JP2008206910A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納された食器の量を正確に判定し、食器の量に応じて洗浄動作を最適にする。
【解決手段】洗浄槽12の内部の被洗浄物の有無を検知する第1の放射式物体検知手段30aと、前記洗浄槽への被洗浄物の投入を検知する第2の放射式物体検知手段30bと、前記第1および第2の放射式物体検知手段の出力信号から前記洗浄槽に収納された被洗浄物の数量を判定する判定手段21とを備え、前記判定手段は、前記洗浄槽を閉じた時点で前記第2の放射式物体検知手段からの第1の検知回数を記憶し、洗浄終了後前記洗浄槽を開いた後前記第2の放射式物体検知手段が検知した第2の検知回数と前記第1の検知回数とが異なっている場合、前記第1の放射式物体検知手段からの出力がなくなった時点で、検知回数をリセットするようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄槽内に収納した食器類を洗浄する食器洗い機に関するものである。
従来の食器洗い機において、洗浄槽に収納された食器の形状、位置、数量などの状態に最も適した洗浄動作を行うために、洗浄槽に収納する食器を検知することが種々提案されている。
1つには光センサを用いて食器を検知しようというものがある。例えば、食器洗い機の洗浄槽の左右側壁面に、食器の有無を測定する光センサからなる食器検出手段が設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。
この検出手段は光センサとして、赤外線センサ、側距センサ、フォトインタラプタ等の物体有無を検出するものからなっている。また、これらのセンサを用いて高さ方向に2段の食器検出手段を設け、食器の有無だけでなく、収納食器の高さ方向、すなわち大きさも検出可能となっている。さらにこれらの光センサを洗浄槽に複数設置して、食器の収納位置を検出することもできるというものである。
このようにして、光センサを洗浄槽の下方に設置して収納した食器にあてることによって、収納された食器の形状、位置、量などを検知し、それらの状態に最も適した洗浄動作を行うことができるというものである。
また、光センサにより、ファン装置の送風口に対する食器類の配置位置を検出することができるものもある(例えば、特許文献2参照)。食器洗い機の食器カゴの周囲に、複数組の光センサが設けられており、それぞれ発光素子と受光素子とを対向配置して構成されており、これらの複数組の光センサの発光素子と受光素子は、洗浄槽の左右両側壁に位置させて食器カゴを挟むように配置されている。このようにして各光センサは、食器カゴに載置された食器類の配置位置を検出することができるものである。
この配置位置をもとに制御装置は、乾燥工程において、光センサの検出結果に基づきファン装置の運転を制御することができるものである。例えば、送風口から遠い左側の食器類のみの場合には、ファン装置を強めの運転とし、送風口に近い右側の食器類のみの場合には、ファン装置を弱めの運転とし、左右両側の食器類がある場合には、ファン装置は通常運転とするものである。
このようにして、乾燥手段の送風口に対する食器類の配置位置に応じて乾燥を効率よく行うことができるようにしたものである。
特開2002−282196号公報 特開2004−283209号公報
しかしながら、前記従来の構成では、光センサが全て食器カゴの下方に設置されており、食器を収納すると、光センサは常にこの収納した食器にあたる構成になっているので、この食器以外にさらに追加して収納された食器はセンサに検知されないことがあるという課題がある。すなわち、食器の有無はある程度わかるが、厳密な意味での食器の量はわからないという課題がある。
また、複数のセンサを用いて収納した食器の量を検知することもできるが、複数のセンサを用いるためコストが高くなったり、設置面積が大きくなったりするという欠点があり、また上記と同じように、すでに収納された食器の近傍に新たな食器を収納する時、その食器を検知できないことがあるため食器量の検知精度も十分良くないという課題もある。
さらに、前記従来の構成では、食器を検知することはできるが、その食器が洗浄槽に入れられたのか、洗浄槽から出されたのかがわからないという欠点もあり、食器を検知してカウントはするがどこで検知カウント数をリセットすればいいかわからないという課題がある。
本発明は、以上のような従来の食器洗い機が有している課題を解決するものであり、食器を洗浄槽に収納する時に正確に検知し、収納された食器の量を正確に判定することができ、適切な時にそのカウント数をリセットし、次の食器投入時に備えることができる食器洗い機を提供することを目的としているものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、食器等の被洗浄物を収納する食器カゴと、前記食器カゴを収容し被洗浄物を入れる開口部を有した洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプによって加圧された洗浄水を前記洗浄槽内に噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄槽の内部の被洗浄物の有無を検知する第1の放射式物体検知手段と、前記洗浄槽への被洗浄物の投入を検知する第2の放射式物体検知手段と、前記第1および第2の放射式物体検知手段の出力信号から前記洗浄槽に収納された被洗浄物の数量を判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記洗浄槽を閉じた時点で前記第2の放射式物体検知手段からの第1の検知回数を記憶し、洗浄終了後前記洗浄槽を開いた後前記第2の放射式物体検知手段が検知した第2の検知回数と前記第1の検知回数とが異なっている場合、前記第1の放射式物体検知手段からの出力がなくなった時点で、検知回数をリセットするものである。
光センサ等の物体を検知することができるセンサを洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して食器を出し入れする時に検知し、一方から出力されなくなるとカウント数をリセットすることによって、次回収納される食器の量を正確に検知することができる。
これにより、収納する食器を正確に検知し、この検知信号から食器の量を正確に判定し、食器量の検知精度を向上させることができ、この検知した食器量をもとに食器洗い機の運転制御において最適な条件を設定することができ、食器洗浄に対する利便性、正確性、信頼性を高めるようにしたものである。
以上のように、本発明の食器洗い機によれば、収納される食器の量を正確にカウント、検知することができるので、これらの情報をもとに食器洗い機の基本動作である洗浄・すすぎ・乾燥工程時の各条件をその食器量にあった、最適状態にすることができる。
第1の発明は、食器等の被洗浄物を収納する食器カゴと、前記食器カゴを収容し被洗浄物を入れる開口部を有した洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプによって加圧された洗浄水を前記洗浄槽内に噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄槽の内部の被洗浄物の有無を検知する第1の放射式物体検知手段と、前記洗浄槽への被洗浄物の投入を検知する第2の放射式物体検知手段と、前記第1および第2の放射式物体検知手段の出力信号から前記洗浄槽に収納された被洗浄物の数量を判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記洗浄槽を閉じた時点で前記第2の放射式物体検知手段からの第1の検知回数を記憶し、洗浄終了後前記洗浄槽を開いた後前記第2の放射式物体検知手段が検知した第2の検知回数と前記第1の検知回数とが異なっている場合、前記第1の放射式物体検知手段からの出力がなくなった時点で、検知回数をリセットするものである。
これによって、本発明は、物体を検知することができる放射式物体検知手段からなるセンサを洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して、食器を出し入れする時に食器を検知し、この時の検知信号を比較処理することによって、食器洗い機に収納された食器の量を正確に検知することができ、洗浄槽内に食器がなくなった時に検知数をリセットすることによって、次回食器を投入する時にも正確に食器量を検知することができ、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
第2の発明は、特に、第1の発明の放射式物体検知手段は、光電センサまたは超音波センサ等の非接触式能動型センサであることを特徴とするものである。
これによって、本発明は、物体を検知することができる非接触式能動型センサからなるセンサを洗浄槽の開口部と内部に複数個設置して、食器を出し入れする時に食器を検知することによって、食器に接触せずに数量を検知することができるので、食器数量の検知時の利便性、信頼性が向上し、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
第3の発明は、特に、第1の発明または第2の発明の第1の放射式物体検知手段は、食器カゴに被洗浄物を載置する載置部の上方近傍に検知領域を設定したものである。
これによって、本発明は、物体を検知することができる非接触式能動型センサからなるセンサを洗浄槽の開口部と内部に複数個設置して、センサの一方の検知領域を食器カゴの上方近傍、すなわち洗浄槽の下方に設定して、食器を収納する時に食器の数量を検知し、食器が収納された時は常に一方のセンサからの出力があり、食器が載置されていると判断することができ、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の判定手段は、食器洗い機から食器を全て取り出した時点で検知回数をリセットし、洗浄槽内に被洗浄物がある状態で前記洗浄槽が閉められた時点で検知回数をリセットするものである。
これによって、本発明は、物体を検知することができる非接触式能動型センサからなるセンサを洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して、食器を出し入れする時に食器を正確に検知し洗浄前後で検知量をリセットすることによって、次回収納する食器の数量を正確にカウントすることができ、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
第5の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の判定手段は、洗浄槽を閉じた時点で検知回数を記憶し、食器洗い機の電源が入っていない状態で前記洗浄槽を開いた時点で検知回数をリセットし、所定時間以下で洗浄槽が閉められた場合、新たに検知された検知回数は記憶されていた検知回数に加算させ、食器洗い機の電源が入っている状態で前記洗浄槽を開いた場合、検知回数をそのまま積算するものである。
これによって、本発明は、物体を検知することができる非接触式能動型センサからなるセンサを洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して、食器を出し入れする時に食器を正確に検知し電源の入切状態と連動することによって、追加収納された食器の量を正確にカウントすることができ、洗浄槽を開いた時点で検知量をリセットすることによって、収納された食器の数量を正確にカウントすることができ、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
第6の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の判定手段は、放射式物体検知手段から得られた出力を手動でリセットする手段を備えていることを特徴とするものである。
これによって、本発明は、物体を検知することができる非接触式能動型センサからなるセンサを洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して、食器を出し入れする時の食器のカウント数を手動でリセットすることによって、次回収納する食器の量を正確にカウントすることができ、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明の洗浄槽を収容する本体を有し、前記洗浄槽は前記本体に対して引き出し可能に構成したものである。
これにより、これによって、本発明は、物体を検知することができる放射式物体検知手段からなるセンサを洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して、食器を出し入れする時に食器を検知し、洗浄槽を引き出すビルトイン型の食器洗い機にも適用することができ、この時の検知信号を特定の時期にリセットすることによって、食器洗い機に収納する食器の量を正確に検知することができるものである。
第8の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明の洗浄槽の前面に開口部を設け、前記開口部を上方へ開く上扉と下方へ開く下扉を有し、前記上扉に前記洗浄槽の内部の被洗浄物の有無を検知する第1の放射式物体検知手段を設け、前記下扉に前記洗浄槽への被洗浄物の投入を検知する第2の放射式物体検知手段を設けたものである。
これによって、本発明は、物体を検知することができる放射式物体検知手段からなるセンサを洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して、食器を出し入れする時に食器を検知し、蓋を開閉する卓上コンパクト型の食器洗い機にも適用することができ、この時の検知信号を特定の時期にリセットすることによって、食器洗い機に収納する食器の量を正確に検知することができるものである。
また、食器洗い機の運転方法の、収容している食器を検知する前記検知工程、及び、前記検知工程の後、食器量を判定する判定工程と、前記判定結果をフィードバックさせて前記食器洗い機を制御する洗浄・すすぎ・乾燥工程とを少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。
そして、これら制御方法はプログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させて本発明の食器洗い機の運転方法の少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における食器洗い機を、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た時の概略構成模式図、図2は、本実施の形態で用いる食器洗い機を、前後方向に沿った水平面で切断したときの断面を上面側から見た時の概略構成模式図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。
図1において、13は被洗浄物である食器14等を収納する食器カゴ、12は食器カゴ13を収納する洗浄槽、15は洗浄ポンプ17によって加圧された洗浄水を食器14等に噴射するための洗浄ノズルを示している。また、30は物体を検知することができる放射式物体検知手段で、第1および第2の放射式物体検知手段30a、30bを備えている。21はこれら第1の放射式物体検知手段30aと第2の放射式物体検知手段30bであるセンサからの信号を処理する判定手段、22は食器洗い機の洗浄・すすぎ・乾燥の各工程を制御するための制御手段を示している。
洗浄槽12内の下部には、洗浄手段を構成する洗浄ノズル15が配設されている。この洗浄ノズル15は、洗浄槽12の下方に配設された洗浄ポンプ17により加圧された洗浄水を上方に向けて噴射する構成となっている。洗浄槽12内の底部には、洗浄ノズル15の下方に位置させて加熱手段20としてのヒータが配設されている。ヒータは、印加電圧により発熱量を制御可能なものを用いる。洗浄槽12内において、洗浄ノズル15の上方に位置させて、食器載置体を構成する食器カゴ13が出し入れ可能に収容されている。この食器カゴ13に、被洗浄物である食器類14が載置されるようになっている。
上記洗浄槽12の開口部上部側面、洗浄槽の内部に、図1、図2に示すように、第2の放射式物体検知手段30bが設けられている。さらに、洗浄槽12の内部下部に第1の放射式物体検知手段30aが設置されている。また、これらのセンサはそれぞれ中央右寄り、左寄りに設置されている。上部に設置された第2の放射式物体検知手段30bの検知領域は収納された食器にあたらないようになっている。他方の下部に設置された第1の放射式物体検知手段30aの検知領域は収納された食器に常にあたるようになっている。
まず、食器を洗浄槽12に収納すると下部に設置されたセンサからの検知出力が常に発生し、この状態で次の食器を洗浄槽12に投入すると上に設置されたセンサで検知することができる。この下に設置されたセンサから発せられた赤外線等は洗浄槽12の対向位置からの反射は検知しないが、洗浄槽12に食器が収納されると食器からの反射波を検知することができ、次から投入される食器が収納されたかどうかは上部に設置したセンサで検知することができるようになっている。
すなわち、この放射式物体検知手段30は、食器カゴに載置するために洗浄槽12に投入された食器類をまず下部設置のセンサで検出し、次から投入する食器は上部設置のセンサで検知することができ、洗浄槽12の開閉部11側の前部、洗浄槽12の内部上部および洗浄槽の内部下部に複数個設置されているものである。このように洗浄槽12の内部上部および下部に放射式物体検知手段30を複数個設置することによって、食器を収納するとまず下部のセンサから出力が常に発生し、その状態で次から収納する食器は上部のセンサで検知することができ、洗浄槽に収納した時の食器を正確に検知することができ、信頼性を向上させることができる。
これによって、本実施の形態によると、物体を検知することができる非接触式能動型センサからなるセンサを洗浄槽の上部と下部に複数個設置して、食器を収納するとまずこの下部設置のセンサが検知出力を常に発生し、次に収納する食器は上部設置のセンサで検知することができ、この上部設置のセンサからの出力をカウントすることによって、洗浄槽に収納された食器の数量を検知することができ、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
なお、センサの設置位置としては洗浄槽12に投入する時の食器を検知することができるところであれば洗浄槽12の開口部のいずれでもよく、また光電センサや超音波センサ以外の非接触式の能動型センサでもよい。
本発明は、ビルトイン型の食器洗い機以外の卓上型のコンパクト食器洗い機でもよく、また乾燥手段がある食器洗い乾燥機にも適用できる。
次に、図1、2に示された食器洗い機において、本発明の動作について図面を参照しながら説明する。図3は同実施の形態に係る食器洗い機の処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
まず、図1のような食器洗い機において、洗浄槽12の開口部上部および下部内面に、放射式の物体検知手段30が複数個(第1および第2の放射式物体検知手段30a、30b)設置されている。この食器洗い機の開閉部を前方に開くと被洗浄物である食器類14を入れるための洗浄槽12が現れる(ステップS1)。この放射式物体検知手段30の赤外線センサから1ミクロン程度の赤外線を定常的に放射して、その反射波を常に検知しておく。この赤外線センサは洗浄槽12の対向位置や周囲からの反射波は検知しないが、洗浄槽12に食器を投入する時の食器類14からの反射波は検知することができる(ステップS2)。この状態で洗浄槽12の開口部上側から食器類14を入れて食器ガゴ13に収納する(ステップS3)。
食器が収納されると、この下部に設置された放射式物体検知手段30の赤外線センサから発せられた赤外線は、食器カゴ13に載置された食器類14で反射され、下部設置のセンサから常に検知出力が発生する。次に、この状態で食器を続けて入れると、上部設置のセンサからの反射波が検知され、食器投入の判定を行う。この上部設置の赤外線センサの反射波が検知されたと判定すると、赤外線センサが洗浄槽12に投入された食器類14を検知し食器カゴ13に収納されたと判断する。
この判定結果によって、洗浄槽12に収納された食器の量のカウント数を1つ増やすことができる。このシーケンスを繰り返すことによって、最終的に洗浄槽12に収納された食器の総数をカウントすることができる。その後、この食器洗い機の開閉部を奥に入れて洗浄槽12を閉じる(ステップS4)。次に、この上部設置の赤外線センサでカウントされた食器数をメモリーに保存して、カウント数を一旦リセットする(ステップS5)。そして使用者によって運転入りのボタンが押下され、食器洗い機の運転が開始される(ステップS6)。
食器洗い機の運転が終了した後(ステップS7)、この食器洗い機の開閉部を前方に引いて食器が収納されている洗浄槽12を開く(ステップS8)。この状態で食器が取り出されると、上部設置のセンサからの反射波が検知され、食器取り出しの判定を行う。この上部設置の赤外線センサの反射波が検知されたと判定すると、赤外線センサが洗浄槽12から食器類14が取り出されたと判断する。
この判定結果によって、洗浄槽12に収納されていた食器の量のカウント数を1つ増やすことができる。このシーケンスを繰り返すことによって、最終的に洗浄槽12に収納されていた食器、すなわち取り出し食器の総数をカウントすることができ、このカウント数を一旦メモリーに保存する(ステップS9)。
下部設置の赤外線センサから検知出力がなくなり、収納されていた全ての食器が洗浄槽から取り出されたと判断すると、カウントが終了しメモリー上に保存されているカウント数を比較する(ステップS10)。異なっていればカウント数をリセットする(ステップS11)。同じであればそれらの差を取ることによってカウント数を0とし、次回の洗浄槽への食器の収納における食器の数量検知に備えることができる。
例えば、波長1ミクロンの赤外線を発しているセンサを用いて、この赤外線センサを洗浄槽の開口部の上部に1個設置して、下部に1個設置して、それぞれ検知領域を最適化することによって、まず食器を投入すると下部設置のセンサから検知出力が常に出力され、この状態で食器を続けて収納すると上部設置のセンサで反射波を検知することができ、そのセンサ信号より洗浄槽に収納する食器の数を正確にカウントすることができ、一旦カウント数を保存してリセットする。次に、取り出す時も食器の検知を行い、下部設置のセンサからの検知出力がなくなったら、収納食器がなくなったということを示しているので、カウントを終了し、先にカウントした食器数と比較して異なっていればカウント数をリセットすることができる。
以上のような構成とすることにより、本発明の実施の形態によれば、物体を検知することができる放射式能動型センサからなる物体検知手段を洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して、食器洗い機の運転前後において食器を出し入れする時の食器の数をそれぞれ検知し、この時の検知数を比較処理し、異なっていれば検知数をリセットすることによって、次回食器洗い機に収納される食器の量を正確に検知することができ、食器洗い機の使用における、利便性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
(実施の形態2)
次に、本実施の形態の食器洗い機について説明する。本発明における実施の形態の基本構成に関しては実施の形態1と同様であり、説明は省略するが、特に本発明の構成では、放射式物体検知手段30として非接触式能動型センサである赤外線光電センサを洗浄槽の上部側面に2個(第1および第2の放射式物体検知手段30a、30b)高さを変えて設置しており、各センサの検知領域は収納された食器にあたらないようになっている。これらの赤外線センサを用いて、食器の移動方向、すなわち食器が収納されたのか取り出されたのかを判定することができる。
このような食器洗い機において、本発明の動作について図面を参照しながら説明する。図4は同実施の形態に係る食器洗い機の処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。本実施の形態における手順は実施の形態1と同じところは説明を省略する。
まず、上記のような食器洗い機において、洗浄槽12の開口部上部側面に、放射式の物体検知手段30が2個(第1および第2の放射式物体検知手段30a、30b)設けられている。この食器洗い機の洗浄槽に食器を投入する時、この上部設置の2個の赤外線センサの上側から反射波が検知されたとすると、赤外線センサが洗浄槽12に投入された食器類14を検知し食器カゴ13に収納されたと判断する。この判定結果によって、洗浄槽12に収納された食器の量のカウント数を1つ増やすことができ、このカウント数を一旦メモリーに保存する(ステップS15)。
食器洗い機の運転が開始され、終了した後、食器を取り出すと、上部設置のセンサの下側からまず反射波が検知され、食器取り出しの判定を行うことができる。この上部設置の2個の赤外線センサの下側から反射波が検知されたと判定すると、赤外線センサが洗浄槽12から食器類14が取り出されたと判断する。
この判定結果によって、洗浄槽12に収納されていた食器の量のカウント数を1つ減らしていくことができる。このシーケンスを繰り返すことによって、最終的に洗浄槽12に収納されていた食器、すなわち取り出し食器の総数をカウントすることができ、このカウント数を一旦メモリーに保存する(ステップS19)。カウントが終了した後メモリー上に保存されていたカウント数と比較する(ステップS20)。同じであればその差を取りカウント0とするが、異なっていれば所定時間経過後カウント数をリセットし(ステップS21)、次回の洗浄槽への食器の収納における食器の数量検知に備えることができる。
例えば、波長1ミクロンの赤外線を発しているセンサを用いて、この赤外線センサを洗浄槽の開口部の上部に高さを変えて2個設置して、それぞれ検知領域を最適化することによって、まず食器を投入すると上側のセンサから検知出力が出力され、次に下側設置のセンサで反射波を検知することができ、これらセンサ信号より洗浄槽に収納する食器の数を正確にカウントすることができ、一旦カウント数を保存する。
次に、取り出す時も食器の検知を行い、まず下側のセンサから検知出力が出力され、次に上側設置のセンサで反射波を検知することができ、これらセンサ信号より洗浄槽から取り出した食器の数を正確にカウントすることができ、一旦カウント数を保存する。カウント終了後、先にカウントした食器数と比較して異なっていれば所定期間経過後カウント数をリセットすることができる。
以上のような構成とすることにより、本発明の実施の形態によれば、物体を検知することができる放射式能動型センサからなる物体検知手段を洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して、食器洗い機の運転前後において食器を出し入れする時の食器の移動方向を検知し、この時の検知数を比較処理し、異なっている時に所定時間経過後、検知数をリセットすることによって、次回食器洗い機に収納される食器の量を正確に検知することができ、食器洗い機の使用における、利便性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
(実施の形態3)
次に、本実施の形態の食器洗い機について図面を参照しながら説明する。図5は、本実施の形態で用いる食器洗い機を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た模式図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。
本発明における実施例の基本構成に関しては実施の形態1と同様であり、説明は省略するが、特に本発明の構成では、洗浄槽の内部に設置されている放射式物体検知手段30が、洗浄槽上部と高さ(洗浄槽の深さ)方向の中央近辺に設置されているものである。上部に設置された第2の放射式物体検知手段30bの検知領域は収納された食器にあたらないようになっている。中央近辺に設置された第1の放射式物体検知手段30aの検知領域は食器カゴに収納された食器に常にあたるように、検知領域が下(底)方向を向いている。
従って、まず食器を洗浄槽に収納すると中央近傍に設置された第1の放射式物体検知手段30aからの検知出力が常に発生し、この状態で次の食器を洗浄槽に投入すると上に設置された第2の放射式物体検知手段30bで検知することができる。このように洗浄槽12の内部上部および中央近傍に放射式物体検知手段30を複数個設置することによって、食器を収納するとまず中央近傍のセンサから出力が常に発生し、その状態で次から収納する食器は上部のセンサで検知することができ、洗浄槽に収納した時の食器を正確に検知することができ、信頼性を向上させることができる。
これによって、本実施の形態によると、物体を検知することができる非接触式能動型センサからなるセンサを洗浄槽の上部と中央部に複数個設置して、中央部のセンサは検知領域を下方に最適化し、食器を収納するとまずこの中央部設置のセンサが検知出力を常に発生し、次に収納する食器は上部設置のセンサで検知することができ、この上部設置のセンサからの出力をカウントすることによって、洗浄槽に収納された食器の数量を検知することができ、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
この時の中央部設置のセンサの検知領域は、洗浄槽に収納された食器を常に検知するように下を向いた領域となっていることが望ましい。また、上部設置のセンサは洗浄槽に収納された食器にあたらないような検知領域であることが望ましい。この放射式物体検知手段30によって収納時の食器類を検知することができ、このセンサからの出力を食器洗い機の工程制御手段に送信して、洗浄槽12の食器類の収納量に適した各工程の運転を行うことができ、無駄に洗浄やすすぎ、乾燥等を行うことがないので、過乾燥による食器の傷み等も防ぐことができるとともに、省エネも実現することができ、このような実施の形態2においても、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
これによって、本発明は、物体を検知することができる非接触式能動型センサからなるセンサを洗浄槽の開口部と内部に複数個設置して、食器を収納したり取り出した時に食器を検知することによって、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
次に、図5に示された食器洗い機において、本発明の動作について図面を参照しながら説明する。図6は同実施の形態に係る食器洗い機の処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。本実施の形態における手順は実施の形態1と同じところは説明を省略する。
まず、図5のような食器洗い機において、洗浄槽12の開口部上部および中央部に、放射式物体検知手段30が複数個設置されている。この食器洗い機の開閉部を前方に開く。この状態で洗浄槽12の開口部上側から食器類14を入れて食器ガゴ13に収納する(ステップS22)。食器が収納されると、この中央部に設置された放射式物体検知手段30の赤外線センサから発せられた赤外線は、食器カゴ13に載置された食器類14で反射され、このセンサから常に検知出力が発生する(ステップS23)。
次に、この状態で食器を続けて入れると、上部設置のセンサからの反射波が検知され、食器投入の判定を行う。この上部設置の赤外線センサの反射波が検知されたと判定すると、赤外線センサが洗浄槽12に投入された食器類14を検知し食器カゴ13に収納されたと判断する。
この判定結果によって、洗浄槽12に収納された食器の量のカウント数を1つ増やすことができる。このシーケンスを繰り返すことによって、最終的に洗浄槽12に収納された食器の総数をカウントすることができる。その後、この食器洗い機の開閉部を奥に入れて洗浄槽12を閉じる(ステップS24)。次に、この上部設置の赤外線センサでカウントされた食器数をメモリーに保存して、カウント数を一旦リセットする(ステップS25)。そして使用者によって運転入りのボタンが押下され、食器洗い機の運転が開始される(ステップS26)。
食器洗い機の運転が終了した後(ステップS27)、この食器洗い機の開閉部を前方に引いて扉を開く(ステップS28)。この状態で食器が取り出されると、上部設置のセンサからの反射波が検知され、食器取り出しの判定を行う(ステップS29)。この上部設置の赤外線センサの反射波が検知されたと判定すると、赤外線センサが洗浄槽12から食器類14が取り出されたと判断する。
この判定結果によって、洗浄槽12に収納されていた食器の量のカウント数を1つ増やすことができる。このシーケンスを繰り返すことによって、最終的に洗浄槽12に収納されていた食器、すなわち取り出した食器の総数をカウントすることができる。下部設置の赤外線センサから検知出力がなくなり、収納されていた全ての食器が洗浄槽から取り出されたと判断する(ステップS30)と、カウント数をリセットし(ステップS31)、次回の洗浄槽への食器の収納における食器の数量検知に備えることができる。
以上のような構成とすることにより、本発明の実施の形態によれば、物体を検知することができる放射式能動型センサからなる物体検知手段を洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して、食器洗い機の運転前後において食器を出し入れする時の食器の数をそれぞれ検知し、下部設置のセンサから検知信号がなくなった時に洗浄槽内に収納された食器の数をリセットすることによって、次回食器洗い機に収納される食器の量を正確に検知することができ、食器洗い機の使用における利便性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
(実施の形態4)
次に、本実施の形態の食器洗い機について図面を参照しながら説明する。図7は、本実施の形態で用いる食器洗い機を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左側から見た時の物体検知手段の検知領域を示した模式図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。実施の形態1と同じについては説明を省略する。
図7に示すように、洗浄槽12の前面に開口部を開閉する蓋部25を設け、この蓋部の上蓋25aおよび下蓋25bに放射式物体検知手段30a、30bが各々設けられている。これらのセンサの検知領域40はそれぞれ開口部の上下方向に構成されており、かつ上部設置の第1の放射式物体検知手段30aは洗浄槽12内に向いており、食器カゴに収納された食器を検知するような構成になっており、下部設置の第1の放射式物体検知手段30bは洗浄槽12に食器を投入する時に検知するようになっている。
この下蓋25bに設置されたセンサから発せられた赤外線等は上蓋25aの対向位置からの反射は検知しないが、洗浄槽12に食器を投入したり取り出したりする時は食器類からの反射波を検知することができ、また上蓋に設置されたセンサから発せられた赤外線等は洗浄槽内の食器カゴに食器が収納されたら常に検知出力を出し、これらのセンサ出力を基にして食器が収納されたか取り出されたかがわかるようになっている。
すなわち、この放射式物体検知手段30は、食器カゴに食器が収納されると上部設置のセンサから常に検知出力が発生し、この時は食器収納時であると判断して下部設置のセンサからの出力は食器を収納しているものと推測することができる。このように洗浄槽12の開閉部の蓋部25に放射式物体検知手段30を上下に複数個設置し、一方のセンサにおける検知領域を食器カゴに収納された食器を常に検知するようにし、他方のセンサの検知領域を食器が通過する開口部に形成することによって、収納する時や取り出す時の食器を正確に検知することができ信頼性も向上する。
このようなセンサの設置位置、検知領域を構成することによって、食器カゴに載置するために洗浄槽12に投入される食器類を容易に正確に検出することができる。しかも、このセンサの設置位置は洗浄槽12の前面の開口部を開閉する蓋部25であり、センサの検知領域40が収納された食器類に常にあたるので、収納済みの食器を常に検知し、洗浄槽12に投入する食器類も検知することができるので、食器投入検知に対する誤検知を防止することができる。
このように本発明によれば、一方の放射式物体検知手段30の検知領域40が洗浄槽の内側に形成されており、他方の放射式物体検知手段30で的確に開口部を通過する食器類を検知することができる。このような構成において、蓋部を開いた時に一方の検知領域が洗浄槽の内部に向くようにすると、食器を収納した時に常にセンサ出力が発生し、それ以降収納する食器は他方のセンサで正確に検知することができ、このカウント数から収納された食器量を判定することができ、食器洗い機の使用における利便性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
このような構成において、洗浄槽12全体に収納された食器の量を検知することができるので、これら放射式物体検知手段30のセンサの検出結果に基づき、洗い行程やすすぎ行程において使用する洗剤量や水の噴射圧力を制御したり、洗浄およびすすぎ時に使用する水量、または洗浄・すすぎ・乾燥の時間を制御したりすることも可能である。従って、洗浄槽に収納された食器の量にあった最適時間、最適工程での確実な食器洗浄を実現する食器洗い機を提供できる。
次に、図7に示された食器洗い機において、本発明の動作について図面を参照しながら説明する。図8は同実施の形態に係る食器洗い機の処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
まず、図7のような食器洗い機において、洗浄槽12の開口部上部および下部の蓋25に、放射式の物体検知手段30が複数個設置されている。この食器洗い機の開閉部を閉じ(ステップS41)、使用者によって運転入りのボタンが押下され、食器洗い機の運転が開始される(ステップS42)。食器洗い機の運転が終了した後、自動的に電源がOFFされる(ステップS43)。その後、この食器洗い機の開閉部の扉を開く(ステップS44)。この時、カウント数はリセットされて(ステップS51)、次回の洗浄槽への食器の出し入れにおける食器の数量検知に備えることができる。この状態で食器が取り出されると、下部設置のセンサからの反射波が検知され、食器取り出しの判定を行う(ステップS45)。この下部設置の赤外線センサの反射波が検知されたと判定すると、赤外線センサが洗浄槽12から食器類14が取り出されたと判断する。
この判定結果によって、洗浄槽12に収納されていた食器の量のカウント数を1つ増やすことができる(ステップS52)。このシーケンスを繰り返すことによって、最終的に洗浄槽12に収納されていた食器、すなわち取り出した食器の総数をカウントすることができる。この食器洗い機の開閉部を閉じ(ステップS46)、この下部設置の赤外線センサでカウントされた食器数をメモリーに保存する(ステップS53)。
その後、この食器洗い機の開閉部の扉を開いた場合(ステップS47)、電源がOFFされていればカウントをリセットする(ステップS54)。次に、この状態で食器を続けて入れると、下部設置のセンサからの反射波が検知され、食器投入の判定を行う(ステップS48)。この下部設置の赤外線センサの反射波が検知されたと判定すると、赤外線センサが洗浄槽12に投入された食器類14を検知し食器カゴ13に収納されたと判断する。食器が収納されると、この上部に設置された放射式物体検知手段30の赤外線センサから発せられた赤外線は、食器カゴ13に載置された食器類14で反射され、このセンサから常に検知出力が発生する。
この判定結果によって、洗浄槽12に収納された食器の量のカウント数を1つ増やすことができる。また、扉が所定時間以下で閉められた場合と電源ONの場合はカウントを続行する(ステップS55)。このシーケンスを繰り返すことによって、最終的に洗浄槽12に収納された食器の総数をカウントすることができる。その後、この食器洗い機の開閉部を閉じ(ステップS49)、使用者によって運転入りのボタンが押下され、食器洗い機の運転が開始される(ステップS50)。
すなわち、電源OFF状態で扉を開けた時には、カウント数をリセットし、扉が所定時間以下で閉められたり、電源ONで扉を開けた場合は、食器を途中で追加するようなことがありうるので、カウントはそのまま続行するものとする。このようにすることによって、より正確に洗浄槽に収納された食器の数量を検知することができる。
以上のような構成とすることにより、本発明の実施の形態によれば、物体を検知することができる放射式能動型センサからなる物体検知手段を洗浄槽の開口部と内部とに複数個設置して、食器を出し入れする時に食器を正確に検知し電源の入切状態と連動し、電源が切れている状態で扉を開いた場合カウント数をリセットすることによって、次回収納されたり取り出されたりする食器の量を正確にカウントすることができ、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
(実施の形態5)
次に、本実施の形態の食器洗い機について図面を参照しながら説明する。図9は、本実施の形態で用いる食器洗い機を前方斜め上方から見た模式図を示すものである(全ては図示せず)。以下に本実施の形態における構成を説明する。実施の形態1と同じについては説明を省略する。
本発明における実施例の基本構成に関しては実施の形態1と同様であり、説明は省略するが、特に本発明の構成では、食器洗い機本体の前面上部には図示はしないが操作パネル41が設けられていて、この操作パネルに、操作スイッチや表示部が設けられている。また、放射式物体検知手段30によって検知された収納食器の数量のカウント数をリセットするためのリセットスイッチ42が設けられている。
そして、操作パネルの裏側下部には、センサの信号を入力しその信号をもとに処理し判定を行う信号処理判定手段21と、食器洗浄の洗浄・すすぎ・乾燥の各工程を制御する制御手段22とからを構成される制御装置が設けられている。この制御装置は、例えばマイクロコンピュータから構成されていて、食器洗い機における洗い・すすぎ運転及び乾燥運転の動作全般を制御する制御プログラムを有している。
放射式物体検知手段30によって検知された収納食器の数量は、食器が収納された時はカウント数が1増加し、食器を洗浄槽から取り出した時は1減少するものであるが、実際の洗浄槽に収納された食器の数量とカウント数とを合わせるために、カウント数をリセットするためのリセットスイッチ42が設けられている。このようにして、常に洗浄槽に何も入っていない時にリセットスイッチを押すことによって、初期状態を維持することができるものである。このようにすることによって、収納食器の数量を容易に初期状態の戻すことができ、収納された食器数量を正確に検知することができる。
次に、図9に示された食器洗い機において、本発明の動作について図面を参照しながら説明する。図10は同実施の形態に係る食器洗い機の処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。本実施の形態における手順は実施の形態1と同じところは説明を省略する。
まず、図9のような食器洗い機において、洗浄槽12の開口部上部および下部内面に、放射式物体検知手段30が複数個設置されている。この状態で洗浄槽12の開口部上側から食器類14を入れて食器ガゴ13に収納する(ステップS3)。食器が収納されると、この下部に設置された放射式物体検知手段30の赤外線センサから発せられた赤外線は、食器カゴ13に載置された食器類14で反射され、その移動方向が検知でき、収納されたことが判断でき、この判定結果によって、洗浄槽12に収納された食器の量のカウント数を1つ増やすことができる(ステップS64)。このシーケンスを繰り返すことによって、最終的に洗浄槽12に収納された食器の総数をカウントすることができる。その後、この食器洗い機の開閉部を奥に入れて洗浄槽12を閉じる(ステップS65)。次に、使用者によって運転入りのボタンが押下され、食器洗い機の運転が開始される(ステップS66)。
食器洗い機の運転が終了した後(ステップS67)、この食器洗い機の開閉部を前方に引いて食器が収納されている洗浄槽12を開く(ステップS68)。この状態で食器が取り出されると、下部および上部設置のセンサからの反射波が検知され、食器取り出しの判定を行う。この判定結果によって、洗浄槽12に収納されていた食器の量のカウント数を1つ減らすことができる(ステップS69)。このシーケンスを繰り返すことによって、最終的に洗浄槽12に収納されている食器の総数をカウントすることができる。全ての食器を取り出した後、0になっていなければリセットボタン42を押下することによって、カウント数をリセットする(ステップS70)。これによって次回の洗浄槽への食器の収納における食器の数量検知に備えることができる。
例えば、波長1ミクロンの赤外線を発しているセンサを用いて、この赤外線センサを洗浄槽の開口部の上部に高さを変えて2個設置して、それぞれ検知領域を最適化することによって、まず食器を投入すると上部設置のセンサが検知し、次に下部設置のセンサが検知することで移動方向がわかり、収納されたと判断し、これらセンサ信号より洗浄槽に収納する食器の数を正確にカウントすることができる。次に、取り出す時も食器の検知を行い、検知順序が逆となるので洗浄槽から取り出されたと判断でき、カウント数を減らしていき、最終的に洗浄槽に何もないときに0となる。0となっていない時はリセットボタンを用いてカウント数をリセットすることができ、次の食器収納時の食器検知に備えることができる。
また、制御手段22は、放射式物体検知手段30において検出した結果に基づいて、食器洗い機の洗浄・すすぎ・乾燥の運転を制御する。具体的には、放射式物体検知手段30において検出した結果が、食器量が少ないと判定した場合は、洗浄時に使用する洗剤の量を少なくして、洗浄・すすぎ時に使用する水量も少なくして、洗浄時に動作するモータの駆動を弱めにして、洗浄・すすぎ・乾燥時間が短くなるような設定にする。放射式物体検知手段30において検出した結果が、食器量が多いと判定した場合には、洗浄時に使用する洗剤の量を多めにして、洗浄・すすぎ時に使用する水量も多くして、洗浄時に動作するモータの駆動を強めにして、洗浄・すすぎ・乾燥時間が長くなるような設定にする。すなわち、洗浄槽12に収納された食器量にあった食器洗い機の工程制御を自動的に行うことができる。
以上のような構成・手順とすることにより、本発明の実施の形態によれば、物体を検知することができる非接触式能動型センサからなるセンサを洗浄槽の開口部に複数個設置して、食器を出し入れする時の食器のカウント数を手動でリセットすることによって、次回収納される食器の量を正確にカウントすることができ、食器洗い機の利便性、正確性、信頼性を確実に向上させることができるものである。
また、これらの食器洗い機の制御手段で上記運転方法を行うためには、CPUコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な独自のプログラムが必要である。本実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、食器を収納する時に食器を検知し、適切な時にカウント数をリセットすることによって、次回収納される食器の量を正確にカウント、検知することができ、その食器量にあわせて食器洗い機の基本動作である洗浄・すすぎ工程時の各条件である時間、洗剤量、水量、モータの駆動等を最適状態にすることができるので、家庭用およびオフィスや工場等の業務用の食器洗い機として有用である。
本発明の第1の実施の形態で用いる食器洗い機を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た模式図 同食器洗い機を上面側から見た模式図 同食器洗い機の処理手順を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態における食器洗い機の処理手順を示すフローチャート 本発明の第3の実施の形態における食器洗い機を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た模式図 同食器洗い機の処理手順を示すフローチャート 本発明の第4の実施の形態における食器洗い機を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を左側から見た時の物体検知手段の検知領域を示した模式図 同食器洗い機の処理手順を示すフローチャート 本発明の第5の実施の形態における食器洗い機を前方斜め上方から見た模式図 同食器洗い機の処理手順を示すフローチャート
符号の説明
11 開閉部
12 洗浄槽
13 食器カゴ
14 食器
15 洗浄ノズル
21 判定手段
22 制御手段
30 放射式物体検知手段
30a 第1の放射式物体検知手段
30b 第2の放射式物体検知手段
40 検知領域
42 リセットスイッチ

Claims (8)

  1. 食器等の被洗浄物を収納する食器カゴと、前記食器カゴを収容し被洗浄物を入れる開口部を有した洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプによって加圧された洗浄水を前記洗浄槽内に噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄槽の内部の被洗浄物の有無を検知する第1の放射式物体検知手段と、前記洗浄槽への被洗浄物の投入を検知する第2の放射式物体検知手段と、前記第1および第2の放射式物体検知手段の出力信号から前記洗浄槽に収納された被洗浄物の数量を判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記洗浄槽を閉じた時点で前記第2の放射式物体検知手段からの第1の検知回数を記憶し、洗浄終了後前記洗浄槽を開いた後前記第2の放射式物体検知手段が検知した第2の検知回数と前記第1の検知回数とが異なっている場合、前記第1の放射式物体検知手段からの出力がなくなった時点で、検知回数をリセットすることを特徴とする食器洗い機。
  2. 放射式物体検知手段は、光電センサまたは超音波センサ等の非接触式能動型センサであることを特徴とする請求項1記載の食器洗い機。
  3. 第1の放射式物体検知手段は、食器カゴに被洗浄物を載置する載置部の上方近傍に検知領域を設定した請求項1または2記載の食器洗い機。
  4. 判定手段は、食器洗い機から食器を全て取り出した時点で検知回数をリセットし、洗浄槽内に被洗浄物がある状態で前記洗浄槽が閉められた時点で検知回数をリセットすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  5. 判定手段は、洗浄槽を閉じた時点で検知回数を記憶し、食器洗い機の電源が入っていない状態で前記洗浄槽を開いた時点で検知回数をリセットし、所定時間以下で洗浄槽が閉められた場合、新たに検知された検知回数は記憶されていた検知回数に加算させ、食器洗い機の電源が入っている状態で前記洗浄槽を開いた場合、検知回数をそのまま積算することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  6. 判定手段は、放射式物体検知手段から得られた出力を手動でリセットする手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  7. 洗浄槽を収容する本体を有し、前記洗浄槽は前記本体に対して引き出し可能に構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  8. 洗浄槽の前面に開口部を設け、前記開口部を上方へ開く上扉と下方へ開く下扉を有し、前記上扉に前記洗浄槽の内部の被洗浄物の有無を検知する第1の放射式物体検知手段を設け、前記下扉に前記洗浄槽への被洗浄物の投入を検知する第2の放射式物体検知手段を設けた請求項1〜6のいずれか1項に記載の食器洗い機。
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