JP4574435B2 - 車載電子制御装置の電源供給回路 - Google Patents

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この発明は、車両のブレーキ装置を制御する車載電子制御装置に電源を供給する電源供給回路に関する。
車両のブレーキ装置を制御する車載電子制御装置(ECU)は、車両の走行状態や液圧等の各種センサからの信号に基づいて制御信号を出力するマイクロコンピュータによる電子制御回路と、入力側の各種センサ、監視回路等と、出力側の電磁弁、液圧ポンプ用のモータ、フェールセーフリレー等の電気的負荷を含む電気、電子部品を集約してIC化した周辺ICとを備えている。そして、このようなECUを適用するブレーキ装置の車輪ブレーキに液圧を送る液圧回路として、安全上の理由から2系統配管とすることが常であり、一例として平面視で対角線上の前後輪を同一配管系で接続するいわゆるX−配管系の液圧回路を適用したものが知られている。
上記のようなX−配管系の液圧回路を備えたブレーキ装置の一例として、特許文献1の「液圧ブレーキシステム」が開示されている。この特許文献1による液圧ブレーキシステムの目的は、X配管の液圧配管におけるフェールセーフに関し、ブレーキ装置の信頼性を向上させることにある。上記「液圧ブレーキシステム」では、ブレーキ制御の故障時、特に制御線及びコネクタの接続異常を含む故障が発生した場合、故障している部分を除いた正常な部分でブレーキ制御を継続するフェールセーフ機構を形成するため、バッテリ電源から出力側の電気的負荷への制御線群までを含めて左右等価な電気、電子回路を2系統構成し、その2系統のいずれか1箇所に故障が発生した場合、正常側の回路系統で制御することを可能にしている。電源については、バッテリ電源からの電源ラインとしてIG1 とIG2 の2つの独立な電源ラインを設けて各系統の回路へ供給するようにしている。
一方、上記X−配管系の液圧回路にECUを適用する場合、対角線上の前後輪の2つの配管系に対応してECU内のマイクロコンピュータ、電気、電子部品による周辺ICを含む電子制御回路も互いに独立した2系統の制御回路として構成されたものも知られており、この場合マイクロコンピュータによる電子制御回路と周辺ICを含む、いわゆるダブルマイコン方式の制御回路を備えている。このような車両に搭載された独立の電源ラインで作動する2系統のECUでは、イグニッションスイッチが投入された瞬時に完全同時に各回路系統が立上ることはなく、いずれかが遅れることとなる。
しかし、各回路系統の制御は相互の通信情報に基づいて正常な作動を確保するためには、通信情報をECU間で正しく伝達する情報伝達機能であるゲートウエイ機能を独立の電源回路に対しても実現する必要がある。この場合、図4の(a)図に示すECU1,2の一方が電源ラインIG1 とIG2 のいずれか一方の電源で作動すると、ECU1,2間の情報伝達を正しく伝達するためには、他方のECUもIG1 とIG2 のどちらか早い電源ラインの起動(キーオン)時に一早く起動している必要がある。即ち、いずれのECUも電源ラインIG1 とIG2 のいずれかのキーオン時に起動でき、かつ2重に構成する回路の1故障発生時でも片系統は作動できる回路構成とする必要がある。
しかし、前述した特許文献1のECUでは、電源ラインは独立のIG1 とIG2 により供給されているだけであり、例えば図4の(a)図に示すように一側の系統のIG1 のライン上で断線やグランド(GND)ショート等の1故障が生じた場合、その系統のIG1 のヒューズFは断線し、ECU1は不作動となるが、他系統のIG2 、ECU2で対角車輪のブレーキ制御は可能である。しかし、ECU相互間のゲートウエイ機能がなく、電源ラインを含めて各ECUそれぞれが正常時であっても正しい制御が行なわれない場合がある。
従って、各ECUの通信回路に対してゲートウエイ機能を付与するためには、2つの電源ラインIG1 とIG2 のいずれか早くキーオンする電源ラインからそれぞれ2つのECU1,ECU2を共に起動させるため、図4の(b)図に示すように、IG1 ,IG2 のそれぞれから相互に電源を供給できるようにクロス接続する方法が一般的対策として考えられる。このクロス接続は、例えばECU1の電源ラインIG1 の上流側の一箇所でGNDショートの故障を予想した場合、電源ラインIG1 のECU1内ライン上に逆流防止ダイオードD11、IG2 のECU2内ライン上にダイオードD21を置き、かつ電源ラインIG1 のECU1内の点P1 を接続ラインIGc1 上に設けたダイオードD22を経て電源ラインIG2 のECU2内の点Q2 と接続する。
そして、対称的に電源ラインIG2 のECU2内の点P2 を接続ラインIGc2 上に設けたダイオードD12を経て電源ラインIG1 のECU1内の点Q1 と接続するのが一般的である。但し、P1 ,P2 はECU1,ECU2内でダイオードD11,D21より上流側、Q1 ,Q2 はダイオードD11,D21より下流側位置である。このようなクロス接続方法により、例えば一系統のライン上のP1 より上流側でGNDショート1が生じても、片側の系統のECU1のみが遮断されるだけで、他方の系統のECU2は逆流防止ダイオードD22により保護され、遮断されることはない。
しかし、上記クロス接続方法では、例えばECU1内の点Q1 より下流側の位置でGNDショート2が生じた場合を想定すると、電源ラインIG1 ,IG2 の両方のラインが短絡され、両ラインのヒューズFが断線して1故障でECU1,ECU2の両系統が遮断されることとなる。GNDショート2によりダイオードD11,D12が短絡され、IG1 ,IG2 の両ラインが遮断されるからである。従って、このようなクロス接続方法では種々の故障対策としては不十分であり、さらに安全な対策を講ずることが求められている。又、特許文献1に示された故障対策は制御線及びコネクタの接続異常という一般的な故障について述べたものであり、電源ライン上の上述したような故障についての対策は示されていない。
特開2003−205838号公報
この発明は、上記の問題に留意して、2系統配管用ブレーキ装置に対応する2系統の車載電子制御装置に対し相互通信によるゲートウエイ機能を確保し、かつ電源回路上の一故障で2系統が遮断されることなく少なくとも1系統によるブレーキ装置の作動を可能とする車載電子制御装置の電源供給回路を提供することを課題とする。
この発明は、上記の課題を解決する手段として、車両用ブレーキ装置の2系統配管に対
応して、車載バッテリ電源から2つの独立した電源ラインBI ,BI を設け、マイクロコンピュータ12,22とその周辺IC11,21を有する電子制御回路10,20を独立して2系統設けて、それらの2系統の電子制御回路10,20の一方と他方に、前記2つの独立した電源ラインBI ,BI の一方と他方から、それぞれに、電源を供給し、これら電子制御回路10,20に両者間で相互の通信情報を通信ラインLcを経由して通信するゲートウエイ機能を備え、前記2系統の電子制御回路10,20の前記独立した電源ラインBI,BIにスイッチング回路14,24をそれぞれ挿置し、イグニッションスイッチSW,SWにより電源を供給される相互に独立した2つの信号ラインIg ,Ig を設け、それぞれの前記信号ラインIg,Igからの入力を入力信号とする起動回路13,23を独立して2つ設け、前記2つの起動回路13、23からの出力信号を前記独立した電源ラインのスイッチング回路14,24の双方へ送り、前記2つの起動回路13,23により前記2系統の電子制御回路10,20への電源を制御して、前記独立の信号ラインIg,Igのいずれか早い方の信号で前記2系統の電子制御回路10,20を起動させるようにした車載電子制御装置の電源供給回路としたのである。
上記の構成としたこの発明の車載電子制御装置の電源供給回路によれば、2系統の電子制御回路10,20間で通信ラインによる通信情報を送るゲートウエイ機能を確保した状態で、少なくとも1系統の電子制御回路へ電源供給回路から電源を供給して、1系統の対角輪のブレーキ装置を作動させることができる。2系統の電子制御回路10,20のゲートウエイ機能を確保するためには、各系統の電子制御回路10,20へ電源供給回路から同時に電源を供給する必要があり、このため信号ラインIg1 ,Ig2 からの入力を入力信号とする起動回路13,23のいずれか早く起動した出力信号で2系統の電子制御回路10,20を起動させる。起動回路13,23の出力信号は2つのスイッチング回路14,24を同時に導通させるように両者に同時に送られ、これによりスイッチング回路14,24は電源電圧を2系統の電子制御回路10,20へ同時に給電して両者を同時に立上げる。
電子制御回路10,20による制御において、電源ラインBI1 ,BI2 のうち例えば一方の系統の電源回路でスイッチング回路14,24より下流側の1箇所でグランドショートの1故障が生じると、故障が生じた系の電子制御回路へは電源が供給されなくなるから、その電子制御回路は不作動となる。しかし、起動回路13,23の出力信号は、上記1故障の影響を受けないため、故障が生じていない系のスイッチング回路14,24のいずれかに送られ、これにより電源ラインBI1 ,BI2 の一方を導通させてその系統の電子制御回路が作動する。このため、故障が生じていない系の電子制御回路により少なくとも一系統の対角輪のブレーキ装置を作動させて最小限の制動が可能となる。
この発明の車載電子制御装置の電源供給回路は、互いに独立の2系統の電子制御回路に対し接続され、バッテリ電源から分岐された2系統の独立の電源ライン上にそれぞれスイッチング回路を設け、この2系統のスイッチング回路をイグニッションスイッチで入力される信号で起動する2つの起動回路の出力信号のいずれかにより同時に導通させて2系統の電子制御回路を立上げるようにしたから、2系統の電子制御回路間のゲートウエイ機能を確保し、かつ1系統のスイッチング回路より下流位置での1故障が生じても、他系統の起動回路により片側の電子制御回路を作動させて対角輪のブレーキ装置により最小限の制動力を得ることができるという利点が得られる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は車載電子制御装置(ECU)の(a)全体概略構成回路を示すブロック図、(b)起動回路の概略構成図である。図示の車載電子制御装置(ECU1,ECU2)は、制御対象の液圧配管系が2系統配管の一例である平面視対角線上の車輪を制動するX−配管系であるため、対応してマイクロコンピュータ12,22と周辺IC11,21をそれぞれ独立に有する制御回路10,20と、各制御回路10,20に独立に電源を供給する電源ラインBI1 ,BI2 を備えた2系統のECU1,ECU2から成る。ECU1,ECU2の各系統のマイクロコンピュータ12,22間は通信ラインLcで接続され、各ECU1,ECU2間で情報を伝達できるようにしてゲートウエイ機能が付与されている。
上記2系統のECU1,ECU2の通常動作時において各ECUにゲートウエイ機能を付与するために、電源ラインLB は、バッテリ電源Bから各ECU1,ECU2への電源ラインBI1 ,BI2 を分岐し、かつイグニッションスイッチSW1 ,SW2 で開閉される信号ラインIg1 ,Ig2 、さらに電磁弁のソレノイド17,27へ電源を供給する電源ラインLB1,LB2にそれぞれ分岐されている。そして、上記電源ラインBI1 ,BI2 にはMOSFETの半導体素子を用いたスイッチング素子によるスイッチング回路14,24が設けられ、このスイッチング回路14,24は、信号ラインIg1 ,Ig2 からの入力を入力信号とする起動回路13,23を設け、この起動回路13,23の出力をスイッチング回路14,24に入力することによりオン、オフするように接続されている。
又、起動回路13,23はその信号線ig1 ,ig2 が抵抗Rを介して相互に接続されており、これにより上記ゲートウエイ機能を電源回路上で担保している。その作用については後で説明する。図1の(b)図に起動回路13,23の一例を示す。図示の例では入力信号の信号ラインIg1 ,Ig2 からの電圧VB を分圧抵抗r1 ,r2 で分圧した基準電圧Vrefをオペアンプ13a,23aに送り、イグニッションスイッチSW1 ,SW2 が投入されて基準電圧Vrefを超える入力電圧VB ’が入力されると、出力信号Vgを信号線ig1 ,ig2 を経由して2つのスイッチング回路14,24へ同時に送るように設けられている。D1 ,D2 は基準電圧生成用のダイオードである。
さらに、電源ラインLB1,LB2は、フェールセーフリレー15,25を介してPWM駆動回路16,26へ電源を供給し、PWM駆動回路16,26によりソレノイド17,27を駆動するように接続されている。又、以上の電源ラインBI1 ,BI2 、スイッチング回路14,24は周辺IC11,21、マイクロコンピュータ12,22へ電源を直接供給するように表示しているが、実際の回路ではスイッチング回路14,24の下流位置にDC−DCコンバータ(図示せず)が設けられ、電子制御回路10,20に適する電圧(例えば5V又は3.3V)に降圧して供給される。
なお、各ECU1,ECU2は、例えばECU1がX−配管によるFR(前右),RL(後左)輪制御、ECU2がFL(前左),RR(後右)輪制御に対応してそれぞれのECU内に設けたマイクロコンピュータ12,22により、ABS制御、走行安定化制御、トラクション制御等の各種制御プログラムに従って必要な演算処理をし、その結果に基づいて周辺IC11,21からの信号で通常はオンのフェールセーフリレー15,25を異常時に遮断し、通常時にはマイクロコンピュータ12,22からの制御信号によりPWM駆動回路16,26を介して複数の電磁弁(図2参照)のソレノイド17,27を駆動し、ブレーキ制御が行なわれる。又、図示の電源回路を含むECU1,ECU2は、ブレーキペダルの操作状態をセンサで検出すると液圧回路の駆動はパワーサプライ部からの液圧で行なう、いわゆるブレーキバイワイヤ方式の制御を行なうものである。
上記車載電子制御装置が制御するブレーキバイワイヤ方式の液圧ブレーキシステムの一例を図2に示す。図示の液圧ブレーキシステムは公知のものである(例えば特開2003−205838号公報参照)から、ここでは簡単に説明する。なお、ブレーキ輪は右前輪(FR),左後輪(RL)の1系統(自系統)のみを示し、他系統は図示省略している。又、図示の液圧ブレーキシステムはX−配管とされ、2系統の液圧配管系を備えている。図示のように、液圧ブレーキシステムは、入力操作部50、パワー供給部60、調圧部70から成る。入力操作部50は、ブレーキペダル51、2つの加圧室を含むマスタシリンダ52、電磁弁53(ソレノイドSL1)、ストロークシミュレータ54、ストロークセンサPSSを備えている。ストロークシミュレータ54はドライバによるブレーキ操作フィーリングを創成するために設けられている。
パワー供給部60は、ブレーキバイワイヤ方式で制御を行う際の液圧を発生させるため動力により作動する動力式液圧発生装置としてのポンプ61、モータ61M 、逆止弁62、アキュムレータ63、リリーフ弁64、スイッチSWを備えている。調圧部70は、増圧用リニア弁71、減圧用リニア弁72のそれぞれをFR輪、RL輪に対し各1組ずつ備えている。増、減圧用リニア弁71FR,71RL,72FRは常閉弁、減圧用リニア弁72RLは常開弁であり、ばね付勢力と弁圧の差圧により開閉され、ソレノイドSL3〜SL6の電磁コイルへの供給電流を制御することによりブレーキシリンダ液圧が制御される。上記増、減圧用リニア弁71,72によりドライバの要求制動力が得られるようにブレーキシリンダ81(FR,RL)の液圧の目標液圧が決定され、実際のブレーキシリンダ液圧が目標液圧と同じになるようにコイルへの供給電流が決定される。
上記液圧ブレーキシステムでは、ドライバのブレーキペダル51の操作によって操作力に応じた液圧がマスタシリンダ52で発生し、通常はその所定以上のストロークをストロークセンサPSSで、液圧を油圧センサで検出するとブレーキシリンダ81への液圧が第1、第2マスタカット弁VMC1 ,VMC2 により遮断され、マスタシリンダから遮断された状態でパワー供給部60からの液圧によって以後いわゆるブレーキバイワイヤ方式でブレーキ制動が行なわれる。この場合、図2の(b)図では省略しているが、第1、第2連通制御弁が各X配管系に設けられる場合もあり、その場合は連通制御弁が連通状態になれば、すべての車輪のブレーキシリンダがパワー供給部60からの液圧で制御される。
上記の構成とした、ECU1,ECU2へ電源を供給する電源回路(BI1 ,BI2 、信号ラインIg1 ,Ig2 を含む)は、通常動作時には各ECUへ電源を供給してそのマイクロコンピュータ12,22間で情報通信を行なうゲートウエイ機能を実施しながら、必要なブレーキ制御が行なわれる。この場合、イグニッションスイッチSW1 ,SW2 が投入された瞬間に、各ECU間で通信情報を送信して正常な演算を実行するためには、各スイッチSW1 ,SW2 のいずれか早い方の入力信号で2系統のECUを瞬時に立上げる必要がある。
しかし、実際のスイッチSW1 ,SW2 の投入操作ではいずれか一方がわずかに早いか遅く、タイミングがずれて入力信号が起動回路13,23のそれぞれに送られる。起動回路13,23は、そのいずれか早い入力信号が入力された回路が先に起動し、先に起動した起動回路13,23のいずれかの出力信号Vgによりスイッチング回路14,24は同時にオンとされ、電源ラインBI1 ,BI2 の電源は瞬時に2つのECU1,ECU2の周辺IC11,21、マイクロコンピュータ12,22へ供給されてそれぞれのECUが動作を開始する。これにより通常動作時のゲートウエイ機能が確保される。
上記の電源回路によるバックアップでゲートウエイ機能を確保したECU1,ECU2には、2つの起動回路13,23の信号線ig1 ,ig2 が共通に接続されているが、例えば図1に示すように、電源ラインBI1 のECU1外の途中に断線又はグランド(GND)ショート1、ECU1内のスイッチング回路14より下流位置で断線又はGNDショート2が生じた場合でも、ECU2は遮断されることはない(図3参照)。GNDショート1又はGNDショート2により電源ラインBI1 が接地されたとしても、その経路が起動回路13,23の信号線ig1 ,ig2 に接続されることはなく、ECU2は起動回路13,23のいずれかによって起動され、電源ラインBI2 から電源が供給されて作動し、従って1故障で両系統が遮断されることはない。このため、ECU2により少なくとも片系統の前後車輪(例えば図示していない系のFL,RR輪)が制動され、最小限のブレーキ力が確保される。
この発明の車載電子制御装置の電源回路は、電子制御回路のゲートウエイ機能を確保し、かつ回路内の1故障時にも対角輪のブレーキ装置を作動させるように電源を供給するものであり、X−配管系のブレーキ装置の車載電子制御装置に利用することができる。
実施形態の車載電子制御装置の(a)電源回路の全体概略ブロック図、(b)起動回路の概略図 液圧ブレーキシステムの一例の(a)概略系統図、(b)全体配管系の略図 故障時の作用の説明図 従来の車載電子制御装置の(a)1故障発生時の説明図、(b)2故障発生時の一般的対策の説明図
符号の説明
10,20 電子制御回路
11,21 周辺IC
12,22 マイクロコンピュータ
13,23 起動回路
14,24 スイッチング回路
15,25 フェールセーフリレー
16,26 PWM駆動回路
17,27 ソレノイド

Claims (3)

  1. 車両用ブレーキ装置の2系統配管に対応して、車載バッテリ電源から2つの独立した電源ライン(BI ,BI )を設け、マイクロコンピュータ(12,22)とその周辺IC(11,21)を有する電子制御回路(10,20)を独立して2系統設けて、それらの2系統の電子制御回路(10,20)の一方と他方に、前記2つの独立した電源ライン(BI ,BI )の一方と他方から、それぞれに、電源を供給し、これら電子制御回路(10,20)に両者間で相互の通信情報を通信ライン(Lc)を経由して通信するゲートウエイ機能を備え、前記2系統の電子制御回路(10,20)の前記独立した電源ライン(BI,BI)にスイッチング回路(14,24)をそれぞれ挿置し、イグニッションスイッチ(SW,SW)により電源を供給される相互に独立した2つの信号ライン(Ig ,Ig )を設け、それぞれの前記信号ライン(Ig,Ig)からの入力を入力信号とする起動回路(13,23)を独立して2つ設け、前記2つの起動回路(13,23)からの出力信号を前記独立した電源ラインのスイッチング回路(14,24)の双方へ送り、前記2つの起動回路(13,23)により前記2系統の電子制御回路(10,20)への電源を制御して、前記独立の信号ライン(Ig,Ig)のいずれか早い方の信号で前記2系統の電子制御回路(10,20)を起動させるようにした車載電子制御装置の電源供給回路。
  2. 前記独立した2つの起動回路(13,23)の信号ライン)を抵抗(R)を介して互いに接続し、前記2つのイグニッションスイッチ(SW,SW)の投入により前記2つの起動回路(13,23)のうち、いずれか早く起動した起動回路の出力信号を前記独立した電源ラインの各スイッチング回路(14,24)送るように構成したことを特徴とする請求項1に記載の車載電子制御装置の電源供給回路。
  3. 前記独立した電源ラインの各スイッチング回路(14,24)をMOSFETの半導体スイッチング素子により構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載電子制御装置の電源供給回路。
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