JP2008220058A - 電源切替ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】各システムの監視装置の統合化を図ることにより、各システムの小型化・低コスト化を達成し、ひいては車両全体として小型化・低コスト化を達成することができる電源切替ユニットを提供する。
【解決手段】電源切替ユニット60は、電源51と複数のシステム10〜30との各間にそれぞれ介装され電源51と各システム10〜30との間の電気的な接続を連通および遮断に切り替え可能な複数の切替装置61a,61b,61cと、各制御装置11〜31と互いに通信可能に接続され、すべての制御装置11〜31の状態を一括して監視するとともに、切替装置61a,61b,61cを切り替えて電源51と各システム10〜30との間の電気的な接続を連通したり遮断したりする、各システム10〜30に対する共通の監視装置62と、を備え、かつ、各システム10〜30に対する共通のユニットとして各システムとは別体に構成されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、システムを制御する制御装置が異常となった場合に該制御装置への電源供給を遮断可能な電源切替ユニットに関するものである。
従来、システムを制御する制御装置が異常となった場合の電源切替に関しては、特許文献1に示されているもの(複数のマイクロコンピュータの暴走監視回路)が知られている。特許文献1の図1に示されているように、電子制御回路においては、2つのマイクロコンピュータ(本願発明の制御装置に相当する)12、12'に互いに相手方のマイクロコンピュータの異常動作を監視する相互監視回路(本願発明の監視装置に相当する)21、21'を設けて相互通信回路22を介して相互監視し、いずれか一方のマイクロコンピュータが異常時には他方の監視回路で検出してAND論理素子23の出力によりフェイルセーフリレー4を遮断するようになっている。すなわち、1つのシステム内において、一方の監視回路が他方のマイクロコンピュータの異常を検知した場合、フェイルセーフリレー4を遮断して負荷である電磁弁3への電力供給を遮断するようになっている。
特許第2906789号公報
上述したように、特許文献1に開示された技術では、一つのマイクロコンピュータに対して一つの監視装置を設けている。例えば車両においては、機能ごとにシステム化が進んでおり、エンジン制御システム、ブレーキ制御システム、電動パワーステアリング制御システムなどの複数のシステムが存在し、この場合、上述のようにシステムごとに監視装置を設けると、システム数が多くなった場合に、その分監視回路の数が多くなり、車両全体として、大型化、高コスト化の問題が生じる。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、各システムの監視装置の統合化を図ることにより、各システムの小型化・低コスト化を達成し、ひいては車両全体として小型化・低コスト化を達成することができる電源切替ユニットを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、電源と、該電源からの所定電圧の供給を受けて作動状態となり制御対象を制御することができる制御装置をそれぞれ有している複数のシステムとの各間にそれぞれ介装され、電源と各システムとの間の電気的な接続を連通および遮断に切り替え可能な複数の切替装置と、各制御装置と互いに通信可能に接続され、すべての制御装置の状態を一括して監視するとともに、制御装置のいずれかの状態が正常である場合に該制御装置を含むシステムに対応する切替装置を切り替えて電源との電気的な接続を連通し、制御装置のいずれかの状態が正常でない場合に該制御装置を含むシステムに対応する切替装置を切り替えて電源との電気的な接続を遮断する、各システムに対する共通の監視装置と、を備え、かつ、各システムに対する共通のユニットとしてこれらシステムとは別体に構成されていることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、監視装置は各システム間を相互接続するネットワークに接続され、制御装置の状態に関する情報はネットワークを通して監視装置に通信されていることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、電源切替ユニットは、電源からの主電源ラインを各システムへの各分岐電源ラインに分岐する分岐部材、または各システムからの警告情報を受けて警告を発する警告装置に配設されていることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項3の何れか一項において、切替装置は、電源からシステムに供給されている電流が所定電流値より大きい場合に、その旨を検知して電源とシステムとの各間の電気的な接続を遮断する過電流遮断機能をさらに備えたことである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項4の何れか一項において、各システムの制御装置から該システムの状態に関する情報を受信し、該情報からシステムと該システムの状態とを関連付けた関連付けデータを作成して記憶し、その関連付けデータを使用して各システムの故障診断を実行する故障診断手段をさらに備えたことである。
上記のように構成した請求項1に係る電源切替ユニットによれば、従来、システム毎に存在した監視装置が一つの監視装置に統合され、その一つの監視装置が、すべてのシステムを統括して監視し、電源と各システムとの間の切替装置を切り替えて電源と各システムとの間の電気的な接続を連通および遮断に切り替えることができる。したがって、システムが追加されるときにはこれに対応する切替装置が増加するものの、各システムから監視装置を取り除くことにより各システムの小型化・低コスト化を達成することができるので、各システムを含む装置全体として小型化・低コスト化を達成することができる。また、電源切替ユニットは、各システムに対する共通のユニットとしてこれらシステムとは別体に構成されているので、水、埃などから監視装置を単独かつ確実に保護することにより信頼性をより高く維持することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、請求項1に係る発明において、監視装置は各システム間を相互接続するネットワークに接続され、制御装置の状態に関する情報はネットワークを通して監視装置に通信されているので、監視装置とシステムとの間をそれぞれ独立したケーブルで接続した場合と比べて、使用するケーブルを低減することができ、装置内の省スペース化、および装置全体としての軽量化を図ることができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項1に係る発明において、電源切替ユニットは、電源からの主電源ラインを各システムへの各分岐電源ラインに分岐する分岐部材(例えば車両のヒューズボックス)に配設されているので、電源ライン上に効率よく配設することにより、電源用ケーブルを余分に使用することなく、装置内の省スペース化、および装置全体としての軽量化を図ることができる。また、電源切替ユニットは、各システムからの警告情報を受けて警告を発する警告装置に配設されている。警告装置は各システムと情報通信可能に接続されることから、この通信経路を利用して監視装置による各制御装置の監視を行うことができる。したがって、こうした通信経路の共用により、装置内の省スペース化、および装置全体としての軽量化を図ることができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、請求項1乃至請求項3の何れか一項に係る発明において、切替装置は、電源からシステムに供給されている電流が所定電流値より大きい場合に、その旨を検知して電源とシステムとの各間の電気的な接続を遮断する過電流遮断機能をさらに備えているので、各システムを過電流から確実に保護することができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、請求項1乃至請求項4の何れか一項に係る発明において、各システムの制御装置から該システムの状態に関する情報を受信し、該情報からシステムと該システムの状態とを関連付けた関連付けデータを作成して記憶し、その関連付けデータを使用して各システムの故障診断を実行する故障診断手段をさらに備えているので、上述した作用・効果に加えて、複数のシステムに関連して発生する故障の診断をより適切かつ的確に行うことができる。
以下、本発明に係る電源切替ユニットを適用した車両の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は車両を示す概要図であり、図2はブロック回路図である。
車両Mは、図1に示すように、複数のシステム、例えばブレーキ制御システム10、エンジン制御システム20、電動パワーステアリング制御システム30、コンビネーションメータシステム40などを備えている。
ブレーキ制御システム10は、各種センサからのセンサ信号により車両速度、車両加速度、ブレーキペダルの操作状態、マスタシリンダの圧力、ホイールシリンダの圧力などを検知し、制御装置11によってABS制御、横滑り防止制御などの制御を集中的にコントロールし、車両を最適な状態で制動させるシステムである。制御対象はブレーキアクチュエータであり、例えばポンプを駆動させるモータ(図示省略)、や各車輪Wfl,Wfr,Wrl,Wrrへ付与する液圧を個別に制御するための複数の電磁弁(図示省略)である。
ブレーキ制御システム10は、各電磁弁のコイル12への通電・非通電を制御するために各電磁弁のコイル12に対応して設けられているスイッチング素子13を備えている。スイッチング素子13は、例えばトランジスタ、FETで構成されている。スイッチング素子13は、制御装置11からの通電指令によってコイル12への通電を許容し、非通電指令によってコイル12への通電を遮断する。これにより、電磁弁は通電・非通電に対応した状態(開状態または閉状態)に作動される。なお、ブレーキ制御システム10は、電圧遮断装置であるツェナダイオード14を有している。このとき、降伏電圧は例えば27〜30Vである。他のシステムも同様にツェナダイオードを有している。
エンジン制御システム20は、各種センサからのセンサ信号によりエンジンの運転状態を検知し,制御装置21によって燃料噴射制御、点火時期制御やアイドル回転数制御など複数の制御を集中的にコントロールし、エンジンを最適な状態で運転させるシステムである。制御対象は、インジェクタ、イグナイタなどである。
電動パワーステアリング制御システム30は、各種センサからのセンサ信号により車両の速度、操舵角(車両の操舵輪の切れ角)、ステアリング操作角度などを検知し,制御装置31によって操舵トルクアシスト制御をコントロールし、制御対象である電動パワーステアリング装置を最適な状態で作動させるシステムである。
コンビネーションメータシステム40は、各種センサからのセンサ信号により検知した車両の速度、エンジンの回転数を表示したり、上記した各システム10,20,30からの警告情報(警告信号)を受けて警告を発したり(警告ランプを点灯させたり警告ブザーを鳴動させたりする)するシステムである。
車両Mは、図1に示すように、バッテリ51、ヒューズボックス52、主電源ライン53、分岐電源ライン54a,54b,54cを備えている。
バッテリ51は、上述した各システム10,20,30,40に電源電圧を供給する電源であり、図示しないエンジンの駆動に伴って駆動されるオルタネータによって発電された電圧が蓄圧されるようになっている。なお、オルタネータからの電圧が各システム10,20,30,40に供給される場合もある。
ヒューズボックス52は、バッテリ51からの主電源ライン53を各分岐電源ライン54a,54b,54cに分岐する分岐部材である。ヒューズボックス52では、一端がバッテリ51に接続されている主電源ライン(例えば主電源ハーネス)53の他端が接続されており、主電源ライン53の他端部が各分岐電源ライン(例えば分岐電源ハーネス)54a,54b,54cに分岐されている。ヒューズボックス52は、バッテリ51と各システム10〜40の間に介装される各システム10〜40に対応したヒューズ52a1,52a2,52a3が収納されている。ヒューズ52a1,52a2,52a3は各システム10〜40に接続されている各分岐電源ライン54a,54b,54cにそれぞれ設けられている。
このように、バッテリ51は、主電源ライン53、ヒューズボックス52、および各分岐電源ライン54a,54b,54cを介して各システム10,20,30にそれぞれ電気的に接続されている。
車両Mは、図1および図2に示すように、電源切替ユニット60をさらに備えている。電源切替ユニット60は、複数の切替装置61a,61b,61cと、各システム10〜40に対する共通の監視装置62と、を備え、かつ、各システム10〜40に対する共通のユニットとしてこれらシステム10〜40とは別体に構成されている。
各切替装置61a,61b,61cは、電源であるバッテリ51と、該バッテリ51からの所定電圧の供給を受けて作動状態となり制御対象を制御することができる制御装置11,21,31をそれぞれ有している複数のシステム10,20,30との各間にそれぞれ介装され、バッテリ51と各システム10,20,30との間の電気的な接続を連通および遮断に切り替え可能なものである。
各切替装置61a,61b,61cは、バッテリ51からシステム10,20,30に供給されている電流が所定電流値より大きい場合に、その旨を検知してバッテリ51とシステム10,20,30との各間の電気的な接続を遮断する過電流遮断機能をさらに備えている。
切替装置61aについて図3を参照して詳述する。切替装置61aは、バッテリ51からの電源電圧を入力する電圧入力用ポート71、各システムへ電源電圧を出力する電圧出力用ポート72、監視装置62からのオン・オフ信号(連通・遮断信号)を入力する信号用ポート73を有している。
切替装置61aは、電流検出部74、スイッチング素子(例えばFET)75、電圧比較部76、基準電圧形成部77、論理積(AND)部78を備えている。電流検出部74およびスイッチング素子75は、電圧入力用ポート71と電圧出力用ポート72との間に直列に配設されている。電流検出部74は、システム10に供給されている電流を検出するものであり、抵抗74aの両端の電圧をオペアンプ74bで増幅して電圧比較部76の2つの入力部の一方に出力する。
電圧比較部76は、基準電圧形成部77で形成されている基準電圧が入力部の他方に入力しており、電流検出部74からの電圧と基準電圧を比較し、電流検出部74からの電圧が基準電圧より小さい場合には、ハイ信号を論理積部78に出力し、電流検出部74からの電圧が基準電圧以上である場合には、ロー信号を論理積部78に出力する。なお、基準電圧は、過電流と判定する所定電流値に相当する値に設定されている。また、電圧比較部76からの出力は信号出力ポート79から外部に出力できるようになっている。
論理積部78の2つの入力部には電圧比較部76からの信号と、信号用ポートを介して監視装置62からのオン・オフ信号が入力されている。オン・オフ信号は、オン信号はハイ信号であり、オフ信号はロー信号である。論理積部78の出力部からの信号(ロー信号またはハイ信号)は、スイッチング素子75のゲートに出力されている。
スイッチング素子75のドレインは抵抗74aを介して電圧入力用ポート71に接続され、ソースは電圧出力用ポート72に接続されている。ゲートにロー信号が入力されると、スイッチング素子75はオフされてバッテリ51からの電源電圧が遮断され、ゲートにハイ信号が入力されると、スイッチング素子75はオンされてバッテリ51からの電源電圧が供給される。
監視装置62は、各制御装置11,21,31と互いに通信可能に接続され、すべての制御装置11,21,31の状態を一括して監視するものである。すなわち、監視装置62は各システム10,20,30間を相互接続するネットワーク55(例えばCAN)に接続され、制御装置11,21,31の状態に関する情報はネットワーク55を通して監視装置62に通信されている。監視装置62は、マイクロコンピュータを内蔵するものであってもよく、マイクロコンピュータを内蔵しなくても最低限の監視機能(制御装置11,21,31と相互監視できる機能)を有するものでもよい。
監視装置62は、制御装置11,21,31のいずれかの状態が正常である場合に該制御装置11,21,31を含むシステム10,20,30に対応する切替装置61を切り替えてバッテリ51との電気的な接続を連通し、また、制御装置11,21,31のいずれかの状態が正常でない場合に該制御装置11,21,31を含むシステム10,20,30に対応する切替装置61を切り替えてバッテリ51との電気的な接続を遮断する。
上述した説明から明らかなように、本実施形態によれば、従来、システム毎に存在した監視装置が一つの監視装置62に統合され、その一つの監視装置62が、すべてのシステム10〜30を統括して監視し、バッテリ51と各システム10〜30との間の各切替装置61a〜61cを切り替えてバッテリ51と各システム10〜30との間の電気的な接続を連通および遮断に切り替えることができる。したがって、システムが追加されるときにはこれに対応する切替装置が増加するものの、各システム10〜30から監視装置を取り除くことにより各システム10〜30の小型化・低コスト化を達成することができるので、各システム10〜30を含む装置全体(車両全体)として小型化・低コスト化を達成することができる。また、電源切替ユニット60は、各システム10〜30に対する共通のユニットとしてこれらシステム10〜30とは別体に構成されているので、水、埃などから監視装置を単独かつ確実に保護することにより信頼性をより高く維持することができる。
また、監視装置62は各システム10〜30間を相互接続するネットワーク55に接続され、制御装置11〜31の状態はネットワーク55を通して通信されているので、監視装置62とシステム10〜30との間をそれぞれ独立したケーブルで接続した場合と比べて、使用するケーブルを低減することができ、装置内の省スペース化、および装置全体としての軽量化を図ることができる。
また、電源切替ユニット60は、バッテリ51からの主電源ライン53を各システム10〜30への各分岐電源ライン54a,54b,54cに分岐する分岐部材(ヒューズボックス52)に配設されているので、電源ライン上に効率よく配設することにより、電源用ケーブルを余分に使用することなく、装置内の省スペース化、および装置全体としての軽量化を図ることができる。
また、切替装置61a,61b,61cは、バッテリ51からシステム10〜30に供給されている電流が所定電流値より大きい場合に、その旨を検知してバッテリ51からシステム10〜30との各間の電気的な接続を遮断する過電流遮断機能をさらに備えているので、各システム10〜30を過電流から確実に保護することができる。この場合、ヒューズ52a〜52cを削除するようにしてもよい。これにより、図5に示すように、ヒューズボックス52を削除することができ、低コスト化を図ることができる。
なお、上述した実施形態において、監視装置62は各システム10〜30間を相互接続するネットワーク55に接続されているが、図4に示すように、監視装置62とシステム10〜30との間をそれぞれ独立したケーブル81a,81b,81cで接続するようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、各システム10〜30はツェナダイオードを有しているが、図6に示すように、システムのツェナダイオードを削除して電源切替ユニット60に1つツェナダイオード63を設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、各システム10〜30に対して切替装置61a,61b,61cを1つずつ設けるようにしたが、複数のシステムをグループ化してそのグループに対して切替装置を1つ設けるようにしてもよい。例えば、図7に示すように、ブレーキ制御システム10とエンジン制御システム20を1つのグループとし、そのグループに対して切替装置61aを1つ設けている。この場合、切替装置61aがオンされているときは、ブレーキ制御システム10とエンジン制御システム20へ電源電圧が供給され、オフされているときは、電源電圧の供給が遮断される。なお、グループ化の条件としては、統合制御可能なシステムであるか、関連して制御されているかなどである。これにより、ブレーキ制御システム10が正常に動作しない場合には、エンジン制御システム20による制御も停止することができる。また、部品点数を削減しまたコスト低下を図ることができる。
また、上述した実施形態においては、電源切替ユニット60は、各システム10〜30の制御装置11〜31から該システム10〜30の状態に関する情報を取得し、該情報からシステム10〜30と該システム10〜30の状態とを関連付けた関連付けデータを作成して記憶し、その関連付けデータを使用して各システム10〜30の故障診断を実行する故障診断手段をさらに備えるようにしてもよい。これによれば、複数のシステムに関連して発生する故障の診断をより適切かつ的確に行うことができる。
また、上述した実施形態において、電源切替ユニット60はヒューズボックス52に配設されているが、これに代えて、バッテリ51からの主電源ライン53を各システムへの各分岐電源ライン54a,54b,54cに分岐する他の分岐部材(例えばバッテリ51に付設される電源マネジメントシステム)に配設されるようにしてもよい。また、各システムからの警告情報を受けて警告を発する警告装置であるコンビネーションメータシステム40に配設されるようにしてもよい。これによれば、警告装置は各システムと情報通信可能に接続されることから、この通信経路を利用して監視装置による各制御装置の監視を行うことができる。したがって、こうした通信経路の共用により、装置内の省スペース化、および装置全体としての軽量化を図ることができる。
なお、電源切替ユニット60は、これらに限られるものでなく、単独で車両に実装されるようにしてもよい。
なお、電源切替ユニット60は、これらに限られるものでなく、単独で車両に実装されるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、例えば車両の衝突など車両全体に影響を及ぼす事象が発生した場合、電源切替ユニット60によって全システムを一元管理することができる。この場合、監視装置62は、車両の衝突情報を入力可能とし、衝突情報を入力した場合に全切替装置61a,61b,61c(エアバッグ制御システムの切替装置を除く。)をオフにして全システム(エアバッグ制御システムを除く。)への電源電圧の供給を遮断する。
10…ブレーキ制御システム、11,21,31…制御装置、20…エンジン制御システム、30…電動パワーステアリング制御システム、40…コンビネーションメータシステム、51…電源(バッテリ)、52…ヒューズボックス(分岐部材)、53…主電源ライン、54a,54b,54c…分岐電源ライン、55…ネットワーク(CAN)、60…電源切替ユニット、61a,61b,61c…切替装置、62…監視装置、74…電流検出部、75…スイッチング素子、76…電圧比較部、77…基準電圧形成部、78…論理積部、M…車両。
Claims (5)
- 電源(51)と、該電源からの所定電圧の供給を受けて作動状態となり制御対象を制御することができる制御装置(11,21,31)をそれぞれ有している複数のシステム(10,20,30)との各間にそれぞれ介装され、前記電源と前記各システムとの間の電気的な接続を連通および遮断に切り替え可能な複数の切替装置(61a,61b,61c)と、
前記各制御装置と互いに通信可能に接続され、すべての前記制御装置の状態を一括して監視するとともに、前記制御装置のいずれかの状態が正常である場合に該制御装置を含む前記システムに対応する前記切替装置を切り替えて前記電源との電気的な接続を連通し、前記制御装置のいずれかの状態が正常でない場合に該制御装置を含む前記システムに対応する前記切替装置を切り替えて前記電源との電気的な接続を遮断する、前記各システムに対する共通の監視装置(62)と、を備え、
かつ、前記各システムに対する共通のユニットとしてこれらシステムとは別体に構成されていることを特徴とする電源切替ユニット(60)。 - 請求項1において、前記監視装置は前記各システム間を相互接続するネットワーク(55)に接続され、前記制御装置の状態に関する情報は前記ネットワークを通して前記監視装置に通信されていることを特徴とする電源切替ユニット。
- 請求項1において、前記電源切替ユニットは、前記電源からの主電源ライン(53)を前記各システムへの各分岐電源ライン(54a,54b,54c)に分岐する分岐部材(52)、または前記各システムからの警告情報を受けて警告を発する警告装置(40)に配設されていることを特徴とする電源切替ユニット。
- 請求項1乃至請求項3の何れか一項において、前記切替装置は、前記電源から前記システムに供給されている電流が所定電流値より大きい場合に、その旨を検知して前記電源と前記システムとの各間の電気的な接続を遮断する過電流遮断機能をさらに備えたことを特徴とする電源切替ユニット。
- 請求項1乃至請求項4の何れか一項において、前記各システムの制御装置から該システムの状態に関する情報を受信し、該情報から前記システムと該システムの状態とを関連付けた関連付けデータを作成して記憶し、その関連付けデータを使用して前記各システムの故障診断を実行する故障診断手段をさらに備えたことを特徴とする電源切替ユニット。
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