JP2008206827A - アイラッシュカーラー - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、目元の両端部までくっきりとカールを与えることができる、使い勝手のよいアイラッシュカーラーを提供する。
【解決手段】左右一対の支柱10、11と、この左右の支柱の上部にまたがって固定されるガイドフレーム12と、その下側に、支柱10、11に沿って昇降自在に取り付けられる可動フレーム13と、操作のための第1のハンドル15、第2のハンドル、レバー20とを備え、上記左右の支柱10、11の間隔Wが、15〜25mmに設定されているとともに、上記ガイドフレームおよび可動フレームが平面視円弧状に形成され、その円弧状部分の曲率半径R1 、R2 が、ともに10〜20mmに設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、まつげにカールを与えるために用いられるアイラッシュカーラーに関するものである。
従来から、まつげにカールを与えるアイラッシュカーラー(ビューローともいう)としては、例えば図8に示すような構成のものがよく知られている。このものは、左右一対の支柱1、2と、この左右の支柱1、2の上部にまたがって固定されるガイドフレーム3と、上記ガイドフレーム3の固定部より下側に、支柱1、2に沿って昇降自在に取り付けられる可動フレーム4とを備えている。また、上記支柱1、2の下部を延長し、指で操作できるよう輪が形成された第1のハンドル5と、同じく指で操作できるよう輪が形成され、上記第1のハンドル5に交差して取り付けられる第2のハンドル6と、上記第2のハンドル6と可動フレーム4を連結するV字状のレバー7が設けられている。そして、上記可動フレーム4の、まつげを挟む部分には、弾性ゴム部材8が取り付けられている。
したがって、上記第1のハンドル5と第2のハンドル6に指をかけて、はさみのように操作すれば、簡単に可動フレーム4を昇降させてガイドフレーム3との間を開閉することができ、ガイドフレーム3と可動フレーム4の間にまつげを挟んだ状態で、可動フレーム4をガイドフレーム3側に強く押し当てることにより、可動フレーム4の弾性ゴム部材8に、ガイドフレーム3の下端縁をぐっと食い込ませて、まつげにカールをつけることができるようになっている。
しかしながら、従来のアイラッシュカーラーでは、ガイドフレーム3や可動フレーム4の湾曲形状が、目元形状に沿わず、また、「大は小を兼ねる」の発想から、人の目の標準的な幅寸法より大きめの幅で作製されているため、図9に示すように、弾性ゴム部材8とガイドフレーム3の下端縁3aとがかみ合ってまつげにカールを与えるラインが、目頭や目尻に近い部分では、まつげから外れて有効に作用しない、という問題を有する。
そこで、可動フレーム4の左右両端部をできるだけ支柱1、2から遠ざけて、可動フレーム4の左右両端部のぎりぎりまで目元に接近させることができるよう配慮したもの(特許文献1参照)や、幅の狭い圧接部材を複数種類用意し、まつげの位置に応じて交換して用いるようにしたもの(特許文献2参照)等が提案されている。
特許第3143410号公報 特開2004−229722公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、構成が複雑であるにもかかわらず、目元の両端部までカールを与える効果が充分とはいえず、さらなる改良が求められている。また、上記特許文献2のものは、まつげの位置に応じて圧接部材を交換するのに手間がかかり、使い勝手が悪いという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、簡単な構成で、目元の両端部までくっきりとカールを与えることができる、使い勝手のよいアイラッシュカーラーの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、左右一対の支柱と、この左右の支柱の上部にまたがって固定されるガイドフレームと、上記支柱の、ガイドフレーム固定部より下側に、支柱に沿って昇降自在に取り付けられる可動フレームと、上記可動フレームを昇降させるための操作手段とを備え、上記ガイドフレームおよび可動フレームは、ともに平面視が円弧状となるよう湾曲されており、上記ガイドフレームと可動フレームとの間にまつげを挟んだ状態で可動フレームを上昇させガイドフレーム側に押し当てることにより、まつげにカールを与えるよう構成されたアイラッシュカーラーにおいて、上記左右の支柱の、ガイドフレームおよび可動フレームが取り付けられた部分の間隔Wが、15〜25mmに設定されているとともに、上記ガイドフレームおよび可動フレームの平面視円弧状部分の曲率半径R1 、R2 が、ともに10〜20mmに設定されているアイラッシュカーラーを第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記ガイドフレームの上縁部のうち、ガイドフレーム湾曲前の幅Sの全長の1/3〜3/4にわたる中央部分Qが、曲率半径R3 が10〜15mmの円弧状となるよう上方に突出形成されているアイラッシュカーラーを第2の要旨とする。
すなわち、本発明のアイラッシュカーラーは、上記左右の支柱の、ガイドフレームおよび可動フレームが取り付けられた部分の間隔Wが15〜25mmと、従来品(通常、32〜40mm)に比べて狭くなっているため、1回でまつげをカールできない分、目の大きさや形状に左右されることなく数回に分けて、確実にカールすることができる。そして、上記ガイドフレームおよび可動フレームの平面視円弧状部分の曲率半径R1 、R2 が、ともに特定の範囲に設定されているため、ガイドフレームの円弧状に曲成された上縁部で、まぶたを押すことによって、ガイドフレームと可動フレームの間にまつげが押し出されて、しっかりとカールすることができる。
また、本発明のなかでも、特に、上記ガイドフレームの上縁部のうち、ガイドフレーム湾曲前の幅Sの全長の1/3〜3/4にわたる中央部分Qが、曲率半径R3 が10〜15mmの円弧状となるよう上方に突出形成されているものは、上記突出部でまぶたを押し上げてまつげの付け根の皮膚を引き上げる効果が特に優れており、より印象的なカール付けを行うことができる。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限られるものではない。
図1(a)は、本発明を実施するための最良の形態であるアイラッシュカーラーの正面図であり、同図(b)は、その右側面図である。これらの図において、10、11は、互いに平行に延びる左右一対の支柱で、その間隔(支柱10と支柱11の間の間隔)Wが、23mmに設定されている。そして、この左右の支柱10と支柱11の上部にまたがって、横長のガイドフレーム12が一体的に固定されており、その下側に、支柱10、11に沿って昇降自在に可動フレーム13が取り付けられている。なお、上記左右の支柱10、11は、一本のスチール製線材(直径2.5mm)を曲成することにより、以下に述べる支柱延長部10a、11aおよび第1のハンドル15とともに、一体的に形成したものである。
すなわち、上記支柱10、11の下部は、段階的に互いの幅が狭くなるよう屈曲されて最終的に左右に並ぶよう構成された支柱延長部10a、11aに連なっており、さらに、その下部が、指をかけて操作するための輪14を有する第1のハンドル15に連なっている。
そして、上記支柱延長部10a、11aと第1のハンドル15との連なり部に、上記第1のハンドル15と同様、一本のスチール製線材(直径2.5mm)からなり、指をかけて操作するための輪16を有する第2のハンドル17が、第1のハンドル15に対して交差する配置で、ピン18を介して回動自在に取り付けられている。
なお、上記第1のハンドル15と、第2のハンドル17の交差部は、その部分におけるそれぞれの厚みが略1/2となるよう平たく押し潰されており、互いに、相手の押し潰された平面に沿って滑らかに回動するようになっている。
また、上記第2のハンドル17の上端部19も、その厚みが略1/2となるよう平たく押し潰されており、その部分に設けられた穴20に、一本のスチール製線材(直径1.2mm)をV字状に曲成してなるレバー21が挿通されている。そして、上記レバー21の先端は、前記可動フレーム13の下面に取り付けられており、図2に示すように、上記第1のハンドル15および第2のハンドル17の各輪14、16に指をかけて両者の間隔を開くと、上記レバー21とともに可動フレーム13が下に下がり、ガイドフレーム12との間に、大きく隙間があくようになっている。
上記可動フレーム13をより詳しく説明すると、このものは、図2のA−A′断面図である図3(a)と、そのB−B′断面図である図3(b)に示すように、長手方向に延びる両縁部にガイド壁22、23が設けられた細長いスチール枠13aと、上記ガイド壁22、23の間にその一部を嵌入させた状態で取り付けられる細長い弾性ゴム部材13bとを有し、全体の平面視形状が円弧状となるよう湾曲している。なお、上記湾曲による円弧状の曲率半径R1 (湾曲したゴム弾性部材13bの中心線Xの曲率半径を指す)は、18mmに設定されている。また、上記弾性ゴム部材13bの硬さ(ゴム硬度、以下同じ)は60度で、その前後の幅は3mmである。
そして、上記スチール枠13aの左右両端(図3では上下方向の両端)には、左右一対のガイドリング24、25が延設され、その各リング内に、前記支柱10、11が挿通されており、可動フレーム13全体が、支柱10、11に沿って昇降するようになっている。
また、その上のガイドフレーム12(図1に戻る)は、すでに述べたように、2本の支柱10、11の上部にまたがって固定されており、上記可動フレーム13と同様、その平面視形状が円弧状となるよう湾曲している。そして、その湾曲による円弧状の曲率半径R2 (図示せず)は、可動フレーム13の曲率半径R1 と同一に設定されている。したがって、上記ガイドフレーム12と可動フレーム13との間が、図1に示すように閉じた状態では、可動フレーム13の湾曲した中心線X(図3参照)と、上記ガイドフレーム12の下端縁とが重なるようになっている。
なお、上記ガイドフレーム12は、その湾曲前の平面形状が、図4に示すようになっており、その上縁部のうち、上縁部全長の1/2の中央部分(図においてQで示す)が、上方に向かって円弧状に突出形成されており、その円弧状の曲率半径(R3 )が13.5mmに設定されている。そして、上記突出部分の両側が、それぞれ曲率半径(R4 )11mmの逆向き円弧状に形成されて、なだらかな曲線でつながれている。なお、上記中央部分の突出高さH1 は、左右端部の上縁部の位置を基準として5.5mmに設定されている。
また、上記ガイドフレーム12の下縁部も、わずかに円弧状に切り欠かれており、その切切り欠き部の高さH2 は、左右端部の下端を基準として1.0mmに設定されている。これは、ガイドフレーム12を円弧状に湾曲させた状態で、斜めに傾斜した支柱10、11に取り付けることを考慮したものである(図1〔b〕参照)。
さらに、上記ガイドフレーム12の、湾曲前の幅Sは、所望の曲率半径R2 に湾曲させた状態で、支柱10、11にまたがって取り付けることができるような寸法に設定されるのであり、この例では、上記幅Sは、31mmに設定されている。
そして、上記ガイドフレーム12は、支柱10、11に取り付けられた状態で、左右両端部から中央にいくほど、その上部が後方に反った形状になっており、その中央部分の反りにおける曲率半径(図2においてR5 で示す)は21.5mmに設定されている。
上記構成のアイラッシュカーラーによれば、図2に示すように、第1のハンドル15と第2のハンドル17に指をかけて、はさみのようにこれを開くと、可動フレーム13が、図2において太矢印で示すように下に下がり、可動フレーム13とガイドフレーム12の間が大きく開く。そこで、上記ガイドフレーム12の上縁突出部をまぶたに当て、まぶたの皮膚を上に持ち上げながら、上記可動フレーム13とガイドフレーム12の隙間にまつげを入れ、その状態で、再び第1のハンドル15と第2のハンドル17を閉じて可動フレーム13をガイドフレーム12側に強く押し当てることにより、可動フレーム13のゴム弾性部材13bに、ガイドフレーム12の下端縁をぐっと食い込ませて、まつげにカールをつけることができる。
このとき、上記アイラッシュカーラーの可動フレーム13とガイドフレーム12が、特定の曲率半径R1 、R2 に設定されているため、図5に示すように、まつげが並んだ列に対し、可動フレーム13の弾性ゴム部材13bとガイドフレーム12の下端縁とが、これを確実に挟んで押し付けることができるようになっており、優れたカール付与効果を奏することができる。
しかも、上記ガイドフレーム12の上縁部が、特殊な突出形状を有しており、まぶたを持ち上げてまつげを斜め上向きに押し出した状態で、カール付与動作を行うことができるため、よりくっきりとカールをつけることができる。
なお、上記の例において、左右2本の支柱10、11の間隔Wは、上記の例に限るものではないが、15〜25mmの範囲内に設定する必要がある。すなわち、幅Wが15mm未満では、幅が狭すぎてカール付けの作業が煩雑となる。また、カール付けを何回も繰り返しすぎると、全体が美麗に仕上がらない。一方、幅Wが25mmを超えると、両端部が目の両端部に接近するため、これを逃れるために、まつげの根元側をぐっと押さえることができず、くっきりとカール付けを行うことができない。これに対し、本発明のアイラッシュカーラーを用いると、これを左右にずらして2〜3回のカール付けで、まつげ全体に美麗なカールを付与することができる。また、まつげの根元側、先端側、と、まつげを挟む位置を前後にずらしてカールを付与することにより、まつげをより大きくカールさせることもできる。
また、上記の例において、可動フレーム13とガイドフレーム12の曲率半径R1 、R2 は、まつげの配列を考慮して設定されるもので、上記の例に限るものではないが、本発明では、効果の点から、どちらも、10〜20mmに設定することが必要である。曲率半径R1 、R2 が上記範囲を外れると、まつげの配列に沿わず、美麗な仕上がりを得ることができない。
なお、可動フレーム13の曲率半径R1 と、ガイドフレーム12の曲率半径R2 とは、必ずしも同じ値でなくてもよいが、可動フレーム13の上面に設けられる弾性ゴム部材13bと、ガイドフレーム12の下端縁とが噛み合うことが前提である。
また、上記ガイドフレーム12の、湾曲前の幅Sは、上記の例に限るものではないが、その実施態様に応じて、28〜34mmの範囲内に設定することが好ましい。
さらに、上記の例では、ガイドフレーム12の上縁部のうち、特定部分を上方に円弧状に突出形成しているが、これは、必ずしも必要ではない。ただし、まぶたを押し上げて、よりくっきりとまつげにカールを付与するためには、上記の例のように設定することが好適である。そして、上記円弧状に突出させる範囲は、ガイドフレーム12の上縁部のうち、ガイドフレーム湾曲前の幅Sの全長の1/3〜3/4となる範囲に設定することが好適である。また、その円弧状突出部分の曲率半径R3 は、10〜15mmに設定することが好適である。
ちなみに、上記ガイドフレーム12に代えて、図6に示すような、上縁部の中央部分が上方に円弧状に突出しない、なだらかな曲線のガイドフレーム12′を用いるようにしても差し支えない。このガイドフレーム12′を用いたアイラッシュカーラーの全体を、図7(a)および(b)に示す。ガイドフレーム12′の形状以外は、図1に示す例と同様であり、同一部分に同一番号を付して、その説明を省略する。
さらに、これらの例において、ガイドフレーム12、12′は、左右両端部から中央にいくほど、その上部が後方に反った形状になっているが、これは、この部分をまぶたに当てて押し上げる際、まぶたに違和感なく押し付けることができるよう考慮したもので、その中央部分の反りにおける曲率半径R5 は、上記の例に限らず、18〜25mmに設定することが好適である。
なお、本発明において、可動フレーム13における弾性ゴム部材13bの硬さは、30〜70度に設定するのが好適であり、その材質は、シリコンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)等が好適である。また、弾性ゴム部材13bの前後の幅は、2.5〜4.0mmに設定することが、ガイドフレーム12との噛み合わせによるカール付与効果の点で、好適である。
また、本発明において、第1のハンドル、第2のハンドルによる可動フレーム13の昇降動作を与える機構は、特に限定するものではなく、適宜の機構を用いることができる。
(a)は本発明の一実施例の正面図、(b)はその右側面図である。 上記実施例の動作説明図である。 (a)は図2のA−A′断面図、(b)はそのB−B′断面図である。 上記実施例に用いられるガイドフレームの、円弧状に曲成する前の状態を示す説明図である。 上記実施例の効果の説明図である。 本発明の他の実施例に用いられるガイドフレームの、円弧状に曲成する前の状態を示す説明図である。 (a)は上記他の実施例の正面図、(b)はその右側面図である。 従来のアイラッシュカーラーの一例を示す説明図である。 上記従来品の問題点の説明図である。
符号の説明
10、11 支柱
12 ガイドフレーム
13 可動フレーム
15 第1のハンドル
17 第2のハンドル
20 レバー

Claims (2)

  1. 左右一対の支柱と、この左右の支柱の上部にまたがって固定されるガイドフレームと、上記支柱の、ガイドフレーム固定部より下側に、支柱に沿って昇降自在に取り付けられる可動フレームと、上記可動フレームを昇降させるための操作手段とを備え、上記ガイドフレームおよび可動フレームは、ともに平面視が円弧状となるよう湾曲されており、上記ガイドフレームと可動フレームとの間にまつげを挟んだ状態で可動フレームを上昇させガイドフレーム側に押し当てることにより、まつげにカールを与えるよう構成されたアイラッシュカーラーにおいて、上記左右の支柱の、ガイドフレームおよび可動フレームが取り付けられた部分の間隔Wが、15〜25mmに設定されているとともに、上記ガイドフレームおよび可動フレームの平面視円弧状部分の曲率半径R1 、R2 が、ともに10〜20mmに設定されていることを特徴とするアイラッシュカーラー。
  2. 上記ガイドフレームの上縁部のうち、ガイドフレーム湾曲前の幅Sの全長の1/3〜3/4にわたる中央部分Qが、曲率半径R3 が10〜15mmの円弧状となるよう上方に突出形成されている請求項1記載のアイラッシュカーラー。
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