JP2008211930A - モータ制御方法及びモータ制御装置 - Google Patents

モータ制御方法及びモータ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 エンコーダからのパルス信号に基づきモータをフィードバック制御する際、モータの負荷変動等によりモータが急減速してエンコーダからパルス信号が出力されない状態が長時間継続しても、モータが速やかに目標速度に復帰できるようにする。
【解決手段】 エッジパルスが入力される度に、周期カウンタ61による計測結果(エッジ周期)がメモリ62に記憶される。一方、演算サンプリングパルスが入力される毎に、スイッチ65が、比較器64の比較結果に基づき、メモリ62に記憶されているエッジ周期α又は周期カウンタ61の計測値βのいずれか一方を演算用検出周期として出力する。即ち、演算サンプリングパルスの入力時、その時点での周期カウンタ61の計測値βが目標周期以下ならばメモリ62のエッジ周期αを、周期カウンタ61の計測値βが目標周期を超えていたならばその計測値βを、演算用検出周期として出力する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、駆動対象が一定量駆動される度に検出信号を出力するエンコーダ等の駆動検出手段からの検出信号に基づき、モータにより駆動される駆動対象の駆動速度を演算し、その駆動速度が目標速度となるようにモータを駆動制御するモータ制御方法及びモータ制御装置に関する。
従来より、例えば、イメージスキャナ等の画像読取装置には、原稿に形成された画像を読み取るイメージセンサが備えられている。このイメージセンサは、通常、ガイド軸に沿って往復動可能に配置されたキャリッジに搭載されている。そして、モータによってキャリッジが駆動(延いてはイメージセンサが駆動)されつつ、イメージセンサによる画像の読み取りが行われる。
この種の画像読取装置において、イメージセンサによる画像の読み取りの際には、高精度で画像を読み取るために、キャリッジを一定速度(目標速度)で駆動させる必要がある。キャリッジが一定の目標速度で駆動されるようモータを制御しつつ、その駆動中に一定タイミング毎に1ラインずつ画像読取を行うことで、精度良く画像を読み取ることができる。
ところで、上記のようにモータを駆動制御する場合には、一般に、駆動対象であるキャリッジが一定量移動する度(若しくはモータの回転軸が一定量回転する度)にパルス信号を発生するエンコーダが用いられる。モータは、このエンコーダから出力されるパルス信号に基づき離散的に算出されるキャリッジの移動速度(駆動対象の駆動速度)が予め設定された目標速度となるようにフィードバック制御される(例えば、特許文献1参照。)。
即ち、上記のようなフィードバック制御においては、エンコーダから出力されるパルス信号のエッジ(立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ)の時間間隔(以下「エッジ周期」ともいう)を計測すると共にその計測したエッジ周期に基づいて駆動対象の駆動速度を演算する。そして、予め設定された周期で発生する演算タイミング毎に、その駆動速度が目標速度となるようにモータの操作量を演算し、その演算結果(操作量)に基づいてモータを駆動制御する。
エッジ周期の計測・出力について、図17及び図18に基づいて説明する。図17は、エッジ周期を計測するための具体的構成例であり、図18は、駆動対象の定速駆動中において演算タイミング(演算サンプリングパルス出力)毎にその時点でのエッジ周期が演算用検出周期として用いられることを示すタイムチャートである。
図示の如く、エンコーダからパルス信号が出力されるとそのエッジタイミング(本例ではエッジ立ち上がりタイミング)にてエッジパルスが生成され、そのエッジパルスが周期カウンタ201に入力される。周期カウンタ201は、エッジパルスが入力される度に、そのエッジパルス入力時から次に再びエッジパルスが入力されるまでの時間(エッジ周期)を計測する。この計測は、周期カウンタ201に入力されるシステムクロックをカウントすることにより行われる。そして、エッジパルスが入力された時点での周期カウンタ201の計測結果が、エッジ周期としてメモリ202に記憶される。
一方、図18に示すように、所定周期で演算サンプリングパルスが出力される度(つまり演算タイミング時)に、その演算タイミング時においてメモリ202に記憶されているエッジ周期が、演算用検出周期として、駆動速度の演算等(延いてはモータのフィードバック制御)に用いられる。即ち、図18に示すように、例えば時刻t1における演算サンプリングパルス出力時には、その直前のエッジパルス出力時の周期カウンタの値aがエッジ周期としてメモリ202に記憶されているため、このエッジ周期aが演算用検出周期として駆動速度の演算等に用いられる。時刻t2,t3,t4における各演算サンプリングパルス出力時についても同様に、各演算タイミング時においてメモリ202に記憶されているエッジ周期c,e,gがそれぞれ演算用検出周期として駆動速度の演算等に用いられる。
特開2006−56623号公報
しかしながら、このようにモータをフィードバック制御する場合、モータに加わる負荷は常時一定とは限らず、駆動系の摩擦や組み付けバラツキ、駆動対象の摺接部(上記例ではキャリッジにおけるガイド軸との摺接部)のグリス塗布状態や微小異物の付着状態などの不確かな変動要因によって変動する。そのため、特にモータを低速で駆動する際には、モータに加わる負荷の変動等によって、モータの回転速度が一時的に急減速し、場合によっては停止してしまうこともあった。
即ち、上記のようにモータをフィードバック制御する場合、エンコーダから出力されるパルス信号のエッジ立ち上がりタイミング毎(エッジパルス入力タイミング毎)に演算用検出周期が更新されると共に駆動速度の演算結果も更新される。そのため、図19に示すように、例えば時刻t1の演算タイミングにおいて演算用検出周期がそのときのメモリ202の記憶値であるaに更新(駆動速度も更新)された後、次の演算タイミングt2までの期間は、その更新された駆動速度に基づいて演算された操作量によってモータが駆動制御される。そして、時刻t2の演算タイミングで再び演算用検出周期がそのときのメモリ202の記憶値であるcに更新され、これに伴い駆動速度、操作量も更新されることとなる。
ところが、図19に例示するように、メモリ202にエッジ周期cが記憶されるタイミング(時刻t2の直前のエッジパルス出力タイミング)までは駆動対象が一定速度で駆動されていたものの、その後負荷の変動(増大)によって急減速すると、次のエッジパルスが入力されずメモリ202に記憶されるエッジ周期も更新されない状態が長期間継続する。この場合、駆動対象を元の一定速度(目標速度)に戻すべく、モータの操作量を上昇させる必要がある。しかし、急減速により次のエッジパルスがなかなか入力されないまま次の演算タイミングt3が到来してしまい、この演算タイミングt3においても、そのときにメモリ202に記憶されているエッジ周期c(時刻t2において記憶されていたエッジ周期と同じ)に基づいて駆動速度の演算及び操作量の演算がなされてしまう。
この時刻t3においてエッジ周期cに基づき演算された駆動速度というのは、当然ながら、急減速した駆動対象の実際の速度よりも速い速度である。そのため、実際には急減速しているにもかかわらず、制御システム上は正常な速度で駆動されているものと判断してしまい、モータの操作量が上昇しない。
図20に、モータにより駆動対象を定速駆動制御した場合の速度・エンコーダカウント値(エッジパルスのカウント値)・操作量の変化(実験例)を示す。なお、図20(a)では、駆動対象の速度として、速度を間接的に表すエッジパルスの周波数が示されている。図示の如く、モータの負荷変動(増大)等によって駆動対象が急減速しても、上述したようにその急減速したという情報は制御システム上にすぐには反映されないため、急減速した状態から元の一定速度まではなかなか復帰できない。
即ち、図20において例えば1.6secの時点で、駆動対象が急減速している(図20(b)の1.6sec〜1.8sec参照)。このとき、本来ならば元の速度に戻すべく操作量を上昇させるべきなのであるが、メモリ202に記憶されているエッジ周期が更新されない限り制御システム上では急減速したという事実はわからず、あくまでも、演算タイミングにおいてメモリ202に記憶されているエッジ周期に基づいて駆動速度を演算する。そのため、急減速していることがすぐには駆動速度の演算結果として現れない(図20(a)の1.6sec〜1.8sec参照)。そのため、上昇させるべき操作量も逆に減少してしまい(図20(c)の1.6sec〜1.8sec参照)、駆動速度の復帰が大きく遅れてしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、エンコーダ等の駆動検出手段からの出力パルス(検出信号)に基づきモータをフィードバック制御する際、モータの負荷変動等によりモータが急減速して駆動検出手段から検出信号が出力されない状態が長時間継続しても、モータが速やかに目標速度に復帰できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、駆動対象がモータにより一定量駆動される度に駆動検出信号を出力する駆動検出手段から駆動検出信号が出力される度に、該出力から次に再び駆動検出信号が出力されるまでの時間を計測し、駆動検出手段から駆動検出信号が出力される度に該出力時点での計測結果を計測周期として記憶すると共に、該記憶した計測周期に基づいて駆動対象の駆動速度を演算し、予め設定された周期の演算タイミング毎に、その演算された駆動速度が予め設定された目標速度となるようにモータの操作量を演算し、その演算結果に基づきモータを駆動制御するモータ制御方法であって、上記演算タイミング時、駆動対象の実際の速度が目標速度よりも低い速度低下状態となっているか否かを判断し、速度低下状態ならば、駆動対象の駆動速度の演算を、上記記憶した計測周期に代えてその演算タイミングにおける計測中の計測値に基づいて行うことを特徴とする。
このモータ制御方法では、駆動検出手段から駆動検出信号が出力される度にその時点での計測結果が計測周期として記憶(更新)され、その記憶された最新の計測周期に基づいて駆動対象の駆動速度が演算される。そして、演算タイミング毎に、そのときの駆動速度(演算値)に基づいて操作量が演算される。このとき(演算タイミング時)、本発明では、駆動対象の実際の速度が目標速度よりも低い速度低下状態となっているならば、その時点で記憶されている計測周期に代えて、その時点で計測中の計測値に基づいて、駆動対象の駆動速度を演算する。
つまり、駆動対象が実際には目標速度よりも低い速度低下状態となっているにもかかわらず、記憶されている計測周期から演算される駆動速度に基づいて操作量の演算が行われると、操作量が上昇せずに速度低下状態から目標速度への復帰が遅れる(場合によっては停止に至る)おそれがある。そこで、速度低下状態になっている場合には、計測中の計測値(目標速度よりも低くなった実際の速度が反映された値)を用いて駆動速度を演算し、さらにはその駆動速度を用いて操作量を演算するのである。
従って、本発明のモータ制御方法によれば、モータの負荷変動等によりモータ(駆動対象)が急減速して駆動検出手段から検出信号が出力されない状態が長時間継続しても、モータ(駆動対象)が速やかに目標速度に復帰することが可能となる。
演算タイミング時における速度低下状態となっているか否かの判断は、例えば請求項2に記載のように行うことができる。即ち、演算タイミングにおける計測中の計測値と、駆動対象が目標速度で駆動されている場合に得られる計測結果である目標周期とを比較し、計測中の計測値が目標周期よりも大きい場合に、速度低下状態であると判断するのである。駆動対象が速度低下状態でなければ、演算タイミングにおける計測中の計測値は目標周期以下となっているはずである。逆に、演算タイミングにおいて計測中の計測値が目標周期を超えている場合というのは、駆動対象が速度低下状態となっていることを意味する。そのため、演算タイミングにおいて計測中の計測値と目標周期を比較することで、速度低下状態か否かの判断を行うことができる。
次に、請求項3記載の発明は、上述した請求項1記載のモータ制御方法によってモータを駆動制御するモータ制御装置に関する発明である。
即ち、請求項3記載の発明は、駆動対象がモータにより一定量駆動される度に駆動検出信号を出力する駆動検出手段と、この駆動検出手段により駆動検出信号が出力されてから次に再び駆動検出信号が出力されるまでの時間を計測する計測手段と、駆動検出手段から駆動検出信号が出力される度に、計測手段による計測結果を計測周期として記憶する計測周期記憶手段と、予め設定された周期の演算タイミング毎に、計測周期記憶手段に記憶されている計測周期を検出周期として出力する検出周期出力手段と、この検出周期出力手段から出力された検出周期から駆動対象の駆動速度を演算する速度演算手段と、演算タイミング毎に、速度演算手段により演算された駆動速度が予め設定された目標速度となるようにモータの操作量を演算し、その演算結果に基づきモータを駆動制御する駆動制御手段と、演算タイミング毎に、駆動対象の実際の速度が前記目標速度よりも低い速度低下状態となっているか否かを判断する速度低下状態判断手段とを備えている。そして、検出周期出力手段は、演算タイミング時、速度低下状態判断手段により速度低下状態と判断された場合は、計測周期記憶手段に記憶されている計測周期に代えて、その演算タイミングにおける計測手段による計測中の計測値を、検出周期として出力する。
従って、この請求項3に記載のモータ制御装置によれば、請求項1に記載のモータ制御方法に従ってモータを駆動制御することができ、請求項1と同様の効果を得ることができる。
速度低下状態判断手段による判断は、例えば請求項4記載のように、演算タイミング時、その演算タイミングにおける計測手段の実際の計測値と所定の判断基準周期とを比較することにより行うことができる。判断基準周期は、駆動対象が目標速度で駆動されている場合に計測手段にて得られる計測値である目標周期以上の所定の値である。そして、演算タイミング時に計測手段による計測中の実際の計測値が判断基準周期よりも大きい場合に、速度低下状態であると判断する。
このようにすることで、速度低下状態であるか否かの判断を簡易的に行うことができる。
ここで、判断基準周期をどのように設定するかは種々考えられるが、例えば請求項5記載のように、モータ制御装置が、計測手段による計測中の計測値が予め設定した計測上限値を超えた場合に異常を検知するよう構成されている場合には、目標周期以上であって計測上限値以下の範囲内において判断基準周期を設定するとよい。
また例えば、請求項6記載のように、モータ制御装置が、駆動速度が目標速度を含む所定の速度変動範囲を超えないよう駆動制御手段がモータの駆動制御を行うよう構成されている場合には、目標周期以上であって、駆動対象が上記速度変動範囲における下限値の速度で駆動されている場合に計測手段にて得られる計測値以下の範囲内において、判断基準周期を設定するとよい。
また例えば、請求項7記載のように、目標周期そのものを判断基準周期として用いるようにしてもよい。このようにすれば、請求項2に記載のモータ制御方法に従ってモータを駆動制御することができ、速度低下状態であるか否かの判断を簡易的且つ確実に行うことができる。
一方、請求項3記載のモータ制御装置において、演算タイミングの周期が目標周期以上に設定されている場合には、例えば請求項8記載のように、速度低下状態判断手段は、演算タイミング時、前回の演算タイミング時に計測周期記憶手段に記憶されていた計測周期と今回の演算タイミング時に計測周期記憶手段に記憶されている計測周期とを比較し、両者が一致した場合に、速度低下状態であると判断するようにしてもよい。なお、目標周期とは、駆動対象が目標速度で駆動されている場合に計測手段にて得られる計測値である。
演算タイミングの周期が目標周期以上の場合、駆動対象が目標速度に従って駆動されているならば、演算タイミング毎に、計測周期記憶手段に記憶されている計測周期は更新されているはずである。逆に、例えばモータの負荷変動等によって駆動対象が急減速し、駆動検出手段から駆動検出信号が出力されない時間が継続すると、計測周期記憶手段に記憶されている計測周期も更新されず、ある演算タイミングにおける記憶中の計測周期が前回の演算タイミングにおける記憶中の計測周期と同じ、という状況が発生する。
そこで、演算タイミング毎に、前回の演算タイミング時と今回の演算タイミング時における計測周期記憶手段に記憶中の計測周期を比較し、両者が一致した場合は、計測周期記憶手段の計測周期が更新されていない、即ち駆動対象が速度低下状態にある、と判断することができる。
従って、請求項8記載のモータ制御装置によれば、計測周期記憶手段に記憶されている計測周期を前回の演算タイミング時の値と比較するという簡易的な方法で、速度低下状態か否かの判断を行うことができる。
また、請求項3記載のモータ制御装置において、演算タイミングの周期が目標周期以上に設定されている場合には、例えば請求項9記載のように、速度低下状態判断手段は、演算タイミング時、前回の演算タイミングから今回の演算タイミングまでの間に駆動検出手段から駆動検出信号が出力されたか否かを判断し、駆動検出信号が出力されていない場合に、速度低下状態であると判断するようにしてもよい。
これも、基本的な考え方としては上記請求項8と同じである。即ち、駆動対象が目標速度に従って駆動されているならば、ある演算タイミングから次の演算タイミングまでの間に少なくとも一度は駆動検出手段から駆動検出信号が出力されるはずである。逆に、モータの負荷変動等によって駆動対象が急減速し、駆動検出手段から駆動検出信号が出力されない時間が継続すると、ある演算タイミングから次の演算タイミングまでの間に駆動検出信号が全く出力されない、という状況が発生する。そのため、演算タイミング毎に、前回の演算タイミングから今回の演算タイミングまでの間に駆動検出信号が出力されていなければ、駆動対象が速度低下状態にあると判断することができる。
従って、請求項9記載のモータ制御装置によれば、前回の演算タイミングから今回の演算タイミングまでの間の駆動検出信号の出力有無を判断するという簡易的な方法で、速度低下状態か否かの判断を行うことができる。
また、請求項3記載のモータ制御装置において、演算タイミングの周期が目標周期以上に設定されている場合には、例えば請求項10記載のように、速度低下状態判断手段は、演算タイミング時、その演算タイミングにおける計測手段の実際の計測値と演算タイミングの周期とを比較し、実際の計測値が演算タイミングの周期よりも大きい場合に、速度低下状態であると判断するようにしてもよい。
演算タイミングの周期が目標周期以上に設定されている場合において、駆動対象が目標速度に従って駆動されているならば、演算タイミングの時点での計測手段の計測値は、演算タイミングの周期以下となっているはずである。逆に、モータの負荷変動等によって駆動対象が急減速し、駆動検出手段から駆動検出信号が出力されない時間が継続すると、その間は計測手段による計測も継続するため、ある演算タイミングの時点での計測手段の計測値が演算タイミングの周期を超えている、という状況が発生する。
そこで、演算タイミング毎に、その時点での計測手段による計測中の計測値と演算タイミングの周期を比較し、計測値が演算タイミングより大きい場合は、駆動対象が速度低下状態にあると判断することができる。
従って、請求項10記載のモータ制御装置によれば、演算タイミング時における計測手段の計測値を演算タイミングの周期と比較するという簡易的な方法で、速度低下状態か否かの判断を行うことができる。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)多機能装置の全体構成
図1は、本発明が適用された多機能装置(MFD:Multi Function Device )1の断面図である。
本実施形態の多機能装置1は、原稿に形成された画像を読み取る画像読取装置(スキャナ)とインクジェットプリンタ等の画像形成装置とが一体化されると共にコピー機能及びファクシミリ機能等も備えたものである。この多機能装置1は、具体的には、図1に示すように、上方側に画像読取装置100が配置され、下方側に電子写真方式の画像形成装置200が配置されている。また、上部前面側(図1紙面垂直方向における手前側)には、多機能装置1を操作設定するための操作パネル部(図示略)が設けられている。
なお、画像形成装置200は、プリンタ機能やコピー機能、ファクシミリ機能の実現時に利用され、記録紙への画像形成を行う。一方、画像読取装置100は、スキャナ機能やコピー機能、ファクシミリ機能の実現時に利用され、原稿上の画像の読取を行う。
本実施形態の多機能装置1が備える画像読取装置100は、原稿を自動的に搬送しながら原稿に形成された画像を読取ユニット(後述するCIS105)にて読み取る自動搬送読取機能、及び、静止載置された原稿に沿って読取ユニットを副走査方向へ搬送(移動)させながら原稿に形成された画像を読み取る静止原稿読取機能を兼ね備えたものである。
(2)画像読取装置の概略構成
画像読取装置100の本体部101には、図1に示すように、静止原稿読取機能用の画像読取窓(以下、静止読取窓という。)102、及び自動搬送読取機能用の画像読取窓(以下、自動読取窓という。)103が設けられており、両読取窓102、103は、ガラスやアクリル等の透明なプラテン102A、103Aにて閉塞されている。
また、本体部101の上面側には、両読取窓102、103を覆う原稿カバー104が揺動可能に組み付けられており、静止読取窓102にて原稿読取を行う場合には、この原稿カバー104を手動操作にて上方側に開いて原稿を静止読取窓102に載置する。
一方、本体部101内には、原稿の画像を1ラインずつ読み取ってその読み取り結果(画素信号)を出力する読取ユニットとしてのCIS(Contact Image Sensor)105が配設されている。このCIS105により、原稿に形成された文字等の画像を画素信号に変換して画像を読み取っていく。CIS105を構成する撮像デバイス、LED、レンズ(いずれも図示略)は、その移動方向(図1における左右方向)と直交する方向(図1の紙面に垂直な方向)にライン状に配列されている。これにより、主走査方向1ライン分の画像を同時に読み取ることができる。
また、CIS105は、キャリッジ106を介して本体部101の長手方向(図1の左右方向)に移動可能に本体部101に組み付けられており、自動搬送読取機能作動時には、自動読取窓103の直下に停止配置された状態で画像を読み取り、静止原稿読取機能作動時には、静止読取窓102の直下で移動しながら画像を読み込んでいく。
なお、本実施形態では、キャリッジ106は駆動プーリ107及び従動プーリ108に掛けられたベルト109に連結されている。このベルト109が読取モータMT1にて回転されることにより、キャリッジ106(CIS105)は、ガイド軸111に案内されながら移動させられる。なお、本実施形態の読取モータMT1はDCモータである。
そして、静止原稿読取機能作動時には、CIS105は、読取モータMT1によって所定の原稿設置基準位置を起点として原稿を走査(副走査)する方向(以下、順方向ともいう)に定速移動されつつ、原稿に形成された画像を読み取る。そして、読み取り終了後は読取モータMT1によってその逆方向に移動され、元の原稿設定基準位置に戻る。
また、読取モータMT1には、この読取モータMT1が所定量回転する度に(ひいてはCIS105が所定量移動する度に)パルス信号を出力する読取エンコーダ(光学式ロータリエンコーダ)EN1が設けられており、CIS105の移動はこの読取エンコーダEN1からのパルス信号に基づいて制御される。
この読取エンコーダEN1は、より詳しくは、円周方向に所定の間隔でエンコーダスリットが形成された回転スリット盤11と、その回転量や回転方向を検出するための検出部12等を備えている。回転スリット盤11は、読取モータMT1の回転軸(出力軸)と同軸に取り付けられ、読取モータMT1の回転と共にこの回転スリット盤11も回転するように構成されている。
検出部12は、投光素子と受光素子(いずれも図示略)を備え、この両者の間に回転スリット盤11のスリット形成部分が位置するよう配設されており、読取モータMT1の回転に応じて、互いに一定周期(本実施形態においては1/4周期)ズレた2種類のパルス信号(A相信号,B相信号)を出力する。A,B各相の信号は、キャリッジ106の移動方向が順方向である場合は、A相信号がB相信号に対して位相が一定周期進み、キャリッジ106の移動方向が逆方向である場合は、A相信号がB相信号に対して位相が一定周期遅れるようにされている。
原稿カバー104のうち自動読取窓103に対応する部位及びその近傍には、読み取り用の原稿を自動読取窓103に搬送するオートドキュメントフィーダ装置(以下「ADF装置」と称す)150が設けられている。このADF装置150は、原稿トレイ165に載置された自動読み取り用の原稿を自動読取窓103へ搬送するものであり、積層された原稿を1枚ずつ分離する分離機構151や、分離機構151にて分離された原稿を自動読取窓103に搬送する搬送機構152、画像読み取りが終了した原稿を排出トレイ166に排出する排紙ローラ162等から構成されている。
分離機構151は、上下方向に積層された多数枚の原稿のうち積層方向上端に載置された原稿に搬送力を付与する分離ローラ153、分離ローラ153に対して対向配置されて分離ローラ153と反対側から原稿に接触してシートに所定の搬送抵抗を付与する分離パッド154、及び原稿トレイ165に積層された原稿を吸引するようにして分離ローラ153に原稿を送り出す吸入ローラ155等から構成されている。
搬送機構152は、分離機構151から分離搬送されてきた原稿の搬送方向を自動読取窓103側に向けて転向させながら搬送力を付与する給紙ローラ159、及び原稿を給紙ローラ159に押し付ける一対のピンチローラ160等から構成されている。
ADF装置150を構成する各ローラは、読取搬送モータ(図示略)の回転駆動力を受けて回転し、原稿を原稿トレイ165から排紙トレイ166へと搬送する。なお、本実施形態の読取搬送モータもDCモータである。
そして、自動搬送読取機能作動時には、CIS105が自動読取窓103の直下に停止配置された状態で、ADF装置150が原稿を定速搬送することにより、原稿に形成された画像が読み取られる。そして、読み取り終了後の原稿は排出される。
また、読取搬送モータには、図1に示すように、この読取搬送モータが所定量回転する度に(ひいては原稿が所定量搬送される度に)パルス信号を出力する読取搬送エンコーダ(光学式ロータリエンコーダ)EN2が設けられており、原稿の搬送はこの読取搬送エンコーダEN2からのパルス信号に基づいて制御される。
この読取搬送エンコーダEN2も、既述の読取エンコーダEN1と同様に構成されている。即ち、円周方向に所定の間隔でエンコーダスリットが形成された回転スリット盤21と、その回転量や回転方向を検出するための検出部22等を備えている。回転スリット盤21は、読取搬送モータの回転軸(出力軸)と同軸に取り付けられ、読取搬送モータの回転と共にこの回転スリット盤21も回転するように構成されている。そして、読取搬送モータの回転に応じて検出部22から出力されるパルス信号(A相信号,B相信号)に基づいて、原稿の搬送が制御される。
(3)画像読取装置の電気的構成
次に、本実施形態の多機能装置が備える画像読取装置100の構成について、図2及び図3に基づいて説明する。図2は、画像読取装置100のうち、特に、読取モータMT1を駆動制御(延いてはキャリッジ106の駆動を制御)するための機構の概略構成を示す説明図であり、図3は、その機構の電気的構成を示すブロック図である。なお、図2において、CIS105が搭載されるキャリッジ106やガイド軸111等(いずれも図1参照)は図示を省略している。
本実施形態の画像読取装置100における読取モータの駆動制御機構は、図2に示すように、駆動制御全体を統括するCPU31と、読取モータMT1の回転量を検出(延いてはCIS105を搭載するキャリッジ106の移動量を検出)する読取エンコーダEN1からのエンコーダ信号(パルス信号)とCPU31からの制御指令に従って読取モータMT1を駆動制御するための駆動信号を生成するASIC(Application Specific Integrated Circuit )32と、この駆動信号に基づいて読取モータMT1を駆動するためのモータ駆動回路33を備えている。
なお、ASIC32は、図2に示すようにCIS105による画像読取結果である画信号も入力され、この画信号に基づいて各種画像処理も行うが、ここでは画像処理に関する詳細説明は省略する。
次に、読取モータMT1の駆動制御について、図3に基づいてより詳しく説明する。図2でも説明したように、本実施形態では、主として、CPU31、ASIC32、モータ駆動回路33、及び読取エンコーダEN1により読取モータMT1が駆動制御され、これによりキャリッジ106の駆動(CIS105の駆動)が制御される。
ここで、モータ駆動回路33は、4つのスイッチング素子(例えば、FET:電界効果型トランジスタなどからなる素子)と、各スイッチング素子に並列接続されたフライホイールダイオードとで構成された周知のHブリッジ回路からなり、これらスイッチング素子を外部からの駆動信号(PWM信号)を受けてON/OFFすることにより、読取モータMT1への通電を制御する回路である。
一方、ASIC32の内部には、CPU31の動作によって読取モータMT1の駆動制御に必要な各種パラメータ等が格納される動作モード設定レジスタ群35が備えられている。
この動作モード設定レジスタ群35には、読取モータMT1を起動するための起動設定レジスタ51、制御部36内における各種制御演算の際に用いられる各種制御パラメータを設定するための制御パラメータ設定レジスタ52、キャリッジ106の目標速度を設定するための目標速度設定レジスタ53、制御部36にて演算される操作量の上限値及び下限値を設定するための操作量範囲設定レジスタ54、キャリッジ106の目標停止位置を設定するための目標停止位置設定レジスタ55、読取モータMT1を制御するための操作量を制御部36が演算する演算タイミングを設定するための演算タイミング設定レジスタ56、等が設けられている。これら各レジスタには、CPU31側から上記各設定値が書き込まれる。
演算タイミング設定レジスタ56に設定される演算タイミングは、本実施形態では、制御部36内の演算サンプリングパルス生成部45が演算サンプリングパルスを生成・出力する周期を示すものである。演算サンプリングパルス生成部45は、演算タイミング設定レジスタに設定された演算タイミングが示す周期で、演算サンプリングパルスを順次生成・出力する。そして、制御部36は、この演算サンプリングパルスの出力タイミング(演算タイミング)毎に、後述するように操作量の演算等を行う。なお、この演算サンプリングパルスは、演算用検出周期生成部40にも出力され、後述するように、演算用検出周期の出力タイミングとしても用いられる。
次に、ASIC32には、上述した動作モード設定レジスタ群35に加えて、読取エンコーダEN1からのパルス信号よりも十分に周期が短いシステムクロックckを生成してASIC32内部の各部に供給するシステムクロック生成部42と、読取エンコーダEN1からのパルス信号に基づいてキャリッジ106の一や移動速度を検出するためのエンコーダエッジ検出部38、位置カウンタ39、演算用検出周期生成部40、及び速度演算部41と、位置カウンタ39及び速度演算部41による検出結果と動作モード設定レジスタ群35に設定された各種パラメータ等とに基づき読取モータMT1の操作量(PWMデューティ比)を演算するための制御部36と、制御部36にて演算された操作量に基づいて読取モータMT1をデューティ駆動するための駆動信号(PWM信号)を生成し、モータ駆動回路33に出力する駆動用信号生成部37と、ASIC32内で生成された各種信号を処理してCPU31に出力する各種信号処理部65とが備えられている。
エンコーダエッジ検出部38は、A,B各相のエンコーダ信号を取り込み、A相信号の各周期の開始/終了を表すエッジ及び読取モータMT1の回転方向を検出するものであり、読取エンコーダEN1からのA相信号の立ち上がりエッジ検出タイミングに同期したエッジパルス(enc_trg)を、位置カウンタ39及び演算用検出周期生成部40に出力する。
また、位置カウンタ39は、エンコーダエッジ検出部38が検出した読取モータMT1の回転方向(つまりキャリッジ106の移動方向)に応じて、エッジパルス(enc_trg)にて位置カウント値(enc_count)をカウントアップまたはカウントダウンすることにより、キャリッジ106の移動量(位置)を検出するものであり、その位置カウント値(enc_count)は制御部36及び各種信号処理部65に出力される。
また、演算用検出周期生成部40は、基本的には、エンコーダエッジ検出部38からエッジパルス(enc_trg)が入力される周期(エッジ周期)を計測すると共に、エッジパルス入力毎にその計測したエッジ周期を記憶・更新しておき、演算サンプリングパルス生成部45から演算サンプリングパルスが入力されたタイミングで、そのとき記憶されているエッジ周期を演算用検出周期として出力するものである。ただし、本実施形態では、演算用検出周期として、計測され記憶されているエッジ周期を出力しない場合があるのだが、これについては後で詳述する。
そして、速度演算部41では、読取エンコーダEN1の物理解像度と、演算用検出周期生成部40にて生成・出力された演算用検出周期とに基づき、キャリッジ106の移動速度(enc_velocity)が算出される。
位置カウンタ39からの位置カウント値(enc_count)及び速度演算部41からの移動速度(enc_velocity)は、操作量に対する制御対象(読取モータMT1等)の実際の制御量として、制御部36にフィードバックされる。
そして、制御部36では、画像読取動作の開始等によってCPU31から起動設定レジスタ51に読取モータMT1の駆動制御を開始する起動指令が設定されると、各レジスタ52〜56に設定された各パラメータと、位置カウンタ39からの位置カウント値(enc_count)と、速度演算部41からの移動速度(enc_velocity)とに基づき、読取モータMT1の操作量が演算される。
つまり、制御部36は、演算サンプリングパルス生成部45からの演算サンプリングパルスに同期して、キャリッジ106の移動速度(enc_velocity)が目標速度設定レジスタ53に設定されている目標速度となるようにフィードバック制御するための操作量を演算する。画像読取装置100では、このようにして演算された操作量に基づいて読取モータMT1が駆動制御されることで、キャリッジ106に搭載されたCIS105が定速移動されつつ、原稿上の画像読取が行われる。
また、制御部36は、こうした操作量のフィードバック演算を行いつつ、位置カウンタ39からの位置カウント値(enc_count)に基づき得られるキャリッジ106の位置が所定の減速開始位置に達したときは、その後の演算タイミングでは、キャリッジ106を目標停止位置設定レジスタ55に設定された目標停止位置で停止させるのに必要な操作量を演算する。
操作量範囲設定レジスタ54に設定された操作量範囲は、制御部36に取り込まれ、読取モータMT1の操作量を生成する際の上限値として使用される。
次に、本実施形態の演算用検出周期生成部40の具体的構成を、図4に基づいて説明する。図4に示すように、本実施形態の演算用検出周期生成部40は、周期カウンタ61と、メモリ62と、目標周期換算部63と、比較器64と、スイッチ65とを備えている。
周期カウンタ61は、エンコーダエッジ検出部38からエッジパルス(enc_trg)が入力される度に初期化されて、エッジパルス入力後の経過時間を、システムクロックckをカウントすることにより計測するものである。つまり、エッジパルスが入力されてから次に再びエッジパルスが入力されるまでの時間を計測する。その計測値βは、メモリ62及びスイッチ65に入力される。
メモリ62は、エンコーダエッジ検出部38からエッジパルス(enc_trg)が入力される度に、そのエッジパルス入力時点での周期カウンタ61の計測値βをエッジ周期αとして記憶する。この記憶されるエッジ周期αは、エッジパルスが入力される度に更新される。つまり、メモリ62には、常に、周期カウンタ61により計測された最新のエッジ周期αが記憶されている。このエッジ周期αは、スイッチ65に入力される。
目標周期換算部63は、目標速度設定レジスタ53に設定されている目標速度を目標周期に換算するものである。ここでいう目標周期とは、キャリッジ106が目標速度で駆動されている場合に周期カウンタ61にて計測されメモリ62に記憶されるエッジ周期を意味する。
比較器64は、目標周期換算部63にて換算された目標周期と、周期カウンタ61における計測値とを比較し、その比較結果をスイッチ65へ出力する。従って、エッジパルスが入力されて周期カウンタ61が初期化された直後は、周期カウンタ61の計測値はまだ小さく、目標周期よりも小さいため、比較器64からはそれに応じた比較結果が出力される。その後、周期カウンタ61による計測が進み、徐々に目標周期に近づいていくことになるが、目標周期を超える前に次のエッジパルスが入力されて周期カウンタ61が再び初期化された場合は、結果として、比較器64からは「周期カウンタ61の計測値が目標周期を超えた」旨を示す比較結果は出力されない。一方、周期カウンタ61による計測が進み、次のエッジパルスが入力される前にその計測値が目標周期を超えた場合は、比較器64からは「周期カウンタ61の計測値が目標周期を超えた」旨を示す比較結果が出力されることとなる。
スイッチ65は、制御部36内の演算サンプリングパルス生成部45から演算サンプリングパルスが入力される毎(演算タイミング毎)に、その演算サンプリング入力時点での比較器64の比較結果に基づき、メモリ62に記憶されているエッジ周期α又はその時点での周期カウンタ61の計測値βのいずれか一方を、演算用検出周期として出力する。
具体的には、スイッチ65は、演算サンプリングパルスの入力時、比較器64による比較結果が「周期カウンタ61の計測値が目標周期以下である」旨を示すものであるならば、メモリ62に記憶されているエッジ周期αをそのまま演算用検出周期として出力する。一方、演算サンプリングパルスの入力時、比較器64による比較結果が「周期カウンタ61の計測値が目標周期を超えている」旨を示すものであるならば、その時点における周期カウンタ61で計測中の計測値βを、演算用検出周期として出力する。
つまり、本実施形態の演算用検出周期生成部40による演算用検出周期の生成・出力は、図5に示すように行われる。図5は、本実施形態の演算用検出周期生成部40において行われる演算用検出周期の生成過程を説明するためのフローチャートである。なお、図5のフローチャートは、演算用検出周期の生成過程をわかりやすく説明するための概念的な流れ図であり、厳密にこの手順の通りに処理がなされるわけではない。後述する図9,図12,図15の各フローチャートについても同様である。
図5に示す如く、演算用検出周期生成部40では、演算サンプリングパルス生成部45から演算サンプリングパルスが発生すると(S110:YES)、その時点での周期カウンタ61の計測値βと目標周期が比較器64にて比較される(S120)。そして、計測値βが目標周期以下ならば(S120:YES)、メモリ62に記憶(保持)されている値であるエッジ周期αが演算用検出周期としてスイッチ65から出力される(S130)。一方、計測値βが目標周期をこえているならば(S120:NO)、周期カウンタ61による計測中の計測値βが演算用検出周期としてスイッチ65から出力される(S140)。
図6に、本実施形態における演算用検出周期の出力の具体例を示す。図6は、キャリッジ106の移動速度が目標速度となるよう制御される定速駆動制御中において演算タイミング(演算サンプリングパルス出力)毎に演算用検出周期生成部40から出力される演算用検出周期を説明するためのタイムチャートである
図6に示すように、エンコーダエッジ検出部38からのエッジパルス(enc_trg)が演算用検出周期生成部40に入力される度に、そのエッジパルス入力時における周期カウンタ61の計測結果(エッジ周期)がメモリ62に記憶される。例えば、エッジパルス入力時に周期カウンタ61の計測値がaの場合は、その値aがメモリ62に記憶される。
一方、演算サンプリングパルスが入力される度(つまり演算タイミング時)に、演算用検出周期生成部40からは演算用検出周期が出力される。このとき、周期カウンタ61による計測中の計測値が目標周期以下ならば(図6の時刻t1,t2,t4の各演算タイミング)、そのときにメモリ62に記憶されているエッジ周期が演算用検出周期として出力される。例えば、時刻t1の演算タイミングにおいてはメモリ62に記憶されているエッジ周期aが演算用検出周期として出力されるわけである。
ところが、キャリッジ106の移動中、読取モータMT1の負荷変動等によってキャリッジ106の移動速度が低下し、エッジパルスが長期間出力されない状態が続くと、演算タイミング時における周期カウンタ61の計測値が目標周期を超えてしまう場合がある。図6でいうと時刻t3の演算タイミングがこれに相当する。つまり、時刻t3の演算タイミングでは、周期カウンタ61の計測値であるf−4が目標周期を超えている。にもかかわらず、メモリ62に記憶されているエッジ周期は、前回の演算タイミング(時刻t2)での値から更新されていない。このような場合は、演算用検出周期として、メモリ62に記憶されているエッジ周期ではなく、その時点での周期カウンタ61の計測値であるf−4が出力されるのである。
ここで、図7に、本実施形態における読取モータMT1の定速駆動制御時の速度・エンコーダカウント値(エッジパルスのカウント値)・操作量の変化(実験例)を示す。なお、図7(a)でも、既に説明した図20(a)と同様、駆動対象の速度として、速度を間接的に表すエッジパルスの周波数が示されている。
従来の実験例である図20と、本発明が適用された実験例である図7とを比較して明らかなように、従来(図20)では駆動中にモータ負荷が変動(増大)して実際の速度が低下すると、その状態が継続してすぐには目標速度に復帰できなかったが、本実施形態(図7)では、図20に比べると目標速度からの変動幅は大幅に減少している。つまり、本実施形態でもモータ負荷の変動(増大)が生じて一時的(極短時間)には速度が低下するものの、その速度低下が制御部36に迅速に反映され、目標速度に復帰させるのに必要な操作量が演算される。そのため、減速した状態が長く継続したり或いは停止してしまったりすることなく、迅速に目標速度へ復帰できるのである。
(4)第1実施形態の作用・効果等
以上説明した本実施形態によれば、従来のように単にメモリ62に記憶されているエッジ周期を演算用検出周期として用いるのではなく、演算タイミング毎に、メモリ62に記憶されているエッジ周期α又はその時点での周期カウンタ61の計測値βのどちらを演算用検出周期として出力するか選択するようにしている。即ち、その時点での計測値βが目標周期以下であれば、従来と同じようにメモリ62に記憶されているエッジ周期αを演算用検出周期として出力するが、その時点での計測値βが目標周期を超えているならば、その計測値βを演算用検出周期として出力するのである。
即ち、演算タイミングにおいて、周期カウンタ61の実際の計測値βが目標周期を超えているということは、キャリッジ106の実際の速度が目標速度よりも低くなっているということを意味する。その場合、本実施形態では、メモリ62に記憶されているエッジ周期αではなく、周期カウンタ61による計測中の計測値βが演算用検出周期として出力されるのである。この計測値βは、その時点でのキャリッジ106の実際の速度がより反映されている値である。
そのため、メモリ62に記憶されているエッジ周期αに基づいて得られる移動速度に比べ、その時点での計測値βに基づいて得られる移動速度の方が低い値となり、制御部36は、より早くキャリッジ106の速度が目標速度より低くなったことを知ることができる。これにより、制御部36は、より早く、キャリッジ106の速度を目標速度に上昇させるための処理(制御量演算等)を行うことができ、キャリッジ106の速度を速やかに目標速度に復帰させることができる。
なお、本実施形態において、エンコーダエッジ検出部は本発明の駆動検出手段に相当し、周期カウンタ61は本発明の計測手段に相当し、メモリ62は本発明の計測周期記憶手段に相当し、スイッチ65は本発明の検出周期出力手段に相当し、速度演算部41は本発明の速度演算手段に相当し、制御部36は本発明の駆動制御手段に相当し、比較器64は本発明の速度低下状態判断手段に相当する。
[第2実施形態]
演算用検出周期を生成・出力するための構成は、上記第1実施形態で示した演算用検出周期生成部40に限らず、種々の構成をとることができる。そこで、上記第1実施形態の演算用検出周期生成部40とは異なる演算用検出周期生成部の具体例を、以下、第2実施形態から第4実施形態まで3種類例示する。まず、本第2実施形態の演算用検出周期生成部を、図8に示す。なお、演算用検出周期生成部以外の構成については、上記第1実施形態と同様であるため、以下の説明においては、演算用検出周期生成部の構成や機能について説明する。ただ、本実施形態では、演算タイミングの周期(即ち、演算サンプリングパルス生成部45からの演算サンプリングパルスの出力周期)が目標周期以上に設定されているものとする。後述する第3実施形態、第4実施形態も同様である。
図8に示すように、本実施形態の演算用検出周期生成部70は、周期カウンタ61と、第1メモリ71と、第2メモリ72と、比較器73と、スイッチ74とを備えている。このうち、周期カウンタ61は第1実施形態の周期カウンタ61と同じであり、第1メモリ71は第1実施形態のメモリ62と同じであるため、これらについてはここでは説明を省略する。
比較器73は、第1メモリ71に記憶されているエッジ周期αと、第2メモリに記憶されているエッジ周期γとを比較し、その結果をスイッチ74へ出力する。
スイッチ74は、演算サンプリングパルスが入力される毎(演算タイミング毎)に、その演算サンプリング入力時点での比較器73の比較結果に基づき、第1メモリ71に記憶されているエッジ周期α又はその時点での周期カウンタ61の計測値βのいずれか一方を、演算用検出周期として出力する。
具体的には、スイッチ74は、演算サンプリングパルスの入力時、第1メモリ71に記憶されているエッジ周期αが第2メモリ72に記憶されているエッジ周期γと異なっている場合は、第1メモリ71に記憶されているエッジ周期αをそのまま演算用検出周期として出力すると共に、その第1メモリ71の記憶値(エッジ周期α)を第2メモリ72に出力する。これを受け、第2メモリ72は、スイッチ74から出力されたエッジ周期(ここではα)を記憶する。
一方、演算サンプリングパルスの入力時、第1メモリ71に記憶されているエッジ周期αが第2メモリ72に記憶されているエッジ周期γと同じである場合、即ち、前回の演算タイミング時から今回の演算タイミング時まで、第1メモリ71の記憶値が更新されていない状態であるならば、その時点における周期カウンタ61で計測中の計測値βを、演算用検出周期として出力する。
つまり、本実施形態の演算用検出周期生成部70による演算用検出周期の生成・出力は、図9に示すように行われる。図9は、本実施形態の演算用検出周期生成部70において行われる演算用検出周期の生成過程を説明するためのフローチャートである。
図9に示す如く、本実施形態の演算用検出周期生成部70では、演算サンプリングパルス生成部45から演算サンプリングパルスが発生すると(S210:YES)、第1メモリ71に記憶(保持)されているエッジ周期αと第2メモリ72に記憶されている値γが比較器73にて比較される(S220)。そして、両者が異なれば(S220:NO)、第1メモリ71に記憶されているエッジ周期αが演算用検出周期としてスイッチ74から出力されると共に(S230)、そのとき第1メモリ71に記憶されているエッジ周期αを第2メモリ72に格納(記憶)する(S240)。一方、両者が等しい場合は(S220:YES)、周期カウンタ61による計測中の計測値βが演算用検出周期としてスイッチ74から出力される(S250)。
図10に、本実施形態における演算用検出周期の出力の具体例を示す。図10に示すように、エンコーダエッジ検出部38からのエッジパルス(enc_trg)が演算用検出周期生成部70に入力される度に、そのエッジパルス入力時における周期カウンタ61の計測結果(エッジ周期)が第1メモリ71に記憶される。
一方、演算サンプリングパルスが入力される度(演算タイミング時)に、演算用検出周期生成部70からは演算用検出周期が出力されるが、このとき、第1メモリ71に記憶されているエッジ周期αが第2メモリ72に記憶されているエッジ周期γとは異なるならば(図10の時刻t1,t2の各演算タイミング)、そのときに第1メモリ71に記憶されているエッジ周期が演算用検出周期として出力される。
ところが、キャリッジ106の移動中、読取モータMT1の負荷変動等によってキャリッジ106の移動速度が低下し、エッジパルスが長期間出力されない状態が続くと、第1メモリ71の記憶値が更新されずに第2メモリ72の記憶値と等しいままの状態が継続する。図10でいうと時刻t3,t4の各演算タイミングがこれに相当する。このような場合は、演算用検出周期として、第1メモリ71に記憶されているエッジ周期ではなく、その時点での周期カウンタ61の計測値が出力されるのである。即ち、時刻t3においてはそのときの計測値であるf−4が出力され、時刻t4においてはそのときの計測値であるg−4が出力される。
従って、本実施形態によれば、第1メモリ71に記憶されているエッジ周期αを前回の演算タイミング時の値(即ち、第2メモリ72に記憶されている値γ)と比較するという簡易的な方法で、第1メモリ71に記憶されているエッジ周期α又は周期カウンタ61の計測値βのどちらを演算用検出周期として出力すべきかを判断することができる。
[第3実施形態]
次に、本実施形態の演算用検出周期生成部を、図11に示す。本実施形態でも、演算用検出周期生成部以外の構成は上記第1実施形態と同様である。また、既述の通り、演算タイミングの周期(即ち、演算サンプリングパルス生成部45からの演算サンプリングパルスの出力周期)は目標周期以上に設定されているものとする。
図11に示すように、本実施形態の演算用検出周期生成部80は、周期カウンタ61と、メモリ62と、エッジ数カウンタ81と、スイッチ82とを備えている。このうち、周期カウンタ61及びメモリ62はそれぞれ第1実施形態の周期カウンタ61及びメモリ62と同じであるため、これらについてはここでは説明を省略する。
エッジ数カウンタ81は、エッジパルスの数をカウントするものであり、そのカウント値はスイッチ82に入力される。また、エッジ数カウンタ81は、スイッチ82から初期化信号が入力されると初期化(クリア)される。
スイッチ82は、演算サンプリングパルスが入力される毎(演算タイミング毎)に、その演算サンプリング入力時点でのエッジ数カウンタ81のカウント値が0であるか否かを判断し、0でなければ(即ち1以上ならば)、メモリ62に記憶されているエッジ周期αをそのまま演算用検出周期として出力すると共に初期化信号をエッジ数カウンタ81へ出力する。これを受け、エッジ数カウンタ81のカウント値は0にクリアされる。
一方、演算サンプリングパルスの入力時、エッジ数カウンタ81のカウント値が0である場合、即ち、前回の演算タイミング時から今回の演算タイミング時までの間にエッジパルスが全く入力されなかった場合は、その時点における周期カウンタ61で計測中の計測値βを、演算用検出周期として出力する。
つまり、本実施形態の演算用検出周期生成部80による演算用検出周期の生成・出力は、図12に示すように行われる。図12は、本実施形態の演算用検出周期生成部80において行われる演算用検出周期の生成過程を説明するためのフローチャートである。
図12に示す如く、本実施形態の演算用検出周期生成部80では、演算サンプリングパルス生成部45から演算サンプリングパルスが発生すると(S310:YES)、エッジ数カウンタ81のカウント値が0であるか否か判断される(S320)。そして、カウント値が0でなければ(S320:NO)、メモリ62に記憶されているエッジ周期αが演算用検出周期としてスイッチ82から出力されると共に(S330)、エッジ数カウンタ81のカウント値がクリアされる(S340)。一方、カウント値が0の場合は(S320:YES)、周期カウンタ61による計測中の計測値βが演算用検出周期としてスイッチ82から出力される(S350)。
図13に、本実施形態における演算用検出周期の出力の具体例を示す。図13に示すように、演算サンプリングパルスが入力される度(演算タイミング時)に、演算用検出周期生成部80からは演算用検出周期が出力されるが、このとき、エッジ数カウンタ81のカウント値が0ではないならば(図13の時刻t1,t2,t4の各演算タイミング)、そのときにメモリ62に記憶されているエッジ周期が演算用検出周期として出力される。
ところが、キャリッジ106の移動中、読取モータMT1の負荷変動等によってキャリッジ106の移動速度が低下し、エッジパルスが長期間出力されない状態が続くと、エッジ数カウンタ81のカウント値がカウントアップされずに0のままの状態が継続する。図13でいうと時刻t3の演算タイミングがこれに相当する。このような場合は、演算用検出周期として、メモリ62に記憶されているエッジ周期ではなく、その時点での周期カウンタ61の計測値が出力されるのである。即ち、時刻t3においてはそのときの計測値であるf−4が出力される。
従って、本実施形態によれば、演算タイミング時にエッジ数カウンタ81のカウント値が0であるか否かを判断するというごく簡易的な方法で、メモリ62に記憶されているエッジ周期α又は周期カウンタ61の計測値βのどちらを演算用検出周期として出力すべきかを判断することができる。
[第4実施形態]
次に、本実施形態の演算用検出周期生成部を、図14に示す。本実施形態でも、演算用検出周期生成部以外の構成は上記第1実施形態と同様である。また、既述の通り、演算タイミングの周期(即ち、演算サンプリングパルス生成部45からの演算サンプリングパルスの出力周期)は目標周期以上に設定されているものとする。
図14に示すように、本実施形態の演算用検出周期生成部90は、周期カウンタ61と、メモリ62と、比較器91と、スイッチ92とを備えている。このうち、周期カウンタ61及びメモリ62はそれぞれ第1実施形態の周期カウンタ61及びメモリ62と同じであるため、これらについてはここでは説明を省略する。
比較器91には、演算タイミング設定レジスタ56(図3参照)に設定された演算タイミング(即ち、演算サンプリングパルスが出力される周期Ts)が入力される。そして、この比較器91は、演算サンプリングパルスの入力毎に、その演算タイミング時での周期カウンタ61の計測値と演算サンプリングパルスの周期Tsとを比較し、その比較結果をスイッチ92へ出力する。
スイッチ92は、演算サンプリングパルスの入力時、比較器91において周期カウンタ61の計測値が演算サンプリングパルスの周期Ts以下であると判断された場合は、メモリ62に記憶されているエッジ周期αをそのまま演算用検出周期として出力する。一方、比較器91において周期カウンタ61の計測値が演算サンプリングパルスの周期Tsを超えていると判断された場合、即ち、前回の演算タイミング時から今回の演算タイミング時までの間にエッジパルスが全く入力されなかった場合は、その時点における周期カウンタ61で計測中の計測値βを、演算用検出周期として出力する。
つまり、本実施形態の演算用検出周期生成部90による演算用検出周期の生成・出力は、図15に示すように行われる。図15に示す如く、本実施形態の演算用検出周期生成部90では、演算サンプリングパルス生成部45から演算サンプリングパルスが発生すると(S410:YES)、その時点での周期カウンタ61の計測値βと演算サンプリングパルスの周期Tsが比較器91にて比較される(S420)。そして、周期カウンタ61の計測値βが演算サンプリングパルスの周期Ts以下ならば(S420:NO)、メモリ62に記憶されているエッジ周期αが演算用検出周期としてスイッチ92から出力される(S430)。一方、周期カウンタ61の計測値βが演算サンプリングパルスの周期Tsを超えている場合は(S420:YES)、周期カウンタ61による計測中の計測値βが演算用検出周期としてスイッチ92から出力される(S440)。
図16に、本実施形態における演算用検出周期の出力の具体例を示す。図16に示すように、演算サンプリングパルスが入力される度(演算タイミング時)に、演算用検出周期生成部90からは演算用検出周期が出力されるが、このとき、周期カウンタ61の計測値が演算サンプリングパルスの周期Ts以下ならば(図16の時刻t1,t2の各演算タイミング)、そのときにメモリ62に記憶されているエッジ周期が演算用検出周期として出力される。
ところが、キャリッジ106の移動中、読取モータMT1の負荷変動等によってキャリッジ106の移動速度が低下し、エッジパルスが長期間出力されない状態が続くと、周期カウンタ61の計測値が演算サンプリングパルスの周期Tsを超えることがある。図16でいうと時刻t3,t4の各演算タイミングがこれに相当する。このような場合は、演算用検出周期として、メモリ62に記憶されているエッジ周期ではなく、その時点での周期カウンタ61の計測値が出力されるのである。即ち、時刻t3においてはそのときの計測値であるf−4が出力され、時刻t4においてはそのときの計測値であるg−4が出力される。
従って、本実施形態によれば、演算タイミングにおいてその時の周期カウンタ61の計測値と演算サンプリングパルスの周期Tsとを比較するという簡易的な方法で、メモリ62に記憶されているエッジ周期α又は周期カウンタ61の計測値βのどちらを演算用検出周期として出力すべきかを判断することができる。
[変形例]
本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記第1実施形態では、演算用検出周期生成部40が、演算タイミング時にメモリ62に記憶されているエッジ周期αと周期カウンタ61にて計測中の計測値βのどちらを演算用検出周期として出力するかの比較判断基準として、目標周期を用いた(つまり目標周期と周期カウンタ61の計測値βとを比較した)が、これはあくまでも一例であり、目標周期とは異なる別の値と周期カウンタ61の計測値βとを比較してもよい。
具体的には、例えば、制御部36にも周期カウンタ61の計測値βが入力されると共に、制御部36が、その計測値βが予め設定した計測上限値を超えた場合に異常を検知して所定の処理(例えば読取モータMT1の強制停止など)を行うよう構成されている場合には、目標周期以上であってその計測上限値以下の範囲内における所定の値を比較判断基準として用いてもよい。
また例えば、制御部36が、キャリッジ106の移動速度が目標速度を含む所定の速度変動範囲(例えば目標速度の±5%の範囲)を超えないように制御するよう構成されている場合には、目標周期以上であって、上記速度変動範囲における下限値の速度に対応した周期(その下限値でキャリッジ106が移動している場合にメモリ62に記憶されるエッジ周期)以下の範囲内における所定の値を、比較判断基準として用いてもよい。
ただし、キャリッジ106の実際の移動速度が目標速度より低くなったことをいち早く制御に反映させるためには、上記第1実施形態のように、目標周期を比較判断基準として用いるのが好ましい。
また、上記各実施形態では、演算サンプリングパルス生成部45からの演算サンプリングパルスを演算用検出周期生成部40に取り込み、スイッチ65(74,82,92)がこの演算サンプリングパルスに同期して演算用検出周期を出力するようにしたが、演算タイミング設定レジスタ56に設定された演算タイミングを演算用検出周期生成部40に取り込み、この演算タイミングが示す周期で、演算用検出周期を出力するようにしてもよい。
更に、上記各実施形態では、読取エンコーダEN1からの2相(A相およびB相)のパルス信号における一つのエッジ(A相信号の立ち上がりエッジ)をもとにエッジパルスを出力し、それに同期してメモリ62のエッジ周期を更新するようにしたが、これは一例であって、例えば、A相(又はB相)の立ち上がり・立ち下がり両エッジをもとにエッジパルスを出力するようにしてもよいし、A,B各相の立ち上がり・立ち下がり両エッジをもとにエッジパルスを出力するようにしてもよい。
更にまた、上記各実施形態では、読取エンコーダMT1及び読取搬送エンコーダEN2としてロータリエンコーダを用いた例を示したが、エンコーダはリニアエンコーダであってもよい。
また、上記各実施形態では、本発明を、画像読取装置100における読取モータMT1の駆動制御(延いてはキャリッジ106の駆動制御)に適用した場合について説明したが、ADF装置150を構成する既述の読取搬送モータの駆動制御についても、上記各実施形態と同様に行うことができ、同様に本発明を適用することができる。
更に、画像読取装置100に限らず、画像形成装置200を構成する図示しないキャリッジ(図示しない記録ヘッドを搭載するためのもの)の駆動制御に対しても、本発明を適用することができる。つまり、エンコーダなどの、駆動対象が一定量駆動する度に検出信号を出力する手段を備え、その検出信号に基づいて駆動対象の駆動速度を検出し、その駆動速度が目標速度となるようにモータを駆動制御する装置であれば、適用することができる。
実施形態の多機能装置の断面図である。 実施形態の多機能装置が備える画像読取装置の概略構成を示す説明図である。 第1実施形態の多機能装置が備える画像読取装置の電気的概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の演算用検出周期生成部の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の演算用検出周期生成部において行われる演算用検出周期の生成過程を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態における、演算サンプリングパルス出力毎に演算用検出周期生成部から出力される演算用検出周期を説明するためのタイムチャートである。 第1実施形態の制御方法によって駆動対象を定速駆動制御した場合の実験例を示す説明図である。 第2実施形態の演算用検出周期生成部の構成を示すブロック図である。 第2実施形態の演算用検出周期生成部において行われる演算用検出周期の生成過程を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態における、演算サンプリングパルス出力毎に演算用検出周期生成部から出力される演算用検出周期を説明するためのタイムチャートである。 第3実施形態の演算用検出周期生成部の構成を示すブロック図である。 第3実施形態の演算用検出周期生成部において行われる演算用検出周期の生成過程を説明するためのフローチャートである。 第3実施形態における、演算サンプリングパルス出力毎に演算用検出周期生成部から出力される演算用検出周期を説明するためのタイムチャートである。 第4実施形態の演算用検出周期生成部の構成を示すブロック図である。 第4実施形態の演算用検出周期生成部において行われる演算用検出周期の生成過程を説明するためのフローチャートである。 第4実施形態における、演算サンプリングパルス出力毎に演算用検出周期生成部から出力される演算用検出周期を説明するためのタイムチャートである。 従来のエッジ周期計測方法を説明するための説明図である。 駆動対象の定速駆動中における、演算サンプリングパルス出力毎にその時点でのエッジ周期が演算用検出周期として用いられることを説明するためのタイムチャートである。 駆動対象の駆動速度が低下した場合における、演算サンプリングパルス出力毎に用いられる演算用検出周期を説明するためのタイムチャートである。 従来の制御方法によって駆動対象を定速駆動制御した場合の実験例を示す説明図である。
符号の説明
1…多機能装置、11,21…回転スリット盤、12,22…検出部、31…CPU、32…ASIC、33…モータ駆動回路、35…動作モード設定レジスタ群、36…制御部、37…駆動用信号生成部、38…エンコーダエッジ検出部、39…位置カウンタ、40,70,80,90…演算用検出周期生成部、41…速度演算部、42…システムクロック生成部、45…演算サンプリングパルス生成部、51…起動設定レジスタ、52…制御パラメータ設定レジスタ、53…目標速度設定レジスタ、54…操作量範囲設定レジスタ、55…目標停止位置設定レジスタ、56…演算タイミング設定レジスタ、61…周期カウンタ、62…メモリ、63…目標周期換算部、64,73,91…比較器、65,74,82,92…スイッチ、71…第1メモリ、72…第2メモリ、81…エッジ数カウンタ、92…比較器、100…画像読取装置、105…CIS、106…キャリッジ、150…ADF装置、159…給紙ローラ、200…画像形成装置、EN1…読取エンコーダ、EN2…読取搬送エンコーダ、MT1…読取モータ

Claims (10)

  1. 駆動対象がモータにより一定量駆動される度に駆動検出信号を出力する駆動検出手段から駆動検出信号が出力される度に、該出力から次に再び駆動検出信号が出力されるまでの時間を計測し、
    前記駆動検出手段から駆動検出信号が出力される度に該出力時点での前記計測結果を計測周期として記憶すると共に、該記憶した計測周期に基づいて前記駆動対象の駆動速度を演算し、
    予め設定された周期の演算タイミング毎に、前記演算された駆動速度が予め設定された目標速度となるように前記モータの操作量を演算し、その演算結果に基づき前記モータを駆動制御するモータ制御方法であって、
    前記演算タイミング時、前記駆動対象の実際の速度が前記目標速度よりも低い速度低下状態となっているか否かを判断し、該速度低下状態ならば、前記駆動対象の駆動速度の演算を、前記記憶した計測周期に代えて該演算タイミングにおける前記計測中の計測値に基づいて行う
    ことを特徴とするモータ制御方法。
  2. 請求項1記載のモータ制御方法であって、
    前記演算タイミング時における前記速度低下状態となっているか否かの判断は、該演算タイミングにおける前記計測中の計測値と、前記駆動対象が前記目標速度で駆動されている場合に得られる前記計測結果である目標周期とを比較することにより行い、該計測中の計測値が該目標周期よりも大きい場合に、前記速度低下状態であると判断する
    ことを特徴とするモータ制御方法。
  3. 駆動対象がモータにより一定量駆動される度に駆動検出信号を出力する駆動検出手段と、
    前記駆動検出手段により前記駆動検出信号が出力されてから次に再び駆動検出信号が出力されるまでの時間を計測する計測手段と、
    前記駆動検出手段から前記駆動検出信号が出力される度に、前記計測手段による計測結果を計測周期として記憶する計測周期記憶手段と、
    予め設定された周期の演算タイミング毎に、前記計測周期記憶手段に記憶されている計測周期を検出周期として出力する検出周期出力手段と、
    前記検出周期出力手段から出力された検出周期から前記駆動対象の駆動速度を演算する速度演算手段と、
    前記演算タイミング毎に、前記速度演算手段により演算された駆動速度が予め設定された目標速度となるように前記モータの操作量を演算し、その演算結果に基づき前記モータを駆動制御する駆動制御手段と、
    前記演算タイミング毎に、前記駆動対象の実際の速度が前記目標速度よりも低い速度低下状態となっているか否かを判断する速度低下状態判断手段と、
    を備え、
    前記検出周期出力手段は、前記演算タイミング時、前記速度低下状態判断手段により前記速度低下状態と判断された場合は、前記計測周期記憶手段に記憶されている計測周期に代えて、該演算タイミングにおける前記計測手段による計測値を、前記検出周期として出力する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項3記載のモータ制御装置であって、
    前記速度低下状態判断手段は、
    前記演算タイミング時、該演算タイミングにおける前記計測手段の実際の計測値と、前記駆動対象が前記目標速度で駆動されている場合に前記計測手段にて得られる計測値である目標周期以上の所定の判断基準周期とを比較し、前記実際の計測値が前記判断基準周期よりも大きい場合に、前記速度低下状態であると判断する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項4記載のモータ制御装置であって、
    当該モータ制御装置は、前記計測手段による計測中の計測値が予め設定した計測上限値を超えた場合に異常を検知するよう構成されており、
    前記判断基準周期は、前記目標周期以上であって前記計測上限値以下の範囲内において予め設定された値である
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  6. 請求項4記載のモータ制御装置であって、
    前記駆動制御手段は、前記駆動速度が前記目標速度を含む所定の速度変動範囲を超えないように前記モータの駆動制御を行うよう構成されており、
    前記判断基準周期は、前記目標周期以上であって、前記駆動対象が前記速度変動範囲における下限値の速度で駆動されている場合に前記計測手段にて得られる計測値以下の範囲内において、予め設定された値である。
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  7. 請求項4〜6いずれかに記載のモータ制御装置であって、
    前記判断基準周期は前記目標周期であることを特徴とするモータ制御装置。
  8. 請求項3記載のモータ制御装置であって、
    前記演算タイミングの周期は、前記駆動対象が前記目標速度で駆動されている場合に前記計測手段にて得られる計測値である目標周期以上に設定されており、
    前記速度低下状態判断手段は、前記演算タイミング時、前回の前記演算タイミング時に前記計測周期記憶手段に記憶されていた計測周期と今回の該演算タイミング時に前記計測周期記憶手段に記憶されている計測周期とを比較し、両者が一致した場合に、前記速度低下状態であると判断する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  9. 請求項3記載のモータ制御装置であって、
    前記演算タイミングの周期は、前記駆動対象が前記目標速度で駆動されている場合に前記計測手段にて得られる計測値である目標周期以上に設定されており、
    前記速度低下状態判断手段は、前記演算タイミング時、前回の前記演算タイミングから今回の該演算タイミングまでの間に前記駆動検出手段から前記駆動検出信号が出力されたか否かを判断し、該駆動検出信号が出力されていない場合に、前記速度低下状態であると判断する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  10. 請求項3記載のモータ制御装置であって、
    前記演算タイミングの周期は、前記駆動対象が前記目標速度で駆動されている場合に前記計測手段にて得られる計測値である目標周期以上に設定されており、
    前記速度低下状態判断手段は、前記演算タイミング時、該演算タイミングにおける前記計測手段の実際の計測値と前記演算タイミングの周期とを比較し、前記実際の計測値が前記演算タイミングの周期よりも大きい場合に、前記速度低下状態であると判断する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
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