JP2008225062A - ブレ補正装置、撮影装置、およびブレ補正方法 - Google Patents

ブレ補正装置、撮影装置、およびブレ補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズユニットの大型化を抑制して撮影装置の手ブレを補正する。
【解決手段】撮影レンズ111と撮影レンズ111を経由して結像した被写体像を捉えるCMOS撮像素子112とを有するレンズユニット110、および、レンズユニット110が着脱自在に装着されるボディ150とを備えたデジタルカメラ100のブレを検出する角速度検出器159と、レンズユニット110に固定された永久磁石とボディ150に固定された永久磁石と両者に挟まれたコイルとからなりCMOS撮像素子112を光軸に垂直な方向に移動させる移動機構120とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、撮影装置における被写体像のブレを補正してブレのない画像を生成させるブレ補正装置、ブレ補正機能を有する撮影装置、および、これらのブレ補正装置や撮影装置で実行されるブレ補正方法に関する。
近年、撮影レンズを経由して結像した被写体像をCCD撮像素子やCMOS撮像素子等といった撮像素子で捉えて画像信号を生成する、いわゆるデジタルカメラが急速に普及してきている。このデジタルカメラは、従来の銀塩カメラに比べて一層の小型化、軽量化が可能であるが、その結果、撮影時にカメラがどうしても動きがちとなってしまい、撮影時にカメラがブレることにより被写体像がブレてしまう手ブレの問題が一層クローズアップされてきている。
この手ブレの問題を解決する主な方法としては、電子式手ブレ補正と光学式手ブレ補正と撮像素子シフト式手ブレ補正との3種類がある。
電子式手ブレ補正は、原則として動画撮影で得られる動画におけるブレを見かけ上無くすものである。電子式手ブレ補正では、撮像素子上に結像された動画のうち、この撮像素子の最大画素範囲よりも小さな有効画素領域に納まる動画が記録される。そして、この記録の際には、連続した2コマの画像のうち1コマ目の画像中の有効画素領域に納まっている被写体が、次のコマの画像中の有効画素領域に同じように納まるように、この次のコマの画像中の有効画素領域の位置がズラされる。このような有効画素領域の位置についての制御が、全コマの画像に対して行われることで、これらのコマの画像からなる動画におけるブレが見えなくなる。しかし、この電子式手ブレ補正は、動画のブレを見かけ上無くすためのものであり静止画のブレには無効である。
光学式手ブレ補正は、カメラのブレを計測し、撮影レンズをその計測したブレを相殺する方向に動かすことで被写体像のブレを補正するものである。一方、撮像素子シフト式手ブレ補正は、カメラのブレを計測し、撮影レンズをその計測したブレを相殺する方向に動かすことで被写体像のブレを補正するものである。これらのブレ補正では、電子式手ブレ補正とは異なり、撮像素子上の被写体像のブレが実際に補正されるので、動画撮影はもちろん、静止画撮影にも利用されている。
ここで、光学式手ブレ補正では、被写体像の結像状態を崩さないように撮影レンズを動かす必要があり、この撮影レンズを動かす機構が複雑になる傾向がある。このため、近年では、光学式手ブレ補正に比べて簡単な機構で手ブレを補正できる撮像素子シフト式手ブレ補正の利用が増えてきている(例えば、特許文献1、特許文献2、および特許文献3参照。)。
特開平10−191144号公報 特開2005−250284号公報 特開2006−171694号公報
ところで、従来、銀塩カメラの分野では、撮影用途に応じた所望の撮影レンズがボディに着脱自在に装着されるレンズ交換タイプのカメラが知られている。
近年、デジタルカメラの分野においても、銀塩カメラの分野と同様に、レンズ交換タイプのものが使われるようになってきている。ここで、レンズ交換タイプのデジタルカメラでは、撮影レンズに対して厳密な位置合わせ等を要する撮像素子が撮影レンズと共にユニット化されたレンズユニットがボディに着脱自在に装着されるものも考えられている。
このようなレンズ交換タイプのデジタルカメラに、上述した撮像素子シフト式手ブレ補正を適用すると、レンズユニット内に、手ブレ補正に使われる機構を収納するためのスペースが必要となる。撮像素子シフト式手ブレ補正は、手ブレ補正に使われる機構が、光学式手ブレ補正に比べれば簡単であるとはいえ、それなりのスペースが必要となることは否めず、このような手ブレ補正を適用した結果レンズユニットが大型化してしまうという問題がある。
尚、ここまでデジタルカメラを例に挙げて、撮像素子シフト式手ブレ補正を適用するとレンズユニットが大型化してしまうという問題について説明したが、この問題は、デジタルカメラに限らず、例えばビデオカメラ等であって撮影レンズと撮像素子とを有するレンズユニットが装着されるレンズ交換タイプのもの等、一般にこの要件を満たす撮影装置に共通に生ずる問題である。
本発明は、上記事情に鑑み、レンズユニットの大型化を抑制して撮影装置の手ブレを補正することができるブレ補正装置と、レンズユニットの大型化を抑制して自機の手ブレを補正することができる撮影装置と、これらのブレ補正装置や撮影装置で実行されるブレ補正方法とを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のブレ補正装置は、
撮影レンズとその撮影レンズを経由して結像した被写体像を捉える撮像素子とを有するレンズユニット、および、そのレンズユニットが着脱自在に装着されるボディを備えた撮影装置のブレを補正するブレ補正装置において、
この撮影装置のブレを検出するブレ検出手段と、
上記撮像素子を光軸に垂直な方向に移動させることにより、上記ブレ検出手段で検出されたブレを補正するブレ補正手段とを備え、
上記ブレ補正手段が、上記撮像素子を移動させる、少なくとも一部が上記ボディに収納された機構を有し、その機構を使って、その撮像素子を、上記ブレ検出手段で検出されたブレを補正するように移動させるものであることを特徴とする。
この本発明のブレ補正装置によれば、撮影装置の手ブレを補正するために上記撮像素子を移動させる機構の少なくとも一部が上記ボディに収納される。その結果、上記レンズユニット内において、その機構が占めるスペースが、そのボディに収納される一部の分だけ少なくて済むのでレンズユニットの大型化が抑制されることとなる。つまり、本発明のブレ補正装置によれば、レンズユニットの大型化を抑制して撮影装置の手ブレを補正することができる。
ここで、本発明のブレ補正装置は、
「上記ブレ補正手段が、
上記レンズユニット内において、上記撮像素子を、光軸に垂直な方向に移動自在に支持する支持部、および、上記支持部に固定されたコイルと、そのコイルを所定の磁場中に曝す、少なくとも一部が上記ボディに収納された永久磁石とからなり、そのコイルに電流が供給されるとそのコイルが上記光軸に垂直な方向に動くアクチュエータを備えた機構を上記機構として有するものであり、
このブレ補正手段が、さらに、
上記コイルに、上記ブレ検出手段で検出されたブレに応じた電流を上記ボディ側から供給することで、上記アクチュエータに上記支持部ごと上記撮像素子を移動させる駆動部を有するものである」という形態であっても良い。
この形態のブレ補正装置では、上記コイルに電流が流れたときに、このコイル中の電荷が上記永久磁石による磁場から受けるローレンツ力によってそのコイルが動くというアクチュエータを備えた機構が採用されており、そのアクチュエータを構成する永久磁石の少なくとも一部が上記ボディに収納されている。その結果、その永久磁石の分だけレンズユニットの大型化が抑制されることとなる。
また、本発明のブレ補正装置は、
「上記ブレ補正手段が、
上記レンズユニット内において、上記撮像素子を、光軸に垂直な方向に移動自在に支持する支持部、および、上記支持部に固定された永久磁石と、上記ボディに収納された電磁石とからなり、その電磁石に電流が供給されると上記永久磁石が上記光軸に垂直な方向に動くリニアモータを備えた機構を上記機構として有するものであり、
このブレ補正手段が、さらに、
上記電磁石に、上記ブレ検出手段で検出されたブレに応じた電流を上記ボディ内で供給することで、上記リニアモータに上記支持部ごと上記撮像素子を移動させる駆動部とを備えたものである」という形態であっても良い。
この形態のブレ補正装置では、上記リニアモータをを備えた機構が採用されており、そのリニアモータを構成する電磁石が上記ボディに収納されている。その結果、その電磁石の分だけレンズユニットの大型化が抑制されることとなる。
また、本発明のブレ補正装置は、
「上記ブレ補正手段が、
上記レンズユニット内において、上記撮像素子を、光軸に垂直な方向に移動自在に支持する支持部、電圧が印加されると上記光軸に垂直な方向に伸びる、上記ボディに収納された圧電素子、および、上記支持部に固定され上記圧電素子によって上記光軸に垂直な方向に押圧される被押圧部を備えた機構を上記機構として有するものであり、
このブレ補正手段が、さらに、
上記圧電素子に、上記ブレ検出手段で検出されたブレに応じた電圧を上記ボディ内で印加しその圧電素子を伸ばしてその圧電素子に上記被押圧部を押圧させることで、上記支持部ごと上記撮像素子を移動させる駆動部とを備えたものである」という形態であっても良い。
この形態のブレ補正装置では、上記圧電素子に電圧が印加されて伸びると、上記被押圧部がこの圧電素子から押圧されて動くという機構が採用されており、この機構を構成する圧電素子が上記ボディに収納されている。その結果、その圧電素子の分だけレンズユニットの大型化が抑制されることとなる。
また、上記目的を達成する本発明の撮影装置は、
撮影レンズとその撮影レンズを経由して結像した被写体像を捉える撮像素子とを有するレンズユニット、および、そのレンズユニットが着脱自在に装着されるボディを備えた撮影装置において、
この撮影装置のブレを検出するブレ検出手段と、
上記撮像素子を光軸に垂直な方向に移動させることにより、上記ブレ検出手段で検出されたブレを補正するブレ補正手段とを備え、
上記ブレ補正手段が、上記撮像素子を移動させる、少なくとも一部が上記ボディに収納された機構を有し、その機構を使って、その撮像素子を、上記ブレ検出手段で検出されたブレを補正するように移動させるものであることを特徴とする。
この本発明の撮影装置によれば、レンズユニットの大型化を抑制して撮影装置の手ブレを補正することができる。
また、上記目的を達成する本発明のブレ補正方法は、
撮影レンズとその撮影レンズを経由して結像した被写体像を捉える撮像素子とを有するレンズユニット、および、そのレンズユニットが着脱自在に装着されるボディを備えた撮影装置のブレを補正するブレ補正方法において、
この撮影装置のブレを検出し、
上記撮像素子を移動させる、少なくとも一部が上記ボディに収納された機構を使って、その撮像素子を、検出されたブレを補正するように、光軸に垂直な方向に移動させることによりそのブレを補正することを特徴とする。
この本発明のブレ補正方法によれば、レンズユニットの大型化を抑制して撮影装置の手ブレを補正することができる。
尚、本発明の撮影装置とブレ補正方法については、ここではそれぞれの基本形態のみを示すに止めるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明の撮影装置とブレ補正方法には、上記の形態のみではなく、前述した本発明のブレ補正装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
以上、説明したように、本発明によれば、レンズユニットの大型化を抑制して撮影装置の手ブレを補正することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
先ず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のデジタルカメラの外観図である。
図1に示すデジタルカメラ100は、レンズユニット110とボディ150とを有するレンズユニット着脱式のデジタルカメラであり、本発明の撮影装置の一実施形態に相当する。
レンズユニット110は、被写体像を結像させるための撮影レンズ111を有しており、さらにボディ150への装着時にこのボディ150側を向く基部に複数の突起部101が設けられている。また、ボディ150は、このレンズユニット110が装着される凹形状のマウント部151を有しており、このマウント部151の内側に、上記突起部101と係合する係合部102が設けられている。レンズユニット110の装着時には、レンズユニット110の突起部101が、マウント部151の係合部102に係合されることで、レンズユニット110がボディ150のマウント部151に装着される。また、このボディ150の上面には、撮影時に押されるレリーズボタン103が備えられている。ここで、レンズユニット110およびボディ150は、それぞれ本発明にいうレンズユニットおよびボディの各一例に相当する。
図2は、図1に示すデジタルカメラ100の内部構成を示す模式図である。
この図2には、レンズユニット110がマウント部151に装着された状態のデジタルカメラ100の内部構成が模式的な断面図によって示されている。
上述したようにレンズユニット110は撮影レンズ111を有しているが、この撮影レンズ111は、複数のレンズからなるレンズ群であり、各レンズの位置が制御されることで、ズーム制御やフォーカス制御が行われる。この撮影レンズ111が、本発明にいう撮影レンズの一例に相当する。さらに、このレンズユニット110は、この撮影レンズ111を経由して結蔵した被写体像を捉えて画像信号を生成するCMOS撮像素子112を有している。このCMOS撮像素子112が、本発明にいう撮像素子の一例に相当する。
この図2に示すデジタルカメラ100は、CMOS撮像素子112を、レンズユニット110内で光軸Lに垂直な方向に移動させる移動機構120を備えている。この移動機構120は、レンズユニット110内で光軸Lに垂直な方向に移動自在なステージ基板121を有しており、上記のCMOS撮像素子112は、このステージ基板121に搭載されている。このステージ基板121が、本発明にいう支持部の一例に相当する。
ここで、この図2には、光軸Lに対して垂直な、図中上下方向に伸びる座標軸であって上方を正とするY軸と、光軸Lに対して垂直な、紙面に対する垂線方向に伸びる座標軸であって紙面から離れる方を正とするX軸とからなる座標系が示されている。上記の移動機構120は、CMOS撮像素子112をステージ基板121ごとY軸方向に動かすY軸用アクチュエータ122と、CMOS撮像素子112をステージ基板121ごとX軸方向に動かすX軸用アクチュエータ123とを有している。ここで、Y軸用アクチュエータ122とX軸用アクチュエータ123とのそれぞれが、本発明にいうアクチュエータの一例に相当する。
Y軸用アクチュエータ122は、ステージ基板121の図中上側の端部に設けられており、ステージ基板121のこの端部に固定されたY軸用コイル122aと、レンズユニット110内に固定されたY軸用レンズ側永久磁石122bと、ボディ150内に固定されたY軸用ボディ側永久磁石122cとで構成される。このY軸用アクチュエータ122において、Y軸用コイル122aは、Y軸用レンズ側永久磁石122bとY軸用ボディ側永久磁石122cとで挟まれており、これらの永久磁石によって作られる磁場中に曝されている。このY軸用コイル122aに電流が流れると、このY軸用コイル122aをなす電線は磁場からローレンツ力を受ける。ここで、Y軸用コイル122aをなす電線のうちX軸方向に電流が流れる電線には、互いに反対の向きに電流が流れる2種類があり、Y軸方向に電流が流れる電線にも、互いに反対の向きに電流が流れる2種類がある。このとき、本実施形態では、X軸方向に電流が流れる2種類の電線にはY軸方向に互いに同じ向きのローレンツ力が働き、Y軸方向に電流が流れる2種類の電線にはX軸方向に互いに逆向きのローレンツ力が働くように、このY軸用コイル122aへの磁場を生成するY軸用レンズ側永久磁石122bとY軸用ボディ側永久磁石122cとが構成されている。その結果、Y軸用コイル122aに電流が流れると、X軸方向に電流が流れる電線に働くローレンツ力によって、このY軸用コイル122aはY軸方向に動く。そして、このY軸用コイル122aが固定されているステージ基板121ごとCMOS撮像素子112がY軸方向に動くこととなる。
また、X軸用アクチュエータ123は、ステージ基板121の図中下側の端部に設けられており、ステージ基板121のこの端部に固定されたX軸用コイル123aと、レンズユニット110内に固定されたX軸用レンズ側永久磁石123bと、ボディ150内に固定されたX軸用ボディ側永久磁石123cとで構成される。このX軸用アクチュエータ123において、X軸用コイル123aは、X軸用レンズ側永久磁石123bとX軸用ボディ側永久磁石123cとで挟まれている。ここで、本実施形態では、このX軸用コイル123aをなす電線のうちX軸方向に電流が流れる2種類の電線にはY軸方向に互いに逆向きのローレンツ力が働き、Y軸方向に電流が流れる2種類の電線にはX軸方向に互いに同じ向きのローレンツ力が働くように、このX軸用コイル123aへの磁場を生成するX軸用レンズ側永久磁石123bとY軸用ボディ側永久磁石123cとが構成されている。その結果、このX軸用アクチュエータ123では、X軸用コイル123aに電流が流れると、このX軸用コイル123aがX軸方向に動き、ステージ基板121ごとCMOS撮像素子112がX軸方向に動くこととなる。
ここで、上記のY軸用コイル122aおよびX軸用コイル123aは、ともに本発明にいうコイルの一例に相当する。また、上記のY軸用レンズ側永久磁石122bとY軸用ボディ側永久磁石122cとを合わせたものが本発明にいう永久磁石の一例に相当し、X軸用レンズ側永久磁石123bとX軸用ボディ側永久磁石123cとを合わせたものも本発明にいう永久磁石の一例に相当する。
以上に説明した移動機構120のXY各移動機構における移動量は、各コイルに流す電流の絶対値に依存する。また、各異動機構がCMOS撮像素子112をY軸の正負どちらの向き動かすか、あるいは、X軸の正負どちらの向きに動かすかは、各コイルに流す電流の向きに依存する。つまり、移動機構120は、上記のXY各移動機構によって、CMOS撮像素子112を、各コイルに流す電流の大きさと向きに応じた位置に移動させることとなる。そして、これら各コイルへの電流は、ステージ基板を介して、後述するようにボディ150側から供給される。
移動機構120が有するステージ基板121は、FPC(Flexible Printed Curcuit)113によって、中継基板114に電気的に接続されている。中継基板114は、このレンズユニット110とボディ150との間の電気信号のやり取りを中継する基板である。そして、レンズユニット110がボディ150に装着されると、この中継基板114は、この中継基板114に形成されている不図示の電気接点を介してボディ側の電気端子152に接続される。
一方、ボディ150は、上記の電気端子152が設けられたボディ基板153を備えている。このボディ基板153には、レンズユニット110を含むこのデジタルカメラ100の各所に電力を供給する電源回路154と、CMOS撮像素子112で生成された画像信号を受け取って様々な信号処理を施す信号処理回路155とが搭載されている。さらに、このボディ基板153には、上記の移動機構120のY軸用コイル122aとX軸用コイル123aとのそれぞれに電流を供給する駆動回路156が搭載されている。ここで、この駆動回路156については、後で詳細に説明する。
CMOS撮像素子112は、電力が供給されている間は画像信号を生成し続けるが、ボディ150は、このCMOS撮像素子112が生成し続ける画像信号に基づいて、CMOS撮像素子112が捉えている被写体像を、接眼部157aの奥に設置された不図示の小型液晶パネルにリアルタイムの動画で表示するEVF(Electrical View Finder)157を備えている。また、ボディ150は、EVF157の小型液晶パネルよりも大きな液晶パネル158を備えており、この液晶パネル158には、EVF157で表示されるリアルタイムの動画や、撮影によって得られた静止画等が表示される。さらに、ボディ150は、このデジタルカメラのブレを検出する角速度検出器159、撮影で得られた画像等が記録される記録メディア160、及び、電力原である電池161を備えている。EVF157、液晶パネル158、角速度検出器159、記録メディア160、及び電池161は、それぞれFPC162によってボディ基板153に電気的に接続されている。
次に、このデジタルカメラ100の撮影動作について説明する。
図3は、図2に示すデジタルカメラ100を、撮影動作時にこのデジタルカメラ100で実行される処理の流れに注目して示すブロック図である。
まず、ユーザによる所定の電源投入操作によってこのデジタルカメラ100が電源ON状態となると、電池161の電力が電源回路154によってこのデジタルカメラ100の各所に供給される。すると、撮影レンズ111を経由して結蔵した被写体像がCMOS撮像素子112で捉えられ、このCMOS撮像素子112がその被写体像を表わす画像信号の生成を開始する。このCMOS撮像素子112が生成する画像信号は、レンズユニット110内において、図2に示すステージ基板121およびFPC113を介して中継基板114に伝達される。さらに、この画像信号は、ボディ150の電気端子152によって、この中継基板114から、ボディ150のボディ基板153に伝達され、その後、信号処理回路155で所定の信号処理を受けた後に、EVF157及び液晶パネル158に伝達される。
以上の経路を経てCMOS撮像素子112から伝達されてくる画像信号に基づくリアルタイムの動画が、EVF157では、現在撮影レンズ111を通して見えている被写体像として表示され、液晶パネル158ではいわゆるスルー画像として表示される。
この状態において、ユーザが、これらの動画を見ながら所望の構図を得た時点で、図1に示すレリーズボタン103を押下すると、まず、角速度検出器159が、レリーズボタン103が押下されたときのデジタルカメラ100のブレを検出し、その検出結果を駆動回路156に伝える。この角速度検出器159が、本発明にいうブレ検出手段の一例に相当する。
駆動回路156は、移動機構120のY軸用コイル122aとX軸用コイル123aとのそれぞれに流す電流を生成して、各コイルに向けて出力するドライバIC156aと、このドライバIC156aに、CMOS撮像素子112のY軸方向の移動量と移動の向きおよびX軸方向の移動量と移動の向きを角速度検出器159での検出結果に応じて算出して伝達する制御IC156bとを備えている。
ここで、角速度検出器159と駆動回路156と移動機構120とを合わせたものが、本発明のブレ補正装置の一実施形態に相当する。また、駆動回路156が、本発明にいう駆動部の一例に相当し、駆動回路156と移動機構120とを合わせたものが、本発明にいうブレ補正手段の一例に相当する。
制御IC156bは、角速度検出器159での検出結果が伝えられてくると、その検出結果が示すデジタルカメラ100のブレによってCMOS撮像素子112上の被写体像に生じる手ブレの大きさと方向とを算出する。次に、制御IC156bは、CMOS撮像素子112をこの算出された手ブレに追随させるための、CMOS撮像素子112に対するY軸方向の移動量と移動の向きおよびX軸方向の移動量と移動の向きを算出する。さらに、制御IC156bは、算出した各軸方向の移動量と向きをドライバIC156aに伝達する。
ドライバIC156aは、各軸方向の移動量と向きが伝達されると、Y軸方向の移動量と向きに応じた電流を生成してY軸用コイル122aに供給し、X軸方向の移動量と向きに応じた電流を生成してX軸用コイル123aに供給する。
これにより、移動機構120によってCMOS撮像素子112が手ブレに追随して動かされてこの手ブレが補正される。
ここで、本実施形態において、角速度検出器159がデジタルカメラ100のブレを検出してから、移動機構120によってCMOS撮像素子112が動かされるまでの一連の処理は、本発明のブレ補正方法の一実施形態に相当する。
CMOS撮像素子112が動かされて手ブレが補正されると、その時点でCMOS撮像素子112で捉えられた被写体像を表わす画像信号が、撮影画像を表わす画像信号として信号処理回路155まで伝えられ、撮影画像用の信号処理を施された後に液晶パネル158に伝達される。液晶パネル158は、この信号処理後の画像信号が表わす画像を撮影画像として表示する。また、上記の信号処理後の画像信号は、信号処理回路155によって圧縮処理を受けて記録メディア160に記録される。
このように、本実施形態のデジタルカメラ100によれば、手ブレのない望ましい撮影画像を得ることができる。
また、このデジタルカメラ100では、手ブレ補正のためにCMOS撮像素子112を動かす移動機構120の構成要素のうち、Y軸用ボディ側永久磁石122cとX軸用ボディ側永久磁石123cとがボディ150に収納されている。これにより、このデジタルカメラ100では、手ブレ補正のために移動機構120が組み込まれたことによるレンズユニット110の大型化が、Y軸用ボディ側永久磁石122cとX軸用ボディ側永久磁石123cとの分だけ抑制されている。一方で、ボディ150側には、元々収納スペースに余裕があることから、これらの永久磁石が、ボディ150の大型化を要さずにボディ150に収納できている。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態は、手ブレ補正のためにCMOS撮像素子を動かす機構としてリニアモータを備えた機構が使われている点を除けば、上記の第1実施形態のデジタルカメラ100と同等なデジタルカメラである。以下では、この第1実施形態との相違点に注目した説明を行う。尚、この第2実施形態のデジタルカメラの外観は、図1に示す第1実施形態のデジタルカメラ100の外観と同じであるので、図示および説明を割愛する。また、図2に示す第1実施形態のデジタルカメラ100の構成要素と同等な構成要素については、以下の各図において、図2と同じ符号を付し重複説明を省略する。
尚、以下では、第2実施形態のデジタルカメラにおいてCMOS撮像素子を動かす機構についての説明に、2本の切断線それぞれに沿った2つの断面図を参照する。
図4は、2本の切断線を示す図である。
この図4には、CMOS撮像素子112が搭載されたステージ基板221を、撮影レンズ側から見た図が示されている。
本実施形態では、CMOS撮像素子112が、後述のY軸用リニアモータによってY軸方向に動かされ、後述のX軸用リニアモータによってX軸方向に動かされる。各リニアモータは電磁石と永久磁石とで構成されるが、この図4に示すように、ステージ基板221におけるCMOS撮像素子112の搭載面とは反対側の面に、各リニアモータの永久磁石が固定される。Y軸用リニアモータが有するY軸用永久磁石222aは、CMOS撮像素子112の図中における左側に、Y軸に沿ってS極とN極が並ぶように固定され、X軸用リニアモータが有するX軸用永久磁石223aは、CMOS撮像素子112の図中における下側に、X軸に沿ってS極とN極が並ぶように固定される。そして、この図4には、Y軸用永久磁石222aを通る切断線A−Aと、X軸用永久磁石223aを通る切断線B−Bとが記載されている。
図5は、本発明の第2実施形態のデジタルカメラを示す、Y軸用永久磁石222aを通る切断線A−Aに沿った断面図であり、図6は、本発明の第2実施形態のデジタルカメラを示す、X軸用永久磁石223aを通る切断線B−Bに沿った断面図である。
図5および図6に示すデジタルカメラ200は、本発明の撮影装置の一実施形態に相当し、CMOS撮像素子112を、レンズユニット210内で光軸Lに垂直な方向に移動させる移動機構220を備えている。この移動機構220は、レンズユニット210内で光軸Lに垂直な方向に移動自在なステージ基板221を有しており、上記のCMOS撮像素子112は、このステージ基板221に搭載されている。このステージ基板221が、本発明にいう支持部の一例に相当する。
本実施形態では、この移動機構220が、上述したように、CMOS撮像素子112をY軸方向に動かすY軸用リニアモータ222と、CMOS撮像素子112をX軸方向に動かすX軸用リニアモータ223とを備えており、各リニアモータの永久磁石がCMOS撮像素子112とともに、この移動機構220が備えるステージ基板221に固定されている。ここで、Y軸用リニアモータ222およびX軸用リニアモータ223それぞれが、本発明にいうリニアモータの一例に相当する。
このステージ基板221は、FPC211によって、レンズ側の電気端子212に電気的に接続されている。この電気端子212は、レンズユニット210がボディ250に装着されると、ボディ側の電気端子252に電気的に接続される。このボディ側の電気端子252は、信号処理回路155等が搭載されたボディ基板153に設けられており、レンズユニット210とボディ250間における画像信号や電力のやりとりが、これらレンズ側の電気端子212とボディ側の電気端子252とを介して行われる。
本実施形態におけるY軸用リニアモータ222は、図5に示すように、レンズユニット210内のステージ基板221に固定されたY軸用永久磁石222aと、ボディ250内に収納されたY軸用電磁石222bとで構成されている。ここで、Y軸用永久磁石222aは本発明にいう永久磁石の一例に相当し、Y軸用電磁石222bは本発明にいう電磁石の一例に相当する。
Y軸用電磁石222bは、さらに、Y軸用永久磁石222aのS極側に力を及ぼすS極側電磁石222b_Sと、Y軸用永久磁石222aのN極側に力を及ぼすN極側電磁石222b_Nとで構成されている。また、S極側電磁石222b_SおよびN極側電磁石222b_Nそれぞれは、複数の微小電磁石がY軸に沿って配列された電磁石群である。
このY軸用リニアモータ222では、S極側電磁石222b_Sを構成する複数の微小電磁石のうち所定数の微小電磁石がN極に磁化され他の微小電磁石がS極に磁化される。さらに、N極側電磁石222b_Nを構成する複数の微小電磁石のうち、S極側電磁石222b_SにおいてN極に磁化された部分からY軸用永久磁石222aの長さ分だけ離れた位置にある所定数の微小電磁石がS極に磁化され他の微小電磁石がN極に磁化される。このとき、Y軸用永久磁石222aは、S極側がS極側電磁石222b_SのN極に磁化されたN極部分に対向し、N極側がN極側電磁石222b_NのS極に磁化されたS極部分に対向する位置に止まる。そして、S極側電磁石222b_SにおいてN極に磁化する微小電磁石を別の微小電磁石に変えることでN極部分を動かし、N極側電磁石222b_NにおいてS極に磁化する微小電磁石を別の微小電磁石に変えることでS極部分を動かすと、Y軸用永久磁石222aが上記のN極部分やS極部分の動きに従動してY軸方向に動かされることになる。Y軸用永久磁石222aは、CMOS撮像素子112が搭載されたステージ基板221に固定されているので、リニアモータ222においてY軸用永久磁石222aが動かされると、このステージ基板221ごとCMOS撮像素子112がY軸方向に動かされる。S極側電磁石222b_SやN極側電磁石222b_Nにおける各微小電磁石の極性は、それら各微小電磁石に流される電流の向きによって決まる。本実施形態では、各微小電磁石への電流が駆動回路253から供給される。そして、この駆動回路253が、各微小電磁石に供給する電流の向きを適宜に変更することによって、S極側電磁石222b_SのN極部分とN極側電磁石222b_NのS極部分とを動かしている。
X軸用リニアモータ223は、図6に示すように、上記のY軸用リニアモータ222と同等なリニアモータが、X軸用永久磁石223aがX軸方向に動かされるように配置されたものである。即ち、このX軸用リニアモータ223は、レンズユニット210内のステージ基板221に固定されたX軸用永久磁石223aと、ボディ250内に収納されたX軸用電磁石223bとで構成されている。そして、X軸用永久磁石223aがX軸方向に動かされるように、X軸用電磁石223bは、S極側電磁石とN極側電磁石とがX軸方向に並ぶように配置されている。図6では、X軸用永久磁石223aのS極側と、X軸用電磁石223bのS極側電磁石のみが見えている。ここで、X軸用永久磁石223aは本発明にいう永久磁石の一例に相当し、X軸用電磁石223bは本発明にいう電磁石の一例に相当する。
このX軸用リニアモータ223において、X軸用永久磁石223aは、X軸用電磁石223bのS極側電磁石のN極部分とN極側電磁石のS極部分との動きに従動して動かされる。そして、このX軸用永久磁石223aがX軸方向に動かされることで、ステージ基板221ごとCMOS撮像素子112がX軸方向に動かされる。また、このX軸用リニアモータ223においても、駆動回路253が、各微小電磁石に供給する電流の向きを適宜に変更することによって、X軸用電磁石223bのS極側電磁石のN極部分とN極側電磁石のS極部分とを動かしている。
次に、本実施形態のデジタルカメラ200で実行される手ブレ補正処理について説明する。
図7は、図5および図6に示すデジタルカメラ200を、撮影動作時にこのデジタルカメラ200で実行される処理の流れに注目して示すブロック図である。
尚、この図7に示すブロックのうち、手ブレ補正処理に係わるブロックを除いた各ブロックにおいて実行される処理については、上述の図3に示す第1実施形態のデジタルカメラ100の各ブロックで実行される処理と同じであるので重複説明を省略する。
このデジタルカメラ200において、ユーザがレリーズボタンを押下すると、角速度検出器159が、レリーズボタンが押下されたときのデジタルカメラ200のブレを検出し、その検出結果を駆動回路253に伝える。
本実施形態における駆動回路253は、Y軸用リニアモータ222におけるY軸用電磁石222bを構成する複数の微小電磁石それぞれと、X軸用リニアモータ223におけるX軸用電磁石223bを構成する複数の微小電磁石それぞれとに流す電流を生成して各微小電磁石に供給するドライバIC253aと、このドライバIC253aに、CMOS撮像素子112の移動の目標位置のY座標とX座標とを角速度検出器159での検出結果に応じて算出して伝達する制御IC253bとを備えている。
ここで、本実施形態では、角速度検出器159と駆動回路253と移動機構220とを合わせたものが、本発明のブレ補正装置の一実施形態に相当する。また、駆動回路253が、本発明にいう駆動部の一例に相当し、駆動回路253と移動機構220とを合わせたものが、本発明にいうブレ補正手段の一例に相当する。
制御IC253bは、角速度検出器159での検出結果が伝えられてくると、その検出結果が示すデジタルカメラ100のブレによってCMOS撮像素子112上の被写体像に生じる手ブレの大きさと方向とを算出する。次に、制御IC253bは、CMOS撮像素子112をこの算出された手ブレに追随させてCMOS撮像素子112を動かすときの、このCMOS撮像素子112の移動の目標位置のX座標とY座標とを算出し、その算出結果をドライバIC253aに伝達する。
ドライバIC253aは、伝達されたY座標から、Y軸用電磁石222bのS極側電磁石においてN極に磁化させる微小電磁石とN極側電磁石においてS極に磁化させる微小電磁石とを決定する。さらに、伝達されたX座標から、X軸用電磁石223bのS極側電磁石においてN極に磁化させる微小電磁石とN極側電磁石においてS極に磁化させる微小電磁石とを決定する。そして、各微小電磁石の磁化の極性に応じた向きの電流を生成して各微小電磁石に供給する。
これにより、移動機構220によってCMOS撮像素子112が手ブレに追随して動かされてこの手ブレが補正される。
ここで、本実施形態において、角速度検出器159がデジタルカメラ200のブレを検出してから、移動機構220によってCMOS撮像素子112が動かされるまでの一連の処理は、本発明のブレ補正方法の一実施形態に相当する。
以上、説明したように、本実施形態では、CMOS撮像素子112が、Y軸用リニアモータ222とX軸用リニアモータ223とを有する移動機構220によって動かされる。そして、Y軸用リニアモータ222のY軸用電磁石222bとX軸用リニアモータ223のX軸用電磁石223bとがボディ150に収納されている。これにより、このデジタルカメラ200では、レンズユニット110の大型化が、Y軸用電磁石222bとX軸用電磁石223bとの分だけ抑制されている。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
この第2実施形態は、手ブレ補正のためにCMOS撮像素子を動かす機構として圧電素子を備えた機構が使われている点を除けば、上記の第1実施形態のデジタルカメラ100と同等なデジタルカメラである。以下では、この第1実施形態との相違点に注目した説明を行う。尚、この第2実施形態のデジタルカメラの外観は、図1に示す第1実施形態のデジタルカメラ100の外観と同じであるので、図示および説明を割愛する。また、図2に示す第1実施形態のデジタルカメラ100の構成要素と同等な構成要素については、以下の各図において、図2と同じ符号を付し重複説明を省略する。
図8は、本発明の第3実施形態のデジタルカメラの内部構成を示す模式図である。
この図8に示すデジタルカメラ300は、本発明の撮影装置の一実施形態に相当し、CMOS撮像素子112を、レンズユニット310内で光軸Lに垂直な方向に移動させる移動機構320を備えている。レンズユニット310内で光軸Lに垂直な方向に移動自在なステージ基板321を有しており、上記のCMOS撮像素子112は、このステージ基板321に搭載されている。このステージ基板321が、本発明にいう支持部の一例に相当する。
このステージ基板321は、FPC311によって、レンズ側の電気端子312に電気的に接続されている。この電気端子312は、レンズユニット210がボディ250に装着されると、ボディ側の電気端子352に電気的に接続される。このボディ側の電気端子352は、信号処理回路155等が搭載されたボディ基板153に設けられており、レンズユニット310とボディ350間における画像信号や電力のやりとりが、これらレンズ側の電気端子312とボディ側の電気端子352とを介して行われる。
ステージ基板321の、CMOS撮像素子112が搭載されている面とは反対側の面には、CMOS撮像素子112をこのステージ基板321ごと、光軸Lに垂直な方向に移動させるための、圧電素子を使った機構が構成されている。
図9は、図8に示す移動機構320における圧電素子を使った機構の詳細を示す、この図8に示す切断線C−Cに沿った断面図である。
以下、この図9と図8との両方を参照しながら、移動機構320における圧電素子を使った機構の詳細について説明する。
ステージ基板321の、CMOS撮像素子112が搭載されている面とは反対側の面に、四角形の筒322が、この筒322の4つの側壁のうち、互いに向き合う2つの壁がY軸とX軸とのいずれかと垂直に交わるように固定されている。この筒322が、本発明にいう被押圧部の一例に相当する。
一方、ボディ150では、マウント部351の内側に四角柱状の突起323が設けられており、さらに、この突起323の4つの側面それぞれに圧電素子324が固定されている。この圧電素子324が、本発明にいう圧電素子の一例に相当する。
レンズユニット310がボディ350に装着されると、レンズ側の筒322の内側に、ボディ側の突起323が挿入される。そして、挿入後は、突起323に固定されている4つの圧電素子324それぞれが、筒322の4つの側壁のいずれかと向き合うこととなる。
ここで、これら4つの圧電素子324のうち、Y軸に交わる側壁と向き合う2つの圧電素子324が、CMOS撮像素子112をY軸方向に移動させる役割を担うY軸用の圧電素子324であり、X軸に交わる側壁と向き合う2つの圧電素子324が、CMOS撮像素子112をX軸方向に移動させる役割を担うX軸用の圧電素子324である。例えば、Y軸用の2つの圧電素子324のうちの一方が伸展すると、筒322はその圧電素子324によって側壁を押される。このとき、もう一方の圧電素子324が同量だけ収縮すると、筒322は、Y軸方向に、圧電素子324によって押された向きに、その圧電素子324の伸展量だけ移動する。同様に、Y軸用の2つの圧電素子324のうちの一方が伸展し他方が収縮すると、筒322は、X軸方向に、圧電素子324によって押された向きに、その圧電素子324の伸展量だけ移動する。このとき、この筒322の移動が妨げられないようにレンズユニット310のフレームとこの筒322の外壁面との間には、所定の隙間が設けられている。そして、筒322の移動を保証しつつレンズユニット310の密閉性を担保するために、この隙間には柔軟なゴム325が詰められている。
圧電素子324が伸展するか収縮するかは、この圧電素子324に印加される印加電圧の極性に依存し、伸展量および収縮量はこの印加電圧の大きさに依存する。本実施形態のデジタルカメラ300では、4つの圧電素子324それぞれに対する印加電圧は駆動回路353で生成され、この駆動回路353から各圧電素子324に印加される。
次に、本実施形態のデジタルカメラ300で実行される手ブレ補正処理について説明する。
図10は、図8に示すデジタルカメラ300を、撮影動作時にこのデジタルカメラ300で実行される処理の流れに注目して示すブロック図である。
尚、この図10に示すブロックのうち、手ブレ補正処理に係わるブロックを除いた各ブロックにおいて実行される処理については、上述の図3に示す第1実施形態のデジタルカメラ100の各ブロックで実行される処理と同じであるので重複説明を省略する。
このデジタルカメラ300において、ユーザがレリーズボタンを押下すると、角速度検出器159が、レリーズボタンが押下されたときのデジタルカメラ300のブレを検出し、その検出結果を駆動回路353に伝える。
本実施形態における駆動回路353は、4つの圧電素子324それぞれに対する印加電圧を生成して各圧電素子324に印加するドライバIC323aと、このドライバIC323aに、CMOS撮像素子112のY軸方向の移動量と移動の向きおよびX軸方向の移動量と移動の向きを角速度検出器159での検出結果に応じて算出して伝達する制御IC323bとを備えている。
ここで、本実施形態では、角速度検出器159と駆動回路353と移動機構320とを合わせたものが、本発明のブレ補正装置の一実施形態に相当する。また、駆動回路353が、本発明にいう駆動部の一例に相当し、駆動回路353と移動機構320とを合わせたものが、本発明にいうブレ補正手段の一例に相当する。
制御IC323bは、角速度検出器159での検出結果が伝えられてくると、その検出結果が示すデジタルカメラ100のブレによってCMOS撮像素子112上の被写体像に生じる手ブレの大きさと方向とを算出する。次に、制御IC323bは、CMOS撮像素子112をこの算出された手ブレに追随させてCMOS撮像素子112を動かすときの、Y軸方向の移動量と移動の向きおよびX軸方向の移動量と移動の向きを算出し、その算出結果をドライバIC323aに伝達する。
ドライバIC323aは、伝達されたY軸方向の移動量と移動の向きに基づいて、Y軸用の2つの圧電素子234それぞれに対する印加電圧の大きさと極性を決定する。また、伝達されたX軸方向の移動量と移動の向きに基づいて、X軸用の2つの圧電素子234それぞれに対する印加電圧の大きさと極性を決定する。そして、この決定に従って各圧電素子234に対する印加電圧を生成し、その生成した印加電圧を各圧電素子234に印加する。
これにより、移動機構320によってCMOS撮像素子112が手ブレに追随して動かされてこの手ブレが補正される。
ここで、本実施形態において、角速度検出器159がデジタルカメラ300のブレを検出してから、移動機構320によってCMOS撮像素子112が動かされるまでの一連の処理は、本発明のブレ補正方法の一実施形態に相当する。
以上、説明したように、本実施形態では、CMOS撮像素子112が、圧電素子324を有する移動機構320によって動かされる。そして、この移動機構320の圧電素子324がボディ350に収納されている。これにより、このデジタルカメラ300では、レンズユニット110の大型化が、圧電素子324の分だけ抑制されている。
尚、上記では、本発明の撮影装置の一実施形態としてデジタルカメラを例示したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の撮影装置は、例えば、ビデオカメラ等であって撮影レンズと撮像素子とを有するレンズユニットが装着されるレンズ交換タイプのもの等、一般にこの要件を満たす撮影装置であっても良い。
また、上記では、本発明にいう撮像素子の一例としてCMOS撮像素子を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明にいう撮像素子は、例えばCCD撮像素子等であっても良い。
また、上記では、本発明にいうブレ検出手段の一例として、ユーザがレリーズボタンを押下したときのデジタルカメラのブレを検出する角速度検出器を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明にいうブレ検出手段は、例えば所定のユーザ操作によって手ブレ補正が許可されているときには常にブレを検出するもの等であっても良い。この場合には、手ブレ補正が許可されているときには撮像素子が常に動かされ、撮像素子上の被写体像における手ブレが撮影に関わらず常に補正されることとなる。
本発明の第1実施形態のデジタルカメラの外観図である。 図1に示すデジタルカメラ100の内部構成を示す模式図である。 図2に示すデジタルカメラ100を、撮影動作時にこのデジタルカメラ100で実行される処理の流れに注目して示すブロック図である。 2本の切断線を示す図である。 本発明の第2実施形態のデジタルカメラを示す、Y軸用永久磁石222aを通る切断線A−Aに沿った断面図である。 本発明の第2実施形態のデジタルカメラを示す、X軸用永久磁石223aを通る切断線B−Bに沿った断面図である。 図5および図6に示すデジタルカメラ200を、撮影動作時にこのデジタルカメラ200で実行される処理の流れに注目して示すブロック図である。 本発明の第3実施形態のデジタルカメラの内部構成を示す模式図である。 図8に示す移動機構320における圧電素子を使った機構の詳細を示す、この図8に示す切断線C−Cに沿った断面図である。 図8に示すデジタルカメラ300を、撮影動作時にこのデジタルカメラ300で実行される処理の流れに注目して示すブロック図である。
符号の説明
100,200,300 デジタルカメラ
101 突起部
102 係合部
103 レリーズボタン
110,210,310 レンズユニット
111 撮影レンズ
112 CMOS撮像素子
113,162,211,311 FPC
114 中継基板
120,220,320 移動機構
121,221,321 ステージ基板
122 Y軸用アクチュエータ
122a Y軸用コイル
122b Y軸用レンズ側永久磁石
122c Y軸用ボディ側永久磁石
123 X軸用アクチュエータ
123a X軸用コイル
123b X軸用レンズ側永久磁石
123c X軸用ボディ側永久磁石
150,250,350 ボディ
151,351 マウント部
152,212,252,312,352 電気端子
153 ボディ基板
154 電源回路
155 信号処理回路
156,253,353 駆動回路
156a,253a,323a ドライバIC
156b,253b,323b 制御IC
157 EVF
157a 接眼部
158 液晶パネル
159 角速度検出器
160 記録メディア
161 電池
222 Y軸用リニアモータ
222a Y軸用永久磁石
222b Y軸用電磁石
222b_S S極側電磁石
222b_N N極側電磁石
223a X軸用永久磁石
223 X軸用リニアモータ
223a X軸用永久磁石
223b X軸用電磁石
322 筒
323 突起
324 圧電素子
325 ゴム

Claims (6)

  1. 撮影レンズと該撮影レンズを経由して結像した被写体像を捉える撮像素子とを有するレンズユニット、および、該レンズユニットが着脱自在に装着されるボディを備えた撮影装置のブレを補正するブレ補正装置において、
    当該撮影装置のブレを検出するブレ検出手段と、
    前記撮像素子を光軸に垂直な方向に移動させることにより、前記ブレ検出手段で検出されたブレを補正するブレ補正手段とを備え、
    前記ブレ補正手段が、前記撮像素子を移動させる、少なくとも一部が前記ボディに収納された機構を有し、該機構を使って、該撮像素子を、前記ブレ検出手段で検出されたブレを補正するように移動させるものであることを特徴とするブレ補正装置。
  2. 前記ブレ補正手段が、
    前記レンズユニット内において、前記撮像素子を、光軸に垂直な方向に移動自在に支持する支持部、および、前記支持部に固定されたコイルと、該コイルを所定の磁場中に曝す、少なくとも一部が前記ボディに収納された永久磁石とからなり、該コイルに電流が供給されると該コイルが前記光軸に垂直な方向に動くアクチュエータを備えた機構を前記機構として有するものであり、
    このブレ補正手段が、さらに、
    前記コイルに、前記ブレ検出手段で検出されたブレに応じた電流を前記ボディ側から供給することで、前記アクチュエータに前記支持部ごと前記撮像素子を移動させる駆動部を有するものであることを特徴とする請求項1記載のブレ補正装置。
  3. 前記ブレ補正手段が、
    前記レンズユニット内において、前記撮像素子を、光軸に垂直な方向に移動自在に支持する支持部、および、前記支持部に固定された永久磁石と、前記ボディに収納された電磁石とからなり、該電磁石に電流が供給されると前記永久磁石が前記光軸に垂直な方向に動くリニアモータを備えた機構を前記機構として有するものであり、
    このブレ補正手段が、さらに、
    前記電磁石に、前記ブレ検出手段で検出されたブレに応じた電流を前記ボディ内で供給することで、前記リニアモータに前記支持部ごと前記撮像素子を移動させる駆動部とを備えたものであることを特徴とする請求項1記載のブレ補正装置。
  4. 前記ブレ補正手段が、
    前記レンズユニット内において、前記撮像素子を、光軸に垂直な方向に移動自在に支持する支持部、電圧が印加されると前記光軸に垂直な方向に伸びる、前記ボディに収納された圧電素子、および、前記支持部に固定され前記圧電素子によって前記光軸に垂直な方向に押圧される被押圧部を備えた機構を前記機構として有するものであり、
    このブレ補正手段が、さらに、
    前記圧電素子に、前記ブレ検出手段で検出されたブレに応じた電圧を前記ボディ内で印加し該圧電素子を伸ばして該圧電素子に前記被押圧部を押圧させることで、前記支持部ごと前記撮像素子を移動させる駆動部とを備えたものであることを特徴とする請求項1記載のブレ補正装置。
  5. 撮影レンズと該撮影レンズを経由して結像した被写体像を捉える撮像素子とを有するレンズユニット、および、該レンズユニットが着脱自在に装着されるボディを備えた撮影装置において、
    当該撮影装置のブレを検出するブレ検出手段と、
    前記撮像素子を光軸に垂直な方向に移動させることにより、前記ブレ検出手段で検出されたブレを補正するブレ補正手段とを備え、
    前記ブレ補正手段が、前記撮像素子を移動させる、少なくとも一部が前記ボディに収納された機構を有し、該機構を使って、該撮像素子を、前記ブレ検出手段で検出されたブレを補正するように移動させるものであることを特徴とする撮影装置。
  6. 撮影レンズと該撮影レンズを経由して結像した被写体像を捉える撮像素子とを有するレンズユニット、および、該レンズユニットが着脱自在に装着されるボディを備えた撮影装置のブレを補正するブレ補正方法において、
    当該撮影装置のブレを検出し、
    前記撮像素子を移動させる、少なくとも一部が前記ボディに収納された機構を使って、該撮像素子を、検出されたブレを補正するように、光軸に垂直な方向に移動させることにより該ブレを補正することを特徴とするブレ補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106186219A (zh) * 2016-08-25 2016-12-07 魔水科技(北京)有限公司 用于卫浴产品的核磁杀菌装置及方法
CN112764297A (zh) * 2020-12-30 2021-05-07 深圳市火乐科技发展有限公司 动态扩散片组件及控制方法、激光消散斑装置、投影仪

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