JP2008222009A - 車両/建物間通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】セキュリティ性の向上を図る車両/建物間通信システム、車両側通信手段及び建物側通信手段を提供する。
【解決手段】住宅10内に設置されたコンピュータ16dと、車両20に搭載され、コンピュータ16dと通信可能な車両側コントローラ25と、を備える。そして、車両側コントローラ25は、コンピュータ16dを介して送信される固有のIDコード信号を受信して認証したことを条件として、ホームネットワーク上のコンピュータ16dとの通信を開始する。これによれば、車両側コントローラ25とコンピュータ16dとは通信により情報を共有できるので、情報の移動作業を簡単にできる。しかも、車両側コントローラ25が固有のIDコード信号を受信して認証したことを条件として前記通信が開始されるので、セキュリティ性を高くできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された車両側通信手段と建物に設置された建物側通信手段との間で通信するための、車両/建物間通信システムに関する。
従来、車両側が有する情報や、住宅等の建物側が有する情報を共有する等の目的で、これらの情報のやりとりを行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。そして例えば、携帯型のメモリを介して車両側と建物側とで情報を移動させることに情報を共有させることが考えられる。
因みに、情報移動の例としては、車両に搭載されたカーナビゲーション装置に用いられる更新データを建物側が情報として保有している場合、その更新データを携帯型メモリにより車両側に移動させる使用例が挙げられる。また、車両に搭載されたカメラの映像を車両側が情報として保有している場合、その映像情報を携帯型メモリにより建物側に移動させる使用例が挙げられる。
特開2004−122990号公報
しかし、携帯型メモリにより情報を一方から取り出し他方に格納するという方法では、情報を移動させる作業が手間である。そこで、通信により建物側と車両側とで情報を共有させることが考えられる。しかしながら、このように通信をおこなう場合にはセキュリティ上の問題が生じ得る。
本発明は、セキュリティ性の向上を図る車両/建物間通信システムを提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明では、建物に設置された建物側通信手段と、車両に搭載され、前記建物側通信手段と通信可能な車両側通信手段と、を備え、前記車両側通信手段は、前記建物側通信手段を介して送信される固有の識別コード信号を受信して認証したことを条件として、前記建物側通信手段との通信を開始する。
この第1の発明によれば、車両側通信手段と建物側通信手段とは通信により情報を共有できるので、情報の移動作業を簡単にできる。しかも、車両側通信手段が固有の識別コード信号を受信して認証したことを条件として前記通信が開始されるので、セキュリティ性を高くできる。
また、第2の発明では、ユーザに携帯され、固有の識別コードを保有する携帯機を備え、前記建物側通信手段は、前記携帯機から前記識別コードを取り込み、取り込んだ前記識別コードを前記識別コード信号として前記車両側通信手段に送信する。この第2の発明によれば、携帯機から識別コードを取り込むため、携帯機を保有していない者により不正に通信されてしまうことを回避でき、セキュリティ性をより一層高くできる。
なお、前記携帯機の具体例として、ユーザによるボタン等を操作を不要にして識別コードを出力し、各種ロック装置の作動に先立って認証を行なわせるスマートキーが挙げられる。 また、第3の発明では、前記携帯機が保有する識別コードを前記建物側通信手段に登録可能となっており、第4の発明では、携帯機と有線にて接続可能な接続装置を備え、前記携帯機を前記接続装置に接続することを条件として前記建物側通信手段への前記識別コードの登録を許可する。これによれば、携帯機或いは携帯機が保有する識別コードを悪意者が盗んで車両側通信手段と通信しようとすることを困難にできるので、セキュリティ性をより一層高くできる。
また、第5の発明では、前記接続装置は前記建物に設置されているので、悪意者が盗んだ携帯機を接続装置に接続しようとすることを困難にできるので、セキュリティ性をより一層高くできる。
ところで、車両側通信手段が車載バッテリから電力供給されて作動するものである場合、建物側通信手段との送受信を実行すべく、車両側通信手段を、建物側通信手段との無線通信を可能にするための建物側通信手段通信待ち状態に常時しておくと、車載バッテリの電力消費が著しく大きい。よって、車載バッテリの電力消費低減を図る車両/建物間通信システムを提供することが要望される。
この要望に対し、第6の発明では、前記車両側通信手段と無線による狭域通信が可能な狭域無線機を備え、前記建物側通信手段は、前記狭域通信に比べて広範囲で前記車両側通信手段と無線通信する広域通信が可能であり、前記狭域無線機が前記識別コード信号を送信するよう前記狭域無線機の作動を制御し、前記車両側通信手段は、車載バッテリから電力供給されて作動するものであり、前記狭域無線機から送信された前記識別コード信号を受信して認証したことを契機として、前記建物側通信手段との広域通信を開始する。
この第6の発明によれば、車両側通信手段は、狭域無線機から送信された識別コード信号を受信して認証したことを契機として建物側通信手段との広域通信を開始するので、識別コード信号を受信して認証するまでの期間は建物側通信手段通信待ち状態にすることを不要にできる。ここで、上記認証するまでの期間は車両側通信手段を、狭域無線機との狭域通信を可能にするための狭域無線機通信待ち状態にしておく必要がある。しかしながら、狭域無線機と車両側通信手段との通信は狭域通信であるため、狭域無線機通信待ち状態での車載バッテリの電力消費は、広域通信による建物側通信手段通信待ち状態での電力消費比べて少ない。よって、建物側通信手段通信待ち状態に常時しておく場合に比べれば車載バッテリの電力消費を低減できる。
しかも、狭域無線機から送信される識別コード信号に対して車両側通信手段は認証を行い、認証されなければ建物側通信手段との広域通信ができないため、車両側通信手段と建物側通信手段との間で広域通信を行うにあたりそのセキュリティ性を十分に確保することができる。
また、第7の発明では、前記狭域無線機は、前記識別コード信号の送信を許可するオン状態と、前記識別コード信号の送信を禁止するオフ状態とに切り替え可能であり、前記建物側通信手段がオフ状態の前記狭域無線機をオン状態に切り替えることにより、前記狭域無線機は前記識別コード信号を送信するよう制御される。これによれば、識別コード信号を送信するよう狭域無線機の作動を建物側通信手段が制御することを、容易に実現できる。
また、第8の発明では、前記識別コードは、前記建物のドアロック装置および前記車両のドアロック装置の少なくとも一方の装置を作動させる際の認証に用いる識別コードと同一である。これによれば、スマートキーのような高度なセキュリティ性を有する既存のものを、建物側通信手段と車両側通信手段との間の通信開始の契機に用いることができ、建物と車両との高度なセキュリティ性を保った通信システムの構築が容易になる。
[第1の実施形態]
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る車両/建物間通信システムでは、住宅(建物)と自動車(車両)とで共用できる電子キーを使って電子キーシステムを構築するものとしており、本システムでは、住人(ユーザ)が携帯する電子キーによって住宅及び自動車の施解錠や、住宅及び自動車の間での各種情報の相互交換などが適宜実施できるようになっている。
図1に示すように、住宅10には玄関ドア11(出入り口ドア)が設けられており、この玄関ドア11を通じて人が出入りできるようになっている。玄関ドア11には、ドア開閉を検出する玄関ドアセンサ12が設けられている。また、玄関ドア11の屋内側及び屋外側にはそれぞれ人検知センサ13,14が設けられている。人検知センサ13,14は、それぞれ屋内側の所定エリア、屋外側の所定エリアを検知エリアとして人の有無を検知する。この場合、玄関ドアセンサ12の検出結果と人検知センサ13,14の検出結果によれば、玄関ドア11付近にいるユーザUがこれから外出するのか、又は外出から帰ってきたのかが判定できるようになっている。加えて、玄関ドア11には、当該玄関ドア11の施錠及び解錠(ロック及びアンロック)を行うためのドアロック装置15が設けられている。
また、住宅10内には、電子キー30との間で各種情報の送受信を行うための通信機能や、玄関ドア11の施解錠を行うための施解錠制御機能などを有するコントローラ16(以下、住宅側コントローラという)が設けられている。
その他、住宅10内には、照明器具16a、空調装置16b、浴室内の風呂設備16c、建物側通信用手段としてのパーソナルコンピュータ16dなど、各種の住宅内設備が設置されており、これら各設備は、LANケーブル17や図示しない電力線などの通信媒体を介して住宅側コントローラ16に電気的に接続されている。この場合、照明器具16aや空調装置16bや風呂設備16cやコンピュータ16dなどの各設備は住宅側コントローラ16によって自動制御可能となっている。なお、住宅側コントローラ16と住宅内の各設備とを接続する通信手段は有線通信のみならず無線通信であっても良い。つまり、各種の住宅内設備16a〜16d及び住宅側コントローラ16はLAN等のホームネットワークを構築している。
車両20は、動力源としてエンジンやモータ等を備えており、ユーザUによる所定の始動操作に伴いエンジン等が始動されるとともに、そのエンジン等の運転によって走行する。車両20には、車両ドアの開閉を検出する車両ドアセンサ21が設けられるとともに、例えば車外のドア付近にいる人を検出する人検知センサ22が設けられている。加えて、車両20には、車両ドアの施錠及び解錠(ロック及びアンロック)を行うためのドアロック装置23が設けられている。
また、車両20には、電子キー30との間で各種情報の送受信を行うための通信機能や、車両ドアの施解錠を行うための施解錠制御機能などを有する、車両側通信手段としてのコントローラ(以下、車両側コントローラという)25が設けられており、車両側コントローラ25は、車載バッテリ26から電力供給されて作動する。
なお周知のとおり、車両20には、エンジンの運転や変速機の変速動作などを制御する各種のコントローラ(エンジン制御ECUやトランスミッション制御ECUなど)や、カメラによる撮像装置27(図1参照)、オーディオ装置、ナビゲーション装置等、が搭載されているが、ここではそれらの詳細な説明は省略する。ただし、上記の車両側コントローラ25とエンジン制御用のコントローラ、撮像装置27、オーディオ装置、ナビゲーション装置等とは、車両内通信システムにより相互に通信可能となっており、各コントローラおよび装置が所有する情報は適宜送受信されるようになっている。
電子キー30は、ユーザUが携帯して通常持ち歩くことができるサイズのキー型の携帯機(スマートキー)であり、電子キー30には、住宅10や車両20との間で各種情報の送受信を行うための通信機能を有するコントローラ(以下、キーコントローラという)31が内蔵されている。なお、電子キー30の形態は任意であり、カード型としたり、リストバンド式として人体に装着できるものとしたりすることも可能である。
また、住宅10の車庫10aには、車両側コントローラ25と無線による狭域通信が可能なトリガ用通信機70(狭域無線機)が設置されている。このトリガ用通信機70は、車両20が車庫10aに駐車された状態において、車両側コントローラ25との狭域通信が可能な範囲(例えば車両側コントローラ25から5mの範囲)に設置されている。
図2は、住宅側コントローラ16、車両側コントローラ25、キーコントローラ31及びトリガ用通信機70の電気的な構成を示すブロック図である。
キーコントローラ31は、住宅側コントローラ16及び車両側コントローラ25に対して無線による狭域通信が可能であり、住宅側コントローラ16と車両側コントローラ25との間では狭域通信に比べて広範囲で無線通信できる広域通信が可能である。そして、トリガ用通信機70は、住宅側コントローラ16に対しては有線による通信が可能であり、車両側コントローラ25に対しては狭域通信が可能である。なお、トリガ用通信機70と住宅側コントローラ16とは無線による通信を行うようにしてもよい。因みに、上記広域通信とは例えば300m以上の範囲で通信可能なものであり、上記狭域通信とは例えば10m以下の範囲で通信可能なものを言う。
住宅側コントローラ16は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)41と、送信回路42と、受信回路43とが設けられている。送信回路42は、マイコン41から入力される信号を所定周波数の電波に変調し、アンテナ42aを介して電子キー30に送信する。また、受信回路43は、アンテナ43aを介して電子キー30から受信した信号を復調し、該復調した信号をマイコン41に出力する。
住宅側コントローラ16には玄関ドアセンサ12や人検知センサ13,14から検出信号が入力され、住宅側コントローラ16は、上記各センサの検出信号に基づいてドアロック装置15による玄関ドア11の施解錠制御を実施する。この施解錠制御に際し、住宅側コントローラ16からドライバ回路(図示略)に施錠指令信号又は解錠指令信号が出力され、そのドライバ回路の駆動によりドアロック装置15において施錠動作又は解錠動作が行われる。これにより、玄関ドア11が施錠又は解錠される。
また、住宅側コントローラ16は、ユーザUの外出時又は帰宅時において、都度の状況に応じて照明器具16aや空調装置16bや風呂設備16cやコンピュータ16dなどの各設備の自動制御を実施する。なお図示は省略するが、住宅側コントローラ16には所定の電源電圧(例えば5V)を生成する電源回路や、マイコン41の動作を監視する監視回路(例えばウオッチドック回路)が設けられている。
また、車両側コントローラ25は、周知のマイコン51(上述のマイコン41と同様)と、送信回路52と、受信回路53とが設けられている。これらの送信回路52および受信回路53は、広域通信および狭域通信のいずれかが実行される。
車両側コントローラ25が電子キー30又はトリガ用通信機70と狭域通信を実行する場合には、送信回路52は、マイコン51から入力される信号を所定周波数(狭域通信帯域の周波数)の電波に変調し、アンテナ52aを介して電子キー30又はトリガ用通信機70に送信する。また、受信回路53は、アンテナ53aを介して電子キー30又はトリガ用通信機70から受信した信号を復調し、該復調した信号をマイコン51に出力する。
車両側コントローラ25が住宅側コントローラ16と広域通信を実行する場合には、送信回路52は、マイコン51から入力される信号を所定周波数(広域通信帯域の周波数)の電波に変調し、アンテナ52aを介して住宅側コントローラ16に送信する。また、受信回路53は、アンテナ53aを介して住宅側コントローラ16から受信した信号を復調し、該復調した信号をマイコン51に出力する。
なお、図2に示す本実施形態では、送信回路52および受信回路53を広域通信用と狭域通信用とで兼用させているが、送信回路および受信回路を広域通信用と狭域通信用とで別々に設けるようにしてもよい。
車両側コントローラ25には、車両ドアセンサ21や人検知センサ22から検出信号が入力され、車両側コントローラ25は、上記各センサの検出信号に基づいてドアロック装置23による車両ドアの施解錠制御を実施する。この施解錠制御に際し、車両側コントローラ25からドライバ回路(図示略)に施錠指令信号又は解錠指令信号が出力され、そのドライバ回路の駆動によりドアロック装置23において施錠動作又は解錠動作が行われる。これにより、車両ドアが施錠又は解錠される。なお、図示は省略するが、車両側コントローラ25には所定の電源電圧(例えば5V)を生成する電源回路や、マイコン51の動作を監視する監視回路(例えばウオッチドック回路)が設けられている。
キーコントローラ31は、周知のマイコン61(上述のマイコン41と同様)と、受信回路62と、送信回路63とが設けられている。受信回路62は、アンテナ62aを介して住宅側コントローラ16や車両側コントローラ25から受信した信号を復調し、該復調した信号をマイコン61に出力する。また、送信回路63は、マイコン61から入力される信号を所定周波数の電波に変調し、アンテナ63aを介して住宅側コントローラ16や車両側コントローラ25に送信する。
また、キーコントローラ31のメモリには、電子キー30ごとに固有の施解錠用IDコード(認証情報)が記憶保持されており、キーコントローラ31による情報送信時には、上記IDコードが付加された電子情報が住宅側コントローラ16や車両側コントローラ25に対して送信される。その他、キーコントローラ31には、バッテリ65が設けられるとともに、このバッテリ65を電源として作動するランプ部(LED)66や、ユーザUに操作されるロックスイッチ67およびアンロックスイッチ68が設けられている。
トリガ用通信機70は、周知のマイコン71(上述のマイコン41と同様)と、受信回路72と、送信回路73とが設けられている。受信回路72は、アンテナ72aを介して車両側コントローラ25から受信した信号を復調し、該復調した信号をマイコン71に出力する。また、送信回路73は、マイコン71から入力される信号を所定周波数の電波に変調し、アンテナ73aを介して車両側コントローラ25に送信する。
また、トリガ用通信機70のメモリには、トリガ用通信機70ごとに固有のトリガ用IDコード(認証情報としての識別コード)が記憶保持されており、トリガ用通信機70による情報送信時には、上記トリガ用IDコードが付加された電子情報が車両側コントローラ25に対して送信される。なお、トリガ用IDコードに施解錠用IDコードと同じIDコードを採用してもよいし、それぞれ異なるIDコードを採用してもよい。
トリガ用通信機70には、バッテリ75が設けられるとともに、このバッテリ75を電源として作動するランプ部(LED)76や、ユーザUに操作されるオフスイッチ77およびオンスイッチ78が設けられている。オンスイッチ78が操作されると、ランプ部76が点灯するとともにマイコン71が起動して、トリガ用IDコードが付加されたIDコード信号の送信が許可される。一方、オフスイッチ77が操作されると、ランプ部76が消灯するとともにマイコン71が停止して、IDコード信号の送信が禁止される。また、これらのオンオフスイッチ77,78は、ユーザUに操作される他に、ホームネットワーク上のコンピュータ16dによっても操作可能に構成されている。
ホームネットワーク上のコンピュータ16dには、車両側コントローラ25と無線にて広域通信するための送受信機18が備えられている。この送受信機18は、送信回路18a、送信アンテナ18b、受信回路18cおよび受信アンテナ18dを有しており、送信回路18aは、コンピュータ16dから入力される信号を所定周波数(広域通信帯域の周波数)の電波に変調し、アンテナ18bを介して車両側コントローラ25に送信する。また、受信回路18cは、アンテナ18dを介して車両側コントローラ25から受信した信号を復調し、該復調した信号をコンピュータ16dに出力する。
また、コンピュータ16dのメモリには、固有の通信用IDコードが記憶保持されており、コンピュータ16dが車両側コントローラ25に対して広域通信を行う時には、上記通信用IDコードが付加された電子情報が車両側コントローラ25に対して送信される。
以上に説明した各種のIDコードに対応して、住宅側コントローラ16および車両側コントローラ25のメモリには、該当する施解錠用IDコードと同一のIDコードが記憶保持されている。さらに、車両側コントローラ25には、トリガ用IDコードおよび通信用IDコードと同一のIDコードが記憶保持されている。なお、住宅側コントローラ16及び車両側コントローラ25において、IDコードは、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM等に記憶保持されている。
そして、施解錠用IDコードは、住宅10のドアロック装置15および車両20のドアロック装置23を作動させるに先だって行われる認証に用いられる。また、トリガ用IDコードは、ホームネットワーク上のコンピュータ16dと広域通信を行うために車両側コントローラ25を起動させることに先立って行われる認証に用いられる。また、通信用IDコードは、コンピュータ16dと車両側コントローラ25とが広域通信を行うに先立って行われる認証に用いられる。
また本実施形態では、ユーザUが住宅10内に居る時に、住宅10やユーザUに関する各種情報を住宅側コントローラ16又はコンピュータ16dが取得して逐次記憶する。また、ユーザUが車両20を運転している時に、車両20やユーザUに関する各種情報を車両側コントローラ25が取得して逐次記憶する。そして、住宅10及び車両20において、各々取得した情報を相互に活用する。
ユーザUが住宅10内に居る時には、例えば以下の各情報(住宅側情報)が逐次取得される。
(a1)ユーザUの帰宅時刻、外出時刻等の時刻情報、
(a2)ユーザUの外出回数情報、
(a3)ユーザUの睡眠情報、
(a4)ユーザUの体調情報、
(a5)ユーザUの飲酒情報、
(a6)空調装置16bの設定温度など、住宅内の環境情報、
(a7)ユーザUが聴いていた音楽の楽曲情報、
(a8)車両に搭載されたカーナビゲーション装置に用いられる更新データ、等々。
また、ユーザUが車両20を運転している時には、例えば以下の各情報(車側情報)が逐次取得される。
(b1)車両の走行距離情報、
(b2)車両の走行開始時刻、走行終了時刻等の時刻情報、
(b3)走行した道路の渋滞情報(渋滞比率を含む)、
(b4)夜間走行した距離又は時間情報、
(b5)休憩無しで連続走行した距離又は時間情報、
(b6)エンジン等の始動操作(イグニッション操作)を実行した始動回数情報、
(b7)車内空調装置の設定温度など、自動車内の環境情報、
(b8)車両に搭載された撮像装置27(図1参照)の映像情報、等々。
次に、電子キー30との狭域通信による住宅側コントローラ16および車両側コントローラ25の制御内容を説明する。
住宅側コントローラ16の送信回路42はリクエスト信号を常時出力している。そして、電子キー30を携帯したユーザUが、屋外側或いは屋内側から玄関ドア11に近づくと、キーコントローラ31はリクエスト信号を受信し、自身に記憶保持されている施解錠用IDコードが付加されたIDコード信号を住宅側コントローラ16に送信する。そして、この施解錠用IDコードが住宅側コントローラ16により認証されると、検知センサ14および玄関ドアセンサ12の検知結果に基づきドアロック装置15を解錠作動させる。同様にして、電子キー30を携帯したユーザUが玄関ドア11から遠ざかると、住宅側コントローラ16はドアロック装置15を施錠作動させる。
車両側コントローラ25の送信回路52はリクエスト信号を常時出力している。そして、電子キー30を携帯したユーザUが、車両20に近づくと、キーコントローラ31はリクエスト信号を受信し、自身に記憶保持されている施解錠用IDコードが付加されたIDコード信号を車両側コントローラ25に送信する。そして、この施解錠用IDコードが車両側コントローラ25により認証されると、車両ドアセンサ21および人検知センサ22の検知結果に基づきドアロック装置23を解錠作動または施錠作動させる。
このように、住宅側コントローラ16および車両側コントローラ25と、キーコントローラ31との間で行われるリクエスト信号およびIDコード信号の送受信は、狭域通信により行われる。
次に、本実施形態の要部である、ホームネットワーク上のコンピュータ16dと車両側コントローラ25との広域通信が実行される手順について、図3に示すシーケンスチャートを用いて詳細に説明する。なお、この広域通信の利用目的の一例として、前述した各種情報a1〜a8、b1〜b8をコンピュータ16dと車両側コントローラ25との間で送受信して共有することが挙げられる。
先ず、住宅側において、コンピュータ16dを起動させることによりコンピュータ16dから動作要求を行い、広域通信処理を開始する(S11参照)。次に、コンピュータ16dは、トリガ用通信機70のオンスイッチ78をオン操作する(S12参照)。すると、トリガ用通信機70のマイコン71にバッテリ75からの電力が供給され、マイコン71が起動することによりトリガ用通信機70は電源オン状態となる(S21参照)。
一方、車両側においては、車両側コントローラ25の送信回路52からリクエスト信号が間欠的に常時送信されている(S31参照)。このリクエスト信号の送信は、狭域通信用の周波数および出力で送信されている。ここで、車両20が車庫10aに位置していれば、トリガ用通信機70は車両側コントローラ25との狭域通信が可能な範囲に位置することとなる。よって、車両20が車庫10aに位置していれば、電源オン状態となったトリガ用通信機70は、車両側コントローラ25から送信されたリクエスト信号を受信する。その後、トリガ用通信機70は、トリガ用IDコードが付加されたIDコード信号を車両側コントローラ25に送信する(S22参照)。
車両側コントローラ25は、トリガ用通信機70から送信されたIDコード信号を受信したことをもってして、トリガ用通信機70が狭域通信範囲内に存在していることを検知し、ひいては車両20が車庫10a内に位置していることを検知する(S32参照)。そして、車両側コントローラ25は、受信したIDコード信号に付加されているトリガ用IDコードと、車両側コントローラ25に予め記憶されていたトリガ用IDコードとが一致するか否かを判定することにより、認証を行う(S32参照)。受信したトリガ用IDコードが認証されなければ、S31に戻りリクエスト信号の送信を繰り返し、認証されればコンピュータ16dに通信用ID要求信号をコンピュータ16dに送信し、通信用IDを送信するよう要求する(S33参照)。
コンピュータ16dは、車両側コントローラ25から送信された通信用ID要求信号を受信すると、通信用IDが付加されたIDコード信号を車両側コントローラ25に送信する(S13参照)。
車両側コントローラ25は、コンピュータ16dから送信されたIDコード信号を受信すると、受信したIDコード信号に付加されている通信用IDコードと、車両側コントローラ25に予め記憶されていた通信用IDコードとが一致するか否かを判定することにより、認証を行う(S34参照)。受信した通信用IDコードが認証されなければ、認証できなかった旨をコンピュータ16dに返信し(S35参照)、認証されればその旨をコンピュータ16dに返信するとともに、コンピュータ16dとの広域通信を開始する。つまり、車両側コントローラ25の無線LAN機能を起動させて、コンピュータ16dを介して車両側コントローラ25をホームネットワークに接続させる(S36参照)。
コンピュータ16dは、車両側コントローラ25から送信された認証結果を受信し(S14参照)、認証不可との結果の場合には処理を終了する(S15参照)。認証済みとの結果の場合には、車両20に搭載された図示しない各種車載機を起動させるように要求する(S16参照)。車載機の具体例としては、カメラによる撮像装置27、オーディオ装置、ナビゲーション装置等が挙げられる。例えば、ユーザUがコンピュータ16dを、撮像装置27の画像データを取り込むように操作した場合には、撮像装置27を起動させるように車両側コントローラ25に要求する。
車両側コントローラ25は、S36にて無線LAN機能を起動させた後、コンピュータ16dから送信される要求信号を受信可能な待ち受け状態になり(S37参照)、コンピュータ16dから送信される要求信号を受信すると、撮像装置27等の車載機を作動させるのに十分な電力が車載バッテリ26に残っているか否かを判定する(S38参照)。電力不足と判定された場合には処理を終了し(S39参照)、電力充足と判定された場合には該当機器(上記例では撮像装置27)を起動させる(S40参照)。
その後、車両側コントローラ25は、撮像装置27がコンピュータ16dから要求されている処理を行うように、撮像装置27を作動させる(S41)。上記例では画像データのコンピュータ16dへの取り込み処理が要求されている処理である。そして、要求されている処理が終了すると、該当機器の電源をオフし(S42参照)、処理を終了する。
以上により、本実施形態によれば、車両側コントローラ25は、トリガ用通信機70から送信されたIDコード信号を受信して認証したことをトリガ(契機)として、ホームネットワーク上のコンピュータ16dとの広域通信が開始されることとなる。よって、IDコード信号を受信して認証するまでの期間は車両側コントローラ25をS37に示す待ち受け状態にすることを不要にできる。ここで、上記認証するまでの期間は、S31に示すように車両側コントローラ25からリクエスト信号を常時出力する必要がある。しかしながら、トリガ用通信機70と車両側コントローラ25との通信は狭域通信であるため、リクエスト信号を常時出力した状態(狭域無線機通信待ち状態)での車載バッテリ26の電力消費は、広域通信による待ち受け状態(S37参照)での電力消費比べて少ない。よって、常時、広域通信による待ち受け状態にしておく場合に比べれば車載バッテリ26の電力消費を低減できる。
しかも、トリガ用通信機70から送信されるIDコード信号に対して車両側コントローラ25は認証を行い、認証されなければコンピュータ16dとの広域通信ができないため、車両側コントローラ25とコンピュータ16dとの間で広域通信を行うにあたりそのセキュリティ性を十分に確保することができる。また、ホームネットワーク上のコンピュータ16dと車両側コントローラ25とは通信により情報を共有できるので、情報の移動作業を簡単にできる。
また、図3のS30に示す如く撮像装置27等の車載機の起動をホームネットワーク上のコンピュータ16dにより制御できるので、エンジンを停止して車両20を駐車している時に車載機を起動させたままにしておくことを回避して、住宅10内に居ながらにして必要なときのみ車載機を起動させることができる。よって、車載バッテリ26の電力消費を低減できる。 [第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、以降の各実施形態の説明において第1の実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
上記第1の実施形態に係る狭域無線機としてのトリガ用通信機70は、電源オン状態にてリクエスト信号を受信した後にIDコード信号を送信するもの(以下、スマート通信機と呼ぶ)である。これに対し、本実施形態に係る狭域無線機としてのトリガ用通信機70は、スマート通信機が有している受信回路72およびアンテナ72aを廃止しており、コンピュータ16dからトリガ用通信機70に動作要求があった場合にIDコード信号を送信するもの(以下、リモコン通信機と呼ぶ)である。従って、リモコン通信機のマイコン71は、バッテリ75から常時電力供給された状態となっている。
このようにトリガ用通信機70をスマート通信機からリモコン通信機に変更した他は、本実施形態のハード構成と第1の実施形態のハード構成とは同一である。以下、本実施形態によるコンピュータ16dと車両側コントローラ25との広域通信が実行される手順について、図4に示すシーケンスチャートを用いて詳細に説明する。
先ず、住宅側において、コンピュータ16dを起動させることによりコンピュータ16dから動作要求を行い、広域通信処理を開始する(S11参照)。次に、トリガ用通信機70が車両側コントローラ25にIDコード信号を送信動作するように、コンピュータ16dはトリガ用通信機70に要求する(T12参照)。すると、コンピュータ16dから動作要求を受けたトリガ用通信機70は、トリガ用IDコードが付加されたIDコード信号を車両側コントローラ25に送信する(S22参照)。
一方、車両側においては、車両側コントローラ25は、トリガ用通信機70から送信されるIDコード信号を受信可能な待ち受け状態になっている(T31参照)。そして、車両側コントローラ25は、トリガ用通信機70から送信されたIDコード信号を受信したことをもってして、トリガ用通信機70が狭域通信範囲内に存在していることを検知し、ひいては車両20が車庫10a内に位置していることを検知する(S32参照)。以降の、コンピュータ16dおよび車両側コントローラ25の手順は、第1の実施形態と同様である(S33〜S42およびS13〜S16参照)。
以上により、本実施形態においても、第1の実施形態と同様にして車載バッテリ26の電力消費を低減できるとともに、車両側コントローラ25とコンピュータ16dとの間で広域通信を行うにあたりそのセキュリティ性を十分に確保することができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、以降の各実施形態の説明において第1の実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
上記第1の実施形態では、建物の対象として住宅10を適用しているが、本実施形態ではコンビニエンスストア等の商用施設10Pを建物の対象としている。図5は、商用施設10Pおよび駐車場10bを示す平面図であり、駐車場10bに設けられている複数の駐車スペースの各々には、トリガ用通信機70が設けられている。そして、商用施設10P内に設置されたコンピュータ16dと車両側コントローラ25とは無線による広域通信が可能である。広域通信の手順は図3に示す手順と同様である。
以上により、本実施形態においても、第1の実施形態と同様にして車載バッテリ26の電力消費を低減できるとともに、車両側コントローラ25とコンピュータ16dとの間で広域通信を行うにあたりそのセキュリティ性を十分に確保することができる。また、本実施形態に係る広域通信によれば、コンピュータ16dと車両側コントローラ25との間で商用施設側情報と車側情報とを共有できるとともに、撮像装置27等の車載機を商用施設10P内から起動して操作できる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、以降の各実施形態の説明において第1の実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
上記第1の実施形態に係る車両側コントローラ25は、トリガ用通信機70から送信されたIDコード信号を受信して認証したことをトリガとして、コンピュータ16dとの広域通信を開始している。これに対し、本実施形態ではトリガ用通信機70を廃止しており、車両側コントローラ25は、コンピュータ16dから送信されたIDコード信号を受信して認証したことをトリガとして、コンピュータ16dとの広域通信を開始している。
図6を用いてより詳細に説明すると、コンピュータ16dには、電子キー30が置かれる台として機能する接続装置としてのクレードル19が接続されており、クレードル19に電子キー30を置く(或いは差し込む)と、電子キー30はクレードル19に接続され、電子キー30とコンピュータ16dとの間にてクレードル19を介して通信が可能となる。ここで、本実施形態では、通信用IDコードはコンピュータ16dには記憶されておらず、電子キー30に記憶されている。なお、通信用IDコードは予めコンピュータ16dに記憶保持させるようにしてもよい。
次に、コンピュータ16dと車両側コントローラ25との広域通信が実行される手順を説明すると、先ず、コンピュータ16dは、クレードル19に置かれた電子キー30から通信用IDコードを取得し、取得した通信用IDコードが付加されたIDコード信号を車両側コントローラ25に無線広域通信により送信する。車両側コントローラ25は、コンピュータ16dから送信されるIDコード信号を受信可能な待ち受け状態となっており、そのIDコード信号を受信すると、以降の、コンピュータ16dおよび車両側コントローラ25の手順は、第1の実施形態と同様である(S33〜S42およびS13〜S16参照)。
以上により、本実施形態によれば、ホームネットワーク上のコンピュータ16dと車両側コントローラ25とは通信により情報を共有できるので、情報の移動作業を簡単にできる。しかも、車両側コントローラ25がコンピュータ16dから送信されるIDコード信号を受信して認証したことを条件として通信が開始されるので、セキュリティ性を高くできる。
また、電子キー30をクレードル19に置かない限りコンピュータ16dと車両側コントローラ25との通信は開始されないように構成されているので、電子キー30或いはIDコードを悪意者が盗んで車両側コントローラ25と通信しようとすることを困難にでき、セキュリティ性をより一層高くできる。
[他の実施形態]
本発明は以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。そして、以下に説明する各実施形態の特徴的制御内容および構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記第4の実施形態では、車両側コントローラ25とコンピュータ16dとは無線通信により情報の送受信を行っているが、有線通信により送受信を行うようにしてもよい。例えば、車両20が電気自動車であり、車庫10aには車両20のバッテリに充電するための充電器が設置されている場合において、車両20と充電器とを接続すると同時に前記有線通信に用いる通信線が車両20とホームネットワークとの間で接続されるようにして好適である。
・上記第4の実施形態を実施するにあたり、電子キー30に記憶されていた通信用IDコードをコンピュータ16dに登録しておくようにすれば、登録後には通信用IDコードを電子キー30からコンピュータ16dに送信することを不要にできるので、電子キー30をクレードル19に置いてから車両側コントローラ25とコンピュータ16dとの間で通信が可能となるまでの時間を短縮できる。なお、このような登録は、電子キー30をクレードル19に置いて接続することを条件として許可するようにすれば、電子キー30或いは電子キー30が保有する通信用IDコードを悪意者が盗んで車両側コントローラ25と通信しようとすることを困難にできるので、セキュリティ性をより一層高くできる。
・上記第1の実施形態では、図3のシーケンスチャートの具体例として、ユーザUがコンピュータ16dを、撮像装置27の画像データを取り込むように操作することを挙げているが、他の具体例として、ホームセキュリティシステムからの指示によりコンピュータ16dが撮像装置27を起動させて、撮像装置27により撮影された映像データをホームセキュリティシステムに送信することが挙げられる。これによれば、常時起動させておくことができない撮像装置27等の車載機器を必要なタイミングで起動し、車庫10aや住宅10の周囲の様子を映像で確認することができる。
第1の実施形態に係る住宅、車庫および車両の位置関係を示す配置図。 図1の車両/建物間通信システムの概略構成を示すブロック図。 コンピュータと車両側コントローラとの広域通信が実行される手順を示すシーケンスチャート。 第2の実施形態に係るコンピュータと車両側コントローラとの広域通信が実行される手順を示すシーケンスチャート。 第3の実施形態に係る商用施設、駐車場および車両の位置関係を示す平面配置図。 第4の実施形態に係る住宅、車庫および車両の位置関係を示す配置図。
符号の説明
10…住宅(建物)、10P…商用施設(建物)、16d…コンピュータ(建物側通信手段)、20…車両、25…車両側コントローラ(車両側通信手段)、26…車載バッテリ、70…トリガ用通信機(狭域無線機)。

Claims (8)

  1. 建物に設置された建物側通信手段と、
    車両に搭載され、前記建物側通信手段と通信可能な車両側通信手段と、
    を備え、
    前記車両側通信手段は、前記建物側通信手段を介して送信される固有の識別コード信号を受信して認証したことを条件として、前記建物側通信手段との通信を開始することを特徴とする車両/建物間通信システム。
  2. ユーザに携帯され、固有の識別コードを保有する携帯機を備え、
    前記建物側通信手段は、前記携帯機から前記識別コードを取り込み、取り込んだ前記識別コードを前記識別コード信号として前記車両側通信手段に送信することを特徴とする請求項1に記載の車両/建物間通信システム。
  3. 前記携帯機が保有する識別コードを前記建物側通信手段に登録可能となっていることを特徴とする請求項2に記載の車両/建物間通信システム。
  4. 前記携帯機と有線にて接続可能な接続装置を備え、
    前記携帯機を前記接続装置に接続することを条件として前記建物側通信手段への前記識別コードの登録を許可することを特徴とする請求項3に記載の車両/建物間通信システム。
  5. 前記接続装置は前記建物に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の車両/建物間通信システム。
  6. 前記車両側通信手段と無線による狭域通信が可能な狭域無線機を備え、
    前記建物側通信手段は、前記狭域通信に比べて広範囲で前記車両側通信手段と無線通信する広域通信が可能であり、前記狭域無線機が前記識別コード信号を送信するよう前記狭域無線機の作動を制御し、
    前記車両側通信手段は、車載バッテリから電力供給されて作動するものであり、前記狭域無線機から送信された前記識別コード信号を受信して認証したことを契機として、前記建物側通信手段との広域通信を開始することを特徴とする請求項1に記載の車両/建物間通信システム。
  7. 前記狭域無線機は、前記識別コード信号の送信を許可するオン状態と、前記識別コード信号の送信を禁止するオフ状態とに切り替え可能であり、
    前記建物側通信手段がオフ状態の前記狭域無線機をオン状態に切り替えることにより、前記狭域無線機は前記識別コード信号を送信するよう制御されることを特徴とする請求項6に記載の車両/建物間通信システム。
  8. 前記識別コードは、前記建物のドアロック装置および前記車両のドアロック装置の少なくとも一方の装置を作動させる際の認証に用いる識別コードと同一であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車両/建物間通信システム。
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