JP2008221637A - 印刷加工システム及び印刷装置並びに加工装置 - Google Patents

印刷加工システム及び印刷装置並びに加工装置 Download PDF

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裕 前野
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Abstract

【課題】産業用印刷における効率向上を実現する印刷加工システム及び印刷装置並びに加工装置を提供する。
【解決手段】ロール2から長尺の印刷媒体3を引き出して版なし印刷を行うとともに、印刷済みの印刷媒体3を巻き取ってロール4を作製し、印刷済みの印刷媒体3が巻かれたロール4に設けられた記憶媒体9に印刷済みの印刷媒体3の加工に用いる情報を記憶する印刷装置5と、記憶媒体9が設けられたロール4収容するとともに記憶媒体9記憶された情報を読み取り、当該情報に基づいて印刷済みの印刷媒体3を最終製品形態6に加工する加工装置7と、を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は印刷加工システム及び印刷装置並びに加工装置に係り、特にロール状のメディアに版なし印刷を行った後に当該メディアに対して後加工を施す産業用印刷技術に関する。
近年、産業用印刷の版なし印刷装置(デジタル印刷装置)としてインクジェット記録装置が好適に用いられている。産業用印刷では所定の印刷が施されたメディアに対して所定の加工が行われて最終製品となることが多く、印刷後の加工の一例を挙げると、ラベル印刷後の加工には型抜き加工、ダンボールや紙器の印刷後の加工には型抜き、接着、組立、軟包材の印刷後の加工には製袋がある。産業用印刷の多品種小ロット化の要求に対してインクジェット記録装置を用いた版なし印刷は効果を発揮しているが、更なる小ロット化の要求に対してメリットを出すためには、印刷工程だけでなく上述した印刷後の工程たるさまざまな加工工程との連携及び印刷後の加工工程の小ロット化も必要になってくる。
また、産業用印刷では、印刷後の加工に用いられる装置の制約やユーザの要望からしばしばロール形態のメディアが用いられる。一方、印刷後の加工を行う際に加工装置の搬送経路を通すためにメディアの加工部分前後に一定量のロスが生じてしまう。小ロット化を追求して印刷ロットごとにメディアを小さなロールに分けると、ロールごとに基材のロスが生じてしまい、全体として基材のロス分が増えてしまい好ましくない。ロールごとに発生する基材のロスを避けるために小ロットのロールでは印刷箇所の前後にガイドと呼ばれる別の基材の(しばしばコストが安い)ウエブを接合する方法が用いられるが、ロット(ロール)ごとにガイドを接合する工程が発生してしまい、印刷後の加工工程の効率が落ちてしまうといった問題が起きている。
一方、同一の加工装置で加工できる複数の異なるロットを同一ロールに印刷し、加工装置側でロットごとに切り換えを行う(例えば、型抜きの抜き型の交換)方法が用いられる。ところが、同一ロール内に複数のロットを混在させる態様では、加工装置側の切り替えタイミングを判断するためにオペレータが常時監視をしなければならず、デジタル印刷の省人化のメリットが薄れてしまう問題が発生する。
そこで、ロール状の記録媒体の芯材に不揮発性メモリを備え、該不揮発性メモリに使用前の記録媒体の情報を書き込む手段及び、不揮発性メモリから情報を読み取る手段を備えた画像記録装置が提案されている(特許文献1)。
また、巻取材料の加工開始位置と加工不良情報を各加工工程で入力し、この情報をホストコンピュータで一元管理し、該情報を各加工工程で利用できる巻取材料の加工工程管理装置が提案されている(特許文献2)。
特開2003−62981号公報 特開2004−256305号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、不揮発性メモリに記憶される情報は記録媒体の種類、幅、長さ、残量、使用量、色校正情報などの印刷装置が必要とする情報であり、不揮発性メモリに記憶された情報を印刷後の加工工程に用いることができない。即ち、特許文献1に記載された発明は、画像記録媒体を使用途中で交換したときに、使用途中の記録媒体の残量などの情報が失われないように装置内に記憶しておくことを目的としており、記憶される情報は使用途中の記録媒体の画像記録に関する情報である。
また、特許文献2に記載された発明では、ホストコンピュータと各加工装置とを接続するネットワークや情報を一元管理するホストコンピュータが必要となる。デジタル印刷装置の機動性を活かした小規模な印刷を行う場合には、生産規模に対してシステムが過剰規模となり、また、製造システムの融通性を欠いてしまう恐れがある。また、加工装置がホストコンピュータと接続できない場合(例えば、加工装置が協力工場などホストコンピュータと遠隔地に設置される場合等)には、特許文献2に記載された発明を適用することが困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、産業用印刷における効率向上を実現する印刷加工システム及び印刷装置並びに加工装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る印刷加工システムは、ロール状に巻かれた長尺の印刷媒体を引き出して印刷を行うとともに印刷済みの印刷媒体を巻き取ってロールを作製し、印刷済みの印刷媒体が巻かれたロールに設けられた記憶媒体に印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を記憶する印刷装置と、前記記憶媒体が設けられた前記ロールを収容するとともに前記記憶媒体に記憶された情報を読み取り、前記情報に基づいて印刷済みの印刷媒体を加工する加工装置と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、印刷装置では、印刷後の印刷媒体が巻かれるロールに設けられた記憶媒体に印刷後の加工に用いる情報を記憶し、加工装置では、当該記憶媒体に記憶されている情報を読み出すとともに該情報に基づいて加工が行われるので、印刷後の印刷媒体の加工を自動化することが可能となり、印刷後の加工工程の省人化を図ることができる。また、ホストコンピュータやネットワークを用いることなく、装置間で情報を共有することができる。
印刷後の印刷媒体が巻かれたロールに設けられる記憶媒体は、印刷後の印刷媒体が巻きつけられる巻芯に設けられる態様が好ましい。また、記憶媒体はメモリカードなど着脱可能な形態を適用してもよい。
記憶媒体に記憶される情報は2種類以上の情報を含んでいてもよい。例えば、記憶媒体に記憶される情報には、ロールの識別情報、印刷媒体の種類などの印刷媒体情報、印刷装置による印刷情報(印刷媒体上の印刷開始位置及び印刷終了位置など)が挙げられる。
印刷装置には、印刷媒体上に画像を形成する画像形成装置(画像記録装置)が含まれる。言い換えると、印刷という概念は文字、記号などを含む広い意味での画像を形成(記録)する概念を表している。
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明に係る印刷装置は、ロール状に巻かれた長尺の印刷媒体を引き出して印刷を行う印刷手段と、印刷済みの印刷媒体を巻き取ってロールを作製する巻取手段と、前記印刷済みの印刷媒体が巻かれたロールに設けられた記憶媒体に印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、ホストコンピュータや装置間のネットワークを備えることなく、ロールに設けられた記憶媒体を介して印刷装置によって記憶媒体に書き込まれた情報を印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を加工装置と共有することができる。
印刷手段には、ロールから印刷媒体を引き出して印刷を行う構成にロールを収容するロール(印刷媒体)収容手段と、ロールから印刷媒体を引き出して長尺の印刷媒体をその長手方向に沿って移動させる移動手段と、所定の印刷領域において印刷媒体に印刷処理を施す印刷処理手段と、を備える態様がある。また、印刷処理手段には、印刷媒体にインクを吐出するインクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)がある。
1つのロール内に複数の印刷ロットが一緒に巻き込まれる場合には、印刷ロットと印刷後の印刷媒体の加工に用いる情報とを関連付けして記憶する態様が好ましい。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の印刷装置の一態様に係り、前記印刷手段は、同一のロールに巻かれた印刷媒体に対して複数種類の印刷を行うとともに、前記記憶手段は、印刷の種類ごとに前記印刷媒体の長手方向の位置を関連付けして前記記憶媒体に記憶することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、小ロット化により同一のロール内に複数の印刷ロットが存在しても印刷済みの印刷媒体の加工の自動化が可能であり、当該加工工程の省人化を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3記載の印刷装置の一態様に係り、前記印刷媒体上の欠陥印刷を検出する欠陥印刷検出手段を備え、前記記憶手段は、前記欠陥印刷検出手段により検出された欠陥印刷の前記印刷媒体の長手方向の位置を前記記憶媒体に記憶することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、印刷媒体上の印刷欠陥部分を正確に把握することができ、加工装置(加工工程)において、欠陥印刷部分を最終製品から確実に抜き取ることができる。
欠陥印刷検出手段には、印刷媒体上の印刷結果を撮像する撮像手段と、撮像手段から得られた画像データに所定の信号処理を施す信号処理手段と、欠陥印刷の印刷媒体の長手方向の位置を検出する位置検出手段と、を備える態様がある。
請求項5に記載の発明は、請求項2、3又は4記載の印刷装置の一態様に係り、前記記憶媒体は、非接触方式のデータ通信を行うICタグを含むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、記憶媒体に非接触による書き込み及び読み出しが可能なICタグを用いることで、記憶媒体及び書き込み手段の配設位置の選択肢が広がるとともに、記憶媒体への書き込み及び記憶媒体からの読み出しタイミングの自由度が増す。
ICタグには、無線タグと呼ばれる形態など赤外線通信等の無線通信を介してデータ転送を行う概念を含んでいる。
また、上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明に係る加工装置は、印刷装置によって印刷された印刷媒体が巻かれたロールを収容するロール収容手段と、前記ロールに設けられた記憶媒体に記憶された印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を読み出す読出手段と、前記読出手段によって読み出された情報に基づいて印刷済みの印刷媒体を加工する加工手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、ホストコンピュータや装置間のネットワークを備えることなく、印刷装置によって記憶媒体に書き込まれた印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を印刷装置と共有することが可能となる。
加工装置による加工には、加工前の印刷媒体から加工済みに印刷媒体を切断する工程や、切断された加工済みに印刷媒体をロール状に巻き取る工程を含んでいてもよい。
また、本発明は方法発明を提供する。即ち、請求項7に記載の発明に係る印刷加工方法は、ロール状に巻かれた長尺の印刷媒体を引き出して印刷を行うとともに印刷済みの印刷媒体を巻き取ってロールを作製し、印刷済みの印刷媒体が巻かれたロールに設けられた記憶媒体に印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を記憶する印刷工程と、前記記憶媒体が設けられた前記ロールを収容するとともに前記記憶媒体に記憶された情報を読み取り、前記情報に基づいて印刷済みの印刷媒体を加工する加工工程と、を含むことを特徴とする。
印刷工程には、印刷済みの印刷媒体が巻かれたロールに設けられた記憶媒体に印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を記憶する記憶工程を含み、加工工程には、記憶媒体が設けられたロールを収容するロール収容工程と、ロールに設けられた記憶媒体に記憶された情報を読み取る情報読取工程と、を含む。
本発明によれば、印刷装置では、印刷後の印刷媒体が巻かれるロールに設けられた記憶媒体に印刷後の加工に用いる情報を記憶し、加工装置では、当該記憶媒体に記憶されている情報を読み出すとともに該情報に基づいて加工が行われるので、印刷後の印刷媒体の加工を自動化することが可能となり、印刷後の加工工程の省人化を図ることができる。また、ホストコンピュータやネットワークを用いることなく、装置間で情報を共有することができる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔印刷加工システムの構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る印刷加工システムの全体構成図である。本例に示す印刷加工システム1は、ロール2から長尺の印刷媒体3を引き出して所定の印刷を行うとともに、印刷後の印刷媒体3を再びロール状に巻いてロール4が作製される、いわゆるロールトゥロール方式の印刷装置5と、印刷後の印刷媒体3が巻かれたロール4に所定の加工を施し、最終製品6(6A,6B)を作製する加工装置7(7A,7B)と、を含んで構成されている。
印刷装置5は、複数の印刷ロット(例えば、内容の異なる2種類以上の画像)を連続して同一印刷媒体3の中に印刷するとともに、複数の印刷ロットが混在した印刷媒体3を1つのロールに巻いてロール4を作製する。
図1に示す印刷加工システム1では、印刷後の印刷媒体3が巻かれたロール4に対して加工装置7を用いて所定の加工が施される。図1に示す例では、加工装置7Aは型抜き装置であり、ラベル印刷が施された印刷媒体のロール4内の1つのロットに対してラベルの型抜き加工(印刷部分を所定の形状に加工して、不要な部分を除去する加工)を施し、最終製品(台紙に所定の形状を有するラベルが貼り付けられたもの)6Aを作製する。
また、図1に示す加工装置7Bはスリッターであり、印刷後の印刷媒体のロール4の他のロットに対して1つのロールを印刷媒体3の長手方向に沿って均等に裁断するスリット加工を施し、2つの同じ最終製品6Bを製造する。
本例に示す印刷加工システムでは、印刷装置5による印刷後の印刷媒体3が巻かれたロール4にICタグ(無線タグ)9を備えるとともに、ICタグ9に加工に必要な情報を記憶しておき、加工装置7はICタグ9から加工に必要な情報を読み出して、当該情報に基づいてロール4に所定の加工を施すように構成される。
図1に示す例では、ロール4の巻芯8の外周部(印刷済みの印刷媒体が巻かれない露出した部分)にICタグ9を備え、印刷装置5に備えられたRFIDライター(図1中不図示、図2に符号32で図示)によってICタグ9に印刷後の加工に必要な情報が書き込まれる。ICタグ9に書き込まれる印刷後の加工に必要な情報の詳細は後述するが、例えば、各ロットの位置(印刷媒体3上の位置)情報、各ロットのサイズ(各ロットが印刷されている印刷媒体3の長さ)情報、欠陥印刷(印刷画像の欠陥(かすれ、色むらなどの画像異常)、印刷画像の位置ズレなど)情報及び印刷媒体3の種類の情報などが挙げられる。
加工装置7にロール4がセットされると、加工装置7に備えられたRFIDリーダー(図1中不図示、図3に符号142で図示)によってICタグ9に記憶されている情報が読み出される。加工装置7は、ICタグ9から読み出された情報を用いて加工装置7の各種設定及びロール4の認識を行い、ロール4に所定の加工を施すように構成されている。例えば、各ロットの位置情報及び各ロットのサイズ情報から段取り換え(例えば、抜き型の交換など)のタイミングの判断し、自動的に段取り換えが行われるように構成される。なお、加工の段取り換えのタイミングにおいて、アラーム等によりオペレータに段取り換えのタイミングを報知し、オペレータが段取り換えを行う態様も可能である。
本例に示す印刷加工システム1によれば、印刷済みの印刷媒体3が巻かれたロール4にICタグを備え、印刷装置5(印刷工程)においてICタグ9に印刷後の加工(後加工)に必要な情報を書き込み、加工装置7(加工工程)においてICタグ9から印刷後の加工に必要な情報を読み取り、当該読取情報に基づいて所定の加工処理が施されるので、印刷装置5と加工装置7の間で印刷後の印刷媒体3が巻かれたロール4を介して情報を共有することができ、印刷後の加工工程が自動化することができるとともに、システム全体の省人化を可能としている。また、加工に必要な情報を管理するホストコンピュータや該情報を伝達するためのネットワークが不要であり、ホストコンピュータや装置間のネットワークを備える態様に比べて当該印刷加工システムの制御系を簡素に構成することができる。
〔印刷装置の構成〕
図2は、本発明の実施形態に係る印刷装置の構成を示す全体構成図である。図2に示す印刷装置10は、図1に示す印刷装置5と等価である。
図2に示す印刷装置10は、版なしで印刷媒体(記録媒体)16に印刷を行う装置であり、具体例を挙げると乾式トナーを用いる電子写真方式の印刷装置や、液体トナーを用いる方式の印刷装置、インクジェット方式の印刷装置などのデジタル印刷装置などがある。
図1及び図2に示すようなロール状の印刷媒体16に適合する方式としては、液体トナーを用いる電子写真方式や、インクジェット方式が好ましい。特に、軟包材等のプラスチックフィルムへの定着性のよいUV硬化型インクを用いるインクジェット方式の印刷装置(インクジェット記録装置)が好ましい。
本例では、本発明に係る印刷装置の一例として、印刷媒体16上に吐出されたインクにより所望の画像を形成するインクジェット記録装置を例示する。図2に示す印刷装置(インクジェット記録装置)10は、黒(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェットヘッド(以下、ヘッドという。)12K,12C,12M,12Yを有する印字部12と、各ヘッド12K,12C,12M,12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、印刷媒体16が巻かれた供給ロール18と、供給ロール18から印刷媒体16を引き出すとともに、印刷媒体16をその長手方向に移動させるローラ20A及びローラ20Bを含むローラ対20と、各ヘッド12K,12C,12M,12Yのインク吐出面に対向して配置され、印刷時(ヘッド12K,12C,12M,12Yからインク吐出を受けるとき)に印刷媒体16を支持するとともに印刷時の印刷媒体16の平面性を保持し、印刷媒体16の印刷時における支持部材として機能するプラテン22と、巻芯24Aに印刷済みの印刷媒体16(プリント物)を巻きつけ、所定のテンションをかけながら巻芯24Aを一方方向に回動させてロール24を作製する構成を備えている。また、図示は省略するが、紫外線硬化型インクを用いる態様では、印字部12の後段側(印刷媒体16の移動方向下流側)に紫外線光源を備えている。
なお、図2における供給ロール18は図1におけるロール2に対応し、図2における印刷媒体16及びロール24はそれぞれ図1における印刷媒体3及びロール4に対応している。
図2に示すインク貯蔵/装填部14は、各ヘッド12K,12C,12M,12Yに対応する色のインクを貯蔵するインク供給タンクを有し、各色のインクは所要のインク流路を介してヘッド12K,12C,12M,12Yと連通されている。
また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
ロール18から送り出される印刷媒体16は、その種類(性質)によって巻きクセが残りカールするので、このカールを除去するために巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム等(不図示)で印刷媒体16に熱を与えるように構成する態様が好ましい。またこのときに、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
プラテン22は、印刷時の印刷媒体16を裏側(印刷媒体16の印字部12と反対側の面)から支持する支持部材として機能し、印刷媒体16の幅(印刷媒体16の移動方向と略直交する方向の長さ)よりも広い幅寸法を有している。
印字部12の後段(印刷媒体の移動方向下流側)には、印字部12による印刷結果を撮像する撮像素子を備えた欠陥検出器26と、印刷媒体16に印刷された印刷結果(画像)の印刷媒体16における位置を検出するエンコーダ28と、を備えている。
欠陥検出器26は、CCDなどの撮像素子が印刷媒体16の幅方向に対応する長さにわたって並べられるラインセンサを有し、ラインセンサから得られた撮像信号(画像データ)に信号処理部により所定の信号処理が施された撮像結果に基づいて欠陥印刷の有無が判断される。なお、ラインセンサに代わり撮像素子が2次元状に並べられたエリアセンサを備える態様も好ましい。
欠陥検出器26の後段に設けられるエンコーダ28は、印刷媒体16の移動に対応した(同期した)パルス信号を出力し、エンコーダ28から出力されたパルス信号をカウントすることで、印刷結果の印刷媒体16の長手方向における位置を正確に把握することができる。即ち、エンコーダ28及びエンコーダ28の出力信号に所定の信号処理を施す信号処理部を含んだ構成は欠陥画像の位置検出手段として機能している。
なお、エンコーダ28の印刷媒体16をはさんで反対側は印刷媒体16を支持する支持ローラ29を備えることで、印刷媒体16のエンコーダ28と対向する位置における平面性及び印刷媒体16エンコーダ28との密着性が確保される。
印刷後の印刷媒体16を巻き取る巻芯24AにはICタグ30が取り付けられており、ICタグ30には装置側に設けられたRFIDライター32によって印刷後の印刷媒体16の加工に必要な情報が書き込まれる。
なお、図2には印刷媒体16の印刷後の加工に必要な情報を記憶する記憶媒体として非接触方式で情報の書き込み及び情報の読み出しが可能なICタグを例示したが、印刷装置10及び巻芯24Aにメモリカードスロットを備え、メモリカードなど接触方式で情報の書き込み及び情報の読み出しが行われる記憶媒体を適用することも可能である。
図3には、印刷装置10による印刷例を示す。図3に示す印刷媒体16には、符号100A及び符号100Bで示す2列に顔マークが印刷された第1のロット100が印刷され、1列にハートマークが印刷された第2のロット104が印刷され、第1のロット100と第2のロット104との間にはロット間スペース102が設けられている。
また、図示は省略するが、印刷媒体16の開始位置(ロール開始位置)には、ロール開始位置マークが印刷され、不図示のロール開始位置から所定のスペース(加工装置7の最初のから送り分)を空けて第1のロットの印刷開始位置110が印刷され、第1のロットの終了位置112には印刷終了位置マークが印刷される。
更に、第2のロットの印刷開始位置114には印刷開始位置マークが印刷されるとともに、第2のロットの印刷終了位置116には印刷終了位置マークが印刷される。また、印刷媒体16の終了位置にはロール終了位置マーク(不図示)が印刷される。
第1のロット100は第1のロットの印刷開始位置110から第1のロットの印刷終了位置112までのa(m)の領域であり、ロット間スペース102は第1のロットの印刷終了位置112から第2のロット104の印刷開始位置114までのb(m)の領域であり、第2のロット104は、第2のロットの印刷開始位置(ロット間スペース102の終了位置)114から第2のロットの印刷終了位置116までのc(m)の領域である。
第1のロット100と第2のロット104と間に設けられるロット間スペース102は、加工済みのロットを加工前のロットから切り離す際の切断部分であるとともに、次のロットの加工の際に巻き取り側の巻芯に初めに巻かれる部分である。
また、第1のロット100の図3における上側の列100Aには、第1のロット100の印刷開始位置110からd(m)の位置118と、第1のロット100の印刷開始位置110からe(m)の位置120と、の間に欠陥印刷122(グレー階調で図示)が存在することが検出されている。
図2に示すICタグ30には、図3の例示した印刷媒体16の印刷後の加工に使用される情報が記憶される。例えば、第1のロット100及び第2のロット104について、(1)印刷媒体の種類、(2)印刷ロットの名称(巻芯固有ID)、(3)加工情報(打ち抜き外形の情報、スリットの情報等)、(4)印刷開始位置(印刷媒体16の開始位置110からの長さ)、(5)印刷終了位置(印刷開始位置から印刷終了位置までの長さ)、(6)ロット間スペース、(7)欠陥印刷の位置(印刷開始位置からの長さ、幅方向の位置)の各情報がロットごとに関連付けされて、図2のICタグ30に記憶される。
〔加工装置の構成〕
図4には、図1に示す加工装置7(7A)の一態様である、ラベル用のレーザーカッティング装置140の全体構成を示す。
図4に示すラベル用のレーザーカッティング装置(以下、加工装置と記載する。)140は、図3に示すタック基材上に印刷済みの印刷媒体16がロール状に巻かれたロール24が収容され、ロール24から印刷済みの印刷媒体16が引き出され、印刷済みの印刷媒体16を所定の形状にカッティング加工する。
また、加工装置140は、ロール24の巻芯24Aに取り付けられたICタグ30から情報を読み出すRFIDリーダー142を備え、加工装置140にロール24がセットされると、ICタグ30からカッティング加工に必要な情報を読み出すように構成されている。
更に、加工装置140は、印刷媒体16上の位置を検出するエンコーダ144と、印刷媒体16のエンコーダ144と反対側の面から印刷媒体16を支持するローラ145と、エンコーダ144の後段側に設けられ、印刷媒体16に印刷された各種マークを検出するマーク検出部146と、マーク検出部146の後段側に設けられ、印刷済みの印刷媒体16を所定の形状にカットするカッティングレーザー148と、カッティングレーザー148の後段側に設けられ、カッティング加工後の印刷媒体16を支持するローラ対150と、ローラ対150の後段側に設けられ、カッティング加工後の印刷媒体16のうち、剥離紙を残して、印刷した基材の不要な部分を除去して巻き取る巻取機構152と、カッティング加工後の不要な部分が除去された印刷媒体16を支持するローラ154と、カッティング加工後の不要な部分が除去された印刷媒体16を巻芯156Aに巻き取り、最終製品たるロール156を作製する巻取機構と、を備えて構成される。
他の加工形態の例としては、印刷したウェッブを長手方向にスリットする、スリッターや、スリットした後に折り曲げ、接着、切断する、自動製袋機が挙げられる。
〔印刷加工システムの制御例〕
次に、図1〜4を用いて説明した印刷加工システム1及び印刷装置10、加工装置140の制御について説明する。以下に説明する実施態様では、ラベル用媒体(印刷面と反対側の面に接着剤が塗布された媒体が台紙に貼り付けられている印刷媒体)に文字、記号等を含む所定の画像が印刷されるとともに、画像印刷領域が所定の形状に加工され、余白部分(ラベルとならない非ラベル部分)が除去されて所定の形状を有するラベルが台紙に仮固定されたラベルが作製される。
なお、本発明の適用範囲はラベル印刷に限定されない。したがって、印刷媒体16には、インクジェットヘッド等の印刷処理手段を用いて画像を印刷することができ、且つ、加工装置によって所定の加工を施すことができる媒体であればよく、ラベル用媒体(紙)以外にも、樹脂シート、金属シートまたはこれらを適宜組み合わせた複合媒体など、材質を問わず様々な媒体を適用可能である。
図5は、図1に示す印刷加工システム1全体のメイン制御の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、本例の印刷加工システムは、メイン制御が開始されると(ステップS10)、図2に示す印刷装置10による印刷工程が実行され(ステップS12)。ステップS12に示す印刷工程では、上述したラベル用媒体に所定の画像が印刷される。
ステップS12の印刷工程が終了すると、図4に示す加工装置による加工工程(ステップS14)が実行される。ステップS14に示す加工工程では、印刷済みの印刷媒体の画像印刷領域が所定の形状に加工(カット)されるとともに、余白領域(カットされた外側部分)が除去され、図4に示す巻芯156Aに巻かれた最終製品たるラベルのロール156が作製される。ステップS14の加工工程によって印刷済みの印字媒体に所定の加工が施され、最終製品のロールが作製されて当該印刷制御は終了される(ステップS16)。
先ず、ステップS12に示す印刷工程について詳細に説明する。図6は、図5のステップS12に示す印刷工程の制御の流れを示すフローチャートである。
図5のステップS12に示す印刷工程が開始されると(図6のステップS100)、図2に示すように供給ロール18と、巻取ロール24(巻芯24A)がセットされ(図6のステップS102)、ロールの初期設定工程(ステップS104)に進む。
ステップS104に示すロールの初期設定工程では、図2に示す印刷媒体16の基材情報(印刷媒体の種類情報)がRFIDライター32を介してICタグ30に書き込まれるとともに、印刷媒体16の余白領域となる部分の所定位置にロール開始位置マークが印字される。
図6のステップS104に示すロールの初期設定工程が終了すると、印刷ロットの初期設定工程(ステップS106)に進む。ステップS106に示す印刷ロットの初期設定では、図2の印刷媒体16の余白領域となる部分の先頭部分に印刷開始マークが印字されるとともに、印刷ロットの名称(巻芯固有ID)、当該印刷ロットの加工情報(打ち抜き外形の情報等)、印刷開始位置(ロール開始位置からの長さ)がRFIDライター32を介してICタグ30に書き込まれる。
図6のステップS106に示す印刷ロットの初期設定工程が終了すると、印刷処理工程(ステップS108)に進み、印刷媒体に所定の画像印刷が実行されるとともに、余白領域には印刷媒体16の移動方向に沿って規定長さごとに(等間隔に)マーク印字が施される。また、図2の欠陥検出器26によって欠陥印刷が検出された場合には、当該欠陥印刷の情報(欠陥印刷部分の位置の情報などの不良情報)がRFIDライター32を介してICタグ30に書き込まれる。
図6のステップS108に示す印刷工程が終了すると、印刷ロット終了処理(ステップS110)に進み、印刷終了位置の印刷媒体16の余白領域には印刷終了位置マークが印刷されるとともに、印刷終了位置の情報(印刷開始位置からの長さ)がRFIDライター32を介してICタグ30に書き込まれ、更に、ロット間スペース分(短尺、図3に符号102で図示)の印刷媒体16の空送りが実行される。
図6のステップS110に示す印刷ロット終了処理が終了すると、次の印刷ロットがあるか否かが判断され(ステップS112)、次の印刷ロットがある場合には(YES判定)、ステップS106に進み、ステップS106〜ステップS110が実行される。一方、ステップS112において次の印刷ロットがないと判断されると(NO判定)、ロールの終了処理(ステップS114)に進む。
ステップS114に示すロールの終了処理では、印刷媒体16の後端部にロール終了位置マークが印字されるとともに、ロール開始位置マークからロール終了位置マークまでの長さ及びロール内の当該ロール内に含まれる印刷ロットの数がRFIDライター32を介してICタグ30に書き込まれる。更に、ロール終了スペース分(ロット間スペースよりも長尺)だけ印刷媒体16が空送りされるとともに、印刷済みの印刷媒体16(ロール24)が印刷前の印刷媒体16(ロール18)から切り離され、印刷工程は終了される(ステップS116)。
図6に示す印刷工程のフローチャートでは、各工程において随時ICタグ30への書き込みを行う態様を例示したが、ICタグ30に書き込むべき情報を印刷装置10内のメモリに一旦記憶し、各ロットの印刷ロット終了処理工程時や各ロールの終了処理工程時に前記メモリに記憶されている情報をまとめてICタグ30に書き込むように構成してもよい。
図7には、図5にステップS14で示す加工工程のフローチャートを示す。
図7に示すように、加工工程が開始されると(ステップS200)、図4の加工装置140に印刷済みロール24がセットされるとともに、加工後の印刷媒体16が巻き取られる巻芯(製品巻取用のロール)156Aがセットされる加工準備工程が行われる(ステップS202)。
次に、ステップS204に示す第1のロール初期設定(ロール初期設定1)工程が実行される。ステップS204に示す第1のロール初期設定工程では、印刷済みの印刷媒体16が巻かれたロール24に取り付けられたICタグ30から加工工程で必要な情報の読み出しが行われる。
第1のロール初期設定工程でICタグ30から読み出される情報には、印刷ロット名称(巻芯固有ID)、基材情報(媒体情報)及び印刷ロット情報(ロール開始位置、印刷開始位置、不良情報、印刷終了位置)が挙げられる。
図7のステップS204に示す第1のロール初期設定工程では、図4のICタグ30から読み出された情報が所定のメモリに記憶される。このメモリから各工程において必要な情報が随時読み出され、メモリから読み出された情報に基づいて各工程の処理が実行される。例えば、ステップS204の第1のロール初期設定工程では、巻芯固有IDから如何なる印刷ロットであるかが判断され、媒体情報から加工時のレーザー出力が決められ、印刷ロット情報から加工の種類が判断されるとともに加工のタイミングが決められる。
なお、ロール24がセットされた加工装置と印刷ロット情報から判断される加工の種類が対応していない場合には、アラーム等の報知手段によって加工装置と加工の種類が対応していない旨をオペレータに報知するように構成する態様が好ましい。
ステップS204の第1のロール初期設定工程が終了すると、ステップS206に示す第2のロール初期設定(初期設定2)工程が実行され、ロール全体の印刷情報が展開される。即ち、加工装置140にセットされたロール24では、各ロットの配列順を印刷装置10による印刷順と逆にする必要があるので、加工装置140においてデータ上の並べ替えが行われる。言い換えると、最後に印刷されたロットから印刷順と逆の順番で加工を実行するように、加工装置140における加工データ上で各ロットの並べ替えが行われる。
データの並べ替えが行われた後にロール24から印刷媒体16が引き出されるとともに印刷媒体16が空送りされ、ロール終了マークを検出して、ロール終了マークが加工原点に設定される。また、打ち抜き外形を2次元情報に展開した外形情報も設定される。
ステップS206に示す第2のロール初期設定工程が終了すると、打ち抜きロット初期化工程(ステップS208)に進み、印刷媒体16が空送りされるとともに、加工原点の設定、加工対象ロットの開始マークとして当該ロットの印刷終了マークの検出が行われる。また、この加工対象ロットの開始マークを加工開始のための原点に設定する。
ステップS208の打ち抜きロット初期化工程において、加工対象ロットの開始マークが検出されると、打ち抜き(レーザーカッティング)工程(ステップS210)が実行される。
ステップS210に示す打ち抜き工程では、図6の印刷工程において印刷媒体16に印字されたマーク印字を用いて打ち抜き誤差の修正を行いながら、印刷媒体16の印刷部分(ラベルとなる部分)が所定の形状に打ち抜かれる。
ウェブ状の基材の場合は、基材にかかるテンションの差により、長手方向の伸縮に差が生じる。印刷機と加工機のテンションは必ずしも同一にできないことが多いので、印刷機のエンコーダ28(図2参照)により取得された位置情報と加工機上での位置情報に誤差が生じるという問題がしばしば発生する(打ち抜き機の場合は、印刷位置と打ち抜き位置が一致しない、「打ち抜き誤差」となる。この問題に対処するために、印刷時に一定間隔で印刷しておいたマークをたよりに、適宜、誤差を修正する方法が実用的である。
なお、加工工程では、ICタグ30から読み出した不良情報に基づいて印刷媒体16の欠陥印刷部分の位置を予め判断しておき、欠陥印刷部分(不良部)のカッティング加工は実行されず、正常印刷部分のみの加工が実行される。また、カッティング加工が実行されない欠陥印刷部分は不要部分として余白領域とともに剥ぎ取られる。
当該ロットのロット終了マークとして印刷開始マークが検出されると(ステップS212)、打ち抜き加工が終了されるとともに、図3に示すロット間スペース102分の長さの印刷媒体16の空送りが実行され、印刷媒体16から加工済み部分が切断されて、打ち抜き済みのロール(例えば、図1のロール6A、図4のロール156)が加工装置140から取り出される。更に、加工装置140には次ロット用の巻芯156Aがセットされる。
ウエブ搬送の場合、巻き取りロールがないと印刷媒体を搬送できないので、巻き取りロールの取り外しと、取り付けはセットで行われる。
加工済み部分の切断では、打ち抜きに用いるレーザーを用いてもよいし、専用のカッターを備えてもよい。
ロット終了マーク検出工程が終了すると、次ロットがあるか否かが判断される(ステップS214)。ステップS214において次のロットがあると判断されると(YES判定)、ステップS208の打ち抜きロット初期化工程に進み、ステップS208からステップS212の工程が繰り返される。一方、ステップS214において次ロットがないと判断されると(NO判定)、加工工程が終了され(ステップS216)、図5のステップS16に進み、当該印刷加工システムのメイン制御が終了される。
上記の如く構成された印刷加工システム1では、印刷媒体16が巻かれたロール18から印刷媒体16を引き出すとともに、ロール18から引き出された印刷媒体16に所定の画像を印刷した後に、印刷済みの印刷媒体16をロール状に巻いてロール24を作製する印刷装置10と、印刷済みの印刷媒体16が巻かれたロール24から印刷済みの印刷媒体16を引き出すとともに、引き出された印刷媒体16に所定の加工を施した後に、加工済みの印刷媒体16をロール状に巻いて最終製品156を作製する加工装置140と、を有し、印刷済みの印刷媒体16が巻かれたロール24にICタグ30を備え、印刷装置10において、基材情報(印刷媒体の種類)、印刷ロットの名称(巻芯固有ID)、加工情報、印刷開始位置、不良情報、印刷終了位置、ロール内の印刷ロットの数などの情報をICタグ30に書き込み、加工装置140ではロール24を装置内にセットした後にICタグ30に書き込まれた情報を読み出し、当該情報に基づいて打ち抜き加工などの所定の加工が施され、加工後の印刷媒体16をロール状に巻いて最終製品156が作製される。したがって、小さいサイズの複数の印刷ロットを1つロールに巻き込む場合にも、加工装置140の自動化が可能となり、当該印刷加工システム1の省人化を図ることが可能となる。
〔印刷装置の具体例〕
次に、図2に示す印刷装置10の具体的な構成例について説明する。
図8は、図2に示す印刷装置10のヘッド12K,12C,12M,12Yにフルライン型ヘッドを用いた場合の印字部12を模式的に図示した平面図である。図8に示すように、印字部12に含まれるヘッド12K,12C,12M,12Yは、印刷媒体16の移動方向(矢印線で図示)と直交する印刷媒体16の幅方向に対応する長さのノズル列(図8中不図示、図9参照)を有している。
図9には、ヘッド12K,12C,12M,12Yのノズル配置例を示す。図9(a)はヘッド12K,12C,12M,12Yの構造例を示す平面透視図であり、図9(b)はその一部の拡大図である。また、図9(c)はヘッド12K,12C,12M,12Yの他の構造例を示す平面透視図、図10はインク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図9(a),(b)中のV−V線に沿う断面図)である。
印刷媒体16上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド12K,12C,12M,12Yにおけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド12K,12C,12M,12Yは、図9(a),(b)に示すように、インク滴の吐出孔であるノズル251と、各ノズル251に対応する圧力室252等からなる複数のインク室ユニット253を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(印刷媒体の移動方向と直交する主走査方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
印刷媒体16の送り方向と略直交する方向に印刷媒体16の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図9(a)の構成に代えて、図9(c)に示すように、複数のノズル251が2次元に配列された短尺のヘッドブロック12K’,12C’,12M’,12Y’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで印刷媒体16の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。また、図示は省略するが短尺のヘッドを一列に並べてラインヘッドを構成してもよい。
図10に示すように、各ノズル251に対応して設けられている圧力室252は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル251と供給口254が設けられている。各圧力室252は供給口254を介して共通流路255と連通されている。共通流路255はインク供給源たるインクタンク(図9中不図示、図11に符号260で図示)と連通しており、該インクタンクから供給されるインクは図10の共通流路255を介して各圧力室252に分配供給される。
圧力室252の天面を構成し共通電極と兼用される振動板256には個別電極257を備えた圧電素子258が接合されており、個別電極257に駆動電圧を印加することによって圧電素子258が変形してノズル251からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路255から供給口254を通って新しいインクが圧力室252に供給される。
本例では、インクに吐出力を付与する吐出力付与手段として圧電素子258を例示したが、圧力室252内に備えられたヒータを加熱することで圧力室252内のインクにバブルを発生させて圧力室252内のインクを加圧するサーマル方式を適用してもよい。
かかる構造を有するインク室ユニット253を図3(b)に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
即ち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット253を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル251が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されず、副走査方向に1列のノズル列を有する配置構造など、様々なノズル配置構造を適用できる。
また、本発明の適用範囲はライン型ヘッドによる印字方式に限定されず、印刷媒体16の幅方向の長さに満たない短尺のヘッドを印刷媒体16の幅方向に走査させて当該幅方向の印字を行い、1回の幅方向の印字が終わると印刷媒体16を幅方向と直交する方向に所定量だけ移動させて、次の印字領域の印刷媒体16の幅方向の印字を行い、この繰り返して印刷媒体16の印字領域の全面にわたって印字を行うシリアル方式を適用してもよい。
図11は印刷装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。インク供給タンク260はインクを供給するための基タンクであり、図2で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インク供給タンク260の形態には、インク残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を変える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じた吐出制御を行うことが好ましい。
図11に示したように、インク供給タンク260とヘッド12K,12C,12M,12Yの中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ262が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。
なお、図11には示さないが、ヘッド12K,12C,12M,12Yの近傍又はヘッド12K,12C,12M,12Yと一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、印刷装置10には、ノズル251の乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ264と、ノズル面の清掃手段としてのクリーニングブレード266とが設けられている。
これらキャップ264及びクリーニングブレード266を含むメンテナンスユニットは、不図示の移動機構によってヘッド12K,12C,12M,12Yに対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置からヘッド12K,12C,12M,12Y下方のメンテナンス位置に移動される。
キャップ264は、図示せぬ昇降機構によってヘッド12K,12C,12M,12Yに対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ264を所定の上昇位置まで上昇させ、ヘッド12K,12C,12M,12Yに密着させることにより、ノズル面をキャップ264で覆う。
印字中又は待機中において、特定のノズル251の使用頻度が低くなり、ある時間以上インクが吐出されない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してインク粘度が高くなってしまう。このような状態になると、圧電素子258が動作してもノズル251からインクを吐出できなくなってしまう。
このような状態になる前に(圧電素子258の動作により吐出が可能な粘度の範囲内で)圧電素子258を動作させ、その劣化インク(粘度が上昇したノズル近傍のインク)を排出すべくキャップ264(インク受け)に向かって予備吐出(パージ、空吐出、つば吐き、ダミー吐出)が行われる。
また、ヘッド12K,12C,12M,12Y内のインク(圧力室252内)に気泡が混入した場合、圧電素子258が動作してもノズルからインクを吐出させることができなくなる。このような場合にはヘッド12K,12C,12M,12Yにキャップ264を当て、吸引ポンプ267で圧力室252内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク268へ送液する。
この吸引動作は、初期のインクのヘッドへの装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インクの吸い出しが行われる。なお、吸引動作は圧力室252内のインク全体に対して行われるので、インク消費量が大きくなる。したがって、インクの粘度上昇が小さい場合には予備吐出を行う態様が好ましい。
クリーニングブレード266は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構(ワイパー)によりヘッド12K,12C,12M,12Yのインク吐出面(ノズル板表面)に摺動可能である。ノズル板にインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード266をノズル板に摺動させることでノズル板表面を拭き取り、ノズル板表面を清浄する。なお、該ブレード機構によりインク吐出面の汚れを清掃した際に、該ブレードによってノズル251内に異物が混入することを防止するために予備吐出が行われる。
図12は印刷装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。印刷装置10は、通信インターフェース270、システムコントローラ272、メモリ274、モータドライバ276、ヒータドライバ278、プリント制御部280、画像バッファメモリ282、ヘッドドライバ284等を備えている。
通信インターフェース270は、ホストコンピュータ286から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース270にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ286から送出された画像データは通信インターフェース270を介して印刷装置10に取り込まれ、一旦メモリ274に記憶される。
メモリ274は、通信インターフェース270を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ272を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ274は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ272は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従って印刷装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ272は、通信インターフェース270、メモリ274、モータドライバ276、ヒータドライバ278等の各部を制御し、ホストコンピュータ286との間の通信制御、メモリ274の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ288やヒータ289を制御する制御信号を生成する。
メモリ274には、システムコントローラ272のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、メモリ274は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。メモリ274は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ276は、システムコントローラ272からの指示にしたがってモータ288を駆動するドライバである。図12には、装置内の各部に配置されるモータ(アクチュエータ)を代表して符号288で図示されている。例えば、図12に示すモータ288には、図2ローラ20A(20B)を駆動するモータや、図11のキャップ264を移動させる移動機構のモータ、図11のクリーニングブレード266を移動させる移動機構のモータなどが含まれている。
ヒータドライバ278は、システムコントローラ272からの指示にしたがって、印刷媒体16を加熱する加熱ファンの熱源となるヒータや、印刷後の印刷媒体を乾燥させる後乾燥部のヒータなどを含むヒータ289を駆動するドライバである。
また、システムコントローラ272は、図2に示すICタグ30に書き込む情報をメモリ74から読み出してRFIDライター32に提供する。RFIDライター32は、システムコントローラ272を介して提供された情報を無線通信形式の送信データに変換するとともに、変換したデータをICタグ30に書き込むべくICタグ30へ電波を送出する。なお、RFIDライター32から送信された電波をICタグ30が受信すると、電磁誘導によってICタグ30で使用される電源が励起される方式を適用してもよい。
プリント制御部280は、システムコントローラ272の制御に従い、メモリ274内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ284に供給する制御部である。プリント制御部280において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて、圧電素子258の駆動回路を含むヘッドドライバ284を介してヘッド12K,12C,12M,12Yのインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部280には画像バッファメモリ282が備えられており、プリント制御部280における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ282に一時的に格納される。また、プリント制御部280とシステムコントローラ272とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ284はプリント制御部280から与えられる印字データに基づいてヘッド12K,12C,12M,12Yの圧電素子258を駆動する。ヘッドドライバ284にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
欠陥検出器26は、図2で説明したようにラインセンサを含むブロックであり、印刷媒体16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部280に提供する。
プリント制御部280は、必要に応じて欠陥検出器26から得られる情報に基づいてヘッド12K,12C,12M,12Yに対する各種補正やヘッド12K,12C,12M,12Yのメンテナンスを行う。
印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース270を介して外部から入力され、メモリ274に蓄えられる。この段階では、RGBの画像データがメモリ274に記憶される。
メモリ274に蓄えられた画像データは、システムコントローラ272を介してプリント制御部280に送られ、該プリント制御部280においてインク色ごとのドットデータに変換される。即ち、プリント制御部280は、入力されたRGB画像データをKCMYの4色のドットデータに変換する処理を行う。プリント制御部280で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ282に蓄えられる。
プログラム格納部290には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ272の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部290はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェースを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記録媒体のうち、複数の記録媒体を備えてもよい。なお、プログラム格納部290は動作パラメータ等の記録手段(不図示)と兼用してもよい。
また、印刷媒体16の長手方向の位置を検出するエンコーダ28からの情報もシステムコントローラへ272入力される。
〔加工装置の具体例〕
次に、図4に示す加工装置140の具体的な構成例について説明する。
図13は加工装置140のシステム構成を示す要部ブロック図である。加工装置140は、通信インターフェース370、システムコントローラ372、メモリ374、モータドライバ376、エンコーダ144、マーク読み取り部377、レーザーカッター制御部380、カッター制御用メモリ282、レーザードライバ384等を備えている。
通信インターフェース370は、加工装置140の運転状態を表示する表示装置(不図示)との通信や、外部から当該加工装置140の制御を行うホストコンピュータ386との通信を行う機能を有している。なお、通信インターフェース370の詳細は、図12に示す印刷装置10の通信インターフェース270と同様のものを適用することができる。
メモリ374は、通信インターフェース370を介して入力された情報や、打ち抜き外形の情報を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ370を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ370は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ372は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従って加工装置140の全体を制御する制御ブロックとして機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ372は、通信インターフェース370、メモリ374、モータドライバ376など各部を制御し、ホストコンピュータ386との間の通信制御、メモリ374の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ388を制御する制御信号を生成する。
メモリ374には、システムコントローラ372のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、メモリ374は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。メモリ374は、外形打ち抜きの画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ376は、システムコントローラ372からの指示にしたがってモータ388を駆動するドライバである。図13には、加工装置140内の各部に配置されるモータ(アクチュエータ)を代表して符号388で図示されている。例えば、図13に示すモータには、図4のローラ150を駆動するモータや、巻芯30、152,156を駆動するモータなどが含まれている。
また、RFIDリーダー142は、ICタグ30(図4参照)からの無線通信形式の受信データを変換するとともに、該データをシステムコントローラ372に受け渡す。システムコントローラ372は、RFIDリーダー142からの情報を受け取るとともにその情報を解釈(展開)し、当該情報の内容をメモリ374に書き込む。なお、RFIDリーダー142から送信された電波をICタグ30が受信すると、電磁誘導によってICタグ30で使用される電源が励起される方式を適用してもよい。
レーザーカッター制御部380は、システムコントローラ372が生成するカッティング外形の2次元情報に基づいて、各種変換及び補正を行いレーザーのスキャニング制御のための情報(レーザーカッター制御データ)に変換し、レーザーカッター制御データをカッター制御用メモリ382に一時保存するとともに、レーザーカッター制御データ(レーザーのスキャニングとオンオフ情報のデータ)をレーザードライバ384に供給する制御部である。
また、レーザーカッター制御部380とシステムコントローラ372とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
レーザードライバ384はレーザーカッター制御部380から与えられるデータに基づいて、レーザーの強度とオンオフとスキャニング装置(不図示)を駆動する。レーザードライバ384にはヘッド148の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
プログラム格納部390には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ372の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部390はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェースを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記録媒体のうち、複数の記録媒体を備えてもよい。なお、プログラム格納部390は動作パラメータ等の記録手段(不図示)と兼用してもよい。
なお、印刷媒体16の長手方向の位置を検出するエンコーダ144からの情報もシステムコントローラ372へ入力される。
以上説明した印刷装置10及び加工装置140はあくまでも一例であり、他の構成を適宜適用してもよい。
本発明の実施形態に係る印刷加工システムの概略構成を示すブロック図 図1に示す印刷装置の概略構成を示す全体構成図 図2に示す印刷装置により印刷された印刷媒体の平面図 図1に示す加工装置の概略構成を示す全体構成図 図1に印刷加工システムのメインフローチャート 図5に示す印刷工程の制御の流れを示すフローチャート 図5に示す加工工程の制御の流れを示すフローチャート 図2に示す印刷装置の印字部周辺の要部ブロック図 図2に示すヘッドの透視平面図 図9にヘッドの立体構造を示す(図9のV−V線に沿う)断面図 図2に示す印刷装置のインク供給系の概略構成を示すブロック図 図2に示す印刷装置の制御系の概略構成を示すブロック図 図4に示す加工装置の制御系の概略構成を示すブロック図
符号の説明
1…印刷加工システム、2,4,24,156…ロール、3,16…印刷媒体、5,10…印刷装置、7,140…加工装置、12K,12C,12M,12Y…ヘッド、30…ICタグ、32…RFIDライター、148…カッティングレーザー

Claims (7)

  1. ロール状に巻かれた長尺の印刷媒体を引き出して印刷を行うとともに印刷済みの印刷媒体を巻き取ってロールを作製し、印刷済みの印刷媒体が巻かれたロールに設けられた記憶媒体に印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を記憶する印刷装置と、
    前記記憶媒体が設けられた前記ロールを収容するとともに前記記憶媒体に記憶された情報を読み取り、前記情報に基づいて印刷済みの印刷媒体を加工する加工装置と、
    を含むことを特徴とする印刷加工システム。
  2. ロール状に巻かれた長尺の印刷媒体を引き出して印刷を行う印刷手段と、
    印刷済みの印刷媒体を巻き取ってロールを作製する巻取手段と、
    前記印刷済みの印刷媒体が巻かれたロールに設けられた記憶媒体に印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を記憶する記憶手段と、
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  3. 前記印刷手段は、同一のロールに巻かれた印刷媒体に対して複数種類の印刷を行うとともに、
    前記記憶手段は、印刷の種類ごとに前記印刷媒体の長手方向の位置を関連付けして前記記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記印刷媒体上の欠陥印刷を検出する欠陥印刷検出手段を備え、
    前記記憶手段は、前記欠陥印刷検出手段により検出された欠陥印刷の前記印刷媒体の長手方向の位置を前記記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項2又は3記載の印刷装置。
  5. 前記記憶媒体は、非接触方式のデータ通信を行うICタグを含むことを特徴とする請求項2、3又は4記載の印刷装置。
  6. 印刷装置によって印刷された印刷媒体が巻かれたロールを収容するロール収容手段と、
    前記ロールに設けられた記憶媒体に記憶された印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を読み出す読出手段と、
    前記読出手段によって読み出された情報に基づいて印刷済みの印刷媒体を加工する加工手段と、
    を備えたことを特徴とする加工装置。
  7. ロール状に巻かれた長尺の印刷媒体を引き出して印刷を行うとともに印刷済みの印刷媒体を巻き取ってロールを作製し、印刷済みの印刷媒体が巻かれたロールに設けられた記憶媒体に印刷済みの印刷媒体の加工に用いる情報を記憶する印刷工程と、
    前記記憶媒体が設けられた前記ロールを収容するとともに前記記憶媒体に記憶された情報を読み取り、前記情報に基づいて印刷済みの印刷媒体を加工する加工工程と、
    を含むことを特徴とする印刷加工方法。
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