときは、登録端末3は、自動販売機や改札機に埋め込まれたRFIDなどから設置場所や改札口の名称を受け取り、L2またはL3の情報として記憶部33に格納し、それらの情報ならびにL5の情報としての子供の名前を位置情報サーバ2に送信する。位置情報サーバ2は、登録端末3から受信した情報をデータベース23に格納し、管理する。位置情報サーバ2への情報登録は、登録端末3からネットワーク5経由で行ってもよいが、例えば、RFIDの機能および登録端末3との通信機能を併せ持つ装置が、登録端末3から子供の名前を読み取り、設置場所や改札口の名称とともに、ネットワーク5に接続された装置経由で位置情報サーバ2に送信するようにしてもよい。これによれば、子供を持つ親は、子供がインフラ(登録端末3、無線LAN、RFIDなど)を利用できるか否かなどを気にすることなく、自動的に子供の位置を検索(またはトレース)することができる。
<飛行機、列車、バスなどでの利用>
Aさんは、20○×年8月30日のXAL999便で、南の島へ出発したとする。空港の航空会社のカウンタに設置された登録端末3は、Aさんの情報を、L3の情報として便名、座席番号を、L5の情報として「名前+個人を識別できるID番号など」を記憶部33に格納し、それらの情報を位置情報サーバ2に送信する。位置情報サーバ2は、登録端末3から受信した情報をデータベース23に格納し、管理する。
一方、飛行機内に設置された登録端末3では、XAL999便の位置が測位用通信部37により計測され、L1の情報として緯度、経度、高度および時刻、L3の情報として便名(XAL999便)を記憶部33に格納する。これらの情報は、例えば、10秒おきに位置情報サーバ2に送信され、データベース23に格納されるものとする。
ここで、例えば、Aさんの家族の操作により、検索端末4が、位置情報サーバ2をアクセスし、Aさんの名前をキーワードにして検索要求を行う。位置情報サーバ2は、その検索要求を受けると、Aさんの名前でデータベース内を検索する。そして、ヒットしたAさんの名前(L5の情報)に対応付けられた便名および座席番号(L3の情報)を検索端末4に返信する。検索端末4は、位置情報サーバ2から受信した情報を表示部41に表示させる。これによって、Aさんの家族は、AさんがXAL999便(および座席番号)に搭乗していることがわかる。続いて、Aさんの家族は、検索端末4を操作してXAL999便をキーワードにして検索を行うと、Aさんが今(または指定した時刻に)どこにいるかがわかる。これは、位置情報サーバ2が、XAL999便でデータベース23内を検索し、ヒットしたXAL999便(L3の情報)に対応付けられた緯度、経度、高度および時刻(L1の情報)を検索端末4に返信することによって実現する。
ここで、検索端末4において、CPUが緯度および経度を地図上に示すことができるプログラムを実行すること(処理部42の動作)によって、検索で得られた緯度および経度を地図上にプロットすることができる。
一方、地図上にプロットするプログラムを実行することなく、検索で得られたL1の情報を元に、再度位置情報サーバ2に検索要求を行うことによって、それぞれの緯度および経度に対して、地名(あるいは地域名)を対応させて位置を示すことも可能である。
ただし、位置情報サーバ2に、L1の情報(時刻はあってもなくても可とする)およびL2の情報を対応付けて記憶したデータベース23が事前に存在していることが必要となる。
飛行機事故が起きた場合には、Aさんがどの辺に乗っていたかもわかるので、捜索するときに有力な情報となりうる。また、それぞれの座席に座席番号を示す発信機がある場合には、座席が変更になったときに、Aさんが所持する登録端末3は、座席番号(L3の情報)を更新し、位置情報サーバ2に送信する。このとき、L1の時刻情報を併せて送信してもよい。位置情報サーバ2は、それらの情報を受信して、データベース23に格納し、管理する。Aさんの家族は、検索端末4で位置情報サーバ2を検索することによって、飛行機の中で、Aさんの座席が変更になったことおよびその時刻がわかる。
(応用編1)
荷物番号など荷物に関する情報をL5の情報としてRFIDに記録し、そのRFIDを荷物に貼付する。そして、積み下ろしをする作業者がRFID読取装置(登録端末3)を使って荷物からL5の情報を読み取ったり、荷物のゲートに設置されたRFID読取装置(登録端末3)が荷物からL5の情報を読み取ったりして、読み取ったL5の情報をL1ないしL3の情報とともに位置情報サーバ2に送信し、データベース23に登録する。一方、荷主や荷物受取人は、検索端末4を使って位置情報サーバ2を検索することによって、自分の荷物が今どこにあるのか、いつどこにあったかがわかる。これによれば、物流管理が可能になる。
(応用編2)
列車や自動車の位置は、路線または道路の名称(東名高速など)とキロポストで表すことが可能である。そこで、L2またはL3の情報として路線名称とキロポスト位置を、L1の情報として緯度、経度および高度を、位置情報サーバ2のデータベース23に格納しておき、それらの情報を利用することが考えられる。なお、列車内の登録端末3は、L3またはL5の情報として列車番号を予め記憶しているものとする。列車の位置情報をデータベース23に格納する方法には、例えば、列車内の登録端末3が、測位用通信部37で計測した列車の位置および列車番号を位置情報サーバ2に送信して、データベース23に記録する方法が考えられる。また、列車内の登録端末3が路線に設置された発信機から路線名称とキロポスト情報を受信し、それらの情報および列車番号を位置情報サーバ2に送信して、位置情報サーバ2がデータベース23に記録する方法とが考えられる。
このとき、列車内の登録端末3同士で通信を行って、列車番号(L3またはL5の情報)と「路線名とキロポスト位置の情報」(L2またはL3の情報)の情報を交換することによって、先行列車との相対的な位置関係がわかるので、事故防止に役立つ。なお、列車内の登録端末3同士の通信においては、必ずしも位置情報サーバ2を介した情報交換を行う必要はなく、ピア・ツー・ピア通信を行ってもよい。
<イベント登録、イベント検索>
コンサートや祭りなどのイベント主催者は、開催日(必要に応じて時間まで)、場所(例えば町名や番地まで)、イベント名称やホームページのアドレスなど、必要な情報を登録端末3に入力する。登録端末3は、L1の情報として開催日、L2の情報として場所(緯度、経度および高度がわかれば、L1の情報として追加してもよい)、L4の情報としてイベント名称、L5の情報としてホームページアドレスなどを記録し、位置情報サーバ2に送信する。位置情報サーバ2は、それらの情報を受信して、データベース23に格納し、管理する。
ユーザが、一般の検索端末4の検索ソフトにより、調べたい日付や場所(町の名前など)をキーワードとして入力すると、検索端末4がキーワードを含む検索条件を位置情報サーバ2に送信し、位置情報サーバ2が受信した検索条件に該当するイベントを検索し、ヒットしたイベントを検索端末4に送信し、検索端末4がイベント一覧を表示する。ユーザの好みにより、該当するホームページアドレスで詳細な情報を見に行くことも可能である。
<映画館やコンサートの会場にて>
Aさんは、コンサート会場入口でBさんと待ち合わせをしている。
Bさんが、なかなか来ないので先に自分の座席に着席して待つことにした。
そのころBさんは、会場までどう行けばよいのかわからず、Aさんに電話してみたのだが、Aさんが携帯電話を変えたばかりで連絡が取れない。なお、Aさんも、Bさんの携帯電話の番号が分からない。
心配しているAさんは、自分がいる場所を位置情報サーバ2に登録すればよいことを思い出した。そこで、携帯電話(登録端末3)を取り出し、会場の名前とAさんの座席番号を入力して送信した。なお、会場の座席にはRFIDが埋め込まれており、携帯電話をかざすと、会場名、会場の所在地、座席番号の情報が入手できるものとしてもよい。
このとき、Aさんの携帯電話は、登録端末3として動作して、L3の情報として会場名と座席番号、L5の情報としてAさんの名前を位置情報サーバ2に送信する。位置情報サーバ2は、携帯電話からそれらの情報を受信し、データベース23に格納し、管理する。なお、L1の情報として時刻を記録してもよいし、しなくてもよい。
Bさんも、そのころ、新しいサービスがあることを思い出し、早速携帯電話から位置情報サーバ2に検索をかけてみた。キーワードは、Aさんの名前(および現在時刻)である。運よくAさんの現在の情報が登録されており、会場名と座席の情報を入手することができた。さらに、会場名をキーワードに所在地検索を行い、地図上に表示することができ、さらに、今自分のいる位置から会場までのナビゲーションを起動することができ、無事会場までたどり着くことができた。
このとき、Bさんの携帯電話は、検索端末4として動作して、Aさんの名前(および現在時刻)をキーワードとする検索条件を付した情報検索要求を位置情報サーバ2に行う。位置情報サーバ2は、Bさんの携帯電話から受信した検索条件に従って、データベース23内を検索する。そして、検索の結果ヒットしたAさんの名前(L5の情報)に対応する会場名と座席番号(L3の情報)を、Bさんの携帯電話に返信する。Bさんの携帯電話は、位置情報サーバ2から受信した情報を記憶するとともに、液晶ディスプレイ(表示部41)に表示する。
会場の入り口には、座席案内表示はあるのだが、Bさんは、どうやって座席まで行ったらいいのかよくわからない。そこで、携帯電話には座席番号が記録されているので、携帯電話を案内表示板にかざすと、入口から座席までのルートが表示される。これは、Bさんの携帯電話が会場名と座席番号(L3の情報)を通信機能付き案内表示板に送信することによって可能となる。
これで無事、Bさんは、Aさんのいる座席にたどり着いたのである。
<シームレス利用>
自動販売機や駅の柱などにRFID(データの送受信が可能であれば、その他のものでもよい)を埋め込み、RFIDにその場所を示すデータ(以下、場所データという)を記録させておく。RFIDに記録させる場所データの内容としては、例えば、駅の柱であれば「東京駅30番線ホーム 神田寄り」(L3の情報)、「東京都千代田区丸の内1丁目」(L2の情報)、「実際の柱(RFID)の緯度、経度および高度」(L1の位置情報)などが記録されているものとする。さらに、RFIDに「東京駅のホームページアドレス」(L5の情報)が記録されていてもよい。ユーザは、登録端末3または検索端末4をRFIDの近くにかざすだけで、RFIDの場所データを読み込むことができるものとする。
(応用編1)
友達との待ち合わせでは、場所データを友達にメールすればよい。
(応用編2)
何か事件や事故が発生し、それを目撃したときは、前記RFIDから得た場所データを警察に送信すればよい。警察では、緯度、経度および高度の情報を利用して、詳細な地図にポイントをプロットしたり、「東京駅30番線ホーム 神田より」というデータをそのまま使ったりしてもよい。これは、GPS測位機能で位置を計算するより早くて正確である。
(応用編3)
前記RFIDから得た場所データでホームの番号がわかるので、携帯電話で時刻表を検索するとき、文字の手入力を省略することができる。
(応用編4)
RFIDは駅のホームだけでなく、地下街の要所にあってもよい。友達同士で待ち合わせするとき、データを伝送できれば容易に待ち合わせが可能となる。地下街ではGPS衛星からの電波が受信できない場合や、位置を伝えることが困難な場合があるため、非常に便利になる。
(応用編5)
喫茶店などで、おサイフケータイ(NTTドコモの登録商標)を使い、喫茶店の場所や名前などの場所データを前記RFIDから入手することによって、事後に「どこで、いくら使ったか」という履歴も残ることになる。
<デジタルカメラの例>
GPS測位機能、またはRFIDや無線LANから位置情報を受信できる機能を持ったデジタルカメラ(デジタルビデオカメラでもよい)で、画像を撮影する。デジタルカメラは、画像の撮影と同時にGPS衛星からの電波を受信し、計測した位置情報、またはRFIDなどから受信した位置情報を記録する。このとき、位置情報とともに、撮影時刻を記録してもよい。
ユーザは、写真の印刷や整理を行う際には、メモリカードをPCと接続したり、デジタルカメラを直接PCと接続することになる。画像には、L1の情報として位置情報および時刻情報が記録されている。ユーザが、写真印刷や写真整理のソフトウェアを使う場合に、L1の情報を元にイベントや地名の検索を行たいときには、PC(検索端末4)を利用して、インターネットを介して位置情報サーバ2にアクセスし、条件に一致する情報を検索し、入手することができる。このとき、写真ごとに、L1の位置情報に対応付けられた地名(L2の情報)、施設や乗り物(L3の情報)、イベント名称(L4の情報)、コメント(L5の情報)などを複数リストアップすることができる。ここで、位置情報サーバ2には、少なくとも一つ以上の適切な位置時刻関連情報があるものとする。
ユーザは、複数リストアップされた情報の中から所望の情報を選ぶことができる。選んだ情報は、画像データに付与できるとともに、画像印刷の際には撮影時刻のみならず、地名やイベント名も含めて印刷することができるようになる。例えば、○×小学校の入学式の情報(緯度および経度、地名、日付、時間帯、入学式というイベント名称、小学校名、入学式が行われた会場の名前など)が、位置情報サーバ2のデータベース23に格納されているものとする。ここで、○×小学校の入学式の情報は、小学校の職員が登録端末3から位置情報サーバ2にアクセスして、自由に書き込むことができるようにしておく。この場合、検索端末4から位置情報サーバ2を検索し、所望の情報を取得して、画像データにこれらの情報を付与することも可能となる。また、「○×小学校入学式」と手入力することなく、印刷することも可能となる。
以上説明した各具体例は、図1に示した位置情報レイヤを具体化したL1〜L5のレイヤ(階層化位置情報)を位置情報サーバ2のデータベース23に設定し、更新、参照することによって、共通的、統合的に実現することができる。また、位置情報レイヤのレイヤをさらに取り入れることによって、拡張した利用方法を実現することができる。
≪ビジネス方法について≫
続いて、図2を参照しながら、位置情報登録検索システムを利用したビジネス方法について説明する。まず、位置情報サーバ2の運用者(以下、単に運用者という)単独のビジネス方法を考える。登録ユーザが登録端末3を使って位置時刻関連情報を登録する際に、運用者は、検索ユーザのアクセス回数に応じて従量課金を行って、登録ユーザから登録料金を徴収する。この際、アクセス回数が多ければ、料金を少なくなるようにする。また、アクセス回数に応じて、その料金やポイントを登録ユーザに還元するようにしてもよい。一方、検索ユーザが検索端末4を使って情報検索を行う際には、運用者は、検索ごとの従量課金または定額課金(例えば、月額固定課金)を行って、検索ユーザから検索料金を徴収する。
次に、位置時刻関連情報に広告を含める場合のビジネス方法を考える。登録ユーザは、位置時刻関連情報を登録する際に、広告情報を付加できるものとする。この際、運用者は、登録ユーザから広告料を徴収する。また、一般企業などからは、位置時刻関連情報の登録がなくても、広告情報だけを受けて、広告料を徴収するようにしてもよい。この場合、検索ユーザが検索端末4を使って情報検索を行った際に、位置時刻関連情報とともに広告情報が位置情報サーバ2から検索端末4に送信される。その広告情報を見た検索ユーザが企業のサイトをアクセスしたり、商品を購入したりするという効果が期待できる。
続いて、他者に位置情報サーバまたはそのデータベースの内容を提供するビジネス方法を考える。運用者は、位置情報サーバ2を自ら運用するだけなく、データベース23を含む位置情報サーバ2を他の企業などに販売したり、貸し出したりする。また、登録端末3からの位置時刻関連情報が登録、蓄積されたデータベース23の情報そのものを販売してもよい。この際、運用者は、相手先企業から、位置情報サーバ2の販売料金やメンテナンス料金、ライセンス料金、情報の販売料金などを徴収する。
さらに、一般利用者(個人の登録ユーザや検索ユーザ)からは料金を取らず、一般企業や公共機関(広告主)からは料金を徴収するビジネス方法を考える。広告主は、広告情報や位置時刻関連情報を登録端末3から位置情報サーバ2に送信し、データベース23に登録する。このとき、広告主は、運用者に広告料や登録料を支払う。これらの料金は、一般管理費として広告主の商品やサービスの価格に上乗せされる。一方、検索ユーザは、検索端末4を使って情報検索をする際、位置時刻関連情報とともに広告情報を参照することによって、広告主が公認登録ユーザであることを認識する。これが、広告主にとって、無料で位置情報サーバ2を利用する一般の登録ユーザとの差別化を図れる点である。すなわち、公認登録ユーザであるが故に検索ユーザの位置時刻関連情報に対する信頼度が高まって、位置情報サーバ2へのアクセスが増加し、広告情報も頻繁に参照される。これにより、検索ユーザが広告主の商品を購入したり、サービスを利用したりすることになり、ひいては、商品やサービスの価格に上乗せされた一般管理費が回収されることが期待される。
なお、以上説明したビジネス方法は、個別に実施してもよいし、2以上のビジネス方法を組み合わせて実施してもよい。さらに、それらを別のビジネス方法と組み合わせて実施してもよい。
以上によれば、緯度経度のように座標系で定義された位置情報と、住所や都市名などのようにラベル的に表現された位置情報と、それらに関する時間情報とを「串刺し」にすることによって、位置情報または時間情報をキーワードにした、ユーザが使いやすい情報登録検索サービスを実現することができる。すなわち、位置や時刻に関連する情報を階層的かつ統合的に管理することにより、その情報が幅広いアプリケーションで利用可能となる。
以上本発明の実施の形態について説明したが、図1に示す位置情報登録検索システム1を構成する位置情報サーバ2、登録端末3および検索端末4で実行される各プログラムをコンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録された各プログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の実施の形態に係る位置情報登録検索システムが実現されるものとする。なお、各プログラムをインターネットなどのネットワーク5経由でコンピュータシステムに提供するようにしてもよい。
≪その他の実施の形態≫
以上本発明の好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)位置情報サーバ2において、その端末など(操作部や入力部)から位置情報関連情報を登録するとともに、その端末などから検索条件を入力して、情報検索を行ってもよい。
(2)前記実施の形態においては、登録端末3と検索端末4とが別であるように記載したが、一体化されていてもよい。ユーザは、それらが一体化された1台の端末を所持することによって、登録ユーザとしても、検索ユーザとしても位置情報サーバ2を利用することができるようになる。
本発明の実施の形態に係る位置情報レイヤを示す図である。 本発明の実施の形態に係る位置情報登録検索システムの構成を示す図である。 位置情報サーバの構成を示す図である。 登録端末の構成を示す図である。 検索端末の構成を示す図である。 階層化位置情報の具体例を示す図である。 階層化位置情報のデータ構造の一例を示す図である。
符号の説明
1 情報登録検索システム
2 位置情報サーバ
22 処理部
23 データベース
3 登録端末(外部)
4 検索端末(外部)
L1 レイヤ1(第1のレイヤ)
L2 レイヤ2(第2のレイヤ)
L3 レイヤ3(第3のレイヤ)
L4 レイヤ4(第4のレイヤ)
L5 レイヤ5(第5のレイヤ)

Claims (6)

  1. 所定の記憶装置に構築されたデータベースに複数のレイヤによる階層構造として設定されるデータ構造であって、
    座標系である第1の情報、および他のレイヤの情報と対応付けられたときに、その情報の有効期間を示す時間情報からなる第1のレイヤと、
    座標系に固定された位置に関する情報である第2の情報からなる第2のレイヤと、
    座標系に依存しない名称である第3の情報からなる第3のレイヤと、
    位置および時間に依存するイベント情報である第4の情報からなる第4のレイヤと、
    自由に設定可能な情報である第5の情報からなる第5のレイヤと、
    を有することを特徴とするデータ構造。
  2. 前記第1の情報、前記第2の情報、前記第3の情報、前記第4の情報および前記第5の情報のうち、2以上の情報が確定し、その2以上の各情報が対応付けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ構造。
  3. 前記座標系は、緯度および経度または緯度、経度および高度である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のデータ構造が設定されたデータベースと、
    外部からの要求に応じて前記データベースを参照、更新する処理部と、
    を備える位置情報サーバであって、
    前記処理部は、
    外部から複数のレイヤにわたる位置または時間に関する情報を入力した場合に、前記データベース内の該当するレイヤごとに各情報を格納するとともに、その格納した情報のレイヤ間の対応関係を設定し、
    外部から所定のレイヤのキー情報を条件とする検索要求を入力した場合に、前記データベースを参照して、前記キー情報に対応する他のレイヤの情報、および前記他のレイヤ情報に対応するさらに他のレイヤの情報を外部に出力する
    ことを特徴とする位置情報サーバ。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のデータ構造が設定されたデータベースと、
    外部からの要求に応じて前記データベースを参照、更新する処理部と、
    を備える位置情報サーバにおいて、位置および時間に関する情報を登録し、検索する位置情報登録検索方法であって、
    前記処理部は、
    外部から複数のレイヤにわたる位置または時間に関する情報を入力した場合に、前記データベース内の該当するレイヤごとに各情報を格納するとともに、その格納した情報のレイヤ間の対応関係を設定するステップと、
    外部から所定のレイヤのキー情報を条件とする検索要求を入力した場合に、前記データベースを参照して、前記キー情報に対応する他のレイヤの情報、および前記他のレイヤ情報に対応するさらに他のレイヤの情報を外部に出力するステップと、
    を含んで実行することを特徴とする位置情報登録検索方法。
  6. コンピュータに請求項5に記載の位置情報登録検索方法を実行させることを特徴とする位置情報登録検索プログラム。
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