JP2008214058A - エレベータ用レールクリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エレベータ用レールクリップ1において、異なるレールサイズのうちの一方のレールサイズのレール基部の厚み寸法Aに相当する欠切部寸法を有する第1のレール挟持部3と、異なるレールサイズのうちの他方のレールサイズのレール基部の厚み寸法Bに相当する欠切部寸法を有し、前記第1のレール挟持部と軸対称な位置に設けられた第2のレール挟持部5と、を備える。
【選択図】図1
Description
また、図8及び図9に示すように、レール14基部の形状に沿うように形成されたレール挟持部15とボルト7の軸部が挿通する取付孔6とボルト7の頭部に係合する略六角形状の凹陥部を有するボルト回り止め8とを備えるレールクリップ本体1と、レール取付面を有する板材11とを、ボルト7、バネ座12及びナット13を用いて締結し、レールクリップ本体1のレール挟持部15と板材11のレール取付面とでレール14を挟持するように構成したものも、従来におけるエレベータ用レールクリップとして知られている。
しかし、異なるレールサイズのレール同士においてはレール基部の形状も互いに異なるために、図8及び図9に示された従来におけるエレベータ用レールクリップにおいては、異なるレールサイズごとに異なる形状のレールクリップが必要となり、用意すべきレールクリップの種類が多くなってしまうという課題がある。
また、特許文献1に示された従来におけるエレベータ用レールクリップにおいても、前記同様の課題を認めることができる。
図1から図7は、この発明の実施の形態1に関するもので、図1はレールクリップの正面図、図2はレールクリップの平面図、図3はレールクリップの底面図、図4はレールクリップの右側面図、図5はレールクリップの左側面図、図6は第1のレール挟持部を用いてレールを固定した状態を示す断面図、図7は第2のレール挟持部を用いてレールを固定した状態を示す断面図である。
なお、以下の説明において特に断りのない場合、上下左右の語は図1に向かっての上下左右を表すものとする。
前記レールクリップ本体1中央部には、左右方向に長径を持つ長円形の断面形状を有する取付孔6が、前記レールクリップ本体1の上面と下面とを貫通して穿設されており、前記取付孔6が前記レールクリップ本体1の上面及び下面と交わる部分にできる前記取付孔6のそれぞれの口部に隣接する周囲には、ボルト7の頭部に係合する略六角形状の凹陥部を有するボルト回り止め8がそれぞれ設けられている。
そして、前記レールクリップ本体1の下面には第1のレールサイズを表す第1の刻印9(前記の例でいえば、「T127−1」という刻印)が、前記レールクリップ本体1の上面には第2のレールサイズを表す第2の刻印10(前記の例でいえば、「T127−2」という刻印)が、それぞれ施されている。
前記レールクリップ本体1は、前記第1のレールサイズのレール2基部の一側に、前記第1のレール挟持部3が前記第1のレールサイズのレール2基部に接し、かつ、前記第1の刻印9の施された面が反板材側になるように、換言すれば、前記第2の刻印10の施された面が板材側になるように配置され、前記ボルト7の軸部を、反板材側から、前記レールクリップ本体1の前記取付孔6、前記板材11、バネ座12の順に挿通した上で、ナット13でもって締結される。この際、前記ボルト7の頭部は、前記ボルト回り止め8に係合することにより、前記レールクリップ本体1と前記ボルト7との相対位置が固定される。
同様にして、前記第1のレールサイズのレール2基部の他側にも前記レールクリップ本体1が取付され、これらレールクリップの前記第1のレール挟持部3と、前記板材11のレール取付面とで、前記第1のレールサイズのレール2基部を挟持することにより、前記第1のレールサイズのレール2を固定する。
前記レールクリップ本体1は、前記図6における状態から軸対称に反転させて用いられる。すなわち、前記レールクリップ本体1は、前記第2のレールサイズのレール4基部の両側に、前記第2のレール挟持部5が前記第2のレールサイズのレール4基部に接し、かつ、前記第2の刻印10の施された面が反板材側になるように、換言すれば、前記第1の刻印9の施された面が板材側になるようにそれぞれ配置され、前記ボルト7の軸部を、反板材側から、前記レールクリップ本体1の前記取付孔6、前記板材11、バネ座12の順に挿通した上で、ナット13でもってそれぞれ締結される。
そして、これらレールクリップの前記第2のレール挟持部5と、前記板材11のレール取付面とで、前記第2のレールサイズのレール4基部を挟持することにより、前記第2のレールサイズのレール4を固定する。
なお、前記ボルト7の頭部を前記ボルト回り止め8に係合することにより、前記レールクリップ本体1と前記ボルト7との相対位置を固定する点は、前記図6における状態と同様である。
また、レールクリップ本体のそれぞれの面を反板材側として配置した際の、適用レールサイズを示す刻印をそれぞれの面に施すことで、レールクリップ取付向きの誤認を未然に防ぐことも可能である。
なお、従来のエレベータ用レールクリップにおいて、ボルト軸部が挿通する取付孔がレールクリップ本体の中心でない位置に穿設されている場合が考えられるが、本発明においては、レールクリップ本体の寸法をこのような場合の従来におけるレールクリップと同じ寸法に維持するために、取付孔形状を長円形とし両取付向きにおいて1つの取付孔を兼用するようにしている。レールクリップ本体の寸法が従来とは異なる寸法になった場合、この寸法の相違に起因する他機器との干渉が危惧されるが、前記の通りレールクリップ本体の寸法を従来と同じ寸法にできるため、従来と比して格別の注意を払うことなく使用することが可能である。
2 第1のレールサイズのレール
3 第1のレール挟持部
4 第2のレールサイズのレール
5 第2のレール挟持部
6 取付孔
7 ボルト
8 ボルト回り止め
9 第1の刻印
10 第2の刻印
11 板材
12 バネ座
13 ナット
14 レール
15 レール挟持部
Claims (3)
- 異なるレールサイズのうちの一方のレールサイズのレール基部の厚み寸法に相当する欠切部寸法を有する第1のレール挟持部と、
異なるレールサイズのうちの他方のレールサイズのレール基部の厚み寸法に相当する欠切部寸法を有し、前記第1のレール挟持部と軸対称な位置に設けられた第2のレール挟持部と、を備えたことを特徴とするエレベータ用レールクリップ。 - 長円形の断面形状を有する取付孔を備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用レールクリップ。
- 前記第1のレール挟持部を用いてレールを固定する際には容易に視認可能であり、かつ、前記第2のレール挟持部を用いてレールを固定する際には視認不可能な位置に施された、前記一のレールサイズを表す第1の刻印と、
前記第2のレール挟持部を用いてレールを固定する際には容易に視認可能であり、かつ、前記第1のレール挟持部を用いてレールを固定する際には視認不可能な位置に施された、前記他のレールサイズを表す第2の刻印と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のエレベータ用レールクリップ。
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