JP2008215773A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008215773A
JP2008215773A JP2007057442A JP2007057442A JP2008215773A JP 2008215773 A JP2008215773 A JP 2008215773A JP 2007057442 A JP2007057442 A JP 2007057442A JP 2007057442 A JP2007057442 A JP 2007057442A JP 2008215773 A JP2008215773 A JP 2008215773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
refrigerant
heat exchanger
combustible refrigerant
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007057442A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Nakamune
浩昭 中宗
Shinichi Wakamoto
慎一 若本
Shin Sekiya
慎 関屋
Toshihide Koda
利秀 幸田
Susumu Yoshimura
寿守務 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007057442A priority Critical patent/JP2008215773A/ja
Publication of JP2008215773A publication Critical patent/JP2008215773A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

【課題】運転効率の低下の抑制を図ることができるとともに、可燃性冷媒の充填量を少なくすることができる空気調和装置を得る。
【解決手段】第1の冷媒配管群3は室外及び室内熱交換器1,2からの可燃性冷媒を圧縮機4へ導入可能な共通の圧縮機吸入配管11を有し、第2の冷媒配管群5は室外及び室内熱交換器1,2からの可燃性冷媒を膨張弁6へ導入可能な共通の膨張弁送入配管15を有している。圧縮機吸入配管11と膨張弁送入配管15との間には、バイパス膨張弁18が設けられたバイパス配管17が接続されている。バイパス配管17の下流側及び膨張弁送入配管15には内部熱交換器19が設けられている。第2の冷媒配管群5の少なくとも一部は第1の冷媒配管群3の配管径よりも小さい配管径を持つ小径管とされ、小径管は第2の冷媒配管群5におけるバイパス配管17との接続部よりも下流側の部分に位置している。
【選択図】図1

Description

この発明は、可燃性冷媒を用いる空気調和装置に関するものである。
従来の空気調和機では、地球温暖化の防止の観点から、地球温暖化係数の大きな冷媒からより小さな代替冷媒への使用の転換が求められている。代替冷媒としては、例えばCO冷媒、炭化水素冷媒(プロパンやイソブタン)あるいはR32冷媒(ジフルオロメタン、CH)等が挙げられる。これらの代替冷媒の中で、炭化水素冷媒やR32冷媒は可燃性冷媒であるので、可燃性冷媒を用いる従来の空気調和機では、冷媒漏洩時の漏洩量を少なくするために冷媒充填量が削減されている。
従来、冷媒充填量を削減するために、凝縮器及び蒸発器に用いる熱交換器のパイプ径を細くして小型化した空気調和機が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−148755号公報
しかし、熱交換器部分を小型化しているので、熱交換器の熱交換効率が悪くなり、空気調和機の運転効率が大きく低下してしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、運転効率の低下の抑制を図ることができるとともに、可燃性冷媒の充填量を少なくすることができる空気調和装置を得ることを目的とする。
この発明に係る空気調和装置は、可燃性冷媒を圧縮する圧縮装置、凝縮された可燃性冷媒を膨張させる減圧装置、冷房運転時に減圧装置からの可燃性冷媒を蒸発させて圧縮装置へ送り、暖房運転時に圧縮装置からの可燃性冷媒を凝縮して減圧装置へ送る室内熱交換器、冷房運転時に圧縮装置からの可燃性冷媒を凝縮して減圧装置へ送り、暖房運転時に減圧装置からの可燃性冷媒を蒸発させて圧縮装置へ送る室外熱交換器、室内熱交換器及び室外熱交換器のそれぞれからの可燃性冷媒を圧縮装置へ導入可能な共通の圧縮装置導入管を有し、室内熱交換器及び室外熱交換器のそれぞれと圧縮装置との間で可燃性冷媒を導く第1の冷媒配管群、室内熱交換器及び室外熱交換器のそれぞれからの可燃性冷媒を減圧装置へ導入可能な共通の減圧装置導入管を有し、室内熱交換器及び室外熱交換器のそれぞれと減圧装置との間で可燃性冷媒を導く第2の冷媒配管群、圧縮装置導入管と減圧装置導入管との間に接続され、減圧装置導入管を通る可燃性冷媒の一部を圧縮装置導入管へ導くバイパス配管、バイパス配管を通る可燃性冷媒を膨張させるバイパス減圧装置、及びバイパス減圧装置により膨張された可燃性冷媒と、減圧装置導入管を通る可燃性冷媒との間で熱交換を行う内部熱交換器を備え、第2の冷媒配管群の少なくとも一部は、第1の冷媒配管群の配管径よりも小さい配管径を持つ小径管とされており、小径管は、第2の冷媒配管群におけるバイパス配管との接続部よりも下流側の部分に位置している。
この発明に係る空気調和装置では、バイパス減圧装置が設けられたバイパス配管が圧縮装置導入管と減圧装置導入管との間に接続され、減圧装置の上流側の減圧装置導入管及びバイパス減圧装置の下流側のバイパス配管に内部熱交換器が設けられており、かつ、減圧装置導入管とバイパス配管との接続部分よりも下流側に位置する第2の冷媒配管群の一部が小径管とされているので、運転効率の低下の抑制を図ることができるとともに、可燃性冷媒の充填量を少なくすることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による空気調和装置を示す構成図である。図において、室外熱交換器1及び室内熱交換器2のそれぞれには、第1の冷媒配管群3を介して圧縮機(圧縮装置)4が接続され、第2の冷媒配管群5を介して膨張弁(減圧装置)6が接続されている。可燃性冷媒は、第1の冷媒配管群3及び第2の冷媒配管群5を流れることにより、室外熱交換器1、室内熱交換器2、圧縮機4及び膨張弁6間を循環される。
圧縮機4には、可燃性冷媒を吸入する吸入口と、可燃性冷媒を排出する排出口とが設けられている。圧縮機4は、吸入口から吸入された可燃性冷媒を圧縮し、圧縮後の可燃性冷媒を排出口から排出する。
膨張弁6には、可燃性冷媒が送入される送入口と、可燃性冷媒が送出される送出口とが設けられている。膨張弁6は、可燃性冷媒を減圧により膨張させる。膨張弁6には、凝縮された可燃性冷媒が送入口から入り、膨張後の可燃性冷媒が送出口から送出される。
第1の冷媒配管群3は、室外熱交換器1及び室内熱交換器2のそれぞれと圧縮機4との間で可燃性冷媒を導く。第1の冷媒配管群3には、冷房運転時と暖房運転時との間で可燃性冷媒の流路を切り替える第1の流路切替装置7が設けられている。
第1の冷媒配管群3は、第1の流路切替装置7と室外熱交換器1とを接続する第1室外接続配管8と、第1の流路切替装置7と室内熱交換器2とを接続する第1室内接続配管9と、第1の流路切替装置7と圧縮機4の排出口とを接続する圧縮機排出配管10と、第1の流路切替装置7と圧縮機4の吸入口とを接続する圧縮機吸入配管11とを有している。
第1の流路切替装置7は、冷房運転時に、第1室外接続配管8と圧縮機排出配管10との間を連通させ、かつ第1室内接続配管9と圧縮機吸入配管11との間を連通させる。また、第1の流路切替装置7は、暖房運転時に、第1室内接続配管9と圧縮機排出配管10との間を連通させ、かつ第1室外接続配管8と圧縮機吸入配管11との間を連通させる。
即ち、圧縮機4から排出された可燃性冷媒は、圧縮機排出配管10を通過後、冷房運転時には第1室外接続配管8へ導かれ、暖房運転時には第1室内接続配管9へ導かれる。また、圧縮機4に吸入される可燃性冷媒は、冷房運転時には第1室内接続配管9から圧縮機吸入配管11へ導かれ、暖房運転時には第1室外接続配管8から圧縮機吸入配管11へ導かれる。即ち、圧縮機吸入配管11は、室外熱交換器1及び室内熱交換器2のそれぞれからの可燃性冷媒を圧縮機4へ導入可能な共通の圧縮装置導入管とされている。
第2の冷媒配管群5は、室外熱交換器1及び室内熱交換器2のそれぞれと膨張弁6との間で可燃性冷媒を導く。第2の冷媒配管群5には、冷房運転時と暖房運転時との間で可燃性冷媒の流路を切り替える第2の流路切替装置12が設けられている。
第2の冷媒配管群5は、第2の流路切替装置12と室外熱交換器1とを接続する第2室外接続配管13と、第2の流路切替装置12と室内熱交換器2とを接続する第2室内接続配管14と、第2の流路切替装置12と膨張弁6の送入口とを接続する膨張弁送入配管15と、第2の流路切替装置12と膨張弁6の送出口とを接続する膨張弁送出配管16とを有している。
第2の流路切替装置12は、冷房運転時に、第2室外接続配管13と膨張弁送入配管15との間を連通させ、かつ第2室内接続配管14と膨張弁送出配管16との間を連通させる。また、第2の流路切替装置12は、暖房運転時に、第2室内接続配管14と膨張弁送入配管15との間を連通させ、かつ第2室外接続配管13と膨張弁送出配管16との間を連通させる。
即ち、膨張弁6から送出された可燃性冷媒は、膨張弁送出配管16を通過後、冷房運転時には第2室内接続配管14へ導かれ、暖房運転時には第2室外接続配管13へ導かれる。また、膨張弁6に送入される可燃性冷媒は、冷房運転時には第2室外接続配管13から膨張弁送入配管15へ導かれ、暖房運転時には第2室内接続配管14から膨張弁送入配管15へ導かれる。即ち、膨張弁送入配管15は、室外熱交換器1及び室内熱交換器2のそれぞれからの可燃性冷媒を膨張弁6へ導入可能な共通の減圧装置導入管とされている。
第1の冷媒配管群3に含まれる配管、即ち第1室外接続配管8、第1室内接続配管9、圧縮機排出配管10及び圧縮機吸入配管11の各配管径は、それぞれ予め設定された所定の寸法とされている。また、第2の冷媒配管群5に含まれる配管のうち、第2室内接続配管14及び膨張弁送出配管16のみが、第1の冷媒配管群3の配管径よりも小さい(即ち、第1の冷媒配管群3に含まれるいずれの配管の配管径よりも小さい)配管径を持つ小径管とされている。第2室外接続配管13及び膨張弁送入配管15の各配管径は、小径管よりも大きな配管径を持つ所定の寸法とされている。
室外熱交換器1は、第1室外接続配管8及び第2室外接続配管13間を接続する室外熱交換用配管を有している。室外熱交換用配管内に可燃性冷媒が流れることにより、室外熱交換用配管の内外間で熱交換が行われる。冷房運転時には、第1室外接続配管8からの可燃性冷媒が室外熱交換用配管を通って第2室外接続配管13へ送り出される。また、暖房運転時には、第2室外接続配管13からの可燃性冷媒が室外熱交換用配管を通って第1室外接続配管8へ送り出される。これにより、室外熱交換器1は、冷房運転時に圧縮機4からの可燃性冷媒を凝縮して膨張弁6へ送り、暖房運転時に膨張弁6からの可燃性冷媒を蒸発させて圧縮機4へ送る。
室内熱交換器2は、第1室内接続配管9及び第2室内接続配管14間を接続する室内熱交換用配管を有している。室内熱交換用配管内に可燃性冷媒が流れることにより、室内熱交換用配管の内外間で熱交換が行われる。冷房運転時には、第2室内接続配管14からの可燃性冷媒が室内熱交換用配管を通って第1室内接続配管9へ送り出される。また、暖房運転時には、第1室内接続配管9からの可燃性冷媒が室内熱交換用配管を通って第2室内接続配管14へ送り出される。これにより、室内熱交換器2は、冷房運転時に膨張弁6からの可燃性冷媒を蒸発させて圧縮機4へ送り、暖房運転時に圧縮機4からの可燃性冷媒を凝縮して膨張弁6へ送る。
圧縮機吸入配管11と膨張弁送入配管15との間には、バイパス配管17が接続されている。膨張弁送入配管15を流れる可燃性冷媒の一部は、バイパス配管17により圧縮機吸入配管11へ導かれる。
バイパス配管17には、バイパス配管17を流れる可燃性冷媒を減圧により膨張させるバイパス膨張弁(バイパス減圧装置)18が設けられている。
バイパス配管17におけるバイパス膨張弁18の位置よりも下流側の部分、及び膨張弁送入配管15におけるバイパス配管17との接続部よりも上流側の部分には、内部熱交換器19が設けられている。内部熱交換器19は、バイパス配管17を流れる可燃性冷媒と、膨張弁送入配管15を流れる可燃性冷媒との間で熱交換を行う。これにより、内部熱交換器19では、膨張弁送入配管15内の可燃性冷媒からバイパス配管17内の可燃性冷媒へ熱が移動する。
内部熱交換器19は、複数の第1扁平管及び複数の第2扁平管が重ねられることにより構成された扁平管式熱交換器である。各第1扁平管及び各第2扁平管の形状は扁平状になっている。
各第1扁平管は、互いに隣接して並べられた複数の第1流路を有している。各第1流路は、膨張弁送入配管15に連通している。従って、各第1流路には、膨張弁送入配管15内の可燃性冷媒が通される。膨張弁送入配管15内の可燃性冷媒は、第1分配器で分配されることにより各第1流路へ導かれる。
各第2扁平管は、第1扁平管に接触している。また、各第2扁平管は、互いに隣接して並べられた複数の第2流路を有している。各第2流路は、バイパス配管17に連通している。従って、各第2流路には、バイパス配管17内の可燃性冷媒が通される。バイパス配管17内の可燃性冷媒は、第2分配器で分配されることにより各第2流路へ導かれる。
なお、第1扁平管の仕様は、各第1流路の数が12本、各第1流路の直径が1.0mm、各第1流路の長さが1000mmとされている。また、第2扁平管の仕様は、各第2流路の数が12本、各第2流路の直径が1.5mm、各第2流路の長さが1000mmとされている。さらに、第1扁平管及び第2扁平管のそれぞれは、一体形成されたものに限られず、複数の扁平管を組み合わせて構成されていてもよい。
また、室外熱交換器1、圧縮機4、膨張弁6、第1の流路切替装置7、第2の流路切替装置12、バイパス膨張弁18及び内部熱交換器19は、共通の室外機20に設けられている。さらに、可燃性冷媒は、プロパン冷媒とされている。また、上記の例では第2室内接続配管14及び膨張弁送出管16のみが小径管とされているが、これに限定されず、第2の冷媒配管群5において小径管とされている部分は、膨張弁送入配管15とバイパス配管17との接続部よりも下流側の少なくとも一部であればよい。
また、実施の形態1では、圧縮機4の潤滑油に溶解する冷媒の量を削減するために、圧縮機4のタイプは高圧シェルタイプとされ、潤滑油は弱相溶油とされている。圧縮機4のタイプと潤滑油の種類との組み合わせはこれに限られず、例えば低圧シェルタイプと相溶油などとの組み合わせとしてもよい。
次に、冷房運転時の動作について説明する。圧縮機吸入配管11から吸入された可燃性冷媒は、圧縮機4で圧縮され、高温高圧となって圧縮機4から排出される。この後、可燃性冷媒は、圧縮機排出配管10、第1の流路切替装置7及び第1室外接続配管8の順に導かれて室外熱交換器1へ送られる。
この後、室外熱交換器1において、可燃性冷媒と室外の空気等との間で熱交換が行われる。これにより、可燃性冷媒の温度が低下し、可燃性冷媒が凝縮される。凝縮後の可燃性冷媒は、室外熱交換器1から、第2室外接続配管13及び第2の流路切替装置12の順に導かれて膨張弁送入配管15に入る。
この後、膨張弁送入配管15内の可燃性冷媒は、内部熱交換器19においてバイパス配管17内の可燃性冷媒へ熱を放出し、さらに冷却される。この後、内部熱交換器19を通過した可燃性冷媒の一部がバイパス配管17に入り、残りの可燃性冷媒が膨張弁6に送られる。
膨張弁6に送られた可燃性冷媒は、膨張弁6で減圧されることにより膨張する。これにより、可燃性冷媒の状態が低温低圧の気液二相状態となる。この後、可燃性冷媒は、膨張弁6から、膨張弁送出配管16、第2の流路切替装置12及び第2室内接続配管14の順に導かれて室内熱交換器2へ送られる。
この後、室内熱交換器2において、可燃性冷媒と室内の空気等との間で熱交換が行われる。これにより、可燃性冷媒は、蒸発して低温低圧の冷媒蒸気となる。この後、可燃性冷媒は、室内熱交換器2から、第1室内接続配管9、第1の流路切替装置7及び圧縮機吸入配管11の順に導かれて圧縮機4へ戻される。
一方、バイパス配管17に入った可燃性冷媒は、バイパス膨張弁18で減圧されることにより膨張する。これにより、可燃性冷媒の状態が低温低圧の気液二相状態となる。この後、バイパス配管17内の可燃性冷媒は、内部熱交換器19において膨張弁送入配管15内の可燃性冷媒から熱を受け取り、蒸発する。これにより、可燃性冷媒の状態は、低温低圧の冷媒蒸気あるいは湿り蒸気となる。この後、バイパス配管17内の可燃性冷媒は、圧縮機吸入配管11に導かれ、圧縮機吸入配管11内の可燃性冷媒と合流し、圧縮機4へ送られる。
次に、暖房運転時の動作について説明する。圧縮機吸入配管11から吸入された可燃性冷媒は、圧縮機4で圧縮され、高温高圧となって圧縮機4から排出される。この後、可燃性冷媒は、圧縮機排出配管10、第1の流路切替装置7及び第1室内接続配管9の順に導かれて室内熱交換器2へ送られる。
この後、室内熱交換器2において可燃性冷媒と室内の空気等との間で熱交換が行われる。これにより、可燃性冷媒の温度が低下し、可燃性冷媒が凝縮される。凝縮後の可燃性冷媒は、室内熱交換器2から、第2室内接続配管14及び第2の流路切替装置12の順に導かれて膨張弁送入配管15に入る。
この後、膨張弁送入配管15内の可燃性冷媒は、内部熱交換器19においてバイパス配管17内の可燃性冷媒へ熱を放出し、さらに冷却される。この後、内部熱交換器19を通過した可燃性冷媒の一部がバイパス配管17に入り、残りの可燃性冷媒が膨張弁6に送られる。
膨張弁6に送られた可燃性冷媒は、膨張弁6で減圧されることにより膨張する。これにより、可燃性冷媒の状態が低温低圧の気液二相状態となる。この後、可燃性冷媒は、膨張弁6から、膨張弁送出配管16、第2の流路切替装置12及び第2室外接続配管13の順に導かれて室外熱交換器1へ送られる。
この後、室外熱交換器1において可燃性冷媒と室外の空気等との間で熱交換が行われる。これにより、可燃性冷媒は、蒸発して低温低圧の冷媒蒸気となる。この後、可燃性冷媒は、室外熱交換器1から、第1室外接続配管8、第1の流路切替装置7及び圧縮機吸入配管11の順に導かれて圧縮機4へ戻される。
一方、バイパス配管17に入った可燃性冷媒は、バイパス膨張弁18で減圧されることにより膨張する。これにより、可燃性冷媒の状態が低温低圧の気液二相状態となる。この後、バイパス配管17内の可燃性冷媒は、内部熱交換器19において膨張弁送入配管15内の可燃性冷媒から熱を受け取り、蒸発する。これにより、可燃性冷媒の状態は、低温低圧の冷媒蒸気あるいは湿り蒸気となる。この後、バイパス配管17内の可燃性冷媒は、圧縮機吸入配管11に導かれ、圧縮機吸入配管11内の可燃性冷媒と合流し、圧縮機4へ送られる。なお、内部熱交換器19における熱のやり取りの量はバイパス膨張弁18の減圧度合いを調整することで行う。
このような空気調和装置では、バイパス膨張弁18が設けられたバイパス配管17が圧縮機吸入配管11と膨張弁送入配管15との間に接続され、膨張弁6の上流側の膨張弁送入配管15及びバイパス膨張弁18の下流側のバイパス配管17に内部熱交換器19が設けられており、かつ、膨張弁送入配管15とバイパス配管17との接続部分よりも下流側に位置する第2の冷媒配管群5の一部である第2室内接続配管14及び膨張弁送出配管16が小径管とされているので、運転効率の低下の抑制を図ることができるとともに、可燃性冷媒の充填量を少なくすることができる。
即ち、第2の冷媒配管群5の一部が小径管とされているので、可燃性冷媒の充填量を少なくすることができる。
また、通常では、第2の冷媒配管群5の一部を小径管とすると、可燃性冷媒の圧力損失が増大して空気調和装置の成績係数が低下することとなってしまうが、膨張弁送入配管15を通る可燃性冷媒の一部がバイパス配管17により小径管を通らずに圧縮機4へ還流されるので、小径管を通る可燃性冷媒の量を少なくすることができる。これにより、小径管を通る可燃性冷媒の圧力損失の増大を抑制することができ、第2の冷媒配管群5の一部を小径管としたことによる空気調和装置の成績係数の低下を抑制することができる。
さらに、通常では、可燃性冷媒の一部を圧縮機4へ還流させると、室内熱交換器2へ送られる可燃性冷媒の量が少なくなり冷房能力が低下することとなるが、バイパス膨張弁18がバイパス配管17に設けられているとともに、内部熱交換器19において、バイパス膨張弁18により膨張された可燃性冷媒と、膨張弁送入配管15内の可燃性冷媒との間で熱交換が行われるので、膨張弁6に送られる可燃性冷媒を内部熱交換器19によって冷却することができる。即ち、膨張弁6で膨張される可燃性冷媒のエンタルピを内部熱交換器19によって低下させることができる。これにより、室内熱交換器2の入口及び出口のそれぞれでの可燃性冷媒のエンタルピの差を大きくすることができ、冷房運転時の効率の低下を抑制することができる。
図2は、図1の空気調和装置内を冷房運転時に循環する可燃性冷媒の圧力とエンタルピとの関係を示すグラフである。図において、可燃性冷媒の圧力とエンタルピとの関係は、圧縮機4で圧縮されることによりA点からB点に移行し、室外熱交換器1で凝縮されることによりB点からC点に移行し、膨張弁6で膨張されることによりC点からD点に移行し、室内熱交換器2で蒸発されることによりD点からA点に移行する。
また、図2には、内部熱交換器19が用いられていないときの可燃性冷媒の圧力とエンタルピとの関係も示している。図2に示すように、内部熱交換器19が用いられていない場合には、膨張弁6で膨張される前の可燃性冷媒のエンタルピが、C点よりも高いC’点となる。また、膨張後の可燃性冷媒のエンタルピも、D点よりも高いD’点となる。
従って、室内熱交換器2で蒸発されるときの可燃性冷媒のエンタルピ差は、内部熱交換器19がない場合(A点のエンタルピとD’点のエンタルピとの差)よりも、内部熱交換器19がある場合(A点のエンタルピとD点のエンタルピとの差)のほうが大きくなる。冷房運転時の効率は、室内熱交換器2で蒸発されるときの可燃性冷媒のエンタルピ差が大きくなるほど向上することから、内部熱交換器19での熱交換によって、冷房運転時の効率の低下を抑制することができる。
このようなことから、運転効率の低下の抑制を図ることができるとともに、可燃性冷媒の充填量を少なくすることができる。
また、内部熱交換器19が扁平管式熱交換器とされ、プロパン冷媒が内部熱交換器19内を通されるので、熱交換効率の向上を図ることができるとともに、内部熱交換器19の小形化を図ることができる。
即ち、扁平管式熱交換器の熱交換率の向上を図るためには、第1及び第2扁平管の長さ又は幅を大きくして互いの接触面積を大きくすることが考えられる。ところが、第1及び第2扁平管の長さを大きくすると、冷媒の圧力損失が大きくなってしまう。また、第1及び第2の扁平管の幅を大きくすると、冷媒が第1及び第2分配器で分配されるときに流量の偏りが生じてしまう。特に、気液二相状態の冷媒が扁平管式熱交換器に通される場合には、分配器で分配されるときに各流路への気液比率に偏りが生じやすく、熱交換効率が低下してしまう。従って、熱交換効率の低下を防止するために、熱交換器を大きくしなければならない。
しかし、実施の形態1では、扁平管式熱交換器である内部熱交換器19を通される冷媒がプロパン冷媒とされているので、プロパン冷媒の流速を高速にすることができ、プロパン冷媒の気液撹拌効果を大きくすることができる。これにより、第1及び第2扁平管の各流路への冷媒分配特性を良好にすることができる。従って、内部熱交換器19による熱交換効率の向上を図ることができるとともに、内部熱交換器19の小形化を図ることができる。
なお、プロパン冷媒及びR410A冷媒(R32(50%)とR125(ペンタフルオロエタン、H−CHF)(50%)とを混合した冷媒)のそれぞれの圧力損失及び流速をLockhart−Martinelliの相関式で評価した結果、40℃以下では、圧力損失はプロパン冷媒とR410冷媒とは同等となり、流速はプロパン冷媒がR410冷媒よりも約1.8倍になることが分かった。従ってプロパン冷媒では圧力損失を増加させることなく流速を高速にでき、第1及び第2扁平管の冷媒分配特性を良好にできる。また、内部熱交換器19を扁平管式熱交換器とした場合と、内部熱交換器19を二重管式熱交換器とした場合とを比較すると、二重管式熱交換器と熱交換効率を等しくするために必要な扁平管式熱交換器の体積は、二重管式熱交換器の体積の約30%でよいことが分かった。すなわち扁平管式熱交換器にすることで冷媒充填量を少なくすることができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2による空気調和装置を示す構成図である。図において、可燃性冷媒は、圧縮装置21により圧縮される。圧縮装置21は、可燃性冷媒を圧縮する第1圧縮機(第1圧縮部)22と、第1圧縮機(第2圧縮部)22からの可燃性冷媒をさらに圧縮する第2圧縮機23とを有している。即ち、圧縮装置21では、第1圧縮機22によって可燃性冷媒が圧縮される第1圧縮工程と、第1圧縮工程後に第2圧縮機23によって可燃性冷媒が圧縮される第2圧縮工程とが行われる。
第1圧縮機22及び第2圧縮機23のそれぞれには、吸入口及び排出口が設けられている。第1圧縮機22の吸入口には、実施の形態1と同様の圧縮機吸入配管11が接続されている。第1圧縮機22の排出口と第2圧縮機23の吸入口との間には、圧縮機間配管24が接続されている。第2圧縮機23の排出口には、実施の形態1と同様の圧縮機排出配管10が接続されている。
第1圧縮機22は、圧縮機吸入配管11から吸入した可燃性冷媒を圧縮し、圧縮後の可燃性冷媒を圧縮機間配管24へ排出する。また、第2圧縮機23は、圧縮機間配管24から吸入した可燃性冷媒を圧縮し、圧縮後の可燃性冷媒を圧縮機排出配管10へ排出する。
圧縮機間配管24と膨張弁送入配管15との間には、実施の形態1と同様のバイパス配管17が接続されている。即ち、バイパス配管17は、第1圧縮機22から第2圧縮機23へ送られる可燃性冷媒に、膨張弁送入配管15を通る可燃性冷媒の一部を導く。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、冷房運転時の動作について説明する。圧縮機吸入配管11から吸入された可燃性冷媒は、第1圧縮機22で圧縮された(第1圧縮工程)後、第2圧縮機23でさらに圧縮される(第2圧縮工程)。この後、可燃性冷媒が第2圧縮機23から圧縮機排出配管10へ排出され、第1の流路切替装置7へ導かれる。この後の動作は、膨張弁送入配管15を通る可燃性冷媒の一部がバイパス配管17により圧縮機間配管24へ導かれる点を除き、実施の形態1と同様である。
次に、暖房運転時の動作について説明する。圧縮機吸入配管11から吸入された可燃性冷媒は、第1圧縮機22で圧縮された(第1圧縮工程)後、第2圧縮機23でさらに圧縮される(第2圧縮工程)。この後、可燃性冷媒が第2圧縮機23から圧縮機排出配管10へ排出され、第1の流路切替装置7へ導かれる。この後の動作は、膨張弁送入配管15を通る可燃性冷媒の一部がバイパス配管17により圧縮機間配管24へ導かれる点を除き、実施の形態1と同様である。
このような空気調和装置では、圧縮装置21が第1圧縮機22及び第2圧縮機23を有し、膨張弁送入配管15を通る可燃性冷媒の一部が、バイパス配管17により、第1圧縮機22と第2圧縮機23との間の可燃性冷媒に導入されるので、バイパス配管17からの可燃性冷媒が第1圧縮機22によって圧縮されることを回避することができ、第1圧縮機22による圧縮動力を低減することができる。また、圧縮装置21における圧縮工程の途中(第1圧縮工程と第2圧縮工程との間)の可燃性冷媒の温度を下げることができるので、その後の圧縮機動力、即ち第2圧縮機23の圧縮動力も低減することができる。従って、空気調和装置の運転効率の向上を図ることができる。
なお、上記の例では、圧縮装置21が第1圧縮機22及び第2圧縮機23を有し、第1圧縮機22と第2圧縮機23との間を接続する圧縮機間配管24にバイパス配管17が接続されているが、圧縮工程の途中に可燃性冷媒を導入する導入ポートが設けられた導入ポート付き圧縮機を圧縮装置とし、導入ポートにバイパス配管17を接続するようにしてもよい。
即ち、図4は、この発明の実施の形態2による空気調和装置の他の例を示す構成図である。この例では、導入ポート付き圧縮機31が圧縮装置とされている。導入ポート付き圧縮機31は、圧縮機本体32と、圧縮機本体32に設けられた導入ポート33とを有している。
圧縮機本体32は、可燃性冷媒を圧縮する第1圧縮部と、第1圧縮部からの可燃性冷媒をさらに圧縮する第2圧縮部とを有している。また、圧縮機本体32には、圧縮機吸入配管11が接続された吸入口と、圧縮機排出配管10が接続された排出口とが設けられている。圧縮機本体32では、吸入口から吸入された可燃性冷媒が第1圧縮部によって圧縮された(第1圧縮工程)後、第2圧縮部によってさらに圧縮される(第2圧縮工程)。圧縮機本体32の排出口からは、第2圧縮部によって圧縮された可燃性冷媒が排出される。
導入ポート33は、圧縮機本体32における第1圧縮部と第2圧縮部との間に可燃性冷媒を導く。導入ポート33と膨張弁送入配管15との間には、バイパス配管17が接続されている。第1圧縮部と第2圧縮部との間の可燃性冷媒には、バイパス配管17からの可燃性冷媒が導入ポート33を介して導入される。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような空気調和装置であっても、圧縮機本体32における第1圧縮部の圧縮動力を低減することができる。また、圧縮機本体32における圧縮工程の途中(第1圧縮工程と第2圧縮工程との間)の可燃性冷媒の温度を下げることができるので、その後の圧縮機動力、即ち第2圧縮部の圧縮動力も低減することができる。従って、空気調和装置の運転効率の向上を図ることができる。
以下、各上記実施の形態における実施例1〜4と、実施例1〜4と比較するための比較例1〜3とについて説明する。
比較例1.
この例では、実施の形態1による構成から、バイパス配管17、バイパス膨張弁18及び内部熱交換器19を除去した空気調和装置とされている。可燃性冷媒はプロパン冷媒とされている。
また、室外熱交換器1の室外熱交換用配管及び室内熱交換器2の室内熱交換用配管の各直径はそれぞれ7.0mm、第1の冷媒配管群3及び第2の冷媒配管群5における各配管の直径はすべて6.4mmとされている。さらに、冷房能力は2.8kWに設定されている。この例では、空気調和装置におけるプロパン冷媒の充填量が458gとなった。
比較例2.
この例では、室外熱交換器1の室外熱交換用配管の直径が4.5mm、室内熱交換器2の室内熱交換用配管の直径が5.0mmとされている。他の構成は比較例1と同様である。
この例では、空気調和装置におけるプロパン冷媒の充填量が224gとなった。即ち、プロパン冷媒の充填量が比較例1の49%となった。また、この例での空気調和装置の成績係数は比較例1の98%となった。
比較例3.
この例では、室外熱交換器1の大きさが比較例1での室外熱交換器1の大きさの50%とされている。他の構成は比較例2と同様である。
この例では、空気調和装置におけるプロパン冷媒の充填量が193gとなった。即ち、プロパン冷媒の充填量が比較例1の42%となった。また、この例での空気調和装置の成績係数は比較例1の88%となった。
実施例1.
この例では、上記実施の形態1による空気調和装置(図1)とされている。また、室外熱交換器1の室外熱交換用配管の直径が4.5mm、室内熱交換器2の室内熱交換用配管の直径が5.0mm、室外熱交換器1の大きさが比較例1での室外熱交換器1の大きさの50%とされている。また、第2の冷媒配管群5のうち、膨張弁送出配管16及び第2室内接続配管14の各直径(即ち、小径管の直径)が5.5mm、第2の冷媒配管群5の残りの配管の直径及び第1の冷媒配管群3のすべての配管の直径が6.4mmとされている。
この例では、空気調和装置におけるプロパン冷媒の充填量が197gとなった。即ち、プロパン冷媒の充填量が比較例1の43%となった。また、この例での空気調和装置の成績係数は比較例1の97%となった。
実施例2.
この例では、第2の冷媒配管群5のうち、膨張弁送出配管16及び第2室内接続配管14の各直径(小径管の直径)が5.0mmとされている。他の構成は実施例1と同様である。
この例では、空気調和装置におけるプロパン冷媒の充填量が195gとなった。即ち、プロパン冷媒の充填量が比較例1の43%となった。また、この例での空気調和装置の成績係数は比較例1の96%となった。
実施例3.
この例では、上記実施の形態2による空気調和装置(図3)とされている。他の構成は実施例2と同様である。
この例では、空気調和装置におけるプロパン冷媒の充填量が193gとなった。即ち、プロパン冷媒の充填量が比較例1の42%となった。また、この例での空気調和装置の成績係数は比較例1の99%となった。
実施例4.
この例では、室外熱交換器1の室外熱交換用配管の直径が4.0mmとされている。他の構成は実施例3と同様である。
この例では、空気調和装置におけるプロパン冷媒の充填量が147gとなった。即ち、プロパン冷媒の充填量が比較例1の32%となった。また、この例での空気調和装置の成績係数は比較例1の99%となった。
図5は、空気調和装置の成績係数及びプロパン冷媒の充填量を比較例1に対する比(%)として比較例1〜3及び実施例1〜4ごとに示す表である。なお、図5には、室外熱交換器1の室外熱交換用配管の直径(mm)と、室内熱交換器2の室内熱交換用配管の直径(mm)と、室外熱交換器1の大きさの比較例1に対する比(%)と、第2の冷媒配管群5(実施例1〜4については小径管)の直径(mm)と、プロパン冷媒の各機器における充填量の内訳(g)及びその合計(g)とについても比較例1〜3及び実施例1〜4ごとに示している。なお、比較例1〜3については、内部熱交換器19が除去されているので、内部熱交換器19におけるプロパン冷媒の充填量は示していない。
図5に示すように、実施例1(実施の形態1による空気調和装置において第2の冷媒配管群5の小径管の直径を5.5mmとした例)では、プロパン冷媒の充填量が比較例2に比べて減少し、かつ空気調和装置の成績係数が比較例3に比べて向上している。また、実施例2(実施の形態1による空気調和装置において第2の冷媒配管群5の小径管の直径を5.0mmとした例)では、プロパン冷媒の充填量が実施例1に比べてさらに減少している。従って、実施の形態1による空気調和装置(図1)において、第2の冷媒配管群5の小径管の直径を5.5mm以下、好ましくは5.0mm以下にすることにより、空気調和装置の成績係数の低下が抑制され、かつプロパン冷媒の充填量が少なくなることが分かる。
また、実施例2において、第2の冷媒配管群5の小径管の直径をさらに小さくすると、プロパン冷媒の充填量をさらに減少させることができるが、小径管内でのプロパン冷媒の圧力損失により空気調和装置の成績係数が低下してしまう。実施例2では、第2の冷媒配管群5における小径管の直径を2.0mmとしたときに空気調和装置の成績係数が比較例1の約93%になり、第2の冷媒配管群5における小径管の直径を3.0mmとしたときに空気調和装置の成績係数が比較例1の約94%になった。従って、第1の冷媒配管群5の小径管の直径を2.0mm以上、好ましくは3.0mm以上とするのが好ましい。
さらに、実施例2において、室外熱交換器1の室外熱交換用配管の直径をさらに小さくすると、プロパン冷媒の充填量をさらに減少させることができるが、室外熱交換用配管内でのプロパン冷媒の圧力損失により空気調和装置の成績係数が低下してしまう。実施例2では、室外熱交換用配管の直径を2.0mmとしたときに空気調和装置の成績係数が比較例1の約92%になり、室外熱交換用配管の直径を3.0mmとしたときに空気調和装置の成績係数が比較例1の約93%になった。従って、室外熱交換用配管の直径を2.0mm以上、好ましくは3.0mm以上とするのが好ましい。
一方、実施例3(実施の形態2による空気調和装置において第2の冷媒配管群5の小径管の直径を5.0mm、室外熱交換用配管の直径を4.5mmとした例)では、プロパン冷媒の充填量が実施例1及び2に比べてさらに減少し、かつ空気調和装置の成績係数が実施例1及び2に比べてさらに向上している。また、実施例4(実施の形態2による空気調和装置において第2の冷媒配管群5の小径管の直径を5.0mm、室外熱交換用配管の直径を4.0mmとした例)では、プロパン冷媒の充填量が実施例3に比べて大幅に減少し、かつ空気調和装置の成績係数が実施例3と同じ高い基準で維持されている。従って、実施の形態2による空気調和装置(図3)において、第2の冷媒配管群5の小径管の直径を5.0mmとし、かつ室外熱交換用配管の直径を4.5mm以下、好ましくは4.0mm以下にすることにより、空気調和装置の成績係数の低下が抑制され、かつプロパン冷媒の充填量が少なくなることが分かる。
また、実施例4において、室外熱交換用配管の直径をさらに小さくすると、プロパン冷媒の充填量をさらに減少させることができるが、室外熱交換用配管内でのプロパン冷媒の圧力損失により空気調和装置の成績係数が低下してしまう。実施例4では、室外熱交換用配管の直径を2.0mmとしたときに空気調和装置の成績係数が比較例1の約95%になり、室外熱交換用配管の直径を3.0mmとしたときに空気調和装置の成績係数が比較例1の約97%になった。従って、室外熱交換用配管の直径を2.0mm以上、好ましくは3.0mm以上とするのが好ましい。
また、実施例1において、高温側の流路の直径が12.7mm(肉厚1.6mm)、低温側の流路の直径が6.35mm(肉厚0.8mm)、長さが3.3mの二重管式熱交換器を内部熱交換器19とした場合、空気調和装置の成績係数が比較例1の99%になった。しかし、二重管式熱交換器内のプロパン冷媒の充填量は70gとなり、空気調和装置のプロパン冷媒の充填量が259g(比較例1の57%)となってしまう。従って、二重管式熱交換器を空気調和装置に適用すると、プロパン冷媒の充填量が増加してしまうことが分かる。
なお、各上記実施の形態では、第1の流路切替装置7及び第2の流路切替装置12のそれぞれが四方弁とされているが、逆止弁や電磁弁を組み合わせて第1の流路切替装置及び第2の流路切替装置を構成してもよい。
また、各上記実施の形態では、空気調和装置の冷媒としてプロパン冷媒が用いられているが、例えばイソブタン冷媒やR32冷媒等の可燃性冷媒を空気調和装置の冷媒として用いてもよい。なお、R410A冷媒等のHFC冷媒が空気調和装置に適用される場合であっても、運転効率の低下を抑制することができ、冷媒充填量を少なくすることができる。
また、熱源機内(一次側)を循環される一次冷媒と、室内(二次側)を循環される二次冷媒との間で熱交換を行い、二次冷媒の循環により室内の冷暖房を行ういわゆる二次ループ方式の空気調和装置にこの発明を適用してもよい。この場合、各上記実施の形態での構成が熱源機として用いられる。また、一次冷媒が可燃性冷媒とされ、二次冷媒がR410A等のHFC冷媒や自然冷媒とされる。このようにしても、運転効率の低下の抑制を図ることができるとともに、一次側の可燃性冷媒の充填量を少なくすることができる。
この発明の実施の形態1による空気調和装置を示す構成図である。 図1の空気調和装置内を冷房運転時に循環する可燃性冷媒の圧力とエンタルピとの関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2による空気調和装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による空気調和装置の他の例を示す構成図である。 空気調和装置の成績係数及びプロパン冷媒の充填量を比較例1に対する比(%)として比較例1〜3及び実施例1〜4ごとに示す表である。
符号の説明
1 室外熱交換器、2 室内熱交換器、3 第1の冷媒配管群、4 圧縮機(圧縮装置)、5 第2の冷媒配管群、6 膨張弁(減圧装置)、11 圧縮機吸入配管(圧縮装置導入管)、15 膨張弁送入配管(減圧装置導入管)、17 バイパス配管、18 バイパス膨張弁(バイパス減圧装置)、19 内部熱交換器。

Claims (4)

  1. 可燃性冷媒を圧縮する圧縮装置、
    凝縮された上記可燃性冷媒を膨張させる減圧装置、
    冷房運転時に上記減圧装置からの上記可燃性冷媒を蒸発させて上記圧縮装置へ送り、暖房運転時に上記圧縮装置からの上記可燃性冷媒を凝縮して上記減圧装置へ送る室内熱交換器、
    冷房運転時に上記圧縮装置からの上記可燃性冷媒を凝縮して上記減圧装置へ送り、暖房運転時に上記減圧装置からの上記可燃性冷媒を蒸発させて上記圧縮装置へ送る室外熱交換器、
    上記室内熱交換器及び上記室外熱交換器のそれぞれからの上記可燃性冷媒を上記圧縮装置へ導入可能な共通の圧縮装置導入管を有し、上記室内熱交換器及び上記室外熱交換器のそれぞれと上記圧縮装置との間で上記可燃性冷媒を導く第1の冷媒配管群、
    上記室内熱交換器及び上記室外熱交換器のそれぞれからの上記可燃性冷媒を上記減圧装置へ導入可能な共通の減圧装置導入管を有し、上記室内熱交換器及び上記室外熱交換器のそれぞれと上記減圧装置との間で上記可燃性冷媒を導く第2の冷媒配管群、
    上記圧縮装置導入管と上記減圧装置導入管との間に接続され、上記減圧装置導入管を通る上記可燃性冷媒の一部を上記圧縮装置導入管へ導くバイパス配管、
    上記バイパス配管を通る上記可燃性冷媒を膨張させるバイパス減圧装置、及び
    上記バイパス減圧装置により膨張された上記可燃性冷媒と、上記減圧装置導入管を通る上記可燃性冷媒との間で熱交換を行う内部熱交換器
    を備え、
    上記第2の冷媒配管群の少なくとも一部は、上記第1の冷媒配管群の配管径よりも小さい配管径を持つ小径管とされており、
    上記小径管は、上記第2の冷媒配管群における上記バイパス配管との接続部よりも下流側の部分に位置していることを特徴とする空気調和装置。
  2. 可燃性冷媒を圧縮する第1圧縮部と、上記第1圧縮部からの上記可燃性冷媒をさらに圧縮する第2圧縮部とを有する圧縮装置、
    凝縮された上記可燃性冷媒を膨張させる減圧装置、
    冷房運転時に上記減圧装置からの上記可燃性冷媒を蒸発させて上記圧縮装置へ送り、暖房運転時に上記圧縮装置からの上記可燃性冷媒を凝縮して上記減圧装置へ送る室内熱交換器、
    冷房運転時に上記圧縮装置からの上記可燃性冷媒を凝縮して上記減圧装置へ送り、暖房運転時に上記減圧装置からの上記可燃性冷媒を蒸発させて上記圧縮装置へ送る室外熱交換器、
    上記室内熱交換器及び上記室外熱交換器のそれぞれからの上記可燃性冷媒を上記第1圧縮部へ導入可能な共通の圧縮装置導入管を有し、上記室内熱交換器及び上記室外熱交換器のそれぞれと上記圧縮装置との間で上記可燃性冷媒を導く第1の冷媒配管群、
    上記室内熱交換器及び上記室外熱交換器のそれぞれからの上記可燃性冷媒を上記減圧装置へ導入可能な共通の減圧装置導入管を有し、上記室内熱交換器及び上記室外熱交換器のそれぞれと上記減圧装置との間で上記可燃性冷媒を導く第2の冷媒配管群、
    上記第1圧縮部から上記第2圧縮部へ送られる上記可燃性冷媒に、上記減圧装置導入管を通る上記可燃性冷媒の一部を導入するバイパス配管、
    上記バイパス配管を通る上記可燃性冷媒を膨張させるバイパス減圧装置、及び
    上記バイパス減圧装置により膨張された上記可燃性冷媒と、上記減圧装置導入管を通る上記可燃性冷媒との間で熱交換を行う内部熱交換器
    を備え、
    上記第2の冷媒配管群の少なくとも一部は、上記第1の冷媒配管群の配管径よりも小さい配管径を持つ小径管とされており、
    上記小径管は、上記第2の冷媒配管群における上記バイパス配管との接続部よりも下流側の部分に位置していることを特徴とする空気調和装置。
  3. 上記内部熱交換器は、上記減圧装置導入管に連通する複数の第1流路を含む第1扁平管と、上記バイパス配管に連通する複数の第2流路を含み上記第1扁平管に接触する第2扁平管とを有する扁平管式熱交換器であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 上記可燃性冷媒は、炭化水素冷媒及びR32のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気調和装置。
JP2007057442A 2007-03-07 2007-03-07 空気調和装置 Pending JP2008215773A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007057442A JP2008215773A (ja) 2007-03-07 2007-03-07 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007057442A JP2008215773A (ja) 2007-03-07 2007-03-07 空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008215773A true JP2008215773A (ja) 2008-09-18

Family

ID=39836010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007057442A Pending JP2008215773A (ja) 2007-03-07 2007-03-07 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008215773A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010281544A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Hitachi Appliances Inc 空気調和機

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000249413A (ja) * 1999-03-01 2000-09-14 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2001041601A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Denso Corp 冷凍サイクル装置
JP2003083620A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
JP2004183913A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機
JP2004251492A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Sanyo Electric Co Ltd 冷媒サイクル装置
JP2006220318A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Iwaya Reitouki Seisakusho:Kk 蒸気圧縮式冷凍機システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000249413A (ja) * 1999-03-01 2000-09-14 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2001041601A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Denso Corp 冷凍サイクル装置
JP2003083620A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
JP2004183913A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機
JP2004251492A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Sanyo Electric Co Ltd 冷媒サイクル装置
JP2006220318A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Iwaya Reitouki Seisakusho:Kk 蒸気圧縮式冷凍機システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010281544A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Hitachi Appliances Inc 空気調和機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6477848B1 (en) Refrigerating apparatus
EP3118541B1 (en) Refrigeration cycle apparatus
US6571575B1 (en) Air conditioner using inflammable refrigerant
JP2013139990A (ja) 空気調和機
JP4848576B2 (ja) 冷凍装置
US20220214085A1 (en) Evaporator and refrigeration cycle apparatus including the same
JP2002054888A (ja) 空気調和装置
JP2011112327A (ja) 冷暖房装置および冷凍装置
EP2578966B1 (en) Refrigeration device and cooling and heating device
JP2001304116A (ja) 冷凍装置
WO2013084455A1 (ja) 熱交換器及びそれを備える空気調和機
JP6293557B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP5646257B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2011033289A (ja) 冷凍サイクル装置
US6739143B1 (en) Refrigerating device
JP2008116135A (ja) 熱交換器及び冷凍装置
JP2008215773A (ja) 空気調和装置
WO2021176651A1 (ja) 熱交換器及び空気調和機
WO2019198175A1 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2020250952A1 (ja) 空調機
US11959648B2 (en) Heat exchanger and air conditioning apparatus
JP2004170048A (ja) 空気調和装置
WO2000052398A1 (fr) Dispositif frigorifique
KR20230035461A (ko) 냉장 시스템 및 방법
JPH109714A (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20101109

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110419