JP2008220917A - 内視鏡 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】挿入部2の先端側に湾曲部3が配され、エア(流体)が流入されることにより湾曲部3を湾曲操作する軸力を生成する駆動部5を備えた内視鏡1であって、駆動部5が、長手方向に略一定の長さとされた非弾性の繊維部材が複数埋設され、内側にエアが流入されて膨張するチューブ部材26と、チューブ部材26の一部の膨張を抑える規制部27と、を備えている。
【選択図】図3
Description
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、小型化されても所望の湾曲性能を得ることができる内視鏡を提供することを目的とする。
本発明に係る内視鏡は、挿入部の先端側に湾曲部が配され、流体が流入されることにより前記湾曲部を湾曲操作する軸力を生成する駆動部を備えた内視鏡であって、前記駆動部が、長手方向に略一定の長さとされた非弾性の繊維部材が複数埋設され、内側に前記流体が流入されて膨張するチューブ部材と、該チューブ部材の一部の膨張を抑える規制部と、を備えていることを特徴とする。
この発明は、駆動部のチューブ部材とその周囲に配された他の部材との干渉を抑えて、チューブ部材をより好適に進退移動させたり、径方向外方に膨張させたりすることができる。
この発明は、チューブ部材が径方向外方に膨張した際、規制部に当接することにより、当接した部位におけるチューブ部材の膨張を抑えることができる。
この発明は、チューブ部材に流体を流入させた際、規制部が配された位置が節となってチューブ部材の極端な膨張を抑えながら、規制部間でチューブ部材を径方向外方に膨張させて、チューブ部材を長手方向に収縮させることができる。
この発明は、チューブ部材が膨張したときには、チューブ部材に合わせて両端の周縁部が拡開するように規制部が湾曲するので、規制部の周縁部にチューブ部材が当接して押圧されても、チューブ部材が規制部によって破断されるのを好適に抑えることができる。
この発明は、チューブ部材に規制部を装着する際に容易に行うことができる。
この発明は、駆動部ユニットを連結することにより駆動部を組み立てることができ、組立性を向上させることができる。また、連結される駆動部ユニットの数に応じて、湾曲部の湾曲操作に必要な軸力を調整することができる。
この発明は、軸部材がチューブ部材に挿通されているので、チューブ部材の長手方向に対して横方向から力を受けても、チューブ部材の折れ曲がりを好適に抑えることができる。
本実施形態に係る内視鏡1は、図1及び図2に示すように、挿入部2の先端側に湾曲部3が配され、エア(流体)が流入されることにより湾曲部3を湾曲操作する軸力を生成する駆動部5と、挿入部2が巻回される収納部6及びモニタ7が配された装置本体8と、を備えている。
第一湾曲ワイヤ17又は第二湾曲ワイヤ18の先端は、先端湾曲コマ15Aに接続されている。第一湾曲ワイヤ17又は第二湾曲ワイヤ18の基端には、駆動部5と接続されるための管状のワイヤカシメ材23がカシメられている。
基端側外カバー35の基端には、径方向内方に突出した鍔部35Aが設けられている。この鍔部35Aは、エア供給口金33が先端側外カバー32から基端側に突出しないように規制している。
最初に、挿入部2を装置本体8の収納部6から引き出して、第一コネクタ13及び第二コネクタ38を接続する。そして、挿入部2を検査対象物に挿入する。
まず、図示しないエア供給源から第一駆動部5Aのエア供給口金33にエアを供給する。このとき、チューブ部材26の先端がはんだ又は接着剤Eによって封止されているので、エア供給口金33からチューブ部材26に流入したエアによって、チューブ部材26が膨張しようとする。
この場合、チューブ部材26は、素線43a間の隙間部分で径方向外方に膨張するので、上述したのと同様の収縮力を発生させることができる。また、チューブ部材26に規制部43を装着する際に、相対回転させながら装着することができ、駆動部42を容易に組み立てることができる。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡45の駆動部46の規制部27が、チューブ部材26に直接配される代わりに、チューブ部材26を覆うように設けられた編状管48に配されているとした点である。
挿入部を検査対象物に挿入して図示しない湾曲部を湾曲させる場合、エア供給口金33にエアを供給する。このとき、エア供給口金33からチューブ部材26に流入したエアによって、チューブ部材26が膨張しようとする。
こうして、上述したように図示しない第一湾曲ワイヤ又は第二湾曲ワイヤが基端側に牽引されて湾曲部が湾曲する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡50の駆動部51が、複数の駆動部ユニット52が着脱自在に連結されてなるとした点である。
規制部55は、管状に形成され表面の一部におねじ部56aが形成されてチューブ部材片53の第一端に接着縛り糸31によって緊縛された第一口金56と、チューブ部材片53の第二端に接着縛り糸31によって緊縛された第二口金57とを備えている。そして、各駆動部ユニット52は、第一口金56と第二口金57とが螺合されて連結される。
まず、一の駆動部ユニット52の第一口金56のおねじ部56aと、別の駆動部ユニット52の第二口金57のめねじ部57aとを螺合する。そして、所定の数の駆動部ユニット52を連結して駆動部51とする。
こうして、上述したように第一湾曲ワイヤ又は第二湾曲ワイヤが基端側に牽引されて、図示しない湾曲部が湾曲する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡60の駆動部61が、第1の実施形態に係るワイヤ固定口金30とエア供給口金33とが一体に連通されてなる内側チューブ部材(軸部材)62を備えているとした点である。
まず、本実施形態に係るチューブ部材26を用いて駆動部61を組み立てる。
図示しない湾曲部を湾曲させる場合には、内側チューブ部材62の基端側にエアを供給する。このとき、内側チューブ部材62に流入したエアは、各スリット63からチューブ部材26内に導入され、チューブ部材26が膨張しようとする。
こうして、上述したように第一湾曲ワイヤ又は第二湾曲ワイヤが基端側に牽引されて、図示しない湾曲部が上側に湾曲する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第5の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡70の駆動部71の第二シース72の側面に、蛇腹部(規制部)73が設けられているとした点である。
図示しない湾曲部を湾曲させる場合には、第1の実施形態と同様にエア供給口金33を介してチューブ部材26にエアを供給する。このとき、チューブ部材26が膨張しようとする。
こうして、上述したように図示しない第一湾曲ワイヤ又は第二湾曲ワイヤが基端側に牽引されて、図示しない湾曲部が湾曲する。
こうして、湾曲部3を上側に湾曲させることができる。
一方、図示しない第二駆動部は軸力を生じない。そのため、図示しない第二湾曲ワイヤは、図示しない先端湾曲コマに牽引されて、第一ストッパ105とシース連結部103とが当接する位置まで先端側に移動する。この間、図示しない各湾曲コマが図示しない枢支軸部材回りに回転して湾曲部が湾曲する。
即ち、第一湾曲ワイヤ111及び第二湾曲ワイヤ112は、チューブ部材26内で所定の弛みを生じた状態で、ワイヤ固定口金30及びエア供給口金33にそれぞれはんだ付け又は接着されている。
切り欠き部120の大きさは、ワイヤ固定口金30の外径よりも大きく形成されていることが好ましい。
図26に示すように、第一駆動部131Aの規制部27は、基端側に若干距離を開けるようにチューブ部材26に装着されている。これにより、チューブ部材26は、表面に露出している長さが基端側で最も長くなるように調整されている。そのため、チューブ部材26の基端側は、低圧で膨らみ易くなっている。つまり、内部にエアが供給されたときに、チューブ部材26の基端側の部分が最初に膨張するようになっている。
一方、第二湾曲ワイヤ18は、湾曲部の湾曲に伴って先端側に引っ張られる。そして、コイルバネ136のバネ力に抗する力で引っ張られると、図29に示すように、第二駆動部131Bは先端側に移動する。その結果、図示しない各湾曲コマを枢支軸部材回りに回転させることができ、湾曲部を湾曲させることができる。
図30に示すように、第一駆動部141Aのチューブ部材142は、基端側の第一チューブ部材142aと、先端側の第二チューブ部材142bとから構成されており、両チューブ部材142a、142bは連結部143によって接続されている。また、両チューブ部材142a、142bには規制部27が装着されているが、第一チューブ部材142aに装着されている規制部27間の距離の方が、第二チューブ部材142bに装着されている規制部27間の距離よりも広くなるように調整されている。そのため、第一チューブ部材142aは、第二チューブ部材142bよりも低圧で膨らみ易くなっている。つまり、エアが供給されたときに、第一チューブ部材142aが最初に膨張するようになっている。
一方、第二湾曲ワイヤ18は、湾曲部の湾曲に伴って先端側に引っ張られる。そして、コイルバネ147のバネ力に抗する力で引っ張られると、図33に示すように、第二駆動部141Bは先端側に移動する。その結果、図示しない各湾曲コマを枢支軸部材回りに回転させることができ、湾曲部を湾曲させることができる。
Cリング150は、樹脂或いは金属で形成されており、外周面が平滑面とされたリングである。特に、ステンレスやテフロン(登録商標)等の滑りやすい材質から形成することが好ましい。そして、Cリング150は、チューブ部材26が膨張したときに最も膨らんだ位置に取り付けられている。
内視鏡、2 挿入部、3 湾曲部、5,41,42,46,51,61,71,81,
91 駆動部、102,113,117,131,141 駆動部、25 繊維部材、2
6,142 チューブ部材、27,43,55 規制部、28,72 第二シース(シー
ス)、31 接着縛り糸(規制部)、52 駆動部ユニット、62 内側チューブ部材(
軸部材)、73 蛇腹部(規制部)
Claims (8)
- 挿入部の先端側に湾曲部が配され、流体が流入されることにより前記湾曲部を湾曲操作する軸力を生成する駆動部を備えた内視鏡であって、
前記駆動部が、長手方向に略一定の長さとされた非弾性の繊維部材が複数埋設され、内側に前記流体が流入されて膨張するチューブ部材と、
該チューブ部材の一部の膨張を抑える規制部と、
を備えていることを特徴とする内視鏡。 - 前記チューブ部材を長手方向に移動可能に、かつ、径方向に膨張可能に収納するシースを備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記規制部が前記シースに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
- 前記規制部が、前記チューブ部材の長手方向に複数配されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記規制部が短管状とされ、周縁部が径方向に湾曲可能に形成されて前記チューブ部材に嵌合されていることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡。
- 前記規制部が、前記チューブ部材に螺旋状に巻回されてなることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記駆動部が、前記規制部を介して長手方向に着脱自在に連結された複数の駆動部ユニットを備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記駆動部が、前記チューブ部材を挿通する軸部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
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