JP2004021772A - 交通信号機システム - Google Patents

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Abstract

【課題】信号の切替え制御を行うオペレータの行動範囲を拡張でき、簡単な操作で迅速に運用を開始できる工事用の交通信号機システムを提供する。
【解決手段】互いに無線で交信する親信号機10Aおよび子信号機10Bと、上記親信号機と無線で交信するリモートコントローラ40とからなり、上記リモートコントローラから親信号機に無線で信号切替え指令を与え、該切替え指令を受信した親信号機が、上記子信号機に対して無線で信号切替え指令を与えることによって、上記各信号機の信号表示を切替えるようにした交通信号機システム。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交通信号機システムに関し、更に詳しくは、道路工事区間の両端に信号機を配置し、オペレータ(交通整理係員)が上り/下りの交通量に応じて手動操作で信号表示を切替え、交互交通の制御を行うようにした道路工事用の交通信号機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
工事区間の両端に配置された信号機を手動操作で切替え、車両を交互交通制御する道路工事用の交通信号機システムでは、各信号機に無線装置を取り付けることによって、工事区間から信号機間接続ケーブルを排除した無線式のシステムが有望となっている。
【0003】
従来の無線式の交通信号機システムでは、信号を切替えるための操作装置が親信号機にケーブル接続されており、オペレータが、親信号機の近傍に位置して信号切替えを指令し、親信号機から子信号機に無線で信号切替え指令を伝達することによって、2つの信号機の信号表示を切替える構成となっている。また、親信号機と子信号機に互いの通信識別子を予め手動で設定しておき、この識別子を利用して制御信号を送受信することによって、それぞれのアンテナから受信される他の無線システムの送信信号から親/子信号機間の制御信号を識別できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の無線式の交通信号機システムでは、信号切替えのための操作装置が親信号機にケーブルで接続されているため、オペレータの操作位置が、ケーブル長で決まる親信号機の近傍領域に限定され、交通制御期間中にオペレータが親信号機から離れることが許されない。このため、信号機のオペレータには、長時間にわたってほぼ同一箇所で信号を操作することが要求され、オペレータが信号機を離れた時、信号の切替えが不可能となっていた。
【0005】
また、従来の無線式の交通信号機システムでは、無線区間での混信障害を回避するために必要となる通信識別子の設定が、各信号機に設けたスイッチ等を用いて手動操作で行われていたため、信号機を回収して新たな工事現場で運用する場合に、交通制御に先立って各信号機の状態チェックと初期設定に人手を要し、システムの迅速な運用が妨げられていた。
【0006】
本発明の目的は、信号の切替え制御を行うオペレータの行動範囲を拡張できる工事用の交通信号機システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、簡単な操作で迅速に運用を開始できる工事用の交通信号機システムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、親信号機と子信号機との組み合せ、またはこれらの信号機と操作装置との組み合せが変わっても、システムの運用を迅速に開始できる工事用の交通信号機システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の交通信号機システムは、互いに無線で交信する親信号機および子信号機と、上記親信号機と無線で交信するリモートコントローラとからなり、上記リモートコントローラから親信号機に無線で信号切替え指令を与え、該切替え指令を受信した親信号機が、上記子信号機に対して無線で信号切替え指令を与えることによって、上記各信号機の信号表示を切替えるようにしたことを特徴とする。
【0008】
更に詳述すると、本発明の交通信号機システムでは、リモートコントローラが、該システムの運用に先立って、親信号機に対して無線でグループ識別子の設定を指令するための手段を有し、親信号機が、上記グループ識別子の設定指令に応答して、該設定指令で通知されたグループ識別子を記憶すると共に、子信号機に対して該グループ識別子の設定を無線で指令するための手段を有し、オペレータの信号切替え操作に応答して、リモートコントローラが、上記グループ識別子を含む制御メッセージによって親信号機に信号切替えを指令し、該制御メッセージを受信した親信号機が、受信メッセージに含まれるグループ識別子と予め記憶してあるグループ識別子とが一致したとき、該受信メッセージが示す信号切替え指令に応答した動作をするようにしたことを特徴とする。
【0009】
上記グループ識別子の設定は、例えば、リモートコントローラの電源投入時に自動的に行われ、グループ識別子としては、各リモートコントローラがもつ固有の識別情報が適用される。
本発明による交通信号機システムの他の特徴は、親信号機が、信号切替え指令に対する子信号機からの応答信号を待って、自らの信号表示を切替えるための手段を備えたことにある。
【0010】
本発明の1実施例では、親信号機が、リモートコントローラから信号切替え指令を受信した時、自らの信号を特定の表示状態(例えば、赤信号状態)にした後、子信号機に対して信号を上記特定の表示状態にするよう指令し、子信号機からの応答信号を待って子信号機に信号切替え指令を発行し、該指令に対する子信号機からの応答信号を受信してから、自らの信号を上記リモートコントローラから信号切替え指令に従った表示状態に切替えるための手段を備える。
【0011】
本発明によれば、このように子信号機からの応答を確認して親信号機の信号を切替えることによって、更には、両方の信号機を一旦特定の表示状態にした後、信号の切替えを行うことによって、仮に子信号機側に異常が発生した場合でも、工事区間への双方からの車両の進入を防止した安全な交通制御が可能となる。
【0012】
本発明の1実施例では、親信号機が、自らの信号表示を切替えた後、リモートコントローラに対して応答信号を送信するための手段を有し、リモートコントローラが、親信号機に信号切替え指令を与えてから所定時間内に応答信号が受信されない場合に、オペレータに対して異常を通知するための手段を備える。
本発明のその他の目的、特徴および効果は、以下に説明する実施例から明らかになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明による無線式交通信号機システムの全体構成を示す。
【0014】
本発明の無線式交通信号機システムは、親信号機10Aと、子信号機10Bと、リモートコントローラ40とからなっている。各信号機10(10A、10B)は、赤信号表示ランプ11(11A、11B)、青信号表示ランプ12(12A、12B)と、これらの信号表示を切替えるための図2に示す制御系と、これらの要素の駆動用電源となる電池1とからなる。
【0015】
親信号機10Aは、無線信号S1で示すように、アンテナ19を介してリモートコントローラ40から制御指令を受信する。リモートコントローラ40から制御指令を受信した親信号機10Aは、無線信号S2で示すように、アンテナ19を介して子信号機10Bと交信して、それぞれの信号表示を切替える。この場合、親信号機10Aは、安全のために、制御指令に対する子信号機10Bからの応答を確認した上で、自らの信号を切替える。
【0016】
図2は、親信号機10Aの制御系の構成を示す。子信号機11Bもこれと同様の構成となっている。
信号機10Aの制御系は、制御プロセッサ13と、アンテナ19と制御プロセッサ13との間に接続された無線送受信部14と、内部バスを介して上記制御プロセッサ13に接続されたインタフェース回路15、モード設定部18、プログラムメモリ20およびデータメモリ30からなる。上記インタフェース回路15には、信号機操作部16と信号ランプ(発光ダイオードLED:Light EmittingDiode)駆動回路17とが接続され、該駆動回路17によって、赤信号表示ランプ11A、青信号表示ランプ12A、赤信号モニタランプ11a、青信号モニタランプ12aの表示状態が切替えられる。
【0017】
赤信号モニタランプ11aと青信号モニタランプ12aは、リモートコントローラ40を操作する係員(オペレータ)に対して信号機の現在の状態を知らせるためのものであり、図1の信号機10Aにおいて、赤信号表示ランプ11Aと青信号表示ランプ12Aの設置面とは反対側の面に取り付けられている。
【0018】
プログラムメモリ20には、無線送受信部14を介して制御メッセージを送信するための送信制御ルーチン21と、無線送受信部14を介して受信した制御メッセージを処理するための受信制御ルーチン22と、図7、図8を参照して詳述する信号制御ルーチン23とが格納される。データメモリ30は、電源がオフ状態となった時に記憶データが失われる揮発性のメモリからなり、各種のデータ記憶領域31、動作モード記憶領域32、グループ識別子(GID)記憶領域33が定義されている。
【0019】
動作モード記憶領域32には、モード設定部18で指定された信号機の動作モード、例えば、親信号機/子信号機の区別や、信号表示の切替えを自動/手動の何れのモードで切替えるべきか、などを示すパラメータが設定される。また、GID記憶領域33には、信号機システムの運用に先立ってリモートコントローラ40から指定されたグループ識別子が記憶される。上記グループ識別子は、アンテナ19を介して送受信される無線信号のうち、親信号機10Aとリモートコントローラ40との間で交信される無線信号S1と、親信号機10Aと子信号機10Bとの間で交信される無線信号S2を識別するために利用される。
【0020】
図3は、リモートコントローラ40の制御系の構成を示す。
リモートコントローラ40の制御系は、制御プロセッサ41と、アンテナ49と制御プロセッサ41との間に接続された無線送受信部42と、内部バスを介して上記制御プロセッサ41に接続されたインタフェース回路43、チャネル選択部44、電源オン/オフスイッチ45、GIDメモリ48およびプログラムメモリ50からなる。
【0021】
上記インタフェース回路43には、信号機10Aと10Bの表示を切替えるための信号機操作部46と、オペレータに信号機システムの異常を通知するための警報器47、例えば、ブザーまたは点滅ランプが接続される。チャネル選択部44は、無線送受信部42の無線周波数を信号機10Aの無線周波数の合わせるために利用される。GIDメモリ48は、電源がオフ状態となっても記憶データが失われないROMからなり、リモートコントローラ40に固有の識別子が保持されている。また、プログラムメモリ50には、図5、図6で詳述する初期化ルーチン51と信号切替え制御ルーチン52が格納されている。
【0022】
図4は、無線信号S1、S2として送受信される制御メッセージのフォーマットを示す。
親信号機10Aとリモートコントローラ40との間、および親信号機10Aと子信号機10Bとの間で交信される制御メッセージ60は、同期パターンフィールド61、GIDフィールド62、コマンド種別フィールド63、送信元コードフィールド64、データフィールド65、CRCフィールド66からなる。GIDフィールド62には、例えば、システムコード62A、ユーザ(または製造元)コード62B、リモコン番号62Cの組み合せからなるGIDが設定される。
【0023】
リモートコントローラ40から送信される制御メッセージのGIDフィールド62には、GIDメモリ48に記憶されたGIDの値が設定され、親信号機10Aおよび子信号機10Bから送信される制御メッセージのGIDフィールド62には、メモリ30のGID記憶領域33から読み出されたGIDの値が設定される。
【0024】
以下、図5〜図8に示す制御フローチャートを参照して、本発明による無線式の交通信号機システムの動作について説明する。
図5は、リモートコントローラ4の電源がオン状態になったとき、制御プロセッサ41が実行する初期化ルーチン51のフローチャートを示す。
【0025】
初期化ルーチン51は、親信号機10Aおよび子信号機10Bに対して、その後の信号制御で使用すべきGIDの値を通知するためのものであり、制御プロセッサ41は、無線送受信部42を介してGID設定指令(制御メッセージ)を送信(ステップ511)した後、タイマを設定し(512)、親信号機10AからのACK信号の受信を待つ(513)。上記GID設定指令用の制御メッセージは、コマンド種別フィールド63にGID設定コマンド、GIDフィールド62とデータフィールド65にメモリ48から読み出されたGIDの値が設定されている。
【0026】
タイマがタイムアウトとなる前に親信号機10AからACK信号を受信した場合は、信号機側でのGIDの設定が完了したものと判断して、この初期化ルーチンを終了する。親信号機10AからACK信号が来ない状態でタイマがタイムアウトした場合は(514)、GID設定指令の再送回数を示すパラメータNの値をインクリメントし(515)、Nの値を閾値Thと比較する(516)。Nが閾値Thを超えていなければステップ511に戻って、再びGID設定指令を送信する。パラメータNの値が閾値Thを超えた場合は、信号機側に異常が発生したものと判断し、オペレータに異常を通知すべく警報器47を動作させ(517)、初期化ルーチンを終了する。
【0027】
警報器47が動作した場合、オペレータは、一旦、電源ボタン45をオフ状態にした後、親信号機および子信号機の状態を確認する。信号機側で、例えば、電源がオフ状態となっていた場合や、動作モードの設定がリモート制御を受け付けない自動モードになっていた場合は、信号機側の不備を解消した後、再度、リモートコントローラの電源をオン状態にすることによって、上記初期化ルーチン51が自動的に再実行され、各信号機にGIDが設定される。
【0028】
図6は、オペレータがリモートコントローラ40の信号機操作部46を操作したことに応答して実行される信号切替えルーチン52のフローチャートを示す。
信号切替え操作部46には、親信号機10Aを対象とした信号の切替えボタンが用意されており、オペレータは、この信号切替えボタンを操作して、親信号機の信号表示を赤から青、または青から赤への切替えを指令する。子信号機10Bの信号表示は、親信号機10Aからの無線指令に従って、親信号機とは逆の状態に自動的に切替えられる。
【0029】
信号切替え操作部46で信号の切替え操作が行われると、制御プロセッサ41は信号切替えルーチン52を実行し、オペレータ操作に応じて生成した信号切替え用の制御メッセージを無線送受信部42から送信する(ステップ521)。この後、タイマを設定し(522)、親信号機10AからのACK信号の受信を待つ(523)。上記信号切替え用の制御メッセージは、コマンド種別フィールド63に信号切替えコマンドを含み、データフィールド65には、例えば、点灯すべき信号ランプを示すコードが設定される。
【0030】
タイマがタイムアウトとなる前に親信号機10AからACK信号を受信した場合は、信号の切替えが完了したものと判断して、このルーチン52を終了する。親信号機10AからのACK信号の受信がない状態でタイマがタイムアウトした場合は、切替え指令の再送回数を示すパラメータNの値をインクリメントし(525)、Nの値を閾値Thと比較する(526)。Nの値が閾値Thを超えていなければステップ521に戻って、切替え指令の送信を繰り返す。パラメータNの値が閾値Thを超えた場合は、信号機側に異常が発生したものと判断し、オペレータに異常を通知すべく警報器47を動作させ(527)、このルーチンを終了する。
【0031】
図7は、上述したリモートコントローラ40からの制御メッセージの受信に応答して、親信号機10Aの制御プロセッサ13が実行する親機信号制御ルーチン23Aのフローチャートを示す。制御プロセッサ13は、動作モード記憶領域32の設定値によって、自分が親信号機として機能すべきか、子信号機として機能すべきかを判断している。動作モードが子信号機10Bを示していた場合は、制御プロセッサ13は、図8に示す子機信号制御ルーチン23Bを実行する。
【0032】
親機信号制御ルーチン23Aでは、アンテナ19からの受信メッセージを解析し(ステップ231)、フィールド63に設定されたコマンド種別を判定する(232)。受信メッセージがGID設定指令用の制御メッセージの場合は、データフィールド65から抽出したGIDの値をメモリ30のGID記憶領域33に記憶する(233)。次に、子信号機10Bに対するGID設定指令用の制御メッセージを生成し、これを無線送受信部14を介して送信(234)した後、子信号機からのACK信号を待つ(235)。上記制御メッセージは、送信元コードフィールド64の値が親信号機10Aの識別子(アドレス)に置き換えられている。子信号機からACK信号を受信すると、制御プロセッサ13は、リモートコントローラ40に対するACK信号用のメッセージを生成し、これを送信(236)した後、このルーチンを終了する。
【0033】
リモートコントローラ40からの受信メッセージが信号切替え指令用の制御メッセージの場合は、受信メッセージのGIDフィールド62からGIDの値を抽出し、メモリ領域33に記憶されている予め指定されたGIDの値と比較する(240)。GIDの値が一致していなければ、受信メッセージが本信号機システム以外の他の装置から送信されたものと判断し、受信メッセージを廃棄して、このルーチンを終了する。
【0034】
受信メッセージのGIDが予め指定されたGIDと一致した場合、該受信メッセージが本信号機システムのリモートコントローラ40が発行した信号切替え指令を含むものと判断し、次の手順で信号表示の切替えを行う。
先ず、自分(親信号機)の信号ランプを準備状態である赤信号の点灯状態にし(241)、子信号機10Bに対して切替え準備指令を含む制御メッセージを送信し(242)、子信号機10Bからの応答を待つ(243)。子信号機10Bから上記切替え準備指令に対するACK信号を受信すると、子信号機10Bに対して信号切替え指令を含む制御メッセージを送信し(244)、子信号機10Bからの応答を待つ(245)。上記制御メッセージは、リモートコントローラが親信号機に与えた信号切替え指令(例えば、青ランプの点灯)とは逆の信号切替え指令(例えば、赤ランプの点灯)となっている。
【0035】
制御プロセッサ13は、子信号機10Bから上記信号切替え指令に対するACK信号の受信を確認して、自分(親信号機)の信号表示をリモートコントローラからの信号切替え指令に従った表示状態に切替える(246)。この後、リモートコントローラ40に対して、今回の指令に対するACK信号を送信(236)し、このルーチンを終了する。
【0036】
図8は、子信号機10Bの制御プロセッサ13が実行する子機信号制御ルーチン23Bのフローチャートを示す。
子機信号制御ルーチン23Bでは、アンテナ19からの受信メッセージを解析し(ステップ251)、送信元コードフィールド64の設定値から、受信メッセージが親信号機10Aから送信されたものか否かを判定する(252)。親信号機と子信号機は、アドレス(装置識別子)の一部が共通しているため、例えば、送信元コードの特定のビット群を参照することによって、送信元が親信号機か否かを判定できる。受信メッセージの送信元が親信号機以外の場合は、受信メッセージを無視して、このルーチンを終了する。
【0037】
受信メッセージの送信元が親信号機の場合、受信メッセージのフィールド63に設定されたコマンド種別を判定する(253)。受信メッセージがGID設定指令用の制御メッセージの場合は、データフィールド65から抽出したGIDの値をメモリ30のGID記憶領域33に記憶(254)し、親信号機10Aに上記GID設定指令に対するACK信号を返送して(255)、このルーチンを終了する。
【0038】
受信メッセージがGID設定指令用の制御メッセージでない場合は、受信メッセージのGIDフィールド62からGIDの値を抽出し、メモリ領域33に記憶されている予め指定されたGIDの値と比較する(256)。GIDの値が一致していなければ、受信メッセージが本信号機システム以外の他の装置から送信されたものと判断し、受信メッセージを無視して、このルーチンを終了する。
【0039】
受信メッセージのGIDが予め指定されたGIDと一致した場合、該受信メッセージのコマンド種別を判定し(257)、切替え準備指令の場合は、信号ランプを準備状態(赤信号の点灯状態)にし(258)、親信号機10Aに上記切替え準備指令に対するACK信号を返送(255)した後、このルーチンを終了する。
【0040】
受信メッセージが、信号切替え指令を含む制御メッセージの場合は、信号ランプを上記信号切替え指令に従った表示状態に切替え(259)、親信号機10Aに上記信号切替え指令に対するACK信号を送信(255)した後、このルーチンを終了する。
【0041】
上記実施例によれば、オペレータは、リモートコントローラからの電波の到達範囲内で、信号機から離れた位置で信号を切替えることができるため、例えば、道路幅が狭い場所で交通制御する場合でも、親信号機側と子信号機側の双方の交通量を確認できる安全な場所に立って、信号機をリモート制御することが可能となる。
【0042】
また、上記実施例によれば、交通制御に先立って、リモートコントローラ40から親信号機にグループ識別子GIDが自動的に設定され、同一GIDが親信号機から子信号機に自動的に設定される。また、オペレータがリモートコントローラから信号の切替え操作を行った時、親信号機への信号切替え指令と、親信号機から子信号機への信号切替え指令がGID付きの制御メッセージで送信され、各信号機が受信メッセージのGIDをチェックして信号切替え指令に選択的に応答動作するようになっているため、各信号機に他の無線装置からの送信信号が到達した場合でも、信号機が他システムの制御指令で誤動作するおそれはない。この場合、各信号機へのGIDの設定は、例えば、リモートコントローラの電源オンオフによって随時に行われるため、リモートコントローラの取替えや、親信号機と子信号機の組み合せを容易に変更できる。
【0043】
また、上記実施例によれば、リモートコントローラから信号切替え指令が出された時、親信号機と子信号機の双方を準備状態である赤信号にし、子信号機での信号切替えが完了したことを確認した後、親信号機の信号を切替えるようにしているため、仮に子信号機が切替え信号に応答できないような障害状態に陥った場合でも、信号制御区間への両方向からの車両の進入を阻止した安全な交通制御が可能となる。
【0044】
尚、図7に示した親信号機の信号制御ルーチン23Aのフローチャートでは、親信号機が制御指令を発行した場合、子信号機から必ずACK信号が来るものとして説明したが、実際の応用においては、例えば、図5、図7に示したように、制御指令の送信の都度、タイマを設定し、タイマがタイムアウトとなった時は、所定回数までの制御指令の再送を試み、それでもACK信号を受信できない場合には、子信号機の異常をリモートコントローラに通知し、リモートコントローラ側で警報器によりオペレータにシステム異常を知らせるようにすればよい。
【0045】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明の交通信号機システムによれば、リモートコントローラで信号を切替えるようにしているため、オペレータの行動範囲を拡張できる。従って、本発明によれば、オペレータは、交通状況を確認し易い場所で信号機を操作でき、歩行中に信号を切替えることも可能となる。
また、リモートコントローラがもつグループ識別子を各信号機に自動的に設定し、これを利用して応答動作すべき制御信号を識別できるようにしているため、極めて簡単な操作で安全性の高い交通制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による交通信号機システムの全体構成を概略的に示した図。
【図2】信号機10Aの制御系の1実施例を示す図。
【図3】リモートコントローラ40の制御系の1実施例を示す図。
【図4】本発明の交通信号機システムに適用される制御メッセージ60のフォーマットの1例を示す図。
【図5】リモートコントローラ40の制御プロセッサ41が実行する初期化ルーチン51の1実施例を示すフローチャート。
【図6】リモートコントローラ40の制御プロセッサ41が実行する信号切替えルーチン52の1実施例を示すフローチャート。
【図7】親信号機10Aの制御プロセッサ13が実行する親機信号制御ルーチン23Aの1実施例を示すフローチャート。
【図8】子信号機10Bの制御プロセッサ13が実行する子機信号制御ルーチン23Bの1実施例を示すフローチャート。
【符号の説明】
10A:親信号機、10B:子信号機、13:制御プロセッサ、
14:無線送受信回路、15:インタフェース回路、16:信号機操作部、
17:LED駆動回路、18:モード設定部、33:グループ識別子(GID)記憶領域、40:リモートコントローラ、41:制御プロセッサ、
42:無線送受信回路、43:インタフェース回路、46:信号機操作部、
47:警報器、48:GID記憶メモリ。

Claims (7)

  1. 互いに無線で交信する親信号機および子信号機と、上記親信号機と無線で交信するリモートコントローラとからなり、
    上記リモートコントローラから親信号機に無線で信号切替え指令を与え、該切替え指令を受信した親信号機が、上記子信号機に対して無線で信号切替え指令を与えることによって、上記各信号機の信号表示を切替えるようにしたことを特徴とする交通信号機システム。
  2. 前記リモートコントローラが、該システムの運用に先立って、前記親信号機に対して無線でグループ識別子の設定を指令するための手段を有し、
    前記親信号機が、上記グループ識別子の設定指令に応答して、該設定指令で通知されたグループ識別子を記憶すると共に、前記子信号機に対して該グループ識別子の設定を無線で指令するための手段を有し、
    前記リモートコントローラが、上記グループ識別子を含む制御メッセージによって前記親信号機に信号切替えを指令し、該制御メッセージを受信した親信号機が、受信メッセージに含まれるグループ識別子と予め記憶してあるグループ識別子とが一致したとき、該受信メッセージが示す信号切替え指令に応答した動作をするようにしたことを特徴とする請求項1に記載の交通信号機システム。
  3. 前記リモートコントローラが電源スイッチを有し、該電源スイッチの投入時に、前記親信号機に対するグループ識別子の設定指令が送信されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の交通信号機システム。
  4. 前記親信号機が、前記信号切替え指令に対する子信号機からの応答信号を待って、自らの信号表示を切替えるための手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の交通信号機システム。
  5. 前記親信号機が、リモートコントローラから信号切替え指令を受信した時、自らの信号を特定の表示状態にした後、前記子信号機に対して信号を上記特定表示状態にするよう指令し、上記子信号機からの応答信号を待って前記信号切替え指令を発行し、該指令に対する上記子信号機からの応答信号を受信してから、自らの信号を上記リモートコントローラから信号切替え指令に従った表示状態に切替えるための手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の交通信号機システム。
  6. 前記親信号機が、自らの信号表示を切替えた後、前記リモートコントローラに応答信号を送信するための手段を有し、
    前記リモートコントローラが、前記信号切替え指令を与えてから所定時間内に前記親信号機からの応答信号が受信されない場合に、オペレータに対して異常を通知するための手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の交通信号機システム。
  7. 前記リモートコントローラが、前記信号切替え指令を与えてから一定時間内に前記親信号機からの応答信号が受信されない場合に、上記親信号機に対して信号切替え指令を再送し、再送回数が所定回数に達した時、オペレータに対して異常を通知することを特徴とする請求項6に記載の交通信号機システム。
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