JP2008211706A - 無線通信システム - Google Patents
無線通信システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008211706A JP2008211706A JP2007048444A JP2007048444A JP2008211706A JP 2008211706 A JP2008211706 A JP 2008211706A JP 2007048444 A JP2007048444 A JP 2007048444A JP 2007048444 A JP2007048444 A JP 2007048444A JP 2008211706 A JP2008211706 A JP 2008211706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- data
- setting
- master
- transmits
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
Landscapes
- Selective Calling Equipment (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Abstract
【課題】停電からの復帰時に誤って必要ない機器までペアリングせずに、また、送信機や受信機に送信電力や受信感度を低減させる回路を付加しないで、かつ、エンドユーザーでも簡単にID設定操作が可能な無線送受信機を備えた無線通信システムを提供する。
【解決手段】親機は、ID設定許可データを送信し、同データを受信した子機は、特定操作により親機のIDをペアリング対象と認識し、子機は予め記憶していたリモコン側のID(共通ID)を含むID設定依頼データを親機に送信し、これを受信した親機は対応する子機をペアリング対象として認識する。
【選択図】図7
【解決手段】親機は、ID設定許可データを送信し、同データを受信した子機は、特定操作により親機のIDをペアリング対象と認識し、子機は予め記憶していたリモコン側のID(共通ID)を含むID設定依頼データを親機に送信し、これを受信した親機は対応する子機をペアリング対象として認識する。
【選択図】図7
Description
本発明は、ID(IDentifier Number )により識別される複数の無線送受信機を備えた無線通信システムに係わり、より詳細には、IDを設定して交信相手を特定するペアリング機能に関する。
従来、ID(又はアドレスなど)を備えた複数の無線送受信機からなる無線通信システムでは、交信相手を特定するために装置内にスイッチを備えており、スイッチで設定されるIDのデータを互いに送受信し、自装置内のID(スイッチの状態)と、受信したIDのデータが一致した場合のみ続けて交信を行うようになっていた。
また、同一のサービス・エリア内に微弱電波を利用した複数台の無線伝送装置および受信機を利用する場合において、従来のID(アドレス)設定スイッチを用いる事なく無線伝送装置および受信機を実現することにより、小型で安価な無線伝送装置を実現するとともにアドレス設定に費やされる作業工数を軽減することのできる無線伝送装置および受信機を提供する構成が提示されている。
例えば、送信機のマイクロコンピュータに内蔵されるEP−ROMに送信アドレス情報を記憶する送信アドレス記憶手段により、従来のアドレス(ID)スイッチを不要とする。さらに、受信機の電源投入後、最初に受信機に送られる特定の送信機からの送信アドレスを受信機の受信アドレス情報とする受信アドレス登録手段により、受信機のアドレス設定を自動化できるので、受信アドレス設定スイッチを不要とし、さらに送信アドレスと受信アドレスを一致させるために行うアドレス設定作業も不要としている(例えば、特許文献1参照。)。
この方法は簡単であるが、アドレス設定を行なう機器以外の機器が近くに存在すると、必要でないこれらの機器にまでアドレスを設定してしまう場合がある。また、電源が投入されてから最初に受信した受信アドレスを登録するため、例えば停電の後で電源が復旧したとき、意図しない機器にアドレスが設定されてしまう場合があった。
一方、この問題を解決したものとして図9に示すように、自動車のドアのロック、アンロック動作などを行うための遠隔操作装置のID設定時だけ、故意に受信機の受信感度を低下させ、IDを送信する機器に近接した受信機のみID設定の対象にする方法も開示されている。
この遠隔制御装置は、車両の所有者が携帯する送信器と、車両側に取り付けられた受信装置20とから構成され、送信器は、ロックスイッチ及びアンロックスイッチが設けられた操作部と、IDコード及び指令情報等のデータを記憶している第1メモリと、ロックスイッチ又はアンロックスイッチの何れかがオン操作されると第1メモリからIDコード、指令情報等のデータを読み取って、通信データを作成する第1CPUと、第1CPUから通信データの供給を受ける信号出力回路及びその信号出力回路からの通信データを電波として出力する送信部とで構成されている。
これによって、第1CPUは、ロックスイッチ又はアンロックスイッチが押下されたことを検知すると、第1メモリから、IDコードを読み取ると共に、押圧されたスイッチに対応するドアロック、又はアンロックを示す指令情報とを読み取り、それを基にして通信データを作成して信号出力回路及び送信部を介して送信器から受信装置20側に電波で送信する。
一方、受信装置20は車両側に設けられており、送信器の送信部から送信されてくる通信データを受信する一方で、後述の受信感度調整回路26から感度低下を指示する信号の供給を受けると、その信号を受けている間、通常時の感度よりも受信感度を低下せしめる受信部21と、該受信部21から出力される通信データの波形整形等を行う信号入力回路22と、IDコード登録機能と通常動作機能とを択一的に選択して切り替えるための機能切替スイッチ25と、該信号入力回路22及び機能切替スイッチ25からの信号を入力して、後述の受信感度調整回路26と駆動回路29に信号を供給する第3CPU24とを備えている。また、第3CPU24に接続された第2メモリ23も備えられている。なお、駆動回路29はドアロック、アンロック機構を作動させるアクチュエータ28を駆動する。
第3CPU24は、機能切替スイッチ25が通常機能を選択、例えばオフ状態にされていると、受信感度調整回路26に調整を指示する信号の出力はせずに、信号入力回路22から通信データを受けると、その通信データに含まれるIDコードを抽出し、そのIDコードと第2メモリ23に記憶されている登録IDコードとを照合して、一致した場合には、正規の送信器1であるとして判断して通信データから制御指令を抽出し、その制御指令に相当する制御信号を作成して出力する。
また、機能切替スイッチ25がIDコード登録機能を選択、例えばオン状態にされていると、受信感度調整回路26に対して調整を指示する信号の出力を行い、受信部21の受信感度を低下させた時に信号入力回路22から通信データを受けると、その通信データに含まれるIDコードを抽出し、それを登録IDコードとして第2メモリ23に記憶する構成になっている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、最近の無線LANなどでは、複数の受信機を同時に1つの親機とリンクするために、子機の受信機でなく親機送信機の送信電力を、ID設定時のみ低下させる構成も実施されている。これは、特許文献2の考え方と同じである。
しかしながら、特許文献1の方法では設定対象機器が近接している場合、停電からの復帰時に、誤って必要ない機器までペアリングしてしまう問題があり、特許文献2の方法では、送信機や受信機に送信電力や受信感度を低減させる回路が必要であり、コストアップとなっていた。
特開平5−284567号公報(第3−4頁、図3)
特開2002−180718号公報(第3−4頁、図1)
本発明は以上述べた問題点を解決し、停電からの復帰時に誤って必要ない機器までペアリングせずに、また、送信機や受信機に送信電力や受信感度を低減させる回路を付加しないで、かつ、エンドユーザーでも簡単にID設定操作が可能な無線送受信機を備えた無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、電波によりデータを送受信する親機と、電波によりデータを送受信し、操作を受け付ける子機操作部を備えてなる子機とで無線通信システムを構成し、
前記親機と前記子機とが共通のIDを認識するためのペアリングを行なう時、
前記親機は、ID設定許可データを送信し、同データを受信した前記子機は、前記子機操作部での特定操作により前記親機をペアリング対象と認識し、前記親機へ前記子機のIDを含むID設定依頼データを送信し、同データを受信した前記親機は、前記子機をペアリング対象と認識すると共に、受信した前記子機のIDを前記共通のIDと認識するように構成する。
前記親機と前記子機とが共通のIDを認識するためのペアリングを行なう時、
前記親機は、ID設定許可データを送信し、同データを受信した前記子機は、前記子機操作部での特定操作により前記親機をペアリング対象と認識し、前記親機へ前記子機のIDを含むID設定依頼データを送信し、同データを受信した前記親機は、前記子機をペアリング対象と認識すると共に、受信した前記子機のIDを前記共通のIDと認識するように構成する。
もしくは、電波によりデータを送受信する親機と、電波によりデータを送受信し、操作を受け付ける子機操作部を備えてなる子機とで無線通信システムを構成し、
前記親機と前記子機とが共通のIDを認識するためのペアリングを行なう時、
前記親機は、同親機のIDを含むID設定許可データを送信し、同データを受信した前記子機は、前記子機操作部での特定操作により前記親機をペアリング対象と認識すると共に、受信した前記親機のIDを前記共通のIDと認識し、前記親機へID設定依頼データを送信し、同データを受信した前記親機は、前記子機をペアリング対象と認識するように構成する。
前記親機と前記子機とが共通のIDを認識するためのペアリングを行なう時、
前記親機は、同親機のIDを含むID設定許可データを送信し、同データを受信した前記子機は、前記子機操作部での特定操作により前記親機をペアリング対象と認識すると共に、受信した前記親機のIDを前記共通のIDと認識し、前記親機へID設定依頼データを送信し、同データを受信した前記親機は、前記子機をペアリング対象と認識するように構成する。
もしくは、電波によりデータを送受信する親機と、電波によりデータを送受信し、操作を受け付ける子機操作部を備えてなる子機とで無線通信システムを構成し、
前記親機と前記子機とがペアリングを行なう時、
前記親機は、同親機のIDを含むID設定許可データを送信し、同データを受信した前記子機は、前記子機操作部での特定操作により前記親機のIDをペアリング対象と認識し、前記親機のIDを持つ同親機へ前記子機のIDを含むID設定依頼データを送信し、同データを受信した前記親機は、前記子機のIDをペアリング対象と認識する。
前記親機と前記子機とがペアリングを行なう時、
前記親機は、同親機のIDを含むID設定許可データを送信し、同データを受信した前記子機は、前記子機操作部での特定操作により前記親機のIDをペアリング対象と認識し、前記親機のIDを持つ同親機へ前記子機のIDを含むID設定依頼データを送信し、同データを受信した前記親機は、前記子機のIDをペアリング対象と認識する。
さらに、前記親機に操作を受け付ける親機操作部を備えてなり、
前記親機は同親機に電源が投入され、かつ、前記電源が投入される以前に前記親機操作部での特定操作が実施されていた場合に、前記ID設定許可データを送信する。
前記親機は同親機に電源が投入され、かつ、前記電源が投入される以前に前記親機操作部での特定操作が実施されていた場合に、前記ID設定許可データを送信する。
また、前記親機は前記ID設定許可データを、前記子機のIDをペアリング対象と認識するまで繰り返して送信する。
さらに、前記親機に親機表示部を設けてなり、
前記親機は乱数を用いて算出した確認コードを前記親機表示部に表示させると共に、前記ID設定許可データに含めて送信し、
前記子機は、受信した前記ID設定許可データの前記確認コードと、前記子機操作部での特定操作により入力した入力コードとが一致した時、前記ID設定依頼データに前記入力コードを付加して送信し、同データを受信した前記親機は、前記ID設定依頼データの前記入力コードと前記確認コードとが一致した時、前記子機のIDをペアリング対象と認識する。
前記親機は乱数を用いて算出した確認コードを前記親機表示部に表示させると共に、前記ID設定許可データに含めて送信し、
前記子機は、受信した前記ID設定許可データの前記確認コードと、前記子機操作部での特定操作により入力した入力コードとが一致した時、前記ID設定依頼データに前記入力コードを付加して送信し、同データを受信した前記親機は、前記ID設定依頼データの前記入力コードと前記確認コードとが一致した時、前記子機のIDをペアリング対象と認識する。
また、前記親機は前記ID設定許可データを間欠的に送信する。
以上の手段を用いることにより、本発明による無線送受信機によれば、
請求項1と請求項2とに係わる発明は、親機がID設定許可データを送信し、かつ、子機側で特定操作でのIDを設定することが必要であり、意図しないでIDが書き換えられることがない。また、子機側の操作としては特定キーの押下のみであり、親機や子機のIDを直接入力しなくても、親機と子機とが共通に使用する共通IDを簡単に機器へ設定できる。
請求項1と請求項2とに係わる発明は、親機がID設定許可データを送信し、かつ、子機側で特定操作でのIDを設定することが必要であり、意図しないでIDが書き換えられることがない。また、子機側の操作としては特定キーの押下のみであり、親機や子機のIDを直接入力しなくても、親機と子機とが共通に使用する共通IDを簡単に機器へ設定できる。
また、親機と子機とが共通に使用する共通IDを使用するため、子機、又は、親機のいずれか一方にIDをこれらの生産時に格納していればよく、機器の生産時に手間がかかるID管理をいづれか一方だけ行なえばよいため管理コストを低減できる。
請求項3に係わる発明は、親機がID設定許可データを送信し、かつ、子機側で特定操作でのIDを設定することが必要であり、意図しないでIDが書き換えられることがない。また、子機側の操作としては特定キーの押下のみであり、親機や子機のIDを直接入力しなくても、簡単に両方のIDをそれぞれ設定できる。
請求項4に係わる発明は、親機に電源が投入され、かつ、親機操作部での特定操作が実施されていた場合に、ID設定許可データを送信するので、停電からの復帰時に意図しないでIDが書き換えられることがない。
請求項5に係わる発明は、親機はID設定許可データを、子機のIDをペアリング対象と認識するまで繰り返して送信するので、子機側操作とのタイミングが取り易く、子機の操作が簡単である。また、ペアリング対象と認識した後はID設定許可データの送信を中止するので、誤って再度、他の機器とペアリングを行なうことを防止できる。
請求項6に係わる発明は、子機と親機とは、親機が生成するランダムな確認コードを互いに確認してID設定を行なうので、親機と子機とが電波の届く範囲内に複数存在したとしても、正確なペアリングを行なうことができる。
請求項7に係わる発明は、親機がID設定許可データを間欠的に送信するので、親機と子機とが同一周波数の電波の届く範囲内に複数存在したとしても、互いの送信電波が混信するタイミングを減らすことができ、ID設定処理をスムースに行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。この実施例では空気調和機の室内機(親機)と、この空気調和機を制御する無線リモコン(子機)とのIDを一致させる構成と方法を説明する。なお、室内機の一般的な構成と動作については、その図示と説明を省略する。また、室内機が送信する電波の周波数と、無線リモコンが送信する電波の周波数とは異なるものとして説明する。
図1(A)は室内機に備えられた制御ブロックを示す要部ブロック図である。
この室内機は、図示しない無線リモコンへ電波を送信する親機送信部2と、無線リモコンからの電波を受信する親機受信部3と、これらに接続されたアンテナ1と、空気調和機の状態を表示する親機表示部4と、室内機に備えられた強制運転スイッチの状態を読み取る親機操作部6と、親機のIDや子機のIDなどを記憶する親機記憶部7と、親機送信部2と親機受信部3と親機表示部4と親機操作部6と親機記憶部7とに接続され、これら全体を制御する親機制御部5とで構成されている。
なお、室内機全体を制御する制御部などは記載を省略しているが、親機制御部5がこの制御部と兼用されていてもよいし、親機制御部5がこの制御部と独立して存在し、シリアル通信などで結ばれていてもよい。いずれの場合も、室内機全体を制御する制御部は親機制御部5を介して無線リモコンとデータの送受が可能に構成されている。
親機送信部2は、親機制御部5から送られる送信データ(フレーム)を所定の周波数の電波で無線リモコンへ送信する。一方、親機受信部3は、無線リモコンから送信される所定の周波数の電波を受信し、復調した受信データ(フレーム)を親機制御部5へ出力する。
親機表示部4は、例えば図6の室内機の要部説明図に示すように、室内機の前面下方付近に配置されたLEDによる温度の数値表示や、フィルタの清掃ランプ、電源ランプなどで構成されている。一方、親機操作部6は、親機表示部4に隣接して配置されており、無線リモコンが使用できない時に使用する強制運転スイッチ(スライドスイッチ)である。このスイッチは中央で運転の停止となり、上方にスライドすると冷房運転が、下方にスライドすると暖房運転が、それぞれ実行されるようになっている。
親機記憶部7には交信相手(空気調和機の操作指令を発する無線リモコン)のIDが格納され、この相手以外とは交信しないようになっている。なお、交信相手のIDは室内機の製造時点では格納されておらず、室内機の設置時に相手先の無線リモコンから送信されたID(共通ID)を取り込んで格納する。
親機制御部5は以上説明した各部を制御すると共に、室内機の電源供給状態、例えば空気調和機のAC電源プラグがコンセントに差し込まれた、もしくは、停電から復帰したことを認識できるようになっている。
次に、図1(B)に示す無線リモコンの要部ブロック図を用いて、無線リモコンの構成を説明する。
この無線リモコンは、図示しない室内機へ電波を送信する子機送信部12と、室内機からの電波を受信する子機受信部13と、これらに接続されたアンテナ11と、空気調和機への設定状態を表示する子機表示部14と、無線リモコンに備えられた操作キーの状態を読み取る子機操作部16と、予め定められた子機のID(共通ID)を記憶する子機記憶部17と、子機送信部12と子機受信部13と子機表示部14と子機操作部16と子機記憶部17とに接続され、無線リモコン全体を制御する子機制御部15とで構成されている。
子機送信部12は、子機制御部15から送られる送信データ(フレーム)を所定の周波数の電波で室内機へ送信する。一方、子機受信部13は、室内機から送信される所定の周波数の電波を受信し、復調した受信データ(フレーム)を子機制御部15へ出力する。
子機表示部14は、例えば図5の無線リモコンの正面図に示すように、無線リモコンの正面上部付近に配置された液晶パネルを備えており、設定温度の数値表示や、暖房/冷房/除湿などの運転モードを表示するようになっている。
一方、子機操作部16は、子機表示部14の下方に配置されたキー操作部を備えており、このキー操作部内に配置された電源キー/設定モードキー/運転モード選択キー/温度設定キーを押下することにより、空気調和機を操作するようになっている。
また、子機操作部16は、後述するID設定モードのための操作を行なうようになっている。通常の空気調和機の操作ではあり得ない操作、例えば、設定キーと運転モードキーとを同時に押下するとID設定モードへ移行するようになっている。このID設定モード中は電源キー以外が通常操作とは別の機能として働く。なお、この別の機能については、図4において、各キー名称の下に括弧表記で記載する。
子機記憶部17には無線リモコンで使用される子機のIDが、無線リモコンの製造時点で格納されている。この子機のIDは他の機器と区別するためのものであり、他の機器と重複しない番号や記号のデータで構成されている。なお、この子機のIDは後述するペアリングが行なわれると、親機にも同じものが格納され、以後、このIDを親機と子機とのペアでの共通IDとして用いられ、送信データにこのIDがないものは受信時に無視される。
子機制御部15は以上説明した各部を制御すると共に、子機操作部16で入力した操作キーに従って子機表示部14に表示したり、キー操作によって指定された設定温度や運転モード、電源のオン/オフなどをデータに変換し、子機送信部12を介して室内機へ送信する。
図3は室内機と無線リモコンが送信するデータ(送信フレーム)の構成を説明する説明図である。各フレームは先頭から順に、フレーム種別、共通IDが配置されている。また、図3(A)は室内機の送信フレームを、図3(B)は無線リモコンの送信フレームをそれぞれ示すID設定時の送信データである。
また、図3(C)は室内機の送信フレームを、図3(D)は無線リモコンの送信フレームをそれぞれ示す通常操作時の送信データである。
図3(A)の室内機の送信フレームは、ID設定に先立って無線リモコンに対してID設定を許可するID設定許可コマンドであり、フレーム種別が『ID設定許可』、共通ID『なし』になっている。
図3(B)の無線リモコンの送信フレームは、室内機に対して無線リモコンのID設定を依頼するID設定依頼コマンドであり、フレーム種別が『ID設定依頼』、共通IDが『無線リモコンのID』になっている。
この送信フレームを受け取った室内機は、無線リモコンのIDをこの親機と子機とのペアで共通のIDとして親機記憶部へ格納し、以後の通常動作での通信においては、このIDを持つ無線リモコンとのみ交信を行い、これ以外のIDについては無視する。
図3(C)の室内機の送信フレームは、通常の空気調和機の運転において無線リモコンへ機器の状態、例えば現在の室温や外気温、湿度などを無線リモコンへ伝える状態通知コマンドであり、フレーム種別が空気調和機の状態変化を伝える『状態更新』、共通IDが無線リモコンのIDになっている。付加データは更新された『状態データ』である。この送信フレームを受け取った無線リモコンは、受信した『状態データ』を無線リモコンの表示エリアに所定のフォーマットで表示する。
図3(D)の無線リモコンの送信フレームは、無線リモコンのキー操作部で指定された空気調和機の運転指示を室内機に対して指示する機器制御コマンドであり、フレーム種別が『運転指示』、共通IDが『無線リモコンのID』になっている。また、付加データは指示された『運転データ』である。
この送信フレームを受け取った室内機は、『運転データ』の内容に従って空気調和機を運転する。
次に、以上説明した室内機と無線リモコンとを用いて、互いのIDを設定する方法を図2の通信説明図を用いて説明する。図2(A)はID設定時の通信の流れを、図2(B)はID設定を行なわない場合の流れをそれぞれ示している。なお、これらの図は共に室内機の電源コードが電源コンセントへ差し込まれた、もしくは、差し込まれた電源コードにAC電源が供給された時を示している。AC電源が供給され続けている場合はID設定を行なうことができないようになっている。これは、不用意にIDが書き換えられることを防止するためである。
図2では左側が無線リモコン側の処理の流れを示し、右側が室内機側の処理の流れを示している。各側において上から下方向が時間の経過を示しており、左右への矢印が電波によるフレームの送信と送信方向とを示している。また、図2では本願の基本的なタイミング例を示しており、AC電源が供給された時にはID設定許可コマンドを送信するようになっている。
ただし、後述する室内機側でのAC電源供給前の特定操作実施を確認することにより、図2(B)に示す通常動作モードでのAC電源投入時に、無駄なID設定許可コマンドの送信を抑止することができる。
図2(A)において室内機では室内機に電源が供給されると、室内機は、図3(A)で説明したID設定許可コマンドのフレームを送信する。このフレームは間欠的に一定時間、例えば1秒おきに10分間送信される。従って無線リモコン側ではこの間にID設定操作を行なう必要がある。もし、10分以上経過したら一旦電源を切断し、再度電源を投入してID設定操作を行なう。
無線リモコン側では、ID設定許可コマンドを受信すると、このコマンドを受信した、つまり、ペアリング動作が可能なことを記憶する。一方、無線リモコンの操作者は、室内機に電源が供給されたのを確認後、無線リモコンの設定モードキーと運転モードキーとを同時に押下し、設定モードへ移行する。このモードに移行すると無線リモコンは、子機記憶部17に格納されていた無線リモコンID(共通ID)を、図3(B)に示すID設定依頼コマンドのフレームを用いて室内機側へ送信する。なお、この子機側の無線リモコンIDは無線リモコンの製造時点で、ユニークな値として格納されている。
室内機側ではID設定依頼コマンドを受信すると、子機側のID、ここでは無線リモコンIDを親機記憶部5に格納する。また、間欠的に送信していたID設定許可コマンドの送信を停止し、ID設定依頼コマンドを受け付けた確認としてブザーを鳴動させ、通常の動作モードへ移行する。
この後、無線リモコン側で通常の操作、例えば電源オンや温度設定などの操作を行なうと、無線リモコンは図3(D)に示す機器制御コマンドのフレームを室内機側へ送信する。これを受信した室内機は指示された運転データに従って空気調和機を制御する。
図2(B)はすでにID設定が互いの機器で終了している時、室内機側に電源が供給された場合を示す。この場合、室内機は無線リモコン側のID変更を考慮し、図2(A)と同様にID設定許可コマンドのフレームを間欠送信する。
無線リモコン側でIDの変更、例えば新しい無線リモコンを使いたい場合は、図2(A)と同じ手順となるが、停電などによる単なる電源の再投入であればIDの設定は必要ない。従って、操作者が通常の操作、例えば電源オンのキーを押下すると、無線リモコンは図3(D)に示す機器制御コマンドのフレームを室内機側へ送信する。これを受信した室内機は間欠的に送信していたID設定許可コマンドの送信を停止し、通常の動作モードへ移行し、指示された運転データに従って空気調和機を制御する。
次に、図1の無線通信システムにおけるID設定モードでの動作を、図7に示す各受信制御手段の動作フローチャートを用いて説明する。なお、図7(A)は親機制御部での処理を示し、図7(B)は子機制御部での処理を示している。また、図7に記載のSTはステップを表し、これに続く数字はステップ番号を、また、YはYesを、NはNoをそれぞれ表している。また、この説明では子機が主体となるペアリング手順を示しており、無線リモコン側に格納されている無線リモコンIDを共通IDとして用いる。
図7(A)においてAC電源が投入されると親機制御部5は、親機記憶部7を確認して無線リモコンのID(共通ID)が未設定であるか確認する(ST1)。無線リモコンのIDが未設定でない、つまり、IDが設定済みであれば、強制運転スイッチがオン(冷房または暖房の位置)か確認する(ST2)。強制運転スイッチがオンでなければ(ST2−N)、通常動作モードへ移行する。
強制運転スイッチがオンの時(ST2−Y)と、無線リモコンのIDが未設定の時(ST1−Y)との場合はID設定モードを実施するため以下のステップを実行する。
次に親機制御部5は、図3(A)に示すID設定許可フレームを送信する(ST3)。
次に、親機制御部5の動作開始、つまり、電源が投入されてから10分間経過したか確認する(ST5)。10分間経過した場合(ST5−Y)、一旦、ID設定モードを中止して通常動作モードへ移行する。10分間経過していない場合(ST5−N)、無線リモコンからの信号を受信したか確認する(ST6)。無線リモコンからの信号を受信していない場合(ST6−N)、ST1へジャンプする。
無線リモコンからの信号を受信した場合(ST6−Y)、受信した信号がID設定依頼のコマンドか確認する(ST7)。受信した信号がID設定依頼のコマンドでない場合(ST7−N)、通常の機器制御コマンドであると認識し、通常動作モードへ移行する。
受信した信号がID設定依頼のコマンドである場合(ST7−Y)、受信した無線リモコンのIDをペアリング相手の共通IDとして親機記憶部7へ格納し(ST9)、設定確認としてブザーを鳴動させる(ST10)。そして、通常動作モードへ移行する。
次に図7(B)を用いて子機制御部の処理を説明する。
子機制御部15は、無線リモコンの電池が装着されると動作を開始し、まず、室内機からの受信信号があるか確認する(ST21)。受信信号がある場合(ST21−Y)、受信信号がID設定許可フレームか確認する(ST22)。ID設定許可フレームでない場合(ST22−N)、入力された操作キーに従って空気調和機を運転する通常動作モードへ移行する。
そして、受信信号がID設定許可フレームである場合(ST22−Y)と、室内機からの受信信号がない場合(ST21−N)とは、次に操作キー入力があるか確認する(ST24)。操作キー入力がない場合(ST24−N)、ST21へジャンプする。
操作キー入力がある場合(ST24−Y)、入力された操作キーはID設定操作であるか確認する(ST25)。このID設定操作とは前述したように、ID設定のためだけの操作を意味し、例えば図5で設定モードキーと運転モードキーとを同時押しする操作を示す。この操作を操作者に行なわせることにより、意図してID設定を行なっていることを確認する。なお、ID設定モード中の操作キーについては、図5における各キーの説明で括弧書き表記を参照願う。
そして、入力された操作キーはID設定操作でない場合(ST25−N)、通常動作モードへ移行する。一方、ID設定操作である場合(ST25−Y)、図3(B)に示すID設定依頼コマンドのフレームを該当する室内機へ送信し(ST29)、ST21へジャンプする。
以上説明したように、ID設定を行なうためには、親機がID設定許可データを送信し、かつ、子機側で特定操作でのIDを設定することが必要であり、意図しないでIDが書き換えられることがない。また、子機側の操作としては特定キーの押下のみであり、親機や子機のIDを直接入力しなくても、簡単に共通IDを設定できる。
また、この第一実施例では、無線リモコン側に予め格納されていた共通IDを用いる例を説明したが、これに限るものでなく、室内機をID設定の主体とし、親機側に予め格納されていた共通ID(親機ID)を用いるようにしてもよい。例えば、図3(A)のID設定許可コマンドにおいて、共通IDを『なし』でなく『親機ID』とし、また、図3(B)のID設定依頼コマンドにおいて、共通IDを『無線リモコン』でなく『なし』としてもよい。この場合、設定許可コマンドを受信した子機は、このコマンドに含まれる共通IDの『親機ID』を共通IDとして子機記憶部17に格納し、以後、このIDを用いて通常モードの通信を行なう。
このように、親機と子機とが共通に使用する共通IDを使用するため、子機、又は、親機のいずれか一方にIDを格納していればよく、機器の生産時に手間がかかるID管理をいづれか一方だけ行なえばいいため管理コストを低減できる。
また、親機に電源が投入され、かつ、親機操作部での特定操作が実施されていた場合に、ID設定許可データを送信するので、停電からの復帰時に意図しないでIDが書き換えられることがない。
さらに、親機はID設定許可データを、子機のIDをペアリング対象と認識するまで繰り返して送信するので、子機側の操作とのタイミングが取り易く、子機の操作が簡単である。また、ペアリング対象と認識した後はID設定許可データの送信を中止するので、誤って再度、他の機器とペアリングを行なうことを防止できる。
この実施例では親機と子機とにそれぞれ独立したIDを備えている場合のペアリングについて説明する。なお、図1については、実施例1〜3で共通であるが、記憶部に格納されるデータが一部異なるため、再度詳細な説明を行なう。また、図2については各実施例で基本動作が同じであるが、送信されるデータ内容と各機器での処理内容が異なる。また、図5と図6については各実施例で共通である。
図1(A)は室内機に備えられた制御ブロックを示す要部ブロック図である。
この室内機は、図示しない無線リモコンへ電波を送信する親機送信部2と、無線リモコンからの電波を受信する親機受信部3と、これらに接続されたアンテナ1と、空気調和機の状態を表示する親機表示部4と、室内機に備えられた強制運転スイッチの状態を読み取る親機操作部6と、親機のIDや子機のIDなどを記憶する親機記憶部7と、親機送信部2と親機受信部3と親機表示部4と親機操作部6と親機記憶部7とに接続され、これら全体を制御する親機制御部5とで構成されている。
なお、室内機全体を制御する制御部などは記載を省略しているが、親機制御部5がこの制御部と兼用されていてもよいし、親機制御部5がこの制御部と独立して存在し、シリアル通信などで結ばれていてもよい。いずれの場合も、室内機全体を制御する制御部は親機制御部5を介して無線リモコンとデータの送受が可能に構成されている。
親機送信部2は、親機制御部5から送られる送信データ(フレーム)を所定の周波数の電波で無線リモコンへ送信する。一方、親機受信部3は、無線リモコンから送信される所定の周波数の電波を受信し、復調した受信データ(フレーム)を親機制御部5へ出力する。
親機表示部4は、例えば図6の室内機の要部説明図に示すように、室内機の前面下方付近に配置されたLEDによる温度の数値表示や、フィルタの清掃ランプ、電源ランプなどで構成されている。一方、親機操作部6は、親機表示部4に隣接して配置されており、無線リモコンが使用できない時に使用する強制運転スイッチ(スライドスイッチ)である。このスイッチは中央で運転の停止となり、上方にスライドすると冷房運転が、下方にスライドすると暖房運転が、それぞれ実行されるようになっている。
親機記憶部7には室内機で使用される親機のIDが、室内機の製造時点で格納されている。この親機のIDは他の機器と区別するためのものであり、他の機器と重複しない番号や記号のデータで構成されている。従って、データ量も多くて複雑であり、一般的には機器内部でのみ取り扱われ、人による操作では取り扱うことがない。
また、親機記憶部7には交信相手(空気調和機の操作指令を発する無線リモコン)のIDが格納され、この相手以外とは交信しないようになっている。ただし、グローバルID(グローバルアドレスともいう)もここに格納されており、このIDは全ての相手に対して有効なIDである。なお、交信相手のIDは室内機の製造時点では格納されておらず、室内機の設置時に相手先の無線リモコンから送信されたIDを取り込んで格納する。
親機制御部5は以上説明した各部を制御すると共に、室内機の電源供給状態、例えば空気調和機のAC電源プラグがコンセントに差し込まれた、もしくは、停電から復帰したことを認識できるようになっている。
次に、 図1(B)に示す無線リモコンの要部ブロック図を用いて、無線リモコンの構成を説明する。
この無線リモコンは、図示しない室内機へ電波を送信する子機送信部12と、室内機からの電波を受信する子機受信部13と、これらに接続されたアンテナ11と、空気調和機への設定状態を表示する子機表示部14と、無線リモコンに備えられた操作キーの状態を読み取る子機操作部16と、子機のIDや親機のIDなどを記憶する子機記憶部17と、子機送信部12と子機受信部13と子機表示部14と子機操作部16と子機記憶部17とに接続され、無線リモコン全体を制御する子機制御部15とで構成されている。
子機送信部12は、子機制御部15から送られる送信データ(フレーム)を所定の周波数の電波で室内機へ送信する。一方、子機受信部13は、室内機から送信される所定の周波数の電波を受信し、復調した受信データ(フレーム)を子機制御部15へ出力する。
子機表示部14は、例えば図4の無線リモコンの正面図に示すように、無線リモコンの正面上部付近に配置された液晶パネルを備えており、設定温度の数値表示や、暖房/冷房/除湿などの運転モードを表示するようになっている。
一方、子機操作部16は、子機表示部14の下方に配置されたキー操作部を備えており、このキー操作部内に配置された電源キー/設定モードキー/運転モード選択キー/温度設定キーを押下することにより、空気調和機を操作するようになっている。
また、子機操作部16は、後述するID設定モードのための操作を行なうようになっている。通常の空気調和機の操作ではあり得ない操作、例えば、設定キーと運転モードキーとを同時に押下するとID設定モードへ移行するようになっている。このID設定モード中は電源キー以外が通常操作とは別の機能として働く。なお、この別の機能については、図4において、各キー名称の下に括弧表記で記載する。
子機記憶部17には無線リモコンで使用される子機のIDが、無線リモコンの製造時点で格納されている。この子機のIDは他の機器と区別するためのものであり、他の機器と重複しない番号や記号のデータで構成されている。
また、子機記憶部17には交信相手(空気調和機の室内機)のIDが格納され、この相手以外とは交信しないようになっている。ただし、グローバルIDもここに格納されている。なお、交信相手のIDは無線リモコンの製造時点では格納されておらず、室内機の設置時に相手先の室内機から送信されたIDを取り込んで格納する。
子機制御部15は以上説明した各部を制御すると共に、子機操作部16で入力した操作キーに従って子機表示部14に表示したり、キー操作によって指定された設定温度や運転モード、電源のオン/オフなどをデータに変換し、子機送信部12を介して室内機へ送信する。
図4は室内機と無線リモコンが送信するデータ(送信フレーム)の構成を説明する説明図である。各フレームは先頭から順に、送信先、フレーム種別、送信元、付加データが配置されている。また、図4(A)は室内機の送信フレームを、図4(B)は無線リモコンの送信フレームをそれぞれ示すID設定時の送信データである。
また、図4(C)は室内機の送信フレームを、図4(D)は無線リモコンの送信フレームをそれぞれ示す通常操作時の送信データである。
図4(A)の室内機の送信フレームは、ID設定に先立って無線リモコンに対してID設定を許可するID設定許可コマンドであり、送信先が『グローバルID』(相手先を指定しない同報送信先)、フレーム種別が『ID設定許可』、送信元が『室内機のID』になっており、付加データはない。ただし、この付加データとして確認コードを付加する場合があるが、これについては第3実施例で詳細に説明する。この送信フレームを受け取った無線リモコンは、室内機のIDを確認できると共に、ID設定モードへ移行することができる。
図4(B)の無線リモコンの送信フレームは、室内機に対して無線リモコンのID設定を依頼するID設定依頼コマンドであり、送信先が『室内機ID』、フレーム種別が『ID設定依頼』、送信元が『無線リモコンのID』になっている。また、この第一実施例では付加データはない。ただし、この付加データとして確認コードを付加する場合があるが、これについては第3実施例で詳細に説明する。
この送信フレームを受け取った室内機は、無線リモコンのIDを親機記憶部へ格納し、以後の通信においては、このIDを持つ無線リモコンとのみ交信を行い、これ以外のIDについては無視する。
図4(C)の室内機の送信フレームは、通常の空気調和機の運転において無線リモコンへ機器の状態、例えば現在の室温や外気温、湿度などを無線リモコンへ伝える状態通知コマンドであり、送信先がID設定により親機記憶部へ格納された『無線リモコンのID』、フレーム種別が空気調和機の状態変化を伝える『状態更新』、送信元が室内機のIDになっており、付加データは更新された『状態データ』である。この送信フレームを受け取った無線リモコンは、受信した『状態データ』を無線リモコンの表示エリアに所定のフォーマットで表示する。
図4(D)の無線リモコンの送信フレームは、無線リモコンのキー操作部で指定された空気調和機の運転指示を室内機に対して指示する機器制御コマンドであり、送信先が『室内機ID』、フレーム種別が『運転指示』、送信元が『無線リモコンのID』になっている。また、付加データは指示された『運転データ』である。
この送信フレームを受け取った室内機は、『運転データ』の内容に従って空気調和機を運転する。
次に、以上説明した室内機と無線リモコンとを用いて、互いのIDを設定する方法を図2の通信説明図を用いて説明する。図2(A)はID設定時の通信の流れを、図2(B)はID設定を行なわない場合の流れをそれぞれ示している。なお、これらの図は共に室内機の電源コードが電源コンセントへ差し込まれた、もしくは、差し込まれた電源コードにAC電源が供給された時を示している。AC電源が供給され続けている場合はID設定を行なうことができないようになっている。これは、不用意にIDが書き換えられることを防止するためである。
図2では左側が無線リモコン側の処理の流れを示し、右側が室内機側の処理の流れを示している。各側において上から下方向が時間の経過を示しており、左右への矢印が電波によるフレームの送信と送信方向とを示している。また、図2では本願の請求項1と対応するタイミング例を示しており、AC電源が供給された時にはID設定許可コマンドを送信するようになっている。
ただし、後述する室内機側でのAC電源供給前の特定操作実施を確認することにより、図2(B)に示す通常動作モードでのAC電源投入時に、無駄なID設定許可コマンドの送信を抑止することができる。
図2(A)において室内機では室内機に電源が供給されると、室内機は、図4(A)で説明したID設定許可コマンドのフレームを送信する。このフレームは間欠的に一定時間、例えば1秒おきに10分間送信される。従って無線リモコン側ではこの間にID設定操作を行なう必要がある。もし、10分以上経過したら一旦電源を切断し、再度電源を投入してID設定操作を行なう。
無線リモコン側では、ID設定許可コマンドを受信すると、送信元のID、ここでは室内機IDを子機記憶部17に格納する。また、無線リモコンの操作者は、室内機に電源が供給されたのを確認後、無線リモコンの設定モードキーと運転モードキーとを同時に押下し、設定モードへ移行する。このモードに移行すると無線リモコンは、図4(B)に示すID設定依頼コマンドのフレームを室内機側へ送信する。
室内機側ではID設定依頼コマンドを受信すると、送信元のID、ここでは無線リモコンのIDを親機記憶部5に格納する。また、間欠的に送信していたID設定許可コマンドの送信を停止し、ID設定依頼コマンドを受け付けた確認としてブザーを鳴動させ、通常の動作モードへ移行する。
この後、無線リモコン側で通常の操作、例えば電源オンや温度設定などの操作を行なうと、無線リモコンは図4(D)に示す機器制御コマンドのフレームを室内機側へ送信する。これを受信した室内機は指示された運転データに従って空気調和機を制御する。
図2(B)はすでにID設定が互いの機器で終了している時、室内機側に電源が供給された場合を示す。この場合、室内機は無線リモコン側のID変更を考慮し、図2(A)と同様にID設定許可コマンドのフレームを間欠送信する。
無線リモコン側でIDの変更、例えば新しい無線リモコンを使いたい場合は、図2(A)と同じ手順となるが、停電などによる単なる電源の再投入であればIDの設定は必要ない。従って、操作者が通常の操作、例えば電源オンのキーを押下すると、無線リモコンは図4(D)に示す機器制御コマンドのフレームを室内機側へ送信する。これを受信した室内機は間欠的に送信していたID設定許可コマンドの送信を停止し、通常の動作モードへ移行し、指示された運転データに従って空気調和機を制御する。
次に、図1の無線通信システムにおけるID設定モードでの動作を、図8に示す各受信制御手段の動作フローチャートを用いて説明する。なお、図8(A)は親機制御部での処理を示し、図8(B)は子機制御部での処理を示している。また、図8に記載のSTはステップを表し、これに続く数字はステップ番号を、また、YはYesを、NはNoをそれぞれ表している。
なお、図8において、点線枠で囲まれた処理は実施例3で必要となる処理であり、この実施例2では何もしないで、そのまま図8の下方向へ処理が流れるものとする。
図8(A)においてAC電源が投入されると親機制御部5は、親機記憶部7を確認して無線リモコンのIDが未設定であるか確認する(ST31)。無線リモコンのIDが未設定でない、つまり、IDが設定済みであれば、強制運転スイッチがオン(冷房または暖房の位置)か確認する(ST32)。強制運転スイッチがオンでなければ(ST32−N)、通常動作モードへ移行する。
強制運転スイッチがオンの時(ST32−Y)と、無線リモコンのIDが未設定の時(ST1−Y)との場合はID設定モードを実施するため以下のステップを実行する。
次に親機制御部5は、ID設定許可フレームを送信する(ST33)。
次に、親機制御部5の動作開始、つまり、電源が投入されてから10分間経過したか確認する(ST35)。10分間経過した場合(ST35−Y)、一旦、ID設定モードを中止して通常動作モードへ移行する。10分間経過していない場合(ST35−N)、無線リモコンからの信号を受信したか確認する(ST36)。無線リモコンからの信号を受信していない場合(ST36−N)、ST31へジャンプする。
無線リモコンからの信号を受信した場合(ST36−Y)、受信した信号がID設定依頼のコマンドか確認する(ST37)。受信した信号がID設定依頼のコマンドでない場合(ST37−N)、通常の機器制御コマンドであると認識し、通常動作モードへ移行する。
受信した信号がID設定依頼のコマンドである場合(ST37−Y)、受信した無線リモコンのIDをペアリング相手の正式なIDとして親機記憶部7へ格納し(ST39)、設定確認としてブザーを鳴動させる(ST40)。そして、通常動作モードへ移行する。
次に図8(B)を用いて子機制御部の処理を説明する。
子機制御部15は、無線リモコンの電池が装着されると動作を開始し、まず、室内機からの受信信号があるか確認する(ST51)。受信信号がある場合(ST51−Y)、このデータを子機記憶部17へ一時格納し、次に受信信号がID設定許可フレームか確認する(ST52)。ID設定許可フレームでない場合(ST52−N)、入力された操作キーに従って空気調和機を運転する通常動作モードへ移行する。
そして、受信信号がID設定許可フレームである場合(ST52−Y)と、室内機からの受信信号がない場合(ST51−N)とは、次に操作キー入力があるか確認する(ST54)。操作キー入力がない場合(ST54−N)、ST51へジャンプする。
操作キー入力がある場合(ST54−Y)、入力された操作キーはID設定操作であるか確認する(ST55)。このID設定操作とは前述したように、ID設定のためだけの操作を意味し、例えば図5で設定モードキーと運転モードキーとを同時押しする操作を示す。この操作を操作者に行なわせることにより、意図してID設定を行なっていることを確認する。また、この操作以降、後述するID設定依頼のフレームを送信するまで、ID設定モード中であるとして、操作キーの処理を通常の操作とは異なる取り扱いとする。なお、ID設定モード中の操作キーについては、図5における各キーの説明で括弧書き表記を参照願う。
そして、入力された操作キーはID設定操作でない場合(ST55−N)、通常動作モードへ移行する。一方、ID設定操作である場合(ST55−Y)、受信して子機記憶部17に一時的に格納してあるID設定許可フレームに含まれる室内機IDを、子機記憶部17にペアリング相手のIDとして格納する(ST58)。そして、図4(B)に示すID設定依頼コマンドのフレームを該当する室内機へ送信し(ST59)、ST51へジャンプする。
以上説明したように、ID設定を行なうためには、親機がID設定許可データを送信し、かつ、子機側で特定操作でのIDを設定することが必要であり、意図しないでIDが書き換えられることがない。また、子機側の操作としては特定キーの押下のみであり、親機や子機のIDを直接入力しなくても、簡単に両方のIDをそれぞれ設定できる。
また、親機に電源が投入され、かつ、親機操作部での特定操作が実施されていた場合に、ID設定許可データを送信するので、停電からの復帰時に意図しないでIDが書き換えられることがない。
さらに、親機はID設定許可データを、子機のIDをペアリング対象と認識するまで繰り返して送信するので、子機側の操作とのタイミングが取り易く、子機の操作が簡単である。また、ペアリング対象と認識した後はID設定許可データの送信を中止するので、誤って再度、他の機器とペアリングを行なうことを防止できる。
次にID設定における他の実施例を説明する。実施例2では、IDを設定する機器が室内機と無線リモコンとで各1台ずつの場合を説明したが、ここでは、この組合せが近接して複数存在する場合の処理について説明する。例えば、事務所のフロアなどで同時に複数台の室内機を取付・設定している場合などや、一戸建てであっても室内機や無線リモコンの電波が届く範囲に同じメーカーの機器が存在する時など、他の機器に誤ったIDを設定しないようにする必要がある。
本実施例では意図する室内機と無線リモコンとの組合せを識別するため、確認コードを用いる。室内機でID設定のモードへ移行した時、例えば図5に示すように、通常動作では温度表示をする表示エリアで確認コードを表示させる。この確認コードは00〜99の値からなる乱数である。乱数自体は室内機に内蔵されている時計の時刻や、外気温、室温、湿度、室外機の冷媒温度などを用いて発生させたり、また、これらの値の組合せで発生させてもよい。
この確認コードは電波の届く範囲内の機器で、かつ、ID設定モード中の室内機と無線リモコンとが1組以上存在するときにこれらを区別するものである。複数の室内機が存在している場合でも、乱数により表示された確認コードはほとんど一致することがなく、この確認コードを目視した操作者が、無線リモコンを介してこの確認コードを室内機に送信し、室内機側で受信した確認コードと自室内機で発生させた確認コードの一致を確認し、一致した場合のみ互いの機器のIDを記憶する。以後はこのIDの相手とのみ交信を行なう。
複数の室内機はID設定モードの時、同じ周波数でID設定許可コマンドを送信するが、間欠的な送信であるために衝突の可能性が少ない。また、仮に衝突したとしても受信側でエラーとなるだけであり、間欠的に送信される電波によっていずれかのタイミングで正しく受信できる。
一般的に、室内機の親機制御部5は水晶発振子で発振させたクロックで動作しており、また、この水晶発振子の発振周波数には誤差があり、異なる親機制御部で同じプログラムを動作させても、その処理のタイミングは徐々にずれる。さらに、室内機のAC電源投入からID設定許可コマンドの送信に至るまでの時間は、室内機のロジック電源の特性によりバラツキがある。従って、複数の室内機において不定期に投入されたAC電源や上記のタイミングずれやバラツキにより、複数の室内機から送信されるID設定許可コマンドは無線リモコンで受信できるタイミングがある。
例えば、ある室内機から送信されるID設定許可コマンドの間欠送信の間隔を1000ミリセカンドとし、ID設定許可コマンドの送信時間を1ミリセカンドとし、このある室内機の周囲にある5台の室内機が同時にID設定モードへ移行したとしても、これらから送信される電波が衝突する可能性は200分の1である。また、仮に衝突しても前述のように送信タイミングが徐々にずれるため、データの衝突は周期的に回避される。
複数の室内機から送信されるID設定許可コマンドを無線リモコンが受信した場合、どれが本来の相手なのか判別できないため、無線リモコンは受信した全てのID設定許可コマンドに関して、このID設定許可コマンド内の室内機IDと確認コードとを一時的に記憶しておく。この時、すでに記憶している確認コードを備えたフレームは受信しても無視する。従って、記憶された室内機IDがペアリングの対象となる室内機IDの候補となる。
そして、操作者によって無線リモコンに確認コードが入力されると、記憶している確認コードから入力した確認コードと対応する室内機IDを抽出する。これがペアリングの対象となる室内機IDであり、これを図4(B)に示すID設定依頼コマンドで室内機へ送信する。なお、この時、入力した確認コードを付加データとして付加して送信する。
これを受信した室内機は、自分が発生させた確認コードと、受信した確認コードの一致を見れば正しいペアリングの相手か判断できる。つまり、室内機が表示している確認コードを目視できる操作者が保持している無線リモコンを、正しいペアリングの相手と判断する。
なお、以上の説明では室内機の確認コード表示を図6に示す温度表示を利用しているが、安価な空気調和機ではこの様な数字表示を備えておらず、図6のフィルタ清掃ランプや電源ランプのみ備えている場合が多い。この場合はそれぞれのランプの点滅回数を利用することもできる。
例えばフィルタ清掃ランプを2回点滅させ、間をおいて再度2回点滅させる。これを繰り返す。また、電源ランプを3回点滅させ、間をおいて再度3回点滅させる。これを繰り返す。すると、図5に示す温度表示(確認コード)『23』と同じ意味で『23』の確認コードを表示できる。
次に、第3実施例における図1の無線通信システムにおけるID設定モードでの動作を、図8に示す各受信制御手段の動作フローチャートを用いて説明する。なお、第2実施例で説明したステップについては説明を省略し、第3実施例特有のステップについて詳細に説明する。
図8(A)において親機制御部5は、ID設定モードであるかをST31,ST32で確認した後、ST33でID設定許可フレームを送信したのち、確認コードを親機表示部4に表示する(ST34)。これは前述したように、乱数で確認コードを発生させ、それを図6の温度表示、または、フィルタ清掃ランプや電源ランプで表示する。そしてST35で室内機のAC電源投入からの10分間経過を確認する。
そして、無線リモコンからの信号を確認し(ST36−Y)、受信した信号がID設定依頼である時(ST37−Y)、このフレームの付加データとして付加されている確認コードと、自室内機が発生させた確認コードとの一致を確認する(ST38)。確認コードが一致しない場合(ST38−N)、ST31へジャンプして正しい確認コードの受信を待つ。確認コードが一致した場合(ST38−Y)、受信した無線リモコンのIDを親機記憶部7に格納する(ST39)。そして、確認ブザーを鳴動させ、通常動作モードへ移行する。
一方、図8(B)の無線リモコンにおいて子機制御部15は、ID設定フレームの受信をST51,ST52で確認した(ST52−Y)後、受信したフレームを子機記憶部17へ格納する(ST53)。なお、前述のように、ここではID設定許可コマンドの室内機IDと確認コードとだけを一時的に記憶しておいてもよい。この時、すでに記憶している確認コードを備えたフレームは無視する。
そして、ST54,ST55で入力された操作キーがID設定用であることを確認し(ST55−Y)、さらに、確認コードを入力する(ST56)。この確認コードは子機操作部16の温度設定キー(確認コード設定キー)で操作者により入力される値である。この+キーを1回押下すると温度表示(確認コード)の値が+1され、この−キーを1回押下すると温度表示(確認コード)の値が−1される。操作者はこの操作を繰り返して室内機で表示される確認コードの値と一致させる。
そして、操作者が設定モードキーを押下すると、子機制御部15は温度表示(確認コード)に表示されている確認コードと一致する受信フレームがあるか子機記憶部17内で検索する(ST57)。一致する受信フレームがなければ(ST57−N)、ST51へジャンプし、正しい確認コードの入力を待つ。一致する受信フレームがあれば(ST57−Y)、対応する室内機IDを抽出し、この室内機IDをペアリングの相手として子機記憶部17へ格納する(ST58)。そして、図4(B)のID設定依頼コマンドを送信する(ST59)。
以上説明したように子機と親機とは、親機が生成するランダムな確認コードを互いに確認してID設定を行なうので、親機と子機とが電波の届く範囲内に複数存在したとしても、正確なペアリングを行なうことができる。
また、親機がID設定許可データを間欠的に送信するので、親機と子機とが同一周波数の電波の届く範囲内に複数存在したとしても、互いの送信電波が混信するタイミングを減らすことができ、ID設定処理をスムースに行なうことができる。
1 アンテナ
2 親機送信部
3 親機受信部
4 親機表示部
5 親機記憶部
5 親機制御部
6 親機操作部
7 親機記憶部
11 アンテナ
12 子機送信部
13 子機受信部
14 子機表示部
15 子機制御部
16 子機操作部
17 子機記憶部
2 親機送信部
3 親機受信部
4 親機表示部
5 親機記憶部
5 親機制御部
6 親機操作部
7 親機記憶部
11 アンテナ
12 子機送信部
13 子機受信部
14 子機表示部
15 子機制御部
16 子機操作部
17 子機記憶部
Claims (7)
- 電波によりデータを送受信する親機と、電波によりデータを送受信し、操作を受け付ける子機操作部を備えてなる子機とで無線通信システムを構成し、
前記親機と前記子機とが共通のIDを認識するためのペアリングを行なう時、
前記親機は、ID設定許可データを送信し、同データを受信した前記子機は、前記子機操作部での特定操作により前記親機をペアリング対象と認識し、前記親機へ前記子機のIDを含むID設定依頼データを送信し、同データを受信した前記親機は、前記子機をペアリング対象と認識すると共に、受信した前記子機のIDを前記共通のIDと認識してなることを特徴とする無線通信システム。 - 電波によりデータを送受信する親機と、電波によりデータを送受信し、操作を受け付ける子機操作部を備えてなる子機とで無線通信システムを構成し、
前記親機と前記子機とが共通のIDを認識するためのペアリングを行なう時、
前記親機は、同親機のIDを含むID設定許可データを送信し、同データを受信した前記子機は、前記子機操作部での特定操作により前記親機をペアリング対象と認識すると共に、受信した前記親機のIDを前記共通のIDと認識し、前記親機へID設定依頼データを送信し、同データを受信した前記親機は、前記子機をペアリング対象と認識してなることを特徴とする無線通信システム。 - 電波によりデータを送受信する親機と、電波によりデータを送受信し、操作を受け付ける子機操作部を備えてなる子機とで無線通信システムを構成し、
前記親機と前記子機とがペアリングを行なう時、
前記親機は、同親機のIDを含むID設定許可データを送信し、同データを受信した前記子機は、前記子機操作部での特定操作により前記親機のIDをペアリング対象と認識し、前記親機のIDを持つ同親機へ前記子機のIDを含むID設定依頼データを送信し、同データを受信した前記親機は、前記子機のIDをペアリング対象と認識してなることを特徴とする無線通信システム。 - 前記親機に操作を受け付ける親機操作部を備えてなり、
前記親機は同親機に電源が投入され、かつ、前記電源が投入される以前に前記親機操作部での特定操作が実施されていた場合に、前記ID設定許可データを送信してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線通信システム。 - 前記親機は前記ID設定許可データを、前記子機のIDをペアリング対象と認識するまで繰り返して送信してなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の無線通信システム。
- 前記親機に親機表示部を設けてなり、
前記親機は乱数を用いて算出した確認コードを前記親機表示部に表示させると共に、前記ID設定許可データに含めて送信し、
前記子機は、受信した前記ID設定許可データの前記確認コードと、前記子機操作部での特定操作により入力した入力コードとが一致した時、前記ID設定依頼データに前記入力コードを付加して送信し、同データを受信した前記親機は、前記ID設定依頼データの前記入力コードと前記確認コードとが一致した時、前記子機のIDをペアリング対象と認識してなることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の無線通信システム。 - 前記親機は前記ID設定許可データを間欠的に送信してなることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の無線通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007048444A JP2008211706A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 無線通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007048444A JP2008211706A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 無線通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008211706A true JP2008211706A (ja) | 2008-09-11 |
Family
ID=39787617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007048444A Pending JP2008211706A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 無線通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008211706A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010266146A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Hitachi Appliances Inc | 空気調和機 |
JP2011066849A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Toshiba Carrier Corp | 遠隔制御装置 |
US8514336B2 (en) | 2009-04-20 | 2013-08-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Broadcasting signal receiving apparatus, remote controller and pairing method thereof |
JP2014500671A (ja) * | 2010-11-26 | 2014-01-09 | インテック・アメリカ・インコーポレイテッド | 遠隔制御電源装置 |
JP2014192706A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Nec Platforms Ltd | 無線lan接続装置、方法及びプログラム |
JP2014236281A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | マックス株式会社 | 設備機器及び設備機器管理システム |
JP2015211322A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | 株式会社トーコー | 無線通信システムおよび該システムを用いた通信方法 |
JP2018159199A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
JP2019188844A (ja) * | 2018-04-18 | 2019-10-31 | 株式会社シマノ | 制御装置および制御システム |
-
2007
- 2007-02-28 JP JP2007048444A patent/JP2008211706A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8514336B2 (en) | 2009-04-20 | 2013-08-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Broadcasting signal receiving apparatus, remote controller and pairing method thereof |
US8724036B2 (en) | 2009-04-20 | 2014-05-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Broadcasting signal receiving apparatus, remote controller and pairing method thereof |
JP2010266146A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Hitachi Appliances Inc | 空気調和機 |
JP2011066849A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Toshiba Carrier Corp | 遠隔制御装置 |
JP2014500671A (ja) * | 2010-11-26 | 2014-01-09 | インテック・アメリカ・インコーポレイテッド | 遠隔制御電源装置 |
JP2015228665A (ja) * | 2010-11-26 | 2015-12-17 | インテック・アメリカ・インコーポレイテッド | 遠隔制御電源装置 |
JP2014192706A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Nec Platforms Ltd | 無線lan接続装置、方法及びプログラム |
JP2014236281A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | マックス株式会社 | 設備機器及び設備機器管理システム |
JP2015211322A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | 株式会社トーコー | 無線通信システムおよび該システムを用いた通信方法 |
JP2018159199A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
JP2019188844A (ja) * | 2018-04-18 | 2019-10-31 | 株式会社シマノ | 制御装置および制御システム |
JP7082899B2 (ja) | 2018-04-18 | 2022-06-09 | 株式会社シマノ | 制御装置および制御システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008211706A (ja) | 無線通信システム | |
KR101208212B1 (ko) | 네트워크 시스템 및 그 제어방법 | |
US6724339B2 (en) | System and method for controlling home appliances | |
EP2367160B1 (en) | System and method for monitoring remote control transmissions | |
CN101227750B (zh) | Rf通信系统 | |
JP4466740B2 (ja) | 遠隔操作装置及び通信システム | |
US20050162282A1 (en) | Power strip with control and monitoring functionality | |
AU2002245502A1 (en) | System and method for controlling home appliances | |
EP2526665B1 (en) | Universal wireless trainable transceiver unit with integrated bidirectional wireless interface for vehicles | |
JP5119303B2 (ja) | 無線送信コントローラとのリンク確立 | |
WO2007078564A2 (en) | An improved remote control for home entertainment | |
JP2009171465A (ja) | 遠隔操作装置、電気機器及び通信システム | |
JP2009171463A (ja) | 遠隔操作装置及び通信システム | |
EP2296121B1 (en) | Automatic determination of radio control unit configuration parameter settings | |
JP5543303B2 (ja) | 正確に1つのラジコン受信機との通信 | |
JP2008172570A (ja) | ホームネットワークシステム | |
JPH09215065A (ja) | 通信方法および装置 | |
JP5316477B2 (ja) | 空調制御装置 | |
JP5962059B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP5616438B2 (ja) | ネットワーク通信システム | |
EP1644904A2 (en) | System and method for monitoring remote control transmissions | |
JP2003250186A (ja) | 制御システム、そのシステムに用いられるコントローラおよびそのシステムに用いられる家電製品 | |
KR200495234Y1 (ko) | 전등 제어 기능을 포함하고 스마트폰 앱을 사용하는 복합 리모컨 시스템 | |
JP2004021772A (ja) | 交通信号機システム | |
KR200410393Y1 (ko) | 무선 전원 제어 장치 |