JP2008217432A - 走行軌跡特定装置、走行軌跡特定システム、コンピュータプログラム及び走行軌跡特定方法 - Google Patents

走行軌跡特定装置、走行軌跡特定システム、コンピュータプログラム及び走行軌跡特定方法 Download PDF

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健二 天目
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Abstract

【課題】対象車両の外観に関する特徴情報に基づいて該対象車両の走行軌跡を特定することができる走行軌跡特定装置、走行軌跡特定システム、コンピュータプログラム及び走行軌跡特定方法を提供する。
【解決手段】センタ装置40は、対象車両の車番を取得し、同一の車番があるか否かを判定する。センタ装置40は、同一の車番がある場合、その車番が取得された通過地点A1、A2、A3及びその通過時刻を特定する。センタ装置40は、走行軌跡データを探索し、通過地点A1及びその通過時刻に合致する走行軌跡を探索して合致する識別番号x、y、zを選定する。センタ装置40は、識別番号毎に走行軌跡を追跡し、各走行軌跡が通過地点A2、A3とその通過時刻に合致するか否かを判定する。合致しない識別番号は棄却し、最終的に残った1つの識別番号xの走行軌跡を対象車両の走行軌跡として特定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の外観に関する特徴情報に基づいて車両の走行軌跡を特定する走行軌跡特定装置、該走行軌跡特定装置を備える走行軌跡特定システム、該走行軌跡特定装置を実現するためのコンピュータプログラム及び走行軌跡特定方法に関する。
従来、道路付近に設置した光ビーコン、電波ビーコン、あるいはDSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)などを用いて、道路上の所定の地点を通過する車両の情報を受信し、受信した情報を交通管制センタに設置したセンタ装置へ送信し、センタ装置で車両の旅行時間等を計測するためのアップリンクシステムが実用化されている。このようなアップリンクシステムでは、車番(ナンバープレートの番号)のような個人情報が記録されるわけではなく、車両が発生した乱数番号等の識別番号に基づいて車両同士を区別している。また、一旦車両のエンジンが切られた場合には、別の新たな識別番号が生成される。
また、道路上の所定の地点を撮像する撮像装置を設置し、撮像地点を通過した車両を撮像して交通情報を収集し、収集した交通情報に基づいて、交通渋滞を緩和すべく信号制御を行う信号制御システム、あるいは、通過した車両の車番を読み取り、読み取った車番に基づいて、車両を特定する車番自動読取装置などが提案されている(特許文献1参照)。
また、車両の一層詳細な走行情報、例えば、車両の速度、加速度、減速度、停止の有無、及び停止位置などの詳細な情報を含む走行軌跡情報(プローブデータ、フローティングカーデータなどともいう)を光ビーコン若しくはDSRC等の狭域通信又はインターネット若しくは携帯電話などの広域通信によりセンタ装置へ送信し、種々の交通管理に利用するプローブシステムが知られている。このようなプローブシステムを利用して、車両を特定できる車番をセンタ装置へ送信し、センタ装置で記録された車番に基づいて安全運転が行われているかを確認し、安全運転が行われている運転者には、車両保険を安くするというシステムも考えられているが、このようなシステムは未だ一般的ではない。
一方、業務に使用される車両の運行管理では、専用のデータ収集機能を備えた車載機で車番などの情報を含んだプローブデータを収集し、収集したプローブデータを通信媒体又は記録媒体を介して外部の解析装置に取り込んで解析するシステムが実用化されている。
特開平5−325091号公報
しかしながら、特許文献1の装置にあっては、車両の挙動を追跡する場合に、対象車両の車番が予め判明しているときでも、撮像地点での対象車両の通過を判定することができるだけであり、撮像地点の通過前後における対象車両の挙動を知ることはできない。
また、車番などの情報を含んだプローブデータを取り扱うことができるのは、業務用などの特定の用途に限定されており、データ収集機能は専用であるため、汎用性がなく車載機のコストが高くなるという問題があった。
さらに、従来のアップリンクシステム又はプローブシステムは、汎用性を有するが故に車番のような個人情報を取り扱うことができず、特定の車番の車両の挙動又は走行軌跡を把握することができなかった。例えば、車両が交通事故を起こした場合に、当該車両が交通事故を引き起こすまでどのような挙動をしていたかを知ることができれば、交通事故の原因等を解明することができるが、従来の技術では車番がわかったとしても、その車番をつけた車両の挙動を知ることができなかった。そこで、車番などの車両情報が予め判明している車両の走行軌跡情報を取得することにより、当該車両の挙動や旅行時間を把握することが望まれていた。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、対象車両の外観に関する特徴情報に基づいて該対象車両の走行軌跡を特定することができる走行軌跡特定装置、該走行軌跡特定装置を備える走行軌跡特定システム、該走行軌跡特定装置を実現するためのコンピュータプログラム及び走行軌跡特定方法を提供することを目的とする。
第1発明に係る走行軌跡特定装置は、対象車両の外観に関する特徴情報に基づいて該対象車両の走行軌跡を特定する走行軌跡特定装置であって、複数の車両の走行軌跡情報を取得する走行軌跡取得手段と、道路上の所定の第1地点を通過する複数の車両の特徴情報及び第1通過時点を取得する第1の特徴情報取得手段と、該第1の特徴情報取得手段で取得した特徴情報が対象車両の特徴情報と略一致するか否かを判定する第1の判定手段と、該第1の判定手段で特徴情報が略一致すると判定した場合、該特徴情報が取得された車両の前記第1通過時点を特定する第1の通過時点特定手段と、前記走行軌跡取得手段で取得した走行軌跡情報に基づいて、前記第1の通過時点特定手段で特定した第1通過時点に前記第1地点を通過した車両の走行軌跡を前記対象車両の走行軌跡として特定する第1の走行軌跡特定手段とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る走行軌跡特定装置は、第1発明において、前記第1地点と異なる第2地点を通過する複数の車両の特徴情報及び第2通過時点を取得する第2の特徴情報取得手段と、該第2の特徴情報取得手段で取得した特徴情報が前記対象車両の特徴情報と略一致するか否かを判定する第2の判定手段と、該第2の判定手段で特徴情報が略一致すると判定した場合、該特徴情報が取得された車両の前記第2通過時点を特定する第2の通過時点特定手段と、前記第1の走行軌跡特定手段で複数の走行軌跡を特定した場合、前記走行軌跡情報に基づいて、前記第1の通過時点特定手段で特定した第1通過時点に前記第1地点を通過した車両の走行軌跡が、前記第2の通過時点特定手段で特定した第2通過時点に前記第2地点を通過した車両の走行軌跡に一致するか否かを判定する走行軌跡判定手段と、該走行軌跡判定手段で一致すると判定した走行軌跡が1つである場合、該走行軌跡を前記対象車両の走行軌跡として特定する第2の走行軌跡特定手段とを備えることを特徴とする。
第3発明に係る走行軌跡特定装置は、第2発明において、前記第1の走行軌跡特定手段で複数の走行軌跡を特定した場合、特定した各走行軌跡の車両が前記第2地点を通過する通過時点を特定する通過時点特定手段と、該通過時点特定手段で特定した通過時点が前記第2の通過時点特定手段で特定した第2通過時点に略一致するか否かを判定する通過時点判定手段と、該通過時点判定手段で略一致する通過時点が1つである場合、該通過時点が特定された走行軌跡を前記対象車両の走行軌跡として特定する第3の走行軌跡特定手段とを備えることを特徴とする。
第4発明に係る走行軌跡特定装置は、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記特徴情報は、車番であることを特徴とする。
第5発明に係る走行軌跡特定装置は、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記特徴情報は、車番、車種、車色、車長、車高及び車幅の少なくとも1つであることを特徴とする。
第6発明に係る走行軌跡特定システムは、道路上の所定の第1地点を撮像する撮像装置を備え、前述の発明に係る走行軌跡特定装置で対象車両の走行軌跡を特定する走行軌跡特定システムであって、前記撮像装置は、撮像して得られた画像データに基づいて、車両の特徴情報を抽出する抽出手段と、該抽出手段で抽出した特徴情報を前記走行軌跡特定装置へ送信する送信手段を備え、前記走行軌跡特定装置は、前記特徴情報を受信する受信手段を備えることを特徴とする。
第7発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、対象車両の外観に関する特徴情報に基づいて該対象車両の走行軌跡を特定させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、道路上の所定の第1地点を通過する車両の特徴情報が対象車両の特徴情報と略一致するか否かを判定する手段と、特徴情報が略一致すると判定した場合、該特徴情報に対応する車両が前記第1地点を通過した第1通過時点を特定する手段と、複数の車両の走行軌跡情報に基づいて、特定した第1通過時点に前記第1地点を通過した車両の走行軌跡を前記対象車両の走行軌跡として特定する手段として機能させることを特徴とする。
第8発明に係る走行軌跡特定方法は、対象車両の外観に関する特徴情報に基づいて該対象車両の走行軌跡を特定する走行軌跡特定方法であって、複数の車両の走行軌跡情報を取得し、道路上の所定の第1地点を通過する複数の車両の特徴情報及び第1通過時点を取得し、取得した特徴情報が対象車両の特徴情報と略一致するか否かを判定し、特徴情報が略一致すると判定した場合、該特徴情報が取得された車両の前記第1通過時点を特定し、取得した走行軌跡情報に基づいて、特定した第1通過時点に前記第1地点を通過した車両の走行軌跡を前記対象車両の走行軌跡として特定することを特徴とする。
第1発明、第6発明、第7発明及び第8発明にあっては、道路上の所定の第1地点を通過する複数の車両の特徴情報(車両の外観に関する情報であって、例えば、車番、車種、色、車長、車高、車幅など)及び第1地点を通過する第1通過時点を取得しておき、対象車両の特徴情報に基づいて、予め取得した複数の車両の特徴情報を探索し、略一致する特徴情報があるか否かを判定する。特徴情報が略一致すると判定した場合、その特徴情報が取得された車両の第1地点での第1通過時点を特定する。予め取得した複数の車両の走行軌跡情報(例えば、プローブデータ、フローティングカーデータなどともいう)を探索して、第1地点を第1通過時点に通過した車両の走行軌跡を抽出し、この走行軌跡を対象車両の走行軌跡として特定する。これにより、走行軌跡情報に車番などの個人情報が含まれない場合であっても、所定の地点で取得した特徴情報と走行軌跡情報とにより、特徴情報が既知の対象車両の走行軌跡を特定することができる。また、専用の車載機を用いることなく低コストで、車両の運転挙動の特性や旅行時間の把握、事故等の突発事態の把握などを容易に行うことができる。
第2発明にあっては、第1地点と異なる第2地点(第1地点に対する第2地点の位置は、対象車両の走行方向に沿って下流側又は上流側のいずれも含む)を通過する複数の車両の特徴情報及び第2地点を通過する第2通過時点を取得しておき、対象車両の特徴情報に基づいて、予め取得した複数の車両の特徴情報を探索し、略一致する特徴情報があるか否かを判定する。特徴情報が略一致すると判定した場合、その特徴情報が取得された車両の第2地点での第2通過時点を特定する。第1地点で複数の走行軌跡を特定した場合、予め取得した複数の車両の走行軌跡情報を探索して、第1地点で特定された走行軌跡毎に、第1通過時点に第1地点を通過した車両の走行軌跡が、第2通過時点に第2地点を通過した車両の走行軌跡に一致するか否かを判定する。なお、車両の走行軌跡が一致するか否かの判定には、第1地点で特定された走行軌跡が複数ある場合に、これらの特定した走行軌跡が第2地点目を通過するか否かを判定する方法なども含まれ、これにより走行軌跡を1つに特定することもできる。一致すると判定した走行軌跡が1つである場合、その走行軌跡を対象車両の走行軌跡として特定する。なお、第1地点を通過した車両の走行軌跡が第2地点を通過した走行軌跡に一致しない場合は、第1地点を通過した車両の走行軌跡は対象車両の走行軌跡でないとして棄却する。これにより、車両の特徴情報を所定の地点で取得する場合に、通過位置又は通過時点の誤差があるとき、あるいは道路の複数の車線それぞれで車両がほぼ同時に通過するようなときでも、対象車両の走行軌跡を1つに特定することができる。
第3発明にあっては、第1地点で複数の走行軌跡を特定した場合、予め取得した複数の車両の走行軌跡情報を探索して、第1地点で特定された走行軌跡毎に、第2地点を通過する通過時点を特定する。特定した通過時点が第2通過時点に略一致するか否かを判定し、略一致する通過時点が1つである場合、その通過時点が特定された走行軌跡を対象車両の走行軌跡として特定する。なお、特定した通過時点が第2通過時点に略一致しない場合は、その走行軌跡は対象車両の走行軌跡でないとして棄却する。これにより、さらに精度良く対象車両の走行軌跡を特定することができる。
第4発明にあっては、特徴情報は、車番である。これにより、予め対象車両の車番が特定されている場合には、対象車両の走行軌跡を特定することができる。
第5発明にあっては、特徴情報は、車番、車種、車色、車長、車高及び車幅の少なくとも1つである。これにより、予め対象車両の車番、車種、車色、車長、車高及び車幅などが特定されている場合には、対象車両の走行軌跡を特定することができる。
本発明にあっては、走行軌跡情報に車番などの個人情報が含まれない場合であっても、所定の地点で取得した特徴情報と走行軌跡情報とにより、特徴情報が既知の対象車両の走行軌跡を特定することができる。また、専用の車載機を用いることなく低コストで、車両の運転挙動の特性や旅行時間の把握、事故等の突発事態の把握などを容易に行うことができる。
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る走行軌跡特定装置を備える走行軌跡特定システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明に係る走行軌跡特定システムは、道路上に設置したDSRC10、…を通じて多数の車両50、…から受信した走行軌跡データ(プローブデータ、フローティングカーデータなどともいう)を受信するするセンタ装置40、及び道路上の異なる所定の撮像地点を撮像して撮像地点を通過する車両50の車番(ナンバープレートの番号)を読み取る車番読取装置21、22、23、道路上の異なる所定の撮像地点を撮像して車両50の車種、車色、車長、車高、車幅などの情報を取得するビデオカメラ31、32、33などを備えている。
なお、DSRC10、…の数、車番読取装置21、…の数、ビデオカメラ31、…の数は、適宜設定することが可能である。また、DSRC10に代えて、電波ビーコン、光ビーコンなどの狭域通信機能を有する送信装置でもよい。また、中域通信としてUHF帯又はVHF帯等の無線LAN機能を備えるもの、あるいは、広域通信として携帯電話、PHS、多重FM放送、インターネット通信などの通信機能を備える送信装置でもよい。さらに、センタ装置40は、送信装置を介さずに、車両50から直接走行軌跡データを受信することもできる。
各車両50には、通信部、測位部及び記憶部(いずれも不図示)などを備え、車両50の識別番号(例えば、車両が発生した乱数番号等)、走行位置及びその時刻などを含む走行軌跡データを時々刻々記憶し、DSRC10との通信地点において、記憶した走行軌跡データをDSRC10へ送信し、DSRC10は、受信した走行軌跡データをセンタ装置40へ送信する。
車番読取装置21、…は、撮像素子、画像メモリ、車番読取部及び通信部(いずれも不図示)などを備え、道路上の所定の撮像地点を通過する車両50を所定のフレームレートで撮像し、撮像して得られた画像データに基づいて、車両50の特徴情報としての車番を抽出する。車番の抽出は、例えば、車番読取部で画像データに対して車頭検出処理、プレート切り出し処理、文字切り出し処理、文字認識処理などの処理を施すことにより行われるが、これに限定されるものではなく、他の方法を用いることもできる。
車番読取装置21、…は、車両50が撮像地点を通過した通過時刻と、その通過時刻に抽出した車番とを関連付けた撮像情報をセンタ装置40へ送信する。
ビデオカメラ31、…は、撮像素子、画像メモリ及び通信部(いずれも不図示)などを備え、道路上の所定の撮像地点を通過する車両50を所定のフレームレートで撮像し、撮像して得られた画像データに基づいて、車両50の車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報を抽出する。
ビデオカメラ31、…は、車両50が撮像地点を通過した通過時刻と、その通過時刻に抽出した車両50の車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報とを関連付けた撮像情報をセンタ装置40へ送信する。
センタ装置40は、本発明に係る走行軌跡特定装置の一例であり、例えば、交通管制センタに設置され、第1通信部41、第2通信部42、制御部43、記憶部44、入力部45などを備えている。
第1通信部41は、DSRC10との間で通信を行う通信機能を有し、DSRC10から送信された走行軌跡データを受信する。なお、第1通信部41は、DSRC10、電波ビーコン、光ビーコンなどの狭域通信に限定されるものではなく、例えば、中域通信としてUHF帯又はVHF帯等の無線LAN機能を備えるものでもよく、あるいは、広域通信として携帯電話、PHS、多重FM放送、インターネット通信などの通信機能を備えるものでもよい。
第2通信部42は、車番読取装置21、…、ビデオカメラ31、…との間で通信を行う通信機能を有し、車番読取装置21、…、ビデオカメラ31、…が送信した撮像情報を受信する。
制御部43は、センタ装置40の動作を制御するための処理を組み込んだ専用のハードウエア回路、又は予め処理手順を定めたコンピュータプログラムを実行するためのCPU、ROM及びRAMなどを備える。
記憶部44は、DSRC10、…、車番読取装置21、…、ビデオカメラ31、…の位置に関する情報を記憶している。また、記憶部44は、第1通信部41を通じて受信した走行軌跡データを記憶している。また、記憶部44は、第2通信部42を通じて受信した撮像情報を記憶している。
入力部45は、キーボード、マウスなどの情報入力装置であって、センタ装置40の操作要員が入力した対象車両の既知情報(例えば、車番、車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報)を受け付ける。なお、操作要員が入力する構成に限定されるものではなく、携帯電話、PDA、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯端末装置から対象車両の特徴情報を直接受信する構成であってもよい。対象車両の既知情報は、車番、車種、車色、車長、車高及び車幅などのいずれか1つでもよく、複数の情報の組合せでもよい。
図2は本発明に係る走行軌跡特定装置の走行軌跡特定方法の一例を示す説明図であり、図3及び図4は走行軌跡特定の処理手順を示すフローチャートである。以下、図2乃至図4にしたがってセンタ装置40の走行軌跡特定方法について説明する。
図2に示すように、道路上の所定の通信地点Q1、Q2、…、Q6を通過する多数の車両50、…から走行軌跡データを受信するためのDSRC10、…を適長距離離隔して設置している。また、撮像地点A1、A2、A3を通過する多数の車両50、…を撮像して、各車両50の車番を読み取る車番読取装置21、22、23を所定の場所に設置している。なお、以下の説明では、対象車両の特徴情報として車番が判明している場合について説明する。
制御部43は、対象車両の車番(例えば、XXXX)を取得する(S11)。制御部43は、記憶部44に記憶した撮像情報に基づいて車番を探索し(S12)、対象車両の車番(XXXX)と同一の車番があるか否かを判定する(S13)。図2の例では、撮像地点A1、A2、A3で撮像して得られた複数の車番の中から車番(XXXX)を探索して同一の車番の有無を判定する。なお、車番が同一であるか否かの判定は、完全に同一である場合だけでなく、既知の車番の情報の多少に応じて、略一致する場合も同一であると判定することができる。
同一の車番がある場合(S13でYES)、制御部43は、その車番が取得された通過地点(撮像地点、例えば、A1、A2、A3)及びその通過時刻を特定し(S14)、特定した通過地点及び通過時刻を含む通過情報441を通過時刻が古い順に分類する(S15)。なお、通過情報441は、記憶部44に記憶される。
図5は通過情報441の例を示す説明図である。通過情報441は通過時刻、通過地点(車番読取装置コード)などの情報を有する。図5では、車番XXXXの車両は、通過地点(撮像地点)A1をa1時b1分c1秒に通過した後、通過地点(撮像地点)A2をa2時b2分c2秒に通過し、さらに、通過地点(撮像地点)A3をa3時b3分c3秒に通過したことを示している。なお、識別番号について後述する。
制御部43は、記憶部44に記憶した走行軌跡データを探索し(S16)、通過情報441の中で最も古い通過時刻とその通過地点(図5の例では、通過地点A1及び通過時刻a1時b1分c1秒)に合致する走行軌跡を探索して合致する識別番号を選定する(S17)。なお、合致する識別番号が1つもなければ処理を終了する。通過地点及び通過時刻が合致するか否かの判定は、完全に一致する場合だけでなく、略一致する場合も含めることができる。図5の例では、通過地点A1、通過時刻a1時b1分c1秒に合致する識別番号x、y、zを選定している。なお、識別番号が複数選定されるのは、例えば、車両の通過位置又は通過時点の誤差がある場合、あるいは道路の複数の車線それぞれで車両がほぼ同時に通過するような場合があるからである。
制御部43は、選定された識別番号が1つであるか否かを判定し(S18)、識別番号が1つでない場合(S18でNO)、すなわち、図5に示すように、通過地点A1で複数の識別番号x、y、zが選定された場合、識別番号毎に走行軌跡を追跡する(S19)。なお、この場合、通過情報441を通過時刻の古い順に分類しているので、走行軌跡の追跡は時間の経過順に行う。
制御部43は、各識別番号の車両の走行軌跡を追跡する過程で、ステップS14で特定した次に古い通過地点、通過時刻があるか否かを判定する(S20)。図5の例では、追跡する走行軌跡上の地点及び時刻がそれぞれ通過地点A2及び通過時刻a2時b2分c2秒に一致するか否かで判定することができる。
制御部43は、特定した通過地点、通過時刻がない場合(S20でNO)、その識別番号を棄却し(S21)、すべての識別番号の処理が終了したか否かを判定する(S22)。一方、特定した通過地点、通過時刻がある場合(S20でYES)、その識別番号を棄却することなくステップS22の処理を行う。すべての識別番号の処理が終了していない場合(S22でNO)、制御部43は、ステップS19以降の処理を続ける。
図5の例では、通過地点(撮像地点)A1で選定された識別番号x、y、z毎に走行軌跡を追跡する。図2に示すように、識別番号yの車両は、通過地点(撮像地点)A2を通過していないため、識別番号yは棄却される。一方、識別番号x、zの車両は、通過地点(撮像地点)A2を通過しているため棄却されずに残される。
制御部43は、すべての識別番号の処理が終了した場合(S22でYES)、次に古い通過時刻を選択する(S23)。図5の例では、通過地点A2における通過時刻a2時b2分c2秒が選択される。制御部43は、ステップS16以降の処理を続ける。すなわち、制御部43は、記憶部44に記憶した走行軌跡データを探索し、通過地点A2及び通過時刻a2時b2分c2秒に合致する走行軌跡を探索して合致する識別番号を選定する。これにより、図5に示すように、通過地点A2では、識別番号x、zが選定されている。
上述の処理を選定される識別番号が1つになるまで行う、図2の例では、識別番号zの車両の走行軌跡を追跡した場合、通過地点(撮像地点)A3を通過していないため、識別番号zは棄却され、通過地点A3で識別番号zのみが選定される。
制御部43は、選定された識別番号が1つである場合(S18でYES)、その識別番号の車両の走行軌跡を対象車両の走行軌跡として特定し(S24)、処理を終了する。また、ステップS13で同一車番がない場合(S13でNO)、制御部43は、処理を終了する。
走行途中で対象車両のエンジンが切られるような場合には、対象車両で記録された走行軌跡データを識別する識別番号が変更され、エンジンが切られた前後で識別番号による走行軌跡の追跡ができない。以下、このような場合での走行軌跡の追跡例について説明する。
図6は識別番号が変更された場合の走行軌跡の特定例を示す説明図である。図6では、対象車両が図中矢印の方向に走行したものとする。また、対象車両は、走行途中の地点Pでエンジンを停止したとする。エンジンを停止する前の走行軌跡は、識別番号x1で表され、例えば、撮像地点A4を通過して通信地点Q7までの走行軌跡がセンタ装置40に記憶される。また、地点Pでエンジンを始動した後の走行軌跡は、識別番号x2で表され、撮像地点A5を通過して通信地点Q8までの走行軌跡がセンタ装置40に記憶される。
この場合、撮像地点A5で対象車両の車番が探索された場合、通信地点Q7から地点Pまでの走行軌跡は識別番号x2では得られない。このため、下流側の通信地点Q8の光ビーコン10で収集された走行軌跡データに基づいて、撮像地点A5を通過した通過時刻及び撮像地点A6を通過した通過時刻に合致する走行軌跡を求め、これにより少なくとも地点Pから通信地点Q8までの走行軌跡を得る。この場合、通信地点Q8で対象車両が送信する走行軌跡データには、エンジン停止前の通信地点Q7から地点Pまでの走行軌跡が含まれるようにしておくことが好ましい。これにより、識別番号x1、x2の対応付けを行うことができ、対象車両の走行軌跡がシームレスに得られることになる。
上述の例では、通過地点(撮像地点)A1で選定された識別番号x、y、z毎に走行軌跡を追跡し、次の撮像地点(次に通過時刻が古い通過地点)で合致する走行軌跡を探索して合致する識別番号を選定する処理を繰り返して車番を特定する構成であったが、これに限定されるものではなく、例えば、通過地点A1を通過する走行軌跡が複数ある場合、通過地点A2を通過する走行軌跡、通過地点A3を通過する走行軌跡をそれぞれ抽出し、すべての通過地点A1、A2、A3で共通する走行軌跡を特定することにより車番を特定することもできる。
図2では、DSRC10、…を6台設置し、車番読取装置21、22、23を3台設置する例を示しているが、DSRC及び車番読取装置の数は、これに限定されるものではなく、道路の交差状況、交差点の数、対象車両の走行軌跡を特定する対象地域の広さ等に応じて、適宜設定することができる。
上述の例では、対象車両の車番を読み取る車番読取装置21、…を設置する構成であったが、対象車両の走行軌跡を特定する対象地域における車番読取装置21、…の設置密度が小さい場合には、対象車両の走行軌跡を特定することが難しくなる恐れがある。このような場合には、比較的設置密度が大きいビデオカメラ31、32、…を併用することができる。ビデオカメラ31、…では、車番を読み取ることはできないが、撮像地点を通過する車両を撮像して得られた画像データに基づいて、車種、車色、車長、車高及び車幅の少なくとも1つ、あるいは、これらの組み合わせを抽出することができる。対象車両の車番のみならず、車種、車色、車長、車高及び車幅などが既知であれば、これらの特徴情報に基づいて対象車両の走行軌跡を特定することができる。
図7はビデオカメラを併用する場合の対象車両の走行軌跡を特定する例を示す説明図である。図2における車番読取装置22、23に代えて、ビデオカメラ31、32を設置している。ビデオカメラ31、32は、それぞれ撮像地点B1、B2を通過する車両の車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報を抽出する。
この場合、制御部43は、対象車両の車番、車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報を取得し、対象車両の車番と同一の車番があるか否かを撮像地点A1で得られた撮像情報の中から探索するととともに、対象車両の車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報と同一の特徴情報があるか否かを撮像地点B1、B2で得られた撮像情報の中から探索する。なお、車番読取装置21で、車両の車番のみならず、車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報も抽出できる場合には、撮像地点A1で得られた車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報と、撮像地点B1、B2で得られた特徴情報とが一致する車両(識別番号)を選定することが可能となる。
図7に示すように、道路上の所定の通信地点Q1、Q2、…、Q6を通過する多数の車両50、…から走行軌跡データを受信するためのDSRC10、…を適長距離離隔して設置している。また、撮像地点A1を通過する多数の車両50、…を撮像して、各車両50の車番を読み取る車番読取装置21を所定の場所に設置している。また、撮像地点B1、B2を通過する多数の車両50、…を撮像して、各車両50の特徴情報を取得するビデオカメラ31、32を所定の場所に設置している。なお、以下の説明では、対象車両の特徴情報が判明している場合について説明する。
制御部43は、対象車両の特徴情報(車番XXXX、車種、車色、車長、車高及び車幅など)を取得する。制御部43は、記憶部44に記憶した撮像情報に基づいて特徴情報を探索し、対象車両の特徴情報と同一の特徴情報があるか否かを判定する。図7の例では、撮像地点A1で撮像して得られた複数の車番の中から車番(XXXX)を探索して同一の車番の有無を判定するとともに、撮像地点B1、B2で取得した複数の特徴情報の中から同一の特徴情報があるか否かを判定する。なお、特徴情報が同一であるか否かの判定は、完全に同一である場合だけでなく、特徴情報の情報量に応じて、略一致する場合も同一であると判定することができる。
同一の特徴情報がある場合、制御部43は、その特徴情報が取得された通過地点(撮像地点、例えば、A1、B1、B2)及びその通過時刻を特定し、特定した通過地点及び通過時刻を含む通過情報を通過時刻が古い順に分類する。なお、通過情報は、特徴情報毎に図5と同様な構成を有し、記憶部44に記憶される。
制御部43は、記憶部44に記憶した走行軌跡データを探索し、通過情報の中で最も古い通過時刻とその通過地点(図7の例では、通過地点A1及びその通過時刻)に合致する走行軌跡を探索して合致する識別番号を選定する。なお、合致する識別番号が1つもなければ処理を終了する。通過地点及び通過時刻が合致するか否かの判定は、完全に一致する場合だけでなく、略一致する場合も含めることができる。図7の例では、通過地点A1、及びその通過時刻に合致する識別番号x、y、zを選定している。なお、識別番号が複数選定されるのは、例えば、車両の通過位置又は通過時点の誤差がある場合、あるいは道路の複数の車線それぞれで車両がほぼ同時に通過するような場合があるからである。
制御部43は、選定された識別番号が1つであるか否かを判定し、識別番号が1つでない場合、すなわち、図7に示すように、通過地点A1で複数の識別番号x、y、zが選定された場合、識別番号毎に走行軌跡を追跡する。なお、この場合、通過情報を通過時刻の古い順に分類しているので、走行軌跡の追跡は時間の経過順に行う。
制御部43は、各識別番号の車両の走行軌跡を追跡する過程で、次に古い通過地点、及びその通過時刻があるか否かを判定する。図7の例では、追跡する走行軌跡上の地点及び時刻がそれぞれ通過地点B1及びその通過時刻に一致するか否かで判定することができる。
制御部43は、特定した通過地点、通過時刻がない場合、その識別番号を棄却し、すべての識別番号の処理が終了したか否かを判定する。一方、特定した通過地点、通過時刻がある場合、その識別番号を棄却することなくすべての識別番号の処理が終了したか否かを判定する。すべての識別番号の処理が終了していない場合、再度識別番号毎に走行軌跡の追跡を行う。
図7の例では、通過地点(撮像地点)A1で選定された識別番号x、y、z毎に走行軌跡を追跡する。図7に示すように、識別番号yの車両は、通過地点(撮像地点)B1を通過していないため、識別番号yは棄却される。一方、識別番号x、zの車両は、通過地点(撮像地点)B2を通過しているため棄却されずに残される。
制御部43は、すべての識別番号の処理が終了した場合、次に古い通過時刻を選択する。図7の例では、通過地点B1における通過時刻が選択される。制御部43は、記憶部44に記憶した走行軌跡データを探索し、通過地点B1及びその通過時刻に合致する走行軌跡を探索して合致する識別番号を選定する。これにより、図7に示すように、通過地点B1では、識別番号x、zが選定されている。
上述の処理を選定される識別番号が1つになるまで行う、図7の例では、識別番号zの車両の走行軌跡を追跡した場合、通過地点(撮像地点)B2を通過していないため、識別番号zは棄却され、通過地点B2で識別番号zのみが選定される。
制御部43は、選定された識別番号が1つである場合、その識別番号の車両の走行軌跡を対象車両の走行軌跡として特定して処理を終了する。
また、車番読取装置21、…が設置されていない地域であっても、ビデオカメラ31、…を設置することにより対象車両の走行軌跡を特定することができる。
図8はビデオカメラを用いて対象車両の走行軌跡を特定する例を示す説明図である。図2における車番読取装置21、22、23に代えて、ビデオカメラ31、32、33を設置している。ビデオカメラ31、32、33は、それぞれ撮像地点B1、B2、B3を通過する車両の車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報を抽出する。
この場合、制御部43は、対象車両の車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報を取得し、対象車両の車種、車色、車長、車高及び車幅などの特徴情報と同一の特徴情報があるか否かを撮像地点B1、B2、B3で得られた撮像情報の中から探索する。
図8に示すように、道路上の所定の通信地点Q1、Q2、…、Q6を通過する多数の車両50、…から走行軌跡データを受信するためのDSRC10、…を適長距離離隔して設置している。また、また、撮像地点B1、B2、B3を通過する多数の車両50、…を撮像して、各車両50の特徴情報を取得するビデオカメラ31、32を所定の場所に設置している。なお、以下の説明では、対象車両の特徴情報が判明している場合について説明する。
制御部43は、対象車両の特徴情報(車種、車色、車長、車高及び車幅など)を取得する。制御部43は、記憶部44に記憶した撮像情報に基づいて特徴情報を探索し、対象車両の特徴情報と同一の特徴情報があるか否かを判定する。図8の例では、撮像地点B1、B2、B3で取得した複数の特徴情報の中から同一の特徴情報があるか否かを判定する。なお、特徴情報が同一であるか否かの判定は、完全に同一である場合だけでなく、特徴情報の情報量に応じて、略一致する場合も同一であると判定することができる。
同一の特徴情報がある場合、制御部43は、その特徴情報が取得された通過地点(撮像地点、例えば、B1、B2、B3)及びその通過時刻を特定し、特定した通過地点及び通過時刻を含む通過情報を通過時刻が古い順に分類する。なお、通過情報は、特徴情報毎に図5と同様な構成を有し、記憶部44に記憶される。
制御部43は、記憶部44に記憶した走行軌跡データを探索し、通過情報の中で最も古い通過時刻とその通過地点(図8の例では、通過地点B1及びその通過時刻)に合致する走行軌跡を探索して合致する識別番号を選定する。なお、合致する識別番号が1つもなければ処理を終了する。通過地点及び通過時刻が合致するか否かの判定は、完全に一致する場合だけでなく、略一致する場合も含めることができる。図8の例では、通過地点B1、及びその通過時刻に合致する識別番号x、y、zを選定している。なお、識別番号が複数選定されるのは、例えば、車両の通過位置又は通過時点の誤差がある場合、あるいは道路の複数の車線それぞれで車両がほぼ同時に通過するような場合があるからである。
制御部43は、選定された識別番号が1つであるか否かを判定し、識別番号が1つでない場合、すなわち、図8に示すように、通過地点B1で複数の識別番号x、y、zが選定された場合、識別番号毎に走行軌跡を追跡する。なお、この場合、通過情報を通過時刻の古い順に分類しているので、走行軌跡の追跡は時間の経過順に行う。
制御部43は、各識別番号の車両の走行軌跡を追跡する過程で、次に古い通過地点、及びその通過時刻があるか否かを判定する。図8の例では、追跡する走行軌跡上の地点及び時刻がそれぞれ通過地点B2及びその通過時刻に一致するか否かで判定することができる。
制御部43は、特定した通過地点、通過時刻がない場合、その識別番号を棄却し、すべての識別番号の処理が終了したか否かを判定する。一方、特定した通過地点、通過時刻がある場合、その識別番号を棄却することなくすべての識別番号の処理が終了したか否かを判定する。すべての識別番号の処理が終了していない場合、再度識別番号毎に走行軌跡の追跡を行う。
図8の例では、通過地点(撮像地点)B1で選定された識別番号x、y、z毎に走行軌跡を追跡する。図8に示すように、識別番号yの車両は、通過地点(撮像地点)B2を通過していないため、識別番号yは棄却される。一方、識別番号x、zの車両は、通過地点(撮像地点)B2を通過しているため棄却されずに残される。
制御部43は、すべての識別番号の処理が終了した場合、次に古い通過時刻を選択する。図8の例では、通過地点B2における通過時刻が選択される。制御部43は、記憶部44に記憶した走行軌跡データを探索し、通過地点B2及びその通過時刻に合致する走行軌跡を探索して合致する識別番号を選定する。これにより、図8に示すように、通過地点B2では、識別番号x、zが選定されている。
上述の処理を選定される識別番号が1つになるまで行う、図8の例では、識別番号zの車両の走行軌跡を追跡した場合、通過地点(撮像地点)B3を通過していないため、識別番号zは棄却され、通過地点B3で識別番号zのみが選定される。
制御部43は、選定された識別番号が1つである場合、その識別番号の車両の走行軌跡を対象車両の走行軌跡として特定して処理を終了する。
上述の例では、通過情報441を通過時刻の古い順に分類し、通過時刻の最も古いものから走行軌跡の追跡する構成であったが、走行軌跡の追跡は時間の経過順に行うものに限定されるものではなく、例えば、通過情報441を通過時刻の新しい順に分類し、通過時刻の最も新しいものから走行軌跡の追跡する構成であってもよい。この場合は、対象車両の走行軌跡を走行方向と逆に上流側に探索することになる。以下、上流側に走行軌跡を追跡する例について説明する。
図9は本発明に係る走行軌跡特定装置の走行軌跡特定方法の他の例を示す説明図である。図9に示すように、道路上の所定の通信地点Q1、Q2、Q3、Q4を通過する多数の車両50、…から走行軌跡データを受信するためのDSRC10、…を適長距離離隔して設置している。また、撮像地点A1、A2、A3を通過する多数の車両50、…を撮像して、各車両50の車番を読み取る車番読取装置21、22、23を所定の場所に設置している。
制御部43は、対象車両の車番(例えば、XXXX)を取得し、記憶部44に記憶した撮像情報に基づいて車番を探索し、対象車両の車番(XXXX)と同一の車番があるか否かを判定する。制御部43は、同一の車番がある場合、その車番が取得された通過地点(撮像地点、例えば、A1、A2)及びその通過時刻を特定し、特定した通過地点及び通過時刻を含む通過情報441を通過時刻が新しい順に分類する。
制御部43は、記憶部44に記憶した走行軌跡データを探索し、通過情報441の中で最も新しい通過時刻とその通過地点A1に合致する走行軌跡を探索して合致する識別番号を選定する。図9の例では、識別番号x、y、zを選定している。
制御部43は、通過地点A1で複数の識別番号x、y、zが選定された場合、識別番号毎に走行軌跡を追跡する。制御部43は、各識別番号の車両の走行軌跡を追跡する過程で、各走行軌跡が通過地点A2とその通過時刻に合致するか否かを判定する。図9の例では、識別番号xは合致するが、識別番号y、zは合致しないため、識別番号y、zは棄却する。これにより、識別番号xが1つだけ選定され、この走行軌跡を対象車両の走行軌跡として特定する。
以上説明したように、本発明にあっては、走行軌跡データ(走行軌跡情報)に車番などの個人情報が含まれない場合であっても、所定の地点で取得した特徴情報と走行軌跡データとにより、特徴情報が既知の対象車両の走行軌跡を特定することができる。また、専用の車載機を用いることなく低コストで、車両の運転挙動の特性や旅行時間の把握、事故等の突発事態の把握などを容易に行うことができる。また、車両の特徴情報を所定の地点で取得する場合に、通過位置又は通過時点の誤差があるとき、あるいは道路の複数の車線それぞれで車両がほぼ同時に通過するようなときでも、対象車両の走行軌跡を精度良く特定することができる。
上述の実施の形態では、DSRC10を通じて走行軌跡データがセンタ装置40に収集される構成であったが、これに限定されるものではなく、各車両50から直接走行軌跡データをセンタ装置40へ送信する構成であってもよい。
上述の実施の形態では、車番読取装置21、…で車両50の車番を読み取り、読み取った車番を含む撮像情報をセンタ装置40へ送信する構成であったが、これに限定されるものではなく、車番読取装置21、…で撮像した画像データをセンタ装置40へ送信し、センタ装置40で受信した画像データに基づいて車番を抽出する構成であってもよい。
上述の実施の形態では、ビデオカメラ31、…で車両50の車種、車色等の特徴情報を抽出し、抽出した特徴情報を含む撮像情報をセンタ装置40へ送信する構成であったが、これに限定されるものではなく、ビデオカメラ31、…で撮像した画像データをセンタ装置40へ送信し、センタ装置40で受信した画像データに基づいて特徴情報を抽出する構成であってもよい。
上述の実施の形態では、センタ装置40で対象車両の走行軌跡を特定する構成であったが、センタ装置40に代えて、道路付近に設置した路側装置で走行軌跡データ及び撮像情報を受信し、路側装置で対象車両の走行軌跡を特定することもできる。なお、この場合にも、撮像情報に代えて画像データそのものを路側装置へ送信することもできる。
上述の実施の形態において、センタ装置40で走行軌跡データを記憶する場合、走行軌跡データを、予め車両の識別番号、DSRCとの通信地点の通過時刻をキーとしてソートして通過した道路を特定し、通過した撮像地点の位置及び時刻等を付加する等、走行軌跡データを整理して記憶しておくこともできる。また、走行軌跡データが無線LAN等の中域通信、携帯電話等の広域通信で収集される場合には、車両の識別番号毎に、通過した道路を特定して、通過した撮像地点の位置及び時刻等を付加する等、走行軌跡データを整理して記憶しておくこともできる。
上述の実施の形態において、車両の位置の誤差、通過時刻又は到達時刻等の誤差、あるいは複数の車線がある道路で2台以上の車両が略同時に通過する状態などを考慮して、位置又は時刻の探索範囲に所要の幅をもたせることもできる。
開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る走行軌跡特定装置を備える走行軌跡特定システムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る走行軌跡特定装置の走行軌跡特定方法の一例を示す説明図である。 走行軌跡特定の処理手順を示すフローチャートである。 走行軌跡特定の処理手順を示すフローチャートである。 通過情報の例を示す説明図である。 識別番号が変更された場合の走行軌跡の特定例を示す説明図である。 ビデオカメラを併用する場合の対象車両の走行軌跡を特定する例を示す説明図である。 ビデオカメラを用いて対象車両の走行軌跡を特定する例を示す説明図である。 本発明に係る走行軌跡特定装置の走行軌跡特定方法の他の例を示す説明図である。
符号の説明
10 DSRC
21、22、23、24、25、26 車番読取装置
31、32、33 ビデオカメラ
40 センタ装置
41 第1通信部
42 第2通信部
43 制御部
44 記憶部
45 入力部
50 車両

Claims (8)

  1. 対象車両の外観に関する特徴情報に基づいて該対象車両の走行軌跡を特定する走行軌跡特定装置であって、
    複数の車両の走行軌跡情報を取得する走行軌跡取得手段と、
    道路上の所定の第1地点を通過する複数の車両の特徴情報及び第1通過時点を取得する第1の特徴情報取得手段と、
    該第1の特徴情報取得手段で取得した特徴情報が対象車両の特徴情報と略一致するか否かを判定する第1の判定手段と、
    該第1の判定手段で特徴情報が略一致すると判定した場合、該特徴情報が取得された車両の前記第1通過時点を特定する第1の通過時点特定手段と、
    前記走行軌跡取得手段で取得した走行軌跡情報に基づいて、前記第1の通過時点特定手段で特定した第1通過時点に前記第1地点を通過した車両の走行軌跡を前記対象車両の走行軌跡として特定する第1の走行軌跡特定手段と
    を備えることを特徴とする走行軌跡特定装置。
  2. 前記第1地点と異なる第2地点を通過する複数の車両の特徴情報及び第2通過時点を取得する第2の特徴情報取得手段と、
    該第2の特徴情報取得手段で取得した特徴情報が前記対象車両の特徴情報と略一致するか否かを判定する第2の判定手段と、
    該第2の判定手段で特徴情報が略一致すると判定した場合、該特徴情報が取得された車両の前記第2通過時点を特定する第2の通過時点特定手段と、
    前記第1の走行軌跡特定手段で複数の走行軌跡を特定した場合、前記走行軌跡情報に基づいて、前記第1の通過時点特定手段で特定した第1通過時点に前記第1地点を通過した車両の走行軌跡が、前記第2の通過時点特定手段で特定した第2通過時点に前記第2地点を通過した車両の走行軌跡に一致するか否かを判定する走行軌跡判定手段と、
    該走行軌跡判定手段で一致すると判定した走行軌跡が1つである場合、該走行軌跡を前記対象車両の走行軌跡として特定する第2の走行軌跡特定手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の走行軌跡特定装置。
  3. 前記第1の走行軌跡特定手段で複数の走行軌跡を特定した場合、特定した各走行軌跡の車両が前記第2地点を通過する通過時点を特定する通過時点特定手段と、
    該通過時点特定手段で特定した通過時点が前記第2の通過時点特定手段で特定した第2通過時点に略一致するか否かを判定する通過時点判定手段と、
    該通過時点判定手段で略一致する通過時点が1つである場合、該通過時点が特定された走行軌跡を前記対象車両の走行軌跡として特定する第3の走行軌跡特定手段と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の走行軌跡特定装置。
  4. 前記特徴情報は、車番であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の走行軌跡特定装置。
  5. 前記特徴情報は、車番、車種、車色、車長、車高及び車幅の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の走行軌跡特定装置。
  6. 道路上の所定の第1地点を撮像する撮像装置を備え、請求項1に記載の走行軌跡特定装置で対象車両の走行軌跡を特定する走行軌跡特定システムであって、
    前記撮像装置は、
    撮像して得られた画像データに基づいて、車両の特徴情報を抽出する抽出手段と、
    該抽出手段で抽出した特徴情報を前記走行軌跡特定装置へ送信する送信手段を備え、
    前記走行軌跡特定装置は、
    前記特徴情報を受信する受信手段を備えることを特徴とする走行軌跡特定システム。
  7. コンピュータに、対象車両の外観に関する特徴情報に基づいて該対象車両の走行軌跡を特定させるためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、道路上の所定の第1地点を通過する車両の特徴情報が対象車両の特徴情報と略一致するか否かを判定する手段と、
    特徴情報が略一致すると判定した場合、該特徴情報に対応する車両が前記第1地点を通過した第1通過時点を特定する手段と、
    複数の車両の走行軌跡情報に基づいて、特定した第1通過時点に前記第1地点を通過した車両の走行軌跡を前記対象車両の走行軌跡として特定する手段と
    して機能させること
    を特徴とするコンピュータプログラム。
  8. 対象車両の外観に関する特徴情報に基づいて該対象車両の走行軌跡を特定する走行軌跡特定方法であって、
    複数の車両の走行軌跡情報を取得し、
    道路上の所定の第1地点を通過する複数の車両の特徴情報及び第1通過時点を取得し、
    取得した特徴情報が対象車両の特徴情報と略一致するか否かを判定し、
    特徴情報が略一致すると判定した場合、該特徴情報が取得された車両の前記第1通過時点を特定し、
    取得した走行軌跡情報に基づいて、特定した第1通過時点に前記第1地点を通過した車両の走行軌跡を前記対象車両の走行軌跡として特定することを特徴とする走行軌跡特定方法。
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