JP2008222386A - 作業支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価にかつ煩雑な配線作業が不要な作業支援装置を提供する。
【解決手段】部品棚の上方にはプロジェクタ32が設置されている。格納箱保持体には複数の部品格納箱Xが収容され、その前面にはスクリーン240〜260が設置される。そして、部品の取出しの指示の対象となる部品格納箱Xの前のスクリーン250,260には、上方に設けられたプロジェクタから投影された映像が表示される。
【選択図】図16
【解決手段】部品棚の上方にはプロジェクタ32が設置されている。格納箱保持体には複数の部品格納箱Xが収容され、その前面にはスクリーン240〜260が設置される。そして、部品の取出しの指示の対象となる部品格納箱Xの前のスクリーン250,260には、上方に設けられたプロジェクタから投影された映像が表示される。
【選択図】図16
Description
本発明は、作業支援装置に関し、特に、作業者に必要な部品が格納された場所を示す作業支援装置に関する。
一般に、FA(Factory Automation)製造現場における作業者による製品の組立や加工、検査等は、専用の作業スペースで行なわれる。作業スペースには、通常、作業台、複数の部品格納箱が収容された部品棚、並びに複数の治具格納箱が収容された治具棚とが配備されている。そして、各作業者には、各作業工程で必要な部品や治具、部品の取付態様等が文章や図により示されている作業指示書が配布され、作業者は、この作業指示書を頼りに作業を進めるのが常である。
なお、作業初心者にも解りやすい作業指示書の作成は容易ではなく、また、作業指示書を見ながらの作業では、熟練度や各個人の能力の差が作業速度に顕著に反映されるため、作業速度にばらつきが生じて生産ラインを停滞させる等の種々の問題がある。
この点に関し、従来では、たとえば特許文献1および特許文献2に、複数の部品格納箱を用意しておき、その都度の作業に必要な部品が格納されている部品格納箱に設けたランプ等の表示装置を点灯し、かつ、作業者の持ち出した部品を各部品格納箱にそれぞれ設置された光電センサによって検出し、選択すべき部品格納箱以外から持ち出した場合には警告器を作動させるようにした作業支援装置が開示されている。
特開2005−29391号公報
特開平5−42461号公報
上記したように、部品格納箱のそれぞれに対応するようにランプ等の表示装置を置いた場合、配線が多く、配線作業が煩雑であるという問題があった。
なお、単に配線作業の煩雑さを解消するのであれば、それぞれの部品格納箱に対応したランプの代わりに、隣接する複数の部品格納箱に対して1台の比較的大型の画面を有する液晶表示装置を配置して、当該液晶表示装置に複数の部品格納箱についての指示情報を表示することが考えられる。
しかしながら、このような液晶表示装置を用いたのでは、作業支援装置のコストを大幅に引き上げてしまう結果となり、好ましくない。
本発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、安価にかつ煩雑な配線作業が不要な作業支援装置を提供することである。
本発明に従った作業支援装置は、映写機に、複数の部品格納箱を収容する部品棚に対して部品格納箱を指定する映像を投影させる作業支援装置であって、前記映写機に投影させる複数の映像データを記憶する第1の記憶手段と、前記複数の映像データについて、前記映写機に投影させる順序と投影する映像データを切り換えるための切換条件とを含むシーケンスデータを記憶する第2の記憶手段と、前記切換条件が成立したか否かを判断する判断手段と、前記映写機の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記映写機に、前記シーケンスデータによって特定される映像データを、前記判断手段が前記切換条件が成立したと判断したことに応じて切り換えて表示させることを特徴とする。
また、本発明の作業支援装置では、各前記映像データは、前記複数の部品格納箱に対応する領域の映像データであって、前記複数の部品格納箱に対応する領域の中の、指定する部品格納箱に対応する位置に、部品格納箱を指定する映像のデータが配置されている映像データであることが好ましい。
また、本発明の作業支援装置では、前記映像データは、前記映写機に前記部品格納箱に映像を投影させるデータであることが好ましい。
また、本発明の作業支援装置では、前記部品棚は、前記部品格納箱が収容される位置の前面にスクリーンを含み、前記映像データは、前記映写機に前記スクリーンに映像を投影させるデータであることが好ましい。
また、本発明の作業支援装置では、前記複数の映像データは、前記スクリーンの中の隣接する部品格納箱の間に対応する領域に映像を投影させるデータを含むことが好ましい。
また、本発明の作業支援装置では、前記スクリーンは、第1の方向および第1の方向に交わる第2の方向によって規定される長方形の領域内に配置され、前記制御手段は、前記映写機に、前記長方形の領域に映像を投影させ、前記映像データの外形は、前記長方形の領域の中の、前記映写機と前記スクリーンの距離が近い方に対応する辺を長辺とし、前記映写機と前記スクリーンの距離が遠い方に対応する短辺とする台形であることが好ましい。
また、本発明の作業支援装置は、前記部品格納箱の前面に検知領域を有する光電センサと、前記光電センサの検知位置と、前記複数の部品格納箱の中の個々の部品格納箱とを関連付ける情報を記憶する第3の記憶手段とをさらに備え、前記シーケンスデータは、前記映写機に映像を投影させている映像データと、前記映像データによって指定される部品格納箱とを関連付ける情報を含み、前記判断手段は、前記シーケンスデータにおいて、前記映写機が投影している映像データに関連付けられている部品格納箱を特定し、前記光電センサの検知位置の中で、前記第3の記憶手段において、前記特定した部品格納箱に関連付けられている検知位置が遮光された場合に、前記切換条件が成立したと判断することが好ましい。
また、本発明の作業支援装置は、前記映写機をさらに備えることが好ましい。
本発明によれば、複数の部品格納箱の中から、映写機が部品棚に対して映像を投影させることによって部品格納箱が指定されるようになり、また、切換条件が成立すると判断されると、映写機の映像によって指定される部品格納箱は切り換えられる。
これにより、個々の部品格納箱に対してランプ等の配線を必要とする部品を設置しなくとも、作業者に対して部品格納箱を指示することができる。なお、映写機があれば、部品棚側には、当該映写機の投影する映像のスクリーンとなるものが設置されれば良く、液晶表示装置等の効果の設備を必要とされなくなる。
したがって、作業支援装置において煩雑な配線作業が不要となり、かつ、安価に作業支援装置を構成できる。
以下、本発明の作業支援装置の一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、同一の構成要素には各図において同一の符号を付し、詳細な説明は繰返さない。
図1は、作業支援装置の一実施の形態である部品棚の正面図であり、図2は、当該部品棚の斜視図であり、図3は、当該部品棚の分解斜視図である。
図1〜図3を参照して、部品棚300は、センサ保持体100と格納箱保持体200が組合されることにより構成される。格納箱保持体200には、複数の部品格納箱Xが収容されている。部品棚300では、センサ保持体100に組合される格納箱保持体200は、同種のものの間で交換可能に構成されている。これにより、部品棚300では、異なる組合せの部品格納箱Xを収容した格納箱保持体200が設置されることになる。なお、本明細書では、格納箱保持体200を単に「棚」と呼ぶことがある。
部品棚300では、センサ保持体100の前面に、作業台140が取付けられている。また、作業台140の下面には、後述するパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)1を収容するケース1Aが取付けられている。そして、作業台140の天面には、PC1によって表示態様を制御されるモニタ34が埋込まれている。モニタ34は、一般的なモニタであり、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)によって構成される。また、作業台140上には、作業用ボックス34Aが設定されている。作業用ボックス34Aは、必ずしも作業台140と一体的に設けられていなくとも良い。
センサ保持体100の前面には、エリアセンサ110が配置されている。エリアセンサ110は、PC1に接続されており、センサ保持体100の前面の所定の二次元領域において遮光された位置の座標を検知する。
エリアセンサ110は、複数の光軸を有する投光器と受光器(いわゆるライトカーテン)が2組使用されて構成されている。より具体的には、本実施の形態では、水平方向の光軸を有する投受光器としてオムロン社製の「F3ZN−S0510N15(検出幅510mm、光軸数35本)」が、また、垂直方向の光軸を有する投受光器として「F3ZN−S1470N15(検出幅1470mm、光軸数99本)」が、それぞれ使用されている。したがって、本実施の形態で示される二次元領域は、510mm×1470mmの領域となる。
部品棚300の正面に立った作業者は、2組の投受光器からなるエリアセンサ110によって構成される枠の内側であって当該エリアセンサ110よりも奥に、格納箱保持体200において複数段にわたって収容された部品格納箱Xを見ることになる。
センサ保持体100は、その外郭をパイプ(たとえば、矢崎加工(株)製のイレクターパイプ)が組合される等によって構成される枠体150に覆われている。枠体150の下端には移動用のキャスタ190が取付けられ、また、枠体150の上部にはプロジェクタ32と1組のスピーカ33が取付けられている。
また、枠体150のエリアセンサ110の上部には、スクリーン191が取付けられている。スクリーン191は、たとえば、白色の光沢用紙または板から構成される。
プロジェクタ32は、後述するモータ31によって駆動される機構(図示略)により、両矢印R方向に回動可能に構成されている。なお、本実施の形態では、プロジェクタ32は、主にエリアセンサ110によって構成される枠内に映像を投影する位置に固定される。
また、センサ保持体100には、RF−IDアンテナ102が取付けられている。RF−IDとは、Radio Frequency Identification Systemのことであり、非接触でタグに格納された情報を読出すためのシステムである。このようなシステムとしては、具体的には、オムロン社製のV600シリーズを挙げることができる。また、作業台140の上には、PC1に接続されたバーコードリーダ5が載置されている。
バーコードリーダ5は、製造する製品ごとに用意されたバーコード付きの作業指示書を読取るために使用される。PC1は、読取られたバーコード情報に基づき、データベースを検索し、製造する製品を特定するとともに、この製品の製造手順データを呼出し、当該製造手順データに従って、プロジェクタ32に映像を投影させたり、モニタ34の表示態様を制御したりする。これにより、作業者は、製造手順を教示される。ここで、製造手順データについて説明する。
表1に、製造手順データの一例を示す。なお、製造手順データは、たとえばHDD12に記憶されている。
表1には、工程番号、工程名称、棚識別番号、段識別番号、格納箱識別番号、プロジェクタ投影用画面、モニタ用画面、再生する動画ファイル名、再生する音声ファイル名、および作業確認SW設定の各項目が設けられている。
工程番号は、製品の製造のために作業者に動作を指示する工程の通し番号である。工程名称は、各工程に対して付された名称である。棚識別番号は、利用されるべき格納箱保持体200を特定する情報である。段識別番号は、利用されるべき格納箱保持体200の中でRF−IDアンテナ102と位置合わせされるべきRF−IDタグ(後述するRF−IDタグ)を特定する情報である。格納箱識別番号は、部品の取り出し等の作業の対象となる部品格納箱Xを特定するための情報である。プロジェクタ投影用画面は、各工程でプロジェクタ32に投影させるデータを特定する情報である。モニタ用画面は、各工程でモニタ34に表示させるデータを特定する情報である。再生する動画ファイル名は、モニタ34(およびスピーカ33)に再生させる動画(および音声)のデータを特定する情報である。再生する音声ファイル名は、スピーカ33に出力させる音声のデータを特定するための情報である。また、作業確認SW設定とは、製造手順データの中で、制御の対象となる工程を切り換えるための条件が後述する作業確認スイッチ(後述する作業確認スイッチ9)に対する操作であるかエリアセンサ110が適切な情報を検知したことであるかを規定する情報であり、作業確認スイッチに対する操作である場合には「True」という値が設定される。
なお、表1を参照して説明した製造手順データは、部品棚300からの部品の取出しにのみ対応したものである。製造手順データには、さらに、(表2を参照して)後述するような、部品の組立に関するものも含まれている場合がある。
図1〜図3に戻って、格納箱保持体200には、複数段にわたって部品格納箱Xが収容されている。また、格納箱保持体200の各段には、側面にRF−IDタグ203が取付けられ、そして、前面にはスクリーン210〜260が取付けられている。
プロジェクタ32は、スクリーン主にスクリーン210〜260の中の、エリアセンサ110によって構成される枠内にあるものに対して映像を投影する。スクリーン210〜260は、スクリーン191と同様に、たとえば、白色の光沢用紙または板から構成される。
格納箱保持体200の下端には、移動用のキャスタ205が取付けられている。
図4は、部品棚300の構成を模式的に示す図である。
図4は、部品棚300の構成を模式的に示す図である。
PC1は、その下位装置であるPLC(Programmable Logic Controller)6に接続されている。PC1は、各種の機器と、PLC6を介して信号の送受信を行なうことができる。
PLC6には、デバイスネット(Device Net)を介して、無線ユニット7とI/Oコントローラ(Input-Output Controller)8が接続されている。無線ユニット7は、通信ラインにフレキシブル性を持たせるために設けられたものであり、ケース1Aの外部であってセンサ保持体100に設けられた無線ユニット10(図示略)との無線通信を行なうものである。
I/Oコントローラ8には、作業確認スイッチ9をはじめ、各種センサやI/Oポート等の要素9Aが接続される。作業確認スイッチ9は、上記したように各イベント(工程)が終了したことをPC1に通知するためのものであり、作業者によってイベント完了ごとに適宜操作される。
本実施の形態では、プロジェクタ32、スピーカ33、モニタ34、および、プロジェクタ32の回動機構を駆動するモータ31は、その動作をPC1によって制御される。また、バーコードリーダ5によって読取られたバーコード情報は、PC1に送られる。さらに、エリアセンサ110の検知出力は、I/Oコントローラ111を介して無線ユニット101に送られ、当該無線ユニット101から無線ユニット7等を介してPC1に送信される。また、センサ保持体100に取付けられたRF−IDアンテナ102は、(部品棚300において当該センサ保持体100に組合された)格納箱保持体200に取付けられているRF−IDタグ203から信号を受信する。当該RF−IDアンテナ102が受信した信号は、無線ユニット101および無線ユニット7等を介して、PC1に送信される。
図5は、PC1のハードウェア構成を概略的に示す模式図である。
図5を参照して、PC1は、OS(Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)11と、CPU11でのプログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部13と、CPU11で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)12とを含む。また、HDD12に記憶されるプログラムは、FDドライブ16またはCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)ドライブによって、それぞれフレキシブルディスク16AまたはCD−ROM15Aなどから読取られる。
図5を参照して、PC1は、OS(Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)11と、CPU11でのプログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部13と、CPU11で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)12とを含む。また、HDD12に記憶されるプログラムは、FDドライブ16またはCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)ドライブによって、それぞれフレキシブルディスク16AまたはCD−ROM15Aなどから読取られる。
CPU11は、キーボードやマウスからなる入力部14を介して作業者等からの指示を受取るとともに、プログラムの実行によって生成される画面出力をモニタ34やプロジェクタ32へ出力する。また、CPU11は、LAN(Local Area Network)カードからなる通信用のインターフェイス17を介して、PLC6等との間でデータの送受信を行なう。なお、上述の各部は、内部バス18を介して相互にデータを授受する。
図3に戻って、格納箱保持体200では、部品格納箱Xを収容する棚部分とキャスタ205との間に、リフタ(トラスコ製ローリフタ/形HDL−W1058J)204が備えられている。リフタ204は、図示しない操作スイッチにより上下に動作し、これにより、格納箱保持体200の高さが調整される。なお、当該操作スイッチは、たとえば格納箱保持体200の外郭を覆う枠体に取付けられている。
リフタ204による作用を、図6を参照しつつ説明する。なお、図6(A)は、図3に示した格納箱保持体200を下降させたときの部品棚300の状態を示し、図6(B)は、図3に示した格納箱保持体200を上昇させたときの部品棚300の状態を示している。なお、図6(A)および図6(B)において符号Sで示されているのは、エリアセンサ110の検知対象領域(二次元領域)である。
まず図3を参照して、格納箱保持体200では、上下6段にわたって部品格納箱Xが収納されている。そして、図6(A)は、6段中の上部3段の部品格納箱Xが検知対象領域Sに対向する状態を示している。また、図6(B)は、上から3段目〜5段目が検知対象領域Sに対向する状態を示している。
図6(A)および図6(B)から理解されるように、本実施の形態では、リフタ204により格納箱保持体200の高さが変更されることにより、エリアセンサ110の検知対象領域Sと対向する部品格納箱Xを変更することが可能になる。なお、部品格納箱Xは、それぞれその前面から作業者の手などを挿入されることにより部品の取出しが可能なように構成されている。つまり、部品格納箱Xの前面が検知対象領域Sに対向することにより、エリアセンサ110は、当該部品格納箱Xから部品を取ろうとして当該部品格納箱Xに作業者が手を伸ばした場合にその作業者の手によって(エリアセンサ110内の投光器が発した光が)遮光されることを検知できる。このことから、本実施の形態では、リフタ204により格納箱保持体200の高さを調整することにより、エリアセンサ110によってどの部品格納箱Xに対する部品の取出を検知するかを変更することができると言える。
本実施の形態では、PC1は、データベースに記憶される製造手順データに従って、プロジェクタ32に、スクリーン210〜260の中の、部品の取出しなどの指定の対象となる部品格納箱Xに対応した位置に、作業(主に、部品の取出し)を指示する情報を表示させる。そして、指定した部品格納箱Xに対して作業者による部品の取出しがなされたか否かは、エリアセンサ110において当該部品格納箱Xに対応する位置における検知出力が得られたか否かによって判断される。なお、エリアセンサ110の検知対象領域Sにどの部品格納箱Xを対向させるかは、どの格納箱保持体200をセンサ保持体100に組み合わせるか、そして、組み合わせた格納箱保持体200のリフタ204をどのように動作させることによって変更される。また、本実施の形態では、リフタ204によって格納箱保持体200の高さの変更が正常に行なわれたか否かは、RF−IDアンテナ102が読み込んだ直近のRF−IDタグ203に基づいて確認される。
製造手順データにおいて、どの格納箱保持体200をセンサ保持体100に組み合わせるかは、棚識別番号によって特定され、組み合わせた格納箱保持体200のリフタ204をどのように動作させるかは、段識別番号によって特定される。
なお、以上説明した本実施の形態では、図3等に示されるように、格納箱保持体200では同一サイズの部品格納箱Xが複数収容された状態を示したが、図7(A)に示されるように、異なるサイズまたは形状の20以上の部品格納箱Xが収容されていてもよい。
図7(A)を参照して、ここに示された格納箱保持体200では、1段目や6段目において、幅方向にサイズの異なる部品格納箱Xが並べられて収容されている。また、4段目には、高さ方向にもサイズの異なる部品格納箱Xが収容されている。なお、4段目に高さ方向に他の部品格納箱よりも大きな寸法を有する部品格納箱が収容されているために、3段目では、部品格納箱Xの収容スペースが一部分断されている。これにより、スクリーン230は、当該分断された位置には存在しないように、分割されて設置されている。図7(B)では、図7(A)に示された格納箱保持体200がセンサ保持体100と組合されて部品棚300を構成する状態が示されている。
図8(A)は、各格納箱保持体200における部品格納箱Xの配置態様を特定するための情報の構成を説明するための図である。また、図8(B)は、図8(A)に示される情報がモニタ34等の表示装置で表示される際の画面の一例を示す図である。図8(A)に示される情報は、各格納箱保持体200を管理する情報として、たとえばHDD12に格納される。
図8(A)に示されるように、格納箱保持体200における部品格納箱Xの配置領域は、150個(垂直方向10分割(縦インデックス番号“0”〜“9”)、水平方向15分割(横インデックス番号“1”〜“F”)の最小分割マス(それぞれに番号が付されている)の集合体として定義されている。なお、図8(A)では、各分割マスの位置を特定するための情報が示されているのであって、後述する図9(A)に示されるような各分割マスに対して設定されている値が示されているのではない。
図8(B)に示される画面では、各マス番号と各部品格納箱とを対応付ける情報が領域63に含まれる各分割マスに対応する欄に表示される。また、同画面では、表示欄61には、当該画面が対応する格納箱保持体200の識別番号(棚識別番号)が表示され、また、表示欄62には、当該格納箱保持体200の各段に取付けられた個々のRF−IDタグを識別する情報(段識別番号)が表示される。
HDD12では、各格納箱保持体200について、図8(A)に示した部品格納箱Xの配置を示す情報とともに、表示欄61,62に示されるような棚識別番号と各段の段識別番号とが記憶されている。
図9に、各マス番号と各部品格納箱との対応付けの具体的な例を示す。なお、図9(A)は、図8(A)に示された情報の具体例の1つであり、図9(B)は、図8(B)に示された画面の具体例の1つである。
図9(A)を参照して、この例では、格納箱保持体200の縦インデックス番号0で特定される欄には、横インデックス番号1〜3に対応する位置に、「1」で特定される部品格納箱Xが収容されていることが示されている。また、同じ段では、横インデックス番号4、5〜8、9〜A、B〜Fで特定されるそれぞれの位置に、「2」「3」「4」「5」で特定される部品格納箱Xが収容されていることが示されている。また、この図では、「7」で特定される部品格納箱Xは、格納箱保持体200の上から2段目〜3段目(インデックス番号1〜2)であって横インデックス番号3〜4で特定される水平方向の位置に収容されていることが示されている。
図9(A)に示される情報は、図8(A)に示したような各マス番号を特定する情報を利用して、当該マス番号に対応する位置に配置される部品格納箱Xの識別番号をHDD12に記憶させることにより、生成される情報である。なお、本明細書では、以下、各部品格納箱Xの識別番号を、適宜、格納箱識別番号と呼ぶ。
図9(B)では、領域63の各マス番号に対応する欄では、図9(A)に示された数字(部品格納箱Xの識別番号)が示されている。また、図9(B)では、図9(A)に示された情報と関連付けられている棚識別番号および段識別番号が、表示欄61と表示欄62に示されている。
次に、PC1が実行する作業支援のための処理(作業支援処理)の内容を、当該処理のフローチャートである図10および図11を参照して説明する。
作業支援処理は、CPU11は、まずS10で、PC1に電源が投入されたか否かを判断し、電源が投入された判断するとステップS20へ処理を進める。
ステップS20では、CPU11は、システム(エリアセンサ110等のPC1以外の機器)に電源が投入されたか否かを判断し、投入されたと判断すると待機する。
次に、ステップS30として、作業者により、作業指示書に記載されたバーコードをバーコードリーダ5に読込ませる処理が実行される。この処理により、CPU11は、作業指示書中の製品の品番の入力を受付ける。また、CPU11では、ここで、さらに、入力を受付けた品番に対応する製造手順データを読み出してメモリ部13に展開する処理を行なう。
次に、ステップS40では、作業者により、当該作業者を特定する情報(たとえば作業者名)および製品の製造数量をバーコードリーダ5に読込ませる処理がなされる。この処理により、CPU11は、作業者を特定する情報と製品の数量の入力を受付ける。
次に、ステップS50として、CPU11は、ステップS40で入力を受付けた作業者を特定する情報と製品の数量の情報をメモリ部13に格納して、ステップS60(図11)へ処理を進める。
図11を参照して、ステップS60では、CPU11は、部品棚300においてセンサ保持体100に、ステップS30の処理に基づいて読み出した製造手順データに対応する格納箱保持体200を組み合わせるための処理である棚設定処理を実行する。ここで、棚設定処理の内容を、当該処理のサブルーチンのフローチャートである図12を参照して説明する。
図12を参照して、棚設定処理では、CPU11は、まずステップSA10で、RF−IDアンテナ102を介して、当該RF−IDアンテナ102に対向する位置にあるRF−IDタグ203からのデータを読込んで、ステップSA20へ処理を進める。なお、各RF−IDタグ203には、当該RF−IDタグ203が取付けられる格納箱保持体200を特定する棚識別番号と、当該RF−IDタグ203自身を特定する段識別情報とが記憶されている。そして、RF−IDアンテナ102は、RF−IDタグ203からこれらのデータを読み込む。RF−IDアンテナ102によって読み込まれたデータは、CPU11に送られ、CPU11は、これらのデータをメモリ部13に格納する。ここでは少なくとも棚識別情報がメモリ部13に格納されれば良い。
ステップSA20では、CPU11は、ステップSA10でメモリ部13に格納した棚識別番号が、ステップS30の処理で格納した製造手順データに含まれる棚識別番号と一致するか否かを判断し、一致したと判断すればそのままそのまま図11へ処理をリターンさせる。一方、一致していないと判断すると、CPU11は、ステップSA30へ処理を進める。
ステップSA30では、モニタ34に、現在センサ保持体100に組み合わされている格納箱保持体200を、製造手順データに含まれる棚識別番号に対応する格納箱保持体200に入れ替える旨を指示する画面を表示させる。
この表示に応じて、作業者により、ステップSA40として格納箱保持体200を入れ替える処理がなされ、そして、ステップSA50として入れ替えた後にセンサ保持体100と組み合わされた格納箱保持体200のいずれかのRF−IDタグ203をRF−IDアンテナ102に位置合わせされると、処理がステップSA10に戻されて、CPU11はRF−IDタグ203からデータの読み込みを行なう。
このようにして、棚設定処理は、センサ保持体100に組み合わされている格納箱保持体200が、製造手順データに含まれる棚識別番号に対応する格納箱保持体200とされるまで継続される。
図11に戻って、ステップS60の後、CPU11は、ステップS70で、格納箱保持体200の高さを、ステップS30の処理に基づいて読み出した製造手順データに対応する高さにするための処理である棚昇降処理を実行する。ここで、この処理の内容を、当該処理のサブルーチンのフローチャートである図13を参照して説明する。
図13を参照して、棚昇降処理では、CPU11は、まずステップSB10で、RF−IDアンテナ102を介して、当該RF−IDアンテナ102に対向する位置にあるRF−IDタグ203からのデータ(棚識別番号と段識別情報)を読込んで、メモリ部13に格納し、ステップSB20へ処理を進める。なお、ここでは少なくとも段識別情報がメモリ部13に格納されれば良い。
ステップSB20では、CPU11は、ステップSB10でメモリ部13に格納した段識別番号が、ステップS30の処理で格納した製造手順データに含まれる段識別番号と一致するか否かを判断し、一致したと判断すればそのままそのまま図11へ処理をリターンさせる。一方、一致していないと判断すると、CPU11は、ステップSB30へ処理を進める。
ステップSB30では、格納箱保持体200の高さを、製造手順データに含まれる段識別番号に対応するものに変更する旨を指示する情報を出力する。なお、ここでの出力は、プロジェクタ32に指示用の映像をスクリーン191等に投影させても良いし、モニタ34に指示用の画面を表示させても良いし、スピーカ33に指示用の音声を出力させても良いし、または、これらが組み合わされても良い。
この指示に応じて、作業者により、ステップSB40として、上記した操作スイッチが適宜操作されて、格納箱保持体200の高さを変更する処理がなされると、処理がステップSB10に戻されて、CPU11はRF−IDタグ203からデータの読み込みを行なう。
このようにして、棚昇降処理では、格納箱保持体200は、センサ保持体100に組み合わされている格納箱保持体200に取付けられているRF−IDタグ203の中で、製造手順データに含まれる段識別番号に対応するものがRF−IDアンテナ102と対向する(直近となる)まで、その高さを調整される。
図11に戻って、ステップS70の処理の後、CPU11は、ステップS80で部品のピッキング処理を実行する。ここで、この処理の内容を、当該処理のサブルーチンのフローチャートである図14を参照して説明する。
図14を参照して、部品のピッキング処理では、CPU11は、まずステップSC10で、プロジェクタ32やスピーカ33やモニタ34に、製造手順データの工程番号1に対応する表示および/または音声出力を行なわせる。たとえば製造手順データが表1に示されたものであれば、モニタ34に「C:\スライト゛001.JPG」のファイル名で特定される画面が表示され、また、スピーカ33からは「C:\音声001.wav」のファイル名で特定される音声が出力される。なお、工程番号1に対応するプロジェクタ投影用画面の欄は空欄とされているので、ここでは、プロジェクタ32に対して映像を投影するための制御は行なわれない。また、製造手順データのプロジェクタ投影用画面、モニタ用画面、再生する音声ファイル名の各欄に対応して格納されるファイル名を持つデータは、たとえばHDD12に格納される。
次に、ステップSC10で行なわれた表示および/または音声出力に応じて、ステップSC20として、作業者は、プロジェクタ32によって投影された画面、モニタ34に表示された画面、および/またはスピーカ33から出力された音声に応じて、部品のピッキングを行なう。
この間、CPU11は、ステップSC30として、エリアセンサ110の検知出力をチェックする。
そして、ステップSC40では、CPU11は、エリアセンサ110の、適切な位置における遮光が検知できたか否かを判断する。ここで、適切な位置とは、エリアセンサ110の中の、現在表示等を行なっている製造手順データ中の工程に対応する格納箱識別番号に対応した位置である。なお、エリアセンサ110の中の検知位置と格納箱識別番号とは、図15(A)または図15(B)に示されるように対応する。
まず図15(A)を参照して、図15(A)は、図9(A)に示されたデータに対してエリアセンサ110の検知対象領域と対応した範囲P1が示されている。なお、CPU11は、図9(B)を参照して説明したように、格納箱保持体200で部品格納箱Xが収容される複数の段の中で、どの段がRF−IDアンテナ102に対向する(直近に位置する)かを、RF−IDタグ203から読取られる情報によって認識できる。また、エリアセンサ110の検知対象領域の形状は、格納箱保持体200の入替え等が行なわれても一定である。このことから、CPU11は、図9(A)を参照して説明した情報と、RF−IDアンテナ102から読取られる棚識別番号および段識別番号とに基づいて、図15(A)に示したような、エリアセンサ110の検知範囲領域において部品格納箱Xの識別番号がどのように配列されるかを認識できる。また、図15(A)の例と同じ格納箱保持体200が高さを変更された場合には、たとえば図15(B)に示されたように、エリアセンサ110の検知範囲領域に含まれる部品格納箱Xの識別番号の配列は変更される。なお、図15(B)では、エリアセンサ110の検知範囲領域に含まれる範囲がP2で示されている。
そして、ステップSC40では、CPU11は、上記のようにして、エリアセンサ110の中の、製造手順データ中の現在の工程に対応する格納箱識別番号に対応した位置で検知出力(遮光)が得られたか否かを判断する。そして、CPU11は、適切な位置に検知出力があったと判断するとステップSC60へ処理を進め、そうではないと判断すると(つまり、適切な位置以外で検知出力が得られた場合、または、ステップSC10またはステップSC60で表示および/または音声出力を行なった後所定時間エリアセンサ110のいずれの箇所にも遮光が検知されなかった場合には)、ステップSC50で、スピーカ33にブザー音を出力させて、作業者の動作を待つ。
なお、現在実行中の工程番号において、作業確認SW設定の値が「True」である場合には、ステップSC40では、エリアセンサ110の検知出力ではなく、作業確認スイッチ9に対する操作の有無で、ステップSC60へ処理が進められるか否かが判断される。つまり、作業確認SW設定の値が「True」である場合には、ステップSC40では、CPU11は、作業確認スイッチ9に対する操作がなされたことに応じて、ステップSC60へ処理を進める。
ステップSC60では、CPU11は、現在製造手順データの中で表示および/または音声出力を行なっている工程が製造手順データの最終工程に対応するものであるか否かを判断し、そうであると判断すると、図11へ処理を戻す。一方、まだ最後の工程ではないと判断すると、ステップSC70へ処理を進める。
ステップSC70では、製造手順データにおいて、表示および/または音声出力を行なう対象となる工程を当該製造手順データの中の次の工程に進めて、作業者の動作を待つ。
ここで、プロジェクタ32による映像の投影によって、部品格納箱X前に設置されたスクリーンにおける映像の表示について、図17を参照して説明する。
図17には、エリアセンサ110の検知対象領域内にスクリーン240〜260が含まれる状態が示されている。
図17を参照して、スクリーン250では、それと同じ段の最も右に収容された部品格納箱Xの前においてのみ表示がなされている。また、スクリーン260では、それと同じ段の左から2番目に収容された部品格納箱Xの前においてのみ、表示が行なわれている。各表示内容は、領域R1,R2内に別途拡大して記載されている。これらの表示は、たとえば、対応する部品格納箱Xから取出す部品の数量と、当該部品の特徴を表す文字(および図形)を含む。
なお、このような映像をスクリーン250,260に表示させるために、プロジェクタ32に送られる画像データは、図18〜図20に示されるようなものである。
たとえば図18に示される画像データは、図16におけるスクリーン260のような、エリアセンサ110の検知対象領域内の最も下段のスクリーンに表示させる画像R4と、スクリーン191に表示される画像R3とを含む。なお、図17〜図19では、ハッチングを付された部分は、プロジェクタ32に何も表示させない、つまり、プロジェクタ32からほとんど光が送られない部位を示している。
また、図17〜図19では、破線で示される矩形領域は、スクリーン240〜260の、エリアセンサ110の検知対象領域内の各部品格納箱Xの前の位置を示している。これらの矩形領域の大きさおよび左右方向の間隔は、下段の部品格納箱Xに対応するほど、つまり、投影されるスクリーンがプロジェクタ32との距離が遠いものほど、小さくなっている。これは、プロジェクタ32との距離が長くなるほど、投影される画像のスクリーン上での拡大率が高くなるからである。つまり、部品棚300の正面から見ると長方形であるエリアセンサ110の検知対象領域に投影させるためにプロジェクタ32に送られる画像データの外形は、図18に領域Tで示されるように、検知対象領域の下端に対応する方を短辺とした台形となる。
図11に戻って、ステップS80で部品のピッキング処理を行なった後、CPU11は、ステップS90で、組立作業処理を実行する。この処理の内容を、当該処理のサブルーチンのフローチャートである図20を参照して説明する。
なお、組立作業処理では、表2に示される製造手順データがさらに利用される。表2に示される製造手順データは、表1に示されたものと同様に、ステップS30の処理によって取得されたものである。
表2には、表1において設けられた項目の一部の項目、つまり、工程番号、工程名称、モニタ用画面、再生する動画ファイル名、および再生する音声ファイル名の各項目が設けられている。
図15を参照して、組立作業処理では、CPU11は、まずステップSD10で、プロジェクタ32やスピーカ33やモニタ34に、製造手順データの工程番号1に対応する表示および/または音声出力を行なわせる。たとえば製造手順データが表2に示されたものであれば、モニタ34に「C:\スライト゛011.JPG」のファイル名で特定される画面が表示され、また、スピーカ33からは「C:\音声011.wav」のファイル名で特定される音声が出力される。モニタ34に表示される画面の一例を図21に示す。
なお、表2において、工程番号1に対応するプロジェクタ投影用画面の欄は空欄とされているので、ここでは、プロジェクタ32に対して映像を投影するための制御は行なわれない。また、製造手順データのプロジェクタ投影用画面、モニタ用画面、再生する音声ファイル名の各欄に対応して格納されるファイル名を持つデータも、表1のものと同様に、たとえばHDD12に格納される。
次に、ステップSD10で行なわれた表示および/または音声出力に応じて、ステップSD20として、作業者は、プロジェクタ32によって投影された画面、モニタ34に表示された画面、および/またはスピーカ33から出力された音声に応じて、組立作業を行なう。作業員は、現在の工程に対応した組立作業が終わると、作業確認スイッチをオンする。
そして、CPU11は、ステップSD30で、作業確認スイッチ9がオンされたと判断すると、ステップSD40で、現在の工程が製造手順データの最終工程であるか否かを判断し、そうであると判断すると処理を図11に戻し、そうではないと判断すると、ステップSD50に処理を進める。
ステップSD50では、プロジェクタ32やスピーカ33やモニタ34に、製造手順データにおける次の工程に対応する表示および/または音声出力を行なわせて、ステップSD30で作業確認スイッチ9に対する操作を待つ。
図11に戻って、ステップS90で組立作業処理を実行した後、CPU11は、ステップS100で、製品個数カウンタをカウントアップする処理を行なう。なお、製品個数カウンタとは、ステップS80とステップS90の処理が1回ずつ実行されるたびに1ずつカウントアップされるカウンタであり、ステップS80とステップS90の処理において組立られた製品の個数に対応する。なお、当該カウンタは、CPU11とメモリ部13によって構成される。
次に、CPU11は、ステップS110で、組立てられた製品の個数(つまり、上記製品個数カウンタのカウント値)がステップS50でメモリ部13に記憶させた数量に達したか否かを判断し、達したと判断するとステップS120へ処理を進め、達していないと判断するとステップS80へ処理を進める。したがって、ステップS110の処理は、ステップS80およびステップS90の処理が、メモリ部13に記憶させた数量と同じ回数だけ実行されたか否かによって行なわれる。
そして、ステップS120では、作業の終了を指示する情報をプロジェクタ32に投影させまたはモニタ34に表示させ、作業支援処理を終了させる。
以上説明した本実施の形態では、部品格納箱Xの前面に設置されたスクリーン(図16のスクリーン250,260)には、部品格納箱Xに対応する位置にのみ部品の取出しに関する映像(画像)が表示されたが、図22に示されるように、隣接する部品格納箱Xの間に対応する位置にも、次に部品を取出す部品格納箱Xに作業員を導く矢印等の画像を表示するようにしても良い。なお、このような位置に画像を表示するには、プロジェクタ32の表示制御用のファイル(製造手順データのプロジェクタ投影用画面の欄で指定されるファイル)を対応する位置に映像データを有するように生成すればよい。
また、部品格納箱Xが白色またはそれに近い色の部材によって構成される場合には、スクリーン210〜260を設けることなく、部品格納箱Xの前面に直接プロジェクタ32が投影する映像を投射しても良い。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、上記した各実施の形態は、可能な限り組み合わされて実現されることが意図される。
1 PC、5 バーコードリーダ、6 PLC、7,10 無線ユニット、8,111 I/Oコントローラ、9 作業確認スイッチ、11 CPU、12 HDD、13 メモリ部、14 入力部、15 CD−ROMドライブ、16 FDドライブ、17 インターフェイス、31 モータ、32 プロジェクタ、33 スピーカ、34 モニタ、100 センサ保持体、101 無線ユニット、102 RF−IDアンテナ、110 エリアセンサ、140 作業台、150 枠体、191,210,220,230,240,250,260 スクリーン、190,205 キャスタ、200 格納箱保持体、203 RF−IDタグ、204 リフタ、300 部品棚、X 部品格納箱。
Claims (8)
- 映写機に、複数の部品格納箱を収容する部品棚に対して部品格納箱を指定する映像を投影させる作業支援装置であって、
前記映写機に投影させる複数の映像データを記憶する第1の記憶手段と、
前記複数の映像データについて、前記映写機に投影させる順序と投影する映像データを切り換えるための切換条件とを含むシーケンスデータを記憶する第2の記憶手段と、
前記切換条件が成立したか否かを判断する判断手段と、
前記映写機の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記映写機に、前記シーケンスデータによって特定される映像データを、前記判断手段が前記切換条件が成立したと判断したことに応じて切り換えて表示させる、作業支援装置。 - 各前記映像データは、
前記複数の部品格納箱に対応する領域の映像データであって、
前記複数の部品格納箱に対応する領域の中の、指定する部品格納箱に対応する位置に、部品格納箱を指定する映像のデータが配置されている映像データである、請求項1に記載の作業支援装置。 - 前記映像データは、前記映写機に前記部品格納箱に映像を投影させるデータである、請求項1または請求項2に記載の作業支援装置。
- 前記部品棚は、前記部品格納箱が収容される位置の前面にスクリーンを含み、
前記映像データは、前記映写機に前記スクリーンに映像を投影させるデータである、請求項1または請求項2に記載の作業支援装置。 - 前記複数の映像データは、前記スクリーンの中の隣接する部品格納箱の間に対応する領域に映像を投影させるデータを含む、請求項4に記載の作業支援装置。
- 前記スクリーンは、第1の方向および第1の方向に交わる第2の方向によって規定される長方形の領域内に配置され、
前記制御手段は、前記映写機に、前記長方形の領域に映像を投影させ、
前記映像データの外形は、前記長方形の領域の中の、前記映写機と前記スクリーンの距離が近い方に対応する辺を長辺とし、前記映写機と前記スクリーンの距離が遠い方に対応する短辺とする台形である、請求項4または請求項5に記載の作業支援装置。 - 前記部品格納箱の前面に検知領域を有する光電センサと、
前記光電センサの検知位置と、前記複数の部品格納箱の中の個々の部品格納箱とを関連付ける情報を記憶する第3の記憶手段とをさらに備え、
前記シーケンスデータは、前記映写機に映像を投影させている映像データと、前記映像データによって指定される部品格納箱とを関連付ける情報を含み、
前記判断手段は、
前記シーケンスデータにおいて、前記映写機が投影している映像データに関連付けられている部品格納箱を特定し、
前記光電センサの検知位置の中で、前記第3の記憶手段において、前記特定した部品格納箱に関連付けられている検知位置が遮光された場合に、前記切換条件が成立したと判断する、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の作業支援装置。 - 前記映写機をさらに備える、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の作業支援装置。
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