JP2008225581A - 画像処理装置、画像処理方法及び電子文書ファイル並びにプログラム提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部情報源から受け取る電子文書ファイル中のアプリケーションソフトを入手する作業及びアプリケーションソフトへの情報入力作業を簡単に行うことが可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、外部情報源からプログラムファイルを受け取る機能と、このプログラムファイルを内部で実行する機能を備えている。前記外部情報源から電子文書ファイルを受け取る電子文書ファイル受信手段と、前記電子文書ファイルに添付されたプログラムファイルを抽出するプログラムファイル抽出手段と、前記電子文書ファイルに保存されたフォームデータを抽出するフォームデータ抽出手段と、前記外部情報源からの電子文書ファイルの中からプログラムファイルとフォームデータの抽出を行い、双方を抽出できたとき、抽出したフォームデータの情報に従って抽出したプログラムファイルを実行する制御手段とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】画像処理装置は、外部情報源からプログラムファイルを受け取る機能と、このプログラムファイルを内部で実行する機能を備えている。前記外部情報源から電子文書ファイルを受け取る電子文書ファイル受信手段と、前記電子文書ファイルに添付されたプログラムファイルを抽出するプログラムファイル抽出手段と、前記電子文書ファイルに保存されたフォームデータを抽出するフォームデータ抽出手段と、前記外部情報源からの電子文書ファイルの中からプログラムファイルとフォームデータの抽出を行い、双方を抽出できたとき、抽出したフォームデータの情報に従って抽出したプログラムファイルを実行する制御手段とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、外部の情報源からプログラムファイルを受け取り、このプログラムファイルを装置内部で実行する機能を備えた画像処理装置、画像処理方法及び電子文書ファイル並びにプログラム提供方法に関する。
近年、組み込み系プロセッサの能力が飛躍的に向上し、Java(登録商標)などのプログラム言語を用いて作成されたアプリケーションソフトを作動させることが可能な画像処理装置が開発されている。このような装置では、顧客がアプリケーションソフトをインストールすることにより最適な機能追加が行えるため、多様化する顧客ニーズにも対応できる。またソフトウェアの開発キットも技術者向けに公開されており、今後はアプリケーションソフトの数が徐々に増加していくと予想される。
以上の「アプリケーションソフトをインストールすることによって、新しい機能を追加する」といった考え方は、パソコンや携帯電話という情報処理端末で先駆的に行われてきているものである。現在、パソコンや携帯電話向けのアプリケーションソフトは無数に存在しており、インターネットを利用して世界中のWebサイトから入手可能な環境となっている。このことはアプリケーションソフトの利用者にとっても、開発者にとっても都合の良い環境であり、近い将来、画像処理装置向けのアプリケーションソフトについても同様の環境が整備されると予想される。
以上の実情から、「画像処理装置の利用者が、インターネットなどのネットワーク網を使ってアプリケーションソフトを入手し、画像処理装置へインストールするための技術」が開発されている。
例えば、特許文献1には、画像処理装置とファイルサーバーと検索サーバーとをLANによって通信可能な状態とし、画像処理装置の利用者は下記のステップ1〜3の手順で操作を行うことによって、所望のアプリケーションソフトを画像処理装置にインストールできる方法が記載されている。
すなわち、利用者は画像処理装置から検索サーバーにアクセスし、所望のアプリケーションソフトを検索する(ステップ1)。その後、所望のアプリケーションソフトが見つかったとき、利用者は画像処理装置にアプリケーションソフトのインストールを指示する(ステップ2)。画像処理装置は利用者の指示に従って、ファイルサーバーからアプリケーションソフトをダウンロードし、自機にインストールする(ステップ3)。
この発明では、利用者が画像処理装置を操作するだけでアプリケーションソフトの入手作業からインストール作業までを完了することができるため、作業が効率的でかつ容易となる。
特許文献2には、撮像装置とパソコンとがUSBによって通信可能となっていると共に、パソコンとWebサーバーとがインターネットによって通信可能となっており、撮像装置の利用者は下記のステップA〜Dの手順で操作することによって、所望のアプリケーションソフトを撮像装置へインストールできる方法が記載されている。この場合、撮像装置を他の画像処理装置に置き換えることも可能である。
すなわち、利用者はインターネットに接続可能なパソコンを用いてWebサイトへアクセスし、所望のアプリケーションソフトをパソコンにダウンロードする(ステップA)。そして、利用者はパソコンとUSBで接続された撮像装置にアプリケーションソフトを転送する(ステップB)。その後、利用者はアプリケーションソフトを転送した撮像装置に対して、同ソフトウェアのインストールを指示する(ステップC)。撮像装置は利用者の指示に従ってアプリケーションソフトをインストールする(ステップD)。
この発明では、撮像装置がWebサイトへアクセスする機能を有していなくても、Webサイトにあるアプリケーションソフトをインストールできる。
特開2001−238000号公報
特開2006−189975号公報
しかしながら、特許文献1の発明は、画像処理装置が、ネットワークに接続する機能と、HTTPを理解する機能と、HTML文書を表示する機能とを備えていなければ適用できないものとなっている。この場合、ネットワークに接続する機能を有した画像処理装置は標準的であるが、HTTPを理解する機能やHTML文書を表示する機能を装備した画像処理装置は希少であり、汎用的な適用ができない問題がある。また画像処理装置のUI(ユーザーインターフェース)は、筐体サイズの制約により、必要最小限の表示画面と操作ボタンしか設けていないため、Webサイトを閲覧または操作するには不十分である不便さがある。
これに対し、特許文献2の発明では、特許文献1の課題を回避可能である。しかしながら、パソコンにダウンロードしたアプリケーションソフトを、何も加工せずに撮像装置へ転送したり、撮像装置のUIを用いてアプリケーションソフトのインストールを利用者が指示していることから、アプリケーションソフトの利用者設定という利用者本人が決定する内容については、撮像装置のUIを用いて設定作業を行うこととなる。この場合において、標準的な撮像装置のUIは、撮像操作に必要な最小限の表示画面と操作ボタンしか備えていないため、アプリケーションソフトの個別設定等の入力作業を行うことが難しい問題がある。
以上の特許文献1及び2の課題を解決するためには、アプリケーションソフトを入手する作業と、アプリケーションソフトに与える情報の入力作業とを、パソコン側で可能とする必要がある。本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、アプリケーションソフトを入手する作業及びアプリケーションソフトへの情報入力作業を簡単に行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法及び電子文書ファイル並びにプログラム提供方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の画像処理装置は、外部情報源からプログラムファイルを受け取る機能と、このプログラムファイルを内部で実行する機能を備えた画像処理装置において、前記外部情報源から電子文書ファイルを受け取る電子文書ファイル受信手段と、前記電子文書ファイルに添付されたプログラムファイルを抽出するプログラムファイル抽出手段と、前記電子文書ファイルに保存されたフォームデータを抽出するフォームデータ抽出手段と、前記外部情報源からの電子文書ファイルの中からプログラムファイルとフォームデータの抽出を行い、双方を抽出できたとき、抽出したフォームデータの情報に従って抽出したプログラムファイルを実行する制御手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、可視情報の表示又は印刷の少なくとも一方を実施する可視情報出力手段をさらに備え、前記可視情報出力手段は前記プログラムファイルの実施状況を可視情報として出力することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、電子文書ファイルが有するセキュリティー設定を判読するセキュリティー設定判読手段をさらに備え、電子文書ファイルのセキュリティー設定によって、添付プログラムファイルの実行が禁止されているとき、前記制御手段は前記プログラムファイルの実行を制限することを特徴とする。
請求項4記載の発明の画像処理方法は、外部情報源からプログラムファイルを受け取り、このプログラムファイルを内部で実行する画像処理方法において、前記外部情報源から電子文書ファイルを受け取る電子文書ファイル受信ステップと、前記電子文書ファイルに添付されたプログラムファイルを抽出するプログラムファイル抽出ステップと、前記電子文書ファイルに保存されたフォームデータを抽出するフォームデータ抽出ステップと、前記外部情報源からの電子文書ファイルの中からプログラムファイルとフォームデータの抽出を行い、双方を抽出できたとき、抽出したフォームデータの情報に従って抽出したプログラムファイルを実行する制御ステップとを備えていることを特徴とする。
請求項5記載の発明の電子文書ファイルは、少なくとも1つのファイルを添付する機能と、少なくとも1つのフォームデータを保存する機能とを備えた電子文書ファイルにおいて、前記ファイルには、所定の画像処理装置で実行可能なプログラムファイルが含まれ、フォームデータには、前記プログラムファイルを実行するために必要な情報が含まれており、かつ文面には、前記プログラムファイルの解説文と、プログラムファイルを実行するために必要な情報を入力するためのフォームとが含まれていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の電子文書ファイルにおいて、前記文面に記載された入力フォームを除き、内容の変更を禁止可能となっていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5記載の電子文書ファイルにおいて、前記電子文書ファイルは、添付されたプログラムファイルの実行を容認又は禁止するための情報をフォームデータとして備えていることを特徴とする。
請求項8記載の発明のプログラム提供方法は、請求項1記載の画像処理装置の利用者が、画像処理装置へプログラムファイル及びプログラムファイルを実行するために必要な情報を提供する方法であって、前記利用者が請求項5〜7のいずれか1項記載の電子文書ファイルを前記画像処理装置へ提供するステップを含むことを特徴とする。
本発明によれば、外部情報源から電子文書ファイルを受け取り、電子文書ファイルに添付されたプログラムファイル及びファームデータを抽出し、抽出したフォームデータの情報に従ってプログラムファイルを実行するため、電子文書ファイルを取り扱う感覚でアプリケーションソフトの導入作業を行うことができる。従って、アプリケーションソフトを入手する作業及びアプリケーションソフトへの情報入力作業を簡単に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態における画像処理装置の利用者がアプリケーションソフトをインストールするために必要な構成を示す。この実施形態では、パソコンAの利用者Bが1人、電子文書ファイルCが1個、画像処理装置Dが1台となっている。これは説明を簡略化するためであり、本発明では、これらが複数にも同様に適用できる。電子文書ファイルCは、矢印Eで示すように、パソコンAから画像処理装置Dへ転送される。この転送経路についても図示の方向でなくても良い。電子文書ファイルCには、アプリケーションソフトが添付されるものである。
図2は、画像処理装置Dの内部構成を示す。同図において、印刷ユニット1は、紙面に画像を再生するためのユニットである。印刷ユニット1では、デジタル画像データから紙面に印刷すべきドットの位置と大きさと色を判断し、それらのドットを印刷することにより紙面に画像が再生される。
画像処理ユニット2は、デジタル画像データに対して画像処理を行うユニットである。画像処理ユニット2では、ユーザーの嗜好や自機の特徴に合わせて、デジタル画像データの周波数特性や階調特性などを最適化する。
外部インターフェース制御ユニット3は、種々の電子データを外部と送受信するためのユニットである。このユニット3は、カードリーダ/ライタ4、USBインターフェース5、公衆回線インターフェース6を備えているが、これに限らず、別のインターフェースを追加しても良い。外部インターフェース制御ユニット3は、電子データを外部へ送信するとき、それぞれのインターフェース規格に準拠した形態に電子データを加工する。電子データを外部から受信するとき、外部の電子データが個々のインターフェース規格に準拠した形態で送信されるので、画像処理装置D内部で取り扱い可能な形態に電子データを加工する。すなわち画像処理装置D内外において、電子データの取り扱い方法に相違がある場合は、外部インターフェース制御ユニット3がこれらの相違を吸収する。
電子文書解析ユニット7は、外部インターフェース制御ユニット3が受信した電子文書ファイルを解析するユニットである。通常の画像処理装置では、電子文書ファイルから文面を抽出して、画像データに変換する作業(以降、レンダリング)を行っているが、この実施形態では、レンダリングに加えて、電子文書に添付されたファイルと、同文書に保存されたフォームデータを抽出する機能も備えるものである。
CPU(中央演算ユニット)8は、画像処理装置全体の動作を制御するユニットである。アプリケーションソフトもCPU8によってデコードされ、実際の動作へと転化される。
操作ユニット9は、表示装置と操作ボタンから構成される。操作ユニット9は、利用者が操作する際に使用する。アプリケーションソフトウェアの実施状況も操作ユニット9に備えられた表示装置を用いて利用者に伝えられる。従って、例えば、アプリケーションソフトから利用者への情報発信が可能となるため、アプリケーションソフトの利便性が向上し、用途が拡大する。
DRAM(動的RAM)10は、電源の供給が遮断されると内容を保存することが可能なRAMである。DRAM10は、読取ユニット、書込ユニット、外部インターフェースユニット、電子文書解析ユニット、CPUが処理を行う際に必要となる情報を一時的に保持するために使用される。
ROM11は読み出し専用メモリである。読取ユニット、書込ユニット、外部インターフェースユニット、電子文書解析ユニット、CPUが処理を行う際に必要となる情報の中で、書き換え不要なデータを保存するために使用される。
NVRAM(不揮発性RAM)12は、電源の供給が遮断されても内容を保持するRAMである。アプリケーションソフトの実行ファイルや利用者設定情報、画像データなど、長期間使用するデータを保存するために使用される。
カードリーダ/ライタ4は、可搬性の記録媒体に画像データ等の読み書きするために使用される。USBインターフェース5は、USB規格に準拠した接続先と画像データ等の送受信を行うために使用される。公衆回線インターフェース6は、公衆回線を使って画像データ等の送受信を行うために使用される。
図3は、本発明の実施形態における電子文書ファイルCの構成を示す。電子文書ファイルCには、添付ファイルとしてアプリケーションソフトが埋め込まれている。電子文書ファイルCの文面には、アプリケーションソフトの解説文と種々の入力フォームが記載されている。アプリケーションソフトは画像処理装置Dで駆動することから、パソコンA上で作動する必要はないが、電子文書ファイルCについては、パソコンA上で取り扱うことが可能な保存形式を選択する。すなわち、パソコンAで電子文書ファイルCを作成するときに用いられる保存形式の中から、ファイルを添付する機能と、文面に作成された入力フォームの内容を保存する機能とを備えたものを選択する。これらの機能を備えた保存形式の一例としては、PDF(商標登録)がある。PDFは、アドビシステム社が開発した電子文書のファイルの保存形式であり、電子機器のOS(オペレーティングシステム)に関係なく、紙に印刷した時と同じレイアウトで閲覧できる特徴を有している。
入力フォームについては、テキストボックスやラジオボタン、チェックボックスなどの標準的なUI(ユーザーインターフェース)を文面に設置することが可能なファームを選択する。例えば、アプリケーションソフトの諸動作を決定するために、利用者が希望するものがあれば入力フォームとする。利用者は入力フォームを埋めた後で、電子文書ファイルを保存すると、利用者の入力した内容がフォーム情報として保存される。図3には、一例としてXML表記されたフォーム情報を記載してあるが、必ずしも同じ言語である必要はないものである。
電子文書ファイルCにおいては、文面に記載された入力フォームを除き、ファイル内の変更を禁止できることが好ましい。これにより、必要最小限の編集だけが利用者に許され、アプリケーションソフトの開発者が意図しない不正改竄を防止できる。
利用者Bは、少なくとも画像処理装置Dの操作能力に加えて、パソコンAを用いて電子文書ファイルCの閲覧や編集を行う操作能力と、画像処理装置Dに備えられたインターフェースを用いて電子文書ファイルCをパソコンAから画像処理装置Dへ転送する操作能力とを備えていれば良い。パソコンAも、少なくとも電子文書ファイルCの閲覧及び編集を行う機能と、電子文書ファイルCを画像処理装置Dへ転送する機能を備えていれば良い。
画像処理装置Dの動作について図2を参照しながら説明する。画像処理装置Dの動作としては、Network−to−Memory動作、Export動作、Run動作がある。
Network−to−Memory動作とは、画像処理装置以外から電子データを受信してNVRAM12に電子データを蓄積する動作のことである。外部インターフェース制御ユニット3は、カードリーダ/ライタ4、汎用インターフェース5、公衆回線インターフェース6の各々から電子データを受信すると、画像処理装置Dの内部で取り扱うことが可能な形態へ電子データを加工してNVRAM12に保存する。
Export動作とは、不揮発性RAMであるNVRAM12に保存されている電子文書ファイルから、添付ファイルとフォームデータとを抽出し、再びNVRAM12に保存する動作である。始めにCPU8はNVRAM12に保存されている電子文書ファイルを電子文書解析ユニットへ転送する。次に、電子文書解析ユニット7は電子文書ファイルの中身を解析してアプリケーションソフトとフォームデータの抽出を試みる。アプリケーションソフトとフォームデータの抽出に成功したときは、その旨をCPU8へ通知する。これにより、CPU8はアプリケーションソフトとフォームをDRAM10へ転送し、NVRAM12に保存されている電子文書ファイルCを削除する。電子文書ファイルCの削除が終了したとき、DRAM10に保存されているアプリケーションソフトとフォームデータとをNVRAM12へ転送する。
RUN動作とは、NVRAM12に保存されているアプリケーションソフトを実行させる動作である。NVRAM12に保存されているアプリケーションソフトはCPU8によって順次デコードされ、実動作へと変換されるく。実動作の内容としては、CPU8による演算処理だけの場合もあれば、各ユニットを制御して、画像処理装置Dの全体を作動させる場合もある。
画像処理装置の利用者Bが、任意のWebサイトからアプリケーションソフトを入手して画像処理装置Dへインストールするまでの操作手順と、画像処理装置Dの動作について説明する。図4は、この場合のシステム構成を示す。
利用者Bの名前は「甲」であり、「甲」が使用するパソコンAはインターネットFに接続して任意のWebサイトGを閲覧することができる。また「甲」は画像処理装置としてのレーザープリンタHを所有しており、パソコンAとUSBケーブルJによって接続されている。このような場合において、「甲」が、レーザープリンタHが印刷する色数や面数に応じて消費するトナーの量を節約する(以降、トナー節約機能と称する)ためのアプリケーションソフトを新規にインストールする操作を説明する。
まず「甲」は、パソコンAを使ってレーザープリンタ向けのアプリケーションソフトを配布しているWebサイトGにアクセスする。WebサイトGには種々のアプリケーションソフトが図3に示すような構成を持った電子文書ファイルCとして配布され、「甲」は自分が希望するアプリケーションソフトが添付されている電子文書ファイルCをパソコンAへダウンロードする。
次に、「甲」は、ダウンロードした電子文書ファイルCをパソコンAで開く。図5は、このときのパソコンAの表示画面を示す。この文面によれば、フォームのみが編集可能な状態となっているので、「甲」は文面に記載されているアプリケーションソフトの説明を読みながら、テキストボックスやラジオボタン等の各フォームに情報を埋めていく。
各フォームについて言及すると、「鍵コード」とはアプリケーションソフトの不正利用を防止するためのフォームで、正しいパスワードが入力されない場合にはアプリケーションソフトの使用が禁止される。これにより、アプリケーションソフトの開発者が意図しない利用者による不正利用を防止できる。「利用者設定」とは、アプリケーションソフトの諸動作を利用者ごとに最適化するためのフォームである。この実施形態の場合、節約するトナーの量を利用者が決定することである。「モード選択」とは、画像処理装置としてのレーザープリンタHが電子文書ファイルCを受け取った時の振る舞いを決定するためのフォームである。この実施形態の場合、アプリケーションソフトの導入、利用者設定の変更、アプリケーションソフトの削除のいずれかを選ぶことである。
「甲」は、文面に記載されたフォームの内容に誤りがないことを確認する。その後、電子文書ファイルを保存する。これにより、「甲」がフォームに入力された内容は、フォーム情報として電子文書ファイルCの中に保存される。次に、「甲」は電子文書ファイルCをレーザープリンタHへ転送する。この実施形態の転送では、転送媒体としてUSBケーブルJを用いているが、転送形態は任意に変更できる。
レーザープリンタHのCPU8は、パソコンAから電子文書ファイルCを受け取ると、Network−to−Memory動作を実施して電子文書ファイルCをNVRAM12に保存する。その後、CPU8はExport動作を実施して電子文書ファイルCの中からアプリケーションソフトとフォーム情報とを抽出してNVRAM12に保存する。次に、CPU8は、NVRAM12に保存されているフォームデータの中から鍵コードを参照し、正しいパスワードが入力されているのか確認する。正しくないパスワードのときには、操作ユニット9を構成する表示装置によって、その旨を利用者に伝え、その後の処理は行わない。正しいパスワードであるときには、Run動作を実施してアプリケーションソフトを起動させる。
この実施形態において、図5の動作モードでは、「インストールを実施する」が選ばれているため、CPU8はアプリケーションソフトの一部もしくは全部をNVRAM12へ複写し、その後は電子文書ファイルCがなくてもトナー節約機能が動作する環境を整える。そしてこの環境の整備が終了したら、操作ユニット9を構成する表示装置によってインストール作業が終了した旨を利用者Aに伝える。一方、何らかの障害によってインストール作業を正しく行えなかった場合にも、同様に、その内容を利用者Aに伝える。
アプリケーションソフトの実施状況を利用者Aへ伝える回数については、上記内容に限定されるものではない。またアプリケーションソフトの実施状況を利用者Aへ伝える手段についても、操作ユニット9に限定されるものではなく、紙面に記録を残しておくことが好ましい場合には印刷ユニットを用いても構わない。
A パソコン
B 利用者
C 電子文書ファイル
D 画像処理装置
F インターネット
G Webサイト
H レーザープリンタ
J USBケーブル
B 利用者
C 電子文書ファイル
D 画像処理装置
F インターネット
G Webサイト
H レーザープリンタ
J USBケーブル
Claims (8)
- 外部情報源からプログラムファイルを受け取る機能と、このプログラムファイルを内部で実行する機能を備えた画像処理装置において、
前記外部情報源から電子文書ファイルを受け取る電子文書ファイル受信手段と、
前記電子文書ファイルに添付されたプログラムファイルを抽出するプログラムファイル抽出手段と、
前記電子文書ファイルに保存されたフォームデータを抽出するフォームデータ抽出手段と、
前記外部情報源からの電子文書ファイルの中からプログラムファイルとフォームデータの抽出を行い、双方を抽出できたとき、抽出したフォームデータの情報に従って抽出したプログラムファイルを実行する制御手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置。 - 可視情報の表示又は印刷の少なくとも一方を実施する可視情報出力手段をさらに備え、
前記可視情報出力手段は前記プログラムファイルの実施状況を可視情報として出力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 電子文書ファイルが有するセキュリティー設定を判読するセキュリティー設定判読手段をさらに備え、電子文書ファイルのセキュリティー設定によって、添付プログラムファイルの実行が禁止されているとき、前記制御手段は前記プログラムファイルの実行を制限することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 外部情報源からプログラムファイルを受け取り、このプログラムファイルを内部で実行する画像処理方法において、
前記外部情報源から電子文書ファイルを受け取る電子文書ファイル受信ステップと、
前記電子文書ファイルに添付されたプログラムファイルを抽出するプログラムファイル抽出ステップと、
前記電子文書ファイルに保存されたフォームデータを抽出するフォームデータ抽出ステップと、
前記外部情報源からの電子文書ファイルの中からプログラムファイルとフォームデータの抽出を行い、双方を抽出できたとき、抽出したフォームデータの情報に従って抽出したプログラムファイルを実行する制御ステップとを備えていることを特徴とする画像処理方法。 - 少なくとも1つのファイルを添付する機能と、少なくとも1つのフォームデータを保存する機能とを備えた電子文書ファイルにおいて、
前記ファイルには、所定の画像処理装置で実行可能なプログラムファイルが含まれ、フォームデータには、前記プログラムファイルを実行するために必要な情報が含まれており、且つ文面には、前記プログラムファイルの解説文と、プログラムファイルを実行するために必要な情報を入力するためのフォームとが含まれていることを特徴とする電子文書ファイル。 - 前記文面に記載された入力フォームを除き、内容の変更を禁止可能となっていることを特徴とする請求項5記載の電子文書ファイル。
- 前記電子文書ファイルは、添付されたプログラムファイルの実行を容認又は禁止するための情報をフォームデータとして備えていることを特徴とする請求項5記載の電子文書ファイル。
- 請求項1記載の画像処理装置の利用者が、画像処理装置へプログラムファイル及びプログラムファイルを実行するために必要な情報を提供する方法であって、前記利用者が請求項5〜7のいずれか1項記載の電子文書ファイルを前記画像処理装置へ提供するステップを含むことを特徴とするプログラム提供方法。
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