JP2008216085A - 流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定流体の流路にフローセンサを設けるために形成した開口部の上流側開口端の角部において発生した渦の影響をフローセンサの検出精度に及ぼさないようにした流路構造を有する流量形を提供する。
【解決手段】入口15aから出口15bまで直管をなす流路15の途中の壁面15dに長手方向に沿って長い開口部16が形成されたハウジング12と、ハウジング12に取り付けられ流路15の外側に開口部16を密封するように配置された回路基板31と、回路基板31に設けられ開口部16内に位置しかつ検出面32aが流路15の内壁面15dよりも流路中心軸線から見て外側に位置するフローセンサ32とを備えた流量計11であって、流路15の開口部16と対向する側の内壁面15dに流路の入口15aから流入した被測定流体をフローセンサ32の検出面32aに沿わせて流すように膨出部18を形成した構成としたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、特に低圧の空気等からなる被測定流体の微少な流量測定に好適に利用可能な流量計に関する。
ガスや空気等の流体の流量を検出する流量計として熱式の気体流速センサを用いた流量計が知られている。この流量計は、ハーメチックシール構造の部品上にセンサを搭載しこれを流路に取り付けるようにしたもので、特に高圧の流体の流量を検出する場合に適している。しかしながら、このハーメチックシール構造の流量計は、コストが高いという問題がある。
また、このようなハーメチックシール構造とは異なる構造を有する流量計として、流量計のボディの一部である蓋体に形成された流路の一部に開口したセンサ孔を、流路に検出面が臨むようにフローセンサを配置した回路基板を密接して封止することによって流路を形成する流量計が知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、フローセンサは蓋体の内面よりも所定距離(約0.05mm)だけ流路壁の外側に位置するように、即ち、流路よりも引っ込んだ位置に検出面が配置されている。センサ孔は、フローセンサの流路の長手方向両側に所定の隙間(約0.7mm)ができる大きさであり、蓋体とフローセンサとの間には段差のある隙間が存在している。
特開2005―315788号公報(4頁、図4、図5)
例えば給湯器のブロアに流れる空気のように圧力の低い被測定対象流体の流量を測定する場合、上述した後者の流量計の更なるコスト低減を図るために、図7に示すようにハウジング1に流体の入口2aから出口2bまで直管をなす流路2の途中の内壁面2cに長手方向(流体の流れる方向)に沿って長い開口部2dを形成し、入口2a側に流入する被測定流体の流れを整流するための整流器3を設け、ハウジング1に流路2の外側に開口部2dを密封して覆うように回路基板4を取り付け、この回路基板4に開口部2d内に位置しかつ検出面5aが流路2の内壁面2cよりも外側に位置するようにフローセンサ5を設けた基板タイプの構造の流量計9が提案されている。
図7に示した構造の流量計において流路2を通流する被測定流体の整流器3通過後の流速分布は図8の流速分布Aで示すように流路2の内壁面2cにおいては流速ゼロであり、流路2の中心部に向かって徐々に大きくなり、流路2の中心部で最大流量となっている。ところが、流路2が急拡大する開口部2dの位置においては流路2の内壁面2cと回路基板4の下面4aとの間の空間部(凹部)の容積(開口部2dの容積)分だけ急拡大したことにより、開口部2dの上流側開口端2eの直角をなす角部2fが流路2の内壁面に形成され、この角部2fにおいて渦7が発生する。そして、この渦7の影響により被測定流体の流れは流れ方向に対して流速が減速又は逆流するような流体挙動が生じる。
このため、流速分布は渦7の発生位置から下流側で渦7の影響を受ける範囲(影響圏)8内にある流路においては、流速分布B及び流速分布Cに示すように流路内壁面2cから近い位置(流路2の内壁面2cと回路基板4の下面4aとの間)では流れ方向に対して流速が減速又は逆流することがある。そして、渦7の影響を受ける範囲8を脱すると、流速分布Dは流路2の内壁面2cおよび回路基板4の下面4aにおいて流速がゼロであり、流路2の中心部に向かって流速が大きくなり、流路の中心部で最大となる。尚、図8は、被測定流体の流路2内における流体挙動及び流速分布を分かりやすく示した模式的に示したものである。
従って、図7に示すような構造の流量計では上述したような渦7の影響による流速分布の変化が起こり、その変化が起こっている範囲8にフローセンサ5の検出面5aがある場合は検出精度の悪化を招くという問題がある。この問題は特に最大流速が速い大流量域において顕著に発生する。
また、フローセンサ5が流路2の内壁面2cよりも流路中心軸線から見て外側(凹んだ部分)に位置していることにより、流れ方向に対して流速が減速又は逆流している被測定流体の流れが検出面5aを通過するためにフローセンサ5の出力が図9に示すように飽和してしまい、流量を正確に測定することができなくなるという問題がある。尚、特許文献1に開示されている流量計においても上述した構造の流量計と略同様の傾向があると考えられる。
本発明の目的は、被測定流体の流路にフローセンサを設けるために形成した開口部の上流側開口端の角部において発生した渦の影響をフローセンサの検出精度に及ぼさないようにした流路構造を有する流量計を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明に係る流量計は、
入口から出口まで直管をなす流路の途中の壁面に長手方向に沿って長い開口部が形成されたハウジングと、前記ハウジングに取り付けられ前記流路の外側に前記開口部を密封して覆うように配置された回路基板と、前記回路基板に設けられ前記開口部内に位置しかつ検出面が前記流路の内壁面よりも流路中心軸線から見て外側に位置するフローセンサとを備えた流量計であって、
前記流路の前記開口部と対向する側の内壁面に当該流路の入口から流入した被測定流体を前記フローセンサの検出面に沿わせて流すように膨出部を形成したことを特徴としている。
被測定流体がハウジングの流路を流れる際に開口部上流側開口端の角部において発生する渦によって流路内壁面から離れた位置で流速がゼロになる位置が、膨出部が形成されていない場合に比べて回路基板に向けてシフトする。この結果、渦の影響を受ける範囲が短くなり、フローセンサの検出面においては安定した流速分布が得られる。これにより、フローセンサの出力が高流量域まで安定して正確に測定することが可能となる。
また、本発明の請求項2に記載の流量計は、請求項1に記載の流量計において、前記膨出部は前記流路の内壁面が前記フローセンサ側に徐々に高くなる傾斜部と、前記フローセンサと対向する領域に形成された平面部と、当該平面部から前記内壁面に向かって徐々に低くなる傾斜部とが連続して形成されていることを特徴としている。
流路の入口から流入した被測定流体は、流路の内壁面がフローセンサ側に徐々に高くなる傾斜部により回路基板に向けてシフトされ、フローセンサと対向する領域に形成された平面部によりフローセンサの検出面に沿って流れ、平面部から内壁面に向かって徐々に低くなる傾斜部により前記シフトが解除される。これにより、流路内を流れる被測定流体をフローセンサの検出面側にシフトさせかつ検出面に沿わせて流すことができ、フローセンサの出力が高流量の流域まで安定して検出可能となると共に、被測定流体がフローセンサの検出面に角度をもって当たることにより生じる、被測定流体に含まれるゴミや粉塵が検出面に付着するのを防止することができる。
本発明によると、流路の開口部と対向する内壁面に膨出部を形成することにより被測定流体の流速分布が回路基板に向けてシフトするので、開口部の上流側開口端角部で発生する渦の影響を受ける範囲を短くすることができ、この結果、フローセンサの検出面において安定した流速分布が得られ、フローセンサの出力が高流量の流域まで安定して流量を正確に測定することが可能となる。また、流路の内壁面に膨出部を形成するだけの簡単な構成であり、安価な流量計を提供することが可能であり、特に被測定流体が低圧の空気等である場合の流量計に好適に利用できる。
また、本発明によると、膨出部の形状を、流路の内壁面がフローセンサ側に徐々に高くなる傾斜部と、フローセンサと対向する領域に形成された平面部と、平面部から内壁面に向かって徐々に低くなる傾斜部とを連続して形成することにより、流路内を流れる被測定流体をフローセンサの検出面に沿わせて流すことができ、フローセンサの出力が高流量の流域まで安定して検出することが可能となると共に、被測定流体がフローセンサの検出面に角度をもって当たることが防止されるので検出面のダイアフラム構造を破損から保護することができる。
以下、本発明の実施形態に係る流量計について図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように流量計11は、ハウジング12、蓋体13、回路基板31等により構成されている。ハウジング12は、図1に示すように上方から見て略正方形状の箱体をなし、図2に示すように上部に回路基板31を収容する回路基板収容室(以下「収容室」という)14が形成され、この収容室14の下側の中央位置に図中左右方向に断面円形の直管状の流路15が形成されている。流路15の入口15a、出口15bは、ハウジング12の両側部から外方に延出されており、図示しない外部の被流体流路に接続されるようになっている。そして、被測定流体は、図2の矢印で示すように入口15aから流路15に流入して出口15bから流出する。尚、以後流路15の入口15a側を上流側、出口15b側を下流側という。
収容室14の底板14aの中央部は、流路15との隔壁を形成しており、図2及び図3に示すように流路15の中央部15cの上部に長手方向(被測定流体の流れる方向)に沿って長い長方形状をなす開口部16が形成されている。この開口部16は、上流側開口端16a、下流側の開口端16bが図5に拡大して示すように流路15に対して直角状の角部16c,16dをなしている。
収容室14の底板14aの上面14bは、開口部16の周縁部14cが僅かに高く(略1mm程度)形成されており、回路基板31を載置する載置部(以下「載置部14c」という)とされている。載置部14cの両側部には回路基板31を固定するためのねじ孔17が形成されている。そして、載置部14cの開口部16の周縁部14d、ねじ孔17の周縁部14eは、載置部14cの上面から同じ高さとされている。これらの周縁部14d及び14eは、回路基板31を載置部14cに載置して接着剤で固定する際に接着剤が開口部16及びねじ孔17内に入り込むことを防止するためのもので、載置部14cから僅かに高く(略0.1mm程度)形成されている。
流路15の内壁面15dの開口部16と対向する側の内壁面15dには図2に示すように開口部16に向かって膨出する膨出部18が形成されている。この膨出部18は、流路15を流れる被測定流体を回路基板31に向けてシフトさせて、この回路基板31の下面31aに設けられ開口部16の略中央位置に配置されたフローセンサ32の検出面32aに沿わせて流すためのものである。
膨出部18は、上流側の傾斜部18aと中央の平面部18bと下流側の傾斜部18cからなり、これらの傾斜部18aと平面部18bと傾斜部18cが連続して形成されている。上流側の傾斜部18aは、開口部16の上流側開口端16aと対向する内壁面15dの位置から緩やかな傾斜(勾配約5°〜30°)をなして徐々に高くなり、平面部18bは、フローセンサ32の上流側の任意の位置から下流側の任意の位置までフローセンサ32の検出面32aと対向する領域に回路基板31と対向して平行に形成され、下流側の傾斜部18cは、平面部18bから開口部16の下流側開口端16bと対向する内壁面15dの位置まで緩やかな傾斜(勾配約5°〜30°)をなして徐々に低くなっている。
このように膨出部18の上流側の傾斜部18aと下流側の傾斜部18cを緩やかな傾斜面とすることにより、流路15の開口部16の部分(凹部)が急拡大部とならないようにすることが可能となる。即ち開口部16における流路15の断面積が急に大きくなることによる流路15内を流れる被測定流体の流れの乱れを防止することが可能となる。
また、流路15は、フローセンサ32の前後の流路における流路抵抗の不均一をなるべく無くすために開口部16が流路の一部となっている流路部分(凹部)の断面積と、開口部16の上流側及び下流側の断面積が略同じになるように形成されている。このようにして、流路15の開口部16と対向する内壁面15dに膨出部18が形成されている。このハウジング12は、例えば合成樹脂部材により一体に形成されている。
尚、膨出部18は、流路15を流れる被測定流体を回路基板31に向けてシフトさせてフローセンサ32の検出面32aに沿わせて流すようにすれば良く、上流側の傾斜面18a、下流側の傾斜部18cの形状は、上述したように緩やかなテーパ状に形成しても良く、或いは僅かに凸面をなす曲面で形成しても良い。更に細かい段差をなす階段状に形成することも可能である。
流路15の入口15aは、図2に示すように流路15と段差をなして拡径して形成されており、入口15aから流路15に流入する被測定流体の流れを整流するための整流器21が嵌挿収容されている。この整流器21は、円筒形状をなし被測定流体の流れる方向に沿って所定の間隔を存して整流用の金網22が複数枚(例えば、4枚)並設して形成されている。
フローセンサ32は、図2に示すように回路基板31の下面31aの略中央位置に設けられている。このフローセンサ32は、例えばシリコン基板の上面に窒化シリコン又は二酸化シリコンの絶縁膜(薄膜)が形成され、この絶縁膜の流路15の中央位置と対応する位置に流量検出部(センサ部)が形成され、更に流量検出部が窒化シリコン又は二酸化シリコンの絶縁膜により被覆された構成とされている。
前記流量検出部が形成されている絶縁膜の部位はダイアフラムとされて流量検出部とシリコン基板とが熱的に遮断されている。前記流量検出部は熱式の検出部で、絶縁膜状に例えば白金薄膜でできた発熱素子としてのヒータと、このヒータの上流側及び下流側に等間隔で配置された例えば白金薄膜でできた抵抗素子としての測温素子とにより構成されている。そして、抵抗素子と測温素子とでホイーストンブリッジ回路をなし、これによってフローセンサ32の検出部32aが形成されている。
前記流量検出部のヒータに通電すると、このヒータは制御回路によりシリコン基板上に設けられた周囲温度センサで測定された被測定流体の温度よりもある一定温度だけ高く加熱され、流路15を流れる被測定流体を加熱する。被測定流体が流れないときは、ヒータの上流側/下流側に均一の温度分布が形成されており、上流側の測温素子と下流側の測温素子は、略等しい温度に対応する抵抗値を示す。
一方、被測定流体の流れがあるときには、ヒータの上流側/下流側の均一な温度分布が崩れ、上流側の温度が低くなり、下流側の温度が高くなる。そして、上流側の測温素子と下流側の測温素子により構成される例えばホイーストンブリッジ回路により測温素子の抵抗値差即ち温度差を検出して流路15内を流れる被測定流体の流量を測定する。
回路基板31は、図2に示すようにハウジング12の収容室14に収容されて図3に示す載置部14cの開口部16の周縁部14d、ねじ孔17の周縁部14eに載置される。そして、図4に示すように回路基板31は、載置部14cと対向する下面31aが載置部14cに接着剤23により接着されて固定される。このとき接着剤23は、開口部16の周縁部14d、ねじ孔17の周縁部14eより開口部16、ねじ孔17内に入り込むことが防止される。これにより、回路基板31は、開口部16の周縁部を全周に亘り覆うように載置部14cに密着されて流路15を気密に封止するので、開口部を挟んで流路側と流路と反対側との気密性が確保される。
そして、フローセンサ32が開口部16の略中央位置に配置される。フローセンサ32は、前述したように薄く形成されており、従って、検出面32aは流路15の内壁面15dよりも外側に位置している。そして、検出面32aは、膨出部18の平面部18bと平行に対向している。
次いで、回路基板31は、図4に示すようにねじ24により底板14aに固定される。回路基板31は、載置部14cが底板14aの上面14bから僅かに高く形成されていることにより、下面31aが上面14bから僅かに離隔して接触することが防止される。次いで、図1及び図2に示すようにハウジング12に蓋体13が装着される。
次に上記構成の流量計11の作用を説明する。図2の矢印で示すように流路15の入口15aから流入した被測定流体は、整流器21により整流されて流路15内に流入する。流路15に流入した被測定流体の流速分布は、その流れは流路内壁面15dにおいて流速がゼロであり、流路15の中心部に向かって徐々に流速が大きくなり、流路15の中心部で最大流速となっている。従って、開口部16の上流側においては図5の流速分布Aで示すようになる。尚、図5は流路15内における被測定流体の流体挙動及び流速分布を模式的に示したものである。
そして、開口部16の上流側の開口端16aにおいては、流路15が急拡大したことにより直角状の角部16cにより渦35が発生する。この渦35の影響により被測定流体の流れは流れ方向に対して流速が減速又は逆流するような流体挙動が生じる。このため、流速分布は渦35の発生位置から下流側で渦35の影響を受ける範囲(影響圏)36内にある流路においては、流速分布Bで示すように流路15の内壁面15dから近い位置、即ち内壁面15dから回路基板31の下面31aまでの間の位置では流れ方向に対して流速が減速又は逆流するようなことがある。
流路15は、開口部16と対向する流路内壁面15dに開口端16aと対向する位置から開口部16に向かって形成された膨出部18の傾斜部18aにより開口部16における急拡大による流れの影響が抑制され、渦35の影響を受ける範囲(影響圏)36が短くなる。即ち、開口部16の上流側端16aの角部16cにおいて発生する渦35によって流路内壁面15dから外側に離れた位置で流速がゼロになる位置(渦35の影響圏36を示す破線との交点位置)が、膨出部18が形成されていない場合に比べて回路基板31に向けてシフトする。
被測定流体が渦35の影響を受ける範囲36を脱して平面部18bのフローセンサ32の上流側に達すると、流速分布Cで示すように回路基板31の下面31aにおいて流速がゼロとなり、流路15の中心部に向かって徐々に流速が大きくなり、流路15の中心部で最大となる。そして、このような流速分布は、流速分布Dで示すように平面部18bのフローセンサ32の下流側に至るまで維持される。
被測定流体が開口部16の下流側端面16bを過ぎると、流量分布は再び流路15の内壁面15dにおいて流速がゼロとなり、流路15の中心部に向かって徐々に流速が大きくなって流路の中心部で最大となる。
これにより、開口部16における被測定流体の層流がフローセンサ32の上流側から下流側に至るまで維持される。この結果、フローセンサ32の検出面32aにおいては安定した流速分布が得られ、フローセンサ32は、出力が図6に示すように高流量の流域まで安定して正確に流量を測定することが可能となる。また、流路15内を流れる被測定流体をフローセンサ32の検出面32aに沿わせて流すことにより、被測定流体がフローセンサ32の検出面32aに直接当たって被測定流体に含まれるゴミや粉塵が検出面32aに付着するのを防止することができる。
本発明に係る流量計の一実施形態を示す平面図である。 図1に示した流量計の矢線II―IIに沿う断面図である。 図1に示したハウジングの回路基板収容室の上面図である。 図2に示した流量計の矢線IV―IVに沿う一部断面図である。 図2に示した流量計の流路内における被測定流体の流体挙動及び流速分布を模式的に示した説明図である。 図2に示した流量計の流量特性の一例を示すグラフである。 従来の流量計の一例を示す断面図である。 図7に示した流量計の流路内における被測定流体の流体挙動及び流速分布を模式的に示した説明図である。 図7に示した流量計の流量特性の一例を示すグラフである。
符号の説明
1 ハウジング
2 流路
2a 入口
2b 出口
2c 内壁面
2d 開口部
2e 上流側開口端
2f 角部
3 整流器
4 回路基板
4a 下面
5 フローセンサ
5a 検出面
7 渦
8 渦の影響を受ける範囲(影響圏)
9 流量計
11 流量計
12 ハウジング
13 蓋体
14 収容室(回路基板収容室)
14a 底板(隔壁)
14b 上面
14c 載置部(周縁部)
14d 開口部の周縁部
14e ねじ孔の周縁部
15 流路
15a 入口
15b 出口
15c 中央部
15d 内壁面
16 開口部
16a,16b 開口端
16c,16d 角部
17 ねじ孔
18 膨出部
18a,18c 傾斜部
18b 平面部
21 整流器
22 金網
23 接着剤
24 ねじ
31 回路基板
31a 下面
32 フローセンサ
32a 検出面
35 渦
36 渦の影響を受ける範囲(影響圏)
A,B,C,D 流路内における被測定流体の流速分布

Claims (2)

  1. 入口から出口まで直管をなす流路の途中の壁面に長手方向に沿って長い開口部が形成されたハウジングと、前記ハウジングに取り付けられ前記流路の外側に前記開口部を密封して覆うように配置された回路基板と、前記回路基板に設けられ前記開口部内に位置しかつ検出面が前記流路の内壁面よりも流路中心軸線から見て外側に位置するフローセンサとを備えた流量計であって、
    前記流路の前記開口部と対向する側の内壁面に当該流路の入口から流入した被測定流体を前記フローセンサの検出面に沿わせて流すように膨出部を形成したことを特徴とする流量計。
  2. 前記膨出部は前記流路の内壁面が前記フローセンサ側に徐々に高くなる傾斜部と、前記フローセンサと対向する領域に形成された平面部と、当該平面部から前記内壁面に向かって徐々に低くなる傾斜部とが連続して形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の流量計。

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