JP5119303B2 - 無線送信コントローラとのリンク確立 - Google Patents

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Description

本発明はラジコン(無線操縦)・ユニット(radio control unit)のリンキング(linking)に関し、特に、無線周波数送信コントローラの無線周波数ユニットへのリンキングに関する。
急激に成長する産業において今日のラジコン(radio control(R/C))愛好家はたくさんの品揃えから選択できるリーズナブルな価格のR/Cユニットを持っている。R/C技術が性能を改善し、レーテンシを低減し、信頼性を改善するにつれ、商用および軍事応用もより一層行き渡ってきている。
現代のデジタル無線により多くのユーザは自分たちのユニットを同時に互いにごく接近して操作することができる。これは多数のR/Cユニット(数100人のユーザまで)を干渉せずに同時に動かしたい時に特に重要となる。
典型的に、ユーザは複数のR/Cユニットを所有しかつ複数のR/Cユニットを操作する1つ以上の無線周波数(RF)送信コントローラを有している。典型的に、送信コントローラは一人のユーザしか使用されず共有されることは無い。しかしながら、1台のユニットは一般的に、同一世帯のメンバー等の、複数のユーザ間で共有され、各人が自分自身の送信コントローラを所有している。
R/Cユニットはリモコン模型車両とすることができる。各R/Cユニットはユニットの製作中に設置されるRF受信機を有することができる。受信機はユニットをコントロールできるRF送信コントローラと関連付けることができ、RF送信コントローラは同様に受信機と関連付けることができる。これらの連関は「バインディング(bindings)」と呼ぶことができる。バインディングを生成するプロセスは「バインディング(binding)」と呼ぶことができる。受信機へのバインディングを有する送信コントローラは受信機に「バインドされた(bound)」と呼ぶことができ、送信コントローラへのバインディングを有する受信機は送信コントローラに「バインドされた」と呼ぶことができる。
バインディングを生成するために、ユーザは送信コントローラ上の設定スイッチを押しながら送信コントローラの電源を入れ、次に、受信機上のリンク・スイッチを押しながらユニットの受信機の電源を入れることができる。数秒以内に、送信コントローラおよび受信機は一意的電子署名(unique electronic signatures)またはキーを交換することにより「バインド(bind)」することができる。各々が他方の一意的電子署名を保存して、各々が将来他方を認識できるようにすることができる。それらの名称にもかかわらず、送信コントローラおよび受信機は共に無線通信を送信および受信することができる。したがって、送信コントローラおよび受信機の各々を「トランシーバ」と呼ぶことができるが、2つの用語を区別するために、ここでは「送信コントローラ」および「受信機」という用語が使用される。
予めバインドされた受信機および送信コントローラが使用される時、各々が他方の存在を発見し、他方へのバインディングの存在を発見し、他方と通信するように構成する必要がある。このプロセスは「リンキング(linking)」と呼ぶことができる。リンキングは、たとえば、受信機および送信コントローラの電源が入る時に生じることがある。受信機および送信コントローラがバインドされた時に保存された電子署名は受信機および送信コントローラが互いに認識するのに使用することができる。リンキングは受信機および送信コントローラ間の通信チャネルを確立することができる。この通信チャネルは「リンク(link)」と呼ぶことができる。リンクは双方向通信用とすることができる。
バインディングおよびリンキングはユーザの送信コントローラがユーザのユニットだけをコントロールして、他のユーザに所属する近くのユニットはコントロールしないことを保証する。ユニットはそれがバインドされる送信コントローラからのコマンドに反応することができ、それがバインドされない送信コントローラからのコマンドを無視することができる。したがって、複数のユーザがごく接近した複数のユニットを干渉無しにコントロールすることができる。
バインド・プロセスを繰り返すことは、1つの送信コントローラで複数のユニットのコントロールを切り替えるユーザにとって時間を消耗して不便なことがある。多くのユニットに対して、ユニットの受信機に対するリンク・スイッチはユニットの本体内の防水エンクロージャ内に配置することができる。リンク・スイッチにアクセスするために、ユーザはユニットの本体を除去してエンクロージャへアクセスし、ツールを使用してエンクロージャを開かなければならないことがある。
バインド・プロセスを繰り返す必要性を減らすために、いくつかの送信コントローラを複数のユニットへ同時にバインドすることができる。したがって、ユーザはバインド・プロセスを繰り返すことなくこれらの送信コントローラの1つを複数のユニットの1つにリンクすることができる。
ユニットの操作はさまざまなパラメータを設定して構成することができる。ステアリング、ブレーキング、およびスロットルに対するパラメータ等のいくつかのパラメータは好みの問題として設定することができる。パラメータは送信コントローラを使用して設定することができる。
ステアリング、ブレーキング、およびスロットル等のパラメータは好みの問題として設定することができるが、いくつかのユニットはそれを適切にコントロールするために正しく設定されなければならない必須パラメータを有することがある。その例はステアリング・サーボの回転方向である。ユーザのユニットのいくつかは正立ステアリング・サーボを有することができ、他のユニットは倒立ステアリング・サーボを有することができる。ユニットに応じて、サーボの回転方向はコントロール入力に応答して逆転させることが必要となる。このプロセスはサーボ逆転またはチャネル逆転として知られている。
ユニットのサーボの回転方向が正しく設定されないと、ユーザがユニットを反対方向へターンさせたい時にユニットは一方向にターンすることがある。その結果、ユニットは衝突して損傷し、他の所有物も損傷し、人が怪我をする。これは64.3−96.5km/hour(40−60miles/hour)の速度で走行できる模型地上車両について特に懸念されることである。これは間違った方向にターンすることで特に衝突しがちな、模型飛行機についても特に懸念されることがある。
ユニットに対するパラメータ設定のコレクションを「プロファイル」と呼ぶことができる。送信コントローラは複数のプロファイルを保存することができ、ユーザは送信コントローラでロードするプロファイルの1つを選択することができる。複数のユニットを有するユーザは、典型的に、各ユニットに対して特定的に1つ以上のプロファイルを有することができる。異なるユニットへ変える時に、ユーザは各パラメータを設定するのではなくユニットに対するプロファイルを選択することができる。しかしながら、ユーザがユニットを変える時にプロファイルを変えることを思い出さなければ、送信コントローラは誤ったパラメータを使用してユニットをコントロールすることがある。ステアリング・サーボの回転方向等の必須パラメータが誤って設定されると、ユニットは衝突することがある。
それがリンクされるユニットに特定のプロファイルを送信コントローラが自動的にロードできれば望ましいことである。すると、ユーザはプロファイルを手動選択したりユニットに対してパラメータを設定することを思い出す必要がなくなる。これはユーザにとってより便利であり誤ったパラメータ設定による衝突を防止することができる。
さらに、同じ世帯のメンバー等の2人以上の人間がユニットを共有することができる。各人が送信コントローラを有することができ、共有ユニットを異なる時間にコントロールしたいことがある。ユニットを複数の送信コントローラにバインドできて、ユニットはバインド・プロセスを繰り返す必要なしに利用可能な1つの送信コントローラに自動的にリンクできれば望ましい。
さらに、リンクするのに利用可能な複数の受信機があることを送信コントローラが決定する、あるいはリンクするのに利用可能な複数の送信コントローラがあることを受信機が決定する状況が生じることがある。このような状況では、各送信コントローラが単一受信機に自動的にリンクされ、各受信機が単一送信コントローラに自動的にリンクされることが望ましい。これは複数のユニットをコントロールする送信コントローラまたは複数の送信コントローラからのコマンドに応答するユニット等の望ましくない結果を防止することができる。
したがって、それがリンクする各ユニットに対するプロファイルを自動的に選択することができる送信コントローラに対する必要性が存在する。複数の送信コントローラにバインドすることができる受信機に対する必要性も存在する。さらに、複数の利用可能な受信機の中の単一受信機だけに自動的にリンクすることができる送信コントローラ、および複数の利用可能な送信コントローラの中の単一送信コントローラだけに自動的にリンクすることができる受信機に対する必要性が存在する。
ラジコン受信機がラジコン送信コントローラとのリンクを確立するための方法が提供される。2つ以上の識別子がラジコン受信機内に格納される。各識別子はラジコン送信コントローラの識別子である。受信機は第1の送信コントローラから第1の信号を受信する。第1の信号は少なくとも第1の送信コントローラの識別子を含んでいる。受信機は第1の送信コントローラの識別子が複数の識別子内に格納されているかどうか決定する。第1の送信コントローラの識別子が複数の識別子内に格納されている場合、受信機は第1の送信コントローラへ第2の信号を送信する。
本発明のもう1つの側面において、ラジコン送信コントローラとのリンクを確立するためのラジコン受信機が提供される。受信機は複数の識別子を格納するように構成される。各識別子はラジコン送信コントローラの識別子である。受信機は第1の送信コントローラから第1の信号を受信する。第1の信号は少なくとも第1の送信コントローラの識別子を含んでいる。受信機は第1の送信コントローラの識別子が複数の識別子内に格納されているかどうか決定するように構成される。第1の送信コントローラの識別子が複数の識別子内に格納されている場合、受信機は第1の送信コントローラへ第2の信号を送信するように構成されている。
本発明の典型的な実施例に従ったリンクされた送信コントローラおよび受信機構成のコンポーネントを示す図である。 本発明の典型的な実施例に従った格納されたバインディングおよびプロファイルを示す図である。 本発明の典型的な実施例に従った受信機により実施されるメイン・プロセスを示す図である。 本発明の典型的な実施例に従った図3の受信機バインド・プロセスを示す図である。 本発明の典型的な実施例に従った図3の受信機リンク・プロセスを示す図である。 本発明の典型的な実施例に従った送信コントローラにより実施されるメイン・プロセスを示す図である。 本発明の典型的な実施例に従った図6の送信コントローラ・バインド・プロセスを示す図である。 本発明の典型的な実施例に従った図6の送信コントローラ・リンク・プロセスを示す図である。 本発明の典型的な実施例に従った送信コントローラのハードウェア・コンポーネントを示す図である。 本発明の典型的な実施例に従った受信機のハードウェア・コンポーネントを示す図である。
本発明およびその利点をより完全に理解するために、次に、添付図と共に下記の詳細な説明を参照する。下記の検討において、本発明を完全に理解するために非常に多くの特定の詳細について記述される。しかしながら、当業者ならば本発明はこのような特定の詳細がなくても実施できることがお判りであろう。他の例では、本発明を不要な詳細において曖昧にしないために、既知のエレメントは略図またはブロック図の形で例示されている。さらに、ほとんどの場合、特定の詳細等はそれらが本発明を完全に理解するために必要であると見なされず、かつ、関連技術の当業者が理解している範囲内であると見なされる限り、省かれている。
本発明は各々がバインディングのリストを自動的に保存することができる送信コントローラおよび受信機を提供することにより送信コントローラ(“Tx”)および受信機(“Rx”)のリンキングを提供することができる。予めバインドされた送信コントローラおよびおよび受信機の電源が入る最初の数秒間に、相互リンキング・プロセスを開始することができる。相互リンキング・プロセスは送信コントローラおよび受信機を排他的無線リンクを介して自動的にリンクすることができる。送信コントローラはその中に格納された複数のプロファイルからユニットに特定のプロファイルを自動的に選択することができる。
リンクは、さらに、オプショナルな外部モジュールまたはアクセサリー間の通信を助成することができる。1つの外部モジュールを送信コントローラに結合し、もう1つの外部モジュールを受信機に結合することができる。外部モジュールはリンクを介したトンネリング通信により互いに通信することができる。トンネリングされた通信チャネルは「パイプ」と呼ぶことができる。外部モジュールは、たとえば、温度、加速度、GPS、RPM、モータ・コントローラ、サウンド、ピクチュア、またはビデオ・データをユニットから送信コントローラのユーザへ提供することができる。
識別のために、本発明に従った各送信コントローラおよび受信機は製造IDを有することができる。製造IDは送信コントローラや受信機が製造される時に送信コントローラや受信機に提供される一意的電子署名またはキーとすることができる。製造IDは送信コントローラや受信機を他の送信コントローラや受信機に対して一意的に識別することができる。
図1には、本発明の典型的な実施例に従った送信コントローラ/受信機構成100が描かれている。送信コントローラ/受信機構成100は送信コントローラ102および受信機104を含むことができる。送信コントローラ102はRF無線リンク106を介して受信機104と通信することができ、その逆も可能である。受信機104はモータ・コントローラ110、サーボ112、およびユーザ・コントロール114に結合することができる。
送信コントローラ102はデータ116を格納することができ、受信機104はデータ118を格納することができる。データ116およびデータ118は送信コントローラ102および受信機104がバインドされる時に格納されたバインディング、データを含むことができる。データ116は送信コントローラ102上に格納されたプロファイルを含むことができる。データ118は受信機104上に格納されたプロファイルを含むことができる。
送信コントローラ102は送信コントローラ外部モジュール120等のオプショナル外部モジュールに対するコネクタ付きの外部モジュール・コンポーネントを有することができる。受信機104は受信機外部モジュール122等のオプショナル外部モジュールに対するコネクタを有することができる。送信コントローラ外部モジュール120は送信コントローラ102を介して間接的にユーザ・コントロール108に結合することができる。受信機外部モジュール122はユーザ・コントロール114によりコントロールすることができ、それは受信機104を介して間接的に受信機外部モジュール122に結合することができる。
送信コントローラ外部モジュール120は外部モジュール通信パイプ124を介して受信機外部モジュール122と通信することができ、その逆も可能である。外部モジュール通信パイプ124はRF無線リンク106を介してトンネリングされた双方向通信チャネルとすることができる。送信コントローラ外部モジュール120および受信機外部モジュール122間の通信には安全な、独自のプロトコルを使用することができる。
送信コントローラ外部モジュール120および受信機外部モジュール122は他のコンポーネントからの情報を使用することができる。この情報は、ボタン、ノブ、およびスイッチ等のユーザ・コントロール108および114からの情報、およびデータ116および118内に格納された設定を含むことができる。操作において、送信コントローラ外部モジュール120および受信機外部モジュール122は製造ID、格納されたプロファイル、RF無線リンク106に関する情報、および他の情報にアクセスすることができる。特別な安全にリンクされた送信コントローラ外部モジュール120および特別な安全にリンクされた受信機外部モジュール122を使用して送信コントローラ102および受信機104のファームウエアをアップグレードするために更新することができる。安全にリンクされた外部モジュールは送信コントローラ102および受信機104のファームウエアにアクセスすることもできる。
受信機外部モジュール122は温度、加速度、GPS、RPM、モータ・コントローラ、サウンド、ピクチュア、およびビデオ・データ・センサ等のセンサを含むことができる。これらのセンサはデータを集めて、集まったデータをユーザへフィードバックするために送信コントローラ外部モジュール120へ提供することができる。ユーザへのフィードバックは、たとえば、記憶装置内への格納、ディスプレー装置上への画像表示、振動等の触覚フィードバック、触覚ディスプレー、触覚インジケータ、または可聴RPM、速度、温度警告、およびマイクロホンにより録音された音等のオーディオ・フィードバックにより提供することができる。
受信機外部モジュール122は光、スピーカ、高度なモータ・コントロール、およびサーボ・コントロール等の操作装置を含むことができる。これらの操作装置は送信コントローラ外部モジュール120により起動させることができる。
RF無線リンク106を使用して接続された可能な外部モジュールおよび外部モジュール対は事実上無制限である。サードパーティは外部モジュールにより使用される独自の通信プロトコルを使用するライセンスを得ることができる。サードパーティは愛好者の経験を著しく高めることができるアフター・マーケット外部モジュールを提供することができる。
ユーザ・コントロール108を使用することにより、ユーザは受信機104に結合されたユニットを操作することができる。送信コントローラ102はユーザ・コントロール108を解釈し、ユーザのコマンドをRF無線リンク106を介して受信機104へ送信することができる。受信機104はコマンドに従ってモータ・コントローラ110およびサーボ112を操作することができる。ユーザは、さらに、ユーザ・コントロール108を使用して送信コントローラ外部モジュール120を操作することができ、ユーザ・コントロール114を介して受信機外部モジュール122を操作することができる。
図2に、送信コントローラ102および受信機104上に格納されたバインディングおよびプロファイル・データの線図200が描かれている。送信コントローラ102はn(たとえば、20)までの受信機バインディング202を格納することができる。各受信機バインディング202は製造IDにより受信機を識別することができる。各受信機バインディング202はその受信機にリンクする時に使用するチャネル、SOP、およびCRCに対する設定を含むこともできる。送信コントローラ102は受信機バインディング202により識別された受信機が最も最近リンクされた順序を格納することもできる。この順序は、最も最近使用されたバインディングから最も最近使用されなかったバインディングの順序で、別のテーブル内に格納することができる。
各受信機バインディング202はリンク固有プロファイル204と関連付けることができる。リンク固有プロファイル204は送信コントローラ102および特定受信機104間のリンク内で使用されるパラメータ設定のコレクションである。パラメータ設定は受信機104の特定のR/Cユニットに対してユーザが構成することができるコントロール・パラメータに対する設定を含むことができる。いくつかの受信機104に対して、送信コントローラ102は受信機バインディング202を有することができるがリンク固有プロファイル204は無い。
受信機104はm(たとえば、20)までの送信コントローラ・バインディング206を格納することができる。各送信コントローラ・バインディング206は製造IDにより送信コントローラを識別することができる。各送信コントローラ・バインディング206はその送信コントローラにリンクする時に使用するチャネル、SOP、およびCRCに対する設定を含むこともできる。受信機104は送信コントローラ・バインディング206により識別された送信コントローラが最も最近リンクされた順序を格納することができる。この順序は、最も最近使用されたバインディングから最も最近使用されなかったバインディングの順序で、別のテーブル内に格納することができる。
受信機104はモデル固有プロファイル208を格納することもできる。モデル固有プロファイル208はドライビング・パラメータ設定の一般的設定(generic set)とすることができ、あるいはユニット受信機104のメーカによりデザインされた特定のドライバ・プロファイルがユニットのモデルに対するドライビング経験を最適化するためにインストールされる。モデル固有プロファイル208は、とりわけ、工場デフォルト設定、カスタマイズされたフェイルセーフ設定、およびモータ・コントローラ・コントロール・パラメータ設定を含むことができる。ユーザが現在リンクされた受信機104のリンク固有プロファイル204をモデル固有プロファイル208へリセットできるようにメンテナンス機能を提供することができる。
送信コントローラ102内のバインディング202の数が最大数nに達するか、あるいは受信機104内の送信コントローラ・バインディング206の数が最大数mに達すると、送信コントローラ102または受信機104は既存のバインディング202または206と置換せずに新しいバインディング202または206を加えられなくなることがある。この状況において、送信コントローラ102または受信機104は通常最も最近使用されていないバインディング202または206を置換することができる。受信機バインディング202が置換されると、送信コントローラ102は関連するリンク固有プロファイル204も置換することができる。
ユーザがバインディング202または206を置換されないままとしたい場合、ユーザはそのバインディング202または206を「ロック」することができる。送信コントローラ102または受信機104は最も最近使用されていないバインディング202または206を決定するのにロックされたバインディング202または206を無視することができる。したがって、新しいバインディング202または206は最も最近使用されていないロック解除されたバインディング202または206を置換することができる。
送信コントローラ102を予めバインドされた受信機104にリンクするのに、ユーザは予め定められた時間(たとえば、10秒)内に送信コントローラ102と受信機104の両方の電源を単純に入れるだけでよい。ユーザは送信コントローラ102および受信機104の電源を任意の順序で入れることができる。送信コントローラ102は受信機104に対する受信機バインディング202を有することができ、受信機104は送信コントローラ102に対する送信コントローラ・バインディング206を有することができる。送信コントローラ102および受信機104はお互いに対するバインディング202および206を有することを相互に発見して自動的にリンクすることができる。したがって、ユーザが予めバインドされた送信コントローラ102および受信機104の電源を入れる時に、ユニットは自動的にほぼ瞬時にユーザの完全な制御下となることができる。
リンキング・プロセスは次のように行われる。最初に、受信機104はその製造IDを含むリンク要求信号をブロードキャストすることができる。送信コントローラ102はリンク要求信号を受信して受信機104の製造IDから送信コントローラ102が受信機104にバインドされたか決定することができる。送信コントローラ102が受信機104にバインドされていなければ、送信コントローラ102はリンク要求信号に応答しないでリンク要求信号に聞き耳をたて続けることができる。
送信コントローラ102が受信機104にバインドされると、送信コントローラ102はその製造IDを含むリンク応答信号で応答することができる。受信機104はリンク応答信号を受信して、送信コントローラ102の製造IDから受信機104は送信コントローラ102にバインドされたか決定することができる。受信機104が送信コントローラ102にバインドされていなければ、受信機104はリンク応答信号に応答せずにリンク要求信号をブロードキャストし続けることができる。
受信機104が送信コントローラ102にバインドされると、受信機104はリンク確認応答信号を送信することによりリンク応答信号に応答することができる。受信機104がリンク確認応答信号を送信し送信コントローラ102がリンク確認応答信号を受信した後で、送信コントローラ102および受信機104はリンクされ送信コントローラ102は受信機104にコマンドを送信することができる。
リンキング・プロセスはそれが最後にリンクしたまたはバインドした受信機104とリンクするための優先権を送信コントローラ102に与え、それが最後にリンクしたまたはバインドした送信コントローラ102とリンクするための優先権を受信機104に与えるように変えることができる。送信コントローラ102はそれが有効な最後に使用したバインディングを有していると決定して、リンク要求を待機する前にそのバインディングと関連付けられた受信機104にPWM(Pulse Width Modulation)パケットを送信することができる。受信機104はそれが有効な最後に使用したバインディングを有していると決定して、リンク要求を送信する前にそのバインディングと関連付けられた送信コントローラ102からのPWMパケットを待機することができる。受信機104がPWMパケットを受信すると、受信機104はリンク確認応答信号を送信することができる。PWMパケットを送信した後で、送信コントローラ102はリンク要求信号を待機するだけでなく対応する受信機104からのリンク確認応答信号を待機することができる。送信コントローラ102が受信機104からのリンク確認応答信号を受信すると、送信コントローラ102および受信機104はリンクされて送信コントローラ102は受信機104へコマンドを送信することができる。
通信するために、送信コントローラ102および受信機104はチャネル、SOP(Start Of Packet code)、およびCRC(Cyclic Redundancy Check)について一致する必要がある。バインディングに対して、チャネル、SOP、およびCRCは予め定められて専用とされることがある。同様に、チャネル、SOP、およびCRCはリンク要求の送受信およびリンク応答の送受信に対して予め定められて専用とされることがある。バインドされて以来リンクされていない送信コントローラおよび受信機に対する後続通信に対して、受信機はリンク要求の一部としてSOPを送信することができる。送信コントローラは適切なチャネルを選択してリンク応答中にそれを送ることができる。送信コントローラの製造IDおよび受信機の製造IDを結合することにより両側に対するCRCを形成することができる。定められた送信コントローラ−受信機のペアに対するチャネル、SOP、およびCRCが既知であれば、チャネル、SOP、およびCRCは各側の各バインディングの一部として格納することができる。送信コントローラおよび受信機が次にリンクする時に、バインディングから取られたこれらの値を自動的に使用することができる。
送信コントローラ102は送信コントローラ102が有する受信機バインディング202に対する複数の受信機104をリンキングに利用可能であると決定することができる。この場合、送信コントローラ102は最初にリンキングに利用可能となる受信機104にバインドすることができる。この状況は複数の受信機104の電源が、たとえば、同時に入る時に起こることがある。最初に利用可能であった受信機104へのバインディングにより正確に1つの送信コントローラ102と正確に1つの受信機104の独自のリンキングとなる。
同様に、受信機104は受信機104が有する送信コントローラバインディング206に対する複数の送信コントローラ102をリンキングに利用可能であると決定することができる。この場合、受信機104は最初にリンキングに利用可能となる送信コントローラ102にバインドすることができる。この状況は複数の送信コントローラ102の電源が、たとえば、同時に入る時に起こることがある。ここでも、最初に利用可能であった送信コントローラ102へのバインディングにより正確に1つの送信コントローラ102と正確に1つの受信機104の独自のリンキングとなる。
送信コントローラ102が受信機104に対する受信機バインディングに関連するリンク固有プロファイル(link−unique profile)204を有する場合、送信コントローラ102はリンク106を確立するとすぐにこのプロファイルを自動的に使用することができる。例として、「パパ(Dad)」、経験豊富なユーザ、および「ジュニア」、不慣れなユーザ、は別々の送信コントローラ102を有することができるが単一のユニット204を共有することができる。ユニット204は経験豊富なユーザに対する高性能モードおよび不慣れなユーザに対するトレーニング・モードを有することができる。
パパはユニットを操作しながら高性能モードに設定することができる。パパの送信コントローラ102はユニットの受信機104に対する受信機バインディング202を高性能モードに対するリンク固有プロファイル204に関連づけることができる。次回パパがパパの送信コントローラ102をユニットとリンクする時に、送信コントローラ102は高性能モードを自動的に使用することができる。同様に、ジュニアはユニットを操作しながらトレーニング・モードに設定することができる。ジュニアの送信コントローラ102はユニットの受信機に対する受信機バインディング202をトレーニング・モードに対するリンク固有プロファイル204に関連づけることができる。次回ジュニアがジュニアの送信コントローラ102をユニットとリンクする時に、送信コントローラ102はトレーニング・モードを自動的に使用することができる。
各リンク固有プロファイル204を特定の受信機バインディング202と関連づけることができる。したがって、パパおよびジュニアが彼等の送信コントローラを使用して他のユニットを操作しこれらのユニットに対するプロファイルを修正する場合、最初のユニットに関連するリンク固有プロファイルは変更されないことがある。送信コントローラが他のユニットを操作するのに使用されているかどうかにかかわらず、パパの送信コントローラ102はいつでも高性能モードを自動的に使用することができ、ジュニアの送信コントローラ102はいつでもトレーニング・モードを自動的に使用することができる。
この例は単一ユニットに関連する2つ以上の送信コントローラ102(「パパの」、「ジュニアの」、「シシーの(Sissie’s)」、「ママの」、「叔父の」、等)に拡張することができる。任意の送信コントローラ102の電源が入ると、ユニットの受信機104に対するその送信コントローラ102のリンク固有プロファイル204をロードして操作することができる。複数の送信コントローラ102の電源がほぼ同時に入る場合、受信機104は電源が入れられた順序で送信コントローラ102にリンクすることができる。
本発明の典型的な実施例に従った送信コントローラおよび受信機はユーザにとってトランスペアレントな完全に自動化されたリンキング・プロセスを提供することができる。ユーザは従来の方法を使用して最初に送信コントローラを受信機にバインドすることができる。本発明に従って、送信コントローラは受信機に対する受信機バインディングを生成して受信機に対するプロファイルと関連付けることができる。受信機は送信コントローラに対するバインディングを生成することができる。次に、ユーザは単純に送信コントローラの電源を入れ、次に、受信機の電源を入れることができる。ユーザはその受信機に固有の送信コントローラ上に予め保存されたプロファイルでユニットをほとんどすぐに操作することができる。
図3に、本発明の典型的な実施例に従った受信機の操作に対するプロセス300が描かれている。プロセス300はステップ302において受信機の電源が入る時に開始することができる。
ステップ302から、プロセス300はステップ304へと続き、そこで外部モジュールが受信機に接続されたか決定することができる。外部モジュールが受信機に接続されると、プロセス300はステップ306へと続き、そこで接続された外部モジュールに対する外部アプリケーション・プロセスを初期化することができる。外部モジュールが接続されないと、あるいはステップ306の後で、プロセス300はステップ308へと続くことができる。
ステップ308において、受信機上のリンク・スイッチが押されたかを決定することができる。リンク・スイッチによりユーザは受信機を利用可能な送信コントローラにバインドすべきかどうか決定することができる。リンク・スイッチが押されると、プロセス300はステップ312へと続き、そこで受信機は利用可能な送信コントローラにバインドすることができる。ステップ312については図4を参照してより詳細に説明する。
ステップ312において受信機が利用可能な送信コントローラにバインドした後で、あるいはステップ308においてリンク・スイッチが押されない場合、プロセス300はステップ314へと続くことができる。ステップ314において、受信機は予めバインドされた送信コントローラにリンクすることができる。ステップ314については図5を参照してより詳細に説明する。ステップ314の後で、ステップ316において受信機は送信コントローラと通信することができる。
図4に、プロセス300のステップ312が詳細に描かれている。ステップ312はステップ402で開始することができる。ステップ402において、リンク・チャネル、SOP、およびCRCは送信コントローラとのバインディングに対する指定値に設定することができる。
ステップ404において、受信機は5ms等のある時間量の間バインド要求を送信することができる。これはバインド・サイクル・タイマを5msで切れるように設定し、バインド・サイクル・タイマが切れるまでバインド要求を送信して行うことができる。ステップ406において、受信機は5ms等のある時間量の間バインド要求への応答を待機することができる。これはバインド・サイクル・タイマを5msで切れるように設定し、バインド応答が受信されるまでまたはバインド・サイクル・タイマが切れるまで待機して行うことができる。
受信機がステップ406においてバインド応答を受信したかどうかをステップ408において決定することができる。受信機がバインド応答を受信しておれば、ステップ312はステップ410へと続くことができる。受信機がバインド応答を受信していなければ、ステップ312はステップ404へ戻ることができる。
ステップ410において、バインド応答を送信した送信コントローラに対する送信コントローラ・バインディングを受信機が既に有しているかどうかを決定することができる。この決定はバインド応答に含まれる製造IDを各送信コントローラ・バインディングにおける製造IDと比較して行うことができる。送信コントローラ・バインディングが送信コントローラに対して既に存在していなければ、新しい送信コントローラ・バインディングを保存しなければならない。ステップ312はステップ414へと続くことができる。送信コントローラが受信機に対する受信機バインディングを既に有する場合、送信コントローラは既に受信機にバインドされていると見なすことができ、ステップ612を終了することができる。
ステップ412において、新しい送信コントローラ・バインディングを受信機EEPROMに保存することができる。ステップ412の後で、ステップ312を終了することができる。
ステップ414において、受信機内の送信コントローラ・バインディングのリストはいっぱいであるかどうか決定することができる。リストがいっぱいであれば、ステップ416において最も最近使用されていないロック解除された送信コントローラ・バインディングをバインド応答を送信した送信コントローラに対する新しい送信コントローラ・バインディングで置換することができる。リストがいっぱいでなければ、バインド応答を送信した送信コントローラに対する新しい送信コントローラ・バインディングをステップ418においてリスト内の次のオープン・エントリ内に保存することができる。新しい送信コントローラ・バインディングがステップ416または418において保存された後で、ステップ312はステップ412へと続くことができる。
図5に、プロセス300のステップ314がより詳細に描かれている。ステップ314はステップ502で開始することができる。ステップ502において、リンク確立タイマを10秒で切れるように設定することができる。受信機はこの時間内に送信コントローラとリンクするものと予期することができる。ステップ502の後で、ステップ314はステップ504へと続くことができる。
ステップ504において、受信機は有効な最後に使用した(最も最近使用した)送信コントローラ・バインディングを有するかどうか決定することができる。最後に使用した送信コントローラ・バインディングは受信機が最後にリンクまたはバインドされた送信コントローラを識別することができる。受信機が有効な最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有する場合、ステップ314はステップ506へと続くことができる。
ステップ506において、受信機はチャネル、SOP、およびCRCを最後に使用した送信コントローラ・バインディング内の値に設定することができる。受信機が構成された後で、受信機は5ms等のある時間量の間その送信コントローラからのPWMパケットを待機することができる。これはリンク・サイクル・タイマを5msで切れるように設定し、送信コントローラからPWMパケットが受信されるまでまたはリンク・サイクル・タイマが切れるまで待機して行うことができる。他の送信コントローラからのいかなる信号も無視することができる。PWMパケットを送った送信コントローラは要求内のその製造IDにより識別することができる。
ステップ508において、最後に使用した送信コントローラ・バインディングにより識別された送信コントローラからのリンク要求はステップ506において受信されたかどうか決定することができる。このようなリンク要求が受信されておれば、ステップ314はステップ510へと続くことができる。
ステップ510において、受信機はPWMパケットに応答してリンク確認応答を送信するように構成することができる。この構成はチャネル、SOP、およびCRCをリンク要求内の値に設定して行うことができる。
ステップ512において、受信機はリンク要求の確認応答をある時間量の間送信コントローラへ送信することができる。これはリンク・サイクル・タイマを5msで切れるように設定し、リンク・サイクル・タイマが切れるまで確認応答を送信して行うことができる。ステップ513において、受信機は最後に使用した送信コントローラ・バインディングにより識別された送信コントローラと通信するように構成することができる。この構成はチャネル、SOP、およびCRCを最後に使用した送信コントローラ・バインディング内の値に設定して行うことができる。ステップ513の後で、ステップ314を終了することができる。受信機は最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有する送信コントローラにリンクされたと見なすことができる。
ステップ504において受信機は有効な最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有していないと決定され、あるいはステップ506においてそのバインディングにより識別された送信コントローラからリンク要求は受信されていないと決定されると、ステップ314はステップ514へと続くことができる。ステップ514において、受信機はリンク要求を送信するように構成することができる。この構成はチャネル、SOP、およびCRCをリンク要求の送信に対応する値に設定して行うことができる。受信機が構成された後で、受信機は5ms等のある時間量の間リンク要求を送信することができる。これはリンク・サイクル・タイマを5msで切れるように設定し、リンク・サイクル・タイマが切れるまでリンク要求を送信して行うことができる。ステップ516において、受信機はリンク要求を送信することができる。
ステップ518において、受信機はステップ514において送信されたリンク要求へのバインドされた送信コントローラからの応答を5ms等のある時間量の間待機することができる。これはリンク・サイクル・タイマを5msで切れるように設定し、リンク要求への応答がバインドされた送信コントローラから受信されるまで、またはリンク・サイクル・タイマが切れるまで待機して行うことができる。バインドされない送信コントローラからのいかなる応答も無視することができる。応答がバインドされた送信コントローラからのものであるかどうかは要求内の製造IDを各送信コントローラ・バインディング内の製造IDと比較して決定することができる。
ステップ520において、バインドされた送信コントローラから応答が受信されたかどうか決定することができる。応答が受信されると、ステップ522において、応答を送った送信コントローラの送信コントローラ・バインディングを最後に使用した送信コントローラ・バインディングとして設定することができる。最後に使用した送信コントローラ・バインディングは受信機EEPROMに保存することができる。受信機は応答を送った送信コントローラにリンクしたと見なすことができる。
ステップ520において、バインドされた送信コントローラから応答が受信されていないと決定されると、ステップ314はステップ524へと続くことができる。ステップ524において、ステップ502において設定されたリンク確立タイマが切れているかどうか決定することができる。リンク確立タイマが切れていなければ、ステップ314はステップ504へ戻ることができる。
リンク確立タイマが切れておれば、ステップ314はステップ526へと続くことができる。ステップ526において、受信機は有効な最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有するかどうか決定することができる。このようなバインディングが存在しなければ、リンクは確立できないと決定することができる。ステップ314はステップ530へと続くことができ、そこでプロセス300は停止することができる。
ステップ526において、受信機が有効な最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有すると決定されると、ステップ314はステップ528へと続くことができる。ステップ528において、受信機は最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有する送信コントローラへのリンクを確立するように構成することができる。この構成はチャネル、SOP、およびCRCを最後に使用した送信コントローラ・バインディング内に保存された値に設定して行うことができる。ステップ528の後で、ステップ314を終了することができる。受信機はデフォルトにより最後に使用した送信コントローラにリンクしたと見なすことができる。
図6に、本発明の典型的な実施例に従った送信コントローラの操作に対するプロセス600が描かれている。プロセス600はステップ602において送信コントローラの電源が入る時に開始することができる。
ステップ602から、プロセス600はステップ604へと続くことができ、そこで外部モジュールが送信コントローラに接続されるかどうか決定することができる。外部モジュールが接続されると、プロセス600はステップ606へと続くことができ、そこで接続された外部モジュールに対する外部アプリケーション・プロセスを初期化することができる。外部モジュールが接続されないとあるいはステップ606の後で、プロセス600はステップ608へと続くことができる。
ステップ608において、送信コントローラ上の設定スイッチが押されているかどうか決定することができる。設定スイッチによりユーザは送信コントローラを利用可能な受信機にバインドすべきかどうか決定することができる。設定スイッチが押されておれば、プロセス600はステップ612へと続くことができ、そこで送信コントローラは利用可能な受信機にバインドすることができる。ステップ612は図7を参照してより詳細に説明される。
ステップ612において送信コントローラが受信機にバインドされた後で、あるいはステップ608において設定スイッチが押されていなければ、プロセス600はステップ614へと続くことができる。ステップ614において、送信コントローラは予めバインドされている受信機にリンクすることができる。ステップ614は図8を参照してより詳細に説明される。ステップ614の後で、送信コントローラはステップ616において受信機と通信することができる。
図7に、プロセス600のステップ612がより詳細に描かれている。ステップ612はステップ702で開始することができる。ステップ702において、バインド・チャネル、SOP、およびCRCを受信機とバインドするための指定値に設定することができる。ステップ704において、送信コントローラは受信機からのバインド要求を待機することができる。
ステップ708において、送信コントローラは5ms等のある時間量の間バインド要求へのバインド応答を送信することができる。これはバインド・サイクル・タイマを5msで切れるように設定し、バインド・サイクル・タイマが切れるまでバインド要求を送信して行うことができる。
ステップ710において、送信コントローラはステップ704においてバインド要求を送信した受信機に対する受信機バインディングを既に有しているかどうか決定することができる。この決定はバインド要求内に含まれる製造IDを各受信機バインディング内の製造ID比較して行うことができる。送信コントローラが受信機に対する受信機バインディングを既に有しておれば、送信コントローラは既に受信機にバインドされていると見なすことができ、ステップ612を終了することができる。
受信機に対して受信機バインディングがまだ存在していなければ、受信機に対して新しい受信機バインディングを保存しなければならない。ステップ612はステップ712に続くことができる。ステップ712において、送信コントローラ内の受信機バインディングのリストはいっぱいであるかどうか決定することができる。リストがいっぱいであれば、ステップ714において、最も最近使用していないロック解除された受信機バインディングをバインド要求を送信した受信機に対する新しい受信機バインディングで置換することができる。リストがいっぱいでなければ、ステップ716において、バインド要求を送信した受信機に対する新しい受信機バインディングをリスト内の次のオープン・エントリ内に保存することができる。ステップ714またはステップ716において新しい送信コントローラ・バインディングが保存された後で、ステップ612はステップ718へと続くことができる。
ステップ718において、新しい受信機バインディングは送信コントローラFLASHメモリに保存することができる。ステップ718の後で、ステップ61を終了することができる。送信コントローラはバインド応答を送信した受信機にバインドされたと見なすことができる。
図8に、プロセス600のステップ614がより詳細に描かれている。ステップ614はステップ812で開始することができる。ステップ802において、リンク確立タイマは10秒で切れるように設定することができる。送信コントローラはこの時間内に受信機にリンクするものと予期することができる。ステップ802の後で、ステップ614はステップ804へと続くことができる。
ステップ804において、送信コントローラは有効な最後に使用した(最も最近使用した)受信機バインディングを有するかどうか決定することができる。最後に使用した受信機バインディングは送信コントローラが最後にリンクされたまたはバインドされた受信機を識別することができる。送信コントローラが有効な最後に使用した受信機バインディングを有する場合、ステップ614はステップ806へと続くことができる。送信コントローラが有効な最後に使用した受信機バインディングを有しない場合、ステップ614はステップ808へと続くことができる。
ステップ806において、送信コントローラは干渉に対して最後に使用したチャネルをスキャンすることができる。ステップ810において、最後に使用したチャネルは占有されているかどうか決定することができる。最後に使用したチャネルが占有されていなければ、ステップ614はステップ812へと続くことができる。最後に使用したチャネルが占有されておれば、ステップ614はステップ808へと続くことができる。
ステップ812において、送信コントローラは最後に使用した送信コントローラ・バインディングに関連するリンク固有プロファイルをロードすることができる。ステップ814において、送信コントローラは最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有する受信機へのリンクを確立するように構成することができる。この構成はチャネル、SOP、およびCRCを最後に使用した送信コントローラ・バインディング内に保存された値に設定して行うことができる。
ステップ816において、送信コントローラは5ms等のある時間量の間だけ最後に使用した送信コントローラ・バインディングにより識別された受信機へPWMパケットを送信することができる。これはリンク・サイクル・タイマを5msで切れるように設定し、リンク・サイクル・タイマが切れるまでPWMパケットを送信して行うことができる。PWMパケットは意図された受信機を識別するための意図された受信機の製造IDを含むことができる。PWMパケットが受信された後で、ステップ614はステップ808へと続くことができる。
ステップ808において、送信コントローラは任意のバインドされた受信機へのリンクを確立するように構成することができる。この構成はチャネル、SOP、およびCRCを任意のバインドされた受信機に対応する値に設定して行うことができる。
ステップ818において、送信コントローラは5ms等のある時間量の間だけバインドされた受信機からのリンク要求または、もしあれば、ステップ816において送信されたリンク要求の確認応答を待機することができる。これはリンク・サイクル・タイマを5msで切れるように設定し、バインドされた受信機からのリンク要求が受信される、確認応答が受信される、またはリンク・サイクル・タイマが切れるまで待機して行うことができる。
バインドされない受信機からのいかなるリンク要求も無視することができる。リンク要求を送った受信機は要求内の製造IDにより識別することができる。この製造IDは各受信機バインディング内の製造IDと比較して、受信機が送信コントローラにバインドされるかどうか決定することができる。送信コントローラがバインドされた受信機からのリンク要求または確認応答を受信するか、あるいはある時間量が切れると、ステップ614はステップ820へと続くことができる。
ステップ820において、送信コントローラはバインドされた受信機からのリンク要求またはステップ818において送信された任意のリンク要求の確認応答を受信したかどうか決定することができる。送信コントローラがバインドされた受信機からのリンク要求を受信しておれば、ステップ614はステップ822へと続くことができる。送信コントローラがリンク確認応答を受信しておれば、ステップ614はステップ824へと続くことができる。送信コントローラがバインドされた受信機からのリンク要求もリンク確認応答も受信していなければ、ステップ614はステップ826へと続くことができる。
ステップ822において、リンク要求を送った受信機に対する受信機バインディングは最後に使用した受信機バインディングとして設定することができる。最後に使用した受信機バインディングは送信コントローラEEPROMに保存することができる。送信コントローラは受信機との通信に使用する空きチャネルをスキャンすることができる。
ステップ828において、送信コントローラは5ms等のある時間量の間だけリンク要求を送った受信機へリンク応答を送信することができる。これはリンク・サイクル・タイマを5msで切れるように設定し、リンク・サイクル・タイマが切れるまでリンク要求を送信して行うことができる。
ステップ830において、送信コントローラは最後に使用した送信コントローラ・バインディングに関連するリンク固有プロファイルをロードすることができる。送信コントローラはリンク要求を送った受信機とのリンクを確立するように構成することができる。この構成はチャネル、SOP、およびCRCをリンク要求を送った受信機に対する受信機バインディング内の値に設定して行うことができる。ステップ830の後で、ステップ614は終了することができる。この受信機はリンク要求を送った受信機にリンクされたと見なすことができる。
ステップ824において、送信コントローラは最後に使用した受信機バインディングにより識別された受信機とのリンクを確立するように構成することができる。この構成はチャネル、SOP、およびCRCを最後に使用した受信機バインディング内の値に設定して行うことができる。ステップ824の後で、ステップ614は終了することができる。この送信コントローラは最後に使用した受信機バインディングにより識別された受信機にリンクされたと見なすことができる。
ステップ832において、送信コントローラはステップ802において設定されたリンク確立タイマが切れているかどうか決定することができる。リンク確立タイマが切れていなければ、ステップ614はステップ834へと続くことができる。リンク確立タイマが切れておれば、ステップ614はステップ836へと続くことができる。
ステップ834において、送信コントローラが有効な最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有するかどうか決定することができる。送信コントローラが有効な最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有する場合、ステップ614はステップ814へと続くことができる。送信コントローラが有効な最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有さなければ、ステップ614はステップ808へと続くことができる。
ステップ836において、送信コントローラが有効な最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有するかどうか決定することができる。送信コントローラが有効な最後に使用した送信コントローラ・バインディングを有さなければ、いかなるリンクも確立できないと決定することができる。ステップ614はステップ838へと続くことができ、そこでプロセス600を停止することができる。
ステップ836において送信コントローラが有効な最後に使用した受信機バインディングを有すると決定されると、デフォルトにより送信コントローラは最後に使用した受信機コントローラ・バインディングにより識別された受信機にリンクすべきであると決定することができる。ステップ830はステップ824へと続くことができる。
図9に、本発明の典型的な実施例に従った送信コントローラ102のハードウェア・コンポーネントのブロック図が描かれている。送信コントローラ102の多くのコンポーネントは市場で既知の従来のコンポーネントとすることができる。
送信コントローラ102はEEPROMおよびFLASH非揮発性記憶データ・テーブル902を有することができる。データ・テーブル902はデータおよびアドレス・バス904を介してアクセスすることができる。データ・テーブル902は図2の受信機バインディング202およびリンク固有プロファイル204を含むことができる。EEPROMはFLASHメモリよりも多くのライト・サイクルを有するため、EEPROMは最後に使用した受信機バインディング202を格納しFLASHメモリは他の全ての受信機バインディングを格納することができる。シリアル・ペリフェラル・インターフェイス(SPI I/F)906は無線モジュール907およびRF無線リンク106を介して受信機104へのインターフェイスを提供することができる。インター集積回路(Inter−Integrated Circuit(12C))908は接続された送信コントローラ外部モジュール120へのインターフェイスを提供することができる。受信機104、RF無線リンク106、および送信コントローラ外部モジュール120は送信コントローラ102のコンポーネントではないため破線で示されている。
図10に、本発明の典型的な実施例に従った受信機104のハードウェア・コンポーネントのブロック図を描かれている。受信機104の多くのコンポーネントは市場で既知の従来のコンポーネントとすることができる。
受信機104はEEPROM非揮発性記憶データ・テーブル1002を有することができる。データ・テーブル1002はデータおよびアドレス・バス1004を介してアクセスすることができる。データ・テーブル1002は図2の送信コントローラ・バインディング206およびモデル固有プロファイル208を含むことができる。最後に使用した送信コントローラ・バインディング206がより迅速にアクセスできるように、データ・テーブル1002よりはフラッシュ記憶装置1003の方が最も最近使用した送信コントローラ・バインディング206を含むことができる。シリアル・ペリフェラル・インターフェイス(SPI I/F)1006は無線モジュール1007およびRF無線リンク106を介して送信コントローラ102へのインターフェイスを提供することができる。インター集積回路(12C)1008は接続された受信機外部モジュール122へのインターフェイスを提供することができる。送信コントローラ102、RF無線リンク106、および受信機外部モジュール122は受信機104のコンポーネントではないため破線で示されている。
本発明は送信コントローラおよび受信機のリンキングにおいて直感的な使いやすさを提供することができる。ユーザは多数対多数構成において送信コントローラおよび受信機を自動的にリンクできるという著しい利点を実感することができる。各々が個別の送信コントローラを有する数人のユーザの中の任意の一人がいくつかのユニットの中の任意のユニットを選択し、ユーザの送信コントローラの電源を入れ、ユニットの操作を開始することができる。自動リンク除外(Auto−link exclusion)により他のバインドされたユーザはユニットとインターフェイスできないことを保証する。ユーザは正しいプロファイルまたはモデルを見つけるために画面やメニューをナビゲートすることなく簡便に送信コントローラをユニットにリンクすることができる。
特定の実施例について本発明を説明してきたが、これらの説明は限定的な意味で解釈されることを意味するものではない。当業者ならば本発明の明細書を読めば、本発明の代替実施例だけでなく、開示された実施例のさまざまな修正も明白である。したがって、特許請求の範囲は本発明の真の範囲および精神内に入るこのようないかなる修正や実施例をも包含するものとする。
(関連出願の相互参照)
本出願は2009年9月10日に出願された出願中の米国仮特許出願第61/241,340号AUTO−LINKING FOR RADIO CONTROL UNITSおよび2009年12月4日に出願された米国仮特許出願第61/266,923号AUTO−LINKING FOR RADIO CONTROL UNITSに関するものであり、かつ出願日の利益を請求するものである。これらの出願の全内容が、本出願と同時に出願された情報開示陳述書において撤回される米国仮特許出願第61/241,340号のあるステートメントを除いて、あらゆる目的に対する参照としてここに組み入れられている。
100 送信コントローラ/受信機構成
102 送信コントローラ
104 受信機
106 RF無線リンク
108、114 ユーザ・コントロール
110 モータ・コントローラ
112 サーボ
116、118 データ
120 送信コントローラ外部モジュール
122 受信機外部モジュール
124 外部モジュール通信パイプ
200 バインディングおよびプロファイル・データの線図
202 受信機バインディング
204 リンク固有プロファイル
206 送信コントローラ・バインディング
208 モデル固有プロファイル
300 受信機の操作プロセス

Claims (8)

  1. ラジコン受信機がラジコン送信コントローラとのリンクを確立するための方法であって、
    各々が1つのラジコン送信コントローラを識別するための複数の識別子をラジコン受信機内に格納するステップを含み、
    前記受信機は第1の送信コントローラから第1の信号を受信し、前記第1の信号は前記第1の送信コントローラの識別子を含み、
    前記受信機は前記第1の送信コントローラの前記識別子が前記複数の識別子内に格納されていることを決定し、
    前記第1の送信コントローラの前記識別子が前記複数の識別子内に格納されていることを前記受信機が決定したことに応じて
    前記受信機は前記第1の送信コントローラへ第2の信号を送信
    前記受信機は前記第1の送信コントローラとの通信のための無線チャネルをネゴシエーションし、そして、
    前記受信機は前記無線チャネルを最後に使用した無線チャネルとして格納し、
    前記無線チャネルを格納した後に前記受信機の電源が立ち上げられると、前記受信機は前記第1の送信コントローラからの制御命令のために前記最後に使用した無線チャネルを待機し、そして、
    前記受信機は前記第1の送信コントローラから制御命令を受信する、方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、さらに、
    前記受信機は前記第1の送信コントローラへ第3の信号を送信し、
    前記第1の信号は前記第3の信号への応答を含む、方法。
  3. 請求項記載の方法であって、
    前記第3の信号はリンク要求を含み、
    前記第1の信号は前記リンク要求への応答を含む、方法。
  4. 請求項記載の方法であって、前記第2の信号は前記リンク要求への前記応答の確認応答を含む、方法。
  5. ラジコン送信コントローラとのリンクを確立するためのラジコン受信機であって、
    前記ラジコン受信機は、
    各々が1つのラジコン送信コントローラを識別するための複数の識別子を格納し、
    第1の送信コントローラから第1の信号を受信し、前記第1の信号は前記第1の送信コントローラの識別子を含み、
    前記第1の送信コントローラの前記識別子が前記複数の識別子内に格納されていることを決定し、
    前記第1の送信コントローラの前記識別子が前記複数の識別子内に格納されていることを決定したことに応じて
    前記第1の送信コントローラへ第2の信号を送信し、
    前記第1の送信コントローラとの通信のための無線チャネルをネゴシエーションし、そして、
    前記無線チャネルを最後に使用した無線チャネルとして格納し、
    前記無線チャネルを格納した後に前記受信機の電源が立ち上げられると、前記第1の送信コントローラからの制御命令のために前記最後に使用した無線チャネルを待機し、そして、
    前記第1の送信コントローラから制御命令を受信する、
    ように構成されているラジコン受信機。
  6. 請求項記載のラジコン受信機であって、さらに、前記第1の送信コントローラへ第3の信号を送信するように構成され、前記第1の信号は前記第3の信号への応答を含む、ラジコン受信機。
  7. 請求項記載のラジコン受信機であって、
    前記第3の信号はリンク要求を含み、
    前記第1の信号は前記リンク要求への応答を含む、ラジコン受信機。
  8. 請求項記載のラジコン受信機であって、前記第2の信号は前記リンク要求への応答の確認応答を含む、ラジコン受信機。
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