JP3091920U - 赤外線遠隔制御装置 - Google Patents

赤外線遠隔制御装置

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JP3091920U JP2002004890U JP2002004890U JP3091920U JP 3091920 U JP3091920 U JP 3091920U JP 2002004890 U JP2002004890 U JP 2002004890U JP 2002004890 U JP2002004890 U JP 2002004890U JP 3091920 U JP3091920 U JP 3091920U
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健男 楊
哲民 廖
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大洋玩具工業股▲ふん▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数セットの赤外線遠隔制御装置における発信
機と受信機の信号伝送を相互干渉を起こさず行うことが
できる発信順序公平性を持つ赤外線遠隔制御装置を提供
すること。 【解決手段】発信端と受信端とに分け、それぞれに、赤
外線発信機1と赤外線受信機2とを組み込んでなる赤外
線遠隔制御装置であって、複数が存在している場合、い
ずれかの赤外線遠隔制御装置の上記赤外線発信機1によ
り、各赤外線遠隔制御装置の上記赤外線発信機1の制御
信号の発信順序を設定し、且つ、上記順序に従って各赤
外線遠隔制御装置の赤外線発信機1の制御信号を逐次に
発信させ、それらの赤外線受信機2を介して各対応の受
信端に予定動作を順序に執行させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は赤外線遠隔制御装置に関し、特に複数セットが存在している場合、同 時に遠隔制御を行っても相互干渉が生じない赤外線遠隔制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、赤外線を利用して信号伝送を行う場合、常に低周波数及び狭い帯域に制 限され、無線周波信号(Radio Frequency signal)のように、複数セットで同時 に信号伝送を行うことができない。一般に、無線周波信号に利用される周波数は 27.1MHz(1M=106)以上で、異なる発信機の発信信号を異なる周波数例えば27.1M Hz、27.2MHz、27.3MHz、……などに調整すれば、信号間の相互干渉により各受信 機の受信が影響されることを避けられるので、無線周波信号で複数セットの信号 伝送を同時に行う場合、制御が極めて容易である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、赤外線の場合は、複数セットの信号伝送を同時に行うことが困難であ る。それは、赤外線の周波数が低く、一般に38KHz(1K=103)が利用されるので、3 8.1KHz、38.2KHzに細分しても、各発信機の発信信号周波数が近すぎて、相互干 渉が生じて各発信機の対応する受信機を制御することができないためである。
【0004】 上記の赤外線遠隔制御装置における問題点に鑑み、本考案は、複数セットの発 信機と受信機との信号伝送を相互干渉を起こさず行うことができる発信順序公平 性を持つ赤外線遠隔制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、発信端と受信端とに分け、それぞれに、 赤外線発信機と赤外線受信機とを組み込んでなる赤外線遠隔制御装置であって、 複数存在している場合、いずれかの赤外線遠隔制御装置の上記赤外線発信機によ り、各赤外線遠隔制御装置の上記赤外線発信機の制御信号の発信順序を設定し、 且つ、上記順序に従って各赤外線遠隔制御装置の赤外線発信機の制御信号を逐次 に発信させ、それらの赤外線受信機を介して各対応の受信端に予定動作を順番に 執行させることを特徴とする赤外線遠隔制御装置を提供する。
【0006】 上記構成の赤外線遠隔制御装置を同時に複数使用する場合、いずれかの赤外線 遠隔制御装置の上記赤外線発信機により、各赤外線遠隔制御装置の上記赤外線発 信機の制御信号の発信順序を設定し、且つ、上記順序に従って各赤外線遠隔制御 装置の赤外線発信機の制御信号を逐次に発信させるので、信号伝送を相互干渉を 起こさず行うことができ、また、それら赤外線発信機に発信順序公平性を付与す ることもできる。
【0007】 また、本考案の赤外線遠隔制御装置における上記赤外線発信機は、赤外線信号 を受信する第1の受信ユニットと、当該赤外線発信機のコードを設定するコード 設定ユニットと、発信信号を入力する入力ユニットと、上記赤外線受信機へ赤外 線信号を発信する発信ユニットと、上記複数の赤外線遠隔制御装置の赤外線発信 機のいずれか一つを起動発信機とし、そのコード設定ユニットを介して上記複数 の赤外線発信機のいずれに対してもコードを設定してから、上記複数の赤外線発 信機全数の執行順序列を決め、そして、上記起動発信機の上記発信ユニットを介 して該起動発信機のコード信号を発信させ、該起動発信機自体の赤外線受信機を 含めるあらゆる上記複数の赤外線遠隔制御装置の赤外線受信機にそれぞれコード を設定した後、該起動発信機の上記第1の受信ユニットを介して他の赤外線発信 機から制御信号が発信していないことを確かめてから、上記執行順序列に基づい て該起動発信機の発信順序を決定し、且つ、この発信順序に基づいて待機時間を 決定して、この待機時間内の上記執行順序列における先行すべき他の赤外線発信 機から信号が発信していないことを確かめて、該起動発信機の上記発信ユニット を介して上記信号入力を制御信号として発信させ、そして所定時間を待ってから 、再度他の赤外線発信機から制御信号が発信しているかいないかをチェックする ように機能する第1の中央制御ユニットとを有することが好ましい。
【0008】 また、本考案の赤外線遠隔制御装置における上記赤外線受信機は、上記複数の 赤外線遠隔制御装置の赤外線発信機におけるいずれか一つから発信する赤外線信 号を受信する第2の受信ユニットと、上記受信端に予定の動作を執行させる作動 ユニットと、上記複数の赤外線遠隔制御装置の赤外線受信機それぞれの第2の受 信ユニットを介して上記複数の赤外線発信機のいずれか一つのコード信号を受信 してから、各赤外線受信機にコードを設定し、そして、それ自体の各入出力ポー トを初期状態に復帰させた後、上記起動発信機の対応受信機の第2の受信ユニッ トを介して受信し、且つ、ノイズ信号ではない上記起動発信機からの制御信号と 確かめてから、上記各入出力ポートの状態を設定して、上記起動発信機の対応受 信機の作動ユニットを介して上記受信端に予定の動作を執行させる第2の中央制 御ユニットとを有することが好ましい。
【0009】 さらに、上記第1の中央制御ユニットは、上記起動発信機の赤外線受信機を含 めるあらゆる上記複数の赤外線遠隔制御装置の赤外線受信機にそれぞれコードを 設定した後、上記起動発信機の上記第1の受信ユニットを介して他の赤外線発信 機から制御信号が発信していることを検出すると、先に、上記執行順序列を更新 してから、始めて上記更新した執行順序列に基づいて上記起動発信機の発信順序 を決定するように機能するものにすることが好ましい。
【0010】 なお、上記第2の中央制御ユニットは、上記各入出力ポートの状態を設定して 、上記起動発信機の対応受信機の作動ユニットを介してその受信端に予定の動作 を執行させてから、一定時間を遅延した後、始めて上記起動発信機からの次の制 御信号を受けることが好ましい。
【0011】 さらにまた、上記複数の赤外線発信機それぞれのコード設定ユニットと入力ユ ニットとは、異なるキーイン手段によって操作されることが好ましい。
【0012】
【考案の実施の形態】 以下、本考案の好ましい実施形態を詳しく説明する。図1に示すのは、本考案 の実施形態である赤外線遠隔制御装置が同時に3セット存在している場合の斜視 図である。図示の赤外線遠隔制御装置は、発信端と受信端とに分けられ、且つ、 それぞれに、赤外線発信機1と赤外線受信機2とが組み込まれている。また、こ の実施形態の赤外線遠隔制御装置が複数存在している場合、いずれかの赤外線遠 隔制御装置の上記赤外線発信機1により、各赤外線遠隔制御装置の上記赤外線発 信機1の制御信号の発信順序を設定し、且つ、上記順序に従って各赤外線遠隔制 御装置の赤外線発信機1の制御信号を逐次に発信させ、それらの赤外線受信機2 を介して各対応の受信端に予定動作を順番に執行させることができる。
【0013】 さらに詳しく説明すると、上記発信端の発信機1は、図示の長方体のシェル1 01ばかりでなく、発信機能を果たすためにこのシェル101の内外に備えられ ている下記種々のユニット、及び、これらのユニットを連接して機能させる電気 回路102をも有する。
【0014】 即ち、図2に示すように、各発信機1は、受信ユニット11と、中央制御ユニ ット12と、コード設定ユニット13と、押しボタン式の入力ユニット14と、 発信ユニット15とからなる。受信ユニット11は、赤外線信号を受信して中央 制御ユニット12に伝送してデコードするものである。コード設定ユニット13 はコードを設定するものである。発信ユニット15は、コード設定ユニット13 によって設定されたコード信号及び押しボタン式の入力ユニット14によって入 力された制御信号を発信するものである。中央制御ユニット12は、プログラム に従って、いずれかの赤外線遠隔制御装置の上記赤外線発信機1により、各赤外 線遠隔制御装置の上記赤外線発信機1の制御信号の発信順序を設定し、且つ、上 記順序に従って各赤外線遠隔制御装置の赤外線発信機1の制御信号を逐次に発信 させ、それらの赤外線受信機2を介して各対応の受信端に予定動作を順番に執行 させるように機能するものである。
【0015】 上記制御信号の発信制御は、主として各セットの発信機1の中央制御ユニット 12に通信プロトコルプログラムを搭載し、異なる発信機1からの制御信号に基 づいて、各発信機1の発信順序と時間差を更新し、同時に遠隔制御を行いながら 、各発信機1からの制御信号を異なる時点に発信し、且つ、発信順序を常に変更 することにより、互いに干渉を避け、公平性を保つ。その効果を達成するため、 上記各構成ユニットは下記のように設計される。
【0016】 受信ユニット11は備えられている赤外線受信モジュール(IR Module)11 1により、赤外線信号を受信し、そして、受信した信号を中央制御ユニット12 に転送してデコードする。
【0017】 コード設定ユニット13はキーイン手段としてのコード押しボタン131を有 し、中央制御ユニット12にコード押しボタン131の押された回数が検知され ると、デジタルコードが設定される。そのコードを以下に「ID」と略称する。 4桁の場合、コード押しボタン131の押された回数が1〜16回のいずれか一 つの時、それぞれ発信機1のIDを、“0000”、“0001”……“111 1”に設定することができる。上記IDの設定に際して、出来るだけ早い速度で コード押しボタン131を押圧することが必要である。押圧回数が中央制御ユニ ット12に検知されると、中央制御ユニット12は1秒経ってから、それ自身と 接続している発光ダイオード121を制御し、周波数2Hzで押圧回数分点滅させ 、また0.5秒経ってから、確認のため再び同じ点滅動作を行わせる。上記点滅 期間において、中央制御ユニット12はさらに発信ユニット15を制御してコー ド信号を2回発信させる。対応する受信機2に受信されると、受信機2のIDの 設定が自動的に完了する。
【0018】
【表1】 に示すように、中央制御ユニット12には「発信順序テーブル」が搭載されてい る。上記「発信順序テーブル」は複数の異なる順序列を含み、順序列の列数が発 信機1の数に対応して設定される。発信機1が8台ある時、発信順序テーブルに は8列の順序列TID1〜TID8を配置して、各順序列毎に8個の順序値SI D1〜SID8を設定する。本実施形態において、SID1〜SID8はIDが “0000”、“0001”、“0010”……“0111”の8台の発信機1 の順序値であり、8台の発信機1から制御信号を発信する順序を示し、順序値の 小さい方が先に発信する。各発信機1は始動の際、中央制御ユニット12に予め 設定している執行順序列に基づいて(例えば、順序列TID1を執行順序列とす る。)制御信号の発信時間を制御する。しかし、各発信機1は他のIDの異なる 発信機1からの制御信号を受信すると、その執行順序列を他のIDの対応する順 序列に更新し、他のIDの対応する順序列に設定されている順序値に基づいて制 御信号の発信時間を制御するようになる。その詳しい制御は後に説明する。
【0019】 押しボタン式の入力ユニット14は複数の押しボタン141〜144を含み、 異なる組み合わせで押しボタン141〜144が押されれば、中央制御ユニット 12がその押圧を探知し、各押しボタンの押圧に対応してそれ自身のコードと組 み合わせた信号をエンコードして発信ユニット15に転送する。
【0020】 発信ユニット15は中央制御ユニット12に制御され、駆動電路151を介し て三つの赤外線発光ダイオード(IR LED)152、153、154を駆動してエ ンコードされた信号を制御信号として発信するようになっている。ここで三つの 赤外線発光ダイオード152、153、154を使用するのは、赤外線信号の発 信角度を広め、発信死角を減少させるためである。
【0021】 次に、受信端について説明する。まず、外観設計について、受信機2が組み込 まれている受信端は、例えば図1に示すようなリモコン自動車が挙げられる。そ して、図3に示すように、各受信機2は受信ユニット21と中央制御ユニット2 2と作動ユニット23とからなり、図3に示す電気回路202のように連接され ている。受信ユニット21はコード信号と制御信号を受信すると、中央制御ユニ ット22によりコードの設定及び制御信号のデコーディングをし、さらに受信し た制御信号が対応の発信機1から発信されたものと確認してから、その制御信号 に基づいて作動ユニット23を駆動して所定の動作をさせる。
【0022】 受信ユニット21は赤外線受信モジュール(IR Module)211を備えていて 、赤外線信号を受信することができる。対応する発信機1の発信ユニット15か らのコード信号を受信すると、中央制御ユニット22によりIDの設定を完了す ることができる。IDの設定を完了した後、受信ユニット21は受信した各発信 機1からの制御信号を中央制御ユニット22に転送してデコードさせる。受信し た信号が自身のIDに対応すると確認した時、その信号に基づいて作動ユニット 23を駆動し、作動ユニット23の第一、第二、第三の駆動回路231、232 、233を介して、対応設置されたモーター234及び左、右コイル235、2 36を作動させ、リモコン自動車に設けられている受信機2に連動させて予定動 作を行わせる。例えば、モーター234が作動して異なる方向に回転する場合、 後輪を前か後ろに駆動し、左、右コイル235、236が作動する場合、電磁石 による制御方法で前輪の左曲がりか右曲がりなどを制御する。モーター234及 び左、右コイル235、236により車体形態の受信機2に前進、後退、方向転 換などの動作を行わせる設計は既に一般のリモコン自動車にも利用されており、 本考案の設計中心でもないので、ここでは説明を省略する。
【0023】 以下、上記発信機1における押しボタン141〜144がそれぞれ押圧された 時、対応する受信機2が遠隔制御される様子を説明する。例えば、押しボタン1 41、142が押圧されると、モーター234が制御されて正転又は逆転し、こ れにより、受信機2全体の前進及び後退が制御されるようにする。また、押しボ タン143、144が押圧されると、左、右コイル235、236が作動して受 信機2全体の左曲がりと右曲がりが制御されるようにする。もちろん、入力ユニ ット14に設置される押しボタンの数及びその制御機能については、これに限ら ず、必要に応じて変更可能である。
【0024】 以上、赤外線遠隔制御装置全体における発信機1と受信機2の機能及び回路構 成を説明したが、次に、赤外線遠隔制御装置全体の遠隔制御の詳細について、発 信機1の制御と受信機2の制御とに分けて順に説明する。
【0025】 図4は各発信機1の作動状態フローチャートである。各発信機1は始動の際、 まず、IDを設定する(ステップ311)。即ち、コード設定ユニット13のコ ード押しボタン131を押して中央制御ユニット12により押す回数を検知する ことにより、IDの設定を完了することができる。
【0026】 次に、上記表1に示す順序列TID1を執行順序列と設定する(ステップ31 2)。ただ、これに限らず、TID1〜TID8のいずれも執行順序列と設定す ることができる。ここで、順序値がSID1である発信機1を起動発信機の一例 として、以降のステップを説明する。また、その順序列TID1には順序値SI D1が8と設定されている。
【0027】 続いて、中央制御ユニット12が発信ユニット15を制御してコード信号を2 回発信させる(ステップ313)。これは、対応する受信機2にコードを設定す るための動作である。
【0028】 コードを設定した後、他の発信機1からの制御信号を受信したかどうかを探知 する(ステップ314)。受信しなかった場合、その入力ユニット14の押しボ タンが押圧されたか否かを探知する(ステップ316)。
【0029】 上記ステップ314において、他の発信機1からの制御信号を受信したことが あれば、執行順序列を更新して、他の発信機1が対応する順序列を新たな順序列 とする(ステップ315)。例えば、IDが“0011”である発信機1からの 制御信号を受信した時、上記“0000”発信機1は執行順序列をTID4に変 える。そして、ステップ316に移行する。
【0030】 次に、その入力ユニット14の押しボタンが押圧されたか否かを探知する。押 圧された場合、“0000”発信機1は執行順序列に基づいて対応する順序値S ID1が5と調べ出す(ステップ317)。
【0031】 順序値SID1が第5と調べ出した後、ある待機時間内に他の発信機1から制 御信号が発信されたかどうかを探知する(ステップ318)。本実施形態におい て、待機時間は公式T=(順序値×1msec)により計算されるが、これに限 るものではない。例えば、順序値SID1が5である時、その待機時間がT=5 msecで、その間に他の発信機1からの制御信号を受信しなかった場合、直接 に上記押圧動作による制御信号を発信する(ステップ319)。一方、他の発信 機1からの制御信号を受信した場合では、制御信号を発信せずステップ314、 ステップ315に戻り、執行順序列を更新する。
【0032】 上記ステップ318は、各発信機1の発信順序を制御するためのステップであ る。つまり、待機順位が前である発信機1が優先して制御信号を発信するように 、順位が後ろである発信機1に設定された待機時間が長くなる。例えば、上記I D“0000”の発信機1の待機時間が5msecで、その5msecの間に、 順位が第1〜第4の発信機1のみにより制御信号を発信することが可能である。 即ち、順序列TID1における順序値の中で、順序値がSID5〜SID8であ る発信機1だけは、順序値がSID1である上記発信機1に優先して制御信号を 発信することができる。
【0033】 設計的には、上記ステップ318からステップ315に移行すると、公平性を 保つため、発信機1の発信順位が繰り上げるようになっている。例えば、順序値 がSID1である発信機1が、ステップ318においてID“0100”の発信 機1からの制御信号を受信し、ステップ315において執行順序列の更新動作を する場合、順序列TID5を新たな執行順序列に設定するので、上記表1を参照 して分かるように、順序列TID5においてSID1が4、即ち、順序値がSI D1である発信機1の発信順位が4となって、元の“5”より順位が前に進む。 前述と同様に、受信した信号が、それぞれのIDが“0101”、“0110” 、“0111”である発信機1から発信されたものとすると、執行順序列を更新 した後、上記順序値がSID1である発信機1の発信順位がそれぞれ“3”、“ 2”、“1”となる。
【0034】 上記ステップ319において、制御信号を発信する時、所要時間は発信信号の ビット数に応じて異なる。本実施形態において、制御信号は17ビットb〜b 16 を含んで、スタートビット(start bit、その数値を1とする)としてのb と、IDの対応コード(IDを16種設定できる)としてのb〜bと、入 力ユニット14の押圧操作による指令(command、256種設定できる)を設定 するためのb〜b12と、b〜b12と組み合わせて異なる制御信号が含む b〜b16における数値が1であるものの合計数量を一定にするためのb13 〜b16とからなる。例えば、b〜b16における数値が1であるものの合計 数量を6個とする時、b〜b12における数値が1であるものの数量が多いほ ど、b13〜b16における数値が1であるものの数量が低減する。制御信号を 発信するには約17msec(1ビットを発信するのに約1msecかかる)が 必要で、制御信号を発信してから、ステップ320とステップ321に移行する 。
【0035】 ステップ320においては、上記発信機1は自身の順序値(SID1)を最大 (つまり8である)に設定し、制御信号を発信してから自動的に一番後に順位を 設定する。そして、ステップ321において、休止時間100msecを遅延す る。それは、各発信機1毎に制御信号の発信所要時間が約17msecで、8台 で136msecもかかるので、制御信号を発信してからの100msec内で 受信する信号はノイズに違いなく、信号探知を行っても中央制御ユニット12に 負荷をかけるにすぎないから、中央制御ユニット12を休止時間内では休止状態 にして、100msec経ってから上記ステップ314に移行して制御を循環し て行うように、その100msecを設けるのである。
【0036】 上記各発信機1が遠隔制御を行う間には、制御信号の発信は執行順序列に設定 されている順序値SID1〜SID8による発信時間に従うので、順位が前の発 信機1のいずれか一つから制御信号が発信されると、他の発信機1すべてに執行 順序列を更新させて更新した順序値に基づいて制御信号を発信させ、更新する毎 に順序値が変わり、各発信機1にも発信優先権を取得することができる。また、 順位が前の発信機1がいずれも制御信号を発信しなかった場合、順位が後ろの発 信機1には極短時間内(数msec)に制御信号を発信することができる。これ により、遠隔制御全体的には、各発信機1に優れた独立操作性及び素早さを付与 できるとともに、多数の発信機1が同時に遠隔制御により競争ゲームをする時、 同時に多数の発信機1が制御信号を発信することを避けることもできる。さらに 、操作的には、一般に、使用者が入力ユニット14の押しボタンに押圧動作を行 う持続時間は100msec以上であるので、上記数msecの待機時間差は長 時間のゲーム進行中に殆ど感じられない。
【0037】 次に、各受信機2の作動状態について説明する。図5に示すように、各受信機 2は始動の際、受信ユニット21により発信機1からのコード信号を探知し(ス テップ411)、信号がなかったら、コード信号を受信するまで探知をし続ける 。そして、そのコード信号によりIDを設定する(ステップ412)。つまり、 制御を行う前に受信機2にIDを設定する必要がある。
【0038】 続いて、中央制御ユニット22をリセット(Reset I/Os Port)して中央制御 ユニット22に設置される各入力/出力ポートを初期状態に復帰させる(ステッ プ413)。そして、中央制御ユニット22により受信ユニット21が赤外線信 号を受信したかどうかを探知する(ステップ414)。信号を受信した場合、受 信した制御信号がノイズであるかを判断する(ステップ415)。ここで、ノイ ズの判断は、受信した制御信号のビット(bit)すべてを対比することにより、 例えば受信した制御信号が17ビットを含む場合を例にとって、全部のビットに 一つでも間違いがあると、ノイズと判断する。それ故、受信機2が受信した信号 が対応する発信機1からの制御信号ではない時には、IDは全て異なり、その信 号がノイズと判断されて執行されないことになる。一旦、ステップ415におい て受信した信号がノイズと判断されると、ステップ414に戻り、探知をし続け る。なお、ノイズではないと判断した場合では、受信した信号に基づいて中央制 御ユニット22により各入力/出力ポートを設定して作動ユニット23に対応の 予定動作を執行させる(ステップ416)。
【0039】 その後、休止時間140msecを遅延する(ステップ417)。これは各発 信機1が制御信号を2回発信するのに要する間隔(即ち、ステップ314からス テップ321までの所要時間)が約140msecで、つまり各受信機2は14 0msec経ってから同じIDの発信機1からの信号を受信することができるか ら、受信した信号がノイズではないと判断してからの140msec内で受信す る信号はノイズに違いなく、且つ、探知を行っても中央制御ユニット22の負荷 になるにすぎないためである。これにより、140msecを遅延することで、 中央制御ユニット22をその間に休止状態にし、さらにその140msecが経 過してからのある所定時間内に(例えば140msec)ステップ418〜ステ ップ420において執行される信号の判断動作を行わせることができる。なお、 ステップ418〜ステップ420において、受信機2の対応する発信機1の入力 ユニット14の押しボタンが絶えず使用者に押圧される場合、制御信号の受信後 また140msec経過してからのさらなる140msec内に、制御信号が再 び発信される。その間に、信号がないかノイズであるかのいずれの受信機2の対 応する発信機1の入力ユニット14の押しボタンも押圧されなかった(制御信号 を一つも発信しなかった)ことを示す場合、ステップ418において140ms ecが経過したと判断するまで探知は続き、その後ステップ413に移行して、 中央制御ユニット22をリセットして各入出力ポートを初期状態に復帰させ、受 信機2の作動ユニット23を動作中止にする。一方、ステップ420において受 信した信号がノイズでないと判断した場合、使用者が対応する発信機1に押圧動 作をしつつあることが判明してステップ416に移行し、中央制御ユニット22 により受信した信号に基づいて各入出力ポートの状態を設定して作動ユニット2 3に対応する予定動作を行わせる。
【0040】 以上に説明したように、各受信機2は、制御信号を受信している期間において 、制御信号が異なる時点にIDの異なる発信機1から発信され、且つ、各受信機 2が自分のIDと一致するIDを設定されている発信機1からの信号しか受信し て執行することができないので、各受信機2の制御信号受信時に相互干渉が生じ ることなく、対応する発信機1からの制御信号を受信し執行して予定動作を行わ せることができる。
【0041】 以上説明した実施の形態は、あくまでも本考案の技術的内容を明らかにする意 図のものにおいてなされたものであり、本考案はそうした具体例に限定して狭義 に解釈されるものではなく、本考案の精神とクレームに述べられた範囲で、いろ いろと変更して実施できるものである。
【0042】
【考案の効果】
本考案により、遠隔制御装置でゲームする時など、それぞれ発信機1と受信機 2の電源をいれて、発信機1のIDを設定することで発信機1から自動的にコー ド信号を受信機2に伝送し、受信機2を自動的にID設定させることができる。 つまり、セット毎に発信機1と受信機2にIDを設定する時、発信機1に取り付 けているコード押しボタン131を用いるだけで設定できるから、受信機2には 対応する素子などが必要なく、コスト低減が実現できる。
【0043】 なお、本考案は、一対一方式で発信機1と受信機2のID設定を行うので、異 なるセットに異なるIDを付与することができ、さらに、発信機1における中央 制御ユニットに上記表1に示すような「発信順序テーブル」を搭載しているため 、いずれかの発信機1から制御信号を発信すると、他の発信機1を制御して発信 順序を更新させ、全ての発信機1に発信優先権を与えることが可能で、互いに干 渉せずに公平性を実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案赤外線遠隔制御装置の実施形態における
発信機と受信機の立体外観図である。
【図2】上記実施形態における各発信機の回路ユニット
配線図である。
【図3】上記実施形態における各受信機の回路ユニット
配線図である。
【図4】上記実施形態における各発信機の作動状態フロ
ーチャートである。
【図5】上記実施形態における各受信機の作動状態フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…赤外線発信機 2…赤外線受信機 11…受信ユニット 12…中央制御ユニット 13…コード設定ユニット 14…押しボタン式の入力ユニット 15…発信ユニット 21…受信ユニット 22…中央制御ユニット 23…作動ユニット 101、201…シェル 102、202…電気回路 111…赤外線受信モジュール 121…発光ダイオード 131…コード押しボタン 141〜144…押しボタン 151…駆動電路 152、153、154…赤外線発光ダイオード 211…赤外線受信モジュール 231、232、233…第一、第二、第三の駆動回路 234…モーター 235、236…左、右コイル

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信端と受信端とに分け、それぞれに、
    赤外線発信機と赤外線受信機とを組み込んでなる赤外線
    遠隔制御装置であって、 複数存在している場合、いずれかの赤外線遠隔制御装置
    の上記赤外線発信機により、各赤外線遠隔制御装置の上
    記赤外線発信機の制御信号の発信順序を設定し、且つ、
    上記順序に従って各赤外線遠隔制御装置の赤外線発信機
    の制御信号を逐次に発信させ、それらの赤外線受信機を
    介して各対応の受信端に予定動作を順番に執行させるこ
    とを特徴とする赤外線遠隔制御装置。
  2. 【請求項2】 上記赤外線発信機は、 赤外線信号を受信する第1の受信ユニットと、 当該赤外線発信機のコードを設定するコード設定ユニッ
    トと、 発信信号を入力する入力ユニットと、 上記赤外線受信機へ赤外線信号を発信する発信ユニット
    と、 上記複数の赤外線遠隔制御装置の赤外線発信機のいずれ
    か一つを起動発信機とし、そのコード設定ユニットを介
    して上記複数の赤外線発信機のいずれに対してもコード
    を設定してから、上記複数の赤外線発信機全数の執行順
    序列を決め、そして、上記起動発信機の上記発信ユニッ
    トを介して該起動発信機のコード信号を発信させ、該起
    動発信機自体の赤外線受信機を含めるあらゆる上記複数
    の赤外線遠隔制御装置の赤外線受信機にそれぞれコード
    を設定した後、該起動発信機の上記第1の受信ユニット
    を介して他の赤外線発信機から制御信号が発信していな
    いことを確かめてから、上記執行順序列に基づいて該起
    動発信機の発信順序を決定し、且つ、この発信順序に基
    づいて待機時間を決定して、この待機時間内の上記執行
    順序列における先行すべき他の赤外線発信機から信号が
    発信していないことを確かめて、該起動発信機の上記発
    信ユニットを介して上記信号入力を制御信号として発信
    させ、そして所定時間を待ってから、再度他の赤外線発
    信機から制御信号が発信しているかいないかをチェック
    するように機能する第1の中央制御ユニットとを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線遠隔制御装
    置。
  3. 【請求項3】 上記赤外線受信機は、 上記複数の赤外線遠隔制御装置の赤外線発信機における
    いずれか一つから発信する赤外線信号を受信する第2の
    受信ユニットと、 上記受信端に予定の動作を執行させる作動ユニットと、 上記複数の赤外線遠隔制御装置の赤外線受信機それぞれ
    の第2の受信ユニットを介して上記複数の赤外線発信機
    のいずれか一つのコード信号を受信してから、各赤外線
    受信機にコードを設定し、そして、それ自体の各入出力
    ポートを初期状態に復帰させた後、上記起動発信機の対
    応受信機の第2の受信ユニットを介して受信し、且つ、
    ノイズ信号ではない上記起動発信機からの制御信号と確
    かめてから、上記各入出力ポートの状態を設定して、上
    記起動発信機の対応受信機の作動ユニットを介して上記
    受信端に予定の動作を執行させる第2の中央制御ユニッ
    トとを有することを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の赤外線遠隔制御装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の中央制御ユニットは、さら
    に、上記起動発信機の赤外線受信機を含めるあらゆる上
    記複数の赤外線遠隔制御装置の赤外線受信機にそれぞれ
    コードを設定した後、上記起動発信機の上記第1の受信
    ユニットを介して他の赤外線発信機から制御信号が発信
    していることを検出すると、先に、上記執行順序列を更
    新してから、始めて上記更新した執行順序列に基づいて
    上記起動発信機の発信順序を決定するように機能するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の赤外線遠隔制御装置。
  5. 【請求項5】 上記第2の中央制御ユニットは、上記各
    入出力ポートの状態を設定して、上記起動発信機の対応
    受信機の作動ユニットを介してその受信端に予定の動作
    を執行させてから、一定時間を遅延した後、始めて上記
    起動発信機からの次の制御信号を受けることを特徴とす
    る請求項3に記載の赤外線遠隔制御装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の赤外線発信機それぞれのコー
    ド設定ユニットと入力ユニットとは、異なるキーイン手
    段によって操作されることを特徴とする請求項2に記載
    の赤外線遠隔制御装置。
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