JP2008221451A - バレル研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バレル槽を簡単確実にバレルケースに対して挿抜できるようにする。
【解決手段】公転軸6周りの旋回と自転軸11周りに自転可能な4個のバレルケース9がターレット8上に配置される。各バレルケース9は上端側に収容口17が開口して、押さえ蓋19によって閉止されているバレル槽16を収容及び抜き取り可能である。一方、公転軸6の上端には各バレルケース9に対応して4本の押さえアーム27を有する押さえユニットUが装着されて公転軸6と共転する。押さえユニットUは押さえアーム27の先端部が押さえ蓋19の上方に位置する押さえ位置と、押さえ蓋19の外方へ退避してバレル槽16の抜き取りを可能にする解除位置との間を移動可能である。
【選択図】図1

Description

本発明はバレル研磨装置に関する。
従来より、バレル研磨装置の中にはバレル蓋を有するバレル槽をバレルケース内に装入し、その状態で自公転させて研磨を行う形式のものが知られている。そのようなものとして、下記特許文献1のものを挙げることができる。バレル研磨装置は複数のバレル槽を一度に組み込むことができるようになっているため、バレルケースへの装入及び取り出しの作業はできるだけ、短時間で済むことが望まれていた。そこで、このものにおいては、バレル槽の側面に突起を設けておく一方で、バレルケース側には垂直部と水平部とから鉤状をなす切欠き溝を形成しておき、バレル槽をバレルケース内に真っ直ぐに嵌め入れた後に、回動させるだけで抜け止めされる構成のものが採用されてきた。
実開平5-93755号公報
上記の構造はバレル槽の脱着の作業性を向上させる、という点で優れたものであった。しかし、研磨作業中に、バレル槽がバレルケースから外れてしまう事態が生じうることが知られていた。その原因は次のようであると考えられていた。すなわち、バレル槽外径とバレルケース内径との間には差があり、かつバレル槽の突起とケース側の切欠き溝との間には多少のがたつきが許容されているため、研磨動作中の振動がバレル槽に伝達されると、バレル槽とバレルケースとの間で周方向への相対的な変位が生じる。すると、当初には水平部の奥部に位置していた突起が徐々に水平部との境界部分に移動し、その後に垂直部の両立て壁の間の往復を繰り返しながら垂直部を徐々に上昇して行き、ついには切欠き溝から外部に飛び出す、といった現象が生じていると考えられた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡易にバレル槽をバレルケース内に装入することができ、かつバレル槽の抜脱を確実に回避することができるバレル研磨装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、バレル槽と、軸方向に開口する収容口を通して前記バレル槽を収容可能なバレルケースとを備え、前記バレル槽を前記バレルケース内に収容した状態で自公転させて研磨を行うバレル研磨装置であって、前記バレルケースの前記収容口側の外方には、前記バレル槽が前記バレルケースから抜け出るのを規制する押さえ部が配されるとともに、この押さえ部は前記収容口の外方にあって前記バレル槽を抜き取るときに干渉可能となる押さえ位置と、前記バレル槽を抜き取るときに非干渉となる解除位置との間を移動可能に構成されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記バレル槽を収容するバレルケースが複数個備えられ、かつこれに対応して前記押さえ部も同数個が配されるとともに、各押さえ部は相互に連結されて押さえユニットとなっていることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記押さえユニットはバレル研磨装置の公転軸に装着されるとともに、前記押さえ部は前記公転軸から前記各バレルケースに向けて複数のアームが放射状に延びかつ、各アームの先端部には前記バレル槽が前記収容口から露出する部分の外方において押さえローラが非接触状態でかつ遊転自在に取り付けられていることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記押さえユニットの中心部には前記各アームの基端部が固定された支持部が前記公転軸に対して同心をなしかつ相対的に角変位可能に配され、かつ前記公転軸と前記支持部とのいずれか一方には周方向へ所定角度範囲に亘ってガイド溝が形成され、他方側にはこのガイド溝内へ突入されこのガイド溝に設定されたストローク範囲を移動することで、前記押さえローラを前記押さえ位置と前記解除位置との間の移動を許容する規制軸が設けられ、さらに前記支持部と前記公転軸との間には少なくとも前記押さえローラが押さえ位置にあるときに前記支持部と前記公転軸とを固定可能なロック手段が設けられていることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、バレル研磨装置全体はケーシングによって収容されかつこのケーシングに開閉可能に設けられた蓋板の内面には、同蓋板が閉止されたときに前記バレル槽が前記収容口から露出する部分の外方に位置して前記バレル槽の抜け出しを規制する補助押さえ手段が設けられていることを特徴とするものである。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、バレル研磨作業がなされている間は、押さえ部は押さえ位置に保持される。この押さえ位置では、押さえ部がバレル槽がバレルケースから抜け出るときに干渉する位置にあるため、バレル研磨中の不意な抜け出しを確実に防止することができる。また、研磨作業が完了すれば、押さえ部を押さえ位置から解除位置へ移動させるだけで、バレル槽をバレルケースから簡単に抜き取ることができる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、複数個の押さえ部同士が連結されて押さえユニットとなっているため、押さえ位置と解除位置との間を一括して移動させることができる。したがって、研磨作業をより効率的に行うことができる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、押さえユニットはバレル研磨装置と連動して公転し、かつ押さえローラも遊転自在となっているため、バレル研磨作業中に押さえローラとバレル槽とが接触状態で押さえ付けるような事態が生じたとしても、押さえローラとバレル槽との間の磨耗を抑制することができる。
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、押さえローラを押さえ位置と解除位置との間を移動させる場合には、ロック手段を操作して支持部と公転軸とが固定された状態から解放する。そのもとで、押さえユニット全体を操作すると、規制軸はガイド溝の一方の端部から他方の端部へと移動する。これによって、押さえローラは押さえ位置と解除位置との二位置を自動的に割り出して両位置に位置決めすることができる。
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、ケーシングの蓋板にもバレル槽の抜け出しを規制する補助押さえ手段が設けられるため、バレル槽の保持に一層効果的である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図3によって説明する。バレル研磨装置全体はケーシング1内に収容され、ケーシング1の上面半分はヒンジ2を介して取り付けられた蓋板3によって開閉可能となっている。
ケーシング1内の下部側には水平にフレームベース4が取り付けられ、その下方にはモータ5が収容されている。フレームベース4上には、モータ5によって回転駆動される公転軸6が公転軸用軸受け7を介して縦向きに支持されている。この公転軸6におけるほぼ中央高さ位置にはターレット8が水平に取り付けられている。
ターレット8上には図示四個のバレルケース9が約90度角度間隔毎に配されている。各バレルケース9はそれぞれターレット8に対し縦向きにかつ自転軸用軸受け10を介して回転可能な状態で貫通する自転軸11の上端にそれぞれ固定されている。一方、公転軸6においてフレームベース4より上部側には固定プーリ12が嵌着されている。固定プーリ12はボス57を介して前記した公転軸用軸受け7に対しボルト13によって固定され、公転軸6に対しては回転不能な状態で嵌着されている。各自転軸11の下端部には自転プーリ14が嵌着されるとともに、固定プーリ12と自転プーリ14との間にはそれぞれベルト15が上下2段に掛装されている。この実施形態においては、周方向に隣接する位置関係にある自転プーリ同士が一つのベルト15を共通にして掛け渡されるようにしてある。このことにより、公転軸6の回転に伴ってターレット8が回転しかつ各自転軸11が公転軸6周りに旋回すると、自転軸11と公転軸6との間に掛け渡されたベルト15により、各自転軸11は公転方向と反対方向へ自転することになる。
各バレルケース9は上方が開口する有底円筒状に形成され、上方の開口はバレル槽16を収容するための収容口17となっている。バレル槽16はウレタン樹脂を鋳型で成形して得たものであり、上方へ開口する円筒状のバレル槽本体18と、このバレル槽本体18を開閉可能に閉止する押さえ蓋19とからなっている。バレル槽本体18は開口縁全縁にフランジ20が張り出し形成され、かつこのフランジ20には計3本の抜け止めボルト21が等角度間隔毎に配され、かつそれぞれは頭部を上方にした姿勢で縦向きに突出した状態でねじ込まれることによって固定されている。一方、押さえ蓋19は全体として略円盤状に形成され、また各抜け止めボルト21に対応した位置には孔径の異なる導入孔22と係止孔23とがそれぞれ連通した状態で貫通して形成されている。導入孔22は抜け止めボルト21の頭部を挿通可能な孔径に形成されているが、係止孔23は抜け止めボルト21の軸部は挿通可能でかつ頭部は挿通不能な孔径に形成されている。したがって、バレル槽本体18に対し抜け止めボルト21を導入孔22に挿通した状態で押さえ蓋24を載置し、そのまま押さえ蓋19を回してやれば抜け止めボルト21を係止孔23側に移動させることができる。また、押さえ蓋19の上面には取っ手25が一体に形成されている。この実施形態における取っ手25は、押さえ蓋19の直径方向に沿ったブリッジ状に形成されるとともに、その両端部は把持部25Aよりも広幅の基部25Bとなっている。このように、取っ手25の幅寸法を一律に形成せず基部25Bを広幅としたのは、図3に示すように、後述する蓋板3の補助押さえリング26(補助押さえ手段)が各押さえアーム27との干渉を避けた状態で取っ手25との引っ掛かり状況を常に確保するためである(図3中、特にA位置とC位置で示される状況参照)。
次に、各バレル槽16が研磨作業中にバレルケース9から抜け出さないようにするための押さえユニットUについて説明する。
押さえユニットUは、略方形板状をなすベープレート28を有しており、その中心部からは計4本の押さえアーム27が約90度角度間隔毎に放射状に延びている。各押さえアーム27は基部側が斜め上部外方へ向けて立ち上がり、その後に水平に外方へ向けて延出する。そして、研磨作業を行うときには、各押さえアーム27の延出端が各バレル槽16の中心軸上であって取っ手25の把持部25A上方に至るようにしてある。また、各押さえアーム27の延出端部下面には押さえローラ29が遊転自在に取り付けられており、研磨作業の開始にあたっては取っ手25の把持部25Aとは僅かな隙間が保有され、非接触の状態としてある。
そして、押さえユニットUは次のようにして公転軸6に対して装着がなされている。すなわち、前記した公転軸6の上端には取付け用のフランジ30が形成され、また、このフランジ30上には押さえユニットUの差込み軸部31を収容するための装着筒32が、下端に設けられた鍔部33を突き合わせた状態でボルト締めによって接続されている。
差込み軸部31は、上端にフランジ34を有する円筒状に形成され、押さえユニットUのベースプレート28の下面中心部においてボルト35によって同軸で固定されていて、装着筒32内に上下にブッシュ36を介在させて挿通されている。ベースプレート28の上面中心部には支筒38が同心で立設されており、支筒38からは差込み軸部31を貫通するようにして長尺ボルト39が貫通している。この長尺ボルト39の上端にはノブ40(ロック手段)がねじ込まれ、このノブ40は下面に設けられた当接筒部41の下端面を支筒38の上端面に突き当てて保持されている。なお、ノブ40は、締め込んだり緩めたりすることによって、押さえユニットUと公転軸6と一体化させたり解除したりする役割を果たすものである。
長尺ボルト39は差込み軸部31に対し同軸で遊挿されるとともに、その下端寄りには長尺ボルト39よりも大径に形成された円板体43が、溶接等によって固着されている。円板体43の外周面には縦向きにスリット状の切欠き部44が形成される一方、装着筒32における鍔部33寄りの位置からはセットボルト45が径方向から差し込まれ、その先端部は円板体43の切欠き部44内へ突っ込まれ、これによって円板体43の回り止めがなされている。
なお、切欠き部44の高さ寸法は、円板体43(長尺ボルト39)が所定範囲の上下方向への移動によっても係止状況が維持されるような設定となっている。つまり、ノブ40の締め込みによって当接筒部41と支筒38とが強く突き当てられると、長尺ボルト39の引き上げがなされ、円板体43の周縁部が装着筒32の内周面の途中高さ位置に形成された段部47に係止されると、押さえユニットUが公転軸6と周方向に位置決めされた状態で公転軸6と一体回転可能となる。
また、図6に示すように、差込み軸部31には周方向へ所定角度範囲に亘ってガイド溝56が切欠き形成されている。一方、装着筒32の外周面からは規制軸55がねじ込まれるとともに、この規制軸55の先端部はガイド溝56内に挿入されている。このことによって、差込み軸部31、ひいては押さえユニットUは規制軸55の軸端あるいは先端部の側面がガイド溝の周方向両端面に当接するまでの角度範囲に亘って角変位可能となる。具体的には、図3に実線で示すように押さえローラ29がバレル槽16の中心軸上で取っ手25の把持部25A上方に保持される位置(押さえ位置)と、同図に想像線で示すように、押さえローラ29及び押さえアーム27が周方向に隣接するバレルケース9の間に位置してバレルケース9からバレル槽16の抜き取り及び収納を阻害しない位置(解除位置)との間で押さえユニットUを角変位可能としている。
上記したように、各バレル槽16のバレルケース9からの抜け出しは押さえ位置に保持されたときの押さえユニットUによって主体的になされるが、この実施形態ではさらに補助的に(例えば、ノブ40の締め忘れがあったとき等の場合のため)蓋板3側にも補助的な押さえ手段を設けている。前記したように、ケーシング1の上面の半分はケーシング1の側壁と連続する固定の天井壁48となっており、残りの半分は天井壁48とはヒンジ2によって接続された開閉可能な蓋板3となっている。そして、蓋板3が閉じられたときに、各押さえアーム27の旋回領域よりも外側において取っ手25と干渉可能な位置に金属製の補助押さえリング26を、ケーシング1の天井壁48内面と蓋板3の内面とに形成された固定部26Aと可動部26Bとで協働して形成できるようにしている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明する。バレル研磨作業を行う場合には、バレルケース9から取り出されたバレル槽16の押さえ蓋19を外し、槽内にワーク、研磨石、水とコンパウンドを入れた後に、押さえ蓋19を閉じる。このときには、各抜け止めボルト21の頭部を押さえ蓋19に開口する導入孔22へ挿通させて押さえ蓋19をバレル槽16上に載置する。そのもとで、押さえ蓋19をその中心周りに回動させ、各抜け止めボルト21を係止孔23側へ移動させる。最後に、抜け止めボルト21をバレル槽16側にねじ込んでやれば、抜け止めボルト21が導入孔22側に戻るのを規制した状態で押さえ蓋19の固定がなされる。但し、抜け止めボルト21を導入孔22から係止孔23側へ移動させるときの押さえ蓋19の回動方向はバレルケース9(バレル槽16)の自転方向とは逆方向である。
次に、上記のバレル槽16をバレルケース9内に収容させる。このときには押さえユニットU全体は解除位置に保持される。すなわち、バレル槽16の収容に先立ってノブ40を緩めておき、ノブ40の下面の当接筒部41と支筒38との突き当て状況を緩和しておく。これにより、押さえユニットUと公転軸6との一体関係が解除される。かくして、押さえユニットU全体を公転軸6周りに回動させると、規制軸55の先端部がガイド溝56の端部に当接する。このときの位置が図3に想像線で示す解除位置であり、各押さえアーム27及び押さえローラ29が隣接するバレルケース9の間に位置決めされる。したがって、バレル槽16を押さえユニットUと干渉することなく、バレルケース9内に収容させることができる。この実施形態では、ケーシング1の蓋板3はケーシング1の天井面を半分程度しか開放しないため、全てのバレルケース9にバレル槽16を収容するためには、バレルケース9に手をかけてターレット8を回動操作することによって、蓋板3の開放部へと全てのバレル槽16を導く必要がある。
以上のようにして全てのバレルケース9に対してバレル槽16の収容作業が完了したら、押さえユニットUを回動させ、規制軸55をガイド溝56内の反対側の端部に当接させ、その後にノブ40を締付ける。これによって、押さえユニットUは図3に実線で示す押さえ位置に位置決めされる。この押さえ位置では、各押さえローラ26が対応するバレル槽16の中心軸上で取っ手25の上部に僅かな隙間を保有して位置する。この押さえ位置において、ノブ40を締付けると、当接筒部41と支筒38との突き当て状況が強化されるため、押さえユニットUと公転軸6とが一体化され、同時に円板体43が段部47に強く圧接して押さえローラ29、押さえアーム27が押さえ位置で周方向に位置決めがなされる。
なお、押さえユニットUを解除位置から押さえ位置への移動方向は各バレル槽16の公転方向と逆方向であるため、万が一ノブ40の締め付け忘れがあったとしても、バレル槽16が公転すると、押さえユニットUは押さえ位置に保持されたままで公転軸6と連れ周りし、もって押さえ蓋19に対する簡易的な押さえ状況が成立する。
次に、ケーシング1の蓋板3を閉じ、バレル研磨の作業を開始する。すなわち、モータ5を駆動すると、公転軸6が回転しターレット8が共転するため、各バレルケース9(バレル槽16)が公転軸6周りに図3における反時計回りに旋回する。また、ノブ40の締め付けによって押さえユニットUが公転軸6と一体化されていることから、押さえユニットUの各押さえローラ29はバレル槽16に対し押さえ位置に位置決めされた状態のまま保持される。一方、固定プーリ12と各自転プーリ14との間にはベルト15が掛け渡されていることから、自転軸11がその軸心周りに回転し、バレルケース9(バレル槽16)が図3における時計回りに自転する。
バレル槽16内では、バレル槽16の自転・公転作用を受けてワークの研磨が行なわれる。ここでバレル槽16は微振動の作用を受けて、バレルケース9内をよじ登って上方へ飛び出そうとすることがあるが、把持部25Aの僅か上方に押さえローラ29が待機しているため、押さえローラ29に当接して上動が規制されれば、バレル槽16はそれ以上にバレルケース9から抜け出すことはない。さらに、バレル槽16には従来技術のような側面の突起を持たず、またバレルケースにもこれに対応する切欠き溝がない。したがって、本実施形態のものはバレル槽16はバレルケース9内での自由な遊転が許容されることから、従来技術に比べてバレル槽に対し抜け出しの原因となる動作を生じさせにくいものとなっている。さらにまた、押さえローラ29が把持部25Aに当接した状態で、バレル槽16が自転しても、押さえローラ29はバレル槽16の自転に連れ立って遊転するため、把持部25A及び押さえローラ29の磨耗を回避することができる。
一方、万一、ノブ40の締め付けが緩んだり不測の要因で、押さえローラ29がバレル槽16上から外れてしまうことがあったとしても、補助押さえリング26が常に取っ手25と干渉可能な位置にあるため、バレル槽16の抜け出しは確実に規制される。
以上のようにしてバレル研磨が終了したら、ケーシング1の蓋板3を開放し、補助押さえリング26の可動部26Bを上方へ退避させるとともに、ノブ40を緩めて押さえユニットU全体を解除位置側へ回転させれば、バレル槽16の上方は開放されるため、バレル槽16をバレルケース9から容易に抜き出すことができる。そして、抜け止めボルト21を緩めて押さえ蓋19を取り外せば、内部から研磨済みのワークを取り出すことができる。
各押さえ蓋19に対する押さえローラ29及び押さえアーム27をベースプレート28によって一体化し、全体をユニット構成としたため、各押さえ蓋19に対する押さえと解除を一括して行うことができる。したがって、バレルケース9に対するバレル槽16の収納及び抜き出しの作業を効率よく行うことができる。また、押さえユニットUを押さえ位置にロックしたり、その解除はノブ40の回転操作だけでよく、しかも万一ノブ40の締付け不足あるいは締め忘れのまま研磨作業を行ったとしても、押さえユニットUは規制軸55をガイド溝56の端部に係止したまま公転軸6と連れ周りするため、簡易的に押さえ機能を維持することができる。さらに、補助押さえリング26による外れ止めも確保されているため、不測の事態においてもバレル槽16の抜け出しが確実に回避される。
<参考技術>
次に、本発明の参考技術を図5によって説明する。上記した実施形態1では、公転軸6に装着した押さえユニットUによってバレル槽16の外れを防止する技術を開示したが、この参考技術ではバレルケース9に外れ防止のための部材を組付けている。すなわち、バレルケース9の側壁外周面には装着部50が突設されていて、押さえ部材51の一端が取り付けられている。
押さえ部材51は板ばね材によって形成されており、バレルケース9の外側面に沿って上方へ鉛直に延びている。そして、上端寄りの位置において内向きにかつ水平方向へ屈曲して掛け止め部53を形成し、その後に斜め外方へ屈曲して操作部52を形成するようにしている。この押さえ部材51は全体として内外方向への撓み変形が可能であり、押さえ蓋19の上面に弾性力をもって圧接状態で掛け止めされ、これによってバレルケース9からの外れが防止される。逆に、バレル槽16をバレルケース9から抜き取る場合には、押さえ部材51の操作部52を外方へ操作し押さえ部材51全体を外方へ撓み変形させることで、掛け止め部53と押さえ蓋19との係止を解除することができるため、その状態でバレル槽16をバレルケース9から簡単に抜き取ることができる。
他の構成は実施形態1と同様である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態では、押さえユニットと補助押さえリングの双方を設定してバレル槽16の外れを二重に規制したが、いずれか片方だけでもよい。
(2)本実施形態では、バレルケース、バレル槽の個数を4個ずつ備えていたが、個数は限定されるものではなく、単数であってもよい。
(3)押さえローラは省略可能であり、押さえアームの先端部にて直接押さえ蓋を押さえ付けるようにしてもよい。
(4)実施形態1では、押さえユニットUは水平面内で押さえ位置と解除位置との間を移動するようにしたが、移動方向は水平面内に限定されるものでなく、垂直方向の成分を含んで移動するようにしてもよい。
バレル研磨装置の正断面図 同じく平面図 押さえユニットとバレル槽との関係を示す平面図 要部を拡大して示す正面図 参考技術を示す側断面図 図4のA−A線断面図
符号の説明
6…公転軸
9…バレルケース
11…自転軸
16…バレル槽
19…押さえ蓋
26…補助押さえリング(補助押さえ手段)
27…押さえアーム
29…押さえローラ(押さえ部)
40…ノブ(ロック手段)

Claims (5)

  1. バレル槽と、軸方向に開口する収容口を通して前記バレル槽を収容可能なバレルケースとを備え、前記バレル槽を前記バレルケース内に収容した状態で自公転させて研磨を行うバレル研磨装置であって、
    前記バレルケースの前記収容口側の外方には、前記バレル槽が前記バレルケースから抜け出るのを規制する押さえ部が配されるとともに、この押さえ部は前記収容口の外方にあって前記バレル槽を抜き取るときに干渉可能となる押さえ位置と、前記バレル槽を抜き取るときに非干渉となる解除位置との間を移動可能に構成されていることを特徴とするバレル研磨装置。
  2. 前記バレル槽を収容するバレルケースが複数個備えられ、かつこれに対応して前記押さえ部も同数個が配されるとともに、各押さえ部は相互に連結されて押さえユニットとなっていることを特徴とする請求項1記載のバレル研磨装置。
  3. 前記押さえユニットはバレル研磨装置の公転軸に装着されるとともに、前記押さえ部は前記公転軸から前記各バレルケースに向けて複数のアームが放射状に延びかつ、各アームの先端部には前記バレル槽が前記収容口から露出する部分の外方において押さえローラが非接触状態でかつ遊転自在に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のバレル研磨装置。
  4. 前記押さえユニットの中心部には前記各アームの基端部が固定された支持部が前記公転軸に対して同心をなしかつ相対的に角変位可能に配され、かつ前記公転軸と前記支持部とのいずれか一方には周方向へ所定角度範囲に亘ってガイド溝が形成され、他方側にはこのガイド溝内へ突入されこのガイド溝
    に設定されたストローク範囲を移動することで、前記押さえローラを前記押さえ位置と前記解除位置との間の移動を許容する規制軸が設けられ、さらに前記支持部と前記公転軸との間には少なくとも前記押さえローラが押さえ位置にあるときに前記支持部と前記公転軸とを固定可能なロック手段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のバレル研磨装置。
  5. バレル研磨装置全体はケーシングによって収容されかつこのケーシングに開閉可能に設けられた蓋板の内面には、同蓋板が閉止されたときに前記バレル槽が前記収容口から露出する部分の外方に位置して前記バレル槽の抜け出しを規制する補助押さえ手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のバレル研磨装置。
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