JP2002259783A

JP2002259783A - ポイントカードを用いた情報管理システム

Info

Publication number: JP2002259783A
Application number: JP2001053191A
Authority: JP
Inventors: Tamotsu Kuroshima; 保黒島
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-02-27
Filing date: 2001-02-27
Publication date: 2002-09-13

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】各加盟店にとって効果的な広告・宣伝情報を顧
客に配信することができるポイントカードを用いた情報
管理システムを提供する。【解決手段】加盟店に設置される通信機能を有するポイ
ントカードの利用端末装置と、情報管理センターに設置
される、前記のポイントカード利用端末装置が設置され
た加盟店とポイントカード会員との情報が記録される管
理サーバとが設けられ、通信ネットワーク回線で接続さ
れ、前記の管理サーバは、各加盟店のポイントカード利
用端末装置からの情報の送受信を管理するための送受信
管理部と、各加盟店の情報を記録・管理するための加盟
店情報管理部と、ポイントカード会員の情報を記録・管
理するためのカード会員情報管理部と、ポイントカード
の利用によるポイント情報及び購買情報を記録・管理す
るための利用実績情報管理部とが設けられているポイン
トカードを用いた情報管理システムである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カード会員が加盟
店で利用した金額に応じてポイント数を獲得し、累計ポ
イント数が一定以上に達すると、各種の特典が受けられ
る会員制のポイントカードを用いて、顧客情報・加盟店
情報を管理し、顧客に対して最適な加盟店情報を提供す
ることができるポイントカードを用いた情報管理システ
ムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、各種商品の販売者が、顧客の
確保や売上増加を目的として、顧客が利用した金額に応
じてポイント数を積算し、累計ポイント数が一定以上に
達すると、各種の特典を与える販売促進用のポイントカ
ードサービスが広く利用されている。

【０００３】このポイントカードサービスは、それぞれ
の店舗や同じ系列会社の全店舗、或いは同じ商店街の全
店舗で利用できるものなどがある。

【０００４】また、ポイントカードを使える店舗のサー
ビス情報は、ポイントカード発行時に配布される店舗の
案内等のパンフレットなどで得るようになっている。パ
ソコンが利用できる顧客に対しては、電子メールを顧客
宛に送付し、顧客が当該電子メールを自身のパソコンを
利用してダウンロードして見ることも行われている。

【０００５】ポイントカードサービスは、１）顧客の購買意欲を促進し、売上の向上を図る。２）ポイントを管理することで顧客管理ができる。ことが主な目的として広く普及している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来のポ
イントカードでは、各店舗がそれぞれ独自に発行してい
るため、利用できる店舗が増えるにつれて、ポイントカ
ードばかり増えてしまい、持ち歩きにも不便である。

【０００７】また、顧客は、店舗により利用頻度が異な
るため、効率よくポイントを貯めていくことが難しく、
顧客が全ての利用店舗の累計ポイントを把握することも
困難である。

【０００８】また、店舗側としても、新商品入荷などの
情報に関するパンフレットの配布や、ダイレクトメール
などは、顧客への一方通行でしかなく、全ての会員に配
布した場合、情報が不必要な会員にも配布することがあ
り、また、会員の反応が確かめられず、効果的な宣伝・
広告が難しかった。

【０００９】ポイントカードを利用した顧客管理システ
ムに関しては、種々の開発がなされており、ポイントカ
ードの管理情報を有効に活用しようとするもの、例え
ば、特開平８−７００６号は、ポイントカードに単に金
額に応じたポイント数を表示するだけでなく、ポイント
カードの顧客番号や累計ポイント数のデータを集計し、
商品の販売促進の各種サービスを行なうためのリストや
ラベルを作成することにより、顧客情報を管理するポイ
ントカードによる顧客情報管理方法である。

【００１０】この方法では、顧客単位でのポイントに関
する集計を行うが、単にそれぞれの顧客のポイント数が
多いか少ないかのみしか分からず、例えば利用頻度は少
ないが、毎回の利用金額は多い顧客、或いは利用頻度は
多いが、毎回の利用金額は少ない等、ポイント数以外の
顧客の詳細な利用実績情報は全く分からず、このような
顧客のそれぞれに対して効果的な広告・宣伝ができると
は言い難い。

【００１１】また、特開平１０−３２０６５１号では、
ショッピングセンターやデパートなどの団体レベルの複
数のレベルでポイントを管理できるようにしている。

【００１２】これらのポイントカードの情報管理システ
ムにおいては、ポイント数の管理を中心とした情報の収
集・管理が行われているため、販売に関する分析は、ポ
イント数に重点がおかれており、ポイント数に関するサ
ービスに限定された販売戦略がとられている。

【００１３】販売戦略としては、ポイントカードサービ
スのように、顧客を店舗に惹きつける魅了的なサービス
を提供することも必要であるが、顧客がどのような商品
を望んでおり、その商品をどのように宣伝するかという
基本的な販売戦略も重要である。

【００１４】各加盟店で消費者がポイントカードを用い
てショッピングをする場合に得られる情報は、購買金額
に対するポイント数だけではなく、どのような商品を何
時、どんな人が、どの程度購入するかまでのすべての購
買情報を入手することが可能であるが、これらの購買実
績情報を分析して、顧客の求める商品予測をしたり、顧
客層に対応した効果的な宣伝を行うことを目的に情報収
集・管理のできるポイントカードを用いた情報管理シス
テムはなかった。

【００１５】本発明は、前記した問題に鑑みてなされた
ものであり、特に、ポイントカードを用いた情報管理シ
ステムにおいて、カード会員の個人情報や、カード会員
が店舗を利用した際の実績情報を収集・管理でき、各加
盟店にとって効果的な広告・宣伝情報を顧客に配信する
ことができるポイントカードを用いた情報管理システム
を提供することを課題とする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、本発明は、ポイントカード会員情報と加盟店情
報とともに、ポイントカードの利用実績情報を収集・管
理する情報管理センターが設けられたものである。

【００１７】すなわち、ポイントカードの利用端末装置
と、管理サーバとが通信回線で接続されたポイントカー
ド情報を管理する情報管理システムにおいて、加盟店に
設置される通信機能を有するポイントカードの利用端末
装置と、情報管理センターに設置される、前記のポイン
トカード利用端末装置が設置された加盟店とポイントカ
ード会員との情報が記録される管理サーバとが設けられ
ている。

【００１８】また、前記のポイントカード利用端末装置
と、前記の情報管理センターの管理サーバとが通信ネッ
トワーク回線で接続されている。

【００１９】また、前記の管理サーバは、各加盟店のポ
イントカード利用端末装置からの情報の送受信を管理す
るための送受信管理部と、各加盟店の情報を記録・管理
するための加盟店情報管理部と、ポイントカード会員の
情報を記録・管理するためのカード会員情報管理部と、
ポイントカードの利用によるポイント情報及び購買情報
を記録・管理するための利用実績情報管理部とが設けら
れているポイントカードを用いた情報管理システムであ
る。

【００２０】前記のポイントカード利用端末装置は、ポ
イントカードに記録されたポイント情報や顧客情報を読
み込み、購入金額に従ってポイントを算出し、ポイント
カードに累積ポイント数を記録する。さらに、ポイント
カードから読み込んだ情報と、ＰＯＳレジ端末装置から
読み込んだ、購入商品番号、購入金額、購入日時などの
利用実績情報と、ポイント積算情報を情報管理センター
に送信する機能を有するものである。

【００２１】前記の利用実績情報管理部は、ポイント情
報と購買実績情報とが記録・管理されるものであり、カ
ードの利用に際して、会員番号、加盟店番号、購入日
時、ポイント数、累計ポイント、購入商品番号、購入金
額などが記録・管理されるものである。

【００２２】このように、ポイント情報のみではなく、
購買実績情報を収集し、管理することにより、販売に役
立つさまざまな分析が可能となる。例えば、どのような
商品がどの顧客層に人気があるのか、どれくらいの金額
の商品がどの顧客層に最も消費されるのかなど、細かな
販売分析ができ、販売戦略に重要な情報を得ることがで
きる。

【００２３】また、本発明では、前記の利用実績情報管
理部において、会員毎にポイントカードを利用した利用
実績が記録された会員別実績情報データベースと、加盟
店毎に会員がポイントカードを利用した利用実績が記録
された加盟店別実績情報データベースとが設けられたも
のである。

【００２４】前記の会員別実績情報データベースは、会
員のポイント情報とともにポイントカードを利用した時
の購買実績情報も記録されている。これにより、会員
は、自分の現在のポイント数や、いつどこでどのくらい
の買物をしたかという、各加盟店での購買実績情報を知
ることができ、どの加盟店を多く利用しているか、どん
な商品にたくさん消費しているかを知ることができる。

【００２５】また、前記の加盟店別実績情報データベー
スは、加盟店単位で発生したポイント情報とともに、加
盟店単位でのポイントカード利用時の購買実績情報も記
録されている。これにより、加盟店は、どのような客層
の会員が何時、どのくらいの金額を利用したか、あるい
は、自分の店舗がどのくらいのポイントを発行したかな
どがわかる。

【００２６】また、情報管理センターは、加盟店全体の
実績情報と、会員別実績情報とを掛け合わせて集計する
ことにより、会員のショッピング動向を分析することが
でき、また、各商品に対して人気のある顧客層を特定す
ることが可能となり、各加盟店に適した効果的な宣伝・
広告を加盟店に対して提案できる。

【００２７】また、本発明では、前記の利用実績情報管
理部において、カード会員個人を特定することができな
いように制限された制限付加盟店別実績情報データベー
スが設けられる。

【００２８】カード会員個人を特定できなくする制限と
しては、氏名及び住所が明確に解からないようにするこ
とでも良い。例えば、氏名データが削除されているある
いは、苗字のみのデータとするなど、住所では、都道府
県や市町村までのデータとするなどの制限を加えること
でも良い。

【００２９】制限付き加盟店別実績情報データベースを
加盟店に開放することにより、カード会員のプライバシ
ーを保護した上で、各加盟店は、それぞれが自分の店舗
でショッピングを行ったカード会員の大まかな個人情報
と、実績情報とを得ることができる。それらのデータを
基に分析し、有効な販売戦略に活用できる。

【００３０】また、本発明は、前記の利用実績情報管理
部に蓄積された情報を基に選択された会員に対して広告
情報が配信されることを特徴とするものである。広告の
対象となる顧客リストを利用実績情報管理部の実績情報
をから抽出することができる。

【００３１】例えば、新商品の宣伝のため、カード会員
に広告情報を配信する場合には、類似商品の購入実績の
あるカード会員、または、類似商品の購入実績から分析
された特定の顧客層（例えば、会社員の２０代の女性
で、月に数回、化粧品を購入する人など）に広告情報を
配信することができる。情報の配信は、ダイレクトメー
ルや電子メールなどでも良い。

【００３２】また、本発明は、前記の利用実績情報管理
部に蓄積された情報を基に作成された宣伝・広告情報が
会員に配信されることを特徴とする。

【００３３】利用実績情報を集計し、分析することによ
り、宣伝・広告に有効な情報を抽出することができる。
例えば、加盟店毎の人気商品を抽出し、いくつかをピッ
クアップして、サービスセールなどを合同企画したり、
加盟店毎の特有の顧客層を分析し、その顧客層（例え
ば、利用者１０代の女性に集中しているなどの場合）に
適応した宣伝・広告を行うことができる。

【００３４】また、本発明は、前記の利用実績情報管理
部に蓄積された情報を検索するための検索システムが設
けられていることを特徴とするものである。

【００３５】実績情報から検索を行うため、対象とする
顧客層の中で、すでに購入実績のあるカード会員を検索
したり、週末に人気のある加盟店や時間帯で人気のある
加盟店などの検索も可能となり、広告・宣伝を効果的に
行なうことを可能とする情報を検索できる。

【００３６】また、本発明は、前記の利用実績情報管理
部に蓄積された情報を基に、定期的にポイント情報をカ
ード会員に配信するための自動配信システムが設けられ
ているものである。

【００３７】カード会員は、現在のポイント数や集計ポ
イント数、加盟店利用状況を自分で確認できる。

【００３８】自動配信は、１ヶ月に１回程度が良く、累
計ポイント数のほかに利用状況を含めたポイント情報や
宣伝・広告情報を配信しても良い。

【００３９】また、本発明は、前記の管理サーバに加盟
店別メールボックスデータベースが設けられていること
を特徴とする。例えば、事務局のホームページにメール
ボックスが設定され、カード会員がアクセスすることに
より、カード会員の意見が書き込まれる。加盟店を指定
して書き込みできるようにしても良い。

【００４０】また、本発明は、前記の情報管理センター
に設置された管理サーバに接続する通信端末装置によ
り、前記の加盟店情報データベースに蓄積された加盟店
毎に設定された加盟店番号を検索し、その加盟店番号を
カーナビゲーション装置や携帯ナビゲーション端末装置
などのナビゲーションシステムに入力すると、該ナビゲ
ーションシステムは、加盟店情報記録部が設けられてお
り、加盟店番号に対応した住所データから、加盟店まで
の道のりを案内表示することを特徴とする。

【００４１】加盟店の住所をナビゲーションシステムに
入力する必要がなく、簡単に案内表示される。特に加盟
店近辺の地理に不慣れな人や旅行者などには便利であ
る。

【００４２】加盟店情報の書き換えは、ナビゲーション
システムに通信機能をもたせて、管理サーバから通信手
段により加盟店情報を入手するようにしても良く、ま
た、ＣＤなどの情報記録媒体に記録された加盟店情報を
ナビゲーションシステムにインストールするようにして
も良い。

【００４３】加盟店番号に対応した加盟店の住所データ
情報を予め、カーナビゲーション装置にインストールし
ておいても良い。カーナビゲーション装置を装備したレ
ンタカーなどに適している。

【００４４】

【発明の実施の形態】以下に、本発明による実施の形態
を図面を用いて説明する。

【００４５】図１は、本発明の実施例を示す情報の流れ
を示すポイントカード会員システムの構成図である。

【００４６】このポイントカード会員システムは、カー
ド会員及び加盟店などの情報を管理するための情報管理
センターとなる事務局１と、ポイントカード５を利用す
るカード会員２と、ポイントカード５を利用できる加盟
店３とで構成される。

【００４７】事務局１には、情報を管理するための管理
サーバ４が設置され、カード会員２及び加盟店３の情報
が管理される。加盟店３には、ポイントカード５より情
報を読み取り、ポイントデータなどを書き込むためのカ
ードリーダー６が設置される。

【００４８】カード会員２は、最初に加盟店３または、
直接事務局１に対して会員登録を行い、ポイントカード
５を入手する。あるいは、事務局ホームページによるオ
ンライン登録でも良い。このときに、カード会員番号が
付与される。

【００４９】カード会員２が加盟店３において買物を行
い、このポイントカード５を利用すると、加盟店３に設
置されたカードリーダー６がポイントカード５からポイ
ント情報及び会員情報を読み取り、買物金額に応じてポ
イントカード５にポイントを加算する。

【００５０】加盟店３のカードリーダー６は、POS端末
機能と通信機能を有しており、ポイント情報と会員番号
とを事務局１の管理サーバ４に送信する。このとき、同
時に、POSレジ端末装置１８（図３）から読み込まれ
た、購入商品番号、購入日時、購入金額の情報も、前記
の管理サーバ４に送信される。

【００５１】事務局１の管理サーバ４は、加盟店３のカ
ードリーダー６からの情報を記録・管理し、会員２に対
して、アンケートを行ったり、加盟店３の宣伝・広告な
ど、会員２に対して情報を提供する。会員２への情報配
信の手段としては、ダイレクトメールまたは、Eメー
ル、ファックスあるいは、事務局１のホームページなど
が用いられる。

【００５２】次に、本発明のポイントカード会員システ
ムのシステム構成について説明する。図２は、ポイント
カードシステムの実施例を示すシステム構成図である。

【００５３】カード会員２は、ポイントカード５と、イ
ンターネットに接続可能な携帯電話あるいは、パソコン
などの通信情報端末装置７とを所有する。

【００５４】加盟店３は、ＰＯＳレジ端末装置１８と、
POS端末機能と通信機能を有するカードリーダー６と、
インターネットに接続可能なパソコンなどの通信情報端
末装置８とが設置される。

【００５５】事務局１は、インターネットなどの通信ネ
ットワーク回線９により加盟店３のカードリーダー６と
接続可能な管理サーバ４が設けられる。

【００５６】この管理サーバ４は、図３に示すように、
送受信管理部１０と、カード会員情報管理部１１と、加
盟店情報管理部１２と、利用実績情報管理部１３と、検
索部１４と、動画CMデータベース１５と、アンケート管
理部１６と、加盟店別メールボックスデータベース１７
とが設けられている。

【００５７】送受信管理部１０は、加盟店３のカードリ
ーダー６から送信されてくるポイント情報、カード会員
番号、販売情報や、事務局から送受信される、カード会
員へのEメールや広告・宣伝情報、アンケート情報など
の通信制御を管理する。

【００５８】カード会員情報管理部１１は、会員情報デ
ータベース１１Aが設けられており、カード会員の登録
時の個人情報を管理する。該会員登録データは、以下の
項目が登録されている。

【００５９】１）氏名２）年齢３）住所４）職業５）業種６）職場住所７）性別８）電話番号９）メールアドレス１０）未婚OR既婚１１）生年月日１２）入会年月日１３）会員番号１４）パスワードなどが登録される。

【００６０】加盟店情報管理部１２は、加盟店情報デー
タベース１２Aと、加盟店別商品番号データベース１２B
が設けられており、各加盟店の個別情報を管理されてい
る。加盟店情報データベース１２Aは、以下の項目が登
録されている。１）店名２）業種３）住所４）電話番号５）営業時間６）取扱商品７）店内写真８）加盟店番号９）パスワード

【００６１】加盟店別商品番号データベース１２Bは、
加盟店毎に設定されたPOSレジ端末装置１８の商品番号
とそれに対応する商品リストが記録されたものである。
以下の項目が登録されている。１）加盟店番号２）商品番号３）商品名などが登録される。

【００６２】利用実績情報管理部１３は、カード会員が
ポイントカードを利用した実績情報を管理するものであ
り、会員別実績情報データベース１３Aと、加盟店別実
績情報データベース１３Bと、制限付加盟店別実績情報
データベース１３Cとが設けられている。

【００６３】会員別実績情報データベース１３Aは、ポ
イントカードの利用実績を会員別に記録されたものであ
り、以下にその記録データ項目を示す。

【００６４】１）会員番号２）利用加盟店名３）加盟店番号４）購入日時５）購入金額６）購入商品７）ポイント数８）各種累計ポイント数（週間、月間、年間、トータ
ルなど）などが記録される。尚、これらのデータは、カード会員
情報管理部１１の会員情報データベース１１Aと、加盟
店情報管理部１２の加盟店情報データベース１２Aと、
加盟店別商品番号データベース１２Bとにリンクされて
おり、必要に応じてそれぞれのデータベースから情報を
抽出することができる。

【００６５】加盟店別実績情報データベース１３Bは、
ポイントカードの利用実績を加盟店別に記録されたもの
であり、以下にその記録データを示す。

【００６６】１）加盟店番号２）会員番号３）販売金額４）販売商品５）販売日時６）ポイント数７）各種累計ポイント（週間、月間、年間、トータル
など）などが記録される。

【００６７】尚、これらのデータは、カード会員情報管
理部１１の会員情報データベース１１Aと、加盟店情報
管理部１２の加盟店情報データベース１２Aと、加盟店
別商品番号データベース１２Bとにリンクされており、
必要に応じてそれぞれのデータベースから情報を抽出す
ることができる。このデータベースは事務局専用のデー
タベースとなる。

【００６８】制限付加盟店別実績情報データベース１３
Cは、上記の加盟店別実績情報データベース１３Bと同様
に、ポイントカードの利用実績が加盟店別に記録されて
おり、各加盟店は加盟店番号とパスワードを入力するこ
とで自店の実績情報のみを利用することができる。しか
し、カード会員のプライバシーを重視し、各会員を特定
することができないように構成されているものである。

【００６９】すなわち、制限付加盟店別実績情報データ
ベース１３Cには、会員情報データデース１１Aの情報の
うち、会員個人を特定できない情報のみが記録される。
以下にその記録データを示す。

【００７０】１）加盟店番号２）会員番号３）年齢４）性別５）市町村エリア住所６）販売金額７）販売商品８）販売日時９）ポイント数１０）各種累計ポイント（週間、月間、年間、トータ
ルなど）などが記録される。

【００７１】尚、これらのデータは、カード会員情報管
理部１１の会員情報データベース１１Aと、加盟店情報
管理部１２の加盟店情報データベース１２Aと、加盟店
別商品番号データベース１２Bとにリンクされており、
必要に応じて情報を抽出することができる。

【００７２】検索部１４は、上記の各データベース１１
A、１２A、１３A、１３B、１３Cから必要に応じてデー
タを抽出するためのものであり、検索指令を送受信管理
部１０で受け、検索部１４にその指令情報が送られ、各
データベースを検索し、その結果を送受信管理部１０に
返し、要求元に送信される。

【００７３】動画CMデータベース１５は、各加盟店３の
宣伝・広告情報を動画CMで記録されたものであり、カー
ド会員２の所有するパソコンなどの通信情報端末装置７
から、管理サーバ４にアクセスし、動画CMを閲覧できる
ようにしたものである。また、加盟店３からの要望に応
じて、対象会員を選定し、その会員に対して動画CMを配
信するようにしても良い。

【００７４】アンケート管理部１６は、カード会員２に
対して行ったアンケートの収集データを記録・管理する
ためのものであり、このデータベースから必要なデータ
を抽出し、分析することにより、効果的な広告・宣伝の
ための情報とすることができる。

【００７５】加盟店別メールボックスデータベース１７
は、カード会員から送信されたＥメールを加盟店別に記
録するものであり、これらのメール情報を基に販売戦略
に活用しようというものである。例えば、加盟店で行わ
れたイベントや商品の反響を知ることができ、又、店舗
の問題点の改善に役立つ情報を入手することができる。

【００７６】カード会員のパソコン７などから送信され
たＥメールは、送受信管理部１０において、会員情報デ
ータベース１１Aを基に、カード会員番号が付加され、
さらに、加盟店別に振り分けられて、加盟店別メールボ
ックスデータベース１７に記録される。

【００７７】次に、本発明によるポイントカードを用い
た情報管理システムの動作例について説明する。

【００７８】図４は、本発明による利用実績情報管理部
の実績情報の記録動作を示すフロー図である。

【００７９】（Ｓ−０１）カード会員２が加盟店３で
買物をし、レジで支払いを行い、ポイントカード５を提
示すると、ポイントカード５をカードリーダー６に挿入
する。

【００８０】（Ｓ−０２）カードリーダー６は、ポイ
ントカード５から会員番号と現在の累計ポイント数を読
み取る。

【００８１】（Ｓ−０３）カードリーダー６は、POSレ
ジ端末装置１８から販売情報データを読み込む。ここで
読み込まれる販売情報データは、購入日時、購入商品番
号、購入金額などである。

【００８２】（Ｓ−０４）読み込んだ購入金額に応じ
たポイント数を算出する。予め加盟店毎に設定された、
ポイント換算率に応じてポイント数が算出される。

【００８３】（Ｓ−０５）読み込んだ現在の累計ポイ
ント数に新規のポイントを加算して新たな累計ポイント
を算出し、ポイントカード５に書き込む。尚、各ポイン
ト付加時のポイント数の履歴を記録するようにしても良
い。

【００８４】（Ｓ−０６）ポイントカード５をカード
リーダー６より取り出す。ポイントカード５への記録
は、少なくとも可変データである、累計ポイント数と、
固定データである会員番号が記録される。

【００８５】（Ｓ−０７）カードリーダー６より、通
信回線９を介して、事務局１の管理サーバ４にポイント
情報及び販売情報が送信される。ここで送信されるポイ
ント情報は、会員番号、加算ポイント数、累計ポイント
数のデータである。また、送信される販売情報は、前記
のPOSレジ端末装置１８から読み込まれた、購入日時、
購入金額、購入品目などの販売情報に加盟店番号を付加
したものである。

【００８６】（Ｓ−０８）管理サーバ４では、送受信
管理部１０が前記のポイント情報及び販売情報を受信
し、利用実績情報管理部１３に送信する。

【００８７】（Ｓ−０９）利用実績情報管理部１３で
は、ポイント情報と販売情報の中から、会員別実績情報
データベース１３Aと、加盟店別実績情報データベース
１３Bと、制限付加盟店別実績情報データベース１３Cと
の各々に必要なデータを作成して記録する。

【００８８】このように、ポイントカード５の利用にお
いて、ポイント情報だけではなく、販売情報も通信手段
により、管理サーバ４に収集・管理し、販売戦略に非常
に有効な利用実績情報によるデータベースを構築するこ
とが可能となる。

【００８９】従来のポイントカードを利用した情報管理
においては、ポイント数に関してのみ情報を収集・管理
していた。このため、ポイント数を知ることは容易であ
り、どの会員が高ポイントとなっているのか、あるい
は、どの加盟店がポイント発行が多いかなどが解かり、
ポイント数に基づいた顧客サービス、例えば、割引や商
品券サービスなどを行っていた。

【００９０】しかしながら、ポイントカードにより得ら
れる情報として重要である、１）カード会員の個人データ２）カード利用時の販売情報については、販売戦略としてほとんど活用されていな
い。

【００９１】また、コンビニなどのPOSシステムに代表
されるように、POSシステムの発達で、販売情報をフル
活用して、非常に効率の良い商品管理システムが構築さ
れている。

【００９２】しかしこのシステムにおいても、消費者を
特定することは困難であり、その店舗を利用する消費者
全体での評価しかできない。従って、消費者を特定した
宣伝・広告は不可能である。

【００９３】本発明によるポイントカードを用いた情報
管理システムでは、ポイントカードの利用実績情報を収
集・管理することにより、販売情報と顧客情報とを完全
にリンクした情報が得られるのである。すなわち、販売
戦略を非常に効果的に行うことが可能となる。

【００９４】例えば、利用実績情報データベース１３A,
１３B、１３Cを分析した結果、Aという商品が非常に人
気があるとした場合、そのAという商品を購入した実績
のある会員を会員情報データベース１１Aより抽出し、
年齢や性別などによる詳しい分析を行うことができる。

【００９５】その結果、Aという商品の顧客層を特定す
ることができ、その顧客層に対応した販売戦略を企画す
ることで、効果的な宣伝・広告を行うことができる。

【００９６】また、Aと類似の商品や新商品のおいて
は、対象の会員を選定して直接情報を提供することによ
り、非常に購買確立の高い顧客層を確保できることとな
る。

【００９７】また、例えば、Bという加盟店が自分の店
舗の広告を行う場合には、制限付加盟店別実績情報デー
タベース１３Cから、自分の店舗の人気商品を調べ、そ
の結果からその加盟店特有の顧客層を分析し、その顧客
層に適した店舗作りを行うことができる。この場合に、
会員を特定する情報が削除されているため、会員のプラ
イバシーは守られることとなる。

【００９８】また、カード会員２は、会員別実績情報デ
ータベース１１Aより、自己のポイントについて携帯電
話やパソコンなどの情報通信端末８を用いて、ポイント
情報をいつでも知ることができる。但し、その際には、
会員本人以外の実績情報を見ることができないように、
カード会員番号とパスワードを入力する。また、定期的
にポイント情報が配信される。配信は、ダイレクトメー
ル、EメールやFAXなどが利用できる。

【００９９】また、他の実施例として、加盟店番号をカ
ーナビゲーション装置に入力することにより、カーナビ
ゲーション装置の加盟店情報記録部から加盟店番号に対
する加盟店住所データが呼び出され、目的の加盟店まで
の案内が表示される。

【０１００】尚、加盟店番号の取得方法としては、事務
局のホームページやダイレクトメールやＥメールもしく
はパンフレットなどがある。

【０１０１】このように、ポイントカードシステムを連
動させることにより、例えば、旅行者などの場合、レン
タカーに前記のカーナビゲーション装置が設置されてい
ると、地理に不慣れであっても、加盟店にたどりつくこ
とができ、ポイントサービスを受けることができる。

【０１０２】ポイントカードは、加盟店ですぐに発行
し、使用することができ、いつでもポイントに応じて割
引サービスや商品券サービスを利用できるため、旅行者
や、学生などでも安心して使用することができる。

【０１０３】特に観光地などでは、アンケートよりも確
実で詳細な販売情報を入手することが可能な優れた情報
管理システムとなる。

【０１０４】

【発明の効果】以上、詳細に説明した本発明では、以下
に示すような効果がある。

【０１０５】１）利用実績情報管理部が設けられてい
るため、ポイント情報に加えて、ポイントカードを利用
した購買実績情報を収集・管理することができる。

【０１０６】２）カード会員は、ポイント数情報のみ
ではなく、ポイントカードの利用状況を実績情報として
得ることができ、ポイントカードを効果的に利用するた
めの情報を入手することができる。

【０１０７】３）加盟店は、自己の店舗での情報だけ
ではなく、カード会員全体の利用実績情報を基に集計さ
れたグラフなどを活用して効果的な宣伝・広告を行うこ
とが可能となる。

【０１０８】４）ポイントカードサービスの管理事務
局となる情報管理センターは、カード会員情報と加盟店
情報とポイントカードの利用実績情報とを収集・管理す
ることができるため、実績データから商品と顧客層との
関連を分析することができ、加盟店に対しては、効果的
な販売戦略を提案することができ、カード会員に対して
は、必要とする情報を必要とするカード会員に提供する
ことができる、非常にきめ細かな販売情報を提供でき
る。

【０１０９】５）加盟店別メールボックスデータベース
を設けて、カード会員からの意見を集めることにより、
どのような顧客層がどのような意見を持っているのかを
知ることが可能となる。

【０１１０】６）ナビゲーションシステムと連動させる
ことで、旅行者などの地理に不慣れな会員でも加盟店ま
での案内情報を提供できる。

【０１１１】このように、本発明によれば、カード会員
の個人情報や、カード会員が店舗を利用した際の実績情
報を収集・管理でき、各加盟店にとって効果的な広告・
宣伝情報を顧客に配信することができるポイントカード
を用いた情報管理システムを実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるポイントカード会員システムの実
施例を示す概略構成図である。

【図２】本発明によるポイントカードを用いた情報管理
システムの実施例を示すシステム構成図である。

【図３】本発明による管理サーバの実施例を示すシステ
ム構成図である。

【図４】本発明によるポイントカードを用いた情報管理
システムの動作例を示すフロー図である。

【符号の説明】

１事務局２カード会員３加盟店４管理サーバ５ポイントカード６カードリーダー７，８通信情報端末装置９通信ネットワーク回線１０送受信管理部１１カード会員情報管理部１１A 会員情報データべース１２加盟店情報管理部１２A 加盟店情報データベース１２B 加盟店別商品番号データベース１３利用実績情報管理部１３A 会員別実績情報データベース１３B 加盟店別実績情報データベース１３C 制限付加盟店別実績情報データベース１４検索部１５動画CMデータベース１６アンケート管理部１７加盟店別メールボックスデータベース１８ POSレジ端末装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｆ 17/60 ３３０Ｇ０６Ｆ 17/60 ３３０４２０４２０ 17/30 １１０ 17/30 １１０Ｆ１７０１７０ＺＧ０６Ｋ 17/00 Ｇ０６Ｋ 17/00 ＬＲＧ０７Ｇ 1/12 ３２１Ｇ０７Ｇ 1/12 ３２１Ｍ 1/14 1/14

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ポイントカードの利用端末装置と、管理
サーバとが通信回線で接続されたポイントカード情報を
管理する情報管理システムにおいて、加盟店に設置され
る通信機能を有するポイントカードの利用端末装置と、
情報管理センターに設置される、前記のポイントカード
利用端末装置が設置された加盟店とポイントカード会員
との情報が記録される管理サーバとが設けられ、前記の
ポイントカード利用端末装置と、前記の情報管理センタ
ーの管理サーバとが通信ネットワーク回線で接続されて
おり、前記の管理サーバは、各加盟店のポイントカード利用端
末装置からの情報の送受信を管理するための送受信管理
部と、各加盟店の情報を記録・管理するための加盟店情
報管理部と、ポイントカード会員の情報を記録・管理す
るためのカード会員情報管理部と、ポイントカードの利
用によるポイント情報及び購買情報を記録・管理するた
めの利用実績情報管理部とが設けられていることを特徴
とするポイントカードを用いた情報管理システム。
【請求項２】前記の利用実績情報管理部において、会
員毎にポイントカードを利用した利用実績が記録された
会員別実績情報データベースと、加盟店毎に会員がポイ
ントカードを利用した利用実績が記録された加盟店別実
績情報データベースとが設けられていることを特徴とす
る請求項１に記載のポイントカードを用いた情報管理シ
ステム。
【請求項３】前記の利用実績情報管理部において、カ
ード会員個人を特定することができないように制限され
た制限付加盟店別実績情報データベースが設けられてい
ることを特徴とする請求項２に記載のポイントカードを
用いた情報管理システム。
【請求項４】前記の利用実績情報管理部に蓄積された
情報を基に選択された会員に対して広告情報が配信され
ることを特徴とする請求項１から請求項３までのいずれ
かの項に記載のポイントカードを用いた情報管理システ
ム。
【請求項５】前記の利用実績情報管理部に蓄積された
情報を基に作成された宣伝・広告情報が会員に配信され
ることを特徴とする請求項１から請求項４までのいずれ
かの項に記載のポイントカードを用いた情報管理システ
ム。
【請求項６】前記の利用実績情報管理部に蓄積された
情報を検索するための検索システムが設けられているこ
とを特徴とする請求項１から請求項５までのいずれかの
項に記載のポイントカードを用いた情報管理システム。
【請求項７】前記の利用実績情報管理部に蓄積された
情報を基に、定期的にポイント情報をカード会員に配信
するための自動配信システムが設けられていることを特
徴とする請求項１から請求項６までのいずれかの項に記
載のポイントカードを用いた情報管理システム。
【請求項８】前記の管理サーバに、カード会員からの
Ｅメールを記録するための加盟店別メールボックスデー
タベースが設けられていることを特徴とする請求項１か
ら請求項７までのいずれかの項に記載のポイントカード
を用いた情報管理システム。
【請求項９】前記の情報管理センターに設置された管
理サーバに接続する通信端末装置により、前記の加盟店
情報データベースに蓄積された加盟店毎に設定された加
盟店番号を検索し、検索された加盟店番号を加盟店情報
記録部が設けられたナビゲーションシステムに入力する
と、該ナビゲーションシステムは、前記の加盟店情報記
録部の加盟店住所データから、加盟店までの道のりを案
内表示することを特徴とする請求項１から請求項８まで
のいずれかの項に記載のポイントカードを用いた情報管
理システム。