JP2008210222A - 補強板搭載rf−idタグカード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カード表面用基材の裏面に、熱溶融型接着性樹脂を塗布後、成形版胴版を利用してRF−IDタグ用ICチップ実装インレットのRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部を形成後、補強板を挿入後、連続状に形成したRF−IDタグ用ICチップ実装インレットのRF−IDタグ用ICチップ実装部をカード表面用基材の裏面に形成した補強板挿入済みのRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部に挿入させながら低圧加熱ロールで接着後、RF−IDタグ用ICチップ実装インレットの裏面に熱溶融型接着性樹脂を塗布後、カード裏面用基材の裏面と低圧加熱ロールで接着後、仕上げ抜きして得られる補強板搭載RF−IDタグカード。
【選択図】図1
Description
このような状況下、電磁波を利用したRF−IDタグシステムでは、色々な問題点が指摘されている。
RF−IDタグカードでは、RF−IDタグ用ICチップ実装部の厚さが、他の部分の厚さより厚くなることにより、RF−IDタグカードに発行工程等で全面印字を施すことが可能なプリンターの印字方式が限定されることである。
このため、特許文献1では、インクジェットプリンターを利用したRF−IDタグカード印字システムを紹介している。
インクジェットプリンターシステムでは、インクジェットプリンターヘッドがRF−IDタグカードとは、密着せずに印字可能なため、RF−IDタグ用ICチップ実装部の厚さが、他の部分の厚さより厚くても良好な印字結果が得られるものである。
しかし、RF−IDタグカードにおいて、RF−IDタグ用ICチップ実装部の厚さが、他の部分の厚さより厚くなっているため、この部分にしか感熱転写プリンターの感熱ヘッドがあたらないため、感熱転写リボンが全面に転写しないことになり、感熱転写プリンターでの印字不良の原因となっていた。
このため、本発明では、RF−IDタグカードでのRF−IDタグ用ICチップ実装部による厚みの不均衡を解消し、インクジェットプリンターより印字の耐久性及び耐水性がある感熱転写プリンターでの印字適正があるRF−IDタグカードを提供することを課題とする。
さらに、利用者のRF−IDタグカードの使用時には、RF−IDタグカードに搭載しているRF−IDタグ用ICチップが、曲げ応力等により、破壊されることがある。
このため、高い物理的な信頼性を誇るRF−IDタグカードを提供することも課題とする。
さらに、本発明では、補強板も搭載することで、RF−IDタグカード使用時のRF−IDタグ用ICチップの破壊という課題を解消するものである。
したがって、本発明の発明者は、鋭意努力して、感熱転写プリンターでの全面印字適正がある高い物理的な信頼性を誇る補強板搭載RF−IDタグカードを開発したものである。
このため、本発明の補強板搭載RF−IDタグカードでは、感熱転写プリンターでの全面印字を可能としているすぐれた効果を有する。
さらに、本発明では、補強板により、RF−IDタグカード使用時のRF−IDタグ用ICチップの破壊を防止することが可能と優れた効果がある。
また、一連の製造工程の中で、補強板を挿入しているため、製造コストを低く抑えられる効果もある。
また、カード表面用基材の裏面の熱溶融型接着剤には、成形版胴版を利用してRF−IDタグ用ICチップ実装インレットのRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部を形成しているためにRF−IDタグ用ICチップ実装インレットを貼り合わせる際の加熱ロールは、低圧で良い。
このため、RF−IDタグ用ICチップ実装インレットには、製造時の物理的な負荷が少なく、物理的な信頼性の高いRF−IDタグ用カードの提供が可能との優れた効果がある。
即ち、貼り合わせ時の加熱ロールの負荷が大きい場合には、RF−IDタグ用ICチップに微小クラックを生じさせる場合がある。
この微小クラックが、RF−IDタグカード使用時等の負荷により、RF−IDタグ用ICチップを破壊するクラックへと成長することがある。
しかし、本発明では、低圧加熱ロールを採用しているため、貼り合わせ加工時の物理的な負荷が少ないため、高い物理的な信頼性を誇るRF−IDタグカードの供給を可能とするものである。
図1は、本発明のRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部形成及びRF−IDタグ用カード化の説明図である。
本発明の実施例の概要を説明する。
本発明は、カード表面用基材の裏面に、熱溶融型接着性樹脂を塗布後、成形版胴版を利用してRF−IDタグ用ICチップ実装インレットのRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部を形成後、RF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部に補強板を挿入後、連続状に形成したRF−IDタグ用ICチップ実装インレットのRF−IDタグ用ICチップ実装部がカード表面用基材の裏面に形成した補強板挿入済みのRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部に挿入させながら第1低圧加熱ロールで接着後、RF−IDタグ用ICチップ実装インレットの裏面に熱溶融型接着性樹脂を塗布後、カード裏面用基材の裏面と第2低圧加熱ロールで接着後、カード形状に仕上げ抜きして高い物理的な信頼性を誇る補強板搭載RF−IDタグカードを完成させるものである。
カード表面用基材1及ぶカード裏面用基材1aとしては、紙基材やプラスチックフィルムを幅広く各種のものを使用できる。
カード表面用基材1及びカード裏面用基材1aともそれぞれの表面には、公知の連続ビジネスフォーム用印刷機等で絵柄等を印刷する。
さらに、カード表面用基材1及びカード裏面用基材1aとともに連続ビジネスフォーム用印刷機の加工部で両側にマージナルパンチ加工を施した後に連続状に巻き取る。
マージナルパンチ加工は、カード表面用基材1とカード裏面用基材1a等の丁合時に使用するために施すものである。
なお、紙基材としては、上質紙、コート紙等の紙基材が特に好ましい。
プラスチックフィルムとしては、以下に挙げる単独フィルムあるいはそれらの複合フィルムを使用する。ポリエチレンテレフタレート(PET)、PET−G(テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、ABS、ポリアクリル酸エステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、等である。
図1にて、カード表面用基材1の裏面にRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部2を形成することについて説明する。
連続状のカード表面用基材1は、カード表面基材1の裏面が表となるように公知の連続ビジネスフォームの丁合機であるコレーター3の供給ロール4に装着する。
その後、カード表面基材1の裏面には、Tダイ型ノズルを有する塗工装置5によって熱溶融型接着性樹脂6を塗布後に成形版胴版7を通過させてRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部2を形成する。
なお、Tダイ型ノズルを有する塗工装置5の塗工幅は、フラッシュ定着レーザービームプリンターが、両側にマージナルパンチを要求する場合には、最大でもカード表面用基材1に加工している両側マージナルパンチ孔間の内側の幅とする。
成形版胴版7の版の材料としては、通常は鉄、銅等の金属を用いる。
また、成形版胴版7の表面にRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部2を得るための所望の凸部を形成する形成方法としては、例えば、公知のエッチング等によれば良い。
なお、成形版胴版7の表面は、フッ素樹脂をコーティングする。これは、成形版胴版7に熱溶融型接着性樹脂6の付着を防止するために施すものである。
コレーター3に装着する成形版胴版7の回転駆動は、通常の輸転式グラビア印刷機、輪転式エンボス機等と同様な機構、方法を用いれば良い。
なお、成形版胴版7は、熱溶融型接着性樹脂6に合わせて適度に加熱する。
RF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部2の形成に用いる熱溶融型接着性樹脂6としては、公知の熱溶融型接着性樹脂を用途に応じて使用すれば良い。
この様な熱溶融型接着性樹脂6としては、加熱して溶融し、Tダイ型ノズルを有する塗工装置での塗工が可能で、かつ、カード表面基材1及びカード裏面用基材1aの裏面に接着し、かつ、加熱した成形版胴版7によりRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部2の形成が可能で、かつ、RF−IDタグ用ICチップ実装インレット8とも接着する接着性能を示す樹脂であれば特に制限はない。
例えば、ポリエチレン(PE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、アクリル酸共重合樹脂(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂(EMAA)等のポリオレフィン樹脂またはポリエステル樹脂が挙げられ、これらを1種のみまたは2種以上適宜混合した組成物を用いる。
なお、カード表面用基材1及びカード裏面用基材1aとなる紙若しくはプラスチックフィルムの種類に応じて、熱溶融型接着性樹脂を適宜選択する。
なお、熱溶融型接着性樹脂6は、カード裏面用基材1aとRF−IDタグ用ICチップ実装インレット8との接着にも使用する。
補強板9は、SUS304等ステンレス板の厚さ0.1ミリ以下の薄板で、RF−IDタグ用ICチップ実装部11を被覆できる大きさのもの採用する。
本実施例では、補強板挿入装置10として、ダイボンダーを利用して、RF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部2に補強板9を挿入する。
補強板9は、ステンレス製薄板にまず、公知の半導体用ダイシングテープを貼付後に、公知のフォトエッチング工程で所定の大きさの小片に加工後に、ウエハーリングに固定して、ダイボンダーを利用した補強板挿入装置9により、RF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部2に補強板9を挿入する。
RF−IDタグ用ICチップ実装インレット8は、一例として、ウエハー状の公知のEEPROM(Electroically Erasable and Progurammable Read Only Memory)等の不揮発メモリーを搭載したRF−IDタグ用ICチップのボンディングパットに公知のスタッドバンプを形成後に、公知の方法でダイカット後に、公知の異方性導電材料等にて公知の透明ポリエステルシート等の片面にアルミ等製アンテナを形成している連続状のアンテナシートのアンテナ接続パットに実装後したものである。
なお、本実施例では、RF−IDタグ用ICチップのウエハーは、公知の方法でバックラップして、厚さを薄くした。
さらに、アンテナシートは、フラッシュ定着レーザービームプリンターでの印字を考慮し、左右方向にも多面付けしている連続状のアンテナシートを採用している。
したがって、RF−IDタグ用ICチップ実装インレット8は、左右方向にも多面付けしている連続状ものである。
RF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部2の深さは、補強板9の厚さにRF−IDタグ用ICチップ実装インレット8のRF−IDタグ用ICチップ実装部11の厚さを加えた厚さと同等とするのが最も好ましい。
カード化についても図1で説明する。
コレーター3では、連続状、かつ、左右方向にも多面付けしているRF−IDタグ用ICチップ実装インレット8のRF−IDタグ用ICチップ実装面を下にして、RF−IDタグ用ICチップ実装部11をカード表面用基材1の裏面のRF−IDタグカード用ICチップ実装部挿入凹部2に挿入しながら第1低圧加熱ロール12を通過させて接着する。
その後、RF−IDタグ用ICチップ実装インレット8の裏面には、コレーター3に装着したTダイ型ノズルを有する塗工装置5aによって熱溶融型接着材6を塗布後に、連続状で、かつ、両側にマージナルパンチ加工したカード裏面用基材1aの裏面とを第2低圧加熱ロール12で接着させる。
なお、この際には、カード裏面用基材1aと表面基材1のマージナルパンチを重ねながら、接着させる。
コレーター3の加工部では、RF−IDタグ用ICチップ実装インレット8の横方向の面付け数に応じた多面付けしているクレジットカードサイズの仕上げ抜き歯13で仕上げ抜き加加工を施すことで、補強板搭載RF−IDタグカード14が完成する。
即ち、例えば、RF−IDタグ用ICチップ実装インレット8の横方向の面付け数を4面付けとした場合では、クレジットカードサイズの仕上げ抜き歯13は、横方向に4面付けでコレータ3の加工部に装着する。
第1低圧加熱ロール12、第2低圧加熱ロール12aは、公知の熱ラミネート用加熱ロールで良い。
特に、第1低圧加熱ロール間のギャップを調整して低圧とすることで、RF−IDタグ用ICチップ実装インレット10への熱ラミネート時の物理的な負荷を低減するものである。
特に本発明の第1加熱ロールでは、熱溶融型接着性樹脂6に単にRF−IDタグ用ICチップ実装インレット8を感熱ロールで接着させるの比べ、事前にRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部2を成形版胴版7で形成しているために低圧で良い。
このことは、RF−IDタグ用ICチップ実装インレット8への製造時の物理的な負荷が少なく、物理的な信頼性の高いRF−IDタグカード14の提供が可能との優れた効果がある。
即ち、貼り合わせ時の加熱ロールの圧力が大きい場合には、RF−IDタグ用ICチップ実装インレット8への負荷が大きく、特にRF−IDタグ用ICチップに微小クラックを生じさせる場合がある。
このRF−IDタグ用ICチップに生じた微小クラックが、RF−IDタグカード14の使用時等の負荷により、RF−IDタグ用ICチップを破壊するクラックへと成長することがある。
しかし、本発明では、第1低圧加熱ロール12では、低圧なため、貼り合わせ加工時のRF−IDタグ用ICチップ実装インレット8への物理的な負荷が少なく、高い物理的な信頼性を誇るRF−IDタグカードの供給を可能とするものである。
第2低圧加熱ロールは、カード裏面基材1aとRF−IDタグ用ICチップ実装インレット8の裏面に塗布した熱溶融型接着性樹脂6との接着を行うものである。
感熱転写プリンターでの全面印字は、感熱転写プリンターのホッパー部に補強板搭載RF−IDタグカード14にセットし、印字する。
補強板搭載RF−IDタグカード14は、RF−IDタグ用ICチップ実装部9のみが厚くなっていないため、感熱転写プリンターでの感熱転写リボンの定着不良もなく、良好な全面印字結果を得た。
さらに、感熱転写プリンターでのトナー定着部では、RF−IDタグ用ICチップ実装部9のみに物理的な負荷がかからないためにRF−IDタグ用ICチップが破壊せず、感熱転写プリンターでの全面印字後にRF−IDタグラベルの動作不良は発生しなかった。
本発明に実施に関しては、前記実施例の記載事項に限定されるものではない。
前記実施例では、補強板を挿入することを前提に説明したが、RF−IDタグカードに高い物理的な耐久性を要求しない用途では、補強板を挿入しなくても良い。
即ち、この場合には、カード表面用基材の裏面に、熱溶融型接着性樹脂を塗布後、成形版胴版を利用してRF−IDタグ用ICチップ実装インレットのRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部を形成後、連続状に形成したRF−IDタグ用ICチップ実装インレットのRF−IDタグ用ICチップ実装部をカード表面用基材の裏面に形成したRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部に挿入させながら第1低圧加熱ロールで接着後、RF−IDタグ用ICチップ実装インレットの裏面に熱溶融型接着性樹脂を塗布後、カード裏面用基材の裏面と第2低圧加熱ロールで接着後、カード形状に仕上げ抜きして得られるRF−IDタグカードを完成させるものである。
1a :カード裏面用基材
2 :RF−IDタグ用ICチップ実装挿入凹部
3 :コレーター
4 :供給ロール
5 :Tダイ型ノズルを有する塗工装置
5a :コレーター装着したTダイ型ノズルを有する塗工装置
6 :熱溶融型接着性樹脂
7 :成形版胴版
8 :RF−IDタグ用ICチップ実装インレット
9 :補強板
10 :補強板挿入装置
11 :RF−IDタグ用ICチップ実装部
12 :第1低圧加熱ロール
12a:第2低圧加熱ロール
13 :仕上げ抜き歯
14 :補強板搭載RF−IDタグカード
Claims (2)
- カード表面用基材の裏面に熱溶融型接着性樹脂によるRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部を有し、前記RF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部には補強板を有し、RF−IDタグ用ICチップ実装インレットのRF−IDタグ用ICチップ実装部が前記RF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部に挿入する位置に配置し、前記RF−IDタグ用ICチップ実装インレットの裏面の熱溶融型接着性樹脂とカード表面基材の裏面が接着している構成を有する全面印字が可能なことを特徴とする補強板搭載RF−IDタグカード。
- カード表面用基材の裏面に熱溶融型接着性樹脂の塗布工程後、成形版胴版を利用してRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部の形成工程後、補強板をRF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部に挿入する工程後、前記RF−IDタグ用ICチップ実装インレットのRF−IDタグ用ICチップ実装部を前記RF−IDタグ用ICチップ実装部挿入凹部に挿入させながら低圧加熱ロールを通過させて前記熱溶融型接着性樹脂と前記RF−IDタグ用ICチップ実装インレットの接着工程後、前記RF−IDタグ用ICチップ実装インレットの裏面に熱溶融型接着性樹脂を塗布工程後にカード裏面用基材と接着させて製造することで全面印字が可能な補強板搭載RF−IDタグカード。
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