JP2001510917A - 人口統計データを編集する方法及びシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 人口統計データを編集するためのコンピュータで実行される方法及びシステムが提供される。これは、メモリを有するコンピュータ中に、現在の及び／又は将来の顧客についての人口統計データ、及び顧客と商人との間の相互作用のデータベースを維持するステップと、顧客と商人との間の新しい相互作用についてのデータによってデータベースを更新するステップと、現在の及び／又は将来の顧客についての人口統計データをデータベースから検索するステップと、現在の及び／又は将来の顧客についての人口統計データのレポートを生成するステップを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 発明の背景 この発明は、人口統計データを編集する方法及びシステムに関連する。

【０００２】 商人は、顧客の特性をほとんど又は全く知らないという困難な状況に、現在お
かれている。彼らの広告及び販売促進活動は、せいぜい、何が現在の及び将来の
顧客が彼らから購入するように誘引するのかという予感に向けられたものである
。商人は、彼らの顧客の人口統計の特性、例えば地理的位置、職業の状況、家族
の大きさなどの詳細を知らない。彼らは、彼らの顧客が、他のどの商人からも製
品を購入するかを知らないし、またその商人は、個々の顧客にどんな価値を置く
べきかを知らない。

【０００３】 同じ問題は、例えば、コールセンター、ヘルプデスク質問サービス及び他の同
様の仕事を含む、商人と顧客との間の相互作用(interaction)の他の形態でも経 験されるであろう。

【０００４】 通常この情報は、彼らの持つ顧客データベース又は市場調査を通じて、大規模
な商人によって、収集されるのみである。

【０００５】 先行技術 マーケティングの目的でデータベースを構築するための方法及びシステムは、
技術上、知られている。

【０００６】 システムの一形態が、米国特許第５，６３６，３４６号に記載されている。広
告主の顧客のための情報の、データベース又はモデル化したプロフィールを創造
する方法が記載されている。このデータベースは、申込者の名前及び住所の情報
からなり、実際のケーブルシステム及び電話会社の請求記録(billing record)か
ら編集される。そのデータベースは、次に、データ処理会社又は彼らのクライア
ントが、彼らの持つ顧客のデータベースと整合させることが許される。目標の申
込者リストは、顧客のデータベース中にはもうないモデル化されたプロフィール
中の申込者から作り出され、これらの申込者は直接目標にされる。

【０００７】 他のシステムが、米国特許第５，３０５，１９６号に記載される。顧客の小切
手がアカウントの識別番号を検出するためにスキャンされる、小売店のマーケテ
ィングプログラムでの使用のためのデータベースを構築するための方法が説明さ
れている。このユニークな識別番号は、次に、その店で維持される顧客識別番号
の記憶されたデータベースに対して比較される。そのデータベースは、次に、も
し必要なら、追加の識別基準により更新される。所定の地理的領域中の小売店の
将来の顧客のリストは、従来のソースを通して得られる。将来の顧客のリストは
、次に、習慣的な顧客のリストと比較され、また両方のリストに現れる顧客は、
将来の顧客のリストから除かれる。広告の資料が、次に、将来の顧客のリスト中
の残りの顧客のところに直接郵送される。

【０００８】 上述の先行技術では、商人は、直接のマーケティングを集中させることができ
る、顧客のリストより少し多くが与えられる。実際の及び将来の顧客についての
特性及び他の情報を商人に提供することが、特に利益のあることであろう。

【０００９】 発明の目的 本発明の目的は、顧客についての人口統計データを編集するための、改良され
た方法及びシステムを提供することである。

【００１０】 発明の開示 従って、１つの態様では、本発明は、メモリを有するコンピュータ中に、現在
の及び／又は将来の顧客、及び顧客と商人との間の相互作用についての人口統計
データのデータベースを維持するステップと、顧客と商人との間の新しい相互作
用についてのデータによりデータベースを更新するステップと、現在の及び／又
は将来の顧客についての人口統計データをデータベースから検索するステップと
、現在の及び／又は将来の顧客についての人口統計データのレポートを生成する
ステップとを有する、人口統計データを編集するための、コンピュータで実行す
る方法にあるということができる。

【００１１】 更なる態様では、本発明は、現在の及び／又は将来の顧客、及び顧客と商人と
の間の相互作用についての人口統計データのデータベースが記憶されたメモリを
有するコンピュータと、顧客と商人との間の新しい相互作用についてのデータに
よりデータベースを更新するように整えられた手段と、現在の及び／又は将来の
顧客についての人口統計データをデータベースから検索するように整えられた手
段と、現在の及び／又は将来の顧客についての人口統計データのレポートを生成
するレポート生成手段とを有する、人口統計データを編集するためのシステムに
あるということができる。

【００１２】 図面の簡単な説明 方法及びシステムの好適な実施形態を、添付の図面を参照してこれから説明し
ていく。

【００１３】 好適な実施形態の開示 本発明の好適な形態では、図１に示すように、システム２は、アプリケーショ
ンソフトウェアの制御下で動作する、データプロセッサ及びメモリを有するコン
ピュータ３を含む。コンピュータ２は、少なくとも１つの記憶されたデータベー
ス４と通信する。データベース４は、相互作用データベース(interaction datab
ase)６及び顧客人口統計データベース(customer demographics database)８を含
むことができる。相互作用データベース６及び人口統計データベースは、分離し
たデータベースとして又は単一のデータベースとして実施することができること
は理解されるであろう。簡単のため、本発明はデータベース４に関して説明され
る。顧客人口統計データベース８は、現在の顧客及び／又は将来の顧客について
のデータを記憶することができる。明細書及び請求項中の顧客への参照は、将来
の顧客を更に含むことができることは理解されるであろう。

【００１４】 明細書及び請求項中で使用されるような顧客の人口統計の特性は、地理的な位
置、職業の状態、家庭の大きさ、年齢、性別、結婚の状態、民族、教育及び職業
を含むことができる。精神力学(psychodynamic)又はサイコグラフ(psychographi
c)の特性も、人口統計の特性の範囲の中に含むことができ、また顧客が商業的企
業であるところでは、人口統計データは、従業員数、企業の産業コードを含むこ
とができよう。

【００１５】 データベース４は、コンピュータ３のメモリ中に記憶させることができる。他
には、データベース４は、１以上の別個のサーバに外部的に記憶させ、専用の及
びダイヤルアップの遠隔通信設備により、電子メール、電子的データ交換(elect
ronic data interchange, EDI)、及び／又はインターネット・ウェブ・サイト経
由の通信を使用してアクセスすることができ、又はＣＤ−ＲＯＭ、フロッピーデ
ィスク、テープドライブ、又は他の記憶媒体の上に記憶させることができる。他
には、データベース４は、ターミナルエミュレーション又はテルネット設備(Tel
net)によりアクセスすることができる。

【００１６】 データベース４中のデータに、銀行、金融機関(financial institution)、遠 隔通信又はインターネットサービスプロバイダ、又は例えばロイヤリティプログ
ラム(loyalty programme)の実行体のような他のサードパーティが、寄与するこ とができる。

【００１７】 図１に示すように、顧客１２は、商人１６と相互作用する。典型的には、商人
１６は、顧客１２が商品又はサービスを購入する、商業施設又は店舗中で働く。
他には、商人１６は、例えば自動販売機、パーキングメータ、ランドリーマシン
、及び交通機関切符販売機のような、戦略的に配置された機械から働くことがで
きる。商人１６は、メールオーダーカタログサービス、ダイレクト・マーケティ
ングの商品又はサービス、又は分配者及び転売者の階層を通してネットワーク・
マーケティングを行うこともできる。ますます一般的になっているように、商人
１６は、他には、ウェブサイト又は他の電子媒体から働くことができる。

【００１８】 更なる他の形態として、商人１６は、ヘルプデスク、コールセンター、又は顧
客１２が電話、ファクシミリ、電子メール、ウェブのブラウジング又は他の形態
の通信により商人１６と相互作用する他の仕事を行うことができる。商人１６の
仕事の性質は、広範囲の商業的活動を含むことが理解されるであろう。

【００１９】 顧客１２は、商品又はサービスの、商人１６からの良い購入者かもしれない。
もし、商人１６がヘルプデスク又はコールセンターを行うなら、顧客１２はこの
サービスのユーザで構わない。顧客１２は、商業的又は居住の(residential)実 体である。

【００２０】 顧客１２と商人１６との間の相互作用は、顧客１２によって又は商人１６によ
って開始させることができることは、理解されよう。顧客１２は商人１６と相互
作用し、その相互作用は、更に説明していくように、相互作用データベース６中
に記憶させることができる、相互作用データ１８を生成する。

【００２１】 本発明は、相互作用が小売処理を含む図２に関して、最初に説明される。安全
及び便利のため、現金以外の支払を使用することが、顧客１２にとってますます
普通になっているところである。一例は、販売人が磁気的に読むかカードのイン
プリントを作るかする、認可を得るためダイヤルアップモデムを通して処理セン
ターを呼び出す、及び、不正を防止するためカード所有者の署名を確認するよう
な、クレジットカードである。

【００２２】 他には、顧客１２は、クレジットカードのアカウント番号及び有効期日を、顧
客１２から地理的に離れている商人１６に提供することができる。他の現金代替
物は、小切手、電子式資金移動システム(electronic funds transfer, EFT-POS)
カード、プリペイドマネーカード、クレジット、デビット又はチャージカード、
及びＩＣすなわちスマートカードを含む。

【００２３】 もし現金以外の支払方法が使用されると、ある顧客情報が顧客１２から商人１
６に送られる。例えば顧客情報は、貸し金として勘定につけるべき顧客の金融ア
カウントの詳細を含むことができよう。商人１６は、その商人が持つ金融機関２
４又は他の金融機関に支払いを移動する。少なくとも商人識別子、顧客識別子、
処理金額及び処理の日付及び時間を含む処理情報も、金融機関２４に送られる。

【００２４】 顧客１２及び商人１６の間の処理は、相互作用データ１８Ａを生成する。相互
作用データ１８Ａは、商人識別子１６を含む。この商人識別子は、商人１６の銀
行口座番号、又は他の識別子を含む。相互作用データ１８Ａは、例えば地理的位
置のような、その商人についての更なる情報を含むことができることは、理解さ
れるであろう。この情報は、商人１６又は金融機関２４が供給することができ、
相互作用データ１８Ａと共に又はデータベース４中に記憶させることができる。

【００２５】 相互作用データ１８Ａは、顧客識別子も含む。この顧客識別子は、顧客１２の
銀行口座番号、又は他の識別子を含むことができる。相互作用データ１８Ａは、
例えば、地理的位置、職業の状態、家庭の大きさなどのような、顧客についての
人口統計データを含むこともできよう。例えば、精神力学(psychodynamic)又は サイコグラフ(psychographic)のデータも含むことができよう。顧客が商業的企 業であるところでは、相互作用データ１８Ａは、従業員数及び企業の産業コード
を含むことができよう。顧客についての情報は、顧客１２、商人１６、金融機関
２４により供給されることができ、相互作用データ１８Ａと共に又はデータベー
ス４中に記憶させることができよう。

【００２６】 相互作用データ１８Ａは、例えば、その相互作用の金銭価値、商品／サービス
識別子、及び／又は相互作用の日付及び時間も含むことができよう。

【００２７】 図３に示すように、相互作用は顧客１２と商人１６との間の通信の形態とする
ことができる。商人１６は、ヘルプデスク、コールセンター、又は、顧客１２が
商人１６と相互作用する他の仕事を行うことができる。もし顧客１２が、電話又
はファクシミリによって商人１６と相互作用すると、顧客１２及び商人１６の両
方の識別(identity)が、通信を行うために使用された遠隔通信サービスプロバイ
ダ（電話会社）２０によって知られる。顧客識別子及び商人識別子は、生成され
ることか、少なくとも電話会社２０に知られることかのいずれかができるし、ま
た電話会社２０により供給されることができる。他には、顧客識別子及び商人識
別子は、商人１６又は顧客１２により供給されることができよう。商人識別子及
び顧客識別子は、それぞれ商人１６及び顧客１２の電話／ファクシミリ番号番号
とすることができるし、又は何か他の識別子とすることができる。

【００２８】 商人１６及び顧客１２についての更なる情報は、図２に関して上述したように
含むことができる。例えば、相互作用データ１８Ｂは、商人１６についての地理
的情報、顧客１２についての人口統計、精神力学、又はサイコグラフのデータ、
及び顧客１２が企業である場合は、従業員数及び産業コードの詳細を含むことが
できる。

【００２９】 図２に関して上述したように、相互作用データ１８Ｂは、例えば、相互作用の
金銭価値（もしあれば）、商品／サービス識別子（もし適するなら）、及び／又
は相互作用の日付及び時間も含むことができる。相互作用データ１８Ｂは、通信
の継続時間も含むことができる。

【００３０】 顧客１２は、電子的に商人１６と相互作用することもできる。例えば、顧客１
２は電子メールにより商人１６にメッセージを送ることができる。他には、商人
１６は、顧客１２がウェブブラウザによって訪れることができるウェブサイトを
運営することができる。この状況では、顧客１２及び商人１６の識別は、通信を
するために使用されたインターネットサービスプロバイダ（ＩＳＰ）２０により
知られる。

【００３１】 顧客識別子及び商人識別子は、生成されることか、少なくともＩＳＰ２０に知
られることかのいずれかができるし、またＩＳＰ２０により供給されることがで
きる。他には、顧客識別子及び商人識別子は、商人１６又は顧客１２により供給
されることができよう。商人識別子及び顧客識別子は、それぞれ商人１６及び顧
客１２のインターネットアドレスとすることができるし、又は何か他の識別子と
することができる。

【００３２】 上述のように、商人１６及び顧客１２についての更なる情報を、相互作用デー
タ１８Ｂ中に含むことができる。

【００３３】 商人１６は、ロイヤリティプログラムを実行することができ、それによって、
選ばれた顧客１２は、他の顧客から区別される。ロイヤリティプログラムのメン
バーである顧客には、しばしば識別(identification)カードが発行される。相互
作用データ１８、１８Ａ、又は１８Ｂは、顧客１２はロイヤリティプログラムの
メンバーであるという事実を含むことができる。

【００３４】 今から本発明を、小売処理に関連して説明していく。本発明の範囲は小売処理
に制限されず、また図１から３に関して上述したように、他の相互作用の形態を
含むことは、理解されるであろう。

【００３５】 コンピュータ３は、それのデータベース４中に、例えば共通の産業の商人のよ
うな、特定の商人についての情報を含むことができる。この情報は、商人１６の
名前及び住所、及びその商人の仕事の性質を含むことができる。コンピュータ３
により保持された商人１６についての情報は、商人データ２２として図４中に示
される。必要ない間、商人データ２２は、処理を補助するために、商人識別子２
４により指示されることができる。

【００３６】 コンピュータ３は、商人１６を使用することができる個人についての情報も有
する。例えばコンピュータ３は、個人の、収入、年齢、性別、結婚の状態、民族
、教育、電話番号、居住地住所及び職業の記録を有することができる。居住地住
所は、具体的に定義することができ、又は任意の定義された地理的領域、網状ブ
ロック(mesh block)、居住者地域別分類(geocode)、又は人口調査領域単位(cens
us area unit)とすることができる。それぞれの個人は、商人１６の顧客１２と することができる。この情報は、顧客データ２６として図４に示される。顧客デ
ータ２６は、顧客識別子２８により指示されることができる。

【００３７】 顧客１２が商人１６と相互作用するとき、相互作用データは処理データ３０と
して記憶される。例が図４に示される。

【００３８】 それぞれの処理は１のみの商人を有することができる一方、個々の商人は１よ
り多くの処理を有することができる。処理データ３０の商人データ２２への関係
は、そのため多対一である。同様に、それぞれの処理は１のみの顧客を有するこ
とができる一方、個々の顧客は１より多くの処理を有することができる。処理デ
ータ３０から顧客データ２６への関係は、そのため多対一である。

【００３９】 コンピュータ３は、商人データ２２、顧客データ２６及び処理データ３０に含
まれるすべての情報へのアクセスを有することができる。このデータから、商人
１６にそれの顧客１２についての詳細な情報を与えるレポートを、商人１６のた
めに作り出すことができる。例えば、国の人口の平均年収を見積もることができ
る。蓄積された処理データ３０に基づいて商人１６の顧客１２を識別し、そして
特定の商人１６の顧客１２の平均収入を見積もることもできる。このような情報
は、商人１６はマーケティングの努力をどこに集中させるかを次に知るため、商
人１６にとって非常に価値が高い。上述のように、商人１６にそれの顧客１２の
他の人口統計の特性を提供することもできる。

【００４０】 いくつかの状況では、多くの他の関係者(party)は、それぞれ特定のデータを コンピュータ３に送信することができ、そのため商人１６は、それの顧客１２に
ついての更なる情報を得ることができる。

【００４１】 顧客１２の特性に基づいて、商人に顧客の区分データ(segmentation data)を 提供することができる。例えば、商人１６に、マーケティング戦略を開発するこ
とを助けるため、特定の収入の範囲にあるそれの顧客の割合を提供することがで
きる。

【００４２】 特定の商人１６が他の商人と共有する、顧客１２の詳細を提供することもでき
る。処理データ３０は、商人識別子及び顧客識別子を含む。この情報に基づいて
、商人１６が競合する商人と共有する、顧客１２の割合及び特性を決定すること
ができる。商人１６は、次にそれの市場のシェアを知ることができ、マーケティ
ングのイニシアティブを集中させるべき顧客１２のタイプを知ることができる。
商人１６に、商人１６が他の市場で他の商人と共有する顧客１２についての情報
を提供することもできる。これにより、例えば、もしその商人が顧客の大部分を
共有しているなら、ファーストフードの小売店が、ガソリンスタンドと共同広告
を行うことの利点を評価することができる。

【００４３】 処理データ３０は、時間のデータ、例えば処理の日付及び時間も含むことがで
きる。そのため、異なる顧客のタイプが商人１６から商品又はサービスを購入し
そうな日付及び時間を識別することができる。

【００４４】 本発明の好適な形態では、コンピュータ３は、居住地住所、郵便番号及び電話
番号を含む、顧客の位置の記憶されたデータベースを含む。この情報から、顧客
１２の地理的な位置、郵便番号及び／又は電話番号に基づく、商人１６の顧客タ
イプの密度マップを作り出すことができる。これらの密度マップの縮尺は、局所
的(local)、地域的(regional)、国内的(national)、又は世界的(global)とする ことができる。

【００４５】 厳密に必要ではないが、本発明の更に進んだ形態では、コンピュータ３は、図
４に示すように、顧客１２と商人１６との間の処理の処理量の記憶されたデータ
ベースを含む。この情報から、商人の顧客であって、その商人がそこから最も多
い収入を得る顧客、すなわち最も価値のある顧客の特性を決定することができる
。

【００４６】 適すれば、処理の詳細は、製品識別コードも含むことができる。これにより、
顧客１２によって購入された製品の数量及び特性を決定することができる。例え
ば、特定の製品を販売しない商人１６は、競合者が大量のその製品を販売してい
ることを知ることに興味があるであろう。もし、商人１６が同じ製品を販売しよ
うとしたとすると、顧客はその競合者の代わりに商人１６から製品を購入するか
もしれない。

【００４７】 製品識別コードは、クーポンの使用への反応を評価する際にも有用である。普
通、クーポンは現在の顧客に発行されるか、又は特定の地理的領域に配布される
。クーポンは、後に続く購入への割引、又は後に続く購入による追加の無料の品
物又はサービスを普通提供する。製品識別コードを使用すると、クーポンを使用
する顧客の特性、及びクーポンを使用しない顧客の特性を決定することができる
。

【００４８】 上述の情報に加えて、会社又は産業についての特定の情報を得ることもできる
。コンピュータ３中の情報から、１つの母集団(population)中の商人１６の顧客
１２の特性と、他の母集団のそれとの比較をすることができる。この情報は、新
しい市場に製品を導入しており、他の国でどのくらいその製品が受け入れられた
のかを知る必要がある商人１６に価値があるであろう。

【００４９】 上述のように、処理データ３０は、時間のデータを含むことができる。レポー
トを周期的に生成することができ、時間にわたっての商人の顧客基盤(customer base)中の変化を識別し、レポートすることができる。時間のデータのこの使用 は、例えば値引きした価格での商品又はサービスの販売のような、一般的な販売
促進活動の成功かそうでないかを評価する際に特に有用である。

【００５０】 そのレポートは、紙、口述／視覚のプレゼンテーション、又は電子的に例えば
電子メール又は安全なウェブへのアクセスによって、商人１６に提示することが
できる。本発明の好適な実施形態では、商人１６は、それの顧客基盤について、
どの情報を要求するかを選択することができる。

【００５１】 本発明の好適な形態では、人口統計データ３２は、コンピュータ３により保持
された情報から作り出される。しかし、例えば、人口調査のデータ、顧客データ
ベース、他の関係者によって保持された人口統計情報、他の顧客の処理、製品の
説明及び商人のデータベースのような、他のデータソースも使用することができ
る。

【００５２】 システム２は、機密性又はプライバシーの要件を満たすように適応させること
ができる。例えば、個々の顧客の詳細は、商人のレポートから省略することがで
きる。更に、個々の商人の詳細は、商業的な機密性のために省略することができ
る。

【００５３】 図５に示すように、顧客は、架空の会社、フラワー R Us(Flower R Us)から商
品を購入した。適切なエントリが、商人データ２２、顧客データ２６及び処理デ
ータ３０中に作られた。ニュージーランドのウェリントン、ローズニース(Rosen
eath, Wellington, New Zealand)に居住する、ユニークな識別子CUST1を有する 顧客が、ユニークな識別子MERC1を有する商人である、フラワー R Usから、ＮＺ
＄３５の金額の花を購入した。多くのこれらの処理に基づいて、商人１６のため
に、詳細で商業的に有用なレポートを作り出すことができる。

【００５４】 図５は、フラワー R Usの顧客の一般的な特性を説明する、商人１６のために 作り出すことができるレポートの一例を示す。例えば、顧客は技能(qualificati
ons)を有していそうであり、また雇用できないことはなさそうである。これらの
ような特性は、データベース４から又は他のソースからコンピュータ３で利用可
能であり、そのためフラワー R Usの顧客がこれらの特性を有することを確定す ることができる。

【００５５】 図６に示すように、フラワー R Usの顧客の大部分、すなわち８７．２％が、 ニュージーランドに住んでいる。これにより、商人１６は、広告をどこに集中さ
せるべきかについて知ることができる。このビジネスの性質は、より小さい割合
の顧客が、他の国に居住していることを意味するが、これは、例えば旅行予約及
び予約産業のような、他のタイプのビジネスの事例には必ずしもならないであろ
う。

【００５６】 図７は、顧客の特性の他の例を示す。簡単のため、顧客は、例えば「高学歴で
裕福(educated money)」又は「独身で一人暮らし(single and separate)」のよ うな１４の顧客タイプの１つに配置する。コンピュータ３中の情報から、ニュー
ジーランド人の８．２５％は「高学歴で裕福」のタイプであり、５．５１％は「
独身で一人暮らし」のタイプであると判断することができる。それの顧客につい
ての地理的データに基づいて、商人１６と同じ地域に住んでいる人口の１１．５
３％は「高学歴で裕福」のタイプであり、７．９１％は「独身で一人暮らし」の
タイプであると判断することができる。処理データに基づいて、フラワー R Us の顧客の１４．６３％が「高学歴で裕福」のタイプであることが算出できる。更
に、フラワー R Usの「高学歴で裕福」な顧客の、同じ地域に住んでいる「高学 歴で裕福」なタイプとの比率を判断することもできる。例えば、フラワー R Us の顧客の１４．６３％は「高学歴で裕福」なタイプであり、１１．５３％の「高
学歴で裕福」なタイプが同じ地域に住んでいる。比率は１２６．８９％である。

【００５７】 本発明によって、図９に示すような詳細な地理的密度地図を作り出すことがで
きる。示した例では、商人１６の全ての顧客が識別された。コンピュータ３は、
これらの顧客についての地理的データを有し、またこのデータは、密度地図とし
て表わすことができる。この地図は、フラワー R Usの顧客が住む、国の地域を 示し、地域的又は局所的な広告のための重点を提供するであろう。

【００５８】 図１０は、本発明により作り出された顧客の金額のグラフ(customer value)を
示す。グラフに示されるように、フラワー R Usの顧客の１７％は、商人の処理 の４８％を表わしている。この情報から、処理金額に基づいて、これらの顧客の
１７％の金額を算出することも可能である。

【００５９】 図１１に示すように、フラワー R Usに、他の商人と共有している顧客１２の 比率を提供することが可能である。例えば、フラワー R Usの顧客の３５．９％ は、ピーターズ・ペトロール・リミテッド(Peter's Petrol Limited)の顧客でも
ある。商人１６は、広告費を減らすために、ピーターズ・ペトロール・リミテッ
ドとの共同広告を考えることができるが、それはその２つの商人は、広告が到達
するであろう、多くの顧客基盤を共有しているためである。フラワー R Usに、 競合者が共有する顧客の比率を提供することもできる。

【００６０】 顧客による反復購入の情報を示す他のレポートを図１２に示す。フラワー R U
sの顧客の中で、３４％がフラワー R Usから一度商品又はサービスを購入した、
２６％がフラワー R Usから二度購入した、等々である。この情報は、製品及び 他の情報についての情報と結合させることもできる。

【００６１】 この発明によれば、人口統計データを編集するための方法及びシステムが提供
される。使用される方法により、金融機関、サードパーティ、又は商人は、人口
統計データを簡単に編集することができ、それによって商人は、彼らの現在の顧
客をより理解し、将来の顧客を引きつけることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明のシステムのブロック図を示す。

【図２】 図２は、顧客と商人との間の商業的な処理のシステムのブロック図を示す。

【図３】 図３は、顧客と商人との間の通信のシステムのブロック図を示す。

【図４】 図４は、本発明のデータベースの概要を示す。

【図５】 図５は、典型的なデータベースのエントリを図解する。

【図６】 図６は、顧客のグループの典型的な特性を示す。

【図７】 図７は、国による顧客の典型的な分析を図解する。

【図８】 図８は、顧客の典型的なグループの更なる特性を示す。

【図９】 図９は、地理的密度マップを図解する。

【図１０】 図１０は、典型的な顧客の金額(customer value)のグラフを示す。

【図１１】 図１１は、典型的な商人がそれの顧客を分かつ商人を示す。

【図１２】 反復顧客(repeat customer)のテーブルを図解する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 メモリを有するコンピュータ中に、現在の及び／又は将来の
   顧客についての人口統計データ、及び顧客と商人との間の相互作用のデータベー
   スを維持するステップと、 顧客と商人との間の新しい相互作用についてのデータによって前記データベー
   スを更新するステップと、 前記データベースから、現在及び／又は将来の顧客についての人口統計データ
   を検索するステップと、 現在及び／又は将来の顧客についての人口統計データのレポートを生成するス
   テップとを有することを特徴とする人口統計データを編集するためのコンピュー
   タで実行される方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のコンピュータで実行される方法において、
   現在及び／又は将来の顧客の地理的位置を前記データベース中に維持するステッ
   プを更に有する方法。
3. 【請求項３】 商人と顧客との間の前記相互作用は商業的処理を含み、及び
   前記相互作用データは処理金額を更に含むことを特徴とする請求項１又は２に記
   載のコンピュータに実行される方法。
4. 【請求項４】 前記相互作用データは、製品／サービス識別コードを更に含
   むことを特徴とする請求項１から３までのいずれかに記載のコンピュータに実行
   される方法。
5. 【請求項５】 前記データベース中に人口調査データを維持するステップを
   更に含む、前出の請求項のいずれか１つに記載のコンピュータに実行される方法
   。
6. 【請求項６】 前記相互作用データは時間のデータを更に含んでおり、人口
   統計データ中の変化を識別して表示するために、前記時間のデータを検索するス
   テップを更に含む、前出の請求項のいずれか１つに記載のコンピュータに実行さ
   れる方法。
7. 【請求項７】 請求項１から６までのいずれか１つに従った方法によって動
   作させられたコンピュータ。
8. 【請求項８】 現在の及び／又は将来の顧客についての人口統計データ、及
   び顧客と商人との間の相互作用のデータベースが記憶されたメモリを有するコン
   ピュータと、 顧客と商人との間の新しい相互作用についてのデータによって前記データベー
   スを更新するように整えられた手段と、 前記データベースから、現在及び／又は将来の顧客についての人口統計データ
   を検索するように整えられた手段と、 現在及び／又は将来の顧客についての人口統計データのレポートを生成するた
   めのレポート生成手段とを有することを特徴とする、人口統計データを編集する
   ためのシステム。
9. 【請求項９】 前記記憶されたデータベースは、現在の及び／又は将来の顧
   客の地理的位置を更に含むことを特徴とする請求項８に記載のシステム。
10. 【請求項１０】 商人と顧客との間の前記相互作用は商業的処理を含み、及
    び前記相互作用データは処理金額を更に含むことを特徴とする請求項８又は９に
    記載のシステム。
11. 【請求項１１】 前記相互作用データは、製品／サービス識別コードを更に
    含むことを特徴とする請求項１０に記載のシステム。
12. 【請求項１２】 前記記憶されたデータベースは人口調査データを含むこと
    を特徴とする、請求項８から１１までのいずれか１つに記載のシステム。
13. 【請求項１３】 前記相互作用データは時間のデータを更に含んでおり、前
    記レポート生成手段は前記人口統計データ中の変化を識別して表示するように整
    えられていることを特徴とする、請求項８から１２までのいずれか１つに記載の
    システム。