JP2008221329A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008221329A
JP2008221329A JP2007067625A JP2007067625A JP2008221329A JP 2008221329 A JP2008221329 A JP 2008221329A JP 2007067625 A JP2007067625 A JP 2007067625A JP 2007067625 A JP2007067625 A JP 2007067625A JP 2008221329 A JP2008221329 A JP 2008221329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
hot air
connecting body
catalyst
blower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007067625A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Furuno
雅彦 古野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamura Corp
Original Assignee
Tamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamura Corp filed Critical Tamura Corp
Priority to JP2007067625A priority Critical patent/JP2008221329A/ja
Publication of JP2008221329A publication Critical patent/JP2008221329A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tunnel Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

【課題】加熱により気化した気化物質を効率よく除去することができ、基板に与える悪影響を防止することができる加熱装置を提供する。
【解決手段】加熱装置1を、搬送手段65により搬送される基板Wに向けて複数個の加熱送風機により、熱風Hを噴射することで基板W上のはんだ組成物を加熱溶融してはんだ付けし、かつその噴射した熱風hを回収し還流できるような構成とする。更に、複数個の加熱送風機のうち低温側の加熱送風機10cと高温側の加熱送風機10との間に第1連結体4と、第2連結体5とを架けわたし、第1連結体4内に、加熱送風機10cから熱風とともに送られるフラックスヒュームを熱分解させる触媒を設け、第2連結体5内に、加熱送風機10から熱風とともに送られるフラックスヒュームを冷却して液化させ、かつ回収させる気化物質冷却回収機構を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、加熱装置に係り、より詳しくは、はんだ組成物を加熱してプリント回路基板等の電極にはんだ付けするリフロー時に、加熱により気化した気化物質を効率よく除去することができる加熱装置に関する。
近年、電子機器の小型化・高機能化に伴う半導体基板やプリント回路基板等での電気配線及び電極端子の微細化と、更には環境配慮型製品の需要から鉛を含まない新たなはんだ合金でのはんだ層形成の必要性が増してきている。
プリント回路基板等に電気配線を行うには、基板等の電極にはんだ付けされていることが必要で、そのため、加熱装置内において、基板上にはんだ組成物を載せておいて、熱風を噴射して加熱し、はんだ組成物内のはんだを溶融させて基板の電極に付着させるリフロー工程が実施されている。
ところが、このリフロー工程時に、はんだ組成物の一部や有機溶剤が加熱により気化し、ミスト状となったフラックスヒューム(気化物質)が加熱装置内に浮遊するという事態が生じている。
この気化物質は、温度の低い部位に付着し易く、この気化物質が付着すると、付着している部位から滴下し、基板の上面に付着することもあり、基板の性能を損なうこととなる。また、炉内に於いて温度が低下する部分に堆積する等により、リフロー工程に大きな影響を与える場合もある。
そこで、いかにして、気化物質の除去を行うかが大きな問題となっている。
加熱により気化し、ミスト状となって浮遊している気化物質の回収方法として、第1に、例えば、図12に示すような方法がある。
この方法では、気化物質を冷却して液化させ、その液化したものを回収するものである。
すなわち、図12に示すように、加熱装置100の内部に、基板Wに熱風Hを噴射する複数の加熱送風機101が設けられ、更に、加熱装置100には、前記気化物質を冷却させる冷却機構102が設けられている。この冷却機構102は、基板Wに向けて噴射した後の熱風hを回収する際に、その熱風hとともに気化物質を通過させるように構成されている。冷却機構102では、気化物質が冷却機構102内部の部材に衝突する等して熱交換されて冷却され、かつ衝突した部材に付着するようになっている。そして、付着した気化物質は、冷却機構102に連結された回収機構により、常時回収されるようになっている。
また、加熱により気化した気化物質の除去方法として、第2に、例えば、図13に示すようなリフロー装置が知られている(特許文献1参照)。
このリフロー装置では、気化物質を、触媒113によって熱分解(酸化)させ、これにより除去するものであり、図11に示すように、加熱装置110の内部に、基板Wに熱風Hを噴射する複数の加熱送風機101が設けられている。これらの加熱送風機101の上方には、ヒータ112と一体となって触媒113が配置されている。基板Wに向けて噴射した後の熱風hを回収する際に、その熱風hとともに気化物質も回収される方向に移動するが、気化物質は触媒113によって分解されるようになっている。
触媒113はハニカム構造となっており、この触媒113を、例えば260℃に加熱して、気化物質を熱分解するようになっている。
一般に、触媒の温度が高くなるほど、気化物質の熱分解の効率がよくなるとされており、その触媒の温度と気化物質の熱分解効率との関係を、図14に基づいて説明する。
同図14に示すように、例えば、触媒の温度が400℃になると、気化物質の100%の熱分解が可能となる。従って、触媒によって気化物質を効率よく熱分解させようとすると、触媒を可能な限り400℃に近づけることが望まれる。
特許2782791号公報
しかしながら、前記第1の方法では、ミスト状の気化物質が冷却機構102内部の部材に衝突する等して熱交換されて冷却され、かつ衝突した部材に付着するようになっているが、冷却機構102内を通過する気化物質のみが除去、回収される。大部分の気化物質は依然として装置内を浮遊しており、エネルギー効率が悪く、加熱により気化した気化物質の回収、除去が充分でないという問題がある。
また、前記第2の方法および特許文献1に開示された方法では、基板を加熱する温度が、徐々に加熱するプリヒートゾーン、はんだが溶融する温度で加熱するリフローゾーンで、それぞれ予め設定されている。そのため、リフローゾーンでも部品実装の場合には、260℃程度に制約されており、稼動時に設定温度になると、ヒータが「onn−off」制御される。
ここで、触媒(特に特許文献1に開示された白金担持触媒)は、前述の図14での説明のように、かなりの高温でないと効果を発揮することができず、触媒温度が例えば260℃では、図14に照らし合わせた場合、65%しか分解できず、触媒による熱分解は僅かしか期待できないという問題がある。
そこで、本発明は前記問題点を解決し、加熱により気化した気化物質を効率よく除去することができ、基板に与える悪影響を防止することができる加熱装置を提供することを目的とする。
本発明の加熱装置は、搬送手段により搬送される被加熱物に向けて複数個の加熱送風機により媒体を加熱し熱風として噴射することで前記被加熱物上のはんだ組成物を加熱溶融してはんだ付けし、かつその噴射した熱風を回収し還流させる加熱装置において、前記複数個の加熱送風機のうち異なる加熱送風機同士を連結する第1連結体を備え、この第1連結体を、前記回収した熱風を前記異なる加熱送風機のうち一方から他方に送風可能とすると共に、その内部に加熱により気化した気化物質を熱分解させる触媒と、この触媒を加熱させる加熱手段とを備えたことを特徴とする(請求項1)。
この発明によれば、2つの加熱送風機のうち一方から他方に、媒体を加熱した熱風が第1連結体を介して送られる際、第1連結体内で触媒が加熱され、この触媒により気化物質が熱分解される。その結果、加熱により気化した気化物質を効率よく除去することができ、基板に与える悪影響を防止することができる。
本発明において、前記媒体が空気であることを特徴とする(請求項2)。
この発明によれば、媒体物の種類によっては、加熱装置内の構成部材の材質等を検討する必要もあるが、媒体が空気であるので、そのような必要はなく、通常の状態で加熱することができ、安全性の点からも何ら問題がない。その結果、加熱により気化した有機溶剤を効率よく除去することができる。
本発明において、前記媒体が不活性ガスであることを特徴とする(請求項3)。
この発明によれば、使用されるはんだ組成物中の活性を下げることが可能で、発生する気化物質の量を抑え、また、熱分解が容易となる。その結果、加熱により気化した気化物質を効率よく除去することができる。
上記本発明の不活性ガスとしては、主として窒素を含むものが好ましく、この場合、酸素濃度が1000ppm(0.1%)程度の低酸素濃度雰囲気であることがより好ましい。
前記第1連結体で連結する前記異なる加熱送風機同士を、前記一方の加熱送風機内部の熱風温度と前記他方の加熱送風機内部の熱風温度との間で温度差がある加熱送風機で構成すると共に、前記一方の加熱送風機内部の熱風温度が前記他方の加熱送風機内部の熱風温度より低くなるように設定し、かつ前記第1連結体内の温度を前記他方の加熱送風機内部の熱風温度より高く設定してもよい(請求項4)。
この発明によれば、第1連結体により異なる熱風温度の加熱送風機同士が連結され、第1連結体には、熱風温度が低い方の一方の加熱送風機から熱風温度が高い方の他方の加熱送風機に熱風が送風される。この際、第1連結体内の温度が他方の加熱送風機内の熱風温度よりも高く設定されているので、この第1連結体内において触媒の熱分解性の高い状態を維持できる。その結果、加熱により気化した気化物質を効率よく除去することができる。
前記第1連結体の一端を前記一方の加熱送風機内部の高圧部に接続すると共に、前記第1連結体の他端を前記他方の加熱送風機内部の低圧部に接続してもよい(請求項5)。
この発明によれば、第1連結体の内部を流通する熱風及び気化物質が一方の加熱送風機の最も圧力の高い部位から他方の加熱送風機側に自然に送り込まれるので、熱風等を送り込むための送風機を別個に設けなくてもよい。
前記触媒と加熱部とを一体的に連結させてもよい(請求項6)。
この発明によれば、触媒と加熱部とが一体的に連結されているので、取り扱いや管理が容易である。
前記一体的に連結させた触媒と加熱部とを前記第1連結体に着脱可能としてもよい(請求項7)。
この発明によれば、取り外し可能な構造とすることで、メンテナンス性が改善されるとともに、触媒の性能が劣化した場合、容易に交換することができる。
前記第1連結体に、その内部を流れる前記熱風の流量を制御する流量制御機構を設けてもよい(請求項8)。
この発明によれば、第1連結体内を流れる熱風を常時最適な量とすることができるので、触媒による熱分解をバランスよく行える。
本発明において、前記一方の加熱送風機及び他方の加熱送風機における熱交換後の熱風を回収する回収路内に、それぞれ回収される熱風を加熱する熱交換器の複数の加熱体が前記回収路の熱風の流れに沿った方向に所定間隔で設けられ、前記それぞれの加熱体の間に、回収される熱風に含まれる前記気化物質を熱分解する触媒を配置してもよい(請求項9)。
この発明によれば、第1連結体に送られる前の段階でも、一方の加熱送風機の熱交換器を構成する複数の加熱体により、それらの間に配置された触媒が加熱されるので、この触媒によっても所定の割合で気化した気化物質が分解される。
また、第1連結体内でも触媒によって気化物質が熱分解され、更に、他方の加熱送風機でも複数の加熱体で加熱された触媒により気化物質が熱分解される。その結果、2つの加熱送風機における都合3箇所の位置での触媒による気化物質の熱分解が行われるので、気化物質を効率よく除去することができる。
本発明において、前記複数個の加熱送風機のうち2つの加熱送風機を連結する第2連結体を備え、この第2連結体を、連結本体と、この連結本体の内部に設けられ前記気化物質を冷却して回収する気化物質冷却回収機構とを含み構成してもよい(請求項9)。
この発明によれば、第2連結体を流れる気化物質は、熱交換により冷却されて液化され、気化物質冷却回収機構に付着する。その結果、循環する媒体より気化物質が分離除去され、これにより、気化物質を効率よく除去することができる。
本発明において、前記複数個の加熱送風機のうち異なる加熱送風機を連結する第2連結体を備え、この第2連結体を、連結本体と、この連結本体の内部に設けられ前記気化物質を冷却して回収する気化物質冷却回収機構とを含む構成にしてもよい(請求項10)。
この発明によれば、異なる加熱送風機が第2連結体で連結され、この第2連結体内で、気化物質冷却回収機構により気化物質が冷却され、かつ回収されるので、気化物質を効率よく除去することができる。
本発明において、前記異なる加熱送風機を、前記第1連結体で連結された前記他方の加熱送風機および前記一方の加熱送風機で構成し、前記第2連結体の一端を前記他方の加熱送風機内部の高圧部に接続すると共に、前記第2連結体の他端を前記一方の加熱送風機内部の低圧部に接続してもよい(請求項11)。
この発明によれば、異なる加熱送風機間に第1連結体と第2連結体とが架けわたされているので、第1連結体で加熱により気化した気化物質を分解して除去し、第2連結体で上記気化物質を冷却して液化させて分離除去することができる。従って、2つの加熱送風機間で往復での気化物質の除去ができるので、より一層、効率よく除去することができる。
また、第1連結体の内部を流通する熱風及び気化物質が他方の加熱送風機内の高圧部から一方の加熱送風機内の低圧部に自然に送り込まれるので、熱風等を送り込むための送風機を別個に設けなくてもよい。
本発明において、前記気化物質冷却回収機構を、加熱により気化しかつ前記連結本体内を流れる前記気化物質を衝突させて熱交換し、冷却された気化物質を付着させる複数個の突起状部材で構成してもよい(請求項12)。
この発明によれば、連結本体内を流れる気化物質が複数個の突起状部材に順次衝突し、その都度、熱交換されて冷却され、複数個の突起状部材に付着されるので、エネルギー効率を向上させることができる。
本発明において、前記気化物質冷却回収機構の複数の突起状部材に、前記気化物質を静電吸着させる高電圧を印加する電圧印加手段を設けてもよい(請求項13)。
この発明によれば、電圧印加手段により、第2連結体の複数の突起状部材に高電圧が印加されるので、複数の突起状部材が、それぞれ+の電荷、または−の電荷に帯電され、これらの電荷が気化物質を静電吸着し、これにより、第2連結体内の気化物質の捕集性が向上し、媒体中の気化物質の除去の効率化を図ることができる。
本発明において、前記第1連結体に、前記触媒により前記気化物質の熱分解を促進させるために酸素また、は空気量をコントロールして送り込む気体供給手段を設けてもよい(請求項14)。
この発明によれば、媒体が不活性ガスである場合に、第1連結体に設けられた気体供給手段により、酸素また、は空気量をコントロールして第1連結体内に送り込まれるので、触媒により気化物質の熱分解が促進される。その結果、媒体中の気化物質の除去の効率化を図ることができる。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、2つの加熱送風機のうち一方から他方に、媒体を加熱した熱風が第1連結体を介して送られる際、第1連結体内で触媒が加熱され、この触媒により気化物質が熱分解される。その結果、加熱により気化した気化物質を効率よく除去することができ、基板に与える悪影響を防止することができる。
以下、本発明に係る加熱装置1の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜8には上記加熱装置1の第1実施形態が示されており、図1は加熱装置1の全体概略図、図2は加熱装置1における温度分布図、図3は加熱装置1を構成する複数の加熱送風機のうち異なる温度ゾーンでの隣り合う2個の加熱送風機の詳細図、図4,5は加熱装置1に用いられる第1連結体の詳細図、図6〜9は加熱装置1に用いられる第2連結体の詳細図である。
図1に示すように、本実施形態の加熱装置1は、加熱炉61の炉体62の内部を循環して、被加熱物であるプリント回路基板(以下、単に基板という)Wを搬送する搬送手段65を備えている。この搬送手段65は、一対の無端状の搬送チェーン63と、この搬送チェーン63を回動駆動する複数個のスプロケット64を含み構成されている。
前記炉体62内の上方には、搬送手段65に沿って、前記基板Wを、媒体としての空気を加熱して当該基板W上に載せられたはんだ組成物内のはんだが溶融しない程度の所定温度に暖めるプリヒート用の複数個の加熱送風機10a,10b,10cと、基板W上のはんだ組成物を加熱して基板Wの電極にはんだ付けするリフロー用の複数個の加熱送風機10,10が配設されている。
搬送手段65は、炉体62の基板W搬出側に延長して設けられており、この搬送手段65の延長部分には、基板Wを冷却する複数個の基板冷却装置66,66が配置されている。この基板冷却装置66,66は、加熱送風機10a等と略同様の外形形状に形成され、その内部にファン等を装備して形成されると共に基板Wの上方に配置され、炉体62から搬出された基板Wの表面を冷却できるようになっている。
なお、搬送手段65の搬送チェーン63は、前記加熱送風機10a,10b,10c及び基板冷却装置66,66に沿って配設された図略のガイドレールにより案内されるように構成されている。
以上のように、本第1実施形態の加熱装置1では、炉体62内の搬送手段65に沿って、相互に隣接する熱風循環系からの熱の影響を抑えることができる閉ループ系の複数の加熱送風機10a,10b,10c、及び加熱送風機10,10を配設することで、基板Wの温度のばらつきの少ない優れた温度プロファイルを得ることができる。
ここで、図2に基づいて、前記プリヒート時の温度、リフロー時の温度、及び冷却時の温度の温度分布について説明する。
図1,2に示すように、前記3個の加熱送風機10a,10b,10c間にわたるプリヒート時の温度がプリヒートゾーンAとされ、2個づつの加熱送風機10,10間にわたるリフロー時の温度がリフローゾーンBとされ、基板冷却装置66,66の温度が冷却ゾーンCとされている。
そして、プリヒートゾーンAの温度は、例えば150℃〜180℃に設定され、リフローゾーンBの温度は、例えば265℃に設定され、冷却ゾーンCの温度は、例えば100℃〜室温に設定されている。
つまり、プリヒートゾーンAの加熱送風機10a,10b,10cは、媒体としての空気を、150℃〜180℃の温度の熱風にして噴射することができるように構成されている。また、リフローゾーンBの加熱送風機10,10は、プリヒートゾーンAの温度よりも高い温度の約265℃の温度の熱風にして噴射することができるように構成されている。更に、冷却ゾーンCでは、リフローゾーンBの温度よりも低い温度の100℃〜室温の温度に冷却することができるように構成されている。
前記基板Wは、外部から搬入された後、前記搬送手段65によってプリヒートゾーンAに送り込まれ、かつそこで徐々に暖められ、その後、リフローゾーンBに送られる。リフローゾーンBでは、はんだ組成物内のはんだが溶融するような約265℃の温度で熱せられ、リフロー工程が行われる。基板Wの電極にはんだ付けされたら、その基板Wは搬送手段65によって冷却ゾーンCに送られ、そこで基板冷却装置66により急速に冷却されるようになっている。
本第1実施形態の加熱装置1では、図3に詳細を示すように、複数個の前記加熱送風機10a,10b,10c、10,10のうち、前記プリヒートゾーンAの最後に配置された温度の低い加熱送風機10cと、隣り合うリフローゾーンBの最初に配置された温度の高い加熱送風機10との間に、それぞれ第1連結体4および第2連結体5が架けわたされている。
そして、第1連結体4および第2連結体5内のそれぞれに、熱風と共にフラックスヒュームが流通するように構成したものである。ここで、フラックスヒュームとは、加熱により有機溶剤やはんだ組成物の一部が気化してミスト状となった気化物質のことをいう。
図3に示された加熱送風機10cと加熱送風機10とは、温度設定が異なるのみで構造は略同じなので、以下には加熱送風機10を用いて構造の説明を行う。
なお、図3中、黒塗りの矢印は噴射される熱風の流れを示し、白抜きの矢印は噴射された後に回収される熱風hの流れを示す。
加熱送風機10は、媒体である空気を加熱し熱風Hとして基板Wに噴射することでリフローを行い、更に、噴射した後の熱風を回収し熱風を循環させるものである。この加熱送風機10は、熱風発生器本体11を備えており、熱風発生器本体11の内部下流側には、熱風流路12の全域に熱風を均す整流機構13が配置されている。この整流機構13は、例えば多数の小穴が均等間隔で穿設されたパンチング板で構成されたものである。
さらに、熱風発生器本体11において、整流機構13の下流側には、基板Wに対して熱風を噴射する熱風噴射ユニット14が設けられている。この熱風噴射ユニット14は、前記パンチング板で形成されると共に熱風発生器本体11の底部に装着され、パンチング板に形成されている多数の小穴が熱風Hを噴射する熱風噴射口14Aとなっている。
熱風噴射ユニット14の熱風噴射口14Aから噴射され、基板Wを加熱した後に回収された熱風hは、吸給気機構15により送風機25側に送られ、更に送風機25のケーシング28から前記熱風発生器本体11に送られるようになっており、これにより、熱風H、hは加熱送風機10内で循環している状態である。
吸給気機構15は、比較的低温の熱風hを回収する際のガイドとなる回収ガイド部16Aを有し、この回収ガイド部16Aは、加熱送風機10の本体外周を形成する外周部材16の下端に形成され、前記熱風噴射ユニット14と平行となっている。
また、吸給気機構15は、上記熱風hを吸引回収する回収通路17を備えている。この回収通路17は、熱風噴射ユニット14の外周側部と前記外周部材16との間に形成されるとともに、熱風発生器本体11の上部に区画形成された吸気室18に連通されている。また、この吸気室18の中央部上方には、シロッコファン等の送風機25の吸込口20が開口されている。
前記回収通路17には、前記比較的低温の熱風hを加熱して高温の熱風にするための熱交換器21が配置されている。この熱交換器21は、複数個のヒータエレメント22を備えて構成されている。また、回収通路17は加熱送風機10内で負圧となっており、低圧部が構成されている。
前記送風機25は、ケーシング28の内部に設けられたインペラ29が回転軸30により回転自在に支持され、回転軸30にケーシング28の外部に設置されたモータ31が接続されて構成されたものである。そして、インペラ29の周囲に設けられた給気室32は、複数の給気通路33を経て、前記熱風発生器本体11内に連通されている。
また、給気室32は加熱送風機10内で最も圧力が高くなっており、高圧部が構成されている。
そして、ここにおいて、前記回収通路17、吸気室18、吸込口20、送風機25、及び給気室32等を含んで、前記吸給気機構15が構成されている。
以上に説明した2つの加熱送風機10c、10同士は、前述したように、また、図1,3に示すように、第1連結体4及び第2連結体5によって連結されている。
図4,5には上記第1連結体4が、図6〜8には上記第2連結体5の詳細が示されている。
まず、図4,5に基づいて第1連結体4を説明する。
第1連結体4は、加熱により気化したフラックスヒュームを、触媒45によって熱分解させて除去することにより、加熱送風機10に対して有害な気化物質をできる限り少なくしようとするものである。
第1連結体4は、図3に示すように、加熱送風機10c側から加熱送風機10側に低くなる傾斜状態になっている。ただし、この図3では、全体が断面された状態で表わされているので、表示上、全体が急傾斜した形状となっているが、実際には、図1,5に示すように、一方の加熱送風機であるプリヒートゾーンAの加熱送風機10cと、他方の加熱送風機であるリフローゾーンBの加熱送風機10との、互いに平行な径方向中心の側面同士間に架けわたされている。
更に詳しくは、プリヒートゾーンAの加熱送風機10c内の高圧部、つまり圧力が最も高くなった給気室32と、リフローゾーンBの加熱送風機10の低圧部、つまり負圧となっている回収通路17との間に架けわたされている。
このような第1連結体4は、例えば直径が150mm〜200mmのパイプで形成された本体部40と、この本体部40に設けられた前記触媒45、および当該触媒45を加熱する加熱手段であるヒータ46とを備えて構成されている。
なお、本体部40は、丸パイプでなくてもよく、例えば角パイプ形状のものでもよい。
本体部40は、傾斜の上方側の直線部40A、下方側の直線部40B及びこれらの直線部40A、40Bを連結する傾斜部40Cとを備えて構成されている。直線部40A及び直線部40Bには、それぞれフランジ部40Dが設けられ、フランジ部40Dの内側面にはシール部材41が設けられている。
そして、図4、5に示すように、第1連結体4における本体部40の上方側の直線部40Aが、加熱送風機10cの外面から基板Wの搬送方向と直交する方向に突出し、また、本体部40の下方側の直線部40Bは、加熱送風機10の外面から基板Wの搬送方向と直交する方向に突出して設けられ、互いに突出した先端同士が、上述したように(図1,5の状態)、比較的緩やかな傾斜状に連結され、これにより、前記傾斜部40Cが形成されている。
その結果、第1連結体4を長い寸法に形成することができ、触媒45によるフラックスヒュームの熱分解の性能を向上させることができる。
以上のような構成の本体部40は、その上方側の直線部40Aが、間にシール部材41を介してプリヒートゾーンAの加熱送風機10cにおける給気室32の側壁32Aにボルトナット42により取り付けられている。
また、下方側の直線部40Bは、間にシール部材41を介してリフローゾーンBの加熱送風機10における回収通路17を構成する外周部材16の側壁16Cにボルトナット42により取り付けられている。
第1連結体4は、加熱送風機10cの回収通路17において、回収された温度の低い熱風hが熱交換器21で加熱されて温度が高くなった後の熱風Hを、前述のように、一方の加熱送風機10c内部の高圧部、つまり最も圧力の高い給気室32から、送風機25によって、他方の加熱送風機10内部の低圧部、つまり回収通路17に送風するように構成されている。
図4,5に示すように、第1連結体4の内部には前述のように触媒45が設けられている。
この触媒45は、前記本体部40における傾斜部40Cの内部に収容されるような円柱状で、かつ通気性良好な部材で形成され、傾斜部40Cの略全長にわたる長さを有している。
触媒45の径方向中心には全長わたる貫通穴45Aがあけられ、この貫通穴45Aには、前記ヒータ46が挿入されている。ヒータ46は、全体が略L字形状に形成されており、L字の短辺部46Aの先端が前記傾斜部40Cの外部に突出している。
ヒータ46の短辺部46Aは取付け板47に固定されている。また、取付け板47にはシール部材43が設けられている。
なお、触媒45とヒータ46との取り付けは、図略の固定部材により行われている。
本体部40の所定位置、例えば上方の直線部40Aの近傍位置には、ヒータ46の短辺部46A用の貫通穴40Eがあけられている。
また、触媒45及びヒータ46は、本体部40の一部(仮想線で示す)の装着部40Fに取り付けられ、この装着部40Fは、断面半円状かつ所定長さに形成されると共に、本体部40の傾斜部40Cに対して着脱可能に取り付けられている。これにより、装着部40Fを取り外すことで、ヒータ46及び触媒45を本体部40から取り外すことができるようになっている。その結果、触媒45の性能が劣化した場合等、一部40Fを本体部40から取り外し、更に、触媒45をヒータ46から取り外すことで、触媒45を交換することができる。
ヒータ46は、図略の制御装置に接続されており、この制御装置によって温度調整され、前記触媒45を任意の温度に加熱することができるようになっている。また、このヒータ46による加熱温度を計測する温度センサ44が前記下方の直線部40Bに設けられ、この温度センサ44が本体部40内部の熱風Hの温度を計測するようになっている。
そして、温度センサ44が所定以上の温度を検知したとき、上記制御装置に信号が送られ、制御装置によりヒータ46の温度が下げられるようになっており、これにより、異常加熱の防止が図られている。また、取付け板47は、ボルトナット48により、本体部40に対して着脱可能となっている。
なお、ヒータ46を高容量のものとすることで、高温側の加熱送風機10の温度制御を行うようにしてもよい。このようにすれば、加熱送風機10のヒータが不要とすることもできる。
また、図4に示すように、上方の直線部40Aの途中には、第1連結体4の内部を流通する熱風等の流量を制御する流量制御手段59が設けられている。この流量制御手段59は流量調整弁等で構成され、外部から手動または自動で流量を制御することができるようになっている。なお、この流量制御手段59は、下方の直線部40Bに設けてもよい。
第1連結体4の本体部40内の温度は、2つの加熱送風機10c、10のうち、加熱送風機10c内の温度より高い温度に設定、調整されている。より好ましくは、触媒に適した温度であることである。
また、第1連結体4の本体部40内の温度が高温側の加熱送風機10内の温度より高い温度に設定、調整されている場合は、流量を調整したり、他方の加熱送風機10内のヒータを制御する等で対応する。また、冷却手段を設けてもよい。
すなわち、図4,5に示す2つの加熱送風機10c、10のうち、左側の加熱送風機10cがプリヒートゾーンAの最後に配置されたものであり、その内部温度は例えば180℃に設定されている。これに対して、図4の右側の加熱送風機10がリフローゾーンBの最初に配置されたものであり、その内部温度は例えば265℃に設定されている。
そのため、第1連結体4内の温度は、上記加熱送風機10内の温度265℃以上の温度、例えば300℃以上になるように、第1連結体4内のヒータ46の温度が制御される。
そして、ヒータ46の温度を300℃以上にすることで、前記触媒45の熱分解の性能が向上し、熱分解効率を表す図14に点線Fで示すように、第1連結体4内の有機溶剤を約75%も分解できるようになっている。
なお、ヒータ46の温度設定は300℃以上に限定されるとしたが、それ以上なら、例えば400〜500℃としてもよい訳ではなく、第1連結体4の材料に与える影響、加熱送風機10内に与える影響が大きくならない温度、例えば300〜350℃程度が好ましい。
第1連結体4内で分解されなかった約25%のフラックスヒュームは、第1連結体4からリフローゾーンBの加熱送風機10内の回収通路17に送り込まれる。この際、300℃以上の熱風も送り込まれるが、第1連結体4から送り込まれる熱風Hの量に比べて、上記回収通路17内は空間が広いので、前記熱交換器21のヒータエレメント22で加熱された熱風Hの温度265℃を大幅に上昇させることはない。
仮に、265℃より想定以上に上昇させるようであれば、熱交換器21のヒータエレメント22の温度設定を低く制御すればよい。
前記加熱送風機10c、10のそれぞれの回収通路17,17には、前述のように、熱交換器21を構成する加熱体である複数個のヒータエレメント22が、熱風hの回収方向に沿って所定間隔で配置されている。
本第1実施形態では、図3に示すように、これらのヒータエレメント22の間にも触媒49が配置され、これらの触媒49により、回収通路17で回収される熱風hに含まれる前記フラックスヒュームが熱分解されるようになっている。
そのため、加熱送風機10cの回収通路17内でも、フラックスヒュームが触媒49により、所定の割合で熱分解される。そして、熱風とともに加熱送風機10cの回収通路17から第1連結体4に送られた上記フラックスヒュームは、その第1連結体4で大部分が熱分解された後、加熱送風機10の回収通路17に送り込まれ、そこでも触媒49により、所定の割合で熱分解される。
ここで、図14を参照して見ると、加熱送風機10cの回収通路17内の温度が約180℃なのでここでは約45%が熱分解され、第1連結体4内の温度が300℃以上なのでここでは約75%が熱分解され、加熱送風機10の回収通路17内の温度が約265℃なのでここでは約66%が熱分解されることになる。
従って、2つの加熱送風機10c、10を経由する間にフラックスヒュームは大部分が熱分解されるようになっている。
次に、前記第2連結体5の詳細を説明する。
第2連結体5は、加熱により気化したフラックスヒュームを、熱交換により冷却し、かつ液化して回収することにより、加熱送風機10に対して有害な気化物質をできる限り少なくしようとするものであり、図6〜8に示すように、高温側の加熱送風機10から低温側の加熱送風機10cに向けて熱風を導入させるようにしたものである。
第2連結体5は、図3に示すように、加熱送風機10側から加熱送風機10c側に低くなる傾斜状態になっている。ただし、この図3では、全体が断面された状態で表わされているので、表示上、全体が急傾斜した形状となっているが、実際には、図1,7に示すように、他方の加熱送風機であるリフローゾーンBの加熱送風機10と、一方の加熱送風機であるプリヒートゾーンAの加熱送風機10cとの、互いに平行な径方向中心の側面同士間に架けわたされている。
更に詳しくは、リフローゾーンBの加熱送風機10内の高圧部、つまり圧力が最も高くなった給気室32と、プリヒートゾーンAの加熱送風機10cの低圧部、つまり負圧となっている回収通路17との間に架けわたされている。
このような第2連結体5は、例えば直径が150mm〜200mmのパイプで形成された本体部50と、熱風とともに送り込まれるフラックスヒュームを冷却して回収する気化物質冷却回収機構55とを備えて構成されている。
なお、本体部50は、丸パイプでなくてもよく角パイプ形状のものでもよい。
本体部50は、傾斜の上方側の直線部50A、下方側の直線部50B及びこれらの直線部50A、50Bを連結する傾斜部50Cとを備えて構成されている。直線部50A及び直線部50Bには、それぞれフランジ部50Dが設けられ、フランジ部50Dの内側面にはシール部材51が設けられている。
そして、第2連結体5における本体部50の上方側の直線部50Aが、加熱送風機10の外面から基板Wの搬送方向と直交する方向に突出し、また、本体部50の下方側の直線部50Bは、加熱送風機10cの外面から基板Wの搬送方向と直交する方向に突出して設けられ、互いに突出した先端同士が、上述したように(図1,7の状態)、比較的緩やかな傾斜状に連結され、これにより、前記傾斜部50Cが形成されている。
その結果、第2連結体5を長い寸法に形成することができ、気化物質冷却回収機構55によるフラックスヒュームの液化、回収の性能を向上させることができる。
以上のような構成の本体部50は、その上方側の直線部50Aが、間に絶縁部材としてのシール部材51を介してリフローゾーンBの加熱送風機10における給気室32の側壁32Aにボルトナット52により取り付けられている。
また、下方側の直線部50Bは、間にシール部材51を介してプリヒートゾーンAの加熱送風機10cにおける回収通路17を構成する外周部材16の側壁16Cにボルトナット52により取り付けられている。
リフローゾーンBの加熱送風機10における給気室32は、その内部の圧力が最も高くなっており、これに対して加熱送風機10cの回収通路17では負圧となっているので、加熱送風機10における給気室32から送られる熱風Hはスムーズに送られ、送風用のファン等が不要である。
第2連結体5の本体部50の内部には前記気化物質冷却回収機構55が設けられ、この気化物質冷却回収機構55は、熱風とともに送り込まれるフラックスヒュームを冷却して回収できるようになっている。
気化物質冷却回収機構55は、本体部50の傾斜部50Cの内部に配置された複数枚の突起状部材56で構成され、これらの突起状部材56は、図8に示すように、金属製の取付け部材53に取付けられている。取付け部材53は、断面が略半円形状に形成されると共に、傾斜部50Cに内接して設けられ、傾斜部50Cの略全長にわたる長さに形成されている。また、取付け部材53は、傾斜部50Cの径方向の一方側と他方側に対向配置され、一方側の取付け部材53Aと他方側の取付け部材53Bとは、互いの対向側端面が所定間隔の隙間Sを有して配置されている。
突起状部材56は、上記一方側の取付け部材53Aに取付けられ平面視矩形状、かつ他方側に突出した第1部材56Aと、他方側の取付け部材53Bに取付けられた第2部材56Bとで構成されている。
この第2部材56Bは、上記第1部材56Aと対向する部位が当該第1部材56Aより小さな投影面積の切り欠き部を有すると共に、取付け部材53Aに内接し、かつ取付け部材53Bの内面に略接触する形状とされている。
また、第2部材56Bには、取付け部材53Aと他方側の取付け部材53Bとの互いの対向側端面に形成されている前記所定間隔の隙間Sを埋める舌状部が形成され、これにより、第2連結体5内を流通する熱風及びフラックスヒュームの略全部が、第1部材56Aおよび第2部材56Bに衝突し、かつ冷却されるようになっている。
そして、以上のような形状の第1部材56Aと第2部材56Bとが、傾斜部50Cの長手方向、つまり熱風Hの流れ方向に所定間隔で互いに交互に配設されている。
突起状部材56の第1部材56Aと第2部材56Bとには、本体部50の傾斜部50Cの内部を流通する熱風Hおよびフラックスヒュームが、順次衝突し、衝突したとき熱交換されて冷却され、かつ付着する。
そして、第1部材56Aと第2部材56Bに付着したフラックスヒュームは、例えば、下方の直線部50Bの下端に、回収手段としてドレイン等を設けて(図略)第2連結体5から排出されるようになっている。
気化物質冷却回収機構55の突起状部材56を構成する第1部材56Aと第2部材56Bには、電圧印加手段57が接続されている。この電圧印加手段57は、第2連結体5の本体部50内の流路に強電界を設けたものである。そして、この強電界を設けたことにより複数の突起状部材56が、それぞれ+の電荷、または−の電荷に帯電され、これにより、第1部材56Aと第2部材56Bとにフラックスヒュームが静電吸着され、除去されるようになっている。
その結果、冷却されて液化したものを付着させて分離除去するとともに、静電吸着させて除去することも行われるので、より効率よくフラックスヒュームの除去が可能となっている。
次に、本第1実施形態の加熱装置1の作用を説明する。
2つの加熱送風機10c、10間にわたって第1連結体4および第2連結体5が設けられた加熱装置1においては、まず、例えば室温状態の基板Wが、外部から搬送手段65に搬入された後、搬送手段65により加熱炉61内を搬送される。この際、プリヒートゾーンAの加熱送風機10aから、加熱送風機10b、加熱送風機10cと送られる間に、基板Wは、各加熱送風機10a等の前記熱風噴射機構13から噴射される熱風により、図2に示すように、例えば150℃から180℃に徐々に加熱される。
そして、このプリヒートゾーンAでの加熱により、はんだ組成物の一部や有機溶剤が気化してフラックスヒュームが発生する。
プリヒートゾーンAで、上記の温度まで予熱された基板Wは、搬送手段65によりリフローゾーンBに送られ、そのリフローゾーンBに配置されている加熱送風機10,10の前記熱風噴射ユニット14から噴射される熱風により、図2に示すように、はんだ組成物を溶融して基板Wの電極にはんだ付けできる温度、すなわち例えば265℃に加熱される。
基板WがプリヒートゾーンAからリフローゾーンBに送られる際、プリヒートゾーンAの加熱送風機10cと、リフローゾーンBの加熱送風機10との間では、両者10c,10間に第1連結体4が架けわたされているので、低温側の加熱送風機10cから第1連結体4を介して高温側の加熱送風機10に熱風Hが送り込まれる。
この際、第1連結体4の本体部40に設けられたヒータ46が例えば300℃以上に設定されており、本体部40内の触媒45がその温度で加熱されている。そのため、この触媒45によって、第1連結体4内を通過する熱風Hに含まれているフラックスヒュームの約75%が熱分解される。
加熱送風機10cの回収通路17内には複数の触媒49が設けられているので、加熱送風機10側に熱風を送り込む前の段階でも、触媒49により、フラックスヒュームが所定の割合で熱分解される。
また、加熱送風機10の回収通路17内でも、触媒49により、第1連結体4内で熱分解されなかった残りのフラックスヒュームが所定の割合で熱分解される。
更に、加熱送風機10cと加熱送風機10との間には第2連結体5も架けわたされており、高温の加熱送風機10から比較的低温の第2連結体5に熱風Hが送り込まれる。
この際、熱風Hは、第2連結体5の本体部50に設けられた気化物質冷却回収機構55の複数枚の突起状部材56に順次衝突を繰り返し、熱風Hに含まれたフラックスヒュームが熱交換されて冷却され、冷却されたものが突起状部材56に順次付着する。
また、第2連結体5には強電界を構成する電圧印加手段57が設けられ、突起状部材56の第1部材56A、第2部材56Bが帯電しているので、フラックスヒュームは順次第1部材56A、第2部材56Bに静電吸着される。そして、第1部材56A、第2部材56Bに付着したフラックスヒュームは、図示しない気化物質回収手段により第2連結体5から排出される。
ここで、高電圧が印加される第2連結体5は、前記シール部材51により周囲の部材から絶縁されている。
更に、リフローゾーンBにおいてリフロー可能な温度にまで加熱され、電極にはんだ付けされた基板Wは、搬送手段65により冷却ゾーンCの基板冷却装置66,66に送り込まれる。この基板冷却装置66,66では、基板Wが例えば室温まで急速に冷却され、その後、所定の保管場所等に移送される。
以上のような第1実施形態の加熱装置1によれば、次のような効果が得られる。
(1)プリヒーターゾーンAの加熱送風機10cとリフローゾーンBの加熱送風機10との間に第1連結体4が架けわたされており、この第1連結体4に設けられた触媒45が300℃以上で加熱されている。その結果、第1連結体4を流通するフラックスヒュームの大部分を熱分解することができ、これにより、加熱により気化したフラックスヒュームを効率よく除去することができ、かつ基板に与える悪影響を防止することができる。
(2)リフローゾーンBの加熱送風機10における給気室32は、その内部の圧力が最も高くなっており、これに対して加熱送風機10cの回収通路17では負圧となっているので、加熱送風機10における給気室32から送られる熱風Hはスムーズに送られ、送風用のファン等が不要である。
(3)加熱送風機10c、10のそれぞれの回収通路17,17に複数個のヒータエレメント22が所定間隔で配置されており、これらのヒータエレメント22の間にも触媒49が配置されている。そのため、加熱送風機10cの回収通路17内、第1連結体4内、及び加熱送風機10の回収通路17内でも、触媒49によりフラックスヒュームが熱分解される。その結果、2つの加熱送風機10c、10を経由する間に、触媒49によりフラックスヒュームの大部分が熱分解され、これにより、フラックスヒュームを効率よく除去することができる。
(4)第1連結体4内に設けられる触媒45とヒータ46とが一体的に形成され、しかも、これらが本体部40の装着部40Fを本体部40から取り外せるようになっているので、取り扱いや管理が容易であると共に、メンテナンス性が改善され、かつ触媒45の性能が劣化した場合、容易に交換することができる。
(5)第1連結体4内に設けられる触媒45が、第1連結体4の本体部40の傾斜部40Cの略全長にわたる長さに形成されているので、本体部40内を流通するフラックスヒュームを効率よく捕集することができる。
(6)第1連結体4における本体部40の下方の直線部40Bには、温度センサ44が設けられ、この温度センサ44により本体部40内の温度を計測できるようになっている。本体部40内の温度が所定温度以上になった場合、検知された異常信号が制御装置に送信され、その制御装置によりヒータ46の温度を調整できるので、ヒータ46及び触媒45の異常加熱を防止することができる。
(7)リフローゾーンBの加熱送風機10では例えば265℃の熱風を噴出できるようになっており、噴出した後、回収通路17内を回収される熱風hと、第1連結体4の下方の直線部40Bから送り込まれる300℃に近い熱風とが混合されるが、第1連結体4から送り込まれる熱風Hの量に比べて、上記回収通路17内は空間が広いので、熱交換器21のヒータエレメント22で加熱された熱風Hの温度265℃を大幅に上昇させることはない。
(8)第1連結体4における本体部40の上方側の直線部40Aが、加熱送風機10cの外面から基板Wの搬送方向と直交する方向に突出し、また、本体部40の下方側の直線部40Bは、加熱送風機10の外面から基板Wの搬送方向と直交する方向に突出して設けられ、互いに突出した先端同士が比較的緩やかな傾斜状の傾斜部40Cとなっているので、その結果、第1連結体4を長い寸法に形成することができ、触媒45によるフラックスヒュームの熱分解の性能を向上させることができる。
(9)第1連結体4の上方の直線部40Aの途中には、第1連結体4の内部を流通する熱風等の流量を制御する流量制御手段59が設けられており、第1連結体4内を流れる熱風を常時最適な量とすることができるので、触媒による熱分解をバランスよく行える。
(10)加熱送風機10c、10間には、第2連結体5も架けわたされており、この第2連結体5では、その内部を熱風とともに流通する流れるフラックスヒュームが突起状部材56の複数個の第1部材56A、第2部材56Bに順次衝突し、その都度、熱交換されて冷却され、各第1部材56A、第2部材56Bに付着されるので、エネルギー効率を向上させることができる。
(11)加熱送風機10c、10間では、第2連結体5により、フラックスヒュームが複数枚の突起状部材56との衝突で熱交換され、冷却されて液化され、突起状部材56に付着した後、回収される。そのため、第1連結体4で加熱により生じたフラックスヒュームを分解して除去する効果に加えて、第2連結体5で有機溶剤を冷却して液化させて分離除去することができるので、2つの加熱送風機10c、10間で、いわば往復でのフラックスヒュームの除去ができ、その結果、より一層、効率よくフラックスヒュームを除去することができる。
(12)突起状部材56を構成する第1部材56Aと第2部材56Bには、強電界で構成される電圧印加手段57が接続されているので、複数の突起状部材56が、それぞれ+の電荷、または−の電荷に帯電される。これにより、第1部材56Aと第2部材56Bにフラックスヒュームが静電吸着され、除去される。その結果、冷却されて液化したものを付着させて分離除去するとともに、静電吸着させて除去することも行われるので、より効率よくフラックスヒュームの除去が可能となっている。
(13)第2連結体5における本体部50の上方側の直線部50Aが、加熱送風機10の外面から基板Wの搬送方向と直交する方向に突出し、また、本体部50の下方側の直線部50Bは、加熱送風機10cの外面から基板Wの搬送方向と直交する方向に突出して設けられ、互いに突出した先端同士が比較的緩やかな傾斜部50Cとなっているので、その結果、第2連結体5を長い寸法に形成することができ、気化物質冷却回収機構55によるフラックスヒュームの液化、回収の性能を向上させることができる。
(14)本第1実施形態では、加熱される媒体が空気となっており、媒体物の種類によっては、加熱装置内の構成部材の材質等を検討する必要もあるが、媒体が空気であるので、そのような必要はなく、通常の状態で加熱することができ、安全性の点からも何ら問題がない。その結果、加熱により気化したフラックスヒュームを効率よく除去することができる。
次に、図9に基づいて、本発明の第2実施形態の加熱装置1Aを説明する。
第2実施形態の加熱装置1Aは、前記2つの加熱送風機10c、10間に前記第1連結体4のみを設けたものである。
すなわち、この加熱装置1Aでは、プリヒートゾーンAの最後に配置された加熱送風機10cから、急激に温度が上昇するリフローゾーンBの最初に配置された加熱送風機10間に第1連結体4を架けわたし、この間においてのみ、フラックスヒュームの熱分解を行うようにしたものである。
以上の第2実施形態の加熱装置1Aでも、前記第1実施形態と同様の動作により基板Wのリフロー工程が行われた後、冷却されて所定の場所に移送される。
この際、第1連結体4により、2つの加熱送風機10c、10間において、加熱により気化した有機溶剤の熱分解が行われ、その大部分が除去される。
以上のような第2実施形態の加熱装置1Aによれば、前記(1)〜(9)、(14)と略同様の効果が得られる。
次に、図10に基づいて、本発明の第3実施形態の加熱装置1Bを説明する。
第3実施形態の加熱装置1Bは、前記第1実施形態の2つの加熱送風機10c、10間に架けわたした前記第1連結体4と第2連結体5とを、前記プリヒートゾーンAの加熱送風機10a,10b,10cの相互間にも設け、第1連結体4のみをリフローゾーンBの加熱送風機10、10の間に架けわたしたものである。
ここで、プリヒートゾーンAでは、前述のように、基板Wが、例えば150℃〜180℃となるように徐々に加熱されるようになっている。そのため、加熱送風機10a内の温度が例えば150℃、加熱送風機10b内の温度が例えば165℃、加熱送風機10c内の温度が例えば180℃と設定した場合、第2実施形態の加熱装置1Bでは、プリヒートゾーンAの加熱送風機10a,10b間に架けわたした第1連結体4の温度設定が、加熱送風機10b内の165℃の温度よりも高い温度、例えば200℃に設定され、加熱送風機10b,10c間に架けわたした第1連結体4の温度設定が、加熱送風機10c内の180℃の温度よりも高い温度、例えば220℃となるように設定されている。
更に、リフローゾーンBの加熱送風機10、10間に架けわたした第1連結体4の温度は、前記加熱送風機10c、10間の第1連結体4の温度と同じであり、300℃以上となっている。
この際、リフローゾーンBの加熱送風機10、10の温度は、両者とも例えば265℃となっており、第1連結体4から300℃以上の熱風が、リフローゾーンBの最初に配置された加熱送風機10から最後に配置された加熱送風機10に送られる。加熱送風機10、10の温度差がないので、最後に配置された加熱送風機10では、第1連結体4で加熱された熱風を再度冷却する機構を組み込むと好適である。
以上の第3実施形態の加熱装置1Bでも、前記第1実施形態と同様の動作により基板Wのリフロー工程が行われた後、冷却されて所定の場所に移送される。
この際、第1連結体4により、加熱送風機10a,10b間、10b,10c間、及び10,10間において、それぞれ加熱により気化した有機溶剤の熱分解が行われ、その温度に応じた割合で除去される。
以上のような第3実施形態の加熱装置1Bによれば、前記(1)〜(14)と略同様の効果の他、次のような効果が得られる。
(15)加熱送風機10a,10b間、10b,10c間、及び10,10間においても、それぞれ加熱により気化したフラックスヒュームの熱分解が行われ、その温度に応じた割合で除去されるので、全体として、より効率のよい有機溶剤の除去が可能となる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記第1連結体4および第2連結体5は、基板Wの一表面(上面)のみを熱風で加熱するタイプの前記第1〜4実施形態の加熱装置1〜1Cに設けられたものであったが、これに限らない。基板Wを挟んで上下方向に複数個の加熱送風機が配置されているタイプの加熱装置にも設けることができる。そして、この場合は、上下双方の加熱送風機に第1連結体4および第2連結体5を設ければよい。
また、図には記載されていないが、第2連結体5にはドレインが接続され、バルブを開けば液状になったはんだ組成物の溶剤や、溶剤に溶解している樹脂成分等を回収できる構造としてもよい。さらに、第1連結体4と同様に連結体内を流れる媒体の流量制御機構を設けることもできる。
また、前記各実施形態の加熱装置1〜1Cでは、リフローゾーンCの隣接位置に、基板冷却装置66,66を備えた冷却ゾーンCを設けた構造としたが、必ずしも基板冷却装置66,66を備えなくてもよく、リフロー後に所定の位置に保管し、室温で冷却するようにしてもよい。
更に、前記各実施形態の加熱装置1〜1Cでは、加熱して熱風を発生させる媒体が空気となっていたが、媒体として、不活性ガスを用いてもよい。
この場合、図4に仮想線で示すように、本体部40に気体供給装置44を設けた構成とし、この気体供給装置44から、第1連結体4内に空気あるいは酸素を供給し、触媒42によるスムーズな熱分解を促進させるようにしてもよい。
なお、不活性ガスとしては、主として窒素を含むものが好ましい。この場合、酸素濃度が1000ppm(0.1%)程度の低酸素濃度雰囲気であることがより好ましい。これにより、使用されるはんだ組成物中の活性を下げることが可能で、発生する気化物質の量を抑え、また、熱分解が容易となる場合がある。
また、前記第2連結体5では、電圧印加手段57を、強電界を形成することで形成したがこれに限らない。例えば、図11に示すように、−の高電圧を印加する電圧印加手段58としてもよい。なお、図11は図7の一部を表したものである。また、図面では絶縁材の記載は省略している。
また、前記各実施形態では、第1連結体4また、は第2連結体5は、隣接する加熱送風機間にわたって設けられていたが、これに限らず、例えば、プリヒートゾーンAの加熱送風機10aとリフローゾーンCの加熱送風機10との間に架けわたす等、必ずしも隣接していなくてもよい。このようにしても、隣接した場合と略同様の効果を得ることができる。
更に、前記各実施形態では、第1連結体4内の触媒45とヒータ46との取付けを、触媒45の貫通穴45Aにヒータ46を挿入して行っていたが、これに限らない。例えば、フィン付きのヒータに板状の触媒を針金で巻き付けた構造でもよく、ヒータのフィンに触媒を直接焼き付けてもよい。要は、触媒45とヒータ46とが一体的に設けられていればよい。
本発明は、加熱装置において、はんだ組成物を加熱してプリント回路基板等の電極にはんだ付けを行うリフロー時に利用できる。
本発明の加熱装置の第1実施形態を示す全体概略図である。 前記第1実施形態の加熱装置の温度分布を示す図である。 前記第1実施形態の加熱装置を構成する2つの加熱送風機を示す詳細図である。 前記第1実施形態の第1連結体を示す全体平面図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 前記第1実施形態の第2連結体を示す全体平面図である。 図6のVII−VII線に沿った断面図である。 図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。 本発明の加熱装置の第2実施形態を示す全体概略図である。 本発明の加熱装置の第3実施形態を示す全体概略図である。 本発明の第2連結体の変形形態を示す部分詳細図である。 従来の冷却によるフラックスヒュームの処理方法を示す概略図である。 従来の触媒を用いた加熱装置を示す部分拡大図である。 触媒温度とフラックスヒュームの分解能力との関係を示す図である。
符号の説明
1,1A,1B 加熱装置
4 第1連結体
5 第2連結体
10 加熱送風機
10a〜10c 加熱送風機
17 低圧部を構成する回収通路
21 熱交換器
22 加熱体であるヒータエレメント
25 送風機
40 第1連結体を構成する本体部
45 第1連結体を構成する触媒
40 第1連結体を構成する加熱手段であるヒータ
49 触媒
50 第2連結体を構成する本体部
55 第2連結体を構成する気化物質冷却回収機構
56 気化物質冷却回収機構を構成する突起状部材
57 電圧印加手段
61 加熱炉
65 搬送手段
W 被加熱物である基板

Claims (14)

  1. 搬送手段により搬送される被加熱物に向けて複数個の加熱送風機により媒体を加熱し熱風として噴射することで前記被加熱物上のはんだ組成物を加熱溶融してはんだ付けし、かつその噴射した熱風を回収し還流させる加熱装置において、
    前記複数個の加熱送風機のうち異なる加熱送風機同士を連結する第1連結体を備え、
    この第1連結体を、前記回収した熱風を前記異なる加熱送風機のうち一方から他方に送風可能とすると共に、その内部に加熱により気化した気化物質を熱分解させる触媒と、この触媒を加熱させる加熱手段とを備えたことを特徴とする加熱装置。
  2. 前記媒体が空気であることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記媒体が不活性ガスであることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  4. 前記第1連結体で連結する前記異なる加熱送風機同士を、前記一方の加熱送風機内部の熱風温度と前記他方の加熱送風機内部の熱風温度との間で温度差がある加熱送風機で構成すると共に、前記一方の加熱送風機内部の熱風温度が前記他方の加熱送風機内部の熱風温度より低くなっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の加熱装置。
  5. 前記第1連結体の一端を前記一方の加熱送風機内部の高圧部に接続すると共に、前記第1連結体の他端を前記他方の加熱送風機内部の低圧部に接続したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の加熱装置。
  6. 前記触媒と加熱部とを一体的に連結させたことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  7. 前記一体的に連結させた触媒と加熱部とを前記第1連結体に着脱可能としたことを特徴とする請求項6に記載の加熱装置。
  8. 前記第1連結体に、その内部を流れる前記熱風の流量を制御する流量制御機構を設けたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の加熱装置。
  9. 前記一方の加熱送風機及び他方の加熱送風機における熱交換後の熱風を回収する回収路内に、それぞれ回収される熱風を加熱する熱交換器の複数の加熱体が前記回収路の熱風の流れに沿った方向に所定間隔で設けられ、前記それぞれの加熱体の間に、回収される前記気化物質を熱分解する触媒を配置したことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の加熱装置。
  10. 前記複数個の加熱送風機のうち異なる加熱送風機を連結する第2連結体を備え、
    この第2連結体を、連結本体と、この連結本体の内部に設けられ前記気化物質を冷却して回収する気化物質冷却回収機構とを含む構成にしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つまたは請求項5ないし9のいずれか1つに記載の加熱装置。
  11. 前記異なる加熱送風機を、前記第1連結体で連結された前記他方の加熱送風機および前記一方の加熱送風機で構成し、前記第2連結体の一端を前記他方の加熱送風機内部の高圧部に接続すると共に、前記第2連結体の他端を前記一方の加熱送風機内部の低圧部に接続したことを特徴とする請求項10に記載の加熱装置。
  12. 前記気化物質冷却回収機構を、加熱により気化しかつ前記連結本体内を流れる前記気化物質を衝突させて熱交換し、冷却された気化物質を付着させる複数個の突起状部材で構成したことを特徴とする請求項11に記載の加熱装置。
  13. 前記気化物質冷却回収機構の複数の突起状部材に、前記気化物質を静電吸着させる高電圧を印加する電圧印加手段を設けたことを特徴とする請求項11また、は12に記載の加熱装置。
  14. 前記第1連結体に、前記触媒により前記気化物質の熱分解を促進させるために酸素また、は空気量をコントロールして送り込む気体供給手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1つに記載の加熱装置。
JP2007067625A 2007-03-15 2007-03-15 加熱装置 Pending JP2008221329A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007067625A JP2008221329A (ja) 2007-03-15 2007-03-15 加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007067625A JP2008221329A (ja) 2007-03-15 2007-03-15 加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008221329A true JP2008221329A (ja) 2008-09-25

Family

ID=39840523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007067625A Pending JP2008221329A (ja) 2007-03-15 2007-03-15 加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008221329A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105605897A (zh) * 2015-12-01 2016-05-25 苏州工业园区姑苏科技有限公司 一种蜂窝型催化剂连续干燥炉
CN107234314A (zh) * 2017-06-28 2017-10-10 鞍山中电科技有限公司 一种电子元器件阵列式热风焊接装置及其使用方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01305594A (ja) * 1988-06-03 1989-12-08 Kenji Kondo リフローはんだ付け方法およびその装置
JPH0623532A (ja) * 1992-07-10 1994-02-01 Kazuyasu Iida 流体加熱装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01305594A (ja) * 1988-06-03 1989-12-08 Kenji Kondo リフローはんだ付け方法およびその装置
JPH0623532A (ja) * 1992-07-10 1994-02-01 Kazuyasu Iida 流体加熱装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105605897A (zh) * 2015-12-01 2016-05-25 苏州工业园区姑苏科技有限公司 一种蜂窝型催化剂连续干燥炉
CN107234314A (zh) * 2017-06-28 2017-10-10 鞍山中电科技有限公司 一种电子元器件阵列式热风焊接装置及其使用方法
CN107234314B (zh) * 2017-06-28 2023-09-15 鞍山中电科技有限公司 一种电子元器件阵列式热风焊接装置及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2585245B1 (en) Compression box for reflow oven heating and related method
JP2007067061A (ja) フラックス回収装置
JP2009190061A (ja) リフロー装置
JPWO2005065877A1 (ja) リフロー炉
JP2008124112A (ja) リフロー半田付け方法及び装置
WO2005065876A1 (ja) リフロー炉および熱風吹き出し型ヒーター
JP2008221329A (ja) 加熱装置
JP5247060B2 (ja) リフロー装置およびフラックスの除去方法
JP5264079B2 (ja) 加熱装置
KR100270764B1 (ko) 리플로우납땜방법및이리플로우납땜방법을이용한리플로우납땜장치
JP4902487B2 (ja) リフロー装置、フラックス回収装置およびフラックスの回収方法
JP4902486B2 (ja) リフロー装置
JP6194807B2 (ja) ヒューム回収装置
JP6687495B2 (ja) 部品実装ライン
JP2008294332A (ja) リフロー半田付け装置
JP2006202985A (ja) リフローハンダ付け装置
JP3933879B2 (ja) 水蒸気雰囲気による溶融はんだの酸化防止方法
JP6028607B2 (ja) フラックスヒューム回収装置
WO2008120526A1 (ja) リフロー装置
JP2006295024A (ja) リフローハンダ付け装置
WO2005068123A1 (ja) リフロー炉
JP2023134597A (ja) はんだ付け装置
JP2010067881A (ja) リフロー装置
JP2009038401A (ja) 自動はんだ付け装置
JPH04251661A (ja) リフロー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120424