JP2008206921A - ナースコール装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナースコール装置において隣接する患者に会話の内容を聞かれたくない場合や声が出せない、または、声が小さい患者や聴覚が不自由な患者などは会話に拠って要求を伝えられない場合がある。ナースコール子機は、患者が持てる程度のサイズであり物理的に呼出しボタンを増やし呼出種類を多く設けることができない。
【解決手段】 ナースコール子機に複数の表示色を表示できる表示灯を設け、それぞれの表示色に呼出し要求の意味付けを予め設定する。表示灯は周期的に複数の表示色を順次変化する様に動作する手段を設ける。呼出し要求の意味付けを持った表示色が表示中にナースコール子機の呼出しボタンを押下すると該当する呼出し要求の情報をナースコール親機へ伝送する手段を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 ナースコール子機に複数の表示色を表示できる表示灯を設け、それぞれの表示色に呼出し要求の意味付けを予め設定する。表示灯は周期的に複数の表示色を順次変化する様に動作する手段を設ける。呼出し要求の意味付けを持った表示色が表示中にナースコール子機の呼出しボタンを押下すると該当する呼出し要求の情報をナースコール親機へ伝送する手段を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、病院や福祉介護施設で使用されるナースコール装置に関する。
周知の様に、病院や福祉介護施設では主に看護師(福祉介護施設では介護士など)と患者が通話する為のナースコール装置が設置されている。このナースコール装置では、患者が呼出しに使用するナースコール子機が各ベッドに備えられ、ナースステーションにはナースコール親機が設置されていて、その間で通話できるようになっている(特許文献1を参照)。
特開2003−126183号公報
特開平11−73849号公報
従来のナースコール装置は、患者の要求が通話に拠って伝えられることが主体であった。しかし、周辺や隣接する患者に会話の内容を聞かれたくない場合もある。例えば、トイレの介助など、特に若い女性患者などは遠慮してしまう。また、声が出せない(または、声が小さい)患者や聴覚が不自由な患者などは会話に拠って要求を伝えられない場合もある。
上述の問題を解決する手段として呼出の種類に応じて呼出しボタンを備え、各ボタンが押されると声を発しなくともそれに該当した呼出の内容がナースコール親機へ伝えられる提案が成されている(特許文献2を参照)。
特許文献2の提案では、患者が呼出しに使用するナースコール子機である握り押しボタンまたはハンド形子機は、患者が持てる程度のサイズであり物理的に呼出しボタンを増やし呼出種類を多く設けることができない。呼出種類が少ないと患者の意思表示が看護師に充分伝わらない。
本発明は、押しボタンを増やさずに呼出しの種類を複数設けることが出来る、しかも簡単な患者の要求は通話しなくても看護師に分かる様に工夫したものである。
ナースコール子機に複数の表示色を表示できる表示灯を設け、それぞれの表示色に呼出し要求の意味付けを予め設定する。表示灯は周期的に複数の表示色を順次変化する様に動作する手段を設ける。呼出し要求の意味付けを持った表示色が表示中にナースコール子機の呼出しボタンを押下すると該当する呼出し要求の情報をナースコール親機へ伝送する手段を設ける。その呼出し情報を受けたナースコール親機では呼出し要求の内容が医療従事者に分かる表示及び呼出し要求の内容が分かる鳴動音で報知する手段を設ける(請求項1に該当)。
特定の表示色が表示中にナースコール子機の呼出しボタンを押下すると該当する呼出し要求の情報をナースコール親機へ伝送する手段と、ナースコール子機ではナースコール親機の呼出し中は該当する表示色が保持されて表示が継続する手段と、ナースコール親機で呼出しに対する応答操作を行った場合またはナースコール子機の呼出しボタンを再び押下した場合に呼出し状態を解除してナースコール親機の呼出し表示と鳴動音を停止すると共にナースコール子機の表示灯の表示色が周期的に変化する状態に戻す手段を設ける(請求項2に該当)。
ナースコール子機に周期的に順次点灯する複数の表示灯を設けてそれぞれの表示灯に呼出し要求の意味付けを予め設定し、特定の表示灯が点灯中にナースコール子機の呼出しボタンを押下すると該当する呼出し要求の情報をナースコール親機へ伝送する手段と、ナースコール親機の呼出し中は該当する表示灯が点灯を継続する手段と、ナースコール親機で呼出しに対する応答操作を行った場合またはナースコール子機の呼出しボタンを再び押下した場合に呼出し状態を解除してナースコール親機の呼出し表示と鳴動音を停止すると共にナースコール子機の複数の表示灯が周期的に順次点灯する状態に戻す手段を設ける(請求項3に該当)。
ナースコール子機に周期的に変化する文字または図や絵を表示する表示器を設けてそれぞれの表示に呼出し要求の意味付けを予め設定し、特定の表示が表示中にナースコール子機の呼出しボタンを押下すると該当する呼出し要求の情報をナースコール親機へ伝送する手段と、ナースコール親機の呼出し中はナースコール子機の表示器の該当する表示が継続する手段と、ナースコール親機で呼出しに対する応答操作を行った場合またはナースコール子機の呼出しボタンを再び押下した場合に呼出し状態を解除してナースコール親機の呼出し表示と鳴動音を停止すると共にナースコール子機の表示器の表示が周期的に変化する状態に戻す手段を設ける(請求項4に該当)。
本発明は、呼出しの種類(呼出しの要求種類)が増えても呼出しボタンは1つで済み構造的にも電気回路的にも簡単で安価に制作できる。
複数の呼出し要求を通話せずに看護師に伝えられるため、近隣の患者に呼出し内容を知られずに済み、プライバシーを守ることが出来る。
夜間の消灯時間でもナースコール子機の表示灯が周期的に色表示または点灯するため、ナースコール子機の存在場所が分かり、暗がりでも呼出しの種類を選択することが出来る。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、ナースコール子機である握り押しボタンの外観図である。ナースコール子機にはマイクロフォンとスピーカを備え通話機能を持つハンド形子機もあるが、本発明には通話機能の説明は必要ないので以降の説明には通話機能を省略する。
図1において、ナースコール子機(1)の呼出しボタン(2)を押すとナースコールの呼出しができる。面全体がある表示色で点灯し、複数の表示色を持つ表示灯(3)が呼出しボタン(2)の近くにある。表示灯(3)は、患者が認識して呼出しボタン(2)を充分押せるだけの時間間隔をもって面全体の表示色が順次切り替わって点灯し、全ての表示色を一周すると適度な消灯時間を持ち、再度同じ表示順序で表示色が点灯し、この動作を常に繰り返す。
表示灯(3)は面全体を同一の表示色で表示することを示したが、複数に分割して分割したそれぞれを別な表示色で順次点灯する方法でも良い。
表示灯(4)に示すように、個別の表示灯であっても良い。個別の表示灯は表示色によって呼出しの意味付け(呼出しの要求)が異なり、呼出しの意味付けを文字で表現しても良い。図1では、表示色を面で点灯する表示灯(3)と個別の表示色を持つ表示灯(4)を両方備えている構造を示すが、どちらか一方であっても良い。
図2は、時間の流れと表示灯の表示色が、白→赤→橙→緑→紫→消灯と切り替わって点灯していく様子を示す。表示色の下には呼出しの意味付けを示す。例えば、図2において表示灯(3)が橙の表示色で点灯しているときに呼出しボタン(2)を押すと、トイレ介助を要求する呼出しがナースコール親機に伝達される。また、緑の表示色が点灯しているときに呼出しボタン(2)を押すと、点滴が終了したことを知らせる呼出しがナースコール親機に伝達される。表示色と呼出しの意味付けは、システムに拠って予め定められる。
呼出しボタン(2)を押すと、呼出し中はその表示色が保持される。例えば、白い表示色が点灯中に呼出しボタン(2)を押すと、一般の呼出し要求がナースコール親機に伝達されて呼出し表示及び呼出し音が鳴動する。表示灯(3)の表示色は白表示を保持し、ナースコール親機で呼出しに対する応答を行った時点で呼出し中が解除され白表示から赤→橙→緑→・・・と再度順次表示が繰り返される。通話機能があるナースコール子機では呼出し応答の時点で表示色の保持を解除せず、通話が終了した時点で表示色の保持を解除しても良い。
呼出しボタン(2)を押すと該当する表示色が保持されることは、呼出し中であることを示しているのでナースコール子機(1)において呼出し中の鳴動音を鳴らさなくて済む。
誤って呼出しボタン(2)を押すと表示が保持されるが、保持表示中に再度呼出しボタン(2)を押すと呼出しを解除する手段を設けることで、誤り操作をリセット出来る。
図3は、同一色の複数の表示灯(4)を設け、それぞれの表示灯に呼出しの意味付け(呼出しの要求)を持たせて順次表示灯を点灯するナースコール子機(1)の外観図を示す。
図3では、「トイレ」介助の要求を示す表示灯が点灯している図で、この表示灯が点灯中に呼出しボタン(2)を押すと、トイレ介助を要求する呼出しがナースコール親機に伝達される。
図3では、「トイレ」介助の要求を示す表示灯が点灯している図で、この表示灯が点灯中に呼出しボタン(2)を押すと、トイレ介助を要求する呼出しがナースコール親機に伝達される。
図4は、ナースコール子機(1)に文字や図形・絵などを表示できる表示器(6)を設ける。表示器(6)に呼出しの意味付けを持たせた表示を複数用意し一定周期で順次表示を切り替えていく。特定の文字または図形・絵が表示中に呼出しボタン(2)を押すと、その表示は保持状態になり該当する呼出しがナースコール親機に伝達される。
図4では、表示器(6)の表示内容は「トイレ」を表示しているが、トイレを表す記号や図形・絵文字などでも良い。図1、図2、図3の文字表示は、子供の患者でも分かるようにカタカナで表示しているが、記号や図形で示しても良いし、漢字を含めても良い。
図5は、本発明を実現するためのナースコール子機(1)のブロック図と廊下灯(8)及びナースコール親機(7)との接続を示す。廊下灯(8)は病室の出入り口近傍に設置され、患者からの呼出しを表示して廊下にいる看護師に知らせる役割とナースコール子機(1)とナースコール親機(7)との通信を中継する役割を持つ。制御部(10)は、表示出力部(11)を経由して表示部(12)に呼出しの意味付けを持たせた表示を出力する。制御部(10)は、タイマーを持ち、一定間隔で表示内容を切り替えていく。呼出しボタン(2)が押されたとき、制御部(10)は表示部(12)に出力中の表示内容に従った呼出し情報を廊下灯インタフェース部(8)を経由して廊下灯(8)へ送出すると同時にタイマーを停止して現在表示している内容を保持する。
廊下灯(8)は、ナースコール子機(1)から送られてきた呼出し情報を通信文にしてナースコール親機(7)へ送信する。
ナースコール親機(7)では、送られてきた呼出し情報を基に呼出しがどのような要求なのか看護師に分かる表示及び呼出し音を鳴動して看護師に報知する。
看護師が呼出しに対して応答すると、応答情報がナースコール親機(7)から廊下灯(8)を経由してナースコール子機(1)へ送信され、ナースコール子機(1)ではタイマーを動作させ保持していた表示を解除して順次表示を繰り返す。
ナースコール親機(7)から応答情報が送信されてくる前に呼出しボタン(2)が再度押されたとき、制御部(10)は呼出し解除の情報を廊下灯(8)へ送信すると共に表示を解除して順次表示を繰り返す。
本発明の応用例として、表示色や表示灯または表示文字の変化ではなく、音や音楽または振動の変化によって呼出しの意味付けを持たせることも可能である。しかし、音や音楽では患者がイヤホーンを耳に装着しなければならないので煩わしさがある。
1 ナースコール子機
2 呼出しボタン
3 表示灯(面表示)
4 表示灯(個別表示)
5 接続ケーブル
6 文字や図形・絵を表示する表示器
7 ナースコール親機
8 廊下灯
9 廊下灯インタフェース部
10 制御部
11 表示出力部
12 表示部
13 入力部
2 呼出しボタン
3 表示灯(面表示)
4 表示灯(個別表示)
5 接続ケーブル
6 文字や図形・絵を表示する表示器
7 ナースコール親機
8 廊下灯
9 廊下灯インタフェース部
10 制御部
11 表示出力部
12 表示部
13 入力部
Claims (4)
- ナースコール子機に設けた呼出しボタンの押下によってナースコール親機に呼出しを報知するナースコール装置において、
前記ナースコール子機は、複数の表示色が周期的に変化する表示灯を備え、それぞれの表示色に呼出し要求の意味付けを予め設定し、前記呼出し要求の意味付けを持った表示色が表示されている最中に前記呼出しボタンを押下すると、該当する表示色に対応する呼出し要求の意味付けの呼出し情報を前記ナースコール親機に伝送し、
前記ナースコール親機は、前記呼出し情報を受信して、前記呼出し情報により特定される呼出し要求の内容を報知することを特徴とするナースコール装置。 - 前記ナースコール子機は、前記ナースコール親機を呼出している間は該当する表示色の表示を継続し、前記ナースコール親機で呼出しに対する応答操作を行った場合、または、前記呼出しボタンを押下した場合に、呼出し状態を解除して前記表示灯の表示色が周期的に変化する状態に戻すことを特徴とする請求項1に記載のナースコール装置。
- ナースコール子機に設けた呼出しボタンの押下によってナースコール親機に呼出しを報知するナースコール装置において、
前記ナースコール子機は、複数の種類の文字または図形の表示が周期的に変化する表示器を備え、それぞれの表示に呼出し要求の意味付けを予め設定し、前記呼出し要求の意味付けを持った表示がなされている最中に前記呼出しボタンを押下すると、該当する表示に対応する呼出し要求の意味付けの呼出し情報を前記ナースコール親機に伝送し、
前記ナースコール親機は、前記呼出し情報を受信して、前記呼出し情報により特定される呼出し要求の内容を報知することを特徴とするナースコール装置。 - 前記ナースコール子機は、前記ナースコール親機を呼出している間は該当する表示を継続し、前記ナースコール親機で呼出しに対する応答操作を行った場合、または、前記呼出しボタンを押下した場合に、呼出し状態を解除して前記表示が周期的に変化する状態に戻すことを特徴とする請求項3に記載のナースコール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007048990A JP2008206921A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | ナースコール装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014068951A (ja) * | 2012-09-30 | 2014-04-21 | Susumu Nakatani | ナースコール装置保持具および保持部付ナースコール装置 |
JP2020178299A (ja) * | 2019-04-22 | 2020-10-29 | 株式会社ケアコム | ナースコールシステムおよびナースコール装置 |
-
2007
- 2007-02-28 JP JP2007048990A patent/JP2008206921A/ja active Pending
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