JP2008207703A - リヤワイパ装置 - Google Patents

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JP2008207703A JP2007047086A JP2007047086A JP2008207703A JP 2008207703 A JP2008207703 A JP 2008207703A JP 2007047086 A JP2007047086 A JP 2007047086A JP 2007047086 A JP2007047086 A JP 2007047086A JP 2008207703 A JP2008207703 A JP 2008207703A
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慎二 鷹野
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Abstract

【課題】課車の盗難防止対策を簡単かつ確実に施すことができるワイパ装置を提供する。
【解決手段】車体の開閉体1の内側に取り付けられたワイパモータ11と、このワイパモータに駆動され、軸支持部12aに支持され車体の開閉体1から先端が外側に突出するピボット軸14と、このピボット軸に取り付けられ、リヤウィンドガラス2を払拭するワイパアーム16と、軸支持部12aと開閉体2との間に介在される盗難防止用のキャップ20を備えたリヤワイパ装置10であって、キャップ20は、合成樹脂製で円筒状の軸支持部12aに嵌合される円筒状の胴体部21と、該胴体部から上方に延びて前記開閉体1の開口2aを覆う遮蔽部24とを有し、円筒状の胴体部21の内周面にリブ22と突起23bを交互にそれぞれ配置し、リブ22と突起23bとを上下方向に分離して配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のバックドア等の開閉体に取り付けられるリヤワイパ装置に関する。
この種のリヤワイパ装置として、図7に示すものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このリヤワイパ装置6は、図7に示すように、バックドア1のガラス板から成るハッチパネル2に取り付けられている。このハッチパネル2は、バックドア1のウィンド開口1aの開口上縁の左右両端に取り付けられた一対のヒンジ3,3を介してウィンド開口1aを開閉するように支持されている。
そして、リヤワイパ装置6は、ハッチパネル2の内側に取り付けられたリヤワイパモータ7と、このリヤワイパモータ7に回動自在に支持されると共に、ハッチパネル2に形成された開口から先端部が外側に突出するピボット軸8と、このピボット軸8の先端にワイパアーム9aの基端部が取り付けられたワイパ9とを備えている。
また、リヤワイパモータ7にはストライカ4を取り付けてあり、ハッチパネル2の閉時にストライカ4がウィンド開口1aの開口下縁に設置したロック機構5に係合することでハッチパネル2をロックするようにしている。
特許第3266087号公報
前記従来のリヤワイパ装置6では、前記従来のリヤワイパ装置6では、ハッチパネル2の開口からピボット軸8が突き出す際に、ゴム製のグロメットを設けている。このグロメットを外すと、ウィンド開口1aの開口下縁に設置したロック機構5のロックが外されるおそれがあった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、車の盗難防止対策を簡単かつ確実に施すことができるリヤワイパ装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、車体の開閉体の内側に取り付けられたワイパモータと、このワイパモータで駆動され、円筒状の軸支持部に回動自在に支持されると共に、前記車体の開閉体に形成された開口から先端が外側に突出するピボット軸と、このピボット軸の先端に基端部が取り付けられ、リヤウィンドガラスを払拭するワイパアームと、前記円筒状の軸支持部と開閉体との間に介在される盗難防止用のキャップを備えたリヤワイパ装置であって、前記キャップは、合成樹脂製で前記円筒状の軸支持部に嵌合される円筒状の胴体部と、該胴体部から上方に延びて前記開閉体の開口を覆う遮蔽部とを有し、前記円筒状の胴体部の内周面にリブと突起を交互にそれぞれ配置し、前記リブと突起とを上下方向に分離して配置したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のリヤワイパ装置であって、前記円筒状の胴体部の内周面の中央に前記ガタ付き抑制用のリブを薄肉にかつ軸方向に長く形成する一方、前記円筒状の胴体部に前記保持力維持用の突起を内面に厚肉で球状に形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1ないし2に記載のワイパ装置であって、前記円筒状の胴体部の上端部に弾性片部を複数形成し、この各弾性片部の内面に前記各ガタ付き抑制用の突起を形成したことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、リヤワイパモータの円筒状の軸支持部に取り付けられる盗難防止用のキャップを、円筒状の軸支持部に嵌合される円筒状の胴体部と、この胴体部から上方に延びて開閉体の開口の下方に設置したロック機構を覆う遮蔽部とで構成したことにより、ロック機構をキャップの遮蔽部により簡単かつ確実に覆うことができ、車の盗難防止対策を簡単に施すことができる。また、円筒状の胴体部の内周面にリブと突起を交互にそれぞれ配置し、リブと突起とを上下方向に分離して配置したことにより、リヤワイパモータのギヤケースの円筒状の軸支持部にキャップの円筒状の胴体部にキャップを嵌合する際の圧入荷重を大きくすることなく組み付けることができ、組み付け後のガタ付きのない嵌合状態(必要保持力)を常に維持することができその作業性を向上することが出来ると共に、キャップの胴体部に過度の応力を加えることを防止できる。
請求項2の発明よれば、また、円筒状の胴体部の内周面の中央に各ガタつき抑制用のリブを薄肉にかつ軸方向に長く形成する一方、前記胴体部の内面に厚肉の半球状の前記各保持力維持用の突起を形成したことにより、リブと突起とを容易に分離することができ、リヤワイパモータのギヤケースの円筒状の軸支持部にキャップの円筒状の胴体部を組み付ける際に、各ガタ付き抑制用のリブのみが嵌合するときの荷重を小さくでき、さらに厚肉の各保持力維持用の突起が強固に嵌合して組み付けることができると共に、ガタ付きのない安定した嵌合状態を経時的に維持することができる。
請求項3の発明によれば、キャップの円筒状の胴体部の上端部に弾性片部を一体突出形成し、この各弾性片部の内面に保持力維持用の突起を半球状に形成したことにより、リヤワイパモータのギヤケースの円筒状の軸支持部にキャップの円筒状の胴体部を保持力維持用の半球状の突起の点接触により簡単かつ確実に嵌合して組み付けることができると共に、リヤワイパモータのギヤケースの円筒状の軸支持部にキャップを組み付けた際の応力を各弾性片部が吸収することができ、キャップをガタ付きのない安定した嵌合状態を経時的に維持することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態のリヤワイパ装置を示す断面図、図2は同リヤワイパ装置のリヤワイパモータに盗難防止用のキャップを取り付ける前の状態を示す側面図、図3は同リヤワイパモータに盗難防止用のキャップを取り付けた状態を示す側面図、図4は同盗難防止用のキャップの平面図、図5は同盗難防止用のキャップの要部の拡大平面図、図6は同盗難防止用のキャップの断面図である。
図1に示すように、リヤワイパ装置10は、開閉体としてのバックドア1に取り付けられている。このバックドア1には、リヤウィンドガラス2が取り付けられている。そして、リヤワイパ装置10は、バックドア1の内側に取り付けられたリヤワイパモータ11と、このリヤワイパモータ11のギヤケース12の円筒状の軸支持部12aに回動自在に支持されると共に、リヤウィンドガラス2に形成された開口2aから先端部14aが外側に突出するピボット軸14と、このピボット軸14の先端部14aのねじが形成された先端14bに基端部16aが取り付けられたワイパ15のワイパアーム16と、ギヤケース12の円筒状の軸支持部12aとリヤウィンドガラス2の開口2aとの間に介在される合成樹脂製で盗難防止用のキャップ20とを備えている。
また、バックドア1は、内部にロック機構5が設けてあり、車体側に設けられたストライカ(図示省略)に係合することで、バックドア1が車体側にロックされる。
図1,図3〜図6に示すように、盗難防止用のキャップ20は、ギヤケース12の円筒状の軸支持部12aに嵌合される円筒状の胴体部21と、該胴体部21の上端から上方に延びてリヤウィンドガラス2とワイパ装置11の間の空間、特にロック機構5が配置されている方向を覆う逆円錐扇状の遮蔽部24とを有している。
図4〜図6に示すように、キャップ20の円筒状の胴体部21の内周面21aには、ガタ付き抑制用のリブ22と保持力維持用の突起23bを交互に60°毎隔ててそれぞれ一体突出形成してある。この円筒状の胴体部21の内周面21aの中央には、各ガタ付き抑制用のリブ22を締め代が小さくなるように四角柱状の薄肉に、かつ、軸方向に長くなるように長尺に形成してある。さらに、各ガタ付き抑制用のリブ22の下端にはテーパ面22aを形成してある。この各ガタ付き抑制用のリブ22と保持力維持用の突起23bとは、胴体部21の上下方向で重ならないように分離して配置されている。
また、図4〜図6に示すように、キャップ20の円筒状の胴体部21の上端部21bには、一対の切欠き21c,21cを介して矩形板状の弾性片部23を120°毎隔てて一体突出形成してある。この各弾性片部23の内面23aには保持力維持用の突起23bをリブ22より肉厚の半球状に一体突出形成してある。
尚、図2,図3に示すように、リヤワイパモータ11のギヤケース12は金属箱状に形成してあり、その内部に収納された図示しない減速機構を介してピボット軸14を回動させるようになっている。さらに、このギヤケース12に結合されたヨーク(モータケース)13内には、通電により回転する図示しないアーマチュアを収納してある。また、リヤワイパモータ11のギヤケース12にはネジ(締結部材)17を介してブラケット18を締結固定してある。このブラケット18は図示しないネジ(締結部材)等を介してバックドア1のインナパネル1b等に締結固定されている。さらに、図1に示すように、リヤウィンドガラス2の開口2aから外側に突出するピボット軸14の先端部14aは、リヤウィンドガラス2の開口2aに嵌合されたゴム製のグロメット19によりシールされている。
以上実施形態のリヤワイパ装置10によれば、リヤワイパモータ11のギヤケース12の円筒状の軸支持部12aに取り付けられる盗難防止用のキャップ20を、ギヤケース12の円筒状の軸支持部12aに嵌合される円筒状の胴体部21と、この胴体部21から上方に延びてリヤウィンドガラス2の開口2aの下方に設置したロック機構5を覆う遮蔽部24とで構成したことにより、リヤウィンドガラス2の開口2aからグロメット30を取り外した際に、リヤワイパモータ11のギヤケース12の円筒状の軸支持部12aから外へ突出したピボット軸14とバックドア1のリヤウィンドガラス2の開口2aとの間の隙間から露呈するロック機構5をキャップ20の遮蔽部24によりリヤウィンドガラス2の内側から簡単かつ確実に覆うことができ、車の盗難防止対策を確実かつ低コストで施すことができる。
そして、円筒状の胴体部21の内周面に21aにリブ22と突起23aを交互にそれぞれ配置し、リブ22と突起23aとを上下方向に分離して配置したことにより、リヤワイパモータ11のギヤケース12の円筒状の軸支持部12aにキャップ20の円筒状の胴体部21にキャップを嵌合する際の圧入荷重を大きくすることなく組み付けることができ、組み付け後のガタ付きのない嵌合状態(必要保持力)を常に維持することができその作業性を向上することが出来ると共に、キャップ20の胴体部21に過度の応力を加えることを防止できる。
また、円筒状の胴体部の内周面の中央に各ガタつき抑制用のリブを薄肉にかつ軸方向に長く形成する一方、前記胴体部の内面に厚肉の半球状の前記各保持力維持用の突起を形成したことにより、リブと突起とを容易に分離することができ、リヤワイパモータ11のギヤケース12の円筒状の軸支持部12aにキャップ20の円筒状の胴体部21を組み付ける際に、各ガタ付き抑制用のリブ22のみが嵌合するときの荷重を小さくでき、さらに厚肉の各保持力維持用の突起23aが強固に嵌合して組み付けることができると共に、ガタ付きのない安定した嵌合状態を経時的に維持することができる。
特に、キャップ20の円筒状の胴体部21の内周面21aの中央に各ガタ付き抑制用のリブ22を薄肉にかつ軸方向に長く形成し、かつ、キャップ20の円筒状の胴体部21の上端部21bに弾性片部23を120°毎隔てて一体突出形成し、この各弾性片部23の内面23aに保持力維持用の突起23bを半球状に形成したことにより、リヤワイパモータ11のギヤケース12の円筒状の軸支持部12aにキャップ20の円筒状の胴体部21を3つの保持力維持用の半球状の突起23bの点接触により簡単かつ確実に嵌合して組み付けることができると共に、リヤワイパモータ11のギヤケース12の円筒状の軸支持部12aにキャップ20を組み付けた際の応力を各弾性片部23が吸収することができ、キャップ20をガタ付きのない安定した嵌合状態を経時的に維持することができる。
尚、前記実施形態によれば、キャップの円筒状の胴体部の内周面にガタ付き抑制用のリブと保持力維持用の突起を交互に60°毎隔ててそれぞれ軸方向に延びるように一体突出形成したが、例えば、交互に30°毎隔ててそれぞれ軸方向に延びるように一体突出形成しても良い。
前記実施形態では、開閉体としてのバックドアにワイパ装置を取り付けたが、リヤウィンドガラスを開閉式のガラスハッチとしたものに適用することも可能である。
本発明の一実施形態のリヤワイパ装置を示す断面図である。 上記リヤワイパ装置のリヤワイパモータに盗難防止用のキャップを取り付ける前の状態を示す側面図である。 上記リヤワイパモータに盗難防止用のキャップを取り付けた状態を示す側面図である。 上記盗難防止用のキャップの平面図である。 上記盗難防止用のキャップの要部の拡大平面図である。 上記盗難防止用のキャップの断面図である。 リヤワイパ装置が搭載されるバックドアの要部の正面図である。
符号の説明
1 バックドア(開閉体)
2 リヤウィンドガラス
2a 開口
10 リヤワイパ装置
11 リヤワイパモータ
12a 円筒状の軸支持部
14 ピボット軸
14a 先端部
14b 先端
16 ワイパアーム
16a 基端部
20 盗難防止用のキャップ
21 円筒状の胴体部
21a 内周面
21b 上端部
22 各ガタ付き抑制用のリブ
23 保持力維持用の弾性片部
23a 内面
23b 保持力維持用の半球状の突起
24 遮蔽部

Claims (3)

  1. 車体の開閉体の内側に取り付けられたワイパモータと、このワイパモータに駆動され、円筒状の軸支持部に回動自在に支持されると共に、前記車体の開閉体に形成された開口から先端が外側に突出するピボット軸と、このピボット軸の先端に基端部が取り付けられ、リヤウィンドガラスを払拭するワイパアームと、前記円筒状の軸支持部と開閉体との間に介在される盗難防止用のキャップを備えたリヤワイパ装置であって、
    前記キャップは、合成樹脂製で前記円筒状の軸支持部に嵌合される円筒状の胴体部と、該胴体部から上方に延びて前記開閉体の開口を覆う遮蔽部とを有し、前記円筒状の胴体部の内周面にリブと突起を交互にそれぞれ配置し、前記リブと突起とを上下方向に分離して配置したことを特徴とするリヤワイパ装置。
  2. 請求項1に記載のリヤワイパ装置であって、
    前記円筒状の胴体部の内周面の中央に前記ガタ付き抑制用のリブを薄肉にかつ軸方向に長く形成する一方、前記円筒状の胴体部に前記保持力維持用の突起を内面に厚肉で球状に形成したことを特徴とするリヤワイパ装置。
  3. 請求項1ないし2に記載のワイパ装置であって、
    前記円筒状の胴体部の上端部に弾性片部を複数形成し、この各弾性片部の内面に前記各ガタ付き抑制用の突起を形成したことを特徴とするリヤワイパ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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