JP2008221763A - 木目化粧シート - Google Patents

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恵寿 神山
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Abstract

【課題】より天然木に近い木目模様及び照り感を有し、かつ防火性能及び施工性を同時に備えた木目化粧シートを提供する。
【解決手段】表面に印刷による模様を有するベースフィルム層2、前記ベースフィルム層の前記模様を有する表面に積層され、前記ベースフィルム層とは反対側の面に天然木から採取した木目パターンを転写したエンボス面6を有する表面保護フィルム層1、及び前記ベースフィルム層の前記表面保護フィルム層とは反対側の面に積層された接着剤層3を有し、前記ベースフィルム層、前記表面保護フィルム層、及び前記接着剤層の厚さの合計が0.17mm〜0.30mmである木目化粧シート。
【選択図】図1

Description

本発明は、天然木から採取した木目パターンを表面に転写した木目化粧シートに関する。
従来から、家具の表面、建築物の壁面、天井面、または床面の表皮材として、天然木を用いた化粧板の代替として、木目模様を表した木目化粧シートが用いられている。昨今、より天然木に近い木目模様及び木目の照り感を有する化粧シートが好まれている。そして、かかる化粧シートは、その用途から、防火性能や施工上の取扱性も当然に要求されている。
天然木に近い木目模様や照り感を有する木目化粧シートとして、フィルム表面に木目模様を印刷し、さらに該フィルム表面の反対側の面にエンボス加工を施した上で、艶消しビーズ含有インクを用いて導管模様を印刷したシートがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−260299号公報
本発明は、より天然木に近い木目模様及び照り感を有し、かつ防火性能及び施工性を同時に備えた木目化粧シートを提供することを目的とする。
すなわち本発明は、表面に印刷による模様を有するベースフィルム層、前記ベースフィルム層の前記模様を有する表面に積層され、前記ベースフィルム層とは反対側の面に天然木から採取した木目パターンを転写したエンボス面を有する表面保護フィルム層、及び前記ベースフィルム層の前記表面保護フィルム層とは反対側の面に積層された接着剤層を有し、前記ベースフィルム層、前記表面保護フィルム層、及び前記接着剤層の厚さの合計が0.17mm〜0.30mmである木目化粧シートを提供するものである。
ベースフィルム層
本発明のベースフィルム層は、本発明の木目化粧シートのベースとなる色を与えるものであり、所定の色を与える顔料を添加した熱可塑性樹脂からなるフィルムを用いることができる。前記熱可塑性樹脂としては、例えば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、またはセルロース系樹脂等を挙げることができる。
前記ベースフィルム層の一方の表面(印刷面)には、従来公知のインクを用いてグラビア印刷法やカレンダー印刷法等により木目模様が施されている。「木目模様」とは、天然木材の断面等に見られる年輪、板目、柾目、あるいは導管模様等の総称をいう。
前記ベースフィルム層の厚さは、0.05〜0.10mmであることが好ましい。
表面保護フィルム層
本発明の表面保護フィルム層としては、例えば塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリオレフィン系樹脂、またはアクリル系樹脂等の各種合成樹脂よりなるフィルムを用いることができる。このうち、塩化ビニル系樹脂からなるフィルムを好ましいものとして挙げることができる。
また前記表面保護フィルム層は、少なくとも、下地となる前記ベースフィルム層及びその表面に印刷された木目模様を透過して観察することができる程度の透明度を有していることが必要である。
前記表面保護フィルム層は、前記ベースフィルム層の木目模様を有する表面に積層され、前記ベースフィルム層とは反対側の面に、天然木から採取した木目パターンを転写したエンボス面を有する。
前記天然木には特に限定はないが、なかでも、杢と呼ばれる交走木理が珍重されているシカモア等を使用すると、より意匠性の高い木目模様が得られる。
天然木から採取した木目パターンを、前記表面保護フィルムの表面に転写するためには、伐採した天然木から切り出した平面な板に、シリコーン樹脂を流して木目パターンを写し取った原型を作成し、さらにこの原型を転写したエンボス加工用ロールを作成する。あるいは、エッチングや手彫りにより原型を作成することもできる。このようにして得られたエンボス加工用ロールを使用して、表面保護フィルムにエンボス加工をすることにより、木目パターンを転写することができる。
エンボス加工は、従来公知の方法を採用することができる。通常、上記の様にして得られたエンボス加工用ロールとバックアップロールとの間に、表面保護フィルムとベースフィルム層とを積層したシートを挟み、エンボス加工用ロール表面のパターンを表面保護フィルム表面に転写する様にして行う。エンボス加工は、加熱しながら行うのが好ましい。加熱温度は、通常120〜270℃、好適には130〜260℃である。また圧力は、通常約0.4〜1.0MPaの範囲である。
前記バックアップロールは、前記加工用ロールと同じ材質のものでも良いが、通常、ラバーやコットン等の柔軟な材料からなる表面被覆材を金属ロールの表面に巻きつけて形成した、軟質ロールを使用することができる。
なお、その他の加工条件は、従来の、シートの保護層の表面をエンボス加工する一般的な方法に準ずる。前記表面保護フィルム層を構成する樹脂組成物がポリエステル等の熱硬化性樹脂を含む場合、エンボス加工による木目パターンの転写を容易にするために、バックアップロールを用いて、前記表面保護フィルム層の表面にエンボス加工を施すことができる。あるいは、表面保護フィルム層と、前記ベースフィルム層の印刷面を重ねるようにして、表面保護フィルムにエンボス加工用ロールでエンボス加工をしながら、同時に表面保護フィルム層とベースフィルム層を熱シールすることもできる。この際の温度は、通常90℃〜120℃である。
前記表面保護フィルム層の厚さは、0.05mm〜0.20mmであることが好ましく、さらに0.05mm〜0.15mmが好ましい。
接着剤層
本発明の接着剤層の接着剤は、特に限定されないが、通常、粘着性ポリマーを含有する感圧接着剤である。この様な感圧接着性の接着層としては、例えば、粘着性ポリマーを含有する単層フィルム状の感圧接着フィルムや、2つの感圧接着層を有する両面接着シートが好適に使用される。
前記接着剤層は、例えば、剥離紙の剥離面の上に塗膜化した粘着剤層を有する、剥離紙付き粘着剤層を別途用意し、この粘着剤層と着色ベースフィルムとをドライラミネートすることによって形成される。好ましい接着剤は、粘着性ポリマーと粘着性ポリマーを架橋する架橋剤とを含有する。本明細書において粘着性ポリマーとは、常温(約25℃)で粘着性を示すポリマーである。粘着性ポリマーとしては、アクリル系ポリマー、ポリウレタン、ポリオレフィン、またはポリエステル等が使用できる。
前記接着剤層の厚さは0.01mm〜0.10mm、あるいは0.02〜0.06mmの範囲である。
木目化粧シート
本発明の木目化粧シートは、上述の各構成要素、すなわち表面保護フィルム層、ベースフィルム層、及び接着剤層を従来公知の方法により積層して製造することができる。
本発明の木目化粧シートにおいては、前記接着剤層の前記ベースフィルム層とは反対側にライナー(剥離紙)を備えることが可能である。このようなライナーは、粘着テープなどの分野で一般的に使用されているものでよく、特定の部材に限定されるものではない。本発明で使用するのに好適なライナーとしては、例えば、紙、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、または酢酸セルロース等のプラスチック材料、あるいはこのようなプラスチック材料で被覆又はそれを積層された紙やその他の材料などである。これらのライナーは、そのまま使用してもよいが、シリコーン処理あるいはその他の方法で処理して剥離特性を向上させた後に使用するのが好ましい。また、ライナーの厚さは特に限定されないが、通常約25〜500μm、あるいは約50〜200μm程度が好ましい。
このようなライナーを備える場合には、次のような方法により本発明の木目化粧シートを製造することができる。例えば、剥離ライナー上に塗工した接着剤層に、ベースフィルム層をドライラミネート加工等により張り合わせることにより製造することができる。
前記木目化粧シートの厚さは、0.17〜0.30mmであることが好ましく、0.20〜0.27mmであることがより好ましい。
本発明では、天然木表面の凹凸を転写したエンボス加工ロールにより得られる天然木の木目パターンを作製し、既存もしくは新たに作製した木目柄と組み合わせることにより良好な意匠を得る。木目表面の凹凸が大きく、エンボス深度が大きい方が、より天然木に近い模様や照り感を得られる点で有利ではあるが、内装用化粧シートとしての防火性能を得るためには、本発明の木目化粧シートの厚さは、0.30mm以下、さらに0.27mm以下が好ましい。他の物性や材料のコストを考慮するとさらに好ましくは0.20mm程度である。ここで、「木目化粧シートの厚さ」とは、ベースフィルム層、表面保護フィルム層、及び接着剤層の厚さの合計であり、本明細書中では「総厚」と表現することがある。
実施例1〜2、比較例1〜2
塩化ビニル樹脂フィルム(バンドー化学社製)の表面に、木目調のグラビア印刷を施しベースフィルム層とした。得られたベースフィルム層の印刷を施した面と、透明塩化ビニル樹脂(龍田化学社製)とを、天然木から採取したパターンを転写したエンボス加工ロールと他のロールで挟むようにして、エンボス加工と同時にラミネートした。この様にして得られた表面保護フィルムとベースフィルム層の積層体に、あらかじめ剥離紙上に塗布して作成しておいた接着剤層を、ラミネート加工により張り合わせて木目化粧シートを作成した(実施例1〜2、比較例2)。
ベースフィルム層として、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂フィルム(塩酢ビ樹脂、可塑剤、熱安定剤、顔料および溶剤を混合した溶液を基材に塗布後乾燥することで得られた厚さ0.02mmのフィルム)を用いた以外は実施例1と同様にして、木目化粧シートを作成した(比較例1)。
各層の厚さ、及び木目化粧シートの総厚は、表1に記載のとおりである。
比較例3
表面クリア層表面のエンボス加工の代わりに平滑なつや消し処理をした以外は、実施例1と同じ木目化粧シートを作成した。
比較例4
表面クリア層表面のエンボス加工を、天然木の導管による凹みを模倣したパターン(導管模倣パターン)を転写したエンボスロールにより施した以外は、実施例1と同じ木目化粧シートを作成した。
Figure 2008221763
(総発熱量、最大発熱速度、及び発熱速度超過時間の測定)
ISO5660に準拠したコーンカロリメーターを用い、輻射熱量50kW/SQMで20分間の試験を実施して、総発熱量、最大発熱速度、及び発熱速度超過時間を測定した。
合格の要件は、総発熱量では8MJ/SQM以下であること、また最大発熱速度が200kW/SQMを超えないこと、もしくは発熱速度が200kW/SQMを超えている時間(発熱速度超過時間)が10秒以内であることが必要となる。結果を表2に示した。
(降伏点強度、破断強度、及び伸び率の測定)
25mm幅のフィルムをテンシロン型万能引張試験機において、引張速度300mm/分で試験し、降伏点強度、破断強度、及び伸び率を測定した。結果を表3に示した。
(木目意匠の目視判定試験)
天然木突板の意匠を基準として、木目化粧シートの木目意匠を目視により判定した。結果を表4に示した。
Figure 2008221763
Figure 2008221763
Figure 2008221763
本発明の木目化粧シートの代表的な構造である。
符号の説明
1 表面保護フィルム層
2 ベースフィルム層
3 接着剤層
4 ライナー(剥離紙)
5 印刷面(ベースフィルム層の一方の表面)
6 エンボス凹部

Claims (2)

  1. 表面に印刷による模様を有するベースフィルム層、前記ベースフィルム層の前記模様を有する表面に積層され、前記ベースフィルム層とは反対側の面に天然木から採取した木目パターンを転写したエンボス面を有する表面保護フィルム層、及び前記ベースフィルム層の前記表面保護フィルム層とは反対側の面に積層された接着剤層を有し、前記ベースフィルム層、前記表面保護フィルム層、及び前記接着剤層の厚さの合計が0.17mm〜0.30mmである木目化粧シート。
  2. 前記厚さの合計が、0.20mm〜0.27mmである請求項1に記載の木目化粧シート。
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